現在進行形の称号
松任谷由実の「由実」って、すごく多くの人が、「実」と「美」を間違えて「由美」だと思ってるそうだ。もちろん、松任谷由実のファンは間違えるワケはないと思うけど、「ファンじゃなくて、CDも1枚も持ってなくて、でも名前だけは知ってる」とか、「名前と顔くらいは知ってる」とか、「名前と顔と代表曲の1つか2つは知ってる」とかってレベルの人の多くは、「由美」だと思ってるそうだ。
だけど、ずっと前にも書いたことがあるけど、あたしの大好きな「特捜戦隊デカレンジャー」の「デカピンク」こと「胡堂小梅」こと「ウメコ」をやってた菊地美香ちゃんの公式ブログは、「菊地の『地』は土へんです!!」ってタイトルで、なんでこんなタイトルにしたのかって言うと、「菊地」を「菊池」って書いて送って来るファンレターが多いからだそうだ。それも、Eメールだったら変換ミスってこともアリエールだけど、便箋にボールペンとかで書いてあるファンレターにも、「ぼくは菊池美香さんの大ファンです」とかって書いてあるものが混じってるそうだ。名前を間違えといて「大ファン」てのもないだろ?‥‥とかって思いつつも、こんな現実があるってことは、松任谷由実の大ファンで、CDも何枚も持ってるのに、「由美」だと思ってる人もいるかもしんない。
で、松任谷由実は、まだ荒井由実だったころから、「ユーミン」て呼ばれてる。自分で言い始めたんだか、誰かがつけたんだか知らないけど、これは、「由実」に「ing」がついて「Yuming」になったものだそうで、良く分かんないけど「現在進行形」なんだろう。だから、正しくは、「ユーミング」って言わなきゃなんないワケで、最後の「グ」を発音しなくても、心の中じゃ「グ」って言わなきゃなんない。
これとおんなじなのが「ホンコン」で、「ホンコン」て英語表記だと「Hong Kong」って書くけど、「ホングコング」とは発音しない。「ピンポン」も「ping-pong」って書くけど、「ピングポング」とは発音しない。だから、「Yuming」って書く松任谷由実が「ユーミング」って発音しなくても、ぜんぜん問題なしなんだけど、そうなって来ると、「キングコング」の立場はどうなる? 「キングコング」のことも、「ホンコン」や「ピンポン」みたいに、「キンコン」て呼んであげないとかわいそうじゃん‥‥なんてことも考えてみた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、「ホンコン」や「ピンポン」や「キングコング」をそれぞれ別々に使うんなら、あんまり気にならない。たとえば、「来週からホンコンに出張だよ」とか、「キングコングの映画を観たよ」とか、これならぜんぜん気にならない。だけど、これらが、1つの文章の中に出て来ると、リトル気になっちゃう。
「ホンコンでキングコングがピンポンをした」
こうなると、「ホンコン」と「ピンポン」は「グ」を省略してんのに、「キングコング」だけは「グ」も発音してて、すごく不公平に感じる。これも、コイズミの悪政が生み出した「格差社会」の一端なんだろうか?‥‥なんてことも言ってみつつ、やっぱり、「ホンコンでキンコンがピンポンをした」のほうが言いやすいし、「ホンコンでキンコンがユーミンとピンポンをした」でもオッケーだ。だけど、逆に、「ホンコン」や「ピンポン」を「キングコング」のほうに合わせると、なかなか大変なことになる。
「ホングコングでキングコングがユーミングとピングポングをした」
‥‥なんてことも言ってみつつ、この「ユーミン」みたいに、ニポン語に「ing」をつけるってのは、造語として昔から良くあるパターンだ。で、これは、造語なんだから、なるべくギャップのある言葉に「ing」をつけたほうが面白くなる。ようするに、最近できた新しい言葉に「ing」をつけても、最初からあった言葉みたくサマになっちゃって、あんまり面白くないけど、古くからある言葉に「ing」をつけると、古めかしかった言葉のイメージが、急にハイカラになって面白い‥‥って、この「ハイカラ」ってのも古い言葉だから、「ing」をつけてみたら、「ハイカリング」になっちゃって、あたしは、大好きなイカリングが食べたくなっちゃった(笑)
輪切りにしたイカにコロモをつけて、カラッと揚げて、ハチ公ソースをかけて、カラシをちょんとつければ、ご飯のオカズにもバッチリだけど、何よりも第3のビールに合う‥‥なんてことも言ってみつつも、「イカ」って言えば、9月の終わりころに、児島玲子ちゃんが、「きっこちゃん、新しいDVDができたよ~」って言って、10月の初めにプレゼントしてくれたのが、「手軽に楽しむ和製ルアーフィッシング/児島玲子 エギング・パーフェクトガイド」だ。玲子ちゃんは、「今回はアオリイカのハウツー物だから、ストーリー物のように誰でも楽しめるものじゃなくて、初心者向けとは言えマニアックな内容なの。だから釣りをしないきっこちゃんにはイマイチつまらないかも知れないけど‥‥」って言ってたけど、あたし的には、玲子ちゃんが出てれば、どんなのだって嬉しい♪
で、この「エギング」ってのは、アオリイカを釣るためのニポン古来からのルアー「餌木(えぎ)」に「ing」をつけた造語なんだけど、「餌木」が古い言葉だからこそ、「ing」をつけると、そのギャップで斬新なイメージになる。これぞ、古きを訪ねて新しきを知る、「温故知新」の精神‥‥か?‥‥ってなワケで、普通のイカ釣りは、船で沖に出て、「イカツノ」とか「スッテ」とかを垂直に落として、シャクリながら巻き上げて来て釣るワケだから、釣り人の技術って言えば、その「シャクリ」の技術を中心とした「釣り」の技術だけで、ポイントを選ぶのは船頭さんだ。
