本物のスポーツには本物の感動
F1の第13戦、ハンガリーGPだけど、あたしは、ホントに久しぶりに、レースらしいレースを観られて、すごく楽しかったし、すごくワクワクドキドキできた。最後なんか、感動して泣いちゃったよ。ニポン中をドッチラケにさせちゃった前代未聞の八百長ボクシングのセイで、なんか、言いようのない悲しさみたいな、ものすごく嫌な気持ちになってたけど、本物のスポーツを観たら、気分がスカッとした。やっぱ、F1て、紳士のスポーツだ‥‥なんてことも言ってみつつ、ハンガリーのことをリトル説明しとくと、ハンガリーって国は、東ヨーロッパにある。こんなこと言わなくてもいいとは思うんだけど、万が一、山本一太みたいに、イラクがどこにあるのかも知らないクセに、自衛隊のイラク派遣を強烈に支持しちゃうような大バカがいたら困るからだ。
で、ハンガリーは、ニポンの4分の1くらいの面積で、人口は約1000万人、ニポン人は400人くらい住んでて、首都はブダペストだ。そして、そのブダペストの郊外にあるのが、オーバーテイクが難しくて、ポールをとったマシンがそのまま優勝しちゃうことが多いサーキット、「ハンガロリンク」ってワケだ。つまり、モナコGPとおんなじように、予選での結果が決勝に大きく反映されるサーキットってワケで、あたしは、いつにも増して、予選に注目してた。
そしたら、その予選の前のフリー走行で、大変なことが起こっちゃった。金曜日のフリー走行では、追い越し禁止のイエローフラッグ中に、アロンソ(ルノー)がドーンボス(レッドブル)を抜いちゃった上に、ワザとドーンボスに幅寄せしたりブレーキングした「走路妨害」で、予選の最速タイムに「2秒加算」のペナルティーのワッキーの芝刈り機が「ブイーン!」になっちゃったのだ。そして、次の日、土曜日の予選前のフリー走行では、シューマッハ兄(フェラーリ)が、バトン(ホンダ)のマシンがトラブルを起してレッドフラッグが振られてた時に、減速したアロンソとクビカ(ザウバー)の2台を抜いちゃって、これまた、予選の最速タイムに「2秒加算」のペナルティーのヒデさんが「ロナウジーニョ !」ってなっちゃった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、アロンソとシューマッハ兄っていう、トップを争ってる2人が、揃いも揃って「2秒加算」のペナルティーを受けちゃって、予選の第2セッションで脱落しちゃって、ここ最近、見たこともないような珍しいスターティンググリッドが出来上がっちゃった。
1.ライコネン(マクラーレン)
2.マッサ(フェラーリ)
3.バリチェロ(ホンダ)
4.デラロサ(マクラーレン)
5.ウェバー(ウィリアムズ)
6.シューマッハ弟(トヨタ)
7.フィジケラ(ルノー)
8.トゥルーリ(トヨタ)
9.クビカ(ザウバー)
10.ハイドフェルド(ザウバー)
11.シューマッハ兄(フェラーリ)
12.クルサード(レッドブル)
13.バトン(ホンダ)
14.アロンソ(ルノー)
15.モンテイロ(ミッドランド)
16.リウッツィ(トロロッソ)
17.ロズベルグ(ウィリアムズ)
18.佐藤琢磨(スーパーアグリ)
19.スピード(トロロッソ)
20.山本左近(スーパーアグリ)
21.アルバース(ミッドランド)
22.クリエン(レッドブル)
てなワケで、クリエンは13番グリッドだったんだけど、ピットスタートになったため、14番以下がひとつずつクリエン上がった(笑)‥‥なんて、あたしが寒いオヤジギャグをかましちゃったセイなのか、暑いハズのハンガロリンクは、雨が降って気温も下がった。決勝のスタート時には、雨は上がってたけど、空は暗くてまたすぐに降って来そうだし、コースも濡れてるので、今年で21年目を迎えるハンガリーGPで、初の「ウェット宣言」が出た。当然、各マシンはウェットタイヤを履いてるんだけど、あたしたちが普通の車で雨の日に走るのと違って、いくら雨用のタイヤを履いたからって、ものすごいトルクを持ったF1マシンだから、ちょっとのミスで大変なことになる‥‥なんて言ってるソバから、吉田照美よりもやる気マンマンなデラロサが、フォーメーションラップの時点で、すでにスピンしてやがる(笑)
