ご飯を炊くのも格差社会
食事には主食と副食があって、ニポンの場合は、主食がお米で副食がおかずだけど、「ご飯と焼き魚」みたく分かれてるパターンと、「炊き込みご飯」とか「チャーハン」とか「オムライス」みたく、主食と副食が合体してるパターンがある。でも、ハマちゃんとミチコさんが合体すれば鯉太郎くんが生まれるけど、ご飯とおかずが合体しても、これと言って何も生まれない‥‥って言うか、それ以前に、「ニポンの場合は」って言っときながら、チャーハンは中華料理だし、オムライスはどこの国だか知らないけど、とりあえず洋食だし、あたしが例にあげた中だと、ニポンの食べ物は炊き込みご飯だけか。
ま、そんなことは置いといて、とにかく、こんな感じで、お米の場合は、白いご飯とおかずってパターンと、両方を一緒にしたパターンがある。それから、パンの場合も、そのままのパンとおかずを別々に食べるパターンと、サンドイッチやハンバーガーみたく、主食と副食を合体して食べるパターンがある。だけど、麺類の場合は、主食と副食を別々に食べるパターンがない。おそばにしたって、ラーメンにしたって、パスタにしたって、みんな麺と具が合体してる。あっ!でも「天ざる」は違うのかな? だけど「天ざる」は、天ぷらをおかずにして、味のないおそばを食べるワケじゃなくて、おそばはおそばでツユの味で食べるんだし、その前に、天ぷらのついてない「ざるそば」や「もりそば」が存在してるんだから、あれは「主食と副食」って考えるよりも、最初から1つの料理として完成されてる「ざるそば」に、さらに「天ぷら」を追加オーダーしたものって考えるべきだよね。
で、何が言いたいのかって言うと、ニポンの場合は主食がお米だけど、お米は、主食と副食を別々に食べるパターンと、主食と副食を合体して食べるパターンがある上に、ニポンの料理以外でも、チャーハン、餡かけおこげ、オムライス、ドリア、パエリア‥‥って感じで、いろんなふうに楽しめるから、ものすごくワンダホーな主食だと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、あたしは、お米が主食のニポンで生まれて、お米が主食のニポンで育って、お米が主食のニポンに住んでるニポン人なのに、お米が高くてあんまり買えなかった。それで、500gで100円のパスタを主食にしたり、マウンテンほどのパンの耳が105円のを主食にしたり、1個35円の金ちゃんラーメンを主食にしたりって感じで、工夫して生活して来た。だけど、これは、あたしだけじゃなくて、多くのニポン人が、「お米は高い」って思ってるし、実際にあたしみたく「お米は高くてメッタに買えない」って人も多いと思う。
しばらく前のコイズミ内閣時代に、テレビで、食べ盛りの子供が5人もいる一家の生活ぶりを紹介してたけど、ダンナさんは早朝から深夜までヘトヘトになるまで働いてて、奥さんも家事の合間に内職をしてたけど、それでもぜんぜん生活費が足りなくて、「お米は高いからガマンして安売りのパスタを主食にしてる」って言ってた。その家では、ご飯を炊くのは週に2日で、他の日はすべてパスタだった。だから、子供たちはパスタを食べ飽きてて、ご飯の日は大喜びしてた。あたしは、その番組を見て、政府は「少子化対策」なんかする前に、子供たちに好きなだけご飯を食べさせてあげれるような社会にして欲しいって思った。
だけど、ニポンには、ものすごい量の古米や古古米が有り余ってて、よその国にジャンジャンあげたりしてる。これって、いったいどう言うことなんだろう? ニポンでは、この5年間で、生活苦による自殺者が10万人以上も出てるのに、よその国にはお金や食料をバラ撒いてるなんて、政治家って国民の代表のハズなのに、国民のことよりもソトヅラのほうが大事なんだろうか?‥‥って、こんなこと書いてると昨日の続きみたくなっちゃって胃がもたれてきちゃうから、ここらでサクッと車線変更しちゃうけど、最近のあたしは、お米がたくさんある。
なんでかって言うと、しばらく前に、俳句仲間がお米を送ってくださって、それがなくなるころに、海物語の焼酎とかいつもいろいろと送ってくださる大分県のNさんがお米を送ってくださって、それがまだあるうちに、読者のSさんて言う人が、白夜書房あてにお米を送ってくださったからだ。この場をお借りして、皆さん、ホントにありがとうございました♪ ちなみに、Sさんは、水森亜土のレターセットでメッセージを添えてくださったSさん、あなたのことです♪
