アパの人脈図
耐震偽装問題のスペシャリスト、馬淵澄夫議員が、自分がアパの元谷会長から直接聞いた話と、例のイイワケ会見での元谷会長の発言とに「食い違いがある」って自らのブログで明言して、アパの大ウソがバレちゃったけど、またまた新たにアパの大ウソが発覚しちゃった。あのイイワケ会見では、「今回の連絡が来るまではぜんぜん知らなかった」ってスタンスで発言してたのに、これまた大ウソだったのだ。京都市では、去年の10月18日の藤田社長の告発を知って、市内のアパの物件を調べてみたら、「アパヴィラホテル京都駅前」もおんなじ田村水落設計だったから、すぐに構造計算書をチェキしてみたそうだ。そしたら、やっぱり構造計算書が偽装されてたので、ソッコーでアパグループの責任者と水落光男を呼び出して、構造計算書の偽装を指摘した。そして、アパグループの責任者は、この京都市からの指摘内容を即日、アパ本社に連絡したのに、アパ側は「問題なし」として、そのまま平然と営業を続けてたって言うのだ。
つまり、「アパは偽装を知らなかった」って、チョー好意的に考えてやったとしても、少なくとも去年の10月下旬の時点では、今回発覚した2棟のうちの1棟、「アパヴィラホテル京都駅前」に関して、水落光男が構造計算書を偽装してて、耐震強度が不足してるってことを認識してたのだ。だから、例のイイワケ会見で、あのオバチャンが、薄汚い黒い涙を流しながら、「こんな時期にこんなことになって、受験生たちに申し訳ない」って謝ってたのも、大ウソだったってことになる。3ヶ月も前に分かってたんなら、予約をキャンセルしたり、他のホテルを斡旋したりって、いくらでも対応できたハズだ。それどころか、他の物件も自ら進んで調査したりって、マトモな会社だったら、ホントにお客様のことを第一に考えてる会社なら、普通はそうしてるんじゃないの?
だけど、現実には、自分のとこのホテルが耐震偽装だったって連絡を受けてから、結局、この3ヶ月間、バックの誰かさんに頼んで何とかモミ消してもらおうとしてたんだか、他の物件も検査されないように根回ししてたんだか、何をしてたんだか知らないけど、少なくとも「アパヴィラホテル京都駅前」に関しては、耐震強度に問題があることを知った上で、今までずっとスットボケて、お客さんを宿泊させてたんだよね。それなのに、あんなウソ泣きの茶番会見をひらいちゃって、どこまで恥ずかしい成金夫婦なんだろう?‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、藤田社長の最初の告発から、1年間もアパグループの悪行三昧を見て見ぬフリしてた無責任な国交省は、田村水落設計の関わってる物件だけ調べればいいみたいなことを言ってるけど、それはトンデモナイ話だ。ずっと前から藤田社長も指摘してるけど、田村水落設計ってのは、アパグループの物件の設計を一手に引き受けてるタムラ設計の下にある構造計算部門で、もともとは、水落光男ってのは、タムラ設計の社員だった。つまり、アパの下にタムラ設計があって、水落光男は、そのタムラ設計の中で構造計算をしてた。だけど、アパグループが、森喜朗とアベシンゾーの人脈を使ってどんどん大きくなってって、手が回らなくなったから、構造計算専門の田村水落設計っていう子会社を作って、水落光男を代表にして、独立させたってワケだ。
だから、この「アパグループ→タムラ設計→田村水落設計→水落光男」って図式は、1年前の「総研→木村建設→平成設計→姉歯秀次」って図式とおんなじで、どんなにウソをつこうが、上から下まで1つの組織なのだ。そして、この、アパの組織を作ったのが、森喜朗の子分の長勢甚遠の秘書、「大堀幸男」ってワケだ。つまり、最低でも、この「大堀幸男」を国会の証人喚問に引っぱり出すとこまでやらなかったら、今回の耐震偽装問題も、また、一建築士にすべての罪をなすりつけて、ジ・エンドになっちゃって、数え切れないほどの国民が泣き寝入りすることになるワケだ。
