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2007.01.11

ワカサギ釣りと地球温暖化

Wakasagi
もう、指の傷はくっついたっぽいんだけど、これは、あくまでも、「ぽい」ってことで、恐くてちゃんとは見てないから、また固いフタとかを開けようとしたら、「パカッ」ってひらいちゃう可能性も、なきにしもあらずって感じが、しなくもないなんてことを言うのも、やぶさかじゃない‥‥って、これじゃあ、傷がひらかなくても、ラチも開かないから、いつまでもこんなこと書いてらんないんだけど、とにかく、ひとつだけ言えることは、今回のケガによって、あたしは大量の流血をしちゃったってことだ。それで、もともと血圧は低い感じなんだけど、ヨケイに低くなっちゃって、ソファーから立ち上がっただけでもフワ~ッてなっちゃう。だから、ここは一丁、栄養のあるモノを食べようと思って、昨日、ラーメン屋さんに行った。だけど、あたしは、ラーメン屋さんのラーメンは苦手だから、ラーメンを食べるためにラーメン屋さんに行ったんじゃない。あたしの目的は、元気のミナモト、「餃子ライス」だ。

あたしは、最後にお肉を食べたのが、いったいいつだったのか思い出せないほど、お肉を食べてなかった。だから、お肉を食べれば、アッと言う間に流血したぶんの血液を製造して、元気マンマンになるような雰囲気だった。ずいぶん前に、何かのテレビで、世界2階級制覇をした元プロボクサーの畑山隆則が話してたんだけど、試合前にずっと減量をしてて、計量をパスしたあとに、お肉とか好きなものを食べると、両手両足のスミズミまで、ジワ~ッて栄養分が行き渡ってくのが実感できるって言ってた。だから、毎日毎日お肉を食べてるような人なら何も感じないだろうけど、あたしみたいに長いことお肉を食べてなかったら、お肉を食べたトタンに、全身にジワ~ッて栄養分が行き渡ってって、アッと言う間に元気になりそうな感じがした。だけど、ケガしてパックリひらいた傷口や、大量の流血を見たばっかなので、焼肉とかのお肉のカタマリはグロくて受けつけなさそうだったから、細かい挽肉で、さらに皮で包んである餃子にしてみた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、昨日、ラーメン屋さんに行って、餃子ライスを注文した。それで、カウンターの下にサンケイスポーツがあったから、後ろの芸能欄をナニゲにひらいた。そしたら、右側が釣りのコーナーで、オニカサゴを釣り上げた上野ひとみさんが大きく映ってた。あたしは、児島玲子ちゃんのつながりで、上野ひとみさんともリトル知り合いになったので、「おおっ!」って思って、その記事をシッカリと読んだ。それから、下のほうを見たら、各地の釣果の一覧表があって、どこどこで何のお魚が何匹くらい釣れたってことが書いてあった。そして、その表もナニゲに見てたら、左端のほうが「淡水魚コーナー」になってて、そこに、「諏訪湖でワカサギ爆釣!17束!」って書いてあった。

「17束」ってのは、「17タバ」じゃなくて、「17ソク」って読むんだけど、ワカサギみたいにいっぱい釣れるお魚の場合は、100匹を1束って言う。つまり、17束っことは、1700匹も釣れたってことだ。ワカサギ釣りの仕掛けって、釣り針が7本くらいついてるから、ぜんぶの釣り針に食いつけば、いっぺんに7匹釣れることになる。だけど、それにしたって、10回で70匹、100回で700匹なんだから、1700匹も釣り上げるためには、250回くらい仕掛けを上げ下げしなくちゃなんない。もちろん、これは、毎回7匹釣れたらの話だから、3匹だったり5匹だったりの時だってあるだろうから、きっと、300回くらいは仕掛けを上げ下げしたんだと思う。