だから、どの船頭さんの船に乗るかによっても、釣れるイカの数が違って来たりもする。極端なことを言えば、新人の船頭さんの船に乗ったベテラン釣り師よりも、ベテランの船頭さんの船に乗ったビギナーのほうが、たくさん釣れる場合もあるってワケだ。だけど、「細かすぎて伝わらないモノマネ」でオナジミ、くじらの「イカ釣りシリーズ」に登場する「折本喜一」なら、どんな船頭さんの船に乗っても釣れるハズだ。だって、「なぜ釣れるかって?釣れるまでやめねえからだ!折本喜一!」って言ってるくらいだから(笑)
‥‥そんなワケで、こう言ったイカ釣りと違って、釣り人の技術や経験がすべてなのが、アオリイカの「エギング」だ。これは、船には乗らず、堤防とか磯から餌木を投げて釣るから、ポイントを選ぶのも、どんなタイプの餌木を選ぶのかも、どんなアクションで誘うのかも、すべて、その釣り人が決めるワケで、それが釣果に反映する。で、「手軽に楽しむ和製ルアーフィッシング/児島玲子 エギング・パーフェクトガイド」は、その名の通り、これからエギングを始めたいと思ってる人から、エギングを始めたんだけどなかなか上達しないって人を対象にしたハウツー物のDVDで、どんな道具を選んだらいいか、どんなふうに釣るのかってことをヤマシタのプロスタッフの川上英佑さんが、イチからぜんぶ教えてくれてて、玲子ちゃんがナビゲーターをやってる。
それで、この、川上英佑さんの説明の仕方やしゃべり方が、すごく分かりやすくて、好感が持てた。最近、学歴詐称男、アベシンゾーの舌足らずで早口で「あー」とか「えー」とかばっかで、何を言ってんだかぜんぜん理解できないヘンテコなニポン語を聞かされてっから、聞きやすくて分かりやすいニポン語を聞くと、それだけでホッとする。玲子ちゃんの声や話し方も、昔から評判がいいけど、聞く方も説明する方もキレイなニポン語だから、すごく気持ちいい。その上、川上英佑さんは、サスガ、ヤマシタのプロスタッフ、つまり、インストラクターだけのことはあって、実釣の指導もうまくて、釣り竿の動かし方とリールの巻き方だけで、水中の餌木がどんなふうに動いてるのかをちゃんと伝えてくれてる。その上、水中カメラで撮影した実際の餌木のアクションも見られるから、ビギナーだけじゃなくて、エギングのベテランの人が見ても、新しい発見があると思う。
だけど、玲子ちゃんマニアのあたしとしては、エギングのハウツー物なのにも関わらず、水中での餌木の動きよりも、玲子ちゃんの細かい動きに注目しちゃう。たとえば、堤防からの実釣で、玲子ちゃんが大物のアオリイカをヒットさせた。それで、海面から堤防までは高さがあるから、そのまま引き上げるとイカが落ちちゃうので、長い棒の先にフックがついた「ギャフ」って言うのでイカを引っかけてから引き上げる。それで、玲子ちゃんのイカに、川上さんがギャフをかけて引き上げたんだけど、この時点では、2人ともサングラスを掛けてる。これは、カッコつけてるワケじゃなくて、水中の餌木の動きを確認するために掛けてる「偏光サングラス」だ。で、川上さんがギャフで引き上げたイカを堤防の上に置いて、パッと玲子ちゃんにカメラが向くと、いつの間にか、玲子ちゃんはサングラスを外してて、左手に持ってた。そして、このあと、右手にイカを持って、カメラに向かって「釣れました~♪」の笑顔のポーズ。
これなんだよね~♪ 玲子ちゃんは、釣り番組の撮影の流れを熟知してるから、何よりも大切な「釣り上げた獲物を持って笑顔のポーズ」に向けて、サッとサングラスを外したり、パッと前髪が乱れてるのを直したりってのをカメラが向いてから慌ててやるんじゃなくて、手元に獲物が来るまでの間に、ナニゲに終えておく。ここが、ポイントなんだよね~♪
それから、今回のDVDでは、釣り竿の、リールよりも5cmくらい前の部分を持つと、何度もシャクリを続けても腕が疲れないってことを教わってて、玲子ちゃんは、「ホントだ~たった5cmなのにぜんぜん違いますね~」って感心してた。玲子ちゃんは、前に、「1つの釣りで身についた経験や知識が、ぜんぜん違う釣りに役立つこともあるんだよ」って言ってたから、この「リールよりも5cmくらい前の部分を持つと腕がラク」ってワザを船からのジギングみたいな他の釣りでも、きっと応用すると思う。こんなことを想像するのも、玲子ちゃんマニアのあたしとしては、ナニゲにワクワクしちゃう。
‥‥そんなワケで、このDVDの他にも、楽しみにしてた「カヌーライフ」の秋号も発売になって、仰向けでバンザイしながら四万十川を流されてく玲子ちゃんの姿に、あたしは、ハートをワシヅカミにされちゃった。その上、10月の頭からカナリア諸島へ遠征してた玲子ちゃんが、ようやく無事に帰って来たと思ったら、14kgもあるマダイだとか、30kgもあるカンパチだとか、「欧米かっ!」ってツッコミを入れられそうなビッグサイズで自己記録を更新したって、オフィシャルサイトのダイアリーに写真がアップされてた。そして、ニポンに帰って来て早々の東京湾でも、これまたビッグなマダイを釣り上げたりで、あまりにもカッコ良すぎて、もう、ファンとしてはたまんない今日この頃なのだ♪
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