« 2007年1月 | トップページ | 2007年3月 »

2007.02.28

強きに擦り寄り弱きをいたぶる人たち

Eva6
体が動かなくなって、誰かに助けてもらわないと何もできない状態は、3日くらい続いた。だけど、1日中ずっと動けなかったワケじゃなくて、不思議なことに、波があった。午前中はぜんぜん動けないのに、午後からは動けるようになって、また、夜になると動けなくなる‥‥って感じで、普段の何でもない状態を10だとすると、動けない状態が0か1で、動けるようになった状態が4くらいの感じだった。だから、「動けるようになった」って言っても、ピョンピョンと跳んだりできるってことじゃなくて、何とか壁を伝ってキッチンに行って、冷蔵庫からお茶を出して飲むとか、そんなレベルだったんだけど、それでも、自力でベッドから起き上がれないほどダメダメな状態と比べたら、月とスッポン、フルメークとスッピンって感じだった。

そう言えば、最近、どっかの匿名掲示板で、あたしのことを名指しして、「きっこを殺す!きっこの家族も包丁でメッタ刺しにした後、家に放火して遺体を東京湾に捨てる!必ず実行する!覚悟しとけ!」っていう殺害予告の書き込みがされてるらしくて、何人かの読者が知らせてくれた。それで、いつもなら、どっかのバカのくだらないイタズラだと思ってシカトするんだけど、この時は、1人でベッドから起き上がることもできないような状態だったから、気が弱くなってて、ホントに恐ろしくなった。あたしはともかく、母さんに何かされたらって思ったら、ホントに恐ろしくなった。それで、恐くて夜も眠れなかったので、こんなことはしたくなかったんだけど、仕方なく、警察に通報して、被害届けを出した。それで、警察は、脅迫の容疑で、すぐに捜査を開始してくれた。

担当の刑事さんから言われてるので、あんまり詳しいことは書けないんだけど、先日、プロバイダー制限法のガイドラインが改定されたオカゲで、書き込んだ犯人が逮捕されるのも時間の問題だと思う。だけど、どうしてこんなことをする人がいるんだろう? こんなことで逮捕されて、新聞やテレビで名前が報道されて、有名になりたいとでも思ってるんだろうか? あたしには理解できない感覚だけど、こういった脅迫や嫌がらせをする人が増えて来たのも、「強きに擦り寄り弱きをいたぶる」っていうコイズミ改革の置き土産なのかな?‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、動ける状態の時に、できるだけのことをしとこうと思って、ベッドの横に小型のテーブルを持って来て、雑誌を積み重ねて高さを調節したとこにパソコンを置いて、寝ながら片手だけで打てるようにした。それから、2リットルのお水のペットボトルをベッドの下に置いて、手の届くとこにケータイを置いた。これだけやるのが精一杯だったけど、何かあっても、手元にケータイがあれば何とかなると思った。それで、調子のいい時には、寝たままの状態で、片手だけで日記を更新したりしてたんだけど、横向きでパソコンの画面を見て、右手だけでキーボードを打つのは、とにかく大変で、1日ぶんの日記を打ったら、しばらくは目が痛くて開けられなくなった。

それで、パソコンを使うのは最低限にして、できるだけ何もしないで寝てるようにしなきゃって思ったんだけど、精神的にもまいってて、すごく不安で寂しかったから、少し休むと、自分のホームページにアクセスして書き込んでみたり、チョコチョコとインターネットにつないでた。だけど、夜になると、また、だんだんに体が冷たくなって来て、動けなくなって来て、パソコンを使うことができなくなるから、代わりに、ケータイを握りしめて寝てた。それで、明け方にハッと目が覚めた時、ケータイのメール着信のランプが点滅してたから、見てみたら、じゅんこが心配してメールを送ってくれてた。

体調が悪くて、精神的にもまいってる時に、親友が送ってくれるメールって、ものすごく助けになる。それで、あたしは、ベッドの中で、冷たくてなかなか動かない指で、「ありがとう」の返信を打った。そして、送信ボタンを押したんだけど、画面の紙ヒコーキの絵がクルクルと回ってるだけで、ぜんぜん飛びたたない。何度やっても、おんなじ状態で、いっこうに送信できない。それで、あたしは、「もしや?」って思って、そのケータイから自分の家の電話に電話してみたら、想像した通り、ケータイが止められてた。

この前、ケータイ代は払ったばっかだし、これはメインのケータイだから、他のケータイよりも優先して支払ってるのに‥‥。あたしは、このメインのケータイは、1ヶ月遅れで払ってて、他のケータイは、2ヶ月遅れではらってる。どっちも、「いつまでに払わないと止めますよ」ってハガキが来てから、そのハガキの降り込み用紙で払ってる。だから、どうしてもお金のない時は、他のケータイが止まっても、メインのケータイだけは止まらないようにしてた。

だけど、今回は、知らないうちに止まってた。つい2週間くらい前に、遅れてた料金は払ってるし、それ以前に、「止めます」っていうハガキも来てない。これも、ソフトバンクになったからなのかな? なんか、ボーダフォンの時は、1ヶ月遅れでも余裕で止められなかったし、止める時にはちゃんと前もってハガキで知らせてくれたのに、ソフトバンクに変わってから、ものすごくサービスが悪くなった。前もって知らせずに、利用者の知らないうちにコッソリと止めるなんて、藤木くん並みのヒキョーさだ‥‥って、ちゃんと期限までに支払ってないあたしが悪いんだけど、とにかく、ボーダフォンからソフトバンクに変わってから、イヤなことが多すぎる。

何よりも不愉快なのは、ボーダフォンの時には1度も変なメールなんか来なかったのに、ソフトバンクに変わって1ヶ月くらいしてから、ヤタラとエロメールが来るようになった。このケータイは、インターネットには利用してなくて、電話とメールにしか使ってないし、メールアドレスに関しては、限られた数人の親友にしか教えてない。そして、今までは5年以上も変なメールなんか来なかったのに、ソフトバンクに変わったトタンに、1日に20通も30通もエロメールが届くようになった。そして、挙句の果てに、何の前ぶれもなく止めるなんて、なんなんだ、ソフトバンクって?

‥‥そんなワケで、あたしは、ようやく動けるようになったので、今日、止められる寸前のガス代と、ケータイ料金を払うために、郵便局に行った。いつもは、近くのコンビニに行くんだけど、何で郵便局に行ったのかって言うと、エヴァンゲリオンの切手を買うだめだ。昨日、俳句仲間から、エヴァンゲリオンの切手が発売されてることを聞いたから、どんなのか見てみて、良かったら買ってみようと思ってた。こういう楽しみがあると、いつもは楽しくない「支払いに行く」って行為も、リトル楽しくなる。

それで、あたしは、1万円持って郵便局に行ったんだけど、ガス代とケータイ代で約7000円支払って、残りは3000円になった。それで、楽しみにしてたエヴァンゲリオンの切手は、2月23日に発売になったもので、ちゃんと飾ってあった。80円切手が10枚のシートなんだけど、おんなじ切手が10枚並んでるんじゃなくて、上から、シンジと初号機、レイと零号機、アスカと弐号機、レイとアスカとミサト、カヲル君とよく分かんない使徒の5枚になってて、それぞれが真ん中から2枚に分割できる。つまり、シンジと初号機なら、シンジの80円切手と初号機の80円切手が1枚の絵になってるってワケで、使う時には別々に使うワケだ。それで、タテ型のシートの右半分に、この5パターンの切手が並んでて、シートの左半分には、初号機をバックに、傷ついたレイを抱き上げてるシンジの劇画チックな絵が描いてあった。

あたし的には、切手を買うことはムダ遣いじゃないから、よほど変なデザインじゃない限り、1シートは買うつもりだった。だけど、実物を見てみたら、思ってた何倍もワンダホーで、特に、上から3枚目のアスカが、元気いっぱい、やる気マンマンの時のアスカだったから、あたしは嬉しくなっちゃって、しばらく悩んでから、2シートも買っちゃった。なんか、使うのがもったいなくて、でも、使ってみたくて、だから、使うための1シートと、とっとくための1シートってワケだ。それに、切手なら、イザって言う時に売ることもできるから、貯金みたいな意味もある。

それで、あたしは、お家に帰って来てから、この切手シートをジックリと見てみたんだけど、これは「アニメヒーローヒロイン」てシリーズで、このエヴァンゲリオンは「第5集」って書いてあった。だから、この前に、4種類の切手があったワケで、こういうことが気になっちゃって、すぐにインターネットで調べちゃうのが、あたしが元気になった証拠だと思う。

で、調べてみた結果、第1集が「ポケモン」、第2集が「ガンダム」、第3集が「銀河鉄道999」、第4集が「迷探偵キッコナン」‥‥じゃなくて、「名探偵コナン」だった。だけど、第1集の「ポケモン」の切手を見てみたら、ピカチュウとかリザードンとかのポケモンばっかで、サトシとかカスミとかロケット団とかの「人間」の切手がない。それなのに、「アニメヒーローヒロイン」ておかしいんじゃないの?‥‥なんて思ったりしつつも、これまでの4種類の中に、あたし的に欲しかったのが1種類もなくてホッとした。

‥‥そんなワケで、あたしは、何とか動けるようになったけど、まだイマイチなので、金曜日までは何もしないで寝てるだけにした‥‥って言いつつも、動けるようになったらなったで、やらなきゃなんないことがマウンテンなんだけど、ここでムリすると、またおんなじことになっちゃう。だから、この「きっこの日記」のほうも、こんな感じで、あんまり力を入れずに、日常のことを書いてリハビリしてるってワケだ。だけど、「強きに擦り寄り弱きをいたぶる」っていう自民党お得意の「弱者切り捨て政策」のオカゲで、「貧乏人は死ね!」っていう「リハビリ打ち切り制度」までが導入されちゃったから、あたしも、ノンキにリハビリしてらんないと思う今日この頃なのだ。


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ 1日1回、応援のクリックもお願いしま~す♪
   ↓   ↓
人気blogランキング


★ 好評発売中です!こちらもよろしくです♪
   ↓   ↓  
書籍版「きっこの日記」総合案内所

|

2007.02.27

小さなきっこのベホマズン

この日記は月曜日の日付けだけど、水曜日に病院から帰って来てからマトメて書いてるので、この日記も、次の日の日記も、水曜日以降に書いてるってことで、その辺のツジツマを合わつつ読んでちゃぶだい‥‥ってなワケで、ご心配をおかけした皆さん、どうもすみませんでした。それから、お見舞いのメールをくださった皆さん、どうもありがとうございました。

それで、最初は、何日間か入院だって言われてたんだけど、サスガにそんな余裕はないから、通院して、点滴を受けてた。それで、今日も点滴を受けて来て、もう8割くらい回復したので、あたし的には、あと2~3日寝てれば、完全に回復すると思う。それで、今日までどんな様子だったのかって言うと、まず、冬眠状態みたいになって、動けなくなった。あたしは、もともと冷え性なんだけど、いつもの冷え性とかと比べ物になんないほど、手と足の先が氷みたいに冷たくなって、ベッドから体を起こすことができなかった。それどころか、自力で寝返りを打つこともできないし、目を開けても、壁がぼんやりしてて、目の焦点が合わなかった。

今、思うと、体温が異常に低くなってたみたいな感じで、別に、苦しくはなかった。逆に、なんか気持ち良くて、雪山で遭難して死にそうになった時って、こんな感じなのかな?って思った。それで、その時は、体が動かなくて大変な状態だってのに、脳の動きも遅くなってたみたいで、その状態を「大変だ!」って判断することができなかった。雪山で遭難してる自分の映像が頭の中に浮かんでて、その自分に向かって、心の中で「寝ちゃダメだ!」って言い続けてて、ブランデーの入った小型のタルを首輪にぶら提げたセントバーナード犬が助けに来てくれるように、お得意の「夢コントロール」を使ったりしてた。だけど、これは夢じゃなくて、モーローとしてる意識の中で、自分の脳が作り出してた映像だったから、ようするに、その時の大変な自分の状況を客観的に楽しんでたみたいな気がする今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、ベッドに横になったまま、どんどん体が冷たくなってって、寝返りも打てないほど体が動かなくなったのに、お腹が痛いとか、頭が痛いとかの症状が無かったから、あんがい落ち着いてた。それで、ちょっとずつ手を動かして、手さぐりで電気敷き毛布のスイッチを入れて、温かくなって来た敷き毛布に、両手の手の甲とツマ先を押しつけた。だけど、背中が熱くなるだけで、手と足は氷みたいに冷たいままだった。それで、知らないうちに眠ったのか、それとも、意識がモーローとした状態が続いてたのか、自分でもどっちなのか分かんないんだけど、そのまま何時間か経って、電気毛布のセイで、ノドがカラカラになった。

今までに、いろんなパターンで体調が悪くなったことはあったけど、どれも、どっかが苦しかった。だから、そのたびに、小さいきっこたちが大騒ぎしたんだけど、今回は、どこも苦しくなくて、しいて言えば、冷たくなった手と足がつらいのと、電気毛布で熱くなってるのにも関わらず、10分に1回くらい、歯がガチガチするほど全身に寒気が走るのがつらいくらいだった。だから、小さいきっこたちも出て来なかったし、あたし自身も落ち着いてた。だから、体は動かないし、目の焦点も合わないし、意識もモーローとしてるのに、そのモーローとした意識の中で、変なことをいろいろと考えてた。

雪山で遭難してる自分の映像を見てる時には、心の中で、「寝ちゃダメだ!寝ちゃダメだ!寝ちゃダメだ!」って言いながら、エヴァンゲリオンのシンジの「逃げちゃダメだ!逃げちゃダメだ!逃げちゃダメだ!」を連想してみたりとか、救助に来てくれるセントバーナード犬には、ブランデーよりも焼酎のお湯割りの梅干入りをリクエストしてみたりとか、妄想の中で遊ぶ余裕まであった。それで、あたしは、ホントにヤバイ状態なら、こんなヨケイなことまで考えてる余裕なんかないと思うから、きっと、ぜんぜん大したことなくて、朝になったら治ってるのかな?‥‥って気持ちと、人間が死ぬ時って、1秒が1分くらいに感じられて、いろんなことを走馬灯のように思い出すって言うから、こんなにいろんなことを考えられるってことは、あたし、このまま死んじゃうのかな?‥‥って気持ちとのサンドイッチ状態だった。

それで、朝になって、カーテンのシマシマがぼんやり見えるようになったら、少しは体が動かせるようになったから、とにかく、ノドがカラカラだったので、キッチンまでハイハイしてって、テーブルの上に出したままになってたペットボトルのお水をラッパ飲みした。それから、全身が氷みたいに冷たくなってたので、お風呂を沸かして、1時間以上も温まってたのに、お風呂から出たら、すぐに体が冷たくなった。普通なら、最低でも30分くらいはポカポカしてるのに、これは絶対におかしいって思って、あたしは、やっと、ちょっと心配になり始めた。

だから、この日は午後からのお仕事だったんだけど、調整のつく打ち合わせだったので、日にちを変更してもらって、さらに、一緒に行く予定だった後輩に、助けに来てもらった。とにかく、全身が冷たくなってるのや、フラフラしてるのや、目がハッキリと見えないのは、すべてエネルギーが不足してるからで、何か温かくて栄養のあるものを食べれば、すぐに復活すると思った。それで、後輩に、マルちゃんの「あつあつ豚汁うどん」を買って来てもらって、お湯を沸かして作ってもらった。他のカップ麺は、スープはほとんど飲めないけど、この「あつあつ豚汁うどん」だけは、眞鍋かをり並に最後まで飲み干せるから、すごく体が温まる。ちなみに、長ネギを3分の1本くらい細かく切ってドバッと入れて、一味唐辛子もドバッと入れると、ものすごく美味しくなる。

‥‥そんなワケで、あたしは、マルちゃんの「あつあつ豚汁うどん」を食べたら、予想通りに、体がポカポカして来て、全身に血液が行き渡ったみたいな感じになって、一時的にだけど、元気になった。だから、病院に行って、点滴さえしてもらえれば、あっと言う間に復活すると思ってたんだけど、今回は、そうも行かなかった。今日、検査の結果が出たんだけど、しばらく入院するか、通院しながら自宅で安静にしてるか、どっちかだって言われた。だから、とりあえず、金曜日まではお休みにして、この2日間で、できる限りのべホイミを連発して、回復できるとこまで回復しとこうと思う。だけど、こんなことなら、小さいきっこたちの中の1人に、ベホマズンを習得させときゃ良かった‥‥なんて、まだ意識がモーローとしてるみたいなことをノタマッてみた今日この頃なのだ。


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ 1日1回、応援のクリックもお願いしま~す♪
   ↓   ↓
人気blogランキング


★ 好評発売中です!こちらもよろしくです♪
   ↓   ↓  
書籍版「きっこの日記」総合案内所

|

引き続きアンケートのお願いです。

「カナダ de 日本語」のミニーさんのとこで紹介している「2月の安倍内閣の支持率」のアンケートは、いよいよ明日までとなりました。

政府から圧力の掛かっている「捏造された支持率」ではなく、国民の声が反映された「真実の支持率」を知りたいと思いますので、皆さん、ご協力を!

