盗作画家のイイワケ
今日、都内某所で、TBSの「2時ピタッ!」を見ながらパンを食べてたら、ゲストのピアニスト、熊本マリが、あまりにも非常識なバカ発言を繰り出したので、あたしは、思わずパンをノドに詰まらせて死ぬとこだった。番組では、「軍隊に行ってるウォンビンがケガをして除隊か?」っていうニュースをやってたんだけど、そこで、熊本マリは、ナナナナナント! 「最近の日本の若者は軟弱だから、日本も徴兵制にすればいいのに」ってノタマッたのだ!
なんなんだ、このバカ女! お前は、石原慎太郎か? 今どき、公共の電波で、こんな時代錯誤のトンデモ発言を繰り出すバカ女が生息してたなんて、あたしは、ビックル10本連続一気飲み状態になった。政府が国民1人1人を監視するための「共謀罪」や、アメリカの属国としての役割を果たすための「自衛隊の軍隊化」や、小学生に強制的に愛国心を植えつけるための教育カリキュラムや、「憲法9条の改悪」など、ニポンを「海外で戦争できる国」にするためのコイズミ独裁がムリヤリに推し進められてるこんな状況下で、こともあろうに、「日本も徴兵制にすればいいのに」って、熊本マリは、戦争の悲惨さを知らないんだろうか? それとも、たとえ徴兵制になっても自分は女だから関係ないって思ってんだろうか?
史上最悪のコイズミ改革がこのまま進めば、ニポンは数年後には、確実に「海外で戦争できる国」になるワケで、そうなったら、徴兵された若者には、常に死の危険がともなうワケだ。戦争大好きなアメリカが、またどっかの国で凶悪な殺戮行為をおっぱじめたら、ニポンで徴兵された若者たちは、有無を言わさずに戦場へかり出される。そして、ニポンのためじゃなく、アメリカのために、自分の命を捨てて戦わなくちゃならない。それなのに、こんな恐ろしい状況下で、「日本も徴兵制にすればいいのに」だなんて、とてもマトモな人間の発言とは思えない今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、あたしに言わせれば、「最近の日本の若者」よりも、「最近の日本のオッサン」のほうが、呆れ返るようなヤツラばっかだと思う。耐震偽装問題にしたって、社保庁の問題にしたって、自民党の森派のクズ議員どもにしたって、世の中で悪いことをしてんのは、オッサンが多い。大人が悪いことばっかしてんのに、それも、政治家とか、警察官とか、学校の先生とか、医者とか、そう言った立場のオッサンたちが悪いことばっかしてんのに、そんなのを見て育って来た若者に文句なんか言えないだろう。
「最近の日本のオッサン」て言えば、和田義彦って言う盗作画家が問題になってるけど、安倍なつみでさえ、自分の盗作がバレた時には、一応は謝罪をしたってのに、このオッサンは、66才にもなってんのに、謝罪するどころか、ツジツマの合わないイイワケばっかしてて、オトボケをかましてる。今までにバレちゃった盗作の数々は、どれもみんなコピーしたみたいにソックリで、誰がどう見たって盗作以外の何ものでもないのに、この和田ってオッサン、往生際が悪いって言うか、厚顔無恥って言うか、未だに謝罪もしないで逃げ回ってて、杉村太蔵並みの恥知らずだ。
そんな恥知らずな和田義彦に、また、新たなる盗作が発覚した。今度は、2002年に受賞した「安田火災東郷青児美術館大賞」の作品も、この騒ぎで有名になっちゃったイタリアの画家、アルベルト・スギ氏(77)の作品のパクリだってことがバレちゃったのだ。これは、「想(そう)」ってタイトルの絵なんだけど、スギ氏の「交差点のバー」って言う作品と、全体の構図から、ひとりひとりの人物から、色使いに至るまで、まるで、コピー機でコピーしたみたいにソックリなのだ。ま、安田火災って言えば、今の損保ジャパンだから、インチキ会社が主催した大賞をインチキ画家が受賞してたってワケで、どっちもどっちって感じだけど、この和田ってオッサン、こんなにバレまくってんのに、未だにスットボケてやがる。
盗作されたほうのスギ氏は、「これは明らかに盗作です。彼の作品は、私の作品をコピーしたものです。彼は恥知らずの盗っ人ですよ」って言ってる。そして、美術評論家の阿部信雄氏は、「これは完璧な盗作です。盗作するにしても、普通ここまでやるか?と思いましたよ」って言ってる。だけど、和田義彦は、「これらの作品はスギ氏との共同制作です。コラボレーションです」って、ワケの分かんないイイワケを繰り返した挙句に、「これは誰かが私をワナにはめようとしてるんです。誰かの陰謀です」なんて言い出す始末。
百万歩ゆずって、ホントに共同制作だったとしたら、なんでスギ氏の「交差点のバー」が1998年の作品で、ソックリな和田義彦の「想」が2001年の作品なんだよ。この3年の時差は何なんだよ? 共同制作したんなら同時に発表しろよ。さらに、他の盗作の数々も、すべてスギ氏の作品が発表されてから、何年後かに和田義彦が発表してる。ホントに共同制作したって言うんなら、作品によって、スギ氏が先に発表したものもあれば、和田義彦が先に発表したものもあれば、2人が同時に発表したものもあれば‥‥って感じになるのが普通だと思うんだけど。
