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2006.09.14

ニポンのパンク三昧

Toluenz
あたしは、車の運転をしてる時は、FMを聴いてることが多いんだけど、それは、渋滞情報を聞いたりするって意味もある。だから、道路状況が十分に予測できるとこを走ってる時とかは、CDで好きな音楽を聴いてることが多い。それで、あたしの車のオーディオは‥‥ってほどのもんじゃないんだけど、CDを6枚セットしたカセットを入れて、その6枚をリモコンで自由に聴けるようになってる。えーと、「カロッツェリア」っていうヤツで、難しいことは分かんないけど、とりあえず、何年も壊れずに動いてる。一度だけ、リモコンが使えなくなって、ついに壊れたのかって思ったら、リモコンの中の電池が切れてただけだった(笑)

それで、あたしは、そのCDが6枚セットできるカセットを何個か持ってて、MAXばっか6枚入ってるヤツとか、アフリカンポップスばっか6枚入ってるヤツとか、レゲエばっか6枚入ってるヤツとか、パンクばっか6枚入ってるヤツとかって感じにして、車の中に置いてる。このやり方だと、一度カセットをセットしちゃうと、おんなじジャンルの音楽だけを聴き続けることになっちゃうんだけど、それでも、普段は、2時間も3時間も連続して運転することなんかないし、どんなに長くても連続運転は1時間くらいだから、別に問題はなかった。それに、あたしの場合は、「シャッフル」っていうボタンを押して聴いてることが多くて、これにすると、6枚のCDの中の曲をランダムに再生してくれるから、MAXだアフリカンポップスだレゲエだパンクだって再生されるよりも、まとまりのある選曲を聴くことができる。

たとえば、レゲエばっかのカセットで、ボブ・マーリィ、マックス・ロメオ、グレゴリー・アイザックス、シュガー・マイノット、マイティ・ダイアモンズ、フレディ・マクレガーの6枚が入ってたとして、「シャッフル」で再生したら、最初に、マックス・ロメオの「キープ・オン・ムービング」、次に、シュガー・マイノットの「ハーブズマン・ハッスリング」、次に、フレディ・マクレガーの「ナイス・タイム」、次に、グレゴリー・アイザックスの「プライベート・ビーチ・パーティー」、次に、マイティ・ダイアモンズの「ハブ・マーシー」、そして最後に、ボブ・マーリィの「スター・イット・アップ」なんかが流れちゃったりしちゃった日にゃあ、あまりのナイスな選曲に、首都高の出口を素通りしちゃいそうになる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、実際には、こんなにうまく6枚のCDが再生されることなんてメッタになくて、たいていは、1枚目、3枚目、5枚目、1枚目、4枚目、5枚目‥‥みたいな感じだったりする。それでも、どのCDも何度も何度も聴いてるから、曲の順番を覚えちゃってて、普通に聴いてると、ひとつの曲が終わってシーンとした時に、もう次の曲のイントロが頭の中で流れ始めちゃったりする。だから、この「シャッフル」を使うと、次にどんな曲が掛かるのか分かんなくて、何度も聴いてるCDばっかなのに、いつでもワクワクした新鮮な気分でいられるのだ。それに、どうしても聴きたくない曲が再生されちゃった時には、リモコンのボタンひとつで「再シャッフル」してくれるから、イヤな思いもしなくて済む。

だけど、ほとんどCDの入れ替えをしないまま、半年以上も経っちゃったから、サスガにだんだんに飽きて来たので、このたび、新しい6枚カセットを作ってみた。その名も、「ニポンのパンク」っていうスサマジイもので、アルバムタイトルまでは書かないけど、「頭脳警察」「原爆オナニーズ」「Hi-STANDARD」「ノータリンズ/M.J.Q」「東口トルエンズ」っていう強力なラインナップに、一服の清涼剤として「コンコンジャンプ」を加えてみた。

それで、この、「コンコンジャンプ」以外の5つのバンドに関しては、あたしなりのコダワリがある。まず、「頭脳警察」のパーカッションのトシさんは、石塚俊明って言って、なんか、ホンジャマカの2人を合体させたみたいな名前なんだけど、そんなことは置いといて、このトシさんがドラムスで、「スターリン」の遠藤ミチロウがギターとボーカルで、パンク・テロリスト‥‥じゃなくて、パンク・チェリストの坂本弘道がチェロで参加してんのが、「ノータリンズ」だ。で、遠藤ミチロウのもう1つのバンドが「M.J.Q」なんだけど、この他にも、名曲「カレーライス」でオナジミの遠藤賢司と2人で、「遠藤兄弟」って言うユニットもやってる。それで、この「M.J.Q」に、戸川純が参加したりすることもあるんだけど、その戸川純と山本久士とのユニットが「東口トルエンズ」だ。それから、「Hi-STANDARD」のギターの横山健は、「原爆オナニーズ」にもギターで参加することがあるから、ナニゲに色々と干渉しあってるってワケだ。