「カナダ de 日本語」
http://minnie111.blog40.fc2.com/


1人でも多くの人に参加して欲しいので、ランキングのクリックのご協力もお願いします!
   ↓   ↓
人気blogランキング

|

2007.02.26

目には目を、花粉には花粉を?

Parira01
今年は暖冬だったから、例年よりも早く花粉が飛び始めたみたいで、森進一の事務所の人も、そのまんま東の事務所の人も、みんな花粉マスクをしてたけど、あれは、花粉症のフリをして顔を隠してただけなのかな?‥‥なんてことも言ってみつつ、花粉対策にカコツケて自分のポスターを貼りまくっちゃう石原慎太郎みたいなインチキオヤジまで登場しちゃうんだから、テレビに顔を出したくない人たちも、少しでも顔を売っときたい選挙違反オヤジも、どっちも花粉サマサマってワケで、やっぱり、花粉に泣いてるのは、一般市民だけみたいだ。

だけど、暖冬で喜んでるのは、テレビに顔を出したくない人たちや、顔を出したくて仕方ない石原慎太郎だけじゃなくて、花粉症対策グッズを扱ってる会社の人たちも、みんな大喜びだろう。花粉マスクに花粉ティッシュを始め、ちゃんとしたものからウサン臭いものまで、いろんな薬や健康食品もバカ売れみたいだし、困ってる人、苦しんでる人の足元を見た商売をやってる人たちは、笑いが止まんないだろう。

そんな中で、23日、山形県の「健森」って会社で製造、販売してる花粉症用食品、「パピラ」ってのを飲んだ和歌山県の40代の女性が、重度のアレルギー反応を起こして、全身にジンマシンが出て、意識不明の状態になっちゃった。通報を受けた厚生労働省と和歌山県は、「薬事法違反の疑いがある」として、食品衛生法に基づき、同社を立ち入り検査したそうだ。この「パピラ」ってのは、「杉の雄花芽」を特殊な技術で粉末にして、それをカプセルに入れたもので、ようするに、杉花粉にアレルギーのある人に、杉花粉を飲ませて抵抗力だか抗体だかを作らせようって理屈なんだろうけど、こういうのって、薬としてじゃなくて、食品として販売してもいいの? あたしは良く分かんないけど、カプセルが20個入りで8400円て、カプセル1個が420円てことだから、シャレになんないくらい高いよね。それで、意識不明になっちゃったら、マジでシャレになんないと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、この女性は、何とか意識を回復して、現在は快方に向かってるそうなので、あたしも軽い気持ちで書いてるんだけど、これがもしも死亡でもしてたら、「いかがお過ごしですか?」なんて書いてらんないところだ。花粉症って、その辛さのワリに、周りから同情されない病気だし、場合によったら、笑い話のネタとかにもされちゃう。こっちは、ホントに苦しんでるのに、クシャミの止まらない人を見て、ゲラゲラ笑ってる人もいる。だから、おんなじ花粉症同士じゃないと、この辛さは分かり合えないんだけど、おんなじ花粉症同士って言っても、鼻水だけがトメドもなく流れ続けるタイプとか、クシャミが止まらなくなるタイプとか、とにかく目が痒くて痒くて目玉の裏まで痒くなるタイプとか、熱が出るタイプとか、これらの複合タイプとか、いろんなタイプがある。そして、その度合いも人それぞれなので、おんなじ花粉症同士でも、軽度の人には、重度の人の辛さは分かんない。

そして、この和歌山県の40代の女性は、カプセル1個が420円もする「パピラ」を買ったほどなんだから、それこそ、ワラにもすがる思いだったんだろうし、そう考えると、重度の花粉症だったんだと思う。重度ってことは、軽度の人よりも、花粉に対するアレルギー反応が激しいワケで、同量の花粉が鼻から入ったとしたら、軽度の人の何倍も苦しむワケだ。だから、あたしのシロート考えで言わせてもらうと、事前に杉花粉を飲んで抵抗力だか抗体だかを作るにしても、軽度の人とおんなじ量を摂取するんじゃなくて、もっと微量にしなきゃいけないような感じがする。だけど、この「パピラ」の説明には、「摂取量の目安」として、「1日/1~3カプセル」っていうアバウトなことしか書いてない。でも、一応、次のような説明もある。


「初めて摂取する時は、1カプセル飲んで10分~15分の間にアレルギー症状(例えば発信・発赤・かゆみ等)が起こらないか必ずお試しください。万が一症状が起き場合には摂取するのを中止してください。食物アレルギー等を起こしやすい体質の方は特に注意してください。」


だから、和歌山県の40代の女性が、この説明を読まずに、最初から3カプセル飲んだんだとしたら、この女性のほうにも多少は非があるワケだけど、ちゃんとこの説明通りに服用して、それでも意識不明になったんだとしたら、「パピラ」のほうに問題があったってことになる。だけど、どっちにしても、あたしが恐いと思ったのは、「こんな方にもお薦めです」 として、次のような説明もあったのだ。


「妊娠している方や授乳中の方、お年よりや子供さんにもお飲みいただけます。また、パピラは通常の花粉症の薬とは違い、のどが渇いたり眠気が出たりしませんので、受験生や運転される方にもお勧めします。」


いくら天然成分しか使用してないからって、「奇跡の花粉対策食品」だとか「91%の人に効果」だとか書くのはいいけど、こんなことまで無責任に謳っちゃっていいのかな? もしも、妊娠中の女性が意識不明になったら、場合によっては、お腹の赤ちゃんが死んじゃうんだよ? もしも、運転中に意識不明になったら、大事故を起こして死んじゃうかも知れないんだよ? たくさん売れてる商品なんだから、実際に効果があった人も多いんだと思うけど、明らかに医薬品としての効果を謳って販売してるんだから、「食品」じゃなくて「医薬品」としての手続きをして、ちゃんとお医者さんの処方のモトに服用させないと、マズイんじゃないの?

良く分かんないけど、これって、ハブに咬まれた人に、ハブの血清を注射するみたいなもんなんだよね? だから、サバを食べるとジンマシンの出る人に、前もってサバのエキスの入ったカプセルを飲ませておけば、もう、サバを食べても大丈夫になるのかな? そうだとしたら、猫アレルギーの人に、猫の毛とかを粉末にして飲ませたり、ハウスダストのアレルギーの人に、ハウスダストをホンのちょっとだけ飲ませたりしたら、大丈夫になるのかな? もしも、そうだとしても、あたしの感覚だと、医薬品会社でもないとこが、猫の毛の粉末やハウスダストをカプセルに入れて、それを販売しちゃマズイような気がする。

それでも、拉致被害者を支持率回復に利用してる総理大臣や、花粉症で苦しんでる人たちを選挙に利用してる東京都知事と比べたら遥かにマシだと思うけど‥‥って、今、気づいたんだけど、花粉対策にカコツケて、石原慎太郎が自分のポスターを都内に貼りまくってるのって、もしかしたら、石原慎太郎にアレルギー反応を起こしてる大多数の東京都民たちに、今のうちから自分の顔を見せておいて、4月の都知事選の時には、少しでもアレルギーを起こされないようにしようって作戦なのかな?(笑)

‥‥そんなワケで、あたしの場合は、今までに何度も書いて来たけど、花粉症は自力で乗り越えた。今でも、多少の鼻水やクシャミは出るけど、1番酷かった時と比べたら、天と地ほどの違いで、マスクをしなくても外を歩けるようになった。だから、今は、森進一の事務所の人や、そのまんま東の事務所の人みたく、顔を隠したい時だけ、花粉マスクをしてる。で、前から「きっこの日記」を読んでる人なら、あたしが花粉症で酷かった時のことも、それを自力で乗り越えたことも知ってると思うけど、知らない人のために書いとくと、あたしは、カレーを食べ続けてたら花粉症が大幅に軽くなった。どんなカレーなのかは、2005年3月10日の日記、「花粉症対策カレー」に詳しく書いてあるので、そちらを見てちゃぶだい‥‥ってことで、今は、花粉症よりも、過労でグッタリしてるから、そっちの意味でカレーを食べようと思う今日この頃なのだ(笑)


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ 1日1回、応援のクリックもお願いしま~す♪
   ↓   ↓
人気blogランキング


★ 好評発売中です!こちらもよろしくです♪
   ↓   ↓  
書籍版「きっこの日記」総合案内所

|

2007.02.25

深夜の娯楽番組

Chigaku1
前にも書いたことがあるけど、観たいテレビ番組を録画したのに、そのVを観る時間が無くて、どんどん溜まる一方の人って多いと思う。あたしも、2年くらい前までは、観てないVがマウンテンだった。それで、時間のある時にマトメて観ようと思ってても、やっと時間ができると、その時にも観たいテレビを放送してて、そっちを優先しちゃったり、新しいドラクエが発売になってテレビどころじゃなかったり、お友達から電話が掛かって来て長話しちゃったりって感じで、いつまで経っても録画したVは減らない。それどころか、そんな間にも別の番組を録画したりして、さらに溜まってく。挙句の果てには、空いてるVが無くなっちゃって、まだ観てないVの中から、「もう、これは観ないでもいいか」なんて感じで、ずっと観なかったうちに興味の薄れちゃった番組を探して、その上から録画しちゃう始末。これじゃあ、何のために録画してんだか分かんない。

で、あたしはハッと気づいたんだけど、その時はホントに見たくて録画してんのに、録画した時点で「いつでも観れる」っていう安心感を得られるから、それが、いつの間にか、「録画しただけで満足」って気持ちに変化したんじゃないか?‥‥ってことだった。だから、あたしは、それ以来、コレクションしてるMAXとか児島玲子ちゃんとかの出る番組以外は、録画することをやめた。観たい番組は、その時にテレビの観られる状況にいた場合だけ、観ることにした。そしたら、ジャマだったVのマウンテンも片付いて来たし、そのVのマウンテンを見るたびに「早く観なきゃ!」って思ってた変な責任感みたいなのからも開放されて、すごく気がラクになった。

結局、こういうのって、そのまま続けてたら、買っただけで満足してしちゃって読まない本、買っただけで満足しちゃって着ないお洋服、買っただけで心が満たされちゃって箱のまま積んであるブランド品なんかとおんなじで、物欲に支配されてる現代人ならではの「目的を見失っちゃってる迷走感覚」へと発展してくような気がした。あたしの場合は、読みたい本は図書館で借りて来るし、着もしないお洋服や使わないブランド品なんか買うワケないけど、いくら時間が無いからって、最終的には見ないで消しちゃうような番組を録画し続けてたのは、この「目的を見失っちゃってる迷走感覚」に近いと思った今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、大好きな「釣りバカ日誌」をテレビで放送する時も、絶対に録画はしない。30分の番組ですら、なかなか見る時間が無いのに、2時間もある映画なんか録画しちゃったら、絶対に何ヶ月も観れないのが分かってるからだ。「何ヶ月も観れない」っていうか、観ようと思えば観られるんだけど、「いつでも観れる」っていう安心感から、そのままホッタラカシになって、他のことを優先してるうちに、だんだんに埋もれてくってワケだ。

だから、この前も、鯉太郎くんが生まれる時の「釣りバカ日誌4」をやってて、みち子さん役が、嫌いな浅田美代子じゃなくて、好きな石田えりだったんだけど、録画予約はしなかった。それで、9時までに帰って来れたら「観る」、間に合わなかったら「観ない」って決めてた。たまたま早く帰って来れたから、焼酎のお湯割りの梅干し入りを用意して、飲みながら観ることができたけど、別に観れなかったとしても、最初から決めてると、ぜんぜん気にならないから不思議だ。

ま、「釣りバカ日誌」に関しては、どれも何度も観てるし、どうしても観たければ、レンタルビデオを借りて来ることもできるし、他にも観る方法はある。だけど、映画とかじゃない通常の番組、再放送の予定のなさそうな番組の場合は、その放送を見逃しちゃうと、二度と観られない可能性のほうが高い。だからこそ、それほど観たくなくても、念のために録画してたワケだし、録画したことによって「いつでも観れる」っていう安心感が得られた時点で、もう満足しちゃって、観ないVが積み上げられて行ってたってワケだ。だから、最初は、この気持にフンギリをつけて、録画グセをやめるのは大変だったけど、テレビなんか観なくても死にゃあしないし‥‥って思ったら、ワリとサクッとやめることができて、結果、日常生活の中のムダが1つ減って、すごくラクになれた。

‥‥そんなワケで、あたしは、観たい番組は録画しないで、その時間にテレビの前にいて、観られる状況の時だけ観るってことにしたんだけど、そんなあたしが、今、楽しみに見てるテレビ番組の1つに、土曜日の深夜のNHK教育テレビの「高校講座・地学」がある。深夜1時半から「数学」、2時から「化学」、2時半から「地学」なんだけど、3時に「地学」が終わると、君が代が流れてテレビ自体が終わるから、ものすごく「場末」な感じがして、ワビやサビも味わうことができる。

ちなみに、1時半からの「数学」は、良くテレビに出てる髪がボサボサのホームレスみたいな先生のヤツで、あの先生って、自分だけが納得しながらどんどん進んでくし、しゃべり方も乱暴でザツだから、あんまり面白くない。今日の放送では、直角三角形の短いタテの辺を「a」、長いヨコの辺を「b」、1番長いナナメの辺を「c」にして、aの二乗とbの二乗を足すとcの二乗になるっていう「ピタゴラスの定理」をやってたけど、いつもながらにザツだったし、生徒役の人も演技がヘタで、教育番組としては70点くらいだったけど、娯楽番組としては30点以下だった。

