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2006.07.28

輸入再開は輸入最下位

Ushi3
あたしは、テレビをつけてても、画面を見てないで、音だけ聞いてることが多い。それで、面白そうな話とかが聞こえて来た時だけ、パッと画面を見る。もちろん、最初から見たい番組を見るつもりでテレビをつけた時は、ちゃんと画面を見てるけど、BGM代わりにテレビをつけてる時は、音しか聞いてない。それで、音だけ聞いてると、つい、変なふうに聞こえちゃうことがある。たとえば、ニュースとかを聞いてると、タマに、「焼酎学校」って聞こえて来て、「えっ?」って思っちゃう。これは、もちろん、「小中学校」ってことなんだけど、今のテレビって、ナンでもカンでもテロップを入れるから、ついついテロップを読むクセがついちゃってて、音だけから判断することが少なくなって来た。画面の下に、「全国の小中学校でインフルエンザが大流行」ってテロップが出た上で、ニュースキャスターがおんなじセリフを言ったりするから、耳からの情報よりも目からの情報のほうが主になっちゃってる感じだ。だから、画面を見ないで、ニュースキャスターの声だけ聞いてると、前後の文章から考えれば「小中学校」に決まってるのに、なぜか「焼酎学校」って聞こえちゃったりするのだ。

で、今日のニュースでも、おんなじようなことがあった。テレビをつけっぱなしにして、ソファーに横になって、電子レンジで温めたオシボリを目に乗せて、ドライアイを温めてたら、「アメリカ産牛肉の輸入最下位が決まりました」って聞こえて来た。もちろん、こうして文字で読めば、「輸入再開」だってことは誰にでも分かるだろうし、サスガのあたしでも、間違えたりしない。だけど、こんな分かりきってることでも、いつもは目と耳から同時にインプットしてたものが、耳からだけになると、トタンにおかしな「脳内漢字変換」がスタートしちゃう。

ま、たった「0.01グラム」食べただけでも、10年後には脳みそがスポンジ状になって狂い死ぬ「今世紀最悪の生物兵器」って呼ばれてる「アメリカ産の狂牛肉」なんかの輸入を再開するなんてことは、5年間、ずっと、アメリカのための政治を続けて来たコイズミ売国内閣の悪行三昧の中でも、それこそ、「最下位」に位置するもんだから、「輸入最下位」でも、いちがいに誤変換とは言えないような気がする今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、ニポンとおんなじに、危険極まりないアメリカ産の狂牛肉の輸入を禁止してた韓国も、アメリカの執拗なゴリ押しに根負けして、今年の6月から、2年半ぶりに輸入再開することになった。だけど、それに先がけて、韓国政府が、アメリカの食肉処理施設に視察チームを送ったら、ナナナナナント! 35ヶ所の施設のうち、7ヶ所もの施設が、最低限の安全基準すら満たしてなかったことが分かったのだ。それで、韓国政府は、自国の国民の命を守るために、アメリカ政府との間で決まってた輸入再開をソッコーで取りやめにして、完全に安全だってことが確認されるまで、無期限で輸入禁止を続行することにした。

だけど、そのわずか1ヶ月後の、ニポンの視察チームの報告は、「準備の遅れている1ヶ所を含めて、35ヶ所の食肉処理施設はすべて問題が無い」ってもので、ようするに、去年の視察の時と同様に、「輸入再開ありき」で、行く前から決められてた大嘘の報告だったってワケだ。だって、実際には、何月何日にニポンの視察チームが行くよって、事前にすべての施設に通達してたのにも関わらず、35ヶ所のうち、15ヶ所もの施設に不備があったんだよ。こっちから、ワザワザ、何月何日に視察チームが行くよって通達したってことは、すでに輸入再開は決まってて、そのための「形だけの視察」だったってワケで、先生が授業中に「ここがテストに出ますよ」って教えてあげて、そのまんまの問題を出すのとおんなじだ。

