広がり続ける劣化ウラン弾の被害
1月10日付の「BBC NEWS」に、恐ろしい記事が掲載された。それは、「Uranium 'killing Italian troops'(ウランがイタリアの兵士たちを殺していた)」って見出しの記事で、1990年代のボスニアとコソボの戦争で、多くのイタリア軍の兵士たちが、使用した劣化ウラン弾の粉塵を吸い込んだことによって、ガンになったり、その兵士の奥さんから産まれた子供たちが奇形児だったってことを伝えてる。以下、その記事の内容を要約する。
「ウランがイタリアの兵士たちを殺していた」
1990年代のボスニアとコソボの戦争において、ユーゴスラビアの戦車などを破壊するために、約4万発の劣化ウラン弾が使用された。劣化ウラン弾は、戦車の装甲を貫くほど強力だが、爆発すると毒物や放射能の粉塵を撒き散らす。そして、この地域の戦闘に参加していたイタリア軍の兵士のうち、約50人が死亡し、約200人が重病にかかった。2002年にイタリア防衛省が発表した、独立した組織の科学者によるのレポートには、バルカンの和平調停に参加したイタリア軍の兵士の中には、とても多くのホジキン病(ガンの一種)の犠牲者がいたと書かれている。そして、それらの兵士を父親として生まれて来た子供たちの多くは、奇形やガンなどの障害をもっていた。また、これと同様のレポートが、ベルギー、スペイン、ポルトガル、オランダにも存在している。しかし、アメリカとイギリスは、劣化ウラン弾の粉塵は口から吸い込むと危険な場合もあるが、危険なのはわずかな時間だけだと主張している。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/europe/6247401.stm
‥‥ふ~ん、海の向こうのことだから、ノンキなニポン人たちは他人事なんだろうけど、たった4万発の劣化ウラン弾で、大変なことになっちゃってたんだね。なんせ、沖縄の嘉手納基地には、この10倍もの劣化ウラン弾が、40万発もの劣化ウラン弾が、コイズミとブッシュの密約によって、コッソリと隠してあるんだからね。そして、この、簡単に沖縄本島を消滅させちゃうほどの大量の劣化ウラン弾が隠してあったことに対して、普通なら、ソッコーでアメリカに持って帰るように言うのが当たり前だと思うんだけど、頭の中が鍾乳洞になってるアベシンゾーは、アメリカ政府に向かって、こともあろうに、「しっかりと管理してくださいね」ってノタマッて、事実上、40万発もの劣化ウラン弾の国内保有を認めちゃった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、子供たちに、お国のために死ぬことは美徳だって教え込んで、立派な少年兵たちを量産するための「教育基本法改正案」は、全国からの猛反対の声を無視して、アベシンゾーが1人で勝手に決めちゃったし、誰も知らないうちにコソコソと防衛庁が防衛省になっちゃったし、挙句の果てには、国民の血税でイラクまでバカンスに行ってた「ヒゲの隊長」こと、佐藤正久が、今度の選挙で、自民党から出馬するってんだから、もうこの国は、完全に戦時中に逆戻りだね。そのうち、小学生や中学生は、通学する時に、防空ズキンをかぶる規則ができちゃったりして。
そして、何よりも気の毒なのが、沖縄の人たちだろう。嘉手納基地には、40万発もの劣化ウラン弾に、パトリオットミサイルに、今度は、ステルス戦闘機までが持ち込まれちゃって、明日にでも中国と戦争をオッパジメそうなイキオイになっちゃった。そしたら、中国だって、東京や大阪も狙うだろうけど、何よりも先に攻撃して来るのは、当然、ほとんどの兵器が集結してる沖縄ってことになる。だから、明日の命も分かんない沖縄の新成人たちは、自分たちに明るい未来なんかないってことを知ってるから、狂ったようにバカ騒ぎして、今だけを楽しんでるんだろうね‥‥ってのは、幼稚園児並みのバカ成人どもに対する単なる皮肉だけど、とにかく、危険なものはナンでもカンでも沖縄に押しつける政府のやり方は、到底、納得できるものじゃない。
前にもチョコっと書いたことがあるけど、10年くらい前に、あたしが能登半島に旅行した時に、能登半島の先っちょ辺りの珠洲(すず)ってとこの海沿いの道を走ってたら、ものすごくキレイな景色なのに、道路沿いのいろんなとこに「原発反対!」っていうノボリや横断幕が並んでた。それで、何でこんな美しい場所に原発なんか作るのかな?って思ったら、東京に電気を送るためだって言う。東京から来てたあたしは、それを聞いて、その土地の人たちに対して、ものすごく申し訳ない気持ちになって、美しい景色を楽しめなくなった。そして、東京で使うぶんの電気を作るんなら、皇居の中にでも原発を作ればいいじゃん!って思った。あんなに土地が余ってんだから。
