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2006.10.04

走れ!ペヤング!

Coulthard
タララタラタラタラタラタラッタ~~タタ~~タタ~~♪‥‥ってなワケで、文字で書くと、どうしても「うさぎのダンス」みたくなっちゃうF1のテーマ曲、Tスクエアの「TRUTH」だけど、ようやく、中国GPの予選と決勝をミルコ・クロコップ‥‥じゃなくて、観ることができた。この日記の更新が遅れてるのはジュージュー承知してるんだけど、まずはレースを観なくちゃ日記を書くことはできないから、夜中に、とっておきのスーパードライ6本を飲みつつ、予選と決勝を続けて観た。

で、この「3日」の日記は、2日遅れで「5日」に書いてるから、決勝があった「1日」からは4日も過ぎちゃってる。こんな感じで、「3日」「2日」「5日」「1日」「4日」なんて文字が出て来ると、マージャンが好きなあたしとしては、ついつい無意識に「1日」「2日」「3日」「4日」「5日」ってリーパイしちゃって、ついつい無意識に「サブロー待ちだな!」って思っちゃって、ついついリーチをかけそうになっちゃう。もちろん、これは、中国GPってことを踏まえて、中国の国技であるマージャンを折り込んでみたワケで、リーチ一発でツモったあたしは、裏ドラも1枚乗って、「メンピン一発ツモドラドラ」ってことで、こんなショボイ手がハネ満になっちゃった‥‥なんてことは置いといて、予選と決勝をぜんぶレポしてたら大変だから、サラッと行くけど、とにかく、中国は雨だったから、こんなスターティンググリッドになっちゃった。


1.アロンソ(ルノー)
2.フィジケラ(ルノー)
3.バリチェロ(ホンダ)
4.バトン(ホンダ)
5.ライコネン(マクラーレン)
6.シューマッハ兄(フェラーリ)
7.デラロサ(マクラーレン)
8.ハイドフェルド(ザウバー)
9.クビサ(ザウバー)
10.ドーンボス(レッドブル)
11.スピード(トロロッソ)
12.クルサード(レッドブル)
13.リウッツィ(トロロッソ)
14.ウェバー(ウィリアムズ)
15.ロズベルグ(ウィリアムズ)
16.シューマッハ弟(トヨタ)
17.トゥルーリ(トヨタ)
18.モンテイロ(ミッドランド)
19.山本左近(スーパーアグリ)
20.マッサ(フェラーリ)
21.佐藤琢磨(スーパーアグリ)
22.アルバース(ミッドランド)


予選はすごい雨で、ほとんどのマシンがスリップしてクルクルと回ってて、シューマッハ兄が意地で6番手、マッサが10番手に食い込んだけど、あとは、ウィリアムズ、トヨタなんかのブリジストン勢は全滅だった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、せっかく10番手に食い込んだマッサは、エンジン交換のペナルティーで10番グリッド降格、アルバースは、車検をシカトしたペナルティーで、最後尾になっちゃった。で、雨はスタート前には上がったんだけど、完全なウェットコンディションでの決勝になった。とにかく、今回のミドコロは、わずか2ポイント差で、トップのアロンソを追うシューマッハ兄ってワケで、あとは、あたしの好きなバリチェロが、3番手の好位置からのスタートなのにも関わらず、例によって、重量バランスのセイでスタートからの加速が悪いホンダのマシンのオカゲで、いったいどこまで順位を下げるのか?(笑)‥‥なんて思ってたら、1コーナーのツッコミで、5番手からスタートしたライコネンが、アウトからバリチェロとバトンの間に入って、アッと言う間に3番手へ浮上。その上、ドサクサにまぎれてバトンもバリチェロの前に出ちゃったので、バリチェロは、オープニングラップで、すでに5番手まで落ちちゃった。トホホホホ‥‥。

で、とにかく、アロンソが速い。今シーズンの前半だったら、間違いなく、このままアロンソのポール・トゥ・ウィンて感じの走りだ。だけど、今は、復活したシューマッハ兄が、最後の花道のために、教師生活25年の町田先生の走りで、ピョン吉も真っ青の追い上げを見せてるから、アナドレナイザーだ。そして、トップを独走するアロンソに対して、シューマッハ兄は、8周目にはバリチェロを抜いて、もう5番手まで上がって来た。今回のレースのポイントのひとつは、ジョジョに奇妙に乾いてく路面に対して、どこで「オラオラオラオラオラオラ~!」っとドライタイヤを投入するかってことで、いつも以上に、チームごとの作戦とピット作業に、ジョセフ・ジョースターは注目してた‥‥なんてことも折り込んでみつつ、ハッと気がつくと、20番手からスタートしたマッサも、怒涛のイキオイで順位を上げて来て、28周目には、トップのアロンソに続いて、フィジケラ、シューマッハ兄、バリチェロ、マッサ、ハイドフェルド、デラロサ、クルサード、バトン、ウェバーって順位で、あまりにも凄まじいフェラーリチームの追い上げと、あと、これは個人的なことだけど、思ったよりもがんばってるバリチェロ(笑)

