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2006.08.05

八百長と片八百長

Kame4 今回の1万通以上の八百長アンケートの投票メールに、やっと、ぜんぶ目を通し終わった。それで、大まかな内容の内わけとしては、約4割は、「亀田は日本の恥!」「亀田は八百長!」って感じでのヒトコトだけのメールで、約4割は、100文字から200文字程度の短文で、「あれほどの八百長は前代未聞だ」というような内容が書かれていて、残りの3割は、様々な内容だけど、ワリと長い文章のものだった。それで、長い文章のメールの中には、フライ級の元プロボクサーや、アマチュアでの優勝経験者からのものもあって、とても冷静な目で見て書かれていたけど、やっぱり結論としては「亀田は負け」ってものだった。まあ、そんなことは、あのアカラサマな八百長試合を見た全世界の人が分かってることだろう。

 

そんな中で、やっぱり来ると思ってたけど、「八百長」って言葉に関するメールも、何通か含まれてた。どのメールも長いので、内容だけを簡潔にまとめると、「八百長」というのは「双方」が示し合わせて行なう行為であって、今回のようなインチキの場合は「八百長」と呼ぶべきではない、というものだった。ようするに、ジャッジにワイロを送って亀田に有利な判定をさせたと思われるのは協栄ジムやTBSなどで、亀田自身は、裏で不正が行なわれてたことなど知らずに、一生懸命に試合をやっていただけじゃないの?‥‥っていう見解だ。

 

まあ、子供に裏口入学させる時も、「お前は合格点が取れなくても、ちゃんと合格できるように、お父さんが裏から手をまわしておいたから、安心して試験を受けて来なさい」なんて言う親はいないだろうから、亀田自身は、詳しい不正の構造までは知らされてないと思う。だけど、今までのすべての試合が、「かませ犬」だの「反則のローブローでの勝利」だのって、すべてインチキで勝ち続けて来たワケだから、見てるほうにはバレバレなのに、闘ってる本人が気づいてないワケがないと思う今日この頃、皆さん、もうこの話題は食傷気味ですか?

 

 

‥‥そんなワケで、あたしは、念のために、「八百長」って言葉を調べてみた。そしたら、「語源由来辞典」には、次のように書いてあった。

 

 

八百長(やおちょう)
八百長は、明治時代の八百屋の店主「長兵衛(ちょうべえ)」に由来する。 長兵衛は 通称「八百長」といい、相撲の年寄「伊勢海五太夫」の碁仲間であった。碁の実力は 長兵衛が勝っていたが、商売上の打算から、わざと負けたりして勝敗をうまく調整し、伊勢海五太夫のご機嫌をとっていた。のちに勝敗を調整していたことが発覚し、わざと負けることを相撲界では「八百長」と言ようになった。やがて、事前に示し合わせて勝負する意味も含まれるようになり、相撲以外の勝負でも「八百長」という言葉は使われるようになった。

 

 

‥‥つまり、この説明によれば、相手は何も知らないで普通に勝負しているのに、実力では上であるこちら側がワザと負けてあげることを「八百長」って呼ぶワケだ。だから、今回の試合であれば、「八百長」をしたのは、亀田側じゃなくて、ランダエタ側だったってことになる。それは、ランダエタが、1ラウンドでのナニゲないパンチでウッカリと亀田をダウンさせちゃってからは、数え切れないほどあったチャンスに、ほとんど有効打を出さずに「受けのボクシング」を続けてた事実や、11、12ラウンドで、ラッシュをかければいくらでもKOできたのに、フラフラになって倒れこんで来た亀田をやさしく抱きかかえているだけだった事実、そして、これほどのデタラメな判定を受けたのにも関わらず、この判定を不服として提訴しなかった事実などから、誰の目にも明らかだろう。

 

そして、12ラウンド終了直後の亀田の表情を見れば分かるように、誰よりも亀田自身が自分の「負け」を確信してたハズなのに、自分が勝ったとコールを受けたら、一瞬、「え?」っていうキョトンとした顔をしてから、オヤジに何か耳打ちされたら、突然、「どんなもんじゃ~!」って叫んだ。そして、試合後の会見では、何も話さずに逃げちゃったオヤジ。この一連の流れを見れば、誰にでも簡単に筋書きが読める。ようするに、亀田本人は、ある程度の根回しがあることは知ってたけど、ここまでボロボロにやられちゃったから、サスガに今回はダメだなって覚悟したんだろう。だけど、それでも勝たせてもらったから、本人も困惑したんだと思う。