‥‥そんなワケで、お米さえあれば怖いもんなしのあたしだから、毎日、美味しいご飯をモリモリ食べて、この美貌を保ってるワケだけど、そのご飯はどうやって炊いてるのかって言えば、ほとんどの人たちとおんなじに、ごく普通の電気炊飯ジャーだ。ちなみに、ご飯は、土鍋で炊くのが一番美味しいとか、キャンプの時みたくハンゴーで炊くのが一番美味しいとか、サバイバルした時みたく空き缶を使って炊くのが一番美味しいとか、横川の釜飯の食べ終わったお釜をとっといて、それで炊くのが一番美味しいとか、人それぞれで意見も分かれると思うけど、火力の問題だけで言えば、電気よりも、ガスや薪(まき)のほうがずっと美味しく炊ける。ようするに、火力は強いほうがいいってワケだ。
だから、土鍋で炊いたご飯が美味しいのは、土鍋自体の能力もあるんだろうけど、ガスコンロで炊くって部分にも意味があるんだと思う。もしも、ドラえもんが、四次元ポケットから「電気土鍋」なんてもんを出したとしたら、普通の土鍋をガスコンロに乗せてご飯を炊くよりも、火力が弱いぶんだけ美味しくなくなると思う。だからって、電気炊飯ジャーをガスコンロに乗せたらヤバイけど、おんなじお釜のシステムで、電気でもガスでも使えるハイブリッド炊飯器があったとしたら、電気で炊いた時よりも、ガスで炊いた時のほうが美味しくなると思う。
あたしが高校生の時に、年をごまかしてバイトしてた居酒屋さんは、昼間は定食屋さんをやってたから、大きなガス炊飯器があった。これは、ジャーじゃないから、炊くだけのもので、炊き上がったご飯は大型のジャーに移すんだけど、安いお米でも美味しく炊けた。だけど、一般の家庭だと、たぶん、ほとんどが電気炊飯ジャーを使ってると思うし、あたしが一番美味しく炊けると思ってる薪を使ってる人なんて、よほどナチュラルな生活をしてる羨ましい人くらいだと思う。
‥‥そんなワケで、ガスや薪で炊けば美味しいことはジュージュー承知してるけど、やっぱ一般的ジャマイカだから、話を電気炊飯ジャーラスタファーライ!‥‥じゃなくて、やっぱ一般的じゃないから、話を電気炊飯ジャーだけに絞って進めるけど、あたしは、電気炊飯ジャーって、いったい、いくらくらいするんだろう?って思った。
この前、10年くらい使ってたガスコンロが壊れて、仕方ないから買おうと思ったら、10年前には1万5000円前後でいろいろと売ってたのに、今じゃ8万円だの10万円だの12万円だのって、トンデモナイ値段になってた。もちろん、最低レベルのものなら、2万円台くらいからあったけど、それでもとても買えないから、あたしは、リサイクルショップで、3500円のガスコンロを買った。こんなことがあったから、あたしは、電気炊飯ジャーの値段も知っとこうと思ったのだ。
あたしの電気炊飯ジャーは、まだ何も問題なく使えてるけど、壊れたガスコンロよりも、遥かに昔から使ってる。あたしが、2校目の専門学校を卒業した年に買ったから、少なくとも14年くらいは使ってる。ナショナルの炊飯ジャーなんだけど、「ファジーコントロール」って書いてあって、「ファジー」って言葉が流行ったころのヤツだ。ある事情で、ひとり暮らしをすることになって、冷蔵庫とか洗濯機とかトースターとかはお友達から不要のものをいただいたんだけど、炊飯ジャーだけがなくて、仕方なく、家電の量販店に行った。
それで、炊飯ジャーのコーナーを見てみたんだけど、ほとんどが1万円台から2万円台で、一番安いのでも8000円くらいだったから、あたしの予算の5000円じゃ手も足も出なかった。でも、念のために、近くにいた店員さんに、8000円のヤツを指さして、「あの~これよりも安いのはありませんか?」って聞いてみたら、ソッコーで、「こちらにありますよ」って言って、その棚の裏側に案内してくれた。そしたら、裏側には、1万円以下の機種がいくつか並んでた。つまり、あたしが見てたのは、高級品のコーナーだったのだ。
だけど、その裏側の安いコーナーでも、一番安かったのが5500円とか5800円とかで、あたしの予算をオーバーしちゃう。たとえ予算をオーバーしても、あたしの持ってたお金が、1万円とか、せめて6000円とかだったら、とりあえずは一番安いのを買って、予算をオーバーしちゃったお金は、あとから何とかすることもできた。だけど、その時は、お財布の中に5000円しか入ってなかったから、1円でもオーバーしたら買うことができなかった。それで、あたしは、その店員さんに、「実は予算が5000円しかないんです‥‥」って言ってみた。そしたら、その店員さんは、「ちょっと待ってください」って言って、どっかに歩いてって、しばらくしたら、電気炊飯ジャーの箱を持って戻って来た。そして、「これはナショナルの1つ前の型なんですけど、これでしたら4000円でいいですよ」って言ってくれたのだ!