とにかく、オーバーテイクの難しいサーキットだから、スタートでどこまで順位を上げられるかってことと、あとは、どこでピットインさせるかっていうチームの作戦が順位を決める。で、スタートしたら、バリチェロがナイスなライン取りで、マッサをパスして2番手で1コーナーに突っ込んだ。後ろのほうでは、やっぱり、シューマッハ兄とアロンソがバツグンのスタートを決めてて、ダンゴ状態に手を焼きながらも、なかなかグッドな位置につけてる。とにかく、どのマシンも、ウェットな路面なんてお構いなしに、水しぶきを上げながら、1台でも抜こうと、右へ左へのチキチキマシン猛レース状態で、ケンケンも思わず「シシシシシシ‥‥」って笑いそうなイキオイだ。
で、やっと順位をちゃん確認できるカメラアングルになったので、マバタキしないでシッカリと確認すると、トップは岩石オープン‥‥じゃなくて、マクラーレンだからライコネン、2番手はバリチェロ、3番手もマクラーレンだからデラロサ、4番手がフェラーリだからマッサ、その後ろの水色のはフィジケラで、えっ? フィジケラをアオッてる赤いのって、フェラーリじゃん!‥‥ってことは、11番グリッドからスタートしたシューマッハ兄、もう6番手まで上がってるの? スゴスギ~♪‥‥つーか、その後ろに白いのと水色のが来たけど、バトンとアロンソじゃん!スタートしてから半周で、7番グリッドからのフィジケラと、11番グリッドからのシューマッハ兄と、13番グリッドからのバトンと、14番グリッドからのアロンソが、トップ集団に飛び込んで来たんだ! おお~! こりゃすごい! あたしゃ、コーフンして来たぞ~! 去年は、ココでものすごい多重クラッシュがあって、クリエンが死ぬとこだったけど、今年はキレイな突っ込みで、いいレースが期待できそうだ。
あれ? 1コーナーで止まってるマシンが映った‥‥と思ったら、山本サコンだったから、レースとは関係無いから、どうでもいいや。でも、サコンのセイでイエローフラッグが振られて、追い越しできなくなる寸前に、フェラーリをインから抜くルノーが映って、画面の上には、「6位マッサ VS 7位アロンソ」って出た‥‥ってことは、さっき、あたしがマッサだと思った4番手のフェラーリは、シューマッハ兄だったの? うわ~! ホントにスゴスギ~♪
オープニングラップを終えたとこで、画面の下に順位が出たから、それでちゃんとチェキすると、トップがライコネンで、以下、バリチェロ、デラロサ、シューマッハ兄、フィジケラ、アロンソ、マッサ、クビカ、クルサード、ハイドフェルド、バトン、シューマッハ弟、リウッツィ、トゥルーリ、スピード、タクマ、ウェバー、モンテイロ、ロズベルグ、クリエン、アルバースの順だった。ここで、画面の下の国際映像の順位に続いて、画面の右のフジテレビのニポン語の順位が出た。それで、あたしは、「へ?」って思ったんだけど、8番手の「クビカ」のことを「クビサ」って書いてある。それで、あたしは、ずっと「クビカ」だと思ってたから、レースが終わってから調べてみたんだけど、「Robert Kubica」は、英語読みだと「ロバート・クビカ」、母国のポーランド語読みだと「ロベルト・クビサ」になるそうだ。だから、どっちでも間違いじゃないみたいだ。ただし、「ロバート・クビサ」ってふうに、英語読みとポーランド語読みが混ざるのは、良くないと思う。
それにしても、この「きっこの日記」で、「ビルヌーブ」なんだか「ヴィルヌーブ」なんだか「ビルニューヴ」なんだかって、サンザン迷ったヴィルヌーブのアトガマが、またまた表記で悩んじゃう名前のドライバーだなんて、なんていう因果なんだ‥‥なんてことも言ってみつつ、この前のドイツGPで、自分のミスでクラッシュしちゃったヴィルヌーヴは、いよいよチームから見放されたみたいで、「オレは、首か?」って聞いたら、「首さ」って言われたのかもしんない。だから、ここまでは「クビカ」って書いて来たけど、母国語の発音にならって、ここからは「クビサ」って書こうと思う。何でかっていうと、アトから知ったんだけど、「クビサと読むようにお願いします」って、本人から正式なリリースが出たからだ。
