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2007.01.15

モッタイブリオン発進!

Eva1
今さらも今さら、チョー今さらなんだけど、この前、テレビアニメの「エヴァンゲリオン」の1話から26話までぜんぶと、劇場用アニメの「シト新生」ってのと「まごころを君に」ってのを YOU TUBE で観て、やっと、いろんなことが分かったんだけど、逆に、ヨケイに分かんなくなったこともいっぱい出て来た。あたし的には、「エヴァンゲリオン」は、とにかく、パチンコありきの話であって、パチンコをさらに楽しむために、たいして興味のないアニメも観てみたワケなんだけど、最初は、パチンコだけでどこまでストーリーを把握できるかってのにオレンジレンジ‥‥じゃなくて、電子レンジ‥‥じゃなくて、チャレンジしてたワケだ。だけど、大当たりラウンド中に出て来るアラスジみたいなのを読んでも、発展リーチ時のプチアニメを見ても、フランクザッパなことしか分かんないし、いくらキャラの名前を覚えても、人間関係とかが何も分かんないから、もう限界を感じてた。

それで、別にどうでもいいやって思い始めてたんだけど、今度、新機種の「CRエヴァンゲリオン~奇跡の価値は~」が出ることになって、テレビでもジャンジャンCMを流すようになって来たから、新しい「エヴァンゲリオン」をより楽しく打つためには、やっぱり、アニメのストーリーを知っとかなきゃなんないって思った。何しろ、心の底から期待してた「CR清流物語」が、あまりにもオソマツなクズ台だったから、今んとこ、「エヴァンゲリオン」の新機種に期待するしかなくなっちゃったからだ。で、この前、リトル書いたけど、アニメの「エヴァンゲリオン」を観るためには有料のサイトしかないのかと思ってたら、親切な読者の皆さんが、YOU TUBE でタダで観られるってことを教えてくれたから、あたしは、ぜんぶ観てみたってワケだ。だから、今日の日記は、テレビアニメと劇場用アニメの「エヴァンゲリオン」のネタバレも含まれてるから、これから「エヴァンゲリオン」を観る予定の人は注意して欲しい‥‥って言っても、何しろ10年も前のアニメなんだから、たぶん、あたしが、ニポン中で一番遅く観た人なんじゃないかって思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、世の中の流れに10年も遅れて、今さらながらに「エヴァンゲリオン」を観た感想‥‥って言うか、疑問に思ったことを何点か挙げてみるけど、まずは、軽いジャブとして、「エヴァ」って言う呼び方についてだ。主人公の碇シンジは、「父さん、ボクをエバに乗せてください!」とかって感じで、「エバ」って呼んでる。そして、他の登場人物も、だいたいは「エバ」って呼んでる。これは、下クチビルに上の歯を触れさせて「ヴァ」って発音するのが苦手なニポン人なんだから、仕方ないことだろう。だから、「エヴァ」を「エバ」って発音してることに関しては、あたしは別に何とも思ってない。

でも、主人公の碇シンジを始め、多くの登場人物が「エバ」って呼んでるのに、カンジンのエヴァンゲリオンの司令官の葛城ミサトは、「エバ」じゃなくて、「エバー」って呼んでるのだ。だから、シンジとミサトとか、他の人とミサトとかが会話をしてると、おんなじエヴァンゲリオンのことなのに、片方は「エバ」、片方は「エバー」って、呼び方が違くて、すごく変に感じる。そして、何でミサトが「エバー」って伸ばして呼んでるのかは、1話から26話までぜんぶ観ても、どこにも説明が出て来ない。

それから、2つめの疑問は、綾波レイが乗ってるエヴァンゲリオンが、オレンジ色だったってことだ。あたしは、パチンコでしか見てなかったから、綾波レイの乗ってるのはネイビーブルーで、惣流アスカの乗ってるのが赤で、碇シンジの乗ってるのが紫だと思ってたのに、アニメを観たら、綾波レイのエヴァンゲリオンはオレンジ色だった。それで、1話からずっと観てたら、ナゼか途中から、パチンコとおんなじにネイビーブルーに変わったんだけど、何で色が変わったのかの説明がなくて、ある日、突然、色が変わってた。

だけど、あたしは、テレビアニメの1話から26話までを2日間、徹夜して観て、そのあとに劇場用アニメを2本、立て続けに観たから、テレビアニメをのほうを観てる時は、眠くてボーッとしてた。だから、もしかしたら、何でミサトが「エバー」って伸ばして呼んでるのかとか、何で綾波レイのエヴァンゲリオンの色が変わったのかとか、どっかで説明があったのかもしんない。それで、あたしの脳みそが活動限界で、ちゃんと理解してなかった可能性もある。だから、この2点に関しては、今んとこ保留にしとこうと思う。

‥‥そんなワケで、こんなちっちゃなことじゃなくて、何よりも疑問なのは、この「エヴァンゲリオン」てアニメが、何から何まで中途半端で、枝葉を広げるだけ広げといて、ぜんぶホッタラカシのまま終わってるって点だ。たとえば、ずっとロボットだと思ってたエヴァンゲリオンが、テレビアニメの後半のほうで、実はロボットじゃなくて、不思議な巨大生物にヨロイをつけたのだってことが分かる。それで、シンジの乗ってるエヴァンゲリオンが、「ガオーッ!」って叫びながら、倒した敵の使徒をムシャムシャと食べちゃうんだけど、この件に関して、何の説明もフォローもないまま、アニメは最終回を迎えちゃう。