そして、続いての「化学」は、「酸と塩基」についての回で、塩基ってのはアルカリのことだから、ようするに、酸性とアルカリ性でリトマス試験紙の色が変わるっていうアレだけど、これまた、すごくつまんなかった。もちろん、教育番組なんだから、つまんなくて当然で、教育番組を娯楽番組として観てるあたしのほうに問題があるんだけど、そんなあたしを大満足させてくれるのが、このあと、深夜2時半からの「地学」なのだ。

これは、去年の春にスタートしたぶんの再々放送のシリーズで、最初は、金曜日の深夜の「生物」を観てたんだけど、それよりも、こっちの「地学」のほうが何倍も面白いので、今は、あたしの1番の楽しみになった。とにかく、司会&進行&生徒役の平野麻樹子ちゃんのキャラがサイコーで、可愛いし、品があるし、各回の先生たちとのやり取りにおける、小学校の学芸会みたいな三文芝居があたしのツボだ。これは、決して悪く言ってるワケじゃなくて、すごく微笑ましくて、この三文芝居を観たくて、深夜まで起きてるようなもんだ。

特に、講師が女性の安達修子先生の回は、修子先生も可愛いし、2人のやり取りがメッチャ微笑ましい。前々回の第12回の「野外観察に出かけよう」の時は、台本通りの質問をする麻樹子ちゃんに対して、これまた台本通りに、修子先生がその質問をさえぎって「ちょっと待った!」ってやると、麻樹子ちゃんは大ゲサに両手を広げて「ええっ!」とかやって、その中途半端なオーバーリアクションに、思わず「欧米かっ!」ってツッコミを入れたくなる。なんだか、「高校講座」って言いながらも、小学生や幼稚園児を対象にしてるみたいなお芝居で、ホントに可愛い。

それで、その回は、修子先生と麻樹子ちゃんが、麻樹子ちゃんの出身地の千葉県の白里海岸に行って、そこを基点にどんどん内陸部へと向かい、大網駅のほうまで調べて来たんだけど、海岸からずっと内陸部の大網駅の周りでも、空地の土に貝ガラがたくさん混じってて、昔はこんなとこまで海だったってことを教えてくれた。もちろん、スタジオだけじゃなくて、この野外観察の中でも、修子先生と麻樹子ちゃんとの数々のワンダホーなやり取りがある。

で、今日の放送は、第14回の「地球の深部を探る」だったんだけど、講師は伊藤孝先生で、今、話題のそのまんま東を劇画タッチにしたみたいなビジュアルの先生だ。なかなか説明上手で、難しいマントルの話とかも分かりやすく解説してくれるんだけど、やっぱり、その説明に欠かせないのが、麻樹子ちゃんとの絶妙のやり取りだ。そして、麻樹子ちゃん以外のミドコロとしては、制作スタッフの演出のセンスだ。今回は、昔の炭鉱で働く人たちの映像を紹介するところで、泥臭いルーツ・レゲエをBGMに流してた。これは、暗に「奴隷」をイメージさせるための手法としては、曲調が楽しすぎて、分かる人にしか分からないから、BGMとしての役割を果たしてないと思うけど、この番組の趣旨を踏まえてみれば、この「分かる人にだけ分かる」って程度が、ベストの選択だってことが分かる。「ライオン丸G」もそうだったけど、こういった演出をされると、あたしは、「やるなっ!」って思う。

それで、今回は、北海道まで飛んで、2つの大型プレートがぶつかってできた日高山脈のアポイ岳に登って、地球の内部を構成してる「カンラン岩」を調べたんだけど、伊藤先生と麻樹子ちゃんだけじゃ頼りないので、地元の博物館の三浦先生が、案内をすることになった。で、この三浦先生が、もう言葉じゃ説明できないほどの、美味しすぎるキャラだったのだ。

最初、大きなカンラン岩でできてる博物館の看板の前に、伊藤先生と麻樹子ちゃんがスタンバってて、伊藤先生が看板を指差して、「これはカンラン岩なんだよ」って説明した。それで、麻樹子ちゃんは、「へぇ~そうなんですか~!じゃあ、こんな大きなカンラン岩も見たことだし、せっかく北海道まで来たんだから、美味しいラーメンでも食べに行きましょう!」って言って、その場を立ち去ろうとする。もちろん、台本通りのユルユルのやり取りで、小学校の学芸会みたいなホノボノとしたお芝居だ。

それで、あたし的には、これだけでも十分にツボだし、この先は、流れとして、慌てた伊藤先生が、「おいおい、ここまで来たんだから、ラーメンは後回しにして、まずは博物館の中を見なくちゃ!」なんて言うんだと思ってた。だけど、あたしの想像は、いい意味で裏切られたのだ。ナナナナナント!麻樹子ちゃんが立ち去ろうとしたら、その大きな看板の後ろから、変なオジサンがピョ~ンと飛び出して、抑揚のない棒読みのセリフで、「博物館を案内しましょう!」って言ったのだ! あたしは、真夜中の3時近くだってのに、テレビの前でひっくり返っちゃった!

それで、そのオジサンこそが、その博物館の三浦先生だったんだけど、テレビに出るのが始めてなのか、とにかく、緊張しててガチガチで、動きはロボットみたいで、右手と右足が一緒に出そうだし、セリフはカミカミだし、なんか、ヒジとかヒザとかアゴの関節とかに、CRC-556を噴きかけてあげたい気持ちと、このまま最後まで見届けたい気持ちとで、あたしのテンションは一気に最高潮に達しちゃった。当然、ホントにCRC-556を噴きかけることはできないし、もしも噴きかけることができたとしても、それでガチガチの動きが滑らかになるとは思わないけど、このあたしの思いが通じたのか、ここから先の展開で、ミラクルが起こったのだ。

‥‥そんなワケで、地表に現われてる天然のカンラン岩を観察するために、アポイ岳の山頂を目指した一行なんだけど、その道のりは長く険しく、なかなか大変だった。だけど、これは、登山の番組じゃないから、その行程を長々と放送してる余裕も意味も無い。で、この番組の製作スタッフがセレクトした編集は、山道を登って行く一行を早送りで放送したのだ。そして、ギャグみたいに早送りでテケテケテケテケと登り続ける一行に対して、ナレーションの堀秀行が、いつもの軽妙な調子で、「登ります登りますまだまだ登ります~」ってやってくれたもんだから、もう、とても教育番組なんかじゃなくて、完全にバラエティーのノリだ。

そして、やっとのことで、大きなカンラン岩が露出してる地点に到着した麻樹子ちゃんは、さっそく台本通りに、そのカンラン岩を割って持ち帰ろうと、ハンマーを振り上げた。そして、これまた台本通りに、伊藤先生が「待ったぁ~!」って叫んで、麻樹子ちゃんを止めた。それで、ここは国立公園だから、カンラン岩を割るのは絶対にダメだし、落ちてるカンラン岩のカケラを持ち帰ることもダメだって教えてた。この一連の流れの小芝居も、なかなかの完成度で、あたしにとっては、ほぼパーフェクトなツボだった。

とにかく、この「高校講座・地学」は、平野麻樹子ちゃんあっての番組だけど、やたらと可愛い安達修子先生や、ビミョ~なサワヤカさを持ってる伊藤孝先生の他にも、鈴木文二先生や松本直記先生など、バラエティーに富んだキャラが満載な上に、今回の三浦先生みたく、予想外の大ヒットも登場しちゃうから、これからも目が離せないことウケアイだ。で、そんな先生たちと、毎回、素晴らしいやり取りを繰り広げてる麻樹子ちゃんは、1979年2月18日生まれの28才、「Sarah Project」所属の女優さんで、何よりもワンダホーなのは、博物館学芸員の資格を持ってるのだ。だから、この「高校講座・地学」のMCに抜擢されたのも、この肩書きがモノを言ったのかもしんない。

‥‥そんなワケで、この、あまりにも楽しすぎるスーパー娯楽番組、「高校講座・地学」は、通常の放送は毎週金曜日の午後3時からなんだけど、そっちのほうは、今度の3月2日の放送が、全42回の最終回だ。だけど、土曜日の深夜の再放送のほうは、まだ14回が終わったとこだから、まだまだずっと楽しめる。ちなみに、第1編の「宇宙の進化」、第2編の「地球のしくみ」、第3編の「地球の歴史」、第4編の「大気と海洋」に大きく分かれてて、今は、第2編の「地球のしくみ」をやってるとこだ。だから、今は、火山とかマグマとかだけど、次の第3編の「地球の歴史」に入ると、化石とか恐竜とか人類の誕生とかになって来て、ますます楽しくなって来そうだし、麻樹子ちゃんと先生とのやり取りも、さらにエスカレートして来るだろうから、これからも、あたしは、絶対に録画はしないで、土曜日の深夜はちゃんと起きてて、シッカリと観て行こうと思う今日この頃なのだ。


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ 1日1回、応援のクリックもお願いしま~す♪
   ↓   ↓
人気blogランキング


★ 好評発売中です!こちらもよろしくです♪
   ↓   ↓  
書籍版「きっこの日記」総合案内所

|

2007.02.24

雨上がりの夜空に

Mikazuki1
昨日は夜の10時半ころ、今日は夜11時ころ、だいたいおんなじくらいの時間に帰って来たんだけど、昨日も今日も月を見た。まあ、月が出てれば、意識しなくても視界には入ってるんだけど、そうじゃなくて、車を停めて、じっくりと月を見たってことだ。昨日は、細い三日月だったんだけど、今の時季だから、上が欠けた形で、月の下の部分が細く残ってて、夜空に横向きにスプーンを置いたみたいな感じだった。だけど、そんなのは別に珍しいことじゃなくて、何で車を停めてまで見たのかって言うと、雨が降ってたからだ。

普通に雨がザーザー降ってたら、月は見えるワケはないんだけど、ゆうべは、やわらかな春雨で、ちょうど月の方角は雲が薄くなってたから、輪郭がボヤケながらも細い三日月が見えた。それで、視界全体は霧状の春雨に覆われてて、その向こうに三日月が浮いてたから、ものすごく幻想的だった。なんか、大きなスプーンで春雨を掬ってるような、絵本の中の世界みたいに感じられて、それで、多摩川沿いの路肩に車を停めて、時々ワイパーを動かしながら、30分くらい、ずっと見てた。

そして、今日は、夕方まで降ってた雨は止んだんだけど、空はまだ曇ってて、星の無い夜空に、三日月だけがボーッと浮かんでて、これもまた、ちょっと不思議な感じがした。それで、昨日とおんなじ場所に車を停めて、またまた30分くらい月を見てたんだけど、窓を開けたら、気持いい夜風が入って来た。しばらく前までの冬の夜風じゃなくて、ほんのりと暖かさを感じる春の夜風だった。ここんとこ、お天気がいいと、花粉が混じってて深呼吸ができなかったから、雨上がりの夜空を見上げながら、トランジスタラジオ‥‥じゃなくて、カーラジオを聴きながら、スーッと深呼吸をしてみたら、あたしのバッテリーはビンビンになっちゃった今日この頃、皆さん、愛しあってるか~い?(笑)


‥‥そんなワケで、現代では、「春は花、秋は月」ってワケで、お月見をするのは秋だけで、春はお花見ってことになってるけど、昔は、秋以外の季節にもお月見をした。たとえば、春には、昼間にお花見をして、夜にはお月見をしたり、夜に夜桜と月を一緒に愛でたりってことも日常的に行なわれてた。そして、春のお月見では「ぼたもち」を食べて、秋のお月見では「おはぎ」を食べたりもしてた。

これは、春のお彼岸には「ぼたもち」、秋のお彼岸には「おはぎ」ってのと一緒で、小豆の収穫時期が秋だから、秋の「おはぎ」は収穫したての小豆を味わうために「つぶあん」で、それに対して春の「おはぎ」は「こしあん」だけど、春だから「牡丹」、秋だから「萩」からネーミングしただけで、基本的には、おんなじ食べ物だ。だから、いつでも「つぶあん」も「こしあん」も手に入る現代では、春でも秋でも「つぶあん」のも「こしあん」のもあるから、好きなほうを選べる。ちなみに、あたしは、当然、つぶあん派だ。

で、昔の人たちは、何で「ぼたもち」を食べながら春もお月見をしてたのかっていうと、テレビが無かったから、夜になって見るものと言えば、お月様くらいしかなかったからだ‥‥ってのは冗談だけど、現代の人たちが、あんまり夜空を見なくなっちゃったのは、きっと、テレビを始めとした、いろんな楽しみができちゃったからだと思う。だから、文明が進歩したことが、ニポン人ならではの情緒や文化が失われて来たことの原因だと思う。じゃあ、文明が進歩して、テレビでもゲームでもクラブでも何でも、夜の楽しみがいっぱいできたのに、春のお月見と秋のお月見のうち、春のお月見のほうが無くなったのは何でかっていうと、春よりも秋のほうが月がハッキリと見えるってことと、春にはお花見があるから、お月見のほうは「ま、いっか!」ってことになっちゃったんだと思う、たぶん(笑)

‥‥そんなワケで、春の月だって、秋の月に負けないほど、大きくハッキリとキレイに見える時もあるし、そんな春の月を詠んだ有名な俳句もある。


 外(と)にも出よ触るるばかりに春の月  中村汀女


この中村汀女(ていじょ)の句は、あまりにも有名だけど、あたしとおんなじ世田谷区に住んでた人なので、世田谷区の羽根木公園の梅林の中に、この句の句碑がある。句碑って言っても、大きな岩にこの句が書いてある風情のあるもので、枝垂梅の下にあるから、今の時季に見に行くと、句碑に梅が枝垂れてて、すごくステキだ。ちなみに、この羽根木公園は、小田急線の世田谷代田駅と梅が丘駅の間くらいにあるんだけど、昔は「ねず山」って呼ばれてて、ひとつの丘になってる。それで、たくさんの梅の中に、あたしの梅もある‥‥って言っても、別に、あたしが植えたワケじゃなくて、あたしが勝手に「この梅はあたしの梅」って決めてるだけだ。子供のころ、母さんが連れてってくれた時に、「自分の梅の木を決めておくと、次に来る時の楽しみになるよ」って教えてくれたから、その時に決めた白梅の木だ。

で、この汀女の句は、ハッキリクッキリ見えた大きな春の満月を詠んでるけど、春の月の風情って言えば、もうひとつの姿として、「朧(おぼろ)」がある。春の夜は、秋や冬と比べると水蒸気を多く含んでて、空気全体がぼんやりとした感じを持ってて、夜気も肌にやわらかい。この感覚を「朧」って言って、もちろん春の季語なんだけど、これは目に見えない「感覚の季語」だから、いろんなふうに使うことができる。ぼんやりと浮かぶ春の月のことを「朧月(おぼろづき)」、そんな月に照らされた夜のことを「朧月夜」って呼ぶのが代表的だけど、こういった視覚的なものだけじゃなくて、春の夜にぼんやりと聞こえる鐘の音のことを「鐘朧(かねおぼろ)」なんて呼んで、聴覚的にも使ったりする。他にも、「草朧」「岩朧」「谷朧」って感じで、あらゆるものをぼんやりとさせてくれる。現代だと、こんな句もある。


