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2006.11.21

ガスコンロでボーボボ

あたしのガスコンロは、右と左にガスがあって、真ん中に魚焼きのグリルがついてるヒジョーに一般的なヤツなんだけど、もう10年以上も使ってた。それで、何年か前に点火しなくなって、たぶん、電池が切れたんだと思うけど、どこに電池があるのかも分かんないし、ガスコンロを動かして電池の場所を探すのも大変だから、それ以来、チャッカマンを使って点火してた。チャッカマンて、今は100円ショップで売ってるし、1つ買って来ると半年とか1年とか使えるから、電池を買うのとそんなに変わんないし、「ま、いっか!」ってことにしてた。だけど、半年くらい前から、右側のガスの炎が、突然、「ボッボッボッボッ」ってなったり、「ボボッ‥‥ボボッ‥‥」ってなったりし始めて、このまま使ってたら、そのうち、「ボボボーボ・ボーボボ」ってなって、髪に引火してアフロになっちゃいそうな感じだったから、1つだけ火を使う時は、左側を使うようにしてた。そしたら、2ヶ月くらい前から、左側もおかしくなり始めた上に、今度は右側が、いつもの青白い炎じゃなくて、赤い炎がメラメラと立ち上るようになっちゃった。

それで、あたしは、ガスの火が出る輪っかみたいなとこをヤキトリの串でほじくって、粉を掃除機で吸ってみたら、少しだけ良くなったんだけど、それでも、何度か使うとモト冬樹に戻っちゃう。それも、一番いい時の状態を10とすると、最初に調子が悪くなった時は4くらいで、掃除をしたら9くらいに復活して、でも、しばらくすると3くらいに調子が悪くなって、それで掃除をすると7くらいに復活して、だけど、しばらくすると2くらいにダメになって‥‥って感じで、悪くなるのも復活するのも、ジワジワと下降して来た。それで、2~3日前に、とうとう火がつかなくなった。チャッカマンの火を近づけて、30秒くらい点火ボタンを押し続けてると、何とか点火はするんだけど、お鍋やフライパンを乗せて1分くらいすると、自然に火が消えちゃう。それで、せっかくお野菜をいただいたのに、お料理ができなくて困ってた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、10年も使って来たんだし、これはもう寿命だと思って、インターネットでガスコンロの値段を調べてみることにした。ハッキリとは覚えてないけど、10年前に今のガスコンロを買った時には、確か、1万5000円前後だったと思った。だから、それよりは安くはないと思ったし、10年前とおんなじ値段だったとしても買えるワケはないんだけど、もしかしたら、この10年のうちにガスコンロ界の流れが変わってて、もっと性能のいいものが、もっと安い値段で発売されてるかもしれないと思ったからだ。昨日の日記に書いたビデオテープにしたって、10年前より今のほうが遥かに安くなってるんだから、もしかしたら、あたしの知らない間に、1500円くらいのガスコンロが発売されてる可能性だってナキニシモアラズってワケだ。

だけど、世の中、そんなにうまいこと行くワキャない。インターネットで調べてみたら、最新式のガスコンロは、ナナナナナント! 8万円だの10万円だの12万円だのって、非常識極まりない値段になってて、とても庶民にゃ手も足も出なくて、出るのは舌と中指くらいだった。でも、これは、ガスが3個ついてるような立派なヤツで、ガスが2個のヤツなら、2万円台から5万円台くらいが中心で、中には、ちょっと古いタイプが割引になってて、10年前と変わらずに1万5000円くらいのもあった。だけど、それでも買えるワケがないから、いろいろと見て行ったら、7000円くらいのがあった。それで、あたしは「おおっ!」って思ったんだけど、良く見たら、「ガスコンロカバー」とか書いてあって、コンロの上に乗せて調理台みたくするカバーだった‥‥。

それでも諦めずに見て行ったら、カセットコンロみたいな、1個だけのガスコンロなら、5000円くらいで売ってるってことが分かったんだけど、いくらなんでも、これじゃ意味がないし、その上、あたしには、その5000円もない。ま、ホントに買うつもりで見てたんじゃなくて、今のガスコンロって、いくらくらいなのかってことを知っとくために見てただけなんだけど、今、気づいたんだけど、「いくらくらい」とか、「だけなんだけど」とかって、何か、あたしの好きな回文ぽく見えて来る。

