地球にやさしいオヤジギャグ
オトトイ、お家に帰って来てテレビをつけたら、ちょうど「みなさんのおかげでした」の「食わず嫌い王」をやってて、倖田來未と石田純一だった。それで、どっちも興味がないので、ちゃんとは見てなかったんだけど、倖田來未のほうだったと思ったけど、「チャンジャ」を食べてた。知らない人はいないと思うけど、念のために書いとくと、チャンジャってのは、焼肉屋さんとか韓国料理屋さんとかで出る、タラの胃袋とか腸とかをキムチみたいな味つけで漬けた塩辛の一種だ。ご飯に乗っけて食べても美味しいし、ご飯に乗っけてから海苔で巻くともっと美味しいし、「サンチュ」で巻いても美味しいし‥‥って、知らない人はいないと思うけど、念のために書いとくと、サンチュってのは‥‥なんてやってるとキリがないから、このまま進むけど、とにかく、ご飯のオカズにも最適なんだけど、お酒のオツマミとしてもワンダホーな食べ物だ。
だけど、あたしは、もう4~5年は焼肉屋さんにはいってないし、韓国料理屋さんはあんまり得意じゃないからもともと行かないし、どっかで買って来たこともないし、誰かのお家で出たこともないし、考えてみたら、サダカじゃないけど、7~8年とか、ヘタしたら10年くらいチャンジャを食べてないかも知れない。それで、「食わず嫌い王」でのチャンジャを見て、久しぶりに食べたいなって思った。だけど、それは、軽く思っただけで、ひと晩寝たら、忘れチャンジャ‥‥じゃなくて、忘れちゃった。
それで、昨日の夜、「タモリ倶楽部」を見たら、浅草の韓国料理屋さんで、浅草の三社祭に対抗して、ナナナナナント! 「浅草チャンジャ祭」を開催してた! タモリの他に、なぎら健壱、元ルナシーの真矢、田山涼成、乾貴美子がゲストで、チャンジャを使った色んなアイデア料理を食べながら、美味しそうに生ビールを飲んでた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、あたしは、「食わず嫌い王」だけなら何ともなかったのに、「タモリ倶楽部」の「浅草チャンジャ祭」まで見ちゃったもんだから、すごくチャンジャを食べたくなった。「タモリ倶楽部」では、焼き海苔にスライスチーズを乗せて、その上にチャンジャを乗せて巻いたりと、邯鄲に味を想像できるようなオツマミも作ってたんだけど、あたしが、一番食べたくなったのは、薄切りしたゴーヤーとチャンジャの炒め物だ。ゴーヤーチャンプルーとおんなじように、半分に切ってからスライスしたゴーヤーを炒めて、仕上げにチャンジャを加えてザッと火を通した感じなんだけど、タモリもなぎら健壱も真矢も絶賛してて、「こりゃあビールに合うね!」とかって言ってた。何でも、軽く火が通ったチャンジャが、生の時とはヒトアジ違ったコリコリの歯応えで、すごく美味しいらしい。あたしも、冷酒のオツマミとして、イカの塩辛を炒めたり、ホイル焼きにしたりするから、そんな感じなのかも知れない。
この「タモリ倶楽部」は、昨日の日記を書きながら見てたんだけど、最後にデザートとして、バニラアイスの上にチャンジャを乗せたのが出て来た。それで、なぎら健壱は、「これはマズイよ!」って言って顔をしかめてたんだけど、他の3人はパクパクと食べてて、「意外にイケるよ」なんて言ってた。それは別にいいんだけど、バニラアイスの上にチャンジャがたっぷりと乗ってる、この衝撃的なデザートを映し出して紹介する時に、突然、「get up!get up!get up!get up!burning love~♪」って、明菜ちゃんの「DESIRE」が流れたのだ!
あたしは、自分が「DESIRE」のことを書いてる時に、予想もしてなかった「浅草チャンジャ祭」のスポットBGMとして「DESIRE」が流れたから、ビックル一気飲みしちゃったんだけど、ハッキリと分かったのは、「burning heart」のほうじゃなくて、「burning love」のほうが使われてた。それで、その瞬間は気づかなかったんだけど、一拍遅れてから、ハッ!と気づいた。明菜ちゃんの歌い方だと、「burning heart」のほうは、「ゲラッ!ゲラッ!ゲラッ!ゲラッ!バ~ニハ~~~♪」ってなる。そして、「burning love」のほうは、「ゲラッ!ゲラッ!ゲラッ!ゲラッ!バ~ニラ~~~♪」ってなる。そう! 「バ~ニラ~~~♪」、つまり、「バニラ」だ!
