陸人間と海人間
「国立社会保障人口問題研究所」って言う、よく分かんないけど、ナニゲに権威のありそうな研究所が、50年後の2055年には、ニポンの人口は今より3割も減って、8993万人になるって発表した。それも、ただ単に減るだけじゃなくて、65才以上のお年寄りが、全人口の約4割になるって言ってる。ようするに、ニポン人の、約2人に1人はお年寄りってワケで、街を歩けばお年寄りだらけ、どこに行ってもお年寄りだらけってワケだ。でも、これが、100年後とかの話なら、あたしは絶対に死んでるし、今いる人たちもほとんどが死んでるけど、50年後ってことは、あたしもギリギリ生きてるかもしんないし、今の子供たちは、ほとんどが生きてる時代ってことだから、ニポン人のお得意の「他人事」ってワケには行かないだろう。
ようするに、今20才の人たちは70才になってるワケだし、今15才の人たちは65才になってるワケだから、今15才から30才くらいの人たちが、老後にすごく困ることになるワケだ。だって、お年寄りよりも働き盛りの人たちのほうが何倍も多い現在だって、お年寄りのもらえる年金は月にたった4万円で、それだけじゃぜんぜん生活なんかできないのに、今の若者たちがお年寄りになった時には、働き盛りの人たちの数が激減しちゃうんだから、どう転んでも、もらえる年金は今よりも少なくなる。ヘタしたら、月に1万円くらいになっちゃうかもしんない。その上、物価の問題だってあるワケだから、今、年金を払ってる人や、これから年金を払い始める人たちは、絶対にモトは取れないだろう。
そして、この年金問題が、現在の国民の一番の心配事だってのに、アベシンゾーは、まるで無関心。わずか数ヶ月の未納だけで、1円も年金をもらえないお年寄りたちが数え切れないほどいるってのに、そして、そうしたお年寄りたちは、病気になっても、薬も買えず、病院にも行けず、1人寂しく死んで行ってるってのに、まるで無視。自分の地元の下関には、何百億円ものムダな道路や施設をバンバン作ってるのに、今日のお米も買えない国民たちを見捨ててるなんて、こんな血も涙もないようなヤツがこの国の総理大臣だなんて、国民として心から恥ずかしいと思う今日この頃、皆さん、無事に年は越せそうですか?
‥‥そんなワケで、ニポンの人口って、12月1日の時点で、男性が約6233万人、女性が約6550万人で、合計で約1億2783万人もいる。そして、去年の総務省と厚生労働省の調査によると、毎日、2909人が産まれて、3041人が亡くなってるそうだ。つまり、毎日、132人ずつ減ってるってことになる。そして、世界の人口は、現在、約65億6100万人で、毎日、20万人ずつ増えてる。つまり、世界的には人口が急増してるのに、ニポンは逆に減り続けてるってワケだ。だから、ニポンの人口減少ってのは、世界的に見れば、すごくいいことなんだけど、ニポンだけを見たら、いろいろと問題が出て来る。
結局、ニポンとして一番いいのは、50年後に人口が3割減って8993万人になっても、そのうちの年令のバランスが取れてて、お年寄りよりも若い人たちのほうが多いってパターンだ。だけど、そんなに都合良く行くワケはないし、だいたいからして、人口が減少する最大の原因が少子化なんだから、生まれて来る子供の数が減れば、お年寄りの割合が多くなるのは当然だ。だけど、どっちにしても、今の人口、約1億2783万人てのは、国土の総面積から見たら、あまりにも多すぎると思う。だから、かけがえのない森林を伐採し続けてるワケだし、不必要な道路を作り続けてるワケだし、耐震偽装マンションを建て続けてるってワケだ。
ニポンの人口って、縄文時代には、だいたい10万人から20万人くらいで、弥生時代になって、50万人から60万人くらいに増えたそうだ。それでも、今とおんなじニポンの中に、たった60万人しかいなかったんだから、国土の99%以上は手つかずの大自然だったワケで、今は絶滅しちゃった多くの生き物たちが、元気に暮らしてたんだと思う。そして、奈良時代から平安時代にかけては、人口は約500万人ほどで、室町時代の終わりころに、ようやく1000万人を超えた。室町時代の終わりころって言えば、西暦で言うと1570年くらいだから、今から440年ほど前には、ニポンの人口は10分の1以下だったってワケだ。
ニポンの人口が、急激に増え始めたのは、江戸時代に入ってからだ。江戸時代ってのは、1603年から1867年までの264年間だけど、江戸時代に入った時には約1200万人だった人口が、江戸時代の終わりには、3倍近い約3400万人にまで膨れ上がっていた。そして、明治時代に入ると、人口増加はさらに加速して、大正時代に入るころには、5000万人を超えた。この増加は、昭和10年(1935年)くらいまで続いたんだけど、昭和10年から20年までの10年間は、戦争によって、増加率は一時的に低下した。だけど、戦後になって、第1次ベビーブームとかが起こって、またまた急激に増え始めた。昭和25年(1950年)には、8400万人を超えて、昭和45年(1970年)には、ついに、1億人を超えた。