 メロンパン体内すこし朧なり  奥坂まや


奥坂まやは、あたしの好きな現代俳人の1人だけど、この句は、周りがパリッとしてるのに、中がしっとりしてるメロンパンを生物に見立てて、その体内に「朧」を感じた‥‥って読んでもいいし、自分がメロンパンを食べて、胃の中で溶けて行くメロンパンが、自分の体内に「朧」を生み出し、胃というものの存在を再確認させてくれた‥‥って読んでもいいし、どう読もうと自由だ。奥坂まやは、「俳句は意味ではない」って言ってるし、あたしも、そう思ってる。意味を正確に伝えたいんなら、普通の文章を書けばいいワケで、あえて17音しかない俳句を選択してるのは、何千文字使っても表現できない「感覚の世界」を言いとめるためだからだ。

‥‥そんなワケで、こんな感じの「朧」って感覚なんだけど、あたしが車を停めて三日月をボケーッと眺めてたのも、この春独特の「朧」を楽しんでたってワケだ。この「朧」って感覚は、一晩中、灯りが煌々としてる現代よりも、自然のままに暮らしてた昔のほうが、遥かに人々に浸透してた。たとえば、大江千里の次の歌だ‥‥って言っても、不動産マニアのミュージシャン、大江千里(おおえせんり)のことじゃなくて、もちろん、平安時代の歌人で儒学者のほうの大江千里(おおえのちさと)だけど、こんな歌がある。


 照りもせず曇りも果てぬ春の夜の朧月夜に如(し)くものぞなき  大江千里


意味は単純明解で、「煌々と照らすワケでもなく、だからといって曇ってるワケでもなく、まさに春の夜といった感じの朧月夜は、何かに喩えようもないものだ」ってことだ。つまり、この「ぼんやりした月」こそが「春の月」だって詠ってるワケだ。だけど、この歌は、大江千里のオリジナルじゃなくて、中国の白居易(はくきょい)の「白氏文集」って詩集の中の一部をパクッたものだ。どんなのかっていうと、コレだ。


 不明不闇朧朧月

 不暖不寒慢慢風
 
 独臥空牀好天気

 平明閑事到心中


最初の2段は、漢字を見ればナニゲに意味が分かると思うけど、「明るくもなく闇でもなく朧朧とした月、暖かくもなく寒くもなく慢慢とした風」って意味だ。で、そのあとは、「お天気はいいけど1人寂しく伏せてると、明け方の静けさが心の中に迫って来る」って感じだ。それで、「パクッた」っていうのは冗談だけど、儒学者だった大江千里は、翻訳を本業にしてたから、こうやって、中国の漢詩をモトにして和歌を詠んだりしてた。この白居易の漢詩を見ると、たしかに大江千里は1段目の部分を利用してることが分かるけど、それは「明るくもなく闇でもない朧月」って「言い回し」を拝借してるだけで、そこに「春の夜」のイメージを定着させて不動のものとしたのは、大江千里のテガラだと思う。つまり、白居易の漢詩をベースにして、オリジナリティーもプラスして詠んだのが、この大江千里の歌ってワケだけど、今度は、この大江千里の歌をベースにして別の歌を詠んじゃったのが、藤原定家(ふじわらのさだいえ)だ。


 大空は梅の匂ひに霞みつつ曇りも果てぬ春の夜の月  藤原定家


この歌は、「曇りも果てぬ春の夜の」って部分を大江千里の歌から拝借して、そこに、今度は、「梅」を登場させるっていう藤原定家のオリジナリティーがプラスされてる。それも、視覚的な「梅」じゃなくて、嗅覚的な「梅」を登場させたことによって、「匂いによる霞」と「月による朧」っていう立体的な感覚世界を表現することに成功してる。今までも何度も書いて来たけど、こういうのを「本歌どり」って言って、パクリや盗作じゃないのは当然だけど、モトの作品が単なる「ネタ」でしかない「パロディー」や「コラージュ」みたいな一方通行のものでもなくて、モトの作品と響き合いながら第三の世界を構築する、和歌独特の芸術手法なのだ。

‥‥そんなワケで、この「本歌どり」の場合は、大江千里の本歌も藤原定家の本歌どりも、両方とも「春の月」を詠んでるワケだから、季節はそのまま変わってない。だけど、「秋の月」の歌を本歌どりして、「春の月」を詠んでるものもある。これも、本歌は大江千里なんだけど、本歌どりしてるのは、花山院長親(かざんいんながちか)だ。


 月見れば千々(ちぢ)に物こそ悲しけれ我が身ひとつの秋にはあらねど  大江千里

 老の世の外(ほか)なる春をたづねばや我が身ひとつか朧夜の月  花山院長親


大江千里は、「秋の月を見てると、いろんなモノゴトが悲しく感じられて来る。自分だけに秋が訪れるワケじゃないのにな~」って詠ってて、まさしく、「秋の月」の持つ本意の1つを表現してる。そして、花山院長親のほうは、大江千里の歌をベースにして、「春の月を見てると、老いた自分に訪れた春じゃなくて、別の人に訪れた春を味わってみたくなる。こんなふうに思ってるのは自分だけなのかな~」って詠ってる。つまり、大江千里は、誰でもが感じる、秋が訪れたことによる寂しさを詠ってるのに対して、花山院長親のほうは、多くの人たちが楽しく感じる春の訪れなのに、それを寂しく感じてしまう「老いた我が身」を詠ってるのだ。

大江千里の「大局」と花山院長親の「個」、大江千里の「マクロ」と花山院長親の「ミクロ」、大江千里の「ブラフマン」と花山院長親の「アートマン」って感じで、最終的には同一のものなのに、その過程として対極に存在してる感覚の妙が面白い本歌どりの一例だと思う。そして、この本歌どりの醍醐味になってるのが、「秋の月」と「春の月」との対比だろう。ハッキリと美しく見える「秋の月」に、そこはかとない寂しさを感じた大江千里の感性は、素晴らしいっちゃ素晴らしいけど、普通っちゃ普通だ。だけど、その歌をベースにして、ぼんやりとした朧なる「春の月」に、「老いの寂しさ」を代弁させた花山院長親の感性は、「ノーベル本歌どり賞」を与えてもいいくらいワンダホーだ。

‥‥そんなワケで、この地球に人類が誕生する前から空に浮かんでた月は、中国の白居易に詠まれ、ニポンの大江千里を始めとした数々の歌人たちに詠まれ、多くの俳人たちにも詠まれて来たワケだけど、きっと、この地球の人類が滅亡したあとも、何も変わらずに空に浮かんでると思う。だから、1200年前に白居易が詠んだ月も、1100年前に大江千里が詠んだ月も、40年前にアポロ11号が着陸した月も、あたしがさっき見た月も、みんなおんなじ月なんだけど、すべては一期一会なんだって思う。おんなじ1つの月だけど、あたしがさっき見た月は、その時だけの月であって、昨日の月とも明日の月とも違う、今日だけの月だったって思う。昨日、春雨が降ってたのは、地表の僅かな部分だけで、月は遥か彼方の宇宙に浮かんでたんだから、この2つはまったく別の場所に存在してたワケで、あたしからは、スプーンみたいな三日月が春雨を掬ってるように見えたけど、これも、あたしにとっての一期一会だったんだと思う。だから、昨日、あたしとおなじ時間に、もしも春雨の中で月を見上げてた人がいたとしたら、それは、あたしとは違う、その人だけの一期一会の春の月だったハズだ。だから、急いでお家に帰って、習慣的にテレビをつけるばかりじゃなく、タマには、のんびりと夜空を見上げて、自分だけの春の月でも愛でてみると、忘れかけてた大切なことを思い出すかもしれないと思う今日この頃なのだ。


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ 1日1回、応援のクリックをお願いしま~す♪
   ↓   ↓
人気blogランキング


★ 好評発売中です!こちらもよろしくです♪
   ↓   ↓  
書籍版「きっこの日記」総合案内所

|

2007.02.23

ニポン人の主食

今日は、午後からお仕事だったので、ゆうべ寝る時に、「早く起きられた北朝鮮に経済制裁を発動しよう」って決めてた‥‥って言うか、ただ単に、「エヴァンゲリオン~奇跡の価値は~」をユルユルのうちに打ちたかっただけなんだけど、寝たのは明け方近くなのに、打ちたくて打ちたくて7時には目が覚めちゃったから、のんびりと準備をして、朝ごはんも食べて、猫たちとも遊んで、開店ピッタリに到着した。それで、最近は、知り合いならいいんだけど、見ず知らずの人から、「もしかして、きっこさんですか?」って声をかけられたりするから、花粉症のマスクをして、防止をかぶって、サングラスをしてたんだけど、鏡で見たら「絶対の愛」みたいで、あまりにも怪しすぎた(笑)

で、この台を打つのは、まだ3回目なんだけど、この前、師匠から、オオマカな潮時表をもらったから、それを目安にして台を選んで、打ち始めた。だけど、この前までは、1000円で30回~35回も回りまくってたのに、今回は、チャッカーの釘を絞るっていうアカラサマなシロート調整を食らってて、ステージから真っ直ぐに落ちた玉でさえ、2個に1個は弾かれちゃって、1000円で15回くらいしか回らない。ま、導入から2週間だからジンジャエールなんだけど、とにかく、お金がすごいスピードで無くなり続けて、最初の大当たりは170回くらいで出たんだけど、そこまでに1万円も投資しちゃった。前回なら5000円で回せた回数だ。

だけど、今回は、ウワサには聞いてたけど、まだ見たことのなかった「格納庫」ってのが見れた。ルーレットが回ってる時の背景で、今まで見たことのないのが出たから、良く見てみたら、赤い弐号機の肩から上くらいが、通路みたいなのに囲まれたとこから覗いてて、あたしは、「これがウワサの格納庫か!」って思った。それで、弐号機のリーチになって、そろったことはそろったんだけど、ノーマルだった。だけど、大当たりラウンド中のバトルで、いつものじゃなくて、「奇跡の価値は」っていうタイトルが出て、3台のエヴァンゲリオンが、目玉のつながった宇宙ステーションみたいな使徒をやっつけるのになって、ミゴトに刀を刺して確変に昇格した今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、他にも、アスカのシンクロリーチも見れたし、何よりも嬉しかったのは、新ヤシマ作戦のリーチの初めてのパターンが見れたことだ。いつもなら、シンジの初号機の最初の1発をATフィールドで跳ね返されても、レイの零号機が盾で守って時間を稼いでくれてるうちに、もう1発撃ってやっつけるんだけど、今回は、零号機の盾が溶け始めて、初号機も撃つことができなくなった。それで、「もうダメだ!」って感じになった瞬間に、司令部のミサトがカットインして、弐号機のアスカが登場した! それで、いつもの元気マンマン、やる気マンマンのアスカは、1発で敵の四角い使徒をやっつけてくれた! だから、今回も、アスカが大活躍してくれたってワケだ。

だから、あたしは、アスカのオカゲで、支払い期限がギリギリだった電気代と電話代も払えたし、止められてたサブのケータイも復活させることができた。それで、ずいぶん前から、お米の無い生活をしてたので、久しぶりにお米を買おうかと思ったんだけど、まだ月末にも支払いがあるから、手持ちのお金は減らしたくない。それで、お米を買うほどのゼイタクはガマンすることにした。それに、お米が無いって言っても、仕事先でお弁当が出る時もあるから、ぜんぜんお米を食べてないワケじゃなくて、あくまでも、自宅にお米が無いってだけのことだ。だから、いろいろと工夫すれば、お米を買うよりも遥かに安く食生活を送ることができる。

それで、最後のお米を食べちゃってから、10日以上は経ってると思うんだけど、その間、どんなものを食べてたのかって言うと、なかなかバラエティーに富んだものを食べてた。1番多かったのが「どんどん焼き」なんだけど、これは、ヒトコトで言えば、ショボイお好み焼きだ。だけど、「ショボイ」って言っても、それは、お肉とか魚介類とかゼイタクなものが入ってないってだけで、味は、お好み焼きとおんなじだ。で、何で「どんどん焼き」って言うのかは分かんないけど、子供のころに、母さんが良く作ってくれた。

母さんが作ってくれたのは、小麦粉をお水で溶いて、そこに刻んだ長ネギと紅ショウガをドバッと入れて、フライパンで焼くだけ。それで、ソースをかけて、オカカをふりかけて食べるんだけど、まだ余裕のある時は、これにキャベツも入る。そして、キャベツが無くなって、長ネギと紅ショウガだけになると、あたしは、子供ながらに、「そろそろお金が無いんだな」って思ってた。母さんは、晩ご飯に「どんどん焼き」が続くと、3日目くらいには、必ず、「ごめんね、もう飽きちゃったよね?」って聞いてたけど、あたしは、別に気を使ってたワケじゃなくて、母さんの作ってくれる「どんどん焼き」がホントに大好きだったから、「明日もアサッテもシアサッテもヤノアサッテも、ず~っと、どんどん焼きが食べたいよ」って答えてた。

だけど、この「どんどん焼き」の晩ご飯が続くのは、最高でも3日か4日くらいだった。それで、「どんどん焼き」を食べながら、「明日の夜は何が食べたい? 何でも作ってあげるよ♪」って母さんが言うと、それが、その月の「どんどん焼き最後の日」の合図だった。そして、次の日には、オムライスでも、ハンバーグでも、シーチキンサラダでも、何でも作ってくれた。

‥‥そんなワケで、あたしにとっては、出会いとしては思い出のある「どんどん焼き」なんだけど、それから長いこと生きて来る間に、ちゃんと進化をして来た。つまり、あたしが自分で作るようになったころには、あたしも舌が肥えて来てたから、ただ、小麦粉をお水で溶いて、そこに刻んだ長ネギと紅ショウガを入れただけじゃ、イマイチ、物足りなくなって来た。それで、あたしが考えたのは、小麦粉をただのお水で溶くんじゃなくて、ダシの素を入れたお水で溶くことだった。ちょっとだけお湯を沸かして、そこにテキトーにダシの素を入れて良く溶かしたら、それをお水で薄めて、小麦粉を溶くのに使う。これだけで、ナニゲに味に奥行きが出るようになった。

だけど、味を追求するんだったら、ヤマイモを擦ったのを入れたり、イカやタコやエビやブタ肉やキャベツを入れたりすれば、バツグンに美味しくなる。そんなこた~分かってるんだけど、根本的な問題として、イカやタコやエビやブタ肉やキャベツが買えないような状況の時に作って食べるもんなんだから、イカはイカでも、イカにお金をかけずに美味しくするかってことがポイントになる。それ以前に、ゼイタクな材料を何でも使っていいんなら、それは「どんどん焼き」じゃなくて、普通の「お好み焼き」になっちゃう。だから、基本的な改良としては、お水にダシの素を加えるってだけで、他には、コレといって進化はなかった。

