インターネットの藤木くんたち
12月26日の毎日新聞によると、総務省と業界団体は、インターネット上での「プライバシーの侵害」や「個人に対する誹謗中傷」などの行為があまりにもヒドイために、書き込みをした者の個人情報を簡単に開示できるようにすることを決めたそうだ。今までは、どんなにヒドイ書き込みをされても、プロバイダー責任制限法に基づいて手つづきをして、正当な理由が認められた場合にしか開示してもらえなかった。そして、現実的には、「どのような内容が侵害に当たるのか明確な基準がなく、業者側では判断できない」って理由から、最終的には、書き込んだ者の同意がないと開示されないことも多くて、泣き寝入りしてる被害者もいっぱいいた。
だけど、今度からは、個人の氏名、住所、電話番号などを書き込む行為や、個人を名指しして病歴や前科を書き込む行為をしたら、その時点で「プライバシーの侵害」が確定する。そして、書き込まれた側からの開示要求があれば、プロバイダーは、書き込んだ者に確認することなく、無条件で利用者の個人情報を開示しなきゃならなくなるそうだ。つまり、書き込んだ者のとこには、ある日、突然、内容証明の文書が送られて来たり、 逮捕状を持った刑事が来たりすることにもなる。
でも、これは、「プライバシーの侵害」に関してで、「名誉毀損」に関しては、リトル違って来る。「名誉毀損」の場合は、ナンでもカンでも発信者情報の開示を認めちゃうと、「政治家や企業経営者らの不正や問題点の内部告発までをネット上からしめ出す懸念もある」って理由から、公共性や公益性、真実性などが認められない個人への誹謗中傷の場合だけを開示の対象とするそうだ。ようするに、一例として、あたしが、政治家や企業経営者の不正や、すでに報道されてる犯罪者についてガンガン書くことは何も問題になんないけど、あたしのことを誹謗中傷するような書き込みをしてる人がいたら、ソッコーで、書き込んだ本人の個人情報を開示してもらえるってワケだ。
これは、早ければ来年の2月から施行されるそうで、毎日新聞では、「被害者は裁判で発信者情報の開示を求めることが多かったが、悪質な書き込みをした発信者を早急に特定し、損害賠償請求できる可能性も高くなるとみられる」って結んでる。これで、あたしも、来年の2月から忙しくなりそうな今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?(笑)
‥‥そんなワケで、これは、匿名掲示板だけじゃなく、ブログやサイトなど、インターネット上のすべての媒体に対して施行されるってことなので、当然、あたしも気をつけなくちゃなんない。だけど、毎日新聞に、「悪質な書き込みをした発信者を早急に特定し、損害賠償請求できる可能性も高くなる」って書いてあることから見ても、最初から運営者がハッキリとしてる個人のブログやサイトよりも、不特定多数の人間が無責任に書き込んでる匿名掲示板を対象としてることは明らかだろう。それに、あたしみたいな個人の日記やブログの場合は、政治家や企業の不正を叩いたりしてる人は多いけど、一般の個人を名指しで誹謗中傷してる人なんて、よっぽどイカレちゃってる一部の異常者くらいだろう。だから、タテマエとしては、インターネット全般を対象にしてるけど、本質的には、匿名掲示板の利用者をターゲットにしてるってことが分かる。
まあ、あたしの場合は、匿名掲示板とかアカの他人のサイトとかには書き込んだことは一度もないし、仲のいいお友達のサイトやブログくらいしか書き込みはしないから、別に、これと言って気をつけることもない。それに、この「きっこの日記」にしても、こんな規則とは関係無く、あたしは、「何も悪いことをしてない一般の個人」を名指しで誹謗中傷したことなんか一度もないから、これからも、今まで通り、自分の書きたいことを書きたいように書いてれば、何も気にすることはない。だから、自分が「書く」上では、今までと変わらず、きっこ風味のきっこ節ってワケで、これからも「きっこの日記」は、エンドレスっぽく続いてく。