この流れを見てみると、あたしは、このまま人口が増加し続けるよりは、少し減ったほうが良さそうに思う。ニポンの面積を考えると、理想的なのは、6000万人くらいじゃないかって思う。もちろん、これは、何の根拠もない数字で、何となく言ってみただけなんだけど、サスガに、江戸時代とおんなじじゃ少ないと思うから、大正時代とおんなじくらい、今の半分くらいならいいかな?ってだけのことだ。で、どんなふうに半分にするかって言うと、今は、男性が約6233万人、女性が約6550万人なんだから、男をぜんぶ殺しちゃって、女性だけにすればいいと思う。だって、この国をメチャクチャにしてるヤツラって、ほとんどが男なんだもん。
‥‥そんなワケで、もしも、このニポンが、女性だけの国になったとしたら、一番困ることは、子供ができなくなることだ。つまり、今いる人たちが死んだら、ニポンは滅びちゃうってワケだ。だけど、ここで、素晴らしいニュースがある。それは、イギリスの2ヶ所の動物園で、コモドオオトカゲのメスが、オスと交尾しないで、メス単体で正常なタマゴを産み、子供が生まれたってニュースだ。これは、12月21日付のイギリスの科学誌、「ネイチャー」に発表されたものなんだけど、オスとの接触がなく、メス単体で正常な子供を産むことを「単為(たんい)生殖」って言って、昆虫や植物にはタマに見られるそうだけど、脊椎動物の単為生殖は、すごく珍しいそうだ。
もうちょっと詳しく書くと、イギリスのロンドン動物園では、2年以上もオスと接触がなかったメスのコモドオオトカゲがタマゴを産んで、そのうちの4つのタマゴが孵化して、子供たちは元気に育ってるそうだ。そして、その4匹の子供たちの遺伝子を調べたら、単為生殖だってことが分かったそうだ。それから、イギリスのチェスター動物園では、同じくオスと接触してないメスのコモドオオトカゲが、11個のタマゴを産んだんだけど、産んだ時に割れちゃった3個のタマゴの遺伝子を調べたら、単為生殖だってことが確認された。そして、残りの8個のタマゴは、来年の1月には孵化する予定だそうだ。オスがいなくても子供を産めるなんて、ホントに素晴らしいトカゲだから、これからは、「コドモオオトカゲ」って呼んだほうがいいと思うし、もしもそうなったら、子供バンドのうじきつよしに、「コドモオオトカゲのテーマソング」を作ってもらいたい。
で、この発表をしたリバプール大学の研究チームによると、コモドオオトカゲはオスの固体数が少ないため、多くの動物園ではメスだけを飼ってるそうだ。そして、子供を作るために必要なオスは、1匹のオスをいろんな動物園に貸し出しして、それぞれのメスとペアリングさせてるそうだ。そのため、子供を産みたくてもオスがいない状態のメスも多く、それが、単為生殖を誘発した原因じゃないかって言ってる。そして、ここから先は、染色体がどーのこーのって、あたしには難しくて分かんないけど、単為生殖で産まれるのは、必ずオスだそうだ。だから、この状態が続くと、今度はオスのほうが多くなりすぎて、メスが不足する状態になっちゃうそうだ。
ま、難しいことは置いといて、とにかく、メスだけでも子供を産めるってことは、オスの価値はまったく消滅しちゃったワケだから、ニポンが女性だけの国になっても、この単為生殖って言う必殺ワザを使えば、とりあえずは滅びることはない。それに、単為生殖だとオスしか産まれないってのは、あくまでもコモドオオトカゲの場合だから、人間の場合は、そうとも限らない。人間の場合は、「男は私利私欲のために自然を破壊して、地球を破滅に導く悪しき生物だ」って言う大前提の下に「女性だけの美しい国」にしたワケだから、潜在意識的にも「男は不要」って思ってるワケだし、そう簡単に男なんかを産まないと思う。
‥‥そんなワケで、もうちょっと、この単為生殖についてノーガキを垂れてみようと思うんだけど、単為生殖が一般的に見られるのは、ミジンコ、アブラムシ、カイガラムシ、アリ、ミツバチ、セイヨウタンポポ、ドクダミ、ヒメジョオンなどだ。それで、リトル難しいことを言うと、似たような生き物でも、アリやミツバチは、減数分裂をともなう「半数性単為生殖」で、ミジンコやアブラムシは、染色体数が倍になる「倍数性単為生殖」だそうだ。だけど、こんな難しいこと、あたしに分かるワケないから、この辺のことは、岡本夏生がシンクの排水溝のヌルヌルを「見なかったこと」にするのとおんなじに、あたしも「見なかったこと」にして、その先へと進む。