これとおんなじで、劣化ウラン弾が安全だって言うんなら、皇居の中にでも保管すりゃいいと思う。パトリオットミサイルが、敵の攻撃から国民を守るためのものだって言うんなら、この国で一番守らなきゃなんない天皇陛下の周りに配備すりゃいいと思う。ナンでもカンでも東京から離れた他府県に押しつけないで、原発にしたって劣化ウラン弾にしたってミサイルにしたって、ぜんぶ東京に集結させりゃいいと思う。何しろ、この東京は、都知事がオリンピックなんかやろうとしちゃうほど、土地が余ってるそうだから。
‥‥そんなワケで、どんどん話がダッフンしてくから、ここらでクルリンパとモトに戻すけど、最初の「BBC NEWS」の記事は、劣化ウラン弾の粉塵を吸った兵士たちの多くが、ガンになったってことと、その子供たちの多くが、奇形などの障害をもって生まれて来たこと、そして、それはイタリア軍だけのことじゃなくて、おんなじ戦争に参加してたベルギー、スペイン、ポルトガル、オランダなどの兵士たちからも、同様の結果が報告されてるってことを伝えてる。だけど、この記事では、そう言った「結果としての事実」のみを伝えてるだけで、劣化ウラン弾の粉塵とガンなどの病気との因果関係について、科学的な考察はなされてない。ま、記事の方向性として、「2002年にそのようなレポートがあったのにも関わらず、今までそれが公開されていなかった」ってことに重点を置いてるんだから、それはジンジャエールだろう。
で、ここで、あたしが伝えたいのが、2006年4月25日の日記、「劣化ウランの恐怖」で紹介した、北アリゾナ大学の科学者、ダイアン・スターンズと、彼女の研究チームが発表したレポートだ。詳しいことは、過去ログを読んでもらえば分かるから、ここでは簡単に触れるだけにするけど、この衝撃の研究結果によって、今まで、アメリカ国防総省の発表するデタラメなデータとかを鵜呑みにして、「劣化ウラン弾の粉塵は無害だ」とか、「劣化ウラン弾とガンや奇形は無関係だ」とかノタマッてたバカどものノーガキは、すべて撃沈しちゃったってワケだ。
ようするに、今までは、何も科学的に証明することができなかったから、劣化ウラン弾の粉塵を吸い込むことによって、放射能に被曝するんじゃないかって言われてた。実際に、何人もの兵士の体から放射能が測定されたりしてたから、そう言うふうに思われてた。あたしだって、劣化ウラン弾を使用した戦地から帰って来たアメリカ兵やニポンの自衛隊員に、ガンを発病する人が多かったり、奇形の子供が生まれるのが多かったりするのは、劣化ウラン弾の放射能が原因なんだろうって思ってた。そして、劣化ウラン弾とこれらの被害との因果関係を否定してる政府の回し者のニセ右翼どもは、「劣化ウラン弾の放射能は人体に影響を及ぼさないレベルだから安全だ」とかってことを唯一のトリデにしてたってワケだ。
でも、このレポートは、劣化ウラン弾の粉塵が人体に害を及ぼすのは、放射能が原因じゃなかったってことを発表したものだった。放射能の有無に関係無く、ウランて言う金属そのものの特性として、人間の細胞に触れた瞬間に、その細胞を突然変異させて、DNAのコードを書き換えちゃうってことをつきとめたのだ。そして、ウランによって書き換えられたDNAは、生産するタンパク質の量を変えちゃったり、間違った種類のタンパク質を作り出すような指令を発信しちゃったりして、細胞の成長に異常をきたし、その結果として、ガン細胞が発生するってことが分かったのだ。その上、ウランによってDNAのコードを書き換えられた男性が、女性を妊娠させると、すごく高い確率で、先天性欠損症、つまり、手足の指が無かったり、手足そのものが無い赤ちゃんが生まれるってこともつきとめられた。
そして、何よりも恐ろしいのが、このレポートを発表した媒体が、アメリカ軍の準機関紙である「S&S」だったってことだ。たとえば、軍とは敵対する媒体だったり、軍とは無関係な媒体だったりすれば、何らかのプロパガンダを目的とした捏造記事だって可能性も考えられる。だけど、このレポートは、読者のほとんどが軍関係者である「S&S」に掲載されたものなんだから、簡単に言えば、アメリカ軍が、劣化ウラン弾とガンや奇形の因果関係を認めたってことになる。ベトナム戦争における枯葉剤と被害者たちの因果関係を30年も認めなかったアメリカにしちゃあ、ずいぶんとイサギイイって感じだけど、ようするに、湾岸ベビーの問題しかり、イラクからの帰還兵たちの数々の病気しかり、もう、これ以上は、言い逃れできないとこまで来たってワケだろう。