でも、ここ数年は、前にも書いたことがあったと思ったけど、「イカフライ」を入れることにしてるから、すごくゼイタクな味になった。「イカフライ」って言っても、ホントのイカのフライじゃなくて、コンビニの100円お菓子コーナーで売ってる、イカの形のパリパリの揚げたのが5枚入ってるヤツだ。「カライ~カ」っていう辛いのとか、マヨネーズ味のとか、何種類かあって、どれでも美味しいんだけど、最初は何でもない普通のヤツを使ったほうがいいと思う。それで、小麦粉の他に、そのイカフライと長ネギがあれば、きっこ特製の「どんどん焼き」が作れる。

まず、片手鍋に1cmくらいお水を入れて火にかけて、温まったらダシの素を小さじ1杯くらい入れて溶かす。そして、そこにもう少しお水を足して、お好み焼き1枚ぶんくらいの小麦粉をテキトーに入れて、お箸で混ぜながら、お水を足したり小麦粉を足したりして固さを調節する。それから、長ネギを半分くらい刻んだのを混ぜたら、フライパンを火にかけて、油を入れて、焼く準備をしておく。それで、最後に、スーパーでお豆腐や生ものを買った時に入れる小さくて薄いビニール袋に、イカフライを1枚入れて、袋の外からテキトーに細かくする。粉にするんじゃなくて、2cm角くらいの大きさに割るって感じだ。ちなみに、何でビニールに入れて割るのかっていうと、直接、手で割ると、指が油でベトベトしちゃうからだ。それで、焼く寸前にイカフライをザッと混ぜて、フライパンで両面を焼いたら、あとは、ソースとかマヨネーズとかをかけて、あれば、オカカとか青ノリもかけて、食べるだけだ。

それから、イカフライを焼く寸前に入れるのは、先に混ぜとくと、ふやけて柔らかくなりすぎて、どこにあるんだか分かんなくなっちゃうからだ。焼く寸前に混ぜると、いい感じに歯応えも残ってるし、お好み焼きの具としてはオナジミの「キリイカ」と「テンカス」の2つの役割を果たしてくれる。あとは、紅ショウガがあれば、入れたほうがグッと美味しくなるんだけど、最近、ほとんどの紅ショウガが中国産のショウガを原材料にしてるってことを知ったので、あたしは紅ショウガが大好きなんだけど、中国さんの食品は恐いから、今は使うのはやめてる。

‥‥そんなワケで、お米の無くなったあたしは、500gで70円の小麦粉を2つと、3本で100円の世田谷区の長ネギと、5枚で100円のイカフライを買って来て、昨日までに5回、きっこ特製の「どんどん焼き」を晩ご飯にしたんだけど、小麦粉は、まだ2個目を開けたばっかだし、イカフライはぜんぶ使っちゃったけど、長ネギは半分残ってた。だから、光熱費とか調味料とかを考えなければ、1食あたり50円ほどで済んでるってことになる。これこそが、ホントの節約料理ってワケで、1食に100円以上もかけて「節約」なんて言ってる人は、3個で200円のカップ麺を食べたほうが、よっぽど節約になると思う。

で、あたしは、そろそろ「どんどん焼き」にも飽きて来たんだけど、こんな時のために、しばらく前にケチャップ味の焼きうどんが食べたくて、5玉で200円の真空パックのうどんを買ったのを1個だけ残しておいた。それから、アメリカ産の狂牛肉をいっさい使用してない、庶民の味方の「エスビー食品」のレトルトカレー、「なっとくのカレー」が、3個で200円だった時に、辛口を3個買ったのが、1個だけ残してあった。そして、「どんどん焼き」を作った残りの長ネギが半分あるんだから、この組み合わせを見れば分かるように、今夜のメニューは、きっこ特製の「カレーうどん」に決めたってワケだ。

だけど、カレーうどんは、何と言っても、麺ツユとカレーとの割合が決め手だから、目分量で作ってるあたしは、ちゃんと細かく説明することはできない。だから、もしも、あたしの方法で作ってみようと思った人は、途中で味見をして、自分の味覚に合うように調整して欲しいんだけど、まずは、片手鍋に3~4cmくらいお水を入れて火にかけて、沸騰して来たら、うどんを入れる。そして、長ネギを半分、輪切りでもナナメでもいいから、テキトーにザクザクと切って入れて、2倍か3倍濃縮の麺ツユをテキトーに入れて、レトルトカレーを1袋入れて、あとはテキトーに煮込むだけ‥‥って、ぜんぶテキトーだけど、この方法で初めて作る人は、最初は、うどんをほぐすために必要な最低限のお水の量にして、まだ麺ツユは入れないで、先にカレーを入れる。そして、カレーがドロドロすぎたら、カレーうどんのオツユとして、ちょうどいいくらいにお水を足して、最後に、味見をしながら濃縮の麺ツユを足してけば、失敗しないと思う。

普通のカレールーで作る場合には、長ネギだけじゃ寂しいから、チクワの輪切りとかも入れたほうがいいんだけど、レトルトカレーで作る場合には、最初からいろんな具が入ってるから、何も足さなくても、すごく高級な感じになる。だから、長ネギも入れなくてもいいんだけど、長ネギを入れると、すごく「和風」のテイストが出て、お店で食べるみたいな味になるのだ。

だけど、このカレーうどんの場合は、カレーが約70円、うどんが40円で、長ネギまで使ってるから、1食で100円を超えちゃう。だから、とても「節約料理」とは呼べないけど、今日は、タマタマ材料がそろってたから作っただけで、いつもは、好きな食べ物のひとつとして作ってる。どうしても食べたい時なんか、レトルトカレーが1個100円でも、うどんが1玉50円でも、材料を買って来て作るし、長ネギの他に、ホウレンソウも入れちゃったりする。だから、200円くらいかける時もある。

‥‥そんなワケで、今の時点で残ってる主食関係のものは、小麦粉だけになっちゃったんだけど、70円で500gも買える小麦粉や、100円で500gも買えるパスタがあると、どうしてもお米には手が出なくなっちゃう。だけど、お米だって、5kgで1500円くらいだから、500gなら150円てワケで、小麦粉の2倍程度、パスタの1.5倍程度で、メチャクチャに高いワケじゃない。でも、やっぱり、小さい単位で売ってないことが、お米を高く感じちゃう1番の原因だろう。だから、お米も、500g単位でスーパーに売ってて欲しいんだけど、単位が小さくなると、ナゼか単価が高くなっちゃうのが世の常だから、これからも、しばらくは、アスカと弐号機のお世話になりそうな予感のする今日この頃なのだ。


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ 1日1回、応援のクリックをお願いしま~す♪
   ↓   ↓
人気blogランキング


★ 好評発売中です!こちらもよろしくです♪
   ↓   ↓  
書籍版「きっこの日記」総合案内所

|

2007.02.22

ガンジャマンゲーム♪

Mari7
世界平和を望む人たちのバイブル「マリファナ青春旅行」の著者で、下北沢の「大麻堂」やヘンプレストラン「麻」のオーナーとしてもオナジミの麻枝光一さんが、ブログで「ガンジャマンゲーム」を紹介してます。

マウスを使ってガンジャマンの右手のジョイントを動かして、ピーポくんに見つからないようにガンジャを吸うゲームです。

ただ吸うだけじゃなくて、下の肺のマークのメーターを見ながら、どれくらい肺に入れるかがポイントで、あとは、どのくらいの時間、息を止めてるかも重要だし、煙を吐く時に見つかってもゲームオーバーになってしまうので、そのあたりのタイミングが難しいです。

でも、うまく吸うことができると、背景がバラ色になります(笑)

どこまで吸い続けられるか、チャレンジしてみましょう♪

「マリファナ青春旅行」麻枝光一的日常
http://taimadobrog.livedoor.biz/

※面白かったら、ランキングのクリックもしてあげてくださいね♪

|

言葉の暴力

21日、横浜市役所の職員、古屋聡士容疑者(31)が、市のホームページのメールフォームから、上司を名指しして、「ぶっ殺してやる」「家に火をつけてやる」っていう脅迫メールを送ったとして、神奈川県警加賀町署に、脅迫容疑で逮捕された。古屋容疑者は、「ふだんから上司の態度が気に入らなかった」として、地元のマンガ喫茶のパソコンから脅迫メールを送っていた‥‥ってなワケで、ちょっと前には、ケータイで同級生の女の子に「死ね」っていう嫌がらせのメールを送ってた中学生の男子が逮捕されたけど、こういうアホなことをするヤツラって、やっぱ、警察に逮捕されないと分かんないんだね。それとも、マンガ喫茶のパソコンやケータイなら、身元がバレないとでも思ってんのかね? それだとしたら、あまりにもアホすぎるし、逮捕されるのを覚悟してやってんのかね? どっちにしても、あたしには理解できない思考回路の人たちだ。

こういう人たちって、たかがメールとかって思って、ちょっとした嫌がらせのつもりでやってんのかもしんないけど、この、刑法第222条の「脅迫罪」ってのは、もともとはホニャララ団とかを逮捕するために作られた法律だから、犯した罪の内容に比べて、刑罰は重くできてる。成人の場合なら、「2年以下の懲役、または30万円以下の罰金」で、これは、麻薬特例法における規制薬物の所持や譲渡と同レベルの刑罰だ。だから、起訴猶予になることはマレで、8割以上は起訴される。そして、悪質だと判断された場合には、初犯でも罰金じゃなくて、執行猶予がつかないで実刑を食らうケースもある。さらに、何よりも厳しいのは、この「脅迫罪」には、未遂罪がないってことだ。つまり、相手を脅すメールを送信した時点で犯罪が成立したことになり、被害者が警察に届け出れば「脅迫罪」が確定して、逮捕されてからは、どんなに「冗談でした」「本気で脅すつもりはありませんでした」ってイイワケしても、もう遅いってことだ。そして、時効は3年だから、2年11ヶ月前に送った嫌がらせのメールでも逮捕されることがある今日この頃、皆さん、思い当たるフシはありませんか?(笑)


‥‥そんなワケで、この「脅迫罪」が、メールやインターネット上の嫌がらせにも適用されるようになって、ずいぶんたくさんのアホが逮捕されたけど、今度は、「脅迫罪」よりも罪の重い「暴力行為」が適用される動きがあるそうだ。「暴力行為」ってのは、その名の通り、街でケンカして、相手を殴ったりした時に適用されるもので、相手がケガをすれば、「傷害罪」や、場合によっては「殺人未遂罪」にまで発展する重罪だけど、この法律には、あまり知られてないワナがある。「ワナ」って言ったら語弊があるけど、「手さえ出さなければ罪にならない」って思ってるヤツラを逮捕するために、たとえ相手の体に指1本触れなくても、2人以上の複数で相手を脅した場合には、この「暴力行為」が適用されちゃうのだ。つまり、街を歩いてて、1人で誰かを口だけで脅したのなら、これは「脅迫罪」でしか逮捕できないんだけど、2人以上で口だけで脅した場合には、1ランク上の「暴力行為」で逮捕できるってことだ。

で、この法律をインターネット上にも適用しようって動きがあるのだ。ようするに、メールで相手を脅すことは、1対1だから、「脅迫罪」でしか逮捕できないんだけど、ブログのコメント欄や掲示板などで、複数の人間が1人の人間を脅したりした場合に、その脅してるほうの者たちが、それぞれ知らない者同士だったとしても、「2人以上で1人を脅した」ってことで、「暴力行為」に該当するっていうことなのだ。まあ、どっちにしても、悪質な犯罪であることには変わりないし、被害者が警察に届出をした時点で犯罪行為が確定するってこともおんなじなんだけど、こっちの「暴力行為」で逮捕された場合には、「3年以下の懲役、または30万円以下の罰金」ってことになり、単なる「脅迫罪」よりも重くなる。

それでも、初犯なら、よほど悪質じゃない場合を除いて、罰金で済むか、懲役でも執行猶予がつくと思うけど、ある日、突然、自宅や職場に逮捕状を持った刑事がやって来て、手錠をかけられて連行されてくワケだから、仕事をクビになったりの社会的制裁を受けることになる。まして、会社のパソコンから嫌がらせの書き込みをしてたとしたら、そのパソコンも押収されるんだから、留置所から戻って来たら、会社に自分の席がなくなってることは当然だろう。

「脅迫罪」や「暴力行為」で逮捕された場合は、最低でも、刑事拘留2日と検事拘留10日の計12日間、留置所に入れられて取り調べを受けるワケだけど、「脅迫罪」や「暴力行為」の場合は、12日で保釈されることはマレで、ほとんどの場合は、検事拘留を10日延長されて、22日間は拘留される。そして、そのうちの3割から4割は、22日間で決着がつかずに、拘置所に移送されたり、拘置所が満員の場合には、そのままの警察署か別の警察署の留置所に拘留され続ける。で、処罰が決まるまで、1週間か2週間に1回の地検の呼び出しのためだけに、何週間も何ヶ月も拘留され続けるってワケだ。

‥‥そんなワケで、今から10年以上も前のことなんだけど、あたしの地元の知り合いが、地元の居酒屋さんで友達と飲んでた。男性2人なんだけど、1人は地元の商店街のある商店の2代目で、あたしよりちょっと上の人で、すごくおとなしくて、ケンカなんか絶対にしないような人だ。これから説明する上で、A君てことにしとく。そして、もう1人は、その人の学生時代のお友達で、ラグビーだか何かのスポーツをやってた人で、ガタイが良くて、見た目はちょっとコワモテの人なんだけど、スポーツマンらしく正義感が強くて、自分からは絶対にケンカなんかしないような感じの人だ。こっちは、B君てことにしとく。

それで、その2人が飲んでるとこに、あたしと女友達のC子が入ってって、最初は別々に飲んでたんだけど、そのうちにおんなじテーブルで飲み始めて、盛り上がっちゃって、「カラオケに行こう!」ってことになった。そして、その居酒屋さんを出て、4人でカラオケボックスに向かったんだけど、あたしとC子が先を歩いてて、男性2人はちょっと離れて歩いてた。だから、4人が1つのグループじゃなくて、別々に見えたんだと思うけど、カラオケボックスの前まで来た時に、あたしたちはチャラい男から声を掛けられた。それで、テキトーにあしらったんだけど、その男も酔ってたみたいで、C子の腕を掴んだりしたから、あたしは大声で怒鳴った。

そこに、後ろの2人が、「どうした!」ってやって来たから、あたしは、その男に、「あたしたちはツレがいるから」って言ったんだけど、その男はゴチャゴチャとワケの分かんないことを言い出して、おとなしそうなほうのA君に向かって、「てめえ、いい気になってんじゃねえぞ!」とかってカラミ出した。それで、すぐさまB君が割って入って、「まあまあ、お兄さん、今日のところはおとなしく帰ったほうがいいですよ」って感じで、その男を帰そうとした。こっちは4人で、まあ、あたしとC子はアタマ数じゃないとしても、男性が2人もいるんだし、向こうは1人で、もしも1対1だったとしても、見るからにB君のほうが強そうだから、そういうふうになだめて、相手を帰そうとしたってワケだ。