‥‥そんなワケで、あたしは、ここまで書いて来たのに、「まだ1周」ってのが気になる。なにしろ今回のレースは、ミドコロも書きたいこともマウンテンだから、いつもの調子で大幅にハショッたりできそうもないからだ。ま、あたしは書いてて楽しいから、どんなに長くなってもいいんだけど‥‥なんて言ってたら、クビサがスピンしてる。デビュー戦が「雨のハンガリー」ってのもプチかわいそうだけど、ちゃんとマシンを回して、レースに復帰した。トップ集団では、フィジコがアロンソに道を譲り、チームプレイでシューマッハ兄の追撃を始めた。あっ! ウェバーがスピンしたのか、コースアウトしてリタイアしちゃった! 13番グリッドからのスタートのバトンは、2周目で11番手、3周目で9番手と、着実に順位を上げてる。バリチェロも、今日はマシンの調子がいいみたいだけど、ホンダの十八番の「レース後半でのマシントラブル」ってのがあるから、あんまり期待はできない。
で、3周目からの、シューマッハ兄とアロンソのバトルが熱い!ブリジストンとミシュランのポテンシャルの差なのか、フェラーリとルノーの挙動がまったく違う。モノサシで計ったみたいな基本的なライン取りで、アウト・イン・アウトの慎重なコーナリングをしてくシューマッハ兄に対して、コーナーのたびにアウトからオラオラ状態でアオリまくるアロンソ。テクニックの差じゃなくて、完全に、マシンの差だ。ママチャリに乗ったシューマッハ兄と、スクーターに乗ったあたしなら、あたしのほうが勝つと思うけど、まるでそんな感じだった。コーナーでアウトから抜かれて行ったシューマッハ兄は‥‥っていうか、フェラーリは、屈辱的だった。だけど、レースはまだ4周目、まだまだ何が起こるか分かんないし、この日記もどこまで長くなるのか分かんない(笑)
CMが明けると、今度は後方の、12番手のトゥルーリと13番手のスピードとのバトルをスピードのオンボードカメラから映しつつも、スピードのチームメイトのリウッツィのスピンのシーンを折り込んでるし、毎年のことだけど、ハンガリーGPの国際映像は、ヤタラとクオリティーが高い。フジテレビは、ハンガリーのテレビ局に弟子入りして、F1中継ってもんをイチから勉強したほうがいいと思う。しばらく前から降り始めた雨が、だんだん大粒になって来て、カメラのレンズにも雨粒が目立つようになって来たんだけど、これも、臨場感のひとつだ。ヤラセやシコミの演出しかできないニポンのテレビ局なら、こういった「自然の効果」を理解できずに、コマメにレンズを拭いちゃって、レンズを拭いてる手まで放送しちゃうとこだろう。
‥‥そんなワケで、2番手を走行しつつも、なかなかタイムが上がらないバリチェロは、4周目にはデラロサに抜かれちゃって、5周目にはタイヤ交換のためにピットインした。たぶん、エクストリーム・ウェットタイヤ(チョー雨用タイヤ)から、スタンダード・ウェットタイヤ(普通の雨用タイヤ)に換えたっぽい。だけど、タイヤだけじゃなくて、マシンも他のチームのに交換できたら、この位置のバリチェロなら優勝できるんだけどな~なんて思いつつも、めくるめくレース展開に、画面から目が離せない。こんなに楽しいレースは、ホントに久しぶりだ‥‥なんて言ってたら、バトンが、4番手のシューマッハ兄をインから押し出すように抜き去った。バトンのマシンのリアウイングに書いてある「DON'T WALK」の文字が、誇らしげに見えた。
そして、雨が少しずつ強くなって来た7周目には、今度はフィジコがシューマッハ兄を執拗にアオッてる。ライコネン、デラロサ、アロンソ、バトン、シューマッハ兄、フィジケラ、マッサって順番で、フェラーリの2台は、グリップの無いタイヤに苦戦してる。他のマシンはガンガン攻めてるのに、フェラーリの2台は、仕掛けて来るマシンを必死にブロックするのと、ストレートで逃げるのが精一杯で、コーナースピードがぜんぜん違う。後ろのほうでは、クリエンが仙豆(せんず)の効果もむなしく、スピンしてリタイアしてる‥‥なんて言ってるソバから、マッサがスピンしてワルツを踊ってる。シューマッハ兄は、ストレートでつけた僅かな差をコーナーで一気に縮められて、コーナーのたびにインにツッコミを入れて来るフィジコのノーズに手を焼いてる。そして、タイヤ同士を接触させるほどの熱いバトルを繰り広げつつ、こんないいところでCMへ。
