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2006.10.02

ライオン丸G

土曜日の夕方の「ザ・フィッシング」と「釣りロマンを求めて」を録画しといたのに、土曜の夜は忙しくて見れなくて、その土曜の深夜に、F1の「中国GPの予選ダイジェスト」も録画したんだけど、もちろん、見る時間はない。それで、日曜日の「ちびまる子ちゃん」も録画したから、見なきゃなんないVがどんどん増えてくのに、ぜんぜん見る時間がないまま、「中国GPの決勝」を迎えちゃった。それで、「釣りロマンを求めて」や「ちびまる子ちゃん」は、別にいつ見てもいいんだけど、「中国GPの予選ダイジェスト」だけは、「中国GPの決勝」を見てからじゃ遅い。やっぱり、予選を見てから決勝を見たい。だけど、決勝が始まるまで、あと20分しかないし、どうしてもムリだ。その上、まだまだやることがマウンテンで、カンジンの決勝自体も、のんびりと観戦してるワケには行かなくて、パソコンで作業をしながら、横目でチラチラと見ることしかできなそうな状態‥‥って感じだった。

で、あたしが取った方法は、この際、「中国GPの決勝」を見るのはやめて、録画だけしといて、あとからゆっくりと予選と決勝を続けて見るって方法だった。こうすれば、何も問題はないし、何よりも、すでに心無いお友達から決勝の結果を聞かされてたから、そんなにガツガツしてなかったのだ。それで、あたしは、テレビを消して、「中国GPの決勝」を録画しながら、パソコンで作業をしてたんだけど、今回は放送時間が少し早かったから、0時半くらいに放送が終わった。いつもなら、1時半とか2時とかにF1の放送が終わって、それからテレビ東京に替えると、2時からの「今夜もドル箱R」が始まるってスンポーなんだけど、今回は、いつもより1時間も早かった。

だけど、テレビをつけないで作業をしてるのは寂しいし、作業にボットーして「今夜もドル箱R」を見逃しちゃったら大変だから、とりあえず、テレビ東京をつけてみた。そしたら、髪の色がグリーンだとかパープルだとかの変なキャラが出て来る深夜アニメをやってて、主人公っぽい女の子が、妖精みたいなのから魔法のバイオリンをもらったりしてたから、たぶん、第1回みたいな感じがした今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、そのアニメはつまんなそうだったから、ほとんど画面は見ないで、音だけ聞きながら作業をしてたんだけど、そのアニメが終わったら、次に、「ライオン丸G」っていう実写モノが始まった。それで、ふつうのヒーローモノと違って、なんか変わってる感じがしたから、最初だけちょっと見てたんだけど、これが、トンデモナイ面白さで、シッカリと最後まで見ちゃった。場所は新宿の歌舞伎町で、最初、金髪の腰抜けホストが出て来たんだけど、こいつが、オチンチンが痒くなる「インキン」ていう病気で、オチンチンをボリボリと掻きながら道を歩いてる。顔もパッとしてなくて、「サイテーのダメホスト」って設定だった‥‥って言うか、ホストなんてみんなサイテーだと思うんだけど、その中でも、さらにサイテーってワケだ。

それで、そのホストの名前が「獅子丸(ししまる)」って言うんだけど、ホニャララ団の闇金融から借金をしてて、月に30万円の利息を払ってなくて、チンピラたちに追いかけられる。で、獅子丸は、チンピラたちに捕まっちゃって、ボスのとこに連れてかれて、さんざん脅かされるんだけど、そのボスから、3ヶ月ぶんの利息をチャラにしてやるから代わりに、そのホニャララ団と対立してる不良グループのオトリの役をやるように言われる。

獅子丸の他にも、その闇金融から借金をしてて、返済に困ってたキャバクラ嬢のサオリってのもいて、この2人が、ホストとお客に成りすまして、歌舞伎町の危険な路地を歩き回る。そして、ホスト狩りをしてる不良グループが出て来たら、ホニャララ団に雇われた用心棒のジョーが登場して、不良グループをやっつける‥‥っていう作戦だった。でも、これは、ボスが獅子丸やサオリに説明した嘘の作戦で、ホントは、不良グループが出て来ても用心棒のジョーは登場しないで、2人はボコボコにやられる‥‥って、こんなに細かくストーリーを説明してても大変だから、ポイントだけ言うと、このキャバクラ嬢のサオリってのが、元イエローキャブの小林恵美だった。