だけど、ニポン人をバカにしまくってるアメリカの食肉業者たちは、事前に教えといてあげた問題なのにも関わらず、まったく勉強しないでテストを受けに来たってワケだ。そして、35人中15人もの不合格っていう、呆れて開いた口が塞がらないような結果が出たってのに、それに対して、農水省副大臣の宮腰光寛と、厚生労働省副大臣の赤松正雄が出した答えは、「全員合格!」っていうトンデモナイものだった。35ヶ所の施設のうち、7ヶ所の施設に不備があったから、輸入再開を全面的に無期限でストップした韓国と、35ヶ所の施設のうち、15ヶ所もの施設に不備が見つかったのに、その事実をインペイしてまで、サクサクと輸入再開しちゃうニポン。なんか、戦後60年以上も経ってるのに、未だに敗戦の影を引きずってるっていうか、ニポンのトップがアメリカの言いなりなんて、これじゃあ、ホントにアメリカの属国だね。

‥‥そんなワケで、去年の視察でも、コイズミの息の掛かった内閣府の視察チームは、「全施設に問題無し」って報告してたけど、これも「輸入再開ありき」で、アメリカに行く前から決められてた報告書を出しただけだった。だけど、同時期に民間の「すき家」のゼンショーが送り込んだ視察チームによると、「(アメリカの)危険部位の完全除去は日本の基準から見ると明らかに不十分」てことで、ゼンショーは、アメリカ産の牛肉を使用しないことに決めた。そして、内閣府の視察チームの報告と、民間の視察チームの報告と、どっちが正しかったのかっていえば、去年の12月にムリヤリに輸入再開されてから、1ヶ月も経たないうちに、その答えがハッキリと出た。それが、成田で見つかった、危険部位が丸ごと入った狂牛肉だ。

去年、輸入が再開される直前のインターネットのアンケートでは、「アメリカ産の牛肉が輸入再開されても絶対に買わない」は52%だったけど、この成田での危険部位発見後の同アンケートでは、78%に跳ね上がった。ようやく、ノンキな国民たちも、少しは気づいて来たみたいだけど、問題なのは、これがインターネットのアンケートだってことだ。日常的にパソコンを使ってる人は、政府の圧力の掛かったマスコミの偏向報道だけじゃなく、インターネット上でしか伝えられない真実にも目を向けるようになって来たけど、世の中には、インターネットなんかやったこともない人たちがたくさんいる。そういった人たちは、未だに、テレビや新聞の報道が真実だなんて思い込んでるワケで、自衛隊にしたって、イラクから完全に撤退したんだと思い込んでる。マサカ、航空自衛隊の活動が戦闘地域にまで拡大して、日々、アメリカの殺人兵器を空輸して、あたしたちから巻き上げた税金で人殺しの手伝いをしてるなんて、ミジンも思ってないだろう。

マスコミの偏向報道は、今に始まったことじゃないけど、それにしても、ナンミョーと並ぶ世界的カルト教団の統一協会に、安倍晋三が祝電を送ったことは、どのテレビ局もまったく報じなかった。この国の次期総理大臣になるかもしれない人物が、祖父の代から悪質な犯罪組織とつながってて、未だに深い関係を持ってるなんて、これこそ、全国民に知らせなきゃなんない大問題なのに、どのチャンネルのニュースを見ても、この問題に関してだけ、まるで申し合わせたように無言だった。この事実を見れば分かるように、ニポンのテレビのニュースで流れてるのは、「国民に知らせるべき問題」じゃなくて、「国民に知らせても与党が困らない問題」だけなのだ。

‥‥そんなワケで、話はクルリンパと戻って、輸入が再開されれば、薬害エイズの千倍以上の被害者が出るって言われてるアメリカ産の狂牛肉問題だけど、去年の12月に、過半数以上の国民の反対を押し切って輸入再開を決定した時、コイズミは、「食べたくない人は食べなきゃいいんです」ってノタマッた。この時、あたしは、やることなすことデタラメばっかのコイズミにしちゃあ、珍しくスジの通ったことを言ったと思ったんだけど、フタを開けてみたら、やっぱりコイズミだった。だって、「食べたくない人は食べなきゃいいんです」って言いながら、加工品に関しては、産地表示を義務付けないんだから、消費者は選ぶことができない。だから、食べたくない人も、知らないうちに口にしちゃう可能性があるワケだ。

