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2006.11.20

ウッキーな奄美大島

Reiko53
昨日の「釣りロマンを求めて」は、ホントに久しぶりの児島玲子ちゃんの回だったので、あたしは、取っておきの「HG」のビデオテープを使って、3倍速じゃなくて、標準で録画した。もちろん、「HG」ってのは、ハードゲイじゃなくて、ハイグレードのことだ。それにしても、昔は1本で1000円くらいしたHGのビデオテープが、今じゃ10本で700円くらいで買えるんだから、国民のことを考えてくれてるのは、政府じゃなくて民間企業だけみたいだ‥‥なんてことも言ってみつつ、今回の「釣りロマンを求めて」は、「児島玲子興奮!奄美釣り三昧アオリイカ」って言う、あんまりセンスがいいとは言えないタイトルだった。

だけど、玲子ちゃんマニアのあたしとしては、「児島玲子興奮!」て部分だけで、コーフンしてる玲子ちゃんを想像してコーフンしちゃったりしつつも、もっといいタイトルをつけたいと思った。たとえば、「児島玲子の魅力にアオリイカも煽られっぱなし!」とか、「児島玲子の笑顔でアオリイカも吐いたスミを飲み込んだ!」とか、「児島玲子のセクシービームで釣られたアオリイカも2秒で焼きイカ」とか、あとは、「なぜ釣れるかって?釣れるまでやめねえからだ!児島玲子!」とか‥‥って、これは、細かすぎて伝わらないものまね芸人、くじらのネタだけど、あたしだったら、もうちょっとオシャレなタイトルを考えるのにな~って思った。

だけど、とにかくタイトルに「児島玲子」って名前が入れば、それだけで視聴率はふだんの5割以上アップすることは確実だ。だって、あたしみたいに、「自分は釣りをしないのに、玲子ちゃんのファンだから番組を見る」って人がいっぱいいるからだ。あたしが参加してる玲子ちゃんの私設ファンクラブでも、メンバーの3割くらいは、「釣りはしないけど玲子ちゃんが好き」って言うファンがいる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、今回の放送は、奄美大島の「ウッキーフィッシャーマンズボート」の女性船長で玲子ちゃんのお友達、滝澤一美さんを訪ねて、2人でアオリイカを釣りまくるって言う企画だった。アオリイカだから、もちろんオカッパリ(陸釣り)のエギングなんだけど、あたしは、この前紹介したDVD、「手軽に楽しむ和製ルアーフィッシング/児島玲子 エギング・パーフェクトガイド」を何度も見てパーフェクトに予習済みだから、パーフェクトに楽しむことができた。あっ!そう言えば、このDVDでインストラクターをつとめてる、ヤマシタのプロスタッフの川上英佑さんから、このDVDを「きっこの日記」で取り上げたことに対するお礼のメールをいただいたりして、玲子ちゃんのオカゲで、いろんなつながりができて来た。

で、今回の放送が始まったら、「児島玲子興奮!」じゃなくて、「島巡りロマン 思い出の海・奄美でアオリイカ三昧」って言うタイトルが出た。それで、放送後に「釣りロマン」のオフィシャルサイトを見てみたら、「きっこ興奮!」て感じの解説が書かれてた。


「日本を代表する女性アングラー児島玲子が、思い出に残る島、まだ訪れたことのない憧れの島など、全国各地の離島を巡るシリーズ。第1回目は、彼女と交流の深い奄美在住の女性船長・滝澤一美さんを訪ねます。」


これのどこがコーフンするのかって言うと、そりゃあもちろん、「シリーズ」ってとこと、「第1回目は」ってとこだ。つまり、最低でも「第2回」があるワケだし、まさかたった2回で「シリーズ」とは呼ばないだろうから、「第3回」も「第4回」もあるだろう‥‥って言うか、2005年1月16日の日記、「島国に生まれて」に書いたけど、ニポンには6852個もの島があるんだから、ヘタすると「第6852回」まで続く可能性もあるし、毎日1個ずつ島を回っても、20年もかかっちゃう(笑)

‥‥そんなワケで、トットと本題に入るけど、今回の奄美大島は、3日間のスケジュールで、1日目は、薩川(さつかわ)湾の油井(ゆい)で軽くエギングをしてから、一美さんの運転するワンボックスカーでフェリーに乗って、古仁屋(こにや)港から加計呂麻(かけろま)島に渡った。なんか振り仮名だらけだけど、振り仮名が多いと「南国」って感じがしちゃう。で、加計呂麻島に渡った玲子ちゃんたちは、ペンションの晩ごはんの時間を遅くしてもらって、まずは瀬相(せそ)港でエギングをして、チョロっと釣ってからペンションへ戻った。