で、話をクルリンパと戻すけど、アパの耐震偽装に関して、国交省が「再検査しろ!」って言ってる168物件てのは、水落光男が田村水落設計の代表になってから関わった物件てことで、水落光男が構造計算をした全物件のホンの一部なのだ。国交省がノータッチの物件、つまり、水落光男がタムラ設計の建築士だった時の物件を入れたら、ものすごい数になる。さらには、確信犯の水落光男は、「こんな偽装をやってる建築士なんて、他にもたくさんいるよ!」って断言してんだから、もしもそれがホントだとしたら、それこそ、ヒューザーの問題が発覚した時に、武部ブタが言ってたセリフ、「これ以上この問題を追及すると日本中が大変なことになる!」ってのが現実のことになっちゃう。
とにかく、全国のすべてのマンションやホテルを調べるのはムリだとしても、最低でも、アパの物件だけは、田村水落設計が構造計算したもの以外も、すべての物件を調べなかったら危険だよね‥‥って言うか、前回のヒューザーの時とおんなじで、早くも、あたしんとこには、全国のアパのマンションに住んでる人たちからゾクゾクとメールが届いてるから、そのうちの1通を紹介する。
お名前:NT
E-mail:xxxxx@xxxxx.ne.jp
コメント:きっこさん、突然のメールすみません。私は神戸の●●●●●●●●●●と言うアパの分譲マンションに住んでいます。ここの構造計算は話題の田村水落設計で、確認検査機関は日本ERIです。今回の京都のホテルの構造計算書の偽装事件を受けて、早速、神戸市が田村水落設計に当マンションの構造計算書の提出を要請しました。しかし田村水落設計は変更後の書類の一部しか提出しなかったそうで、神戸市が再度、変更前のデジタルデータの提出を要求した所、田村水落設計は、デジタルデータに上書きをしたので残っていないと返答したそうです。これって証拠隠滅ではないでしょうか?ここまでの事は住民全員にビラで通知されている事なので公開しても問題無いと思います。アパの人は「こちらに不備があると決まれば責任を持つ」と言ってましたが、何だかヒューザーの時とそっくり同じ流れなので嫌な予感がします…。(後略)
‥‥そんなワケで、場所とマンション名が違うだけで、ほとんどおんなじ内容のメールばっかなので、紹介するのはこの1通だけにしとくけど、すでに、あたしの手元には、ナゼだか構造計算書のデジタルデータを消しちゃってるアパのマンションのリストができつつある。今んとこ、まだ十数棟だけど、ヒューザーと違ってアパは規模が大きいから、ものすごい数になりそうだ。だけど、たった20か30の物件を調べただけで、すでに2つの耐震偽装ホテルが発覚したってことは、確率にすると1割もあるんだから、もしも全国のアパの物件の1割を建て直すことになって、その間の住人たちの住む場所も提供してなんてことになっても、アパはホントにちゃんと対応できるのかな? 「こちらに不備があると決まれば責任を持つ」って、ヒューザーのオジャマモンも、最初は似たようなこと言ってたよね。
とにかく、何よりも重要なのは、住んでる人たちの命だから、先のことはともかくとして、まずはアパの全物件をきちんと再検査することが最優先だよね。もちろん、こんなことに税金なんか使われたらたまんないし、当然、すべての費用はアパが出すんだろうけど、コントの小道具みたいな大きさの宝石をぜんぶの指につけて歩いてるようなオバチャンの会社だから、お金なんか腐るほどあるんだろう。だって、アパの元谷会長が、どういった経路で仲良しなんだか知らないけど、元産経新聞の編集局長で、現フジサンケイ ビジネスアイの社長の熊坂隆光を呼んで対談した時に、こんなこと言ってんだもん。
元谷「今日は大変お忙しい中をビッグトークにご登場いただきましてありがとうございます」
熊坂「こちらこそありがとうございます」
元谷「昨日、横浜でホテルの起工式を行いまして、今朝の御紙にも掲載していただきました。来年開業予定のこのアパホテル〈横浜関内〉はSPC(特定目的会社)による開発型の証券化方式でノンリコースファイナンスでの事業であり、日本ではホテルとしてはほとんど初めてと言えます。アパホテルにとってもこれが第一号です。昨年、赤坂本社隣接ビルもこの証券化の手法で取得しましたし、江東区東雲の四十四階建てマンション事業もSPCで計画しています。このホテルは神奈川県としては第一号でして、神奈川県知事にもお越しいただいて、非常に良い起工式になりました」