さらには、ただ単に仕掛けを上げ下げするだけじゃなくて、釣り上げたワカサギを1匹ずつ釣り針から外して、今度は釣り針の1本1本にエサをつけて、それでまた湖に仕掛けを垂らすワケだから、どんなに手際のいいベテラン釣り師でも、多少の時間は掛かると思う。だから、仕掛けを垂らして、ワカサギたちがソッコーで食いついたとしても、それを釣り上げて、また仕掛けを垂らすまでの1回の行程に、たぶん2~3分くらいは掛かるんじゃないかと思う。だけど、たとえば、1回の行程が3分だとしたら、それを300回したら900分、つまり、15時間てワケで、ご飯も食べずに、おトイレにも行かずに、ただモクモクと15時間も釣り続けてるなんて、絶対にムリだと思う。そして、1回の行程を2分だとしても、10時間てことになるから、これでも厳しいと思う。

‥‥そんなワケで、この謎を解くために、2007年になって初めて、頭脳は子供でもベッドでは大人、迷探偵キッコナンに登場してもらった。そしたら、サスガ、キッコナンは、アッと言う間に推理をしてくれた。キッコナンの推理は、2つあって、まず1つめが、釣り針の数だ。釣り針が7本てのは、ワカサギ釣りの仕掛けの平均的なものだから、1700匹も釣っちゃうほどの名人だったら、きっと、釣り針が10本とか12本とかのオリジナルの仕掛けを使ってんじゃないかってことだ。それから、もう1つの推理は、釣り竿は1本じゃなくて、2本とか3本とか使ってたんじゃないかってことだ。ようするに、右の釣り竿の仕掛けを垂らしてる間に、左の釣り竿の仕掛けを巻き上げて、釣り針からワカサギを外して、エサをつけて仕掛けを垂らす。そうしてる間に、右の釣り竿の仕掛けにワカサギが食いついてるから、今度は右側の仕掛けを巻き上げるって感じだ。

それで、この2つの推理の複合ワザ、つまり、釣り針を10本つけた仕掛けの釣り竿を2本使って、右、左、右、左って釣ってけば、釣り針が7本の仕掛けで釣り竿が1本の人よりも、ずっと効率が良くなると思う。そうすれば、ちゃんとお昼ご飯を食べたり、おトイレに行ったり、さらには、釣り立てのワカサギを天ぷらにして、お酒を飲んだりすることだってできたんじゃないかって思った。

あたしは、前にも書いたけど、一番やってみたいと思ってる魚釣りが、ワカサギの穴釣りだ。凍った湖に行って、氷に穴を開けて、ワカサギを釣りながら、お酒を飲む。当然、1700匹も釣れなくていいし、逆に、そんなに釣れたら困っちゃうし、その場でオツマミにするぶんと、あとは100匹くらいお土産にしたいから、合計で130匹くらい釣れたら満足だ。

だけど、ナイナイのワカサギ釣り大会を見てると、すべての参加者が、3匹とか、5匹とか、0匹とかで、1つの仕掛けに何匹ものワカサギがスズナリになって釣れるのなんか、一度も見たことがない。もちろん、2時間程度のロケなんだから、朝から夕方までのんびりと釣ってる人たちよりは、遥かに状況が悪いと思うけど、それにしても、何度も参加してる経験者の岡村とかが、あんなに釣れなくて、バツゲームで水をかぶったりしてるのを見ると、あたしなんかじゃとても釣れないだろうって思っちゃう。

だけど、今回、「諏訪湖でワカサギ爆釣!17束!」ってのを見て、その、すごくちっちゃな記事を見てみたら、「300~1700匹」って書いてあった。つまり、この日に諏訪湖でワカサギ釣りをしたたくさんの人たちの中で、一番いっぱい釣った人は1700匹だけど、それだけじゃなくて、一番少なかった人でも、300匹も釣れたってワケだ。だから、まったくの初心者のあたしが参加してたとしても、きっと、100匹くらいは釣れてたかもしんない。それに、まったくの初心者って言っても、あたしは、ワカサギ釣りをしたことがないだけで、これでも、多摩川でクチボソ釣りをしたり、地元の釣り堀の「わんぱく太郎」で腕を磨いたり、今は無くなっちゃったけど、何年か前までは、高島屋の屋上にあった釣り堀にも通ってたから、小魚を釣るのは自信がある(笑)