玲子ちゃんたちが泊まったペンションは、「HIRO Island Style」って言う宿で、オーナーが漁師さんなので、新鮮な海の幸がたっぷりと食べられるのが魅力だし、1泊2食つきで8000円て言うのもワンダホーだ。だけど、放送では「イセエビのしゃぶしゃぶ」しか紹介してなかったけど、事前に玲子ちゃんのオフィシャルサイトのダイアリーを読んでたあたしは、「イセエビとハリセンボンのしゃぶしゃぶ」を食べたことを知ってたので、ハリセンボンを食べるとこを見てみたかった。でも、手前のスタッフらしき人の生ビールのジョッキがほとんど減ってないのに、玲子ちゃんのジョッキはすでに半分くらいまで減ってたのをシッカリとチェキしたあたしは、このあと、玲子ちゃんが生ビールをおかわりし続けて、ペンションのビールを売り切れにしちゃったんじゃないかってリトル心配しつつも、2日目へと突入した。

2日目は、素晴らしい青空が広がって、朝のお散歩がてらにビーチで軽くキャストしてから、一美さんの運転するハイエースで、渡連(どれん)て言う小さな港に向かう。海は底まで見えるほど透明で、玲子ちゃんは1投目からアオリイカを釣り上げた。海が透明だから、アオリイカも透明だった。ここでは、引いて来るエギに、アオリイカが近づいて来て、エギを抱くまでが見えるから、その一連の流れを見ながらのサイトフィッシング(見釣り)で、2人とも次々に釣り上げてた。玲子ちゃんは、アオリイカの他にも、「コブシメ」って言う南国の甲イカも釣り上げてた。

ここで、一美さんのワンポイント・レクチャーがあったんだけど、見えてるイカを釣る時は、できるだけゆっくりとエギが沈むようにして、イカにエギをアピールする時間を長くしたほうがいいってことで、小型のエギに対して、太めのラインを選んでるそうだ。そうすると、細いラインよりも水の抵抗が増えるから、ゆっくりと沈むそうだ。大きなお魚を釣るからラインを太くするだけじゃなくて、釣る対象は大きくなくても、こう言う理由で太いラインを選ぶこともあるんだね。やっぱり、釣りは奥が深い。

‥‥そんなワケで、空も海も信じられないくらいキレイだし、堤防から足元の海を覗くと、小さな熱帯魚に混じって、ミノカサゴまで泳いでる。アオリイカは次々に釣れるし、釣り上げたイカが水やスミを吐くたびに、2人ともキャピキャピと喜んでて、ホントに楽しそうだった。玲子ちゃんはキラキラの笑顔を連発してるし、一美さんはイカに話しかけたりしててイイ味出してるし、見てるこっちも楽しくなって来る。玲子ちゃんは、「すごい海だね~!帰りたくないね~!」って言ってたけど、これは、心から出た言葉だと思った。

前にも書いたことがあるけど、釣り番組ウォッチャーのあたしとしては、番組に出て来る釣り師が、北芝健みたいにミケンにシワを寄せて、難しい顔して釣りしてるオジサンとかだと、どんなにベテランであっても、見てて楽しめない。釣り番組って、ベテラン釣り師が、どんなに上手に釣りをするのかを見せることも大切かもしれないけど、それよりももっと大事なことは、釣りがどんなに楽しいのかってことを伝えることだと思う。そして、その釣りを通して、自然の大切さを伝えることこそが、釣り番組の意義のひとつだと思ってる。

だから、奄美の真っ青な海で、思うぞんぶん釣りを満喫してる玲子ちゃんと一美さんの笑顔を見てると、釣りの楽しさや自然の素晴らしさを感じられると同時に、こんなに素晴らしい自然のある場所に、人殺しのための基地を作り、ミサイルを運び込み、この国を「戦争のできる美しい国」へと変貌させようとしてるアベシンゾーに対して、言葉にならないほどの怒りがこみ上げて来る‥‥なんてことも折り込みつつ、日が暮れるまで加計呂麻島でエギングを楽しんだ2人は、奄美大島本島に戻り、玲子ちゃんのGTフィッシングの師匠の1人、福井健三郎さんと再開して、焼肉屋さんで盛り上がった。

で、焼肉を囲んで、ジョッキを持った3人が「カンパ~イ!」ってしたんだけど、福井さんのジョッキにはウーロンハイらしきものがナミナミと入ってたのに対して、玲子ちゃんのジョッキの生ビールは、すでに3分の1、一美さんのジョッキの生ビールは、さらに少ない5分の1しか入ってなかった。だから、頭脳は子供でもベッドでは女豹、迷探偵キッコナンの推理によると、先に玲子ちゃんと一美ちゃんが飲み始めてて、ちょっと遅れて福井さんがやって来た状況で、乾杯の絵を撮るために、急いでアミの上にお肉を並べて、ディレクターのキューに合わせて乾杯したんだと思う。それから、玲子ちゃんマニアのあたしとしては、玲子ちゃんが、生ビールのジョッキの取っ手を持たないで、取っ手の部分に人差し指から小指までの4本の指を通して、ジョッキ本体を持って飲んでたとこに、サスガ、 元12代アサヒビールイメージガールの面影を感じつつも、酒豪の貫禄を垣間見た気がした。