一国の総理大臣が、国民の命よりもアメリカへのオベンチャラを優先して、危険極まりない殺人食品の輸入を独断で決めた上に、猛反対してる消費者に対して、「食べたくない人は食べなきゃいいんです」なんてノタマッたんだから、それなら、最低でも、すべての加工食品に対しての産地表示を義務付けるのが「責任」なんじゃないの? ま、無責任大王のコイズミの辞書には、「責任」なんて言葉はあるワケないし、この5年間のデタラメっぷりを見てれば、コイズミに責任を問うことは、猫にパラパラを教え込むよりも難しいだろう。何しろ、コイズミには、自分が撒いたタネで国民が被害をこうむっても、「それは自己責任です」っていう伝家の宝刀があるからね。

それにしても、あたしがずっと不思議に思ってたのは、成田で危険部位入りの狂牛肉が見つかった時に、なんで他の肉をぜんぶアメリカに送り返さなかったんだろうってことだ。政府の発表では約800トン、民間の調査では1000トン以上、この200トンの差はなんだかなぁ~って思いつつも、これだけの狂牛肉が、莫大な費用を掛けて、ずっと冷凍倉庫に保管されてるのだ。マトモに考えたら、100個の商品を輸入して、その中の1個に規約違反のものが混じってたら、普通はぜんぶ送り返すでしょ? それも、今回の場合は食品なんだから、なおさらでしょ? 他の肉に、たとえ危険部位が入ってなくても、危険部位が丸ごと入ってたようなズサンな施設で処理した肉なんだから、目に見えないレベルでは異常プリオンがタップリと混入してそうじゃん。それなのに、なんで送り返さないんだろうって、あたしは不思議だった。

でも、今回、その謎が解けたのだ。政府は、アメリカの処理施設の半数近くに不備があった事実をインペイして、ムリヤリに輸入再開を決め、8月の中旬から狂牛肉が輸入されて来るワケだけど、その後の政府の計画を知って、あたしはビックル一気飲みしちゃった。この、恐るべき政府の計画ってのは、今年の11月ころまで、約3ヶ月ほどかけて、アメリカ産の狂牛肉の流通を安定させて、その後は、成田で足止めされてる1000トンもの狂牛肉も、輸入したものと混ぜて、一緒に流通させちゃうって話なのだ。

だけど、コレって、ものすごくおかしな話だと思う。だって、成田で足止めされてる1000トンの狂牛肉は、アメリカ側が約束を守らなかったために、「輸入禁止」になったものだからだ。それで、その後に、アメリカ側が施設などの改善をして、改めて視察して、それで再び輸入再開になったんだから、ニポンに輸入される狂牛肉は、あくまでも「今回の輸入再開後」に処理された肉じゃなきゃおかしい。それなのに、以前にアメリカ側が違反をした時の危険な肉まで流通させるってのは、どう考えたっておかしい。つまり、アメリカに肉を送り返さなかった事実、廃棄処分にしなかった事実、莫大な費用を掛けてまでずっと保管して来た事実、これらの事実は、すべて、「輸入再開ありき」の上に成田ってた‥‥じゃなくて、成り立ってた事実であって、最初っから、「近いうちにムリヤリに輸入再開させちゃうから、そしたら混ぜて流通させちゃおうぜ」っていう暗黙の了解があったってことだ。これぞ、コイズミ方式、これぞ、アメリカの属国としての本領発揮って感じだ。

‥‥そんなワケで、不安だらけのニポンの消費者の気持ちとはウラハラに、アメリカ側の食品安全意識はあまりにも低すぎる‥‥っていうか、まるで、「海の向こうのイエローモンキーなんかに食わせるんだから、何だって構わないだろう」ってくらいの、完全にバカにされてるような感じを受ける。だって、輸入停止期間中の7月11日に、アメリカから輸入した七面鳥の冷凍肉や冷凍ハムのコンテナの中に、狂牛肉のローストビーフが混入してた問題に対して、アメリカの農務省は、「そんなことは、ささいな問題だ」ってノタマッたのだ。さらには、今回の輸入再開について、多くのニポン国民が不安を感じてて、「また前回のように危険部位の混入が起こるんじゃないか」って思ってるって質問に対して、アメリカのダニエル・バーマン公使は、「ミスなんてものは起こって当然です。自分の作っているものが完璧だなんて断言できる人がいますか?」と来たもんだ。