‥‥そんなワケで、もはや、アメリカまでがガンや奇形との因果関係を認めたとも言える劣化ウラン弾が、ボスニアとコソボの戦争で使用された総量の10倍、40万発も保管されてるのが沖縄の嘉手納基地ってワケで、1発3円の交換率のパチンコ屋さんだったら120万円になるし、等価交換のパチンコ屋さんだったら160万円になっちゃう‥‥なんてことを言ってる場合じゃなくて、この倉庫に中国や北朝鮮のミサイルが当ったら、沖縄の人たちは全員、死ぬことになるだろう。そして、大空を埋め尽くすほど、爆発した劣化ウラン弾の粉塵が舞い上がり、周りの美しい島々へと降りそそぎ、数え切れないほとほどの人たちがガンになったり、たくさんの奇形の子供が生まれたりして、今までアメリカが滅ぼして来た多くの国々とおんなじ悲劇をこうむることになるだろう。こんなことは、容易の想像できるのに、それでも、アベシンゾーが、アメリカに劣化ウラン弾を持って帰るように言わないのは、自分は沖縄から1600kmも離れた東京にいるから、どうでもいいって思ってんだろうな、きっと。
あたしが、何よりも恐いと思ってるのは、この、ニポン国内に保管されてる40万発もの劣化ウラン弾が、何のために保管されてるのかってことだ。たとえば、沖縄にパトリオットミサイルを配備したことは、もちろんあたしは大反対だけど、百歩譲って考えれば、実際に発射するのは「万が一」の場合だけで、それよりも、「ミサイルがあるぞ!」って言うアピールのほうが、目的としては大きいんだと思う。ようするに、他の国が戦争を仕掛けて来ないようにするための、脅しみたいなもんだ。だけど、40万発もの劣化ウラン弾は、脅しが目的じゃない。実際に戦争になった時に、敵に向けてジャンジャン発射するために、保管してるってワケだ。
だから、嘉手納基地の倉庫が攻撃されて爆発しなくても、他の国に攻めて行った時に、相手に向けて次々と発射するワケで、今までは他人事で済んでた恐ろしい殺し合いが、今度は、目と鼻の先で、それも、あたしたちが当事者となって行なわれるってワケだ。あたしたちとおなんじアジアの人たちに向けて、あたしたちとおんなじモンゴリアンに向けて、あたしたちとおんなじ祖先を持った人たちに向けて、アングロサクソンなんかの手下になって、非人道的な兵器を発射し続けるのだ。そして、数え切れないほどの人たちが死に、生き残った人たちも、劣化ウラン弾の粉塵によってガンになり、たくさんのかわいそうな子供が生まれて来るのだ。
さらには、大陸から吹いて来る風によって、大量の劣化ウラン弾の粉塵が、ニポンにも飛んで来る。中国の「黄砂」は、ニポン海側だけじゃなくて、太平洋側の東京まで飛んで来るけど、それとおんなじで、劣化ウラン弾の粉塵だって、飛んで来るに決まってる。そして、少しでも吸い込んだら、放射能の有無に関わらずに、ウランが細胞を突然変異させて、DNAのコードを書き換えて、ガンになっちゃうってワケだ。ベトナム戦争で、アメリカ軍が撒き散らした枯葉剤の被害は、未だに続いてる。枯葉剤の直接の被害にあった人の子供の子供が、未だに奇形で生まれて来る。そして、このままで行くと、その子供も、その子供の子供も、まだまだ被害を受けるって言われてる。そして、これとおんなじことが、劣化ウラン弾の被害者にも言えるのだ。
‥‥そんなワケで、あたしは、核兵器なんか絶対にダメに決まってるけど、劣化ウラン弾だって、絶対に全廃にすべきだと思ってる。それは、枯葉剤とおんなじで、戦争が終わったあとも、何代にも渡って被害者が連鎖して行く恐れがあるからだ。戦争を起した本人たちが傷つくのは仕方ないし、いくら無関係な一般市民だって言っても、戦争を起すような頭のおかしい人間を自分たちの国のトップにしちゃった責任があるんだから、100%無関係だとは言えない。だけど、その戦争が終わったあとに生まれて来る子供たちには、何の責任もない。ましてや、その子供の子供や、そのまた子供なんて、戦争とは何の関係もない。それなのに、自分の何代も前の祖先が起した戦争のセイで、自分が重病をかかえて生まれて来たとしたら、自分が奇形で生まれて来たとしたら、いったい、どんなふうに納得すればいいんだろう? そして、実際に、そういう子供たちが、ベトナムには数え切れないほどいるんだし、イラクだって、あと20年もしたら、次の世代の被害者たちが次々と生まれて来るだろう。だから、あたしは、こんなにも恐ろしい非人道的な兵器である劣化ウラン弾が、40万発も国内に保管されてること自体に寒気がするし、こんなものの保有を快くOKしちゃったアベシンゾーだけは、細木数子が許しても、このあたしが、「あんた絶対に地獄に落ちるわよ!」って断言してやろうと思う今日この頃なのだ。
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