それで、ミジンコやアリだけが単為生殖してるんなら、いくら子供を産んでるって言っても、それはバクテリアとかが細胞分裂して増えてるのに近い感じがする。だけど、脊椎動物だし、体長も大きいコモドオオトカゲが単為生殖したってことになれば、ナニゲに、人間にうんと近づいて来た感じがして、人間も単為生殖できそうな気がして来る。でも、実際には、爬虫類と哺乳類はぜんぜん違うから、まだまだ遠い話だと思う。それで、あたしは、哺乳類の単為生殖についてインターネットで調べてみたら、2年前の平成16年に、東京農業大学の河野友宏教授の研究チームが、ハツカネズミの単為生殖に成功してて、これまたイギリスの「ネイチャー」に発表してた。それまでは、「哺乳類の単為生殖は不可能」って言われてたそうで、これは、ものすごいことらしい。
この実験で、正常に産まれた2匹のハツカネズミは、1才3ヶ月まで成長して、ちゃんと生殖能力も備えてたそうだ。人間に使う薬とかでも、ハツカネズミやモルモットで実験したりするんだから、そのハツカネズミで単為生殖に成功したってことは、人間でも大いに可能性がある。ただし、この記事には、この方法は遺伝子に手を加えなきゃなんないので、「人間に応用することはできない」って書いてあった。でも、これは、倫理上とか法律上とかってことだと思うから、理論上は可能なんだと思う。
‥‥そんなワケで、リトル話は変わるけど、何日か前に、NHKで、ガラパゴス諸島のイグアナについて、面白い番組をやってた。出先でちょっと見ただけなので、きちんとは覚えてないんだけど、ガラパゴス諸島には、ウミイグアナとリクイグアナがいて、まったく別々に生活してる。だけど、もともとは、リクイグアナだけだったそうで、リクイグアナの数が増えて来たら、エサの植物が足りなくなっちゃって、それで、一部のリクイグアナは、海の中へと入って行った。そして、水中の岩に生えてる海藻を食べるようになり、それにともなって、泳ぎやすいように、丸かったシッポが平たく進化したり、水中の岩にしがみつくために、爪が進化したりして、ウミイグアナになったそうだ。
でも、ここまでは、知ってる人なら知ってる話で、そんなに面白い話でもない。それで、あたしが面白いと思ったのは、その先だ。何年か前に、大きなフェーン現象が起こって、ガラパゴス諸島一帯の海水の温度が急上昇しちゃった時期があって、その時に、海藻類がぜんぶ枯れちゃったそうだ。つまり、ウミイグアナたちの食べ物が、まったく無くなっちゃったってワケだ。それで、ウミイグアナたちはどうしたのかって言うと、リクイグアナたちの食べてたサボテンとかをおんなじように食べるようになった。でも、ケンカにならなかったのは、おんなじサボテンでも、食べる場所が違ったのだ。高いとこに上れないリクイグアナたちは、サボテンの下の部分を食べてたんだけど、水中で岩にしがみつくために爪が発達してたウミイグアナたちは、その鋭い爪を使ってサボテンの上のほうまで上って行って、リクイグアナたちに食べられてない上のほうの部分を食べたのだ。
それで、そこからがもっと面白いんだけど、ここ数年、ガラパゴス諸島に行くと、今までは見られなかったマダラ模様のイグアナが見られるようになったそうだ。なんか、黒地に白っぽいマダラ模様で、なかなかカッコイイんだけど、研究者によると、それは、リクイグアナとウミイグアナのハーフだそうだ。陸上でサボテンなどの植物も食べるし、海に潜って海藻も食べるし、ウミイグアナの鋭い爪も持ってるから、サボテンの高いとこまで上ることもできるスーパーイグアナってワケだ。つまり、もともとは1種類だったイグアナが、その数が増えすぎたことによって2種類に分かれたのに、今度は、また1種類に戻ろうとしてるってワケだ。それも、最初の形に戻るんじゃなくて、別々に進化して身につけたそれぞの能力を持って1種類に戻るんだから、もともとのイグアナよりも、ずっとパワーアップしてる。
‥‥そんなワケで、あたしは、都民から巻き上げた税金を好き勝手に使える東京都知事じゃないから、実際にガラパゴス諸島まで遊びに行くことはできないけど、テレビのオカゲで、もともと1種類だったイグアナが、いろんな状況によって、2種類に分かれたり、また1種類に戻ったりするってことを知った。だから、人口が増えすぎたセイで、かけがえのない自然を破壊し続けてるニポンとしては、とりあえず、男たちには「ウミニンゲン」になってもらって、全員、海に潜って生活してもらう。そして、女性たちは「リクニンゲン」てことで、男たちがメチャクチャにしたこの国を少しでも良くするために、少しでもモトに戻すために、一生懸命にがんばる。で、子孫に関しては、自分のことしか考えない男なんかのDNAは排除して、単為生殖によって、優秀な子供たちを産んで増やすってのが、ベストなんじゃないかと思った。それで、ウミニンゲンたちが、どうしても陸に上がって来たいってんなら、あと100年くらいして、あたしが死んだあとに、勝手に陸に上がってくればいいと思う今日この頃なのだ。
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