だから、こんな規則ができても、あたし的には何も変わらないんだけど、一応、インターネットのハシッコでWEB日記を書き続けて来たあたしとして、今回の新しい規則に対して、リトル考えてみた。で、今回の規則のポイントは、「プライバシーの侵害」はともかくとして、「誹謗中傷」のほうじゃないかって思えた。「プライバシーの侵害」に関しては、いくら匿名掲示板とは言え、利用者も警察ザタになるのを恐れて、オイソレとは他人の個人情報を書き込むような者はいないし、今じゃマンガ喫茶のパソコンから書き込んでも、すぐに利用者を特定されちゃうってことをみんな知ってるから、そんなことをするバカは中学生くらいしかいないだろう。
そう考えると、今回の規則は、「この程度のことを書き込んでも問題ないだろう」って思って、自宅や会社のパソコンから、軽い気持で他人に対する誹謗中傷を書き込み続けてるヒキョーな藤木くんたちを対象にしてるってことが推測される。つまり、「個人に対する誹謗中傷」のガイドラインが重要ってことになる。総務省によると、細かいガイドラインはこれから作成するそうだけど、原案としてすでに決定してるのが、前出の「公共性や公益性、真実性などが認められない個人への誹謗中傷の場合だけを開示の対象とする」ってことだ。つまり、ポイントとしては、「真実性などが認められない個人への誹謗中傷」って部分だ。
あたしは、自分が被害を受けた例しか挙げられないけど、あたしの場合は、「きっこは週刊誌の記者だ」、「きっこはオウム真理教の信者だ」、「きっこのバックには暴力団がいる」、「きっこは銀座のクラブのママだ」とかって言う、トンチンカンなデマをいろいろと流されたけど、そのすべてが事実無根のデタラメで、憶測だけで面白おかしく書かれてる。そして、これらの中で、週刊誌の記者だの銀座のママだのって言うのは、聞いたあたしも噴き出しちゃうようなジョークだから笑って許せるけど、オウム真理教の信者だの暴力団だのってのは、シャレになんない。これらは、完全に、「真実性などが認められない個人への誹謗中傷」に該当するだろう。
ま、あたしに関して流されてるウワサとかは、100%が「事実無根のデマ」だから、すべてがガイドラインに抵触してるワケだけど、その中で、「笑えるものは許してやる」「ムカついたものは誹謗中傷」って判断すればいいだけだ。そして、あたしが誹謗中傷だと判断した場合には、その場で、書き込んだ相手の個人情報の開示を要求できることになるワケだし、プロバイダー側は無条件で開示しなくちゃなんなくなるワケだ。
で、ここまでのことを簡単にマトメて見ると、「プライバシーの侵害」に関しては、個人の住所や氏名、電話番号などの個人情報や、病歴や前科などを書き込んだ場合、つまり、政治家や著名人、すでにそれらが公開されてる犯罪者など以外の「一般人」に対して、それが事実であっても、匿名掲示板などに書き込んだら、その行為が対象になるってワケだ。それに対して、「誹謗中傷」のほうは、事実でないことも対象になる。つまり、ある一般の個人に対して、その人の病歴や前科などを書き込んだら、それが事実なら「プライバシーの侵害」になるし、それが事実じゃなかったら「誹謗中傷」になる。
‥‥そんなワケで、これからは、無責任な匿名の書き込みに対して、簡単に個人情報の開示を要求できるようになるワケだけど、開示って言えば、読売新聞が東京都に求めた開示請求によって、石原慎太郎の大ウソがバレちゃった。12月28日の読売新聞によると、余人をもって代えがたいほどの偉大な芸術家、石原慎太郎の四男の石原延啓(40)が公費で関与してた、「トーキョーワンダーサイト」の目玉事業の1つの「能オペラ」に関して、石原慎太郎に対して、脚本料として、ナナナナナント! 100万円もの法外な金額が予算の中に組み込まれてたのだ!
