« 呆れ果てるナンミョー議員 | トップページ | 眠女の寝顔 »

2006.12.19

ノロウイルスの呪い

ゆうべ、あんまり寒かったから、この冬になって、初めて電気毛布のスイッチをONにした。だけど、コンセントを差し込むのを忘れてたから、いつまで待っても温かくならなかった‥‥ってのは、今考えたウソで、ちゃんとコンセントを差してからスイッチをONにした。それで、しばらくしたら、ジンワリと温かくなって来たので、あたしは、そのまま眠りについた。だけど、少しでも早く温かくしたかったから、温度のメモリを一番高いとこにしてたら、何時ころだか分かんないけど、ノドがカラカラになって、苦しくて苦しくて目が覚めちゃった。ようするに、温度のメモリを一番高くしたら、耳元で松崎しげるに「愛のメモリー」を熱唱されちゃうくらい暑苦しくなったってワケだ。それで、あたしは、ベッドからムクッと起き上がり、半分は眠ってるみたいな状態で、キッチンまで行った。そして、なんか飲み物はないかと思って冷蔵庫を開けたら、2~3日前に買っておいた「冬のマミー」があった。で、「冬のマミー」をパックのままゴクゴクと飲んだら、それがまた美味しくて美味しくて、500をぜんぶ飲んじゃった。もちろん、これは、ボンヤリした記憶しかなくて、あとからカラになったパックを発見したので、「ああ、いっぺんにぜんぶ飲んじゃったんだな」って推測したことだ。それで、いつもだったら、コップに入れて2回に分けて飲むし、それも、チビチビと時間をかけて飲むのに、ゆうべは、ノドがカラカラな上に、半分は眠ってるみたいな状態だったから、冷蔵庫の前に仁王立ちして、腰に手をあてて、何も考えずに、ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク‥‥って飲んじゃったんだと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、ビックルの代わりに「冬のマミー」を一気飲みしたあたしは、マクラも一気書きしてみたワケだけど、「冬のマミー」を一気飲みしてから、すぐにベッドに戻ったあたしは、睡眠の続きに突入した。そして、それからどのくらい時間が経ったのか、今度は、お腹が痛くて痛くて目が覚めちゃった。前に、軽度の胃カイヨウになった時は、胃の上のほうがメチャクチャ痛くなって、居ても立ってもいらんないくらい苦しかったけど、今回のは、お腹の下のほうがシクシクと痛くて、胃カイヨウと比べたら、まだガマンできるレベルだった。だけど、アオムケになっても、ウツブセになっても、ヨコムキになっても痛みは治まらなかったから、あたしは、わが家にある唯一のお腹のお薬、正露丸トーイ錠を飲むことにした。それで、お薬を3錠飲んで、またベッドに横になったんだけど、30分経っても1時間経っても痛みは治まらなくて、結局、眠れないまま、起きる時間になっちゃった。

でも、起きて動き出したら、寝てた時よりは痛みが軽くなったので、あたしは、そのまま出かける支度をした。それで、テレビをつけて、テレビの音だけ聞きながらお化粧してたら、フィギュアスケートのマオちゃんだのミキティだのがジャンプを失敗したのは、ノロウイルスに感染したことによる体調不良が原因なんじゃないか?って言ってた。もちろん、これは、断定してるんじゃなくて、「もしかしたら」って言う話として無責任なコメンテーターが言ってたことなんだけど、そこから、全国でノロウイルスが猛威をふるってるって話になった。それで、その話を聞いてたら、なんか、あたしのお腹が痛いのも、ノロウイルスのセイなんじゃないかって思えて、だんだん心配になって来た。

とにかく、ノロウイルスによる集団食中毒のニュースは、毎日のように伝えられてるし、一部の地域だけじゃなくて、それこそ全国域で発生してて、ここ数日を見ただけでも、ものすごい数の感染者が出てる。北海道旭川市の観光ホテルでは、4日から7日にかけて宿泊した167人の宿泊客が腹痛や嘔吐症状を訴えたため、保健所が検査したところ、調理担当者33人のうち22人と、調理場からノロウイルスが検出された。9日には、群馬県の草津温泉のリゾートホテルに宿泊した32人が食中毒症状を起こし、そのうちの5人と調理担当者4人からもノロウイルスが検出された。

10日には、豊島区の池袋消防署で、同じ仕出し弁当を食べた職員40人が、ノロウイルスによる食中毒に感染した。11日には、修学旅行で奈良県を訪れていた大阪の高校生たちが、法隆寺周辺の飲食店で食べたものが原因で、ノロウイルスに集団感染した。愛媛県松山市のリハビリ病院では、入院患者や職員など合計79人がノロウイルスに院内感染して、そのうち高齢の男女4人が、7日から13日までの間に相次いで死亡した。14日には、東京の豊島区の中華料理店で、忘年会をした会社員37人がノロウイルスに感染して、下痢や吐き気の症状を訴え、このお店は営業停止処分になった。

15日には、東京の港区の芝浦食肉衛生検査所の職員27人が、食中毒の症状を訴えて、ノロウイルスが検出された。また、この日、長野県の千曲市、上山田温泉の旅館に宿泊した男女34人も感染して、この旅館は営業停止処分を受けた。福島県の会津若松市のホテルでも、宿泊客31人が感染して、こちらも営業停止処分を受けた。また、富山県富山市の宿泊施設でも、男女39人が感染して、調理担当者からもノロウイルスが検出された。