この盗作事件は、和田義彦とスギ氏の言ってることがぜんぜん違う。たとえば、和田義彦は、「スギ氏とは長年の友人で、同じモチーフで同じような作品を制作することはスギ氏にちゃんと伝えてあった」って言ってるけど、スギ氏のほうは、「そんな話は聞いていない。今回のことは、文化庁の調査で初めて事実を知った」って言ってる。また、和田義彦は、「比べて見れば違う作品だと分かる」って言ってるけど、世界中の誰が見てもソックリな作品ばかりだから、和田義彦の絵の写真を見せられたスギ氏も、当然、「これは明らかな盗作だ」って憤慨してる。
‥‥そんなワケで、スギ氏は訴えるって言ってるし、裁判になれば、これほど明らかで悪質な盗作事件は前代未聞なんだから、和田義彦は確実に敗訴するだろう。だけど、そんな和田義彦に対して、擁護するような発言をしてる人がいる。それは、作家の森村誠一だ。森村誠一は、誰が見てもソックリな2枚の絵の写真を見ながら、「2人の作品を比べると、たしかに図柄なんかは似てますけどね、色彩とかですね、空間の取り方とかね、まったく違いますよね。これはね、盗作問題ではないですね」だなんて、思いっきりムリのある発言をしてる。あたしは、森村誠一って、俳句も詠む人だし、頭のいい人だと思ってたから、このトンチンカンな発言には首を傾げちゃったんだけど、その謎は、迷探偵キッコナンが登場するまでもなく、簡単に解くことができた。
森村誠一のオフィシャルサイトを見てみたら、和田義彦と一緒に写ってる写真が何枚もあって、一緒に対談とかもしてたりする十年来の友人だってことが分かった。和田義彦が、国民新党の綿貫民輔だの、経団連の奥田碩だのと一緒に写ってる写真もあった。それで、リトル調べてみたら、和田義彦には「W氏」って言うタイトルの肖像画があるんだけど、これが綿貫民輔のことだって分かった。だから、絵の世界だけじゃなくて、政界とか財界にも顔が効くんだろう。それで、和田義彦は、森村誠一の著作の装丁や挿絵も手掛けてて、たとえば、「誉生の証明」とか、「煌く誉生」とか、「白昼の死線」とかの表紙の絵を描いてたり、「敵対狼群」の挿絵も描いてたりする。だから、和田義彦に盗作画家の烙印が押されれば、森村誠一の著作の一部は、「盗作画家が表紙を描いた本」てことになっちゃう。
ま、頭の良さそうな森村誠一のことだから、そんなことのために必死に弁護してるんじゃなくて、あくまでも、「友人を救おう」ってスタンスなんだと思うけど、これはちょっとムリがありすぎると思う。2枚の絵を重ねると、テーブルや柱や人物の位置など、すべてがピッタリと合うし、何よりも色彩がソックリなのに、「たしかに図柄なんかは似てますけどね、色彩とかですね、空間の取り方とかね、まったく違いますよね」って、これはないよ。目の前に猫がいるのに、「たしかに猫のようにも見えますけどね、色彩とかですね、耳の形とかね、まったく違いますから、これは犬ですよ」って言ってるようなもんだ。
それで、和田義彦の唯一の味方、森村誠一は、ひとつの証拠を出した。それは、スギ氏から和田義彦へ送られた手紙だとか言うもので、タイプライターで打ってある。その内容は、「私はいつも和田義彦のことを追想している。先輩、後輩、イタリア人、日本人の友情を超えて、私は和田氏とお互いの絵画観について意見交換しながら、何点かの作品を生み出した」って書いてある。これがホントなら、和田義彦が言い張ってる「共同制作」だか「コラボレーション」だかの証言を裏付けるようなニュアンスをふくんでる。だけど、あたしの単純な疑問として、なんで和田義彦は、この手紙を自分で公開しないで、わざわざ森村誠一に渡して公開を頼んだんだろうか? そして、スギ氏から和田義彦へ送った手紙のワリには、何だか第三者宛ての内容みたいに感じちゃうのはナゼだろうか?
で、カンジンのスギ氏は、「私はこんな手紙を送った覚えはない」って言ってる。そう言えば、スギ氏が送ったことを認めてる他の手紙は、ぜんぶ手書きで筆跡が分かるのに、この手紙だけは、タイプライターで打ってあるのだ。なんだか、どっかのアホ議員が騙されちゃったインチキメール事件みたいだけど、スギ氏本人が、「私はこんな手紙を送った覚えはない」って証言してる以上、裁判になれば、この手紙も証拠品として提出されるだろうし、その真偽についても問われるワケで、絵だけじゃなくて手紙まで偽造したことになったら、それこそシャレになんないだろうね。
‥‥そんなワケで、これほど明らかな盗作を長年繰り返して来たってのに、あくまでも「共同制作した」なんて言う、ムリがありすぎるイイワケで逃げ回ってる和田義彦を見てると、あたしは、「この国をダメにしてるのはオッサンたちだな」って気持ちが強くなった。熊本マリが「軟弱だから徴兵しろ」って言った「最近の若者」だって、「悪いことをしたら謝る」って常識くらいは持ってるだろう。それなのに、66才にもなって、こんなに往生際の悪い恥知らずなオッサンが平然と芸術家ぶってるとは、このオッサンもオッサンだけど、こんなヤツの盗作に大賞なんか与えちゃった審査員のほうも、たぶん似たようなオッサンたちなんだろうな‥‥なんて思う今日この頃なのだ。
★今日も最後まで読んでくれてありがとう♪
★最初の画像の左がスギ氏の作品で、右があとから発表した和田義彦の作品なんだけど、これが盗作だと思う人はクリックお願いしま~す!
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