で、CMが明けたら、また、シューマッハ兄を追いかけてるフィジコが映ってたから、あたしは、テッキリ、さっきの続きだと思ってたんだけど、ふと、画面の上の周回数の表示を見たら、ナナナナナント! 14周目になってた! ここまで、ワクワクドキドキしながら観て来た7周と、おんなじだけの周回をたった1分のCMの間に、ハショッちゃったんだ‥‥。フジテレビとしては、順位が変わってないから、これサイワイにと、スポンサーへのオベンチャラのために大幅カットしたんだろうけど、クソの役にも立たないダウンタウンの浜ちゃんの無意味レポなんかに10分も割くんなら、そのぶん、レースをちゃんと放送しろよ! あ゛~~~このカットされた7周が見た~~~い!
‥‥そんな感じの走行をソーコーしてるうちに、2番手のデラロサが最初のピットイン。そして、デラロサがコースに戻ると同時に、シューマッハ兄とフィジコが2台並んで、水しぶきを上げながら爆走して来た。ここの絵は、たまんないほどカッコ良かった! そして、フィジコがインに突っ込んで、ついにシューマッハ兄を抜くも、すぐにシューマッハ兄が抜き返そうとしたら、それをブロックしたフィジコのリアタイヤがヒット! シューマッハ兄のオンボードカメラからは、フロントウイングがガコガコしてるフェラーリのノーズ越しに、ルノーの後姿がしぐれてゆくか‥‥なんて、山頭火みたいなことも言ってみつつ、シューマッハ兄はジンジャエールにピットインしたけど、フロントウイングを交換して、タイヤを換えて、燃料を入れて、12秒5、サスガ、フェラーリチームは仕事が速い!‥‥って言っても、このアクシデントと、その他モロモロで、25周目くらいには、シューマッハ兄の後ろに、トップを走るアロンソが迫って来た。そして、シューマッハ兄は、屈辱の周回遅れにさせられちゃった。
この「その他モロモロ」の中には、21周目のロズベルグのクラッシュとかも入ってるんだけど、そんなことも含めて、知らないうちに「25周目」になってたっていう、あたし的なハショリってワケだ。それで、26周目には、すごい速さでコーナーに入って来たライコネンが、前を走る周回遅れのリウッツィの遅さを判断ミスしたみたいで、ぜんぜんブレーキングが間に合わなくて、激突しちゃった。この日、25才のお誕生日を迎えたリウッツィは、ライコネンから最悪のバースデープレゼントをもらっちゃったってワケだ。これで、2台ともリタイアになって、セーフティーカーが入って、このチャンスにとばかりに、色んなチームが作戦を変更して、マシンがバタバタとピットインし始めた。各マシンがコースに戻り、順位は、アロンソ、バトン、デラロサ、バリチェロ、ハイドフェルド、クルサード、シューマッハ兄、シューマッハ弟、マッサ、クビサ、スピード、トゥルーリ、タクマ、アルバース、モンテイロってワケで、ここでピットインしなかったシューマッハ兄が、周回遅れを取り戻して、すでに7番手につけてる。すごい!すごい! まだまだ分かんない状況が続いてる。
‥‥そんなワケで、雨が上がって、少しずつ路面が乾いて来て、おんなじコース上に、濡れた場所と乾いた場所が見えて来た。各チームは、ドライタイヤに換えるタイミングを見始めた。そして、タイヤ交換合戦が始まって、ビミョ~に順位を入れ替えながら、レースは終盤へともつれ込んでった。ここでの各チームのピット作業も書きたいんだけど、あまりにも長くなっちゃうから、やっぱりハショルことにした。で、デラロサをパスして、バトンが2番手まで上がった50周目、トップのアロンソがドライタイヤに換えるためにピットインしたから、自動的にバトンがトップに立った! あたしが生きてるうちに、トップを走るホンダのマシンが見られるなんて、作戦上の結果が大きいとしても、一応は、ニポンのF1マシンが、フェラーリよりも、ルノーよりも、メルセデスよりも、前を走ってるのだ!