それで、あたしは、中も見ずに、「これください!」って言って、4000円で電気炊飯ジャーをGET MY LOVE!したのであった。めでたし、めでたし‥‥ってなワケで、それから14年くらい使って来てるんだけど、今でも元気マンマンにご飯を炊いてくれてる。ひとくちに14年て言っても、あたしが、この電気炊飯ジャーと出会った年に生まれた赤ちゃんは、もう中学2年生か3年生になってるワケで、そう考えると、ものすごいヒストリーを感じちゃう。
‥‥そんなワケで、あたしにとっての「世の中の電気炊飯ジャーの値段」てもんは、14年前でストップしてるワケで、今のことはまったく分かんないから、一般常識の一環として、ちょっと知っとこうと思ったのだ。それで、インターネットで調べてみたら、ナナナナナント! あたしの知らないうちに、トンデモナイコトになってたのだ! まさにガスだね‥‥じゃなくて、まさにガスコンロと同様だね‥‥って感じで、安いものは1万円台、2万円台のもあったんだけど、主流になってるのが、5万円以上で、高いものになると、10万円を超えるものまで存在したのだ。
最初は、あたしの愛用してるナショナルのホームページを見てみたんだけど、ナショナルの最新機種は、「高温スチームIHジャー炊飯器」って言って、名前からしてスゴイんだけど、説明を見てみてビックル一気飲みしちゃった! ぜんぶだと長いから、部分的に抜粋するけど、こんなことが書いてあった。
「遠赤ダイヤモンドふた加熱板と新旨火ダイヤモンド銅釜より遠赤外線を放射。釜内の温度をすばやく上昇させ、お米のアルファ化を促進します。」
「釜の外側には発熱性の高い銅を、内側には熱伝導率に優れたダイヤモンド微粒子を全面にコーティングしました。多数の細かい熱の泡が発生し、釜じゅうを対流。お米を一粒一粒包み込んで、しっかり熱を伝えます。」
なんじゃこりゃ? 「お米のアルファ化」って、なんか、テレビ朝日に出て来る小太りのインチキ霊媒師みたいで、そのうち、「コシヒカリのオーラは黄色です」とか言い出しそうじゃん‥‥って言うか、たかがご飯を炊くだけなのに、ダイヤモンドをコーティングって、いったい‥‥。さらには、この「高温スチーム」に、通称「銀シャリスチーム」って言うネーミングまでついてて、ここまで来ると、もはや「兵器」と言えよう。で、このエヴァンゲリオンみたいな電気炊飯ジャーが、いったいいくらなのかって言うと、約5万円もしちゃうのだ。もちろん、これは、ネットショップで安くなってるお店の値段で、定価のないオープン価格だから、ホントはもっと高いんだと思う。
だけど、こんなので驚いてらんない。象印からは、「真空内釜圧力IHジャー」ってのが出てて、これは5万円以上もするし、タイガーの「土鍋IH炊飯ジャー」ってのは、美味しく炊けることでオナジミの土鍋がお釜になってて、なんと8万円以上もする。さらには、もっとスゴイのが、三菱の「炭炊きIHジャー炊飯器」で、これはお釜が炭で出来てるんだけど、本日2度目のナナナナナント! 11万5000円だと! ご飯を炊くだけの炊飯器に、11万5000円って、お前は叶姉妹か?‥‥って、叶姉妹は自炊なんかしないだろうけど、それにしても、あたしの知らないうちに、世の中どうしちゃったの? 片や、お米も買えない国民がいっぱいいるってのに、片や、3ヶ月ぶんの年金に匹敵する炊飯ジャーが販売されてるなんて、まさしく、格差社会とはこのことだろう。
‥‥そんなワケで、あたしは、8万円だの11万5000円だのなんて言う、庶民感覚とはカケ離れた電機炊飯ジャーを見ちゃったら、サンヨーの「圧力IHジャー炊飯器おどり炊き」ってのが3万円で売られてるのを見て、「おっ!安い!」なんて思っちゃった。だけど、よくよく考えてみたら、4000円の炊飯ジャーを14年も使って来て、まだまだこれからも使い続けるあたしとしては、その7倍以上もする炊飯ジャーなら、最低でも、14年×7=98年以上は使わないとワリに合わないってワケで、あたしゃそんなに生きてないよ!‥‥なんて思っちゃった今日この頃なのだ(笑)
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