 

イカサマ亀田と違って、本当の実力を持った本物の格闘家、山本キッド徳郁は、自分のブログに、「自分だったらその場で相手にベルト渡す」って書いてたけど、あんな八百長ベルトなんか受け取れないって思うのが普通の感覚だろう。ま、今回の亀田の試合は、お世話になってるホニャララ団の組長の誕生日に、自分がチャンピオンになって恩返しするっていうストーリーだったワケだし、あれだけの数のホニャララ団の組長たちがリングサイドでニラミを利かせてたら、山本キッドが言うように、正々堂々と自分の負けを認めて、相手にベルトを渡すなんて、できっこないよな。それにしても、山本キッドは、自分のブログに書き込んだこのコメントを数時間で削除しちゃったけど、あんなに強い山本キッドでもビビルような、どっかの団体から圧力でもあったんだろうか? それに比べて、怖いもの知らずで失うものも無さそうなプロレスライター、ターザン山本は、自分のブログで、亀田は完全に八百長だと断言している。亀田の試合を見たあとの様子を次のように書いている。

 

 

「それからボクは車で家に帰るまで〝八百長〟という言葉を何回、何10回も言っていた。叫んでいた。これは〝亀田八百長祭り〟だ。ヤ・オ・チョ・オー。そっちがその手でくるならこっちは八百長という言葉を使わせてもらう。」

 

 

‥‥そんなワケで、話はクルリンパと戻って、「八百長」って言葉だけど、インターネット百科事典の「ウィキペディア」では、「八百長とはスポーツ競技などで事前に示し合わせて、わざと負けたりすること。」って説明してあった。そして、「概説」として、「出場者に金銭などの利益を与えて行われる場合や、審判の買収によって行われる場合など、その形態はさまざまである。」って書いてあったて、「呼称」としては、次のように書いてあった。

 

 

大相撲では「注射」(対して真剣勝負は「がちんこ」)、格闘技では「マーマレード」(対して真剣勝負は「セメント」)とも言う。対戦者の一方のみ敗退行為を行う場合は「片八百長」と呼ばれることがある。

 

 

へ~! お相撲でインチキすることを「注射」って言うんだ! 「がちんこ」が真剣勝負のことだっていうのは、ずっと前に、これまたTBSの「ガチンコファイトクラブ」のヤラセ事件の時に知ったけど、「注射」ってのは知らなかった。つまり、あのヤラセ番組は、「ガチンコファイトクラブ」じゃなくて、「注射ファイトクラブ」だったってことだよね。そのヤラセ番組で、三流演技を見せてくれた竹原慎二が、亀田の八百長試合の解説席にも座ってたってのも笑えるけど、サスガ、TBSの根回しはスゴイね。ヤラセやシコミっていうテレビ業界の裏事情を熟知してる竹原慎二なら、どんなに亀田が劣勢になっても、うまいコメントをしてくれるって思ったんだろうね。その上、亀田とおんなじに八百長でチャンピオンになった鬼塚まで用意してたんだから、TBSの必死さが良く分かるよ。

 

‥‥って、そんなことよりも、あたしが小さめのビックルを一気飲みしちゃったのは、このウィキペディアに書いてある「片八百長」って言葉だ。なんか、この前の「片手落ち」みたいだけど、「対戦者の一方のみ敗退行為を行う場合」って、これこそが「八百長」の語源じゃん。だって、もともとは、碁の相手のお相撲さんは何も知らずに勝負してて、八百屋の長兵衛さんのほうが、お相撲さんに気づかれないように負けてあげてたワケでしょ? だから、この「片八百長」ってのが、本来の「八百長」の意味だと思う。

 