それに、一番少ない人でも300匹も釣れたってことは、いくら初めてのあたしでも、朝から夕方まで釣りをして、10匹とか20匹なんてことはないと思うし、最低でも100匹くらいは釣れそうな気がする。そして、もしかしたら、この300匹釣った人だって、この日の最低の数なんだから、生まれて初めてワカサギ釣りに連れてってもらった子供かもしんない。そうだとしたら、あたしは、500匹くらい釣れちゃうかもしんない。そう考え始めたら、あたしは、何だか諏訪湖に行きたくなって来た。それに、今なら、「くまぇり」は留置所の中だから、火事に巻き込まれる心配もないし、これは、千載一遇のチャンスかもしんないって思った。

‥‥そんなワケで、モリモリと餃子ライスを食べて、元気マンマンになったあたしは、お家に帰って来てから、諏訪湖のワカサギ釣りのことを調べてみた。もちろん、ホントに行くことはできないけど、「行く」って仮定して調べものをするのって、すごく楽しいからだ。だけど、そしたら、大変なことが分かっちゃった。あたしは、何でもいいからワカサギを釣りたいんじゃなくて、凍った湖に穴を開けて釣る「穴釣り」がしたいのに、今の諏訪湖では、穴釣りができないんだって‥‥。

昔は、ワカサギの穴釣りは、諏訪湖の冬の風物詩だったのに、10年ほど前から、温暖化の影響で、真冬でも諏訪湖は全面凍結しなくなっちゃったそうだ。凍ったとしても、氷の厚さが薄くて、上に人が乗るのは危険だそうで、そのために、かつては盛んだったワカサギの穴釣りやアイススケートも、今じゃできなくなったそうだ。それで、今は、ドラム缶をいっぱい並べて作ったイカダに、ビニールハウスを乗せた「ドーム船」てのに乗せてもらって、ワカサギを釣ってるそうだ。この「ドーム船」は、甲板に穴がたくさん開いてて、これで穴釣り気分を味わうそうだ。ビニールハウスの中なんだから、氷の上で釣るよりはうんと温かいと思うし、ワカサギがいっぱいいるとこまで移動してくれるんだから、ホントの穴釣りよりはたくさん釣れそうだけど、氷に穴を開けて釣るワカサギ釣りに憧れてたあたし的には、リトル抵抗がある。もちろん、この「ドーム船」でのワカサギ釣りも楽しそうだし、一度はやってみたいと思うけど、生まれて初めてのワカサギ釣りだけは、ずっと夢見てたホントの穴釣りをしてみたい。

それにしても、ヒトクチに「温暖化」だとか「暖冬」だとか言っても、そんなに現実味を感じなかったけど、毎年、冬になると凍ってた湖が、10年も前から凍らなくなってただなんて、ものすごいショックだ。それも、うんと遠くの湖とかじゃなくて、東京から車で、たった2時間で行ける諏訪湖だってことが、さらにショックだった。それに、諏訪湖の場合は、冬場に凍らなくなると、ワカサギの穴釣りやアイススケートができなくなるだけじゃなくて、歴史ある「御神渡り(おみわたり)」が見られなくなる。「御神渡り」ってのは、諏訪湖が凍結したあとに、夜中にさらに冷え込むことによって、氷が収縮して亀裂が入り、次の日に気温が上がると、今度はその亀裂の部分が膨張してセリ上がって、湖の上に、盛り上がった氷の道ができる自然現象だ。

それで、どんな方向にできた氷の道でも「御神渡り」って呼ぶワケじゃなくて、諏訪湖の周りの諏訪大社の上社から、下社のほうへ向かってできた氷の道だけを「御神渡り」って呼ぶ。これは、上社に祀られてる男の神様、「建御名方命(たけみなかたのみこと)」が、下社に祀られてる女の神様、「八坂刀売命(やさかとめのみこと)」に会いに行った道ってことで、凍った湖面の上に、この「御神渡り」が出来たら、神主さんが神事を執り行うことになってる。これは、約600年前の室町時代から続いてる神事で、その年の「御神渡り」のできた時季や亀裂の方向を見て、その年の農作物が豊作か凶作か、人々が幸せに暮らせるかどうかなど、1年のことを占うのだ。ものすごく大ザッパに言うと、「御神渡りの早い年は豊作、遅い年は不作」とか、「御神渡りの方向が下社方面の時は豊作、天竜川方面の時は不作」とかって感じだ。

