沖縄のおばあちゃんの訴え
沖縄で戦前に教師をしていた平敷りつ子さん(92才)は、当事、国に強制させられた「皇民化教育」によって、「国のため、天皇のために死ぬことは名誉なのだ」と言う、まるで北朝鮮のような洗脳教育を余儀なくされていました。
そして、多くの教え子たちが、りつ子さんの言葉を信じて、「天皇陛下バンザーイ!」と叫びながら、戦場で死んで行ったのです。
あたしには、この「天皇陛下バンザーイ!」という言葉と、北朝鮮の「偉大なる将軍様!」という言葉が、まったく同じに聞こえます。
りつ子さんは、「自分の教え子たちを戦場へ送った者」として、とてもつらい人生を送って来ました。
そして、今回、安倍総理がムリヤリに推し進めている「教育基本法改正案」に対して、「これは戦前の皇民化教育の再現です。体を張ってでも阻止しなくてはなりません。」と言って、杖をついて決意を表明しました。
りつ子さんは、安倍総理が執拗に繰り返し、教育基本法に盛り込もうとしている「愛国心」という言葉に対して、次のように言っています。
「国を愛する心と聞けば聞こえもいいが、国に役立つ人間をつくること。国、天皇のために死ぬのが名誉だと教えていた私も愛国人間だった。戦場で命を散らせた子供たちの顔を思い出すと胸がうずく。」
札幌の女子中学生たちの声も、沖縄の92才のおばあちゃんの声も、安倍総理の耳には届かないのでしょうか?
安倍総理は、総理就任の所信表明で、「国民との対話」という言葉を何度も繰り返しましたが、これほど国民の声を無視し続ける総理大臣は、前代未聞だと思います。
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