「いくらくらい」は、逆から読むと「いらくらくい」になるからダメだけど、「いらくくらい」なら回文になるから、これをリトル改良して、「暗いイラク」ってのはどうだろう?‥‥って言っても、こんなレベルの回文なら、百万人くらいの人が先に考えてそうだな。だから、もっと改良して、「イクラくらいはイラク等食い」ってしてみたんだけど、あまりにも苦しすぎるから、話をクルリンパとガスコンロに戻す。ガスコンロは、逆さにすると「ロンコスガ」だから、「コス」の部分を「越す」にして、「●ロン越すガスコンロ●」の「●」に入る一文字を考えればいいワケだ。で、「ガスコンロ●」ってことは、「ガスコンロそ」とか、「ガスコンロひ」とかじゃ文章にならないから、「ガスコンロだ」とか、「ガスコンロね」みたいな文字じゃないとダメってことだ。それで、あたしが考えついたのが、「メロン越すガスコンロめ」と、「世論越すガスコンロよ」と、「サロン越すガスコンロさ」なんだけど、どれもイマイチで‥‥って、そうじゃなくて、ガスコンロを「買う話」にクルリンパと戻さなきゃなんないんじゃん!

‥‥そんなワケで、あたしは困り果ててたんだけど、ハッとリサイクルショップのことを思い出した。リサイクルショップなら、中古のガスコンロを安く売ってるハズだ。それで、家から自転車で5分くらいのとこにあるリサイクルショップに行ってみたら、本日二度目のナナナナナント! リサイクルショップがあった場所が、不動産屋になってた。それで、中にいたお兄さんに聞いてみたら、前にあったリサイクルショップは、PSE法のセイで潰れちゃったんだって‥‥。

で、ここまでが昨日の話なんだけど、今日、お仕事の帰りに世田谷通りを走ってたら、ちょうどプチ渋滞で車が走ってたとこが、リサイクルショップの前だった。それで、中を見たら、ガスコンロっぽいのがいくつか見えたので、あたしは、運命の出会いを感じた。だけど、あたしには、大きな問題があった。それは、お金がないってことだ。だけど、とにかく見てみようと思って、次の路地を曲がったとこに車を停めて、そのお店に行ってみた。それで、お店のオジサンに聞いてみたら、ガスコンロは6台もあって、どれも5000円前後だった。

見せてもらったら、6台ともガスが2個とお魚グリルのついてるヤツで、一番高いのか6500円、一番安いのか3500円だった。だけど、性能的にはどれもおんなじで、キレイか汚いかで値段が違ってるだけだって言ってた。実際、6500円のは新品みたいにピカピカだったけど、3500円のは部分的に塗装が剥がれてるとこがあった。だけど、今のあたしにとっては、何よりも必要なものだし、この値段は魅力だったから、オジサンに、「今ちょっと持ち合わせがないので、近くのコンビニでお金をおろして来るから、この3500円のをとっといてください!」って言って、外に出た。そしたら、道路の反対側の先のほうにコンビニがあったから、あたしは、ヒサビサの欽ちゃん走りで世田谷通りを渡って、そのコンビニに向かった。

だけど、コンビニに来たところで、あたしの銀行口座には数百円しか残高がないから、これまたヒサビサのクレジットカードを使って、1万円だけキャッシングした。状況が状況だったから、これはジンジャエールな選択だったと思うし、自分へのバースデープレゼントってことで、納得することにした。それで、無事に3500円のガスコンロを買ったあたしは、さっそくお部屋に戻り、エプロンをして、軍手をして、壊れてるガスコンロと交換した。思ったよりも大変だったんだけど、そんなことよりも、新しい‥‥って言っても中古だけど、ちゃんと使えるガスコンロになることが嬉しくて、がんばって交換した。そして、試しに火をつけてみたら、ちゃんと青白い炎が「ボーッ!」てついたから、すごく嬉しくなった。

‥‥そんなワケで、食料はいっぱいあるし、ガスコンロはリニューアルしたし、カンジンのガス代もこの前払ったから、しばらくはガスが使える。あとは、玄関に置いてある古いガスコンロを処分するのに、たぶん、500円とか700円とか掛かりそうだけど、これは決まってることだから仕方ない。それでも、合計で4000円くらいでガスコンロが使えるようになったんだから、今のあたしにできる最善の方法を選択したってワケで、めでたし、めでたし‥‥なんて言ってるあたしの目に見えたのが、キッチンの端っこに立てかけてあったコールマンのツーバーナーだった! そうだ、何も慌ててキャッシングしてまでガスコンロを買わなくたって、あたしには、「室内アウトドア」って言う必殺ワザがあったんだ! 次のギャラの振り込みがあるまでコールマンのツーバーナーを使ってて、お金が入ってからガスコンロを探せば良かったんだ‥‥なんて、今ごろ気がついた今日この頃なのだ。


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