何度も何度もミスを犯しながら、それでも何の改善もせずに、輸入再開をゴリ押しして来たアメリカ側の言いぶんがコレなんだから、それでもこんなもん食べるのは、命知らずのバカだけだろう。ようするに、アメリカ側にしてみたら、10年後にニポン人が何万人狂い死んだって、知ったこっちゃないワケだし、その糸を引いて来た殺人鬼コイズミにしたって、10年後には、もうこの世にはいないだろうから、誰にも責任なんか追及できないワケで、コイズミの言う通り、食べた人の「自己責任」てことになる。だから、脳みそがスポンジ状になって狂い死にたくない人は、自分の責任で、絶対にアメリカ産の狂牛肉を食べないようにするしかないってことだ。

だけど、あたしたちが、いくら北朝鮮産のアサリを食べないように気をつけてても、そこら中のスーパーとかで、北朝鮮産のアサリが中国産のアサリってことになって売られてるってことは、北朝鮮への経済制裁ファンの皆さんの間では、周知の事実だろう。他にも、肉や野菜やお米や魚からワインに至るまで、産地を偽装したラベルを貼って販売してるのは、今や当たり前になってる。有名な事件だと、2002年の雪印食品の「牛肉偽装事件」があるけど、天下の雪印食品みたいな大企業が、外国産の牛肉のパックに国産のシールを貼って大掛かりな詐欺をやってたなんて、あたしたち消費者は何を信じればいいんだろう。あたしの大好きなお魚にしても、「日本一の魚屋」を謳い文句にしてる天下の北辰水産が、インドマグロを本マグロ、中国産ウナギを国産ウナギと偽って販売してたことが判明して、農林水産省から指導を受けてる。

もちろん、こんなのは、氷山の一角で、大企業から個人の農家に至るまで、今や表示の偽装なんて日常茶碗蒸しだ。この前なんか、1袋に10個くらい入ってる千葉県産のサトイモが、実は千葉県産なのはそのうちの2個か3個で、残りはぜんぶ中国産だったなんてニュースを見た。呆れ果てたことに、中国産のサトイモに、ワザワザ千葉県の土をつけて偽装してたってんだから、姉歯もビックル一気飲みだろう。

ようするに、アメリカ産の狂牛肉が輸入再開される前から、牛肉の産地偽装は当たり前に行なわれてたんだから、今さら、スーパーに並んでる「○○産」なんて表示を頭から信じられるワケがない。だから、あたしたちができる自己防衛手段は、「アメリカ産の牛肉は扱わない」って断言してる企業の店舗や商品を選択するってことしかない。「アメリカ産の牛肉を扱います」って言ってる企業の場合は、アメリカ産の狂牛肉にオーストラリア産のシールを貼ってトボケて売っちゃう可能性だってあるし、ひき肉なんかになったら、絶対にインチキしそうな気がする。だいたいからして、これだけ世論が「アメリカ産は食べたくない」って言ってんだから、店頭に並べても買う人なんかいないと思う。そうなったら、売れ残る。売れ残ったら困るから、産地を偽装して売っちゃう‥‥ってワケで、企業の規模に関わらず、経営者の理念が問われる問題なんだと思う。

‥‥そんなワケで、「きっこの日記」としては、ずっと、「すき家」や「S&B食品」を支持して来たけど、他にも、独自の視察チームをアメリカに送って現地調査した結果、「現状では、安全が保証できるとは言えない状態だったので、とても消費者には販売できません。輸入が再開されても、うちでは取り扱う予定はありません」て断言した「ダイエー」も支持しちゃう。牛丼を食べるなら「すき家」、加工食品を買うなら「S&B食品」、スーパーで牛肉を買うなら「ダイエー」ってことだ。そして、こんな危険なものを平然と販売しようとしてる売国企業なんかは、テッテーテキに不買運動をして、国民の力で潰してやろう!‥‥なんて思う今日この頃なのだ。


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