昔から「タモリ倶楽部」を見てるあたしは、「タモリ倶楽部」のこういうスポットBGMに、オヤジギャグが隠されてるって秘密を知ってる。たとえば、なんかのゲームをやる時に、最初にルール説明をしてると、由紀さおりの「夜明けのスキャット」が流れたりする。これは、「ル~ル~ルルル~♪」って歌が「ルール」にカケてあるのだ。普通は、その映像にマッチしたBGMを使うんだけど、「タモリ倶楽部」の場合は、映像にぜんぜん関係のないBGMが流れることが多い。それで、よくよく考えてみると、今回の「バ~ニラ~~~♪」みたいに、映像とBGMとがオヤジギャグになってるのだ。
そう言えば、1ヶ月くらい前の「タモリ倶楽部」でも、「DESIRE」が使われてた。その時は、井筒監督とかガダルカナルタカとかがゲストで、オリジナルの作業用ヘルメットを作るって企画だった。それで、番組の後半で、どのデザインにするか決めようってとこで、「まっさかさ~ま~に~落ちてDESIRE~♪」って流れてた。ようするに、「デザイン」と「デザイア」ってことなんだろうけど、これをそのまんま口頭でやられたら、真夏に冷房がいらないくらいの寒さになっちゃう。だけど、分かる人にだけにしか分かんない「BGMギャグ」だから、こんなにベタでも、それなりにウケちゃうのだ。ただし、この「デザイン」と「デザイア」ってのは、前にも何かの企画でデザインを考えた時にも使われてたから、リトル寒かった。やっぱ、いくらなんでも、同じネタを二度も三度もってのは、ちょっとね‥‥。
だけど、今回の「ゲラッ!ゲラッ!ゲラッ!ゲラッ!バ~ニラ~~~♪」は、すごく良かった。それから、今回は、他にも、ゴーヤーとチャンジャの炒め物のとこで、映画「荒野の七人」のテーマ音楽が流れたから、きっと「ゴーヤーの七人」なのかな?‥‥って思ったりもした。ただ、他のお料理のとこの、クラシックだとか色んな曲が流れたんだけど、あたしはクラシックはぜんぜん分かんないし、他の曲も分かんないのが多かったから、お手上げだった。でも、ものすごい「タモリ倶楽部マニア」の人だったら、全部のお料理のBGMが分かったんだろうな‥‥。で、MAXファンのあたしとしては、トラが出て来るシーンで「TORA TORA TORA」を流すなんていう使い古されたベタじゃなくて、今後、「タモリ倶楽部」で、ニラとイカの炒め物が出て来るようなシチュエーションがあれば、ぜひ、MAXの「ニライカナイ」を使って欲しい‥‥って言っても、そんなシチュエーションなんかメッタに無さそうだけど(笑)
オヤジギャグって、そのままダイレクトに言われると寒冷前線がやって来ちゃうけど、「タモリ倶楽部」のBGMみたいに、分かる人にだけ分かるようにコッソリとやってくれると、すごく楽しい気分になって来る。たくさんの人たちが同じ番組を見てるのに、使われてるBGMにオヤジギャグが隠されてるなんてことを知らずに見てる人たちもいっぱいいると思うと、なんか、選ばれた人たちだけが特別の楽しみに気づいてるみたいで、すごく嬉しくなって来る。それから、この秘密を知ってる人たちもいっぱいいるワケだから、そういう人たちのことを想像すると、今、ニポン中で、数え切れないほどの人たちが、「今の曲はどんなオヤジギャグになってんだろう?」って考えてるんだろうなって思って、変な連帯感みたいなものを感じちゃう。
コレッて、中学生の時に、深夜の2時とか3時とかに、お布団にもぐって、ヘッドホンでラジオの深夜放送を聴いてた時の感覚にも似てて、「こんな時間だけど、このラジオを聴いてる人、きっといっぱいいるんだろうな‥‥」って思ったら、どこの誰だかも分からない人たちに、妙な連帯感みたいなのを感じて、淋しかった気持ちが少し癒されたりもした。
‥‥そんなワケで、あたしは、「タモリ倶楽部」以上に、マニアックなオヤジギャグを考えてみた。今は、どこの映画館でも立派なサラウンドシステムを装備してるから、音響が左右だけじゃなくて前後にも立体的に聞こえる。それを利用したオヤジギャグなんだけど、サラウンドシステムをOFFにした状態で自主制作の映画をスタートさせて、途中で主人公が「長崎皿うどん」を食べるシーンだけ、サラウンドシステムをONにする。そして、「長崎皿うどん」を食べ終わったところで、また、サラウンドシステムをOFFにする。これで、映画館に観に来てるお客さんの7割くらいは、何も気づかないだろうし、2割くらいは、急に音が立体的になったことには気づいても、マサカ、それがオヤジギャグになってるとは気づかない。そして、1割くらいの人だけが、「皿うどん」と「サラウンド」がカケてあることに気づくってワケだ。「皿うどん」と「サラウンド」とか、「ひつまぶし」と「ひまつぶし」とかって、ずっと昔から言われてるし、今どき、口頭で言われると寒さが全開だけど、こういうタモリ倶楽部チックな方法なら、ギャグをリサイクルできると思う、地球にやさしいあたしなのであった‥‥なんて感じでシメてみた今日この頃なのだ。
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