でも、アロンソがコースに戻って来たら、アッと言う間に抜き返されちゃうんだろうな‥‥なんて思ってたら、コースに戻ったアロンソは、まっすぐに走れない。最初は、ドライタイヤがグリップしないのかな?って思ってたんだけど、ナナナナナント! ドライブシャフトのトラブルで、コーナー手前でタイヤがロックして、そのままバリアに突っ込んでリタイアしちゃった! あたしは、この瞬間、「よっしゃ~!」って叫んでコブシを突き上げちゃったよ。あたしは、オリンピックのフィギュアスケートで、荒川静香の前のスルツカヤが転倒した時に、テレビの前でガッツポーズをしたヤツラのことを批難したけど、このアロンソのリタイアでガッツポーズした人たちは、心からモータースポーツを愛する紳士淑女たちだろう。だって、状況がぜんぜん違うからだ。アロンソは、たとえ今回リタイアしたって、2位のシューマッハ兄には11ポイントもの差をつけてるんだから、今回、シューマッハ兄が優勝して10ポイントを獲得したって、それでもトップは変わらない。ただ、残り6戦もあることを考えたら、ここでちょっとでも2位との差が縮まってたほうが、残りのレースが楽しくなるってことだ。
ま、シューマッハ兄は、今の状況で、今の位置からの優勝は難しいけど、それでも、一時は周回遅れにまでされたのに、それを巻き返しての現在3番手だから、このままチェッカーを受ければ、6ポイントが手に入る。これは、あまりにも大きい。さらには、2番手とのタイム差が30秒近くあったトップのバトンが、ここでピットインして、6秒でタイヤを換えて、そのままトップでコースに戻ったので、バトンの優勝も濃厚とんこつスープになって来た。2番手だったハイドフェルドもピットインして、ああ~! 残り15周で、バトン、シューマッハ兄、デラロサ、ハイドフェルド、バリチェロっていうこの順位、バトンに初優勝させてあげたいのは当然として、シューマッハ兄には、2位をキープするか、最低でも3位の6ポイントは押さえて欲しいし、当然、バリチェロには表彰台を狙って欲しいし、デラロサもハイドフェルドも、ここまでがんばって来たんだから、シャンパンファイトさせてあげたいし、あたしは、いったい誰を応援すればいいの?(笑)
‥‥そんなワケで、あまりにも素晴らしい展開に、あたしのコーフンは絶頂に達しつつも、先頭集団5台の中で、唯一、ウェットタイヤでがんばってるシューマッハ兄が、リトル心配になって来た。ドライタイヤに交換した他のマシンは、どんどんタイムを上げてるのに、グリップの無くなったウェットタイヤのシューマッハ兄は、どんどんタイムが下がってる。そして、残り10周で、チームメイトのマッサは、ドライタイヤに換えるためにピットインした。だけど、3番手のデラロサにガンガンにアオられ続けてるシューマッハ兄は、タイヤ交換のためにピットインするってことは、戦線離脱を意味する。つまり、ブリジストンのゴムを信じて、このままチェッカーを目指すしかないってワケだ。