最初に挙げたウィキペディアの「八百長」の定義には、「八百長とはスポーツ競技などで事前に示し合わせて、わざと負けたりすること。」って書いてあったけど、この「示し合わせて」ってのは、当然、「双方で」ってことだから、長い年月の間に、「八百長」って言葉の意味が変化して来たワケだ。もともとは、「相手に分からないようにワザと負けてあげること」って意味だったんだから、もちろん、そうしたほうが商売をして行く上で都合がいいっていう、お金の絡んだ打算があったワケだけど、それでも、勝たせてもらう側からアプローチしてるんじゃなくて、負ける側が独自の判断で行なってたってことになる。つまり、もともとの「八百長」ってのは、接待マージャンとか接待ゴルフみたいなもんだったワケだ。それが、いつの間にか、勝ちたいと思ってるほうが色々と汚い根回しをして、「何が何でも勝つ!」っていう、何億円もの裏金が動くホニャララ団的なものになっちゃったってワケだ。そして、本来の「八百長」のことは、今では「片八百長」って呼ぶようになったんだろう。

 

‥‥そんなワケで、ウィキペディアの「八百長」を読んでたあたしは、この先を読み進んで、飲んでた渋茶サワーを噴き出しちゃった! そこには、八百長が行なわれた有名な事例として、こう書いてあったからだ!

 

 

ブラックソックス事件(メジャーリーグ)
黒い霧事件(プロ野球・オートレース)
ソルトレークシティオリンピックのフィギュアスケート(ペア)
最高位戦八百長疑惑事件(麻雀)
WBA世界ライトフライ級王座決定戦八百長疑惑事件 亀田興毅VSファン・ランダエタ(ボクシング)

 

 

「たかがウィキペディア」と言っても、「されどウィキペディア」なワケで、仮にも「百科事典」て呼ばれてるものに、すでに今回の亀田の八百長試合のことが掲載されてたのだ。それも、何十例もある中のひとつとかじゃなくて、たった5例の中にミゴト入賞してる。ここには、鬼塚の八百長試合をはじめとして、数々のボクシングの八百長はひとつも掲載されてないんだから、今回の亀田の八百長こそが、ボクシング界を代表する八百長の中の八百長ってワケで、違った意味で、亀田は、世界一になれたのだ!(笑)

 

ま、国民の97%が「あの判定はおかしい」って思ってんだから、これほどアカラサマな八百長は前代未聞だし、「八百長の事例」として取り上げられるのは当然だろう。そして、亀田は、これからの人生をずっと「八百長ボクサー」として生きて行くしかない。厚顔無恥なオヤジとか会長とかは、「次の防衛戦で文句のない勝ち方をすればいい」とかノタマッてるけど、鬼塚の時だって、防衛戦でも八百長したじゃん。今回の3人のジャッジだって、「3人とも協栄ジムが用意した人物」だって話を聞いて、全国の「あの判定はおかしい」って思った人たちは、みんな、この茶番劇のカラクリが分かったことだろう。どうせ次の防衛戦だって、協栄ジムが用意したジャッジが判定するに決まってんだから、やる前から八百長みたいもんだし、もう誰も亀田の試合なんかマトモに見ないだろう。唯一、97%の国民を納得させられるのは、本当に実力のある世界チャンピオンと、相手の国に行って試合をして、それでKOで勝つ以外にないね。もちろん、あんな技術のカケラも無いヘッポコボクシングじゃ、逆立ちしたってムリだけど。

 

‥‥そんなワケで、ホニャララ団の組長のゴキゲンをとるために行なわれたバカ親子の茶番劇のことなんかで、3日もおんなじ話題を続けるのも飽きて来ちゃったから、ここでちょこっとダッフンして、マージャンの八百長について書いてみる。あたしは、マージャンが好きなんだけど、何年も前に、テレビ局のお仕事をヒンパンにやってたころは、局のスタッフさんたちや、タレントさんたちとも、タマにマージャンをしたりしてた。だけど、今は、テレビ局のお仕事は極力請けないようにしてるので、ここ数年はインターネットのオンラインマージャンしかしてなくて、実際のパイは握ってない。

 

だから、マージャンのルールや点数はぜんぶ分かってるけど、マージャン界のことは何も知らない。井出洋介とか、小島武夫とか、灘麻太郎とか、二階堂亜樹と瑠美の姉妹とか、マンガ家の片山まさゆきとか、その程度の名前を知ってる程度だ。あと、個人的には、清水香織ちゃんが好きだったんだけど、ネットのひどい嫌がらせを受けて、ホームページを閉鎖に追い込まれたり、仕事場の雀荘に顔を出せなくなったり、自宅の住所を晒されて自宅に帰れなくなったりして、ホントにかわいそうだった。ま、それは置いといて、ウィキペディアの八百長の事例として掲載されてる「最高位戦八百長疑惑事件」だけど、これは、あたしも知らなかったので、おんなじウィキペディアで調べてみたら、こう書いてあった。