だけど、その男は、今度はB君に食ってかかって来て、B君の胸を両手で押して、「オレを誰だと思ってんだ!」とか、「この辺じゃオレのことを知らねえヤツはいねえんだ!」とかって言い出した。それで、あたしがいけなかったんだけど、そのバカの「この辺じゃオレのことを知らねえヤツはいねえんだ!」ってのに対して、「あたしらみんな地元だけど、アンタみたいなバカヅラ見たことないよ!」って言っちゃった。そしたら、そのバカが、「なめんなブス!オレは●●組の息子だぞ!電話1本で何十人も若い衆が飛んで来るぞ!」とかって言い出した。それで、それまで冷静だったB君が、ものすごい顔をして、「小僧!おもしれえじゃねえか!オレのオジキは▲▲組の幹部だから、今から呼んでやろうか?てめえみてえなハッタリ小僧はシャレじゃすまんぞ!」って怒鳴りつけた。そしたら、そいつが急におとなしくなったから、そのスキにA君が、あたしとC子のことを連れて、先にカラオケボックスに入った。表では、B君が、「てめえ、今度この辺をウロチョロしてやがったら、てめえん家を探して火ぃつけてやっからな!」って怒鳴ってる声が聞こえた。そして、ちょっとしてから、B君もカラオケボックスに入って来た。

‥‥そんなワケで、文章で書いたら長いけど、ホンの5分か10分のことで、あたしたちは、カラオケボックスで飲んだり歌ったり騒ぎ始めたら、そんなことがあったことすら忘れちゃった。そして、4人で楽しんでたら、1時間くらいが過ぎた時、突然、ドアが開いて、2人の警察官が入って来た。それで、何がなんだか分かんないうちに、駅の裏の交番まで連れてかれて、ワケの分かんないうちにパトカーが来て、ワケの分かんないうちに、A君とB君は所轄の警察署に連れてかれた。で、結論から言うと、B君にたしなめられた男が、自分のほうが悪いクセに、交番に行って、2人の男から、つまり、A君とB君から脅されたってチクッたのだ。それで、あたしとC子も事情を聞かれたから、それぞれがホントのことを言ったのに、警察官にとっては、あくまでもチクッたバカ男のほうが「被害者」ってスタンスでしか対応してくれなくて、バカ男の言いぶんと、こっちの言いぶんとが正反対だから、A君とB君は警察署に連れてかれちゃったってワケだ。

そして、その時、交番の警察官は、こっちが手を出してないのなら、警察署で詳しい話を聞いて調書をとったら、A君とB君はすぐに帰って来るって言ってた。それで、あたしとC子は帰ったんだけど、次の日になってもA君とB君は帰って来なかったから、あたしは警察署に電話してみた。そしたら、「暴力行為」の容疑で拘留されてるって言うから、あたしは話が違うと思って、その足で警察署まで行った。それで、さんざん待たされて、やっと出て来た担当の刑事さんに話をして、「カラマレたのはこっちのほうだ」「相手には指1本触れてない」「こっちは女の子が腕を掴まれた」「B君は胸を押された」‥‥って、交番で話したことを改めて説明して、とにかく、「被害者はこっちなのに、手も出してないA君とB君を留置所に入れるなんておかしい。今すぐに出して欲しい」って言った。

そしたら、その刑事が言うには、「たとえ相手の体に指1本触れてなくても、2人以上の複数で、1人に対して脅迫するような内容の言動をしたら、暴力行為と言って、相手を殴ったことと同罪になる」ってことで、今回の場合は、B君が暴力団の名前を出したことと、最後に「家を探して火をつけてやる」って言ったことが「脅迫」にあたり、複数だったから「暴力行為」になったって説明された。だから、あたしは、「暴力団の名前を出したのは相手のほうが先で、B君が言ったのは売り言葉に買い言葉のようなものだ」ってことや、「複数って言っても、相手と話してたのはB君だけで、A君は何も言ってない」ってことを言った。そしたら、「だから、双方の言いぶんが違うから取り調べをするんです」って言われた。

それで、あたしは、「それなら相手も留置所に入れろ」とか、「こっちが複数だから逮捕するって言うんなら、なんであたしやC子のことは逮捕しないのか」とか、いろんなことを言った。そしたら、その刑事は、「君たちは被害者でしょ?君ともう1人の女の子が男に声を掛けられた。それで君たちが嫌がってるところに仲間のAとBが来て、相手と口論になった。そして2人で相手を脅迫した。そして被害者から通報があったから、AとBを逮捕したんです」って、言ってることがメチャクチャだった。だけど、あたしにはメチャクチャに聞こえても、これが警察のやり方なんだって思った。

でも、この時点までは、まだ軽く考えてた。なんだかんだ言っても、こっちは悪くないんだし、いくら「暴力行為」とかって言っても、現実には相手に指1本触れてないんだし、すぐに2人とも帰って来るって思ってた。だけど、そんなあたしの考えは甘かった。結論を先に言うと、2人とも起訴されてしまい、何もしてないA君は1ヶ月近くも拘留され、B君に至っては、さらに1週間、40日近くも拘留されたのだ。2人とも、東京拘置所がいっぱいだったって理由か、もうじき出られるからこのままでいいって判断されたのかは分かんないけど、最初に入れられた警察署の留置所の別々の房にずっといたそうだ。

そして、A君の仕事は家業だから、1ヶ月も拘留されててもクビにはならないけど、B君は普通のサラリーマンだったから、当然、クビになった。拘留中に、心配した会社の上司が面会に来たそうなんだけど、もともとコワモテでガタイのいいB君だったから、そのイメージからか、「酔って大暴れして相手をボコボコにした」ってウワサが流れたそうだ。10年も過ぎた今でこそ、A君やB君と会っても笑い話で済むけど、当時は、ホントに大変だった。A君のお母さんは心労と過労で倒れちゃったし、B君はなかなか再就職ができなくて、肉体労働のバイトで食いつないでた。

‥‥そんなワケで、「脅迫罪」や「暴力行為」なんて恐ろしい名前を聞くと、特殊な人たちだけのことで、一般人の自分たちには関係無いって思う人が多いと思うけど、そんなことはない。このケースみたいに、街でカランで来た相手に、売り言葉に買い言葉で口論しただけで、相手の体に指1本触れてないのに、警察に逮捕されて、1ヶ月以上も留置所に入れられることだってある。そして、今では、同級生に嫌がらせのメールを送った中学生から、上司に脅迫メールを送った職員までが、すぐに逮捕される時代になった。ようするに、ケータイやインターネットが一般的になり、便利な世の中になった反面、こういった犯罪までもが、簡単にできる世の中になったってことだろう。電話やインターネットの無かった時代に、誰かを脅そうと思ったら、相手に直接、会いに行って、面と向かって言わなきゃなんない。だから、ホントに根性のあるヤツ、ホントに腕の立つヤツじゃなかったら、そうそうケンカは売らなかっただろう。だけど、今は、自分の名前も顔も居場所も隠して、パソコンのキーを叩くだけで簡単に相手に嫌がらせや脅迫ができるから、面と向かったら何も言えなくなるようなヘタレどもが、他人への嫌がらせを生き甲斐にしてウジウジと生きている。ま、コイズミも言ってるように「人生いろいろ」なんだから、たった一度の人生をそんなふうに過ごすのも個人の自由だけど、そういう人たちは、あとから泣きを見ないためにも、せめて、自分たちのやってる行為が、いつ逮捕されるか分かんない「犯罪」だってことくらいは、足りないオツムに認識させといたほうがいいと思う今日この頃なのだ。


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ 応援のクリックもお願いしま~す♪
   ↓   ↓
人気blogランキング


★ 好評発売中です!こちらもよろしくです♪
   ↓   ↓  
書籍版「きっこの日記」総合案内所

|

2007.02.21

アンケートのお願いです。

「カナダ de 日本語」のミニーさんのとこで、2月の安倍内閣の支持率のアンケートを紹介しているので、皆さん、ご協力を!

政府から圧力の掛かったマスコミが報道している「捏造された支持率」ではなく、国民の声が反映された「真実の支持率」を知りたいと思います。

「カナダ de 日本語」
http://minnie111.blog40.fc2.com/

|

時給も格差社会

神戸市内の知的障害者の作業所で、障害者たちをタダ同然で労働させてたとして、神戸東労働基準監督署は、社会福祉法人「神戸育成会」に改善の指導をした。ここは、クリーニング工場やリサイクル工場などの施設をいくつも持ち、そこで知的障害者たちを働かせてるんだけど、今回、問題になったのは、そのうちの3施設で働かせてた16人の知的障害者で、毎日、朝から夕方まで、普通の人たちと同じ時間を働かされてたのに、月にもらってたのが、たった2万円ちょっと、年間でわずか25万円だった。これは、時給にすると、たったの120円~130円だ。

だけど、やらされてる仕事は通常のクリーニング作業で、年間に約1600万円もの収益を上げていた。で、支払ってたお給料は、16人×25万円=400万円てワケで、差し引いた1200万円を「神戸育成会」がボロ儲けしてたのかって言うと、そうじゃない。この他に、「障害者のメンドウを見てる施設」ってことで、神戸市から年間に約1400万円もの補助金までもらってたのだ。つまり、「神戸育成会」は、知的障害者16人を労働させることによって、年間に3000万円もの収入を得ていて、そのうちの400万円だけを本人たちに支払って、残りの2600万円をフトコロに入れてたってワケだ。

もちろん、知的障害者たちに仕事の指導をするスタッフの人件費や、他にもいろんな費用も掛かると思うけど、それにしても、時給120円てのは、あまりにも酷すぎる。それで、こんなことを何十年も続けて来た「神戸育成会」はって言うと、あまりにも儲かりすぎちゃって、去年の2月には、総工費6億円のほとんどを自己資金でまかなって、5階建の立派な「育成会会館」をおっ建てちゃった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、ニポンでは、労働法によって、都道府県別に「最低賃金」てもんが決められる。それで、兵庫県の場合は、今は時給683円だから、時給120円なんてのは、当然、ぜんぜん足りない。ちなみに、この「最低賃金」がニポン中で一番高いのは、もちろん東京都で719円、2位が神奈川県で717円、3位が大阪府で712円、あとはすべて600円台で、ニポン中で一番低いのが、青森県、岩手県、秋田県、沖縄県の610円だ。だけど、これは、単なる「地域別の最低賃金」で、この他に、「産業別の最低賃金」てのが決められてる。東京都の場合なら、鉄鋼業が810円、産業用機械製造業が798円、自動車製造業が797円、商品小売業が770円‥‥ってふうに、他にもいろいろと決められてる。

だから、東京都の最低賃金が719円だからって言っても、東京都内で働いてる人で「産業別の最低賃金」に分類されてる職種に就いてる人は、こっちの時給のほうが適用される。たとえば、東京都内で「自動車部品の組み立て」の仕事をしてたら、最低でも797円は保障されるワケで、もしもそれ以下の人がいたら、東京都の最低賃金の719円以上をもらってたとしても、それは、雇用者側がインチキしてるってことになる。

この最低賃金は、ほぼ毎年見直されてるんだけど、その地域の物価を基準に決められてる。だから、考えようによっちゃ、駐車場代だけで月に10万円以上もする東京の真ん中に住んでて、時給719円で働くよりも、駐車場付きの一軒家が月に5万円で借りられる秋田に住んでて、時給610円で働いてたほうが、結果的には得かもしんない‥‥なんてことも言ってみつつ、この最低賃金のうちの「産業別の最低賃金」てのは、誰でも保障されてるワケじゃなくて、年令が「18才から64才まで」って決められてるから、17才のバイトなら、小売業であっても、770円は保証されない。だけど、「地域別の最低賃金」のほうは、年令には関係なくすべての労働者に適用れるから、東京都内で働いてる人なら、何才でも、どんな職種でも、絶対に719円以上は保障される。

で、兵庫県の場合は、この「地域別の最低賃金」が683円なんだから、労働者の年令が18才以下だったとしても、見習い期間だったとしても、雇用者側は、ホントなら、絶対に683円以上は保障しなくちゃなんない。それなのに、「神戸育成会」は、どうして時給120円で人を働かせるなんていうデタラメなことをしてたのかって言うと、これは、労働法の網目をくぐってた‥‥って言うか、労働法が適用されないように、うまいことやってたからだ。労働に対する賃金てのは、正規の労働力として雇用した労働者に対して支払わなきゃなんないもので、この最低賃金を定めた労働法も、この「正規の労働者」に対しての法律だ。そして、特別な場合、たとえば、知的障害者などに「自立するための訓練」として仕事をさせる場合などは、この「正規の労働者」とはみなされず、労働法は適用されない。つまり、「神戸育成会」は、この法律をうまいこと利用してたってワケだ。

一般の人を外部から雇ったら、それは「正規の労働者」になっちゃうから、法に従って、最低賃金の683円以上を保障しなくちゃなんない。でも、自分のとこの知的障害者たちを「自立するための訓練」て名目で働かせれば、最低賃金法や労働基準法や労働衛生法などの労働法には縛られなくなる。だけど、知的障害者などを「自立するための訓練」として仕事させる上でも、「作業収入は必要経費を除き、障害者に全額工賃として支払う」「能力により工賃に差を設けない」「出欠や作業時間、作業量などは自由で、指導監督をしない」などの決まりがあって、施設側は、これらを守って、初めて「労働」じゃなく「訓練」て言えるようになる。

つまり、その施設の知的障害者たちが、それぞれ自分の出勤したい日だけ出勤して、自分の働きたい時間だけ働いて、自分のできるぶんだの作業をすればいいワケで、そこには、管理側の強制があっちゃいけないワケだ。そして、その施設での作業によって利益があった場合には、個々の能力によって工賃に差をつけずに、必要経費を差し引いた全額を全員に平等に配分して支払わなくちゃなんないってワケだ。

だけど、「神戸育成会」は、知的障害者たちを朝から夕方まで厳しく管理して働かせてた上に、作業収入のほとんどを巻き上げてた。そして、何よりも酷いのは、遅刻した者は「罰金」の名目で、もともと低かった工賃をさらに下げられてたのだ。「遅刻したから賃金を下げる」ってのは、まさに一般の労働者に対する対応だと思うし、この1点を見ただけでも、「出欠や作業時間、作業量などは自由で、指導監督をしない」「能力により工賃に差を設けない」などの規定に違反してることは明白だ。それに、どんな状況だとしたって、今のニポンで時給が120円だなんて、何かの冗談としか思えない。

でも、上には上があるように、下にも下があるワケで、この「時給120円」だって、羨ましいと感じる人たちがいる。それが、刑務所で懲役刑に服してる犯罪者たちだ。刑務所内での作業は、工具を使って家具を作ったり、調理器具を使って炊事をしたり、何らかの「器具」を使うものや、ある程度の専門知識が必要なものが「A作業」、体が不自由で他の人たちと同じ作業ができない人や、刑務所内で問題を起こして独房に入れられてるような人が、房内でやらされるのが「C作業」、そして、それ以外が「B作業」って分けられてる。それで、それらの中にも、10等工(見習い工)から1等工までの段階があって、賃金は等級によって決められてるんだけど、その時給ってのが、コレだ。


10等工 5円20銭
9等工 6円50銭
8等工 8円50銭
7等工 10円70銭
6等工 13円90銭
5等工 15円50銭
4等工 19円20銭
3等工 23円30銭
2等工 28円90銭
1等工 36円70銭


つまり、刑務所内では、最高でも時給が「36円70銭」てワケで、1日に8時間働いても、300円にもならないのだ。それどころか、入所したばっかの見習い工は、時給がたったの「5円20銭」だから、1日働いても40円、1ヶ月で1000円にもならないのだ。それで、1等工まで昇格できるのは、A作業をやってる人だけで、B作業の場合は最高でも3等工、C作業の場合は最高でも5等工までしか昇格できない。まあ、悪いことをして服役してるんだし、家賃も食費もタダなんだから、その上、たくさんのお金まで払うこともないとは思うけど、それにしても、今どき「20銭」だの「50銭」だのって、世の中で流通してない貨幣単位を使ってるズレ具合にビックル一気飲みだ。せめて、1円以下は切り上げるなりして欲しいと思う。

‥‥そんなワケで、刑務所に服役してる犯罪者と比べたら、「神戸育成会」で働かされてる知的障害者のほうが、まだマシなんだろうけど、今回のことって、「神戸育成会」だけのことなんだろうか? それとも、たまたま発覚したのが「神戸育成会」のケースだったんだろうか? 全国の都道府県には、たくさんの「育成会」があって、どこも「神戸育成会」とおんなじように、知的障害者を「手助けするため」って名目で働かせてるけど、他の施設は、どこもキチンと規定を守って、利益から必要経費を差し引いたぶんをちゃんと賃金として分配してるんだろうか? そして、仕事をしたがらない知的障害者を時間で拘束したり、ムリヤリに働かせてたりはしてないんだろうか?