石原慎太郎は、「息子も参加したので、オレが本をタダで書いてやったんだ!」って、何様かと思うようなLサイズの態度でえばってたけど、ところがドッコイ、自分に対して100万円もの報酬を予算に計上してたとは、サスガ、20年ほど前に、30才近くも年下の愛人を妊娠させて、愛人がその子を産んで、石原慎太郎に認知の要求したら、トタンに手のひらを返して逃げまくったほどの無責任オヤジは、言ってることとやってることが正反対だ。ちなみに、いくら、無責任がスーツを着て歩いてるような石原慎太郎だと言っても、DNA判定されたら逃げきれないから、この愛人の子供に関しては、最終的には仕方なく認知した。
で、ダッフンした話をモトに戻すと、今回の情報開示によって、さらに、四男の延啓にも、「トーキョーワンダーサイト」の2003年度の活動報酬として、公費から約28万円が支払われてたことまでが露呈した。これは、3ヶ月後に返還されてるけど、今まで、石原慎太郎が何度も繰り返してきた「息子を使えばタダだから」ってイイワケは、完全に大ウソだったってことになる。それにしても、ここまでヒドイと、都政の私物化どころか、「オレのものはオレのもの、都民のものもオレのもの」って感じで、まるで、ジャイアンみたいに横暴なオヤジだ。
その上、石原慎太郎は、四男の延啓の親友であり、「トーキョーワンダーサイト」の館長に自らが指名した今村有策に対して、異常とも思える接待を繰り返してる。今回、明らかになったのは、四男の延啓や今村有策と一緒に高級フグ料理屋に行って、12万円以上もの税金で飲み食いしてた事実だけど、こんなの、どうみても都政の私物化としか考えらんない。厚顔無恥な石原慎太郎は、子分の知事本局企画調整部長の秋山俊行に、「(フグ料理屋に行ったのは)他の出席者から知見や情報を得るための懇談でしたが、その人たちの名前が出せないので、その場にいた参与の名前を公文書に記しました」って、あまりにも苦しいイイワケをした。
名前もオオヤケにできないような人物を接待するために、税金を12万円以上も使って高級フグ料理屋に行くなんて、どう考えてもおかしいじゃん‥‥つーか、どうしてその場にお前の息子が同席してんだよ? 今村有策は、石原慎太郎が身内から選んだとは言え、一応は東京都の参与だから理解できるけど、お前の息子は関係無いだろ? 今すぐに、食べたフグ料理の代金を返還しろ!
ちなみに、現在、分かってるだけでも、この今村有策に対しては、33万円以上もの接待費が明らかになってるし、他にも、麻生太郎に約17万円、冬柴鐵三に約20万円、徳田虎雄に約21万円など、ヤタラと政治家を接待しまくってるのが石原慎太郎の得意ワザだ。こんな「官官接待」に都民から巻き上げた血税を使いまくり、その場に自分の家族まで同席させて高級料理を食べまくってるなんて、呆れ果てて頭痛がして来る。さらには、何よりもふざけてるのが、元運輸省官僚で、東京都の航空政策担当の参与の棚橋泰(たなはしやすし)に対する官官接待だ。石原慎太郎は、この棚橋泰に対して、この4年間で236万円もの接待をしてたのだ。都知事が東京都の参与と話をするんなら、会議室でやればタダだろうが? なんで毎年60万円も使って、高級料亭で飲み食いしなきゃなんないんだよ?
‥‥そんなワケで、来年の2月からは、こう言った内容ならいくら書きまくっても何も問題にならないけど、一般の個人に対して書く場合には、すごく気をつけなきゃなんないことになる。だけど、よくよく考えてみれば、マトモな良識を持ちあわせてる人間なら、何も考えずに、今まで通りのインターネット生活をしてればいいってワケで、気をつけなきゃなんないのは、その匿名性を悪用して、小学校低学年レベルの書き込みを続けて来たヒキョーな藤木くんたちだけってことだ。だから、あたしは、これからも、何も考えずに、今までとおんなじに「きっこの日記」を書き続けて行こうと思う今日この頃なのだ。
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