 

 

「最高位戦八百長疑惑事件とは、1980年に行われた第5期最高位戦の決定戦において起こった騒動である。決定戦の中盤、1位から離された2位につけていた競技者が打ち出した牌が事件の焦点である。この牌はドラであり、かつ3位(点差から考えて優勝はかなり困難と思われていた)の競技者にとっての高めの当たり牌であった。しかし、3位の競技者はこれを見逃し(ロンを宣言しないこと)た。その行為について、(2位と3位の競技者が懇意であったことから)「(自分と比べて逆転優勝のチャンスが高い)2位の競技者からは当たるまいとする故意の見逃しではないのか」とクレームがつき、協議の結果、決定戦は途中で打ち切られてしまう。」

 

 

あたしは、「ふ~ん‥‥」て感じなんだけど、正直、この行為を「八百長」って呼ぶ感覚が分かんなかった。だって、マージャンて、当たり牌が場に捨てられたからって、絶対に上がらなくちゃいけないワケじゃないからだ。ツモって上がった場合だって、それで上がらずに、別の牌を切ってもっと高い手にすることだってあるし、上がろうが上がるまいが、あたしの勝手じゃん!‥‥って思う。だけど、あたしがやってる一般的なマージャンと、こういった「競技マージャン」とは、きっとルールが違うんだろう。

 

それで、もっと色々とマージャンの八百長について調べてみたら、ビックルどころか、ビッギーを一気飲みしちゃうような記事を見つけた。それは、亀田の「疑惑の判定」の真っ青の「疑惑の半荘(ハンチャン)」ていう事件で、「麻将連合認定プロ、片八百長の指摘に核心部分は沈黙」って書いてあった。あたしは、これを見つけた時に、久しぶりに「世界ウルルン滞在記」のノリになっちゃって、「インターネットを~~~検索してたらぁ~~~片八百長っていう言葉にぃ~~~出会ったぁ~~~」って言っちゃったよ(笑)

 

で、この事件なんだけど、なんかのマージャン大会で、「普通の人ならリーチをかける手なのに、リーチをかけなかった」ってことが、「片八百長」って指摘されてるのだ。あたしは、開いた口が塞がらなくなった。だって、「上がるか、上がらないか」ならともかく、その前の段階の、テンパイしてから「リーチをかけるか、かけないか」なんて、人それぞれ自由じゃん。それなのに、「普通の人ならリーチをかける」って、何? その上、そこでリーチをかけなかったのが「片八百長」って、あたしにはまったく理解できない。リーチをかけるのも、かけないのも、色んな判断があっていいワケで、普通はこうだから、普通と違う手を打ったのは八百長だ‥‥なんてことになるんなら、通常の手順の時に、「普通はリャンゾーを切るとこなのに、パーピンを切ったから八百長だ」って理屈も成り立っちゃうし、すべての局面で「何を切るか」「リーチをかけるか」なんてことが決められてんなら、パソコン4台にマージャンさせればいいじゃん。

 

‥‥そんなワケで、あたしから見たら、まるで冗談みたいなこの疑惑なんだけど、問題提起してる人は、至ってマジメで、この「リーチをかけるべき状況でリーチをかけなかった行為」を相手選手に対する「情」だと言ってる。そして、この疑惑に対して、主催者サイドは、「これが事実ならば大変な問題です。情を抱いた相手が親ならリーチを打たないなんてことがまかり通れば競技は成り立ちません。」て回答してる。だから、「最高位戦八百長疑惑事件」とおんなじように、あたしみたいに、お遊びでマージャンをやってるシロートには、きっと、理解できない、深い理由やルールがあるんだと思う。それにしても、マージャンの世界は、たかがリーチをかけなかっただけでも「疑惑の半荘」なんて言われて、八百長問題として追及されちゃうのに、世界タイトルを賭けたプロボクシングの世界で、あれほどアカラサマで恥ずかしい八百長が行なわれても、ボクシング関係者たちは、ガッツ石松や具志堅用高などの一部の正義感の強い人を除いて、みんな口をそろえて、あの茶番劇を正当化しようと必死になってるとこを見ると、よっぽど協栄ジムのバックのホニャララ団が怖いんだな~なんて思う今日この頃なのだ。

 

 

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