あたしは、今回の「神戸育成会」のニュースを聞いて、すぐに、先月の大阪府八尾市の事件を思い出した。1月17日に、近鉄八尾駅前の歩道橋で、吉岡一郎容疑者(41)が、3才の子供を投げ落とした事件だ。吉岡容疑者は、地元の知的障害者の授産施設、「ゆうとおん」に入所していて、この日は、自分たちで作ったクッキーを駅前で販売していた。もちろん、施設の職員が付き添ってたけど、吉岡容疑者は職員の目を盗んで逃げ出して、たまたま近くを歩いていた子供を投げ落としたのだ。そして、警察の取り調べに対して、「仕事のストレスがたまっていて、むしゃくしゃしていた」「仕事がイヤで、何か悪いことをすれば仕事場に戻らなくていいと思った」って供述したそうだ。この供述だけを信じれば、この施設の「働かせ方」に、何か問題があったんじゃないかって思えて来る。

でも、吉岡容疑者の供述は二転三転してて、あとからは、「同じ施設の女性を好きになったがうまくいかなかったので、施設を出たくなった」とも言ってるそうだ。それに、何よりも、吉岡容疑者は幼児に対して異常な関心を持ってて、1987年から2000年までの間に、子供の連れ去り事件などで6回も逮捕されてて、刑務所にも服役してた。だから、「仕事がイヤで」ってのはウソであって、ホントは、ただ単に幼児に危害を加えたかっただけなのかも知れない。そして、幼児にしか興味がないのなら、「同じ施設の女性を好きになったがうまくいかなかったので」ってのも、ウソって可能性もある。

とにかく、この吉岡容疑者の場合は特殊なケースなんだから、供述を鵜呑みにして、そのまま「仕事のさせ方に問題があった」って考えるのは短絡的だと思う。だけど、1つだけ言えることは、この吉岡容疑者は、何度も逮捕されてる上に、服役までしてた犯罪者で、以前の施設を「子どもを連れ回す傾向がある」「粗暴で手に負えない」って理由から追い出された男であり、今回の事件当時は、精神科にも通院してたのだ。そんな男なのに、女性の職員を付き添わせただけで駅前に立たせて仕事をさせてたのは、施設側の認識が甘すぎたんだと思う。

だけど、これは、結果だけを見てのあたしの客観的な見解であって、施設側の話を聞いてみると、印象はまた違って来る。この施設、「ゆうとおん」の畑健次郎理事長は、事件後の記者会見で、吉岡容疑者が外出する時には、必ず職員やヘルパーを付き添わせたり、余分なお金を持たせないように気をつけてたってことを述べて謝罪した。でも、吉岡容疑者を入所させたイキサツについては、「(服役していたという)状況からみて、吉岡容疑者を受け入れるところは他にないだろう」って判断して、自分の施設で受け入れることを決意したことや、再び犯行に及ばないように、独自に対策を立てて努力してたことも伝えた。

この会見で、畑理事長は、「可能な限りのことをしてきたつもりですが、力不足で不十分でした」って述べたけど、この言葉の裏には、行政の怠慢がある。少ない職員数で多くの知的障害者を看ている「ゆうとおん」では、吉岡容疑者を受け入れる上で、八尾市にも支援の要請をしてた。だけど、八尾市側からは、具体的な支援は何もなく、市の職員たちは、再発防止のための相談に乗ることすらしなかったのだ。ようするに、コイズミ内閣が作り上げた「民間への丸投げ体質」が、こんなとこにまで蔓延してたってワケだ。メンドクサイものは、みんな民間へ丸投げして、相談にも乗らず、何か問題が起こっても、政府はいっさい関知しませんってワケだ。耐震偽装問題の場合だって、悪いのは構造計算書を偽装した建築士であり、それを黙認してたデベロッパーであり、それを見抜けなかった民間検査機関であり、われわれ国交省には何ひとつ責任はありませんってことで終わりにさせようとしてるけど、この問題もまったくおんなじ背景がある。

‥‥そんなワケで、この吉岡容疑者の事件は特殊なケースだけど、「神戸育成会」の問題は、耐震偽装問題とおんなじで、それこそ氷山の一角だろう。全国の知的障害者の社会福祉法人の多くが、立派なビルを建てたりしてる事実を見れば、数え切れないほどの知的障害者が、タダ同然で強制的に働かされてることは簡単に推測することができる。結局、何でも民間に丸投げする無責任な政府と、それを悪用して私腹を肥やす企業や法人て図式が無くならない以上は、いつの世も泣きを見るのは、長期ローンでマンションを買うサラリーマンから、障害者や病人やお年寄りに至るまで、社会的弱者、格差社会のピラミッドの底辺にいる国民たちだってことだ。まあ、そういう社会を作ってる政党が、未だに政権与党の座に居座ってるってことは、国民の多くがそういう社会を望んでるってことなんだろうから、あたしが文句を言ってもジンジャエールなんだろうけど、社会的弱者を虐げるような国を「美しい国」だなんて思える感覚が、あたしには、どうしても理解できない今日この頃なのだ。


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ 応援のクリックもお願いしま~す♪
   ↓   ↓
人気blogランキング


★ 好評発売中です!こちらもよろしくです♪
   ↓   ↓  
書籍版「きっこの日記」総合案内所

|

2007.02.20

絶対の愛

Eiga4
このごろ、最初の「エヴァンゲリオン」を最新機種だと思い込んで打ってみたり、あまりにもホゲホゲなあたしだけど、またまた、自分で自分がイヤになっちゃうほどのホゲホゲが炸裂しちゃった。シメキリを過ぎたと思って、寝る時間を削ってまでがんばってた確定申告なのに、シメキリを1ヶ月カン違いしてたのだ‥‥って言うか、あたしの頭の中のカレンダーが、1ヶ月狂ってたのだ。それで、パソコンのほうのスケジュール表を見たら、ちゃんと3月15日に赤いマークがつけてあるし、毎年のことなのに、何でカン違いしちゃったんだろう? 思い当たるフシとしては、毎年シメキリに間に合わないから、今年こそは絶対に間に合わせようって思って、いつもより早めに準備に取り掛かったってことくらいだ。それで、チョコチョコと領収書をマトメたりしてるうちに、どっかでカン違いして、「ああ、あと1週間しかない!」って思っちゃったみたいだ。とにかく、教えてくださった皆さん、どうもありがとうございました♪

おかげ様で、あたしは、ものすごく気持ちに余裕ができて、時間的にも余裕ができたので、3月10日に公開になる、大好きなキム・ギドク監督の最新作、「絶対の愛」をひと足先に観ることができた。感想としては、とにかく期待してた以上に面白かったんだけど、いつも思うのは、映画を観て面白かった時とか、本を読んで面白かった時に、そのことを日記に書くのが難しいってことだ。だって、ストーリーを書くワケには行かないし、どんなシーンが良かったのかを書くワケにも行かないし、だけど、面白かったってことは伝えたいから、どうしても奥歯にモノがはさまったみたいな書き方になっちゃう。

おんなじキム・ギドク監督の作品でも、「きっこの日記2」にも掲載した「魚と寝る女」の場合は、何年も前に公開された映画だったから、多少は気がラクだった。でも、やっぱり、これから観る人のことを考えて、公式サイトに書かれてた紹介文を参考にして、それ以上のことは書かないように注意した。だけど、今度の「絶対の愛」の場合は、これから公開される映画で、関係者や試写会に行った人以外は、まだ誰も観てないワケだから、ものすごく気を使っちゃう今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、今回も、映画の公式サイトに書いてあることを参考にして書くと、絶対の愛を手に入れるために、美容整形で自分の顔を変えちゃう女性の物語だ。だけど、自分の顔に不満があって整形するんじゃなくて、もともと、それなりにキレイな女性で、何のために整形するのかって言うと、残念ながら、ここから先は書けない。で、この映画のストーリーの背景にあるのは、現在の韓国の美容整形事情だ。韓国は、世界有数の美容整形大国で、無免許医などの闇の世界まで入れると、年間に4000億円から5000億円もの市場だという。若い女性が、周りに目がある喫茶店などで、普通に整形の話題を口にして、良い病院を紹介しあったり、友達に整形を薦めることも日常的だという。ニポンだと、「あなた、目を整形したほうがいいわよ。いい病院を紹介してあげるから」なんて言ったら失礼なことだけど、韓国だと、言われた人は感謝して、「ありがとう」って言うそうだ。

美容整形と言えば、どの国でも女性が多いけど、韓国では、ここ数年、男性の二枚目スターの人気が高くなって来たことから、美容整形する男性も急増したらしい。何しろ、2年前には、ノムヒョン大統領までが二重マブタの手術をしたほどだし、そのあとには、ノムヒョン大統領の奥さんも整形したし、側近の経済補佐官も整形したし、挙句の果てには、大統領の後援会長までもが整形 しちゃった。ニポンで言えば、アベシンゾーや出しゃばり女房だけじゃなくて、アパの元谷会長までもが整形したってことなんだから、ものすごいことだと思う。ま、アベシンゾーの場合は、もう完全に末期だから、整形したって支持率は戻らないと思うけど、「ネプリーグ」で、アベシンゾーと出しゃばり女房の写真を見て、「ノッポさんと増田明美かと思ったよ」って言った関根勤に、座布団を5枚あげたいと思う。

で、韓国の美容整形は、値段も安くて、目を二重にして鼻を高くする手術が、だいたい15万円から20万円程度で、ニポンの半分から3分の1ほどだ。それで、腕が良くて人気のある医者は、何ヶ月も先まで予約が埋まってるそうだから、ようするに、多くの医者が数をこなしてるワケで、数をこなせばそれだけ上手くなるんだと思う。だから、中国からは、年間に1万人以上の人たちが、韓国への美容整形ツアーに参加してるそうだ。

‥‥そんなワケで、韓国のこんな背景を知った上で、この「絶対の愛」を観ると、いろんな意味で、より深く楽しむことができる。ニポンでは、美容整形に対して、「非日常的」なイメージ、「美容整形は人に隠れてやるもの」「美容整形は悪いこと」っていうイメージを持ってる人のほうが多いと思うから、韓国の美容整形事情を知らずに観ると、設定は現代なのに、異世界の物語みたいに感じて、フィクション性が強くなっちゃう。だけど、現代の韓国が美容整形大国であること、美容整形外科が立ち並ぶ「整形ストリート」なんて言う通りまでがあり、どこも大繁盛してることなど、ニポン人にとっては「非日常」である「自分の顔を変える」という行為が、極めて「日常的」に行なわれてる国だって認識を持って観ると、キム・ギドク監督が表現したかった核心に到達することができると思う。逆に、韓国の人たちがこの映画を観ても、ストーリーの展開の面白さを追うだけで終わってしまい、この作品が啓蒙してくれてる本質的な部分までは理解されないんじゃないかって思った。

あたしは、キム・ギドク監督の持ち味って、自分の意図するものを作為的に扱わないことだと思ってる。ようするに、伝えたいことを過剰に演出したりせず、ただ淡々と撮り続けて、「分かる人だけ分かればいい」ってスタイルなんだと思ってる。だから、どの作品にしても、ものすごく評価が分かれる。10人のうち10人が70点をつける作品じゃなくて、5人は100点なのに、残りの5人は0点みたいな、極端に言えば、観る人マカセな作品が多い。あたしの大好きな「魚と寝る女」にしても、あたしとしてはサイコーだと感じてるけど、GyaOで配信された時にレビューを見たら、何人かに1人はものすごく低い評価をつけてて、「何が言いたいのか意味不明」とかって書かれてた。だけど、満点をつけてる人たちも多くて、その人たちの感想は、あたしの感じてる感覚と近かった。

まあ、「魚と寝る女」の場合は、主人公の女性のセリフがまったく無いっていう、ちょっと変わった作品だから、観る側の感性とか、映像を読み取る力とかによって、評価が分かれるのはジンジャエールだけど、今回の「絶対の愛」は、誰が見てもキチンと分かるストーリーだし、起承転結もハッキリしてるし、何も考えずにボーッと観てても、すごく楽しめる。そして、韓国の美容整形事情などを知った上で観ると、もっと深い部分まで感じることができる。さらに言えば、キム・ギドク監督の他の作品も観た上で、この「絶対の愛」を観ると、もっともっと楽しむことができる。

1996年に「鰐(わに)」で監督デビューして以来、異常なハイペースで作品を作り続けてるキム・ギドク監督は、2000年に4作目の「魚と寝る女」を発表して、ニポンでも注目されるようになった。そして、翌年の2001年には、「コースト・ガード」「受取人不明」「悪い男」と、1年間に3本もの作品を発表してる。これは、他の監督じゃ考えられないことだ。「低予算で短期撮影」ってのは、キム・ギドク監督の売りの1つだけど、だからって、決してザツに作ってるワケじゃない。ようするに、自分の頭の中のイメージが生きてるうちに作品を完成させたいから、短期集中の制作スタイルを取ってるワケで、その証拠に、2004年に発表した2本の作品、「サマリア」と「うつせみ」は、「サマリア」がベルリン国際映画祭銀熊賞の「監督賞」を受賞し、「うつせみ」がベネチア国際映画祭の銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞し、現在では、世界三大映画祭制覇にもっとも近い監督だって言われてる。莫大な予算を使って、何年もかけて撮った作品でも、ノミネートすらされない映画がマウンテンなのに、低予算で短期間で撮った作品が、年間に2本も受賞するなんて、やっぱり、最初は異端児扱いされてたキム・ギドク監督に、時代のほうが追いついて来たんだと思う。

‥‥そんなワケで、「韓国映画」って聞くと、多くのニポン人は、最近までの韓流ブームを思い浮かべると思うし、そのイメージは、ペ・ヨンジュンを始めとした、通称「韓流スター」って呼ばれてる人たちが出て来る陳腐で時代遅れな恋愛映画だろう。だけど、あんなものをありがたがって観てるのは、ニポンの一部の人たちだけで、世界じゃ誰も相手にしてない。その証拠に、ペ・ヨンジュンの去年の年収は、約44億円だそうだけど、そのうちの40億円は、ニポンで稼いだぶんだそうだ。もちろん、この40億円てのは、ペ・ヨンジュンのフトコロに入ったお金であって、この何倍ものお金が、ニポンから韓国へと流れてる。あたしは、前にも書いたけど、あんな「竹島は韓国の領土です」なんて言ってるヤツなんかに、ホイホイとお金を払うニポン人の気持ちが理解できない。