ここで、「きっこの日記」の賢明なる読者諸兄は、「あれ?ライコネンはどこ行ったの?」って思っただろうけど、ライコネンは、酔っ払い運転で免許停止‥‥じゃなくて、ゼッコーチョーで2番手を走ってた19周目に、突然、スローダウンして、リタイアしちゃった。で、あたしが、ライコネンのリタイヤにも、他のマシンのピットインにも触れないで、ザックリザクザクと進んでるのは、普通にレースの様子をレポしても、あたしも面白くないし、読んでる人も面白くないと思うので、途中から大幅にダッフンするつもりだからだ。

‥‥そんなワケで、前回のイタリアGPが終わった時点で、ドライバーズポイントは、アロンソが108ポイントでトップで、それを追うシューマッハ兄が106ポイント。コンストラクターズポイントのほうは、ドライバーズポイントとは逆で、フェラーリが168ポイントでトップ、ルノーが165ポイントで2位だった。だから、今回の中国GPを含めての残り3戦は、アロンソとシューマッハ兄のポイント争いは当然のこととして、フェラーリとルノーのチーム争いも佳境に入るワケだ。そうなると、ルノーのセカンドドライバーのフィジケラと、フェラーリのセカンドドライバーのマッサの順位が、ものすごく大きくなって来る。

で、今回のレースは、思いっきりハショルけど、ものすごく色んなことがあって、シューマッハ兄が大逆転で優勝して、2位がアロンソ、3位がフィジケラだった。つまり、表彰台だけを見ると、シューマッハ兄が10ポイント、アロンソが8ポイント、フィジケラが6ポイントで、2ポイント差でアロンソを追ってたシューマッハ兄は、ここで並んだってワケだ。だけど、コンストラクターズポイントのほうは、フェラーリが8ポイント、ルノーが8+6=14ポイントだから、大きく逆転されて3ポイント差になっちゃう。

そこで、問題になって来るのが、フェラーリのセカンドドライバーのマッサの順位ってワケで、マッサが4位(5ポイント)か5位(4ポイント)に入ってれば、フェラーリの勝ち。マッサが6位(3ポイント)なら同点。そして、マッサが7位以下なら、ルノーの勝ちってことになる。で、いくらもったいぶっても、レースを観てた人は皆さんご存知だろうけど、マッサは、レース後半の45周目に、レッドブルのクルサードと接触して、残念ながらリタイアになった。

この時、マッサは、9番手を走ってた。だから、このままフィニッシュしても0ポイントで、どうしても前のクルサードを抜かなくちゃならなかった。それでも、8位は1ポイントだけど、この1ポイントは大きい。それで、マッサは、少々ムリをしても、果敢に‥‥って言うか、ストーカーみたいに、43周目くらいから、しつこくしつこくクルサードを攻め続けた。それで、何度目かのバトルで、クルサードのインにツッコミすぎて接触して、左のサスペンションが壊れちゃって、泣く泣くのリタイアってワケだ。まあ、これはジンジャエールだけど、やっぱり、クルサードは、あれほど真四角な顔をしてるから、言うなれば「壁」みたいなもんで、ヤスヤスとは抜くことができない。

で、そのクルサードは、何とか完走はできたんだけど、この接触でステアリングアシストが使えなくなっちゃって、こともあろうに、大っ嫌いなウェバーに抜かれちゃって、9位でフィニッシュした。つまり、マッサがいなけりゃ8位で1ポイントとれてたのにぃ~ってワケで、こんな時のクルサードは、真四角な顔が怒りでひとまわり大きくなるから、レースが終わってもヘルメットが脱げなくなる。なんでかって言うと、クルサードは、もともとウェバーが嫌いな上に、マッサにも恨みを持ってたからだ。

クルサードは、去年1年間、イギリスの「デイリーレコード」で毒舌コラムを連載してたんだけど、去年の9月3日のコラムが、特に凄まじい。それは、「マーク・ウェバーはサーキットのフーリガンだ」ってタイトルのコラムで、この年のトルコGPで、ウェバーから危険なツッコミを受けたことに対して、ボロクソに罵ってて、その毒舌ぶりは、あたしも真っ青なほどだ。まず、「マーク・ウェバーは、オーストラリア人としてワールドチャンピオンになれるだろう。でもそれは、F1じゃなくてボクシングでの話だ」って前置きしてから、「とてもプロとは思えない」「彼はフーリガンだ」「彼は最低の男だ」ってどんどんエスカレートしてって、最後には、「彼はサーキットの狂人だ」とまで言い放ってる。