あたしは、主人公の獅子丸をやってる人も、他の人たちも、誰ひとり知ってる人がいなかったから、サオリが登場した時に、「おおっ!小林恵美だ!」って思って感動した。実は、ずいぶん前に、パチンコの「CRイエローキャブ」にちょっとだけハマッてたんだけど、それぞれの数字がイエローキャブの巨乳アイドルの写真で、ルーレットが止まるとニコっと笑うようになってた。「冬ソナ」みたいに。だけど、確変絵柄になってるMEGUMIとか小池栄子とか佐藤江梨子とかが、どれも可愛くない上に、何よりもキモかったのが、根本はるみだった。そんな中で、唯一、ノーマル絵柄の小林恵美だけが可愛くて、あたしは、MEGUMIや小池栄子で確変を引くよりも、小林恵美で単発のほうが嬉しかったのを覚えてる。そんな小林恵美が、突然、SMの女王様みたいなカッコで登場したから、なんか、嬉しくなっちゃった。

‥‥そんなワケで、インキンでサイテーなダメホストが主人公ってのも新しいんだけど、随所に「分かる人にだけ分かるギャグ」が折り込んであって、これがワンダホーだった。たとえば、この獅子丸が、自分の部屋のドハデなベッドで寝てるんだけど、サオリからの電話で起こされて、ムクッと上半身を起こすと、ヘッドフォンと競泳用の水中メガネみたいなのを付けてる。それで、突然、「傷だらけの天使」のテーマ曲が流れたかと思ったら、獅子丸が、「傷だらけの天使」のオープニングの萩原健一とおんなじに、トマトやソーセージを食べ始めて、新聞を読んでから、その新聞をエリにはさんで、ビンの牛乳を飲んだりする。

で、それだけじゃなくて、獅子丸が、「古っ!」って自分にツッコミを入れたあとに、「つーか、最近、見直してみたら、たいして面白くねえじゃねえか!」って、「傷だらけの天使」自体にもツッコミを入れてた。あたしも、色んな人から「傷だらけの天使はサイコーだった!」とか、「オレのバイブルだ!」とか聞かされてたから、実際に見てみた時のガッカリ感が大きかったので、このツッコミには大いに賛同できた。やっぱり、20年も30年も前のテレビドラマなんかの感覚を今でも引きずってるような「古い人たち」には、新しいモノは作れないだろう。

とにかく、背景が、今の歌舞伎町じゃなくて、ちょっとだけ未来の、2011年の「ネオ歌舞伎町」って設定なので、パッと見た感じは現代なんだけど、細かい部分が面白く作られてた。出て来る不良グループも、良く覚えてないんだけど、「ウォーリアーズ」とか何とか言った古い映画に出て来た、野球のユニフォームを着て、金属バットを持って、顔をKISSみたいにペイントしたヤツラのパクリみたいで、歌舞伎町だけに、「カブキモノ」って呼ばれてた。だから、ちょっとだけ未来っぽいんだけど、タイガーマスクのお面をかぶって、山盛りの荷物を積んで自転車をこいでる、新宿の名物おじさんも出て来たから、ちゃんと現代の流れもくんでる。

だから、放送時間を考えても、とても子供が見る番組じゃないことは確かだけど、たぶん、70年代から80年代の層をターゲットに作られてる感じだと思った。それで、あとから調べてみたら、今から30年くらい前に、「怪傑ライオン丸」と、続編の「風雲ライオン丸」ってのがあって、これが、「傷だらけの天使」とおんなじくらいの時期だった。それで、これもあとから分かったんだけど、「ライオン丸G」で最初に流れるテーマソングは、昔の「怪傑ライオン丸」のテーマソングをリメイクしたものだし、獅子丸がライオン丸に変身する時の「風よ~!光よ~!忍法獅子変化(ししへんげ)~!」っていう呪文?も、昔のとおんなじだそうだ。だから、子供のころに「怪傑ライオン丸」や「風雲ライオン丸」を見てた人たちが、大人になった今、見ると、さらに楽しめる‥‥って感じに作られてるんだと思う。

‥‥そんなワケで、あたしは、昔の「怪傑ライオン丸」や「風雲ライオン丸」は見てないし、もしかしたらチョコっと見たかもしんないけど、記憶にない。だけど、この「ライオン丸G」は、メチャクチャ面白くて楽しめた。とにかく、台本が素晴らしいのと、あとは、獅子丸役の波岡一喜の演技力が「おっ!」って感じで、久しぶりにイイ役者さんを見た。それで、あたしは、波岡一喜に興味を持ったので、リトル調べてみたら、「天下統一ゆえノ刻印」ていう、なんか凄いタイトルの本人のブログを見つけた。そして、プロフィールを見てみたら、「趣味 けんか」「夢 天下統一」「出身地 大阪府天王寺」「短所 短気」って、まるで暴走族の兄ちゃんみたいなことが書いてあった。それから、獅子丸役の波岡一喜の星座が「獅子座」ってとこにもウケちゃったし(笑) だけど、「私の自慢 おかん」て書いてあって、あたしとおんなじで、母さんと2人の母子家庭みたいなので、すごく気持ちが分かった。きっと、大切な母さんを守るために、ツッパッてんだよね。だから、あたしは、これから、波岡一喜をヒソカに応援しようと思う今日この頃なのだ。


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