まるで、前半で、フィジコをブロックしてた時みたいに、激しく追随するデラロサに対して、ストレートでの加速と、巧みなブロックで、必死に対抗するシューマッハ兄だけど、もうタイヤが悲鳴を上げてる。そして、ついに、残り4周のシケインで、デラロサにかわされ、シューマッハ兄はコースアウトしつつも、そのままコースに戻った。そして、「3位でも、ま、いっか!」なんて思ってたのもトコノマ、今度は、4番手のハイドフェルドが、グリップを失ったシューマッハ兄に襲い掛かる。そして、残り3周で、ハイドフェルドが3番手に!‥‥っていうか、シューマッハ兄がスローダウンして、ヘロへロ走行してる! ああっ!コースを外れて、ピットに戻っちゃった‥‥なんてこった‥‥今シーズン最大のチャンスだったかも知れないのに、あと3周でリタイアだなんて‥‥。フリー走行じゃ、アロンソと仲良く「2秒のペナルティー」を食らい、それでも、決勝が始まったら、アロンソと仲良くトップ集団へと躍り出て、だけど、結局は、アロンソと仲良くリタイアだなんて、お前ら、デキてんのか!?
シューマッハ兄は、残り3周でのリタイアだから、完走扱いにはなるけど、ポイントがとれなきゃ意味が無い。ま、これだけ書いて来ても、あたしは、シューマッハ兄じゃなくてフェラーリを応援してるだけだから、これはこれとして、サクッと他に目を向けると、バトンがトップでチェッカーを受けて、フジテレビは、「ホンダは39年ぶりの優勝です!」とか大騒ぎしてたから、あたしは、まちゃまちゃみたいに、「はあ?」って感じになった。だって、39年前って、あたしはぜんぜん生まれてないけど、あたしは、ホンダの優勝を何度も何度も観てるからだ。だけど、良く聞いてみたら、「オールホンダで」ってことだった。あたしが観てるのは、ウィリアムズホンダとかマクラーレンホンダとかロータスホンダとかで、シャシーもエンジンもぜんぶホンダってワケじゃないから、そうなると、「ホンダは39年ぶりの優勝です!」ってことになるみたいだ。
‥‥そんなワケで、あたしは、表彰台の一番高いとこに立ったバトンを見て、そして、F1の表彰式で「君が代」が流れたのを聴いて、胸がジーンとして、涙が止まらなくなった。スタジオで、バトンの大ファンの山田優ちゃんも感動してると思ったら、感動してる山田優ちゃんの姿を想像して、さらに胸がジーンとした。だけど、いつも思うことだけど、「君が代」ってカッコ悪い曲だよね。他の国の国歌って、どこのもみんなそれなりにカッコイイのに、「君が代」って、何であんなにダサいんだろう。そろそろ、新しい曲にしてくれればいいのに‥‥ってワケで、2位のデラロサも、3位のハイドフェルドも、みんなサイコーの笑顔で、久しぶりに感動的な表彰式だった。4位はバリチェロ、5位はクルサード、6位はシューマッハ弟、7位のクビカはデビュー戦での入賞だ。そして、8位のマッサまでがポイント圏内だから、かろうじてフェラーリは、チームポイントだけは、ちょっとだけ詰めることができた。9位はあまりにもアンラッキーなシューマッハ兄、10位はモンテイロ、11位はアルバース、12位はスピード、13位はトゥルーリ、14位はタクマで、ここまでが完走扱い、残りはリタイアだった。とにかく、ホントに素晴らしいレースで、あたし的には、あと2~3回は巻き戻して観ようと思う今日この頃なのだ。
【補足です】
レース終了後、7位のクビサが車重違反のために失格になりました。そのため、8位のマッサが7位に繰り上がり、9位のシューマッハ兄が8位に入賞し、フェラーリとしても、シューマッハ兄としても、リトル嬉しい状況になりました。
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