それでも、クルサードの怒りは収まらないみたいで、その次には、ぜんぜん関係無いモントーヤのことまで悪く書いてるし、挙句の果てには、マッサがフェラーリへ移籍した件について触れて、「彼(マッサ)よりもボクがフェラーリへ行ったほうが良い仕事をしただろう。彼は若くて才能があるのかも知れないが、彼についてはまだ分からないことが多すぎる」って言って、なんか、自分がフェラーリへ行きたかったことを未練タラタラと書いてる。

だから、クルサードにしてみたら、F1の大先輩の自分を差し置いて、天下のフェラーリへトットと移籍しちゃった若手のマッサと、13年もF1に参戦してる上に、ウイリアムズ、マクラーレンと、強力なチームに在籍してたのにも関わらず、未だに一度もチャンプになったことがない自分とが、すごく対照的に思えたのかもしんない。その上、現在の自分の所属してるレッドブルが、フェラーリからエンジンを提供してもらってるチームってのも、イジケちゃうポイントだろう。だけど、クルサードも、ダテに13年もF1に参戦してるワケじゃないから、現在までの通算獲得ドライバーズポイントは、シューマッハ兄、アラン・プロスト、アイルトン・セナに次いで、F1史上4番目なのだ。だからこそ、一度のチャンプになったことがないのが、ヨケイにムナシく感じちゃうんだけど‥‥。

だけど、クルサードは、F1のチャンプの座を手に入れるよりも、もっと幸運なものを手に入れてる。それは、自分の命だ。クルサードは、マクラーレンに所属してた2000年の5月2日、当時の恋人とプライベートジェットに乗ってイチャイチャしてたら、その飛行機が故障してフランスで墜落した。機体はバラバラになって、炎上して、操縦士と副操縦士は死亡した。だけど、クルサードは、割れた窓から脱出して、肋骨を折っただけで生還したのだ。その上、肋骨の折れた状態で、5日後のスペインGPに出場して、ミゴト2位に入賞し、その2週間後のヨーロッパGPでも3位の表彰台に上り、次のモナコGPでは優勝したのだ。

‥‥そんなワケで、誰よりも顔が真四角で、誰よりも女好きのプレイボーイで、誰よりも運の強いクルサードなんだけど、ただひとつだけアンラッキーなのは、これほどF1に参戦していながら、未だに一度もチャンプになってないってことだ。そして、唯一、これから先にチャンプになれる可能性があるとすれば、それは、フェラーリやルノーなどの超一流チームへ移籍するしか道はないのに、バリチェロが抜けたフェラーリが選んだのは、若手のマッサだったってワケだ。

だけど、ここに来て、クルサードに、思いがけないアンラッキーが、もうひとつ振って湧いた。それは、現在のチーム、レッドブルが、クルサードのチームメイトのクリエンに見切りをつけて、ナナナナナント!現ウィリアムズのウェバーと契約しちゃったのだ!‥‥って、これは、もう1ヶ月以上も前にリリースされたニュースなんだけど、とにかく、クルサードは、来シーズンから、あれほど毛嫌いしてて、自分のコラムでもボロクソに書いちゃった因縁の男、ウェバーと走るワケだ。レッドブルにやって来るウェバーのほうにしたって、自分のことをボロクソに罵ってるぺヤング野郎とおんなじチームになるんだから、これは、一触即発の緊急事態が発生する恐れもある。

チームメイト同士の確執は、ピケとマンセルとか、セナとプロストとか、今までにいろいろとあったけど、そのほとんどは、チームメイト同士のチャンプ争いっていう、お互いに譲れない土俵での争いだった。だけど、クルサードとウェバーの確執が争いに発展しちゃったら、チャンプなんかには縁のない男同士の単なる罵り合いになりそうで、カッコ悪いこと、この上ない。

‥‥そんなワケで、この週末は、いよいよニポンGPってワケだけど、完走もできるかどうか分かんないようなスーパーアグリをバカ騒ぎして持ち上げるフジテレビに乗せられたりせずに、普通のF1ファンみたく、シューマッハ兄とアロンソとのチャンプ争いにばっか注目したりせずに、ここはひとつ、レッドブルのクルサードと、ウィリアムズのウェバーに注目してみると、「もういっちょ行く~♪」って感じで、あんがい、ものすごいバトルが見られるかもしんないと思う今日この頃なのだ(笑)


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