ずっとロボットだと思わせてたエヴァンゲリオンが、実はロボットじゃなくて巨大生物だったって言うんなら、ちゃんとツジツマがあうように説明してくれなかったら、それまでのストーリーや描写の中に、たくさんの矛盾点が出てきちゃう。それなのに、そういった矛盾点をすべてホッタラカシにしたまま、まるで、「うまいマトメ方が思いつかなかったからテキトーにゴマカシちゃえ!」って感じのエンディング。これには、サスガのあたしも疲れ果てちゃった。だって、2日も徹夜してがんばって観てたのに、1話から24話までは、ちゃんとストーリーが続いてて、ようやく、最後の2話で、「今までの疑問がすべて解明されるんだ!」って思ったのもトコノマ、突然、意味不明な展開になっちゃって、それまでウジウジしててネガティブだったシンジが、急に生きる意味か何かに気づいてポジティブになったと思ったら、登場人物たちに囲まれて拍手されて、夢の中なんだか現実なんだか分かんないようなデタラメな終わり方になっちゃうんだもん。こんだけ引っぱっといて、こんなのあまりにも無責任だよ。

なんか、少年ジャンプとかで、人気のないマンガが途中で打ち切りにさせられる時に、広げるだけ広げちゃったストーリーをマトメることができなくて、ものすごくムリのある終わり方をするけど、それと似たような感じがした。だから、あたしは、ぜんぜん納得できなくて、すぐにでも劇場版のほうを観たかったんだけど、もう体が限界だったから、それから2日くらいは、夜はちゃんと寝た。それで、体調も復活したので、気合いを入れて劇場版の「シト新生」ってのを観てみたんだけど、これがまた最悪で、ヒトコトで言えば、単なるテレビアニメのダイジェスト版だった。全体の9割以上が、テレビアニメの流用で、ところどころに折り込まれるチェロとかバイオリンを弾いてる意味不明のシーンだけが、新しく作られたものだった。その上、ヤタラともったいぶった構成で、倒置法ばっか使ってるから、テレビアニメをぜんぶ観た人じゃないと、まったく意味が理解できないようになってた。

あたしは、「シト新生」ってタイトルから勝手に想像してたんだけど、今までの何倍も強いボスキャラみたいな新しい使徒が登場して、3機のエヴァンゲリオンが力を合わせて戦うんだって思い込んでた。だから、最初は、テレビアニメで観たことのあるシーンばっか出て来て、それまでのオサライみたいに進んでくのも、そのあとに待ってる新しい展開に向けて、テレビアニメを観てない人や、観てても忘れてる人に対するサービスなんだと思ってた。だけど、始まって10分経っても、20分経っても、30分経っても、いつまで経ってもオサライで、結局、最後までオサライだけで終わっちゃった。あたしは、YOU TUBE でタダで観たからいいけど、もしもこれをお金を払って映画館で観てたら、絶対に、「詐欺じゃん!」って思っただろう。

‥‥そんなワケで、ここまで来ると、あたしも意地になっちゃって、もう精神的にクタクタになってたけど、もう1本の劇場用アニメ、「まごころを君に」も観てみることにした。だけど、テレビアニメの最後の2話で裏切られて、「シト新生」でも裏切られたから、もう、ぜんぜん期待してなかった。そしたら、今度は違ってた。こっちの劇場用アニメは、ちゃんとテレビアニメの続きになってて、どんどん新しい展開になってく。そして、テレビアニメで理解できなかった部分も、ちょっとずつ解明してく。だから、あたしは、「おおっ!」って思って、すごく楽しんで観てた‥‥のも、トコノマだった。

「エヴァンゲリオン」を作ってる人って、いったい何考えてんの?‥‥って思ったのは、またまたエンディングでの話だ。だって、毎週放送してるテレビアニメだったら、いいとこで終わっても構わないけど、これって劇場用アニメなのに、仲間が次々にやられて、アスカもやられちゃって、ようやく主人公のシンジがエヴァンゲリオンに乗って登場して、さあ、今から反撃だ!‥‥ってとこで終わっちゃってんだよ? 何、これ?

たとえば、それでも、すぐに続編が用意されてて、半年後だとか1年後だとかに、続きの劇場用アニメが公開されんなら少しは理解できるけど、そのまま10年間もホッタラカシ。ようやく、今年の夏から、続きの劇場用アニメが3作に分けて公開されるらしいけど、このぶんじゃ、1作目は「シト新生」とおんなじでテレビアニメの焼き直しだろうし、2作目は「まごころを君に」の焼き直しだろうし、もったいぶって、もったいぶって、もったいぶりまくって、やっとこさ3作目で続きのストーリーが展開したと思ったのもトコノマ、またまた中途半端に終わってて、その続編が公開されるのは、また10年後かもしんない。ハレー彗星じゃないんだから、そんなに待ってらんないだろう。

‥‥そんなワケで、井上ひさしじゃあるまいし、遅筆にも保土ヶ谷バイパスって感じがしちゃう。だいいち、10年前の1997年だったからこそ、「2015年」ていう近未来の設定が生きてたワケだし、それは、「2000年にセカンドインパクトが起こって東京が壊滅した」っていう下敷きの上に成り立ってたワケだ。だけど、もうすでに2007年になってんだから、2000年のセカンドインパクト自体にリアリティーのカケラもなくなっちゃってる。もちろん、所詮はアニメなんだから、リアリティーなんか追求したってジンジャエールだけど、「エヴァンゲリオン」を好きで観てた人の何割かは、作り話だってことを認識しつつも、その設定や背景や世界観の中に、多少なりともリアリティーを感じて楽しんでたハズだ。だけど、そういったものは、この10年間ホッタラカシ行為によって、完全に消滅しちゃったワケだ。だから、あたしとしては、やっぱり、「エヴァンゲリオン」はパチンコだけにしとこうと思う今日この頃なのだ。


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