熊坂「世の中は不況だというのに、うらやましい限りですね」
元谷「私にとっては、今の低金利が追い風になっています。いわゆる金利軽減効果というのが、毎年私どもでも20億円ぐらいは出ています。他の大手は、それを不良債権の処理の原資に充てています。うちは不良債権がありませんので、ストレートに利益にプラスになってくる。これを活用してどんどん事業拡大を図ろうとしています。ホテルも今現在十カ所で、三千室を建築中。そして二〇〇五年末には一万室突破が目標です」
熊坂「このデフレで不況の中で、それを逆手に取ってと言うと少し言葉が悪いのですが、うまく風を利用しておられる」
(中略)
元谷「ビッグトークも社長で百五十三人目になりますよ(笑)」
熊坂「ものすごい人脈ですね」
元谷「全て私がアポイントをとって、私の友人など、何らかのお付き合いのある方にしか出ていただいていないのですが」
‥‥そんなワケで、このアパの元谷会長の対談の相手って、みんな、「全て私がアポイントをとって、私の友人など、何らかのお付き合いのある方にしか出ていただいていない」そうだから、この熊坂隆光の他には、いったいどんな人たちと仲良しなのか、バックナンバーを見てみた。そしたら、ワンダホーな人たちがゾロゾロと出て来ちゃった。森喜朗、長勢甚遠、中川秀直、沓掛哲男、衛藤征士郎、伊藤公介、馳浩、高市早苗、山本一太‥‥って、悪党ばっかじゃん! オマケに、テリー伊藤なんてのも出てたし、アパのオバチャンがペットみたいに可愛がってる田原俊彦も出てたし、ムツゴロウ王国よりも楽しいアパ王国の仲間たちだ(笑)
だけど、あたしが意外だったのは、元谷会長の飲み友達で、銀座の高級クラブでいっつも一緒に仲良く飲んでる「みのもんた」の名前がなかったことだ。みのもんたと元谷会長の癒着ぶりは、政界でも財界でも芸能界でも銀座界隈でも、知らない人はいないほどの仲良しなのに、なんで対談に呼ばないのかな?‥‥なんてことも言ってみつつ、お茶の間の皆さんは、今回のアパの問題に対する、みのもんたやテリー伊藤のコメントに注目しよう。いつもは、歯に衣着せぬコメントで悪を斬ってるこの2人が、自分たちのことを「私の友人」て呼んでる元谷会長の悪行三昧に対して、どんなコメントをするんだろうか?
‥‥そんなワケで、あたしは、みのもんたがどんなことを言うか聞きたかったんだけど、風のウワサによると、すでに「朝ズバ!」で、元谷会長の謝罪会見のVを流して、「いさぎいい!」とかって褒めてたらしいね? そうだとしたら、あまりにも分かりやすいよね、みのもんた。だけど、みのもんたって、ものすごい風見鶏だから、これから次々にアパの耐震偽装が発覚してったら、急に手のひらを返して、ボロクソに言い出すかもしれないね。だって、前に、ライブドアがニッポン放送を乗っ取ろうとしてた時に、イノシシを「朝ズバ!」のゲストに呼んで、「ボクはね、ずっと前からね、堀江さんみたいに若くて優秀な人材が出て来てくれないかって思ってたんですよぉ~!」とか、「堀江さんの力で、フジテレビの古い体質を変えちゃって欲しいなぁ~!」とかって、まるでタイコモチみたいに持ち上げてた。それなのに、次の日にもイノシシをゲストに呼んだんだけど、イノシシが忙しくてキャンセルしたら、イノシシの実物大の写真パネルをイスに座らせて、その顔を手でバシバシと叩きながら、「金のことしか考えてないこんな男が、マネーゲームでテレビやラジオを乗っ取ろうだなんて、放送業界はメチャクチャになっちゃうよ!」とか、「いったい何を考えてるんだよ!この堀江って男は!」とかって言って、最後には、そのパネルを叩きつけてたからね。あたしは、2日連続で見てたんだけど、みのもんたのあまりのパンサーチェンジっぷりに、思わずテレビに向かって、「ファイナルアンサー?」って聞いちゃったよ‥‥なんてことも言ってみつつ、いつまた手のひらを返すか分かんないから、これからもずっと、元谷会長の親友のみのもんたから目が離せない今日この頃なのだ(笑)
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