それで、暖冬で「御神渡り」ができなかった時は、「明けの湖(あけのうみ)」って呼ぶんだけど、1945年から2006年までの「明けの湖」を調べてみると、1950年、1962年、1972年、1978年、1988年、1989年、1990年、1992年、1993年、1994年、1995年、1996年、1998年、1999年、2000年、2001年、2002年、2005年っていう恐ろしい結果が分かった。1950年代も1960年代も、暖冬で「御神渡り」ができなかった年は1年だけで、残りの9年は、ちゃんと諏訪湖が凍って、亀裂ができて、それが隆起して道ができていた。そして、1970年代と1980年代も、「明けの湖」は、それぞれ10年間のうちの2年だけで、残りの8年は、ちゃんと「御神渡り」ができてる。

つまり、1950年から1990年までの40年間は、暖冬で「御神渡り」ができなかった年は「10年に1回か2回」だったから、このくらいの割合なら、自然に起こりうる「暖冬」って感じがする。だけど、そのあとを見て欲しい。1990年代に入ってからは、ほとんど毎年が「明けの湖」ってワケで、逆に、「御神渡り」ができた年を数えたほうが早いほど、異常に暖冬が続いてる。そして、1980年代の「明けの湖」も、1988年、1989年て後半に連続してるから、ようするに、1988年から急激に暖冬になったってワケで、これこそが、地球温暖化の影響ってワケだ。

この、1988年から急激に暖冬になったっていう事実を見た時に、ハッと気づくのが、バブルの時代との合致だろう。ニポンのバブル景気は、一般的に、1986年12月から1991年2月までを指すって言われてるんだけど、この時期、多くのバブル長者たちが、燃費なんか考えない大排気量の外車を乗り回し、都会では深夜でも眩しいほどのネオンが光り続け、ホニャララ団はゴルフ場を作り続け、そして、何よりも最悪なのは、腐りきった自民党議員どもと官僚どもが、自分たちにワイロをくれる悪徳企業と結託して、次々と森林を伐採して、公共事業と言う名の環境破壊をし続けたのだ。そして、室町時代から600年以上も続いて来た歴史ある神事が、たった数年間の一部の人間のエゴで、今、消えようとしてる。あたしの愛用してる歳時記、文芸春秋社の「季寄せ」には、「晩冬」の項に、次のように書かれてる。


「御神渡り」

信州の諏訪湖に張った氷が、一夜のうちに中央部から二分して、中に幅二メートルほどの亀裂を生じ、その縁(へり)に沿うて、氷が堆積する現象。上諏訪から下諏訪へ神が渡る道と言い、神の渡御の後、始めて人が渡る。

 月ささぬ隈(くま)とてあらぬ御神渡  鈴木元


‥‥そんなワケで、この「季寄せ」は、昭和48年に編集されたものの第7刷で、平成5年に発行されたものだけど、歳時記ってのは、毎年、ひとつひとつの季語を検討して、削除したり新しく加えたりしてくものだ。だから、あたしのこの歳時記は、平成5年に見直しをした時点では、まだ「御神渡り」ってものを現行の季語として認めてたってワケだ。もちろん、今でも、諏訪湖が凍って、「御神渡り」が現われれば、昔とおんなじに神事を行なってるんだから、歳時記から削除するワケには行かないだろう。だけど、この急激な温暖化で、「御神渡り」が見られるのが10年に1回になり、20年に1回になり、そして、もう永久に見られなくなるのも、さっきの「明けの湖」の一覧を見れば、すでに目の前に迫ってるってことが分かると思う。だから、ホントの意味での「美しい国」を望むんなら、地球温暖化の何よりの原因である「戦争」へと向かって行くような狂った政党など、与党の座から引きずり下ろさなくちゃなんないと思う今日この頃なのだ。


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