16日には、宮城県石巻市の老人ホームで、入所者や職員30人が集団感染した。石川県金沢市の特養ホームでは、96才の女性が、ノロウイルスによると見られる脱水症状で死亡した。また、福井県では、3ヶ所の障害者施設と老人ホームで、合計69人が感染して、障害者施設に入所してた50代の男性が死亡した‥‥って、この調子で書いてると、これだけで終わっちゃうから、あとはサラッと流すけど、他にも、長崎県の長崎大学病院の集団院内感染とか、三重県熊野市の老人ホームの集団感染とか、修学旅行で沖縄を訪れてた宮城県の高校生たちの集団感染とか、秋田県秋田市の仕出し弁当を食べた300人以上の集団感染とか、静岡県富士宮市の宅配寿司による集団感染とか、大阪府八尾市の弁当会社の弁当による136人の集団感染とか、山口県山口市で行なわれた全国中学校駅伝大会、88人もの選手たちが感染して、96チームのうち、7チームが欠場、2チームが途中で棄権したりとか、他にも、まだまだマウンテンだ。

で、これらを見てみると、地域は、北海道から沖縄まで全国に渡ってるし、年令は、子供からお年寄りまですべてに渡ってるってことが分かる。それどころか、12月3日付のロイター通信によると、カリブ海を航行中だった世界最大の豪華客船、「Freedom of the Seas」の中でも、ノロウイルスによる集団食中毒が起こり、乗客338人と乗員46人の合計384人が症状を訴えたそうだ。そして、ロイター通信によると、先月にも、大西洋横断クルーズを行っていた別のアメリカの豪華客船で、700人以上にも上る集団感染が起きたばかりだそうだ。

‥‥そんなワケで、あたしは、「食中毒」って言うと、どうしても、気温の高い時期とか、湿度の高い時期に起こるようなイメージを持ってた。だから、ジメジメして蒸し暑い梅雨のシーズンとかは、いつもより気をつけるようにしてた。ようするに、食べ物が腐りやすい時期ってワケで、今みたく、寒いし乾燥してる時期だと、あんまり「食中毒」が起こるような感じはしない。だけど、今の時期に流行ってるってことは、ノロウイルスってのは、寒くて乾燥してる時期に増えて来るタイプのウイルスなのかな?って、あたしは思った。でも、このロイター通信の記事には、「カリブ海を航行中」って書いてあったから、温かくて湿度の高い状態でも、ノロウイルスは活躍してるってワケだ。

ニポンでは、北海道から沖縄まで全国で発生してて、対象も老若男女すべてな上に、今のニポンとは正反対の高温多湿のカリブ海でも発生しちゃうなんて、これじゃあ何の共通点も無いから、ノロウイルスの弱点を見つけることはできない。こうなって来ると、もはや、あたしじゃ手も足もシッポも出ないから、ヒサビサに、頭脳は子供でもベッドでは大人、改め、頭脳は子供でもベッドでは女豹、迷探偵キッコナンに登場してもらうことにした。そしたら、サスガにキッコナン、アッと言う間に、これらの共通点を見つけてくれた。「これら」って言っても、コレラじゃなくてノロウイルスのことだけど、すべてのノロウイルスのニュースに共通してるのは、「専門の調理師が一度に大量の料理を作った」ってことだった。

ホテルにしても、旅館にしても、病院にしても、老人ホームにしても、そして、豪華客船にしても、そのどれもが、プロの料理人がお客さんのために作った料理ってワケで、一度に大量の調理をしてるってワケだ。そして、高いお金を払ってホテルや旅館に泊まった人も、病気になって病院に入院した人も、何年も待ち続けてようやく老人ホームに入所できた人も、マサカ、そこで出されるプロの料理人の作った食事で、食中毒を起すなんて思ってなかっただろう。ましてや、莫大な料金を都民税から支払って豪華客船のクルージングを楽しんだ石原慎太郎‥‥じゃなくて、莫大な料金を支払って豪華客船のクルージングに参加した人たちは、そこで出された豪華な料理の数々に、マサカ、食中毒を起すノロウイルスが混じってるなんて、想像もしなかっただろう。

‥‥そんなワケで、迷探偵キッコナンの弾き出した結論は、ノロウイルスに感染するのがイヤだったら、ホテルや旅館には泊まらず、レストランや中華料理屋などの外食は避け、仕出し弁当や宅配寿司も注文せず、病院や施設などで出される食事にも手をつけずに、すべて、自分で作ったものを食べてればいいってことだ。だけど、もしかすると、自分で作ったものしか食べてない人たちも、ノロウイルスに感染してるんじゃないかって言う不安も出て来た。だって、あたしのお腹が痛い原因が、冷たい「冬のマミー」を一気飲みしたからじゃなくて、もしもノロウイルスだったとして、今から入院することになったとしても、新聞の記事にはならないし、テレビのニュースでも報道されないからだ。つまり、全国には、自分で作ったものを食べて、ノロウイルスに感染した人もたくさんいるのに、ニュースバリューがないから報道されないだけなのかもしんない。だから、一番安全なのは、「趣味は料理です」って言ってる、フュージョンバンド「カシオペア」のギタリスト、野呂一生(のろ いっせい)に、朝、昼、晩と手料理をゴチソウしてもらうことだ。そうすれば、ノロウイルスの恐怖からは、一生、逃れられると思う‥‥って、こんなオチじゃ袋叩きになりそうな気がする今日この頃なのだ(笑)


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ ちょっとでもお腹が痛くなると「もしやノロウイルスでは?」って心配しちゃう人は、共感のクリックをお願いしま~す!
   ↓   ↓
人気blogランキング


2007年1月26日発売予定の書籍版「きっこの日記2」の予約フォームです。

 ★セブンアンドワイ予約フォーム★

 ★楽天予約フォーム★

 ★アマゾン予約フォーム★

|

« 呆れ果てるナンミョー議員 | トップページ | 眠女の寝顔 »