‥‥そんなワケで、焼肉とビールでガソリンを満タンにした玲子ちゃん御一行様‥‥って言っても2人だけど、最終日の3日目は、朝は本島の焼内(やけうち)湾で、船からのエギングを楽しんで、アオリイカだけじゃなくて、お魚も釣れてた。玲子ちゃんは、可愛いミーバイを釣ってたし、一美さんは、メバリ(ハタの一種)を釣ったあとに、でかいヤガラまで釣ってた。それにしても、アオリイカ狙いのエギにお魚まで食いついて来るんだから、ホントにパラダイスみたいなとこだ。

そのあとは、今度はカヌーに乗って、マングローブの原生林へと向かい、小型のミノー(小魚型のルアー)で五目ソバ‥‥じゃなくて、五目並べ‥‥じゃなくて、五目釣りを楽しむ2人。玲子ちゃんは、手のひらサイズの「マングローブジャック」って言う、クロダイの子供みたいなお魚を釣った。でも、そのあとに、「チヌだ、チヌだ」って言って「ミナミクロダイ」を釣ってたから、マングローブジャックは別の種類のお魚なんだと思う。それから、一美さんは、20cmくらいの可愛いカマスを釣ったんだけど、「バラクーダです~」って紹介してたので、南国気分がマンマンだった。おんなじお魚でも、英語の名前で呼ぶと、それだけで旅情が増す。

3日間の奄美を満喫した玲子ちゃんは、番組のエンディングで、「ここ(奄美)に来てしまうわけって言うのは、一美ちゃんだったり、福井さんだったりって言う『人』なんだよな~って感じます」って言ってて、自然の素晴らしさも大切だけど、それと同時に、人と人とのふれあいの大切さ、素晴らしさを教えてくれた。「先生は小笠原の大自然でした」なんて言う、どっかの石油会社のシラジラしいCMがあるけど、そんなキレイゴトなんかじゃなくて、心から自然を愛する玲子ちゃんの言葉には、本物の重さを感じることができた。

‥‥そんなワケで、今年は、ビルフィッシュ(カジキ)には恵まれなかったけど、カザフスタンで体長135cmの大ナマズを釣り上げたり、カナリア諸島で世界記録(申請しなかったので未公認)のマダイや、自己記録更新の30kgのカンパチを釣り上げたりと、世界をマタにかけて大活躍中の玲子ちゃんだけど、今年は「カヌーライフ」にも登場するようになったから、ますます活躍の場が広がった。先日は、「カヌーライフ」の冬号の取材でサイパンに行って来て、玲子ちゃんのカヌーの技術はどんどん上達して行く。今回の「釣りロマン」の放送でも、カヌーがとっても上達してて、すごいな~って思った。釣りの取材でカヌーを操り、カヌーの取材で釣りをして、このまま上達して行くと、そのうち、カヌーでトローリングを始めちゃうかもしんない(笑)

玲子ちゃんが「釣りロマンを求めて」に出始めた8年前には、狙った場所にルアーをキャストすることもできなかったり、ラインの結び方も分からないような状態で、ようするに、番組としては、ベテラン釣り師のアシスタント的な位置付けとして、シロートの玲子ちゃんを起用したワケだった。そして、ベテラン釣り師がシロートの玲子ちゃんにいろんな釣りを教えることによって、番組を見てる人たちにも間接的に教えてくってスタイルをとってた。だけど、回を重ねるに従って、玲子ちゃんの釣りの技術はどんどん上達して行って、そのうち、玲子ちゃん1人で番組を回せるほどの実力がついた。

だけど、これは、何にもしないでそうなったんじゃなくて、人の何倍もがんばって、見えないとこでコツコツと努力を積み重ねて、そして手に入れたものだ。もちろん、たくさんの釣りの先輩たちやスタッフや、周りのいろんな人たちの力もあるだろうけど、玲子ちゃん本人の努力がなかったら、絶対にここまで大きくなれなかったと思う。そして、今では、ニポンを代表する女性アングラーの1人として、たくさんのファンに夢を与えてくれている。先を歩く人たちから自分が与えられたものを今度はあとから来る人たちに与える番になったのだ。

‥‥そんなワケで、あたしは、見えないとこで人の何倍も努力をしてる人が大好きだ。そして、人が見てるとこでは、その努力を感じさせない人がもっと好きだ。玲子ちゃんは、つらいこと、悲しいこと、泣きたくなるほど悔しいことをたくさん乗り越えて来て、今の場所に立ってる。自分の力で歩いて来て、自分の足で立ってるのだ。そして、その努力がどれほどのものだったかって言うのは、本人にしか分かんないことだけど、現時点での玲子ちゃんの最高傑作、「宮古島ガーラトリップ」を見れば、誰でもヒシヒシと感じることができる。マサカ、魚釣りのDVDを見て感動して号泣するなんて、玲子ちゃんマニアのあたしでも想像しなかったからだ‥‥なんてことも言ってみつつ、世界記録の怪物みたいなマダイを抱えた玲子ちゃんが表紙の来年のカレンダーが発売中なので、皆さん、無くなる前にお買い求め下さい‥‥なんて感じでシメてみた今日この頃なのだ。


「2007年 児島玲子カレンダー」

「ウッキーフィッシャーマンズボート」(一美さんのサイト)


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