ちなみに、遠藤賢司は、すごく昔、渋谷の明治通りと宮益坂の交差点からチョコっと入ったとこでカレー屋さんをやって、三角のごはんの真ん中に梅干しが入ってる「ピラミッドカレー」ってのを売り物にしてたんだけど、値段のワリにあんまり美味しくなかったそうで、すぐにお店は潰れちゃって、大きな借金を抱えたそうだ。で、遠藤賢司の「カレーライス」って歌は、「君も~僕も~猫も~みんな好きだね~カレーライスが~」って歌で、この歌詞を見れば分かるように、遠藤賢司は猫が好きみたいだ。それで、しばらく前に、本屋さんで猫の雑誌を色々と立ち読みしてたら、「猫びより」って言う雑誌の「私と猫」って企画に、遠藤ミチロウが出てた。あたしは、あんなにものすごい放送禁止用語だらけの狂ったライブをやる遠藤ミチロウが、猫雑誌のグラビアに可愛い猫と登場してたことに、お尻からジェット噴射して矮小惑星の冥王星まで飛んでっちゃいそうなくらい違和感を感じた。ま、そんなことはいいとして、これらの情報から、「遠藤兄弟」ってユニットは、2人とも猫好きの遠藤さんのユニットってことが分かった。

‥‥そんなワケで、遠藤賢司は、渋谷でカレー屋さんをやって潰したけど、そのカレー屋さんがあった明治通りをずっと進んで行くと、新宿に到着する。若いころ、新宿の2丁目で飲んでて、お金が無くなって渋谷まで歩いたことが何度もあったけど、あんがい歩けたもんだった。で、その新宿に行くと、東口に、シンナーを売ってる売人が何人もいたらしい。シンナーって言うか、正式にはトルエンで、純度の高いトルエンのことを「純トロ」って言ってたそうだ。トルエンの売人たちは、片手をポケットに入れて、もう一方の片手をグーにして口に当てて、それで立ってたそうで、ようするに、「脱脂綿に染み込ませたトルエンを手で握って吸ってるポーズ」をしてるのが、売人たちの合図みたいなもんだったそうだ。それで、暴走族の兄ちゃんとかがトルエンを買いに行くと、駅のコインロッカーまで取りに行って、オロナミンCのビンに入ったのを1本1500円から2000円くらいで売ってたらしい。

あたしの地元に、タマに行く居酒屋さんがあるんだけど、そこの店長が、昔、暴走族だった人で、こんな話を懐かしがって話してくれる。あたしよりもヒトマワリくらい年上なんだけど、オロナミンCのビンは「シービン」て呼んでて、1本よりも2本、2本りも3本買ったほうが安くしてくれてたそうだ。それで、色んな売人がいたんだけど、その中でも、純度の高いトルエンを売ってた良心的な売人(笑)がいて、いつも無表情だったから、仲間うちでは「鉄仮面」て呼んでたそうだ。だから、今から30年くらい前に暴走族をやってて、新宿の東口にトルエンを買いに行ってた人がいたら、誰でも「鉄仮面」て名前を覚えてるだろう‥‥って言ってた。

で、そんなとこからついたユニット名が、「東口トルエンズ」ってワケで、「30年くらい前に暴走族をやってて、新宿の東口にトルエンを買いに行ってた人」っていう、あまりにも狭すぎるワクの中に入ってる人にしかウケないと思うけど、そんなとこが、戸川純らしいっちゃらしいんだと思う。あたしは、戸川純ていえば、まずは「釣りバカ日誌」の営業三課のOLを思い出すし、あとは、「ゲルニカ」とか「ヤプーズ」とかで、名曲「となりの印度人」を思い出す。そして、そうなると、やっぱ「カレー」ってワケで、新宿の東口から、またまた渋谷の遠藤賢司のとこに戻ることになっちゃう。それにしても、「ゲルニカ」はピカソからだし、「ヤプーズ」は「家畜人ヤプー」からだし、今の「東口トルエンズ」はシンナーの売人からだし、戸川純のノリには、お尻からジェット噴射したあとに、お尻だって洗って欲しいって思っちゃう(笑)

‥‥そんなワケで、ニポン中を探しても、6枚入りのCDカセットに、「頭脳警察」と「原爆オナニーズ」と「Hi-STANDARD」と「ノータリンズ/M.J.Q」と「東口トルエンズ」と「コンコンジャンプ」っていうセレクトをしてるのは、きっと、あたししかいないと思う。で、このスサマジイCDカセットを「シャッフル」で再生してみたら、最初に、「原爆オナニーズ」の「GO GO 枯葉作戦」、次に、「東口トルエンズ」の「家畜海峡」、次に、「Hi-STANDARD」の「Maximum Overdrive」、次に、「M.J.Q」の「オデッセイ 2005 SEX」、次に、「頭脳警察」の「銃をとれ!」と、どんどん加速してって、最後に、「ノータリンズ」の「カノン」でしっとりとしちゃった上に、トドメで「コンコンジャンプ」の「ママとスズメとペロの歌」が流れたりしちゃった日にゃあ、胸がジーンとして涙が止まらなくなっちゃう今日この頃なのだ。


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