まあ、電通が作った「韓流ブーム」も、そのカラクリに気づく人たちが増えて来て、ようやく静かになって来たけど、あたしが何よりも残念なのは、ああいったくだらないブームを捏造されたことによって、キム・ギドク監督のような、本物の監督が作った本物の作品までもが、「どうせ韓国映画だろ?」って目で見られちゃうことだ。あたしは、「魚と寝る女」をこの日記で取り上げた時に、次のように書いた。


「三流のカンフー映画しかないように思われてる香港映画界にも、鬼才、ウォン・カーウァイ監督が存在しているように、キムチ臭い三流恋愛映画しかないように思われてる韓国にだって、独自の感性で映像美を追求し続けているキム・ギドク監督が存在しているのだ。」


そして、ウォン・カーウァイ監督は、香港映画に対するニポン人の先入観を消し去ってくれたけど、残念なことに、韓国映画に対するニポン人の先入観は、まだまだ健在だ。それは、電通が絡んでることを見れば分かるように、ほとんどの外国映画は、「商売」としての対象でしかなく、その作品の価値は、「この映画で儲けられるかどうか」ってことで決められてるからだ。つまり、映画ってものは、「映画芸術」ではなく、あくまでも「映画産業」ってワケで、人気の韓流スターさえ主役にすれば、それがどんなにくだらない茶番映画でも、ニポンでは大儲けができるってワケだ。

だけど、こういった、産業としての韓国映画とは、対極にいるのがキム・ギドク監督だ。キム・ギドク監督に関する名著、「キム・ギドクの世界~野生もしくは贖罪の山羊~」に掲載されてるインタビューの中で、2001年の「コースト・ガード」について、インタビュアーのチャン・ジョンイル氏は、要約すると、次のような意味の質問をしてる。


「この映画は、韓国の地方ならどこでも起こっている日常的なことを扱っています。コネもなく、お金もなく、学もない若者同士が争うだけです。どうして監督は、韓国社会の最たる弱者集団のみを抽出して、お互いに闘わせるのでしょうか? こういった若者を取り上げたとしても、それが最終的に成功するという映画的なカタルシスがあれば分かるのですが、監督の映画はそのまま終わってしまいます。キム・ギドク映画が『商業性ゼロ』と言われているのは、まさにこの点に起因するのではないでしょうか?」


そして、この質問に対して、キム・ギドク監督は、次のように答えている。


「だから私は他の韓国映画が面白くないのだろうか? そうだ。正直言って、ほとんどの韓国映画はつまらない。チャンさんの質問を読んでその理由がわかった。私はまったく反対側で映画を撮っているようだ。他の監督たちにとっても、私の映画はつまらないだろう。」


‥‥そんなワケで、まだキム・ギドク監督の作品をちゃんと観たことのなかった人たちに、嬉しいお知らせがある。渋谷のユーロスペースで、3月10日の「絶対の愛」の公開にともなって、ひと足早い2月24日から「スーパー・ギドク・マンダラ」と銘打ったスペシャルイベントが開催されるのだ。夜の9時からなんだけど、劇場未公開の作品を含む過去の作品を連日上映してくれて、土日には、朝の9時からの回もある。以下、その上映スケジュールなので、興味を持った人は、この機会に、ぜひ、本物の韓国映画を味わって欲しいと思う今日この頃なのだ。


「スーパー・ギドク・マンダラ」  渋谷ユーロスペース

連日 9:10 pm~
2/24(土)ワイルド・アニマル
2/25(日)弓
2/26(月)うつせみ
2/27(火)サマリア
2/28(水)春夏秋冬そして春
3/1(木)コースト・ガード
3/2(金)コースト・ガード
3/3(土)悪い男
3/4(日)悪い男 
3/5(月)魚と寝る女
3/6(火)魚と寝る女
3/7(水)リアル・フィクション
3/8(木)リアル・フィクション
3/9(金)リアル・フィクション
3/10(土)受取人不明
3/11(日)受取人不明
3/12(月)悪い女 ~青い門~
3/13(火)悪い女 ~青い門~
3/14(水)ワイルド・アニマル
3/15(木)ワイルド・アニマル
3/16(金)ワイルド・アニマル

モーニングショー
2/25(日)ワイルド・アニマル 9:30am~
3/3(土)悪い女 ~青い門~ 9:30am~
3/4(日)悪い女 ~青い門~ 9:30am~
3/10(土)リアル・フィクション 9:50am~
3/11(日)リアル・フィクション 9:50am~


「絶対の愛」 公式サイト
http://zettai-love.com/

「絶対の愛」 公式ブログ
http://zettailove.exblog.jp/

「ユーロスペース」
http://www.eurospace.co.jp/


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ 応援のクリックもお願いしま~す♪
   ↓   ↓
人気blogランキング


★ 好評発売中です!こちらもよろしくです♪
   ↓   ↓  
書籍版「きっこの日記」総合案内所


|

2007.02.19

Peace Music Festa!

Peacemusic07_index
2月24日(土)、25日(日)の2日間、沖縄の辺野古で、今年も「Peace Music Festa!」が開催されます。

この国の宝、「ジュゴンの住む美しい海」を守るために、参加できる人は、ぜひご参加ください。

詳しくは、下記のオフィシャルサイトへどうぞ。

「Peace Music Festa!」
http://www.peace-music.org/

|

着物の国に生まれて

Wasou1 最近のCMで、中村雅俊の息子がギターを弾きながら「悲しみに~出会うたび~」とかって歌ってると、そこに中村雅俊がやって来て、「ヘタクソ」って言って、自分が見本の歌を歌い出すってのがある。だけど、あれ、何度見ても、あんまり2人の歌の違いが分かんない。10段階だとして、息子の歌のレベルが2か3で、中村雅俊の歌のレベルが8とか9とかなら、違いがハッキリ分かるんだけど、あのCMだと、息子が3で、中村雅俊が4か5ぐらいの感じだから、イマイチ、違いがハッキリしない。

 

でも、何度か見てるうちにハッと気づいたんだけど、あれって、もしかしたら、息子の歌のことを「ヘタクソ」って言ってんじゃなくて、ギターのことを言ってんじゃないかって思った。歌は関係なしにして、ギターだけを見れば、息子のほうは、何とかコードを押さえて、やっとこさ音を出してる感じなのに対して、中村雅俊のほうは、キレイな音でアルペジオを弾いてる。だから、「あれはきっとギターのことなんだ」って理解するようにしたら、今までモヤモヤしてた気分も解消された。

 

だけど、CMって一瞬のことだから、こういったカン違いって多い。ちょっと前に、女性の読者から、「岡江久美子の着物の着付けのCMで、着られないなんてもったいない、と言いながら、若い女性に着物を着せるのですが、死人になっているんです。これっておかしくないですか?」って内容のメールが来た。ちなみに、「死人」てのは、着物を左前に着ることだ。それで、あたしは、そのCMは見覚えがあったけど、そこまで細かくは見てなかったから、インターネットで調べてみたら、日本和装のCMで、日本和装のサイトで見ることができた。そして、注意して見てみたら、何のことはない、それは鏡に映した姿だった。ようするに、岡江久美子が、若い女性に着物を羽織らせて、その姿を本人に見せるために、大きな鏡に映してたってワケで、鏡に映った姿なんだから、左右は逆になって当然だ。だけど、そのシーンが映るのはホンの一瞬だから、カン違いしちゃう人も多いと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?

 

 

‥‥そんなワケで、あたしは、自分で言うのも何だけど、お着物の着付けは得意なので、岡江久美子から「着物の国に生まれたのに着られないなんてもったいない」って言われなくて済むし、日本和装の着付け教室にも通わなくて済むんだけど、着付けが得意なあたしでも、いつも不思議に思ってることがある。それが、「右前」と「左前」だ。「死人」て言われてる「左前」ってのは、左の前ミゴロを下にして、その上に右の前ミゴロが来るんだから、右のほうが前になってるワケで、その状況をそのまま言葉にしたら「右前」になる。で、正しい着付けの「右前」のほうは、その逆で、右手をフトコロに入れられるように、左の前ミゴロが前になってるから、言うなれば、これこそが「左前」だ。

 

一説には、「相手から見て、左が前か右が前か」とも言われてるけど、右手も右足も右目も、ぜんぶ「自分から見て」の「右」なのに、お着物の着付けだけが「相手から見て」ってのは、どうも納得できない。それに、おんなじお着物の場合でも、「右の袖」って言えば、自分から見て右側の、右手を通してる袖のことだ。だから、着付けに関してだけ「相手から見て」ってのは、どうも分かんない。それから、別の説として、左前、右前の「前」は、前か後ろかの物理的な「前」じゃなくて、前(さき)か後(あと)かの時間的な「前」って説もある。つまり、左の前ミゴロをサキに引いて、右の前ミゴロをアトから引けば、ミゴトに左前の死人になるってワケで、あたし的には、こっちのほうがホントっぽく感じる。

 

で、洋服の場合には、男性は右前で女性は左前って区別されてるけど、和服の場合は、男性も女性も振袖も浴衣も、ぜんぶ右前に着るのが普通だ。細かいことを言うと、お坊さんの衣装の一種の「偏衫(へんざん)」て言う法衣は、左前に着ることになってる。だけど、これは、インドから伝わって来たもので、インドでの着方がモトになってるから、一般的な和服とはちょっと違う。他にも、沖縄の昔の民族衣装は、性別や衣装の種類に関係なく、左前に着てる物が多い。だけど、右前に着てる人もいたから、どっちかに決まってたワケじゃないみたいだ。

 

ちなみに、これは、沖縄が琉球王国だった時の話で、明治12年(1879年)にニポンに併合して沖縄県になってからは、ムリヤリに「ヤマト化」するために、政府によって、沖縄の方言の撲滅運動や、伝統的な生活習慣などの排除運動が強引に展開された。その1つとして、沖縄の人たちに強制したのが、着物を右前に着ることと、帯を後ろで締めることだった。だから、今でこそ、沖縄の民族衣装の帯を前で締めた姿を見ることができるけど、当時は、日常生活での習慣を強制的に変えられたんだから、沖縄の人たちは大変だったと思う。

 

‥‥そんなワケで、インドから伝わって来たお坊さんの法衣とか、ニポンに併合される前の沖縄の着物とか、そういった特別なものを除けば、ニポンの着物は右前に着るのがキマリってワケだ。それじゃあ、いつ、そんなキマリができたのかっていうと、これはハッキリと分かってるんだけど、719年、奈良時代のことだ。

 

600年ころまで古墳時代のニポンは、朝鮮半島と交流してて、いろんな文化のやり取りをしてた。それで、当時のニポン人は、中国の北西部の「胡(こ)の国」、今のモンゴルにあたる国だけど、その遊牧騎馬民族が着てた着物が、朝鮮半島を経由してニポンに伝えられてたものを着てた。どんなのかって言うと、上下が分かれたツーピースタイプのもので、古墳から出土されるハニワは、この着物を着たデザインのものが多いし、古墳の壁画も、この着物を着た人の絵が多い。それで、その壁画を見ると、右前もあるけど、左前に着てるものも多い。これは、もともとの胡の国の人たちが左前に着てたからで、それがそのまま伝えられたからだと思う。

 

で、何で胡の国の人たちは左前に着てたのかって言うと、遊牧騎馬民族ってのは、極端に言えばギャング団みたいなもんで、馬上から巧みに弓矢を扱って、町を襲ったりしてた。それで、揺れる馬上で弓を引く時に、着物が右前だと、ふくらんだ着物に矢が擦れて失敗することがあるため、みんな、左前に着てた。だから、この左前は、単なる風習とかじゃなくて、ちゃんとした理由があっての左前だったワケだけど、ニポン人は遊牧騎馬民族じゃないから、別に理由はなくて、右前と左前が混在してたってワケだ。

 

だけど、600年代に入って、小野妹子が遣隋使として中国に行ったりするようになると、今度は、胡の国の遊牧騎馬民族に襲われてたほうの国の文化も入って来るようになった。そして、中国では、618年に、それまでの「隋(ずい)の国」が滅びて、「唐(とう)の国」になったので、ニポンの遣隋使は遣唐使に名前が変わったけど、文化の交流は続いてた。それで、中国では、719年に、左前は恐ろしい騎馬民族の着方だってことから、「我々は日常的には右前で着るように。左前で着るのは死などの非日常の時だけ」ってキマリが出来て、それがそのままニポンにも伝えられたってワケだ。

 

ちなみに、ちょっとダッフンするけど、719年てのは、楊貴妃が生まれた年だ。さらに、ちなみに、楊貴妃が名前だと思ってる人がいるかもしんないけど、楊貴妃の「貴妃」ってのは名前じゃなくて、王監督の「監督」とか、デヴィ夫人の「夫人」とかとおんなじで、肩書きを表わす言葉だ。楊貴妃の名前は「楊玉環」って言って、玄宗皇帝のたくさんいた愛人の中の1人だ。だけど、何十人もいた愛人にも、上から「貴妃」「淑妃」「徳妃」「賢妃」ってズラーッと順位がついてたから、ー番上の「貴妃」の肩書きをもらってた楊玉環は、ナンバーワンの愛人だった。

 

‥‥そんなワケで、話はクルリンパと戻るけど、奈良時代の719年に、中国から、「着物は右前で着る」「左前は人が死んだ時だけ」ってキマリが伝わって来て、ニポンでも、だんだんに広まって行った。そして、ニポン人の着物が、古墳時代の上下が分かれたツーピースタイプのものから、そのトップスだけが長くなったワンピースタイプのものへと変わっても、このキマリだけは変わらずに守られ続け、現在に至るってワケだ。だから、左が前になってるのに、何で「右前」って呼ぶのかは分かんないけど、「着物は右前で着る」ってキマリそのものは、1300年も前から続いて来たもので、そのルーツは、中国の文化だった。

 

着物のことを「呉服」って呼ぶのも、中国の「呉の国」から伝えられた織り方によって作られてるからで、時代劇の水戸黄門が、自分の身分を隠すために、「呉服問屋の隠居です」なんて言ってるのは、今で言えば、ちょっと違うけど、「アウトレットの代理店をやってます」って感じになる。だから、今でこそ、着物はニポンの民族衣装として世界中で認識されてるし、岡江久美子も「着物の国」なんて言ってるけど、歴史的に見たら、中国から伝えられた織り方で作った着物を中国から伝えられた右前で着てるってワケだ。

 

じゃあ、歴史的に見て、ホントの意味でのニポンのオリジナルの着物、「和服」は何かって言うと、古墳時代のツーピースタイプのは、胡の国の遊牧騎馬民族のだから、その前の時代の服ってことになる。で、その前の時代のニポン人が、どんな服を着てたのかって言うと、大きな長方形の布の真ん中に穴を開けて、そこに頭を入れて、前後にパラリと下ろして、腰の部分をヒモで結んでた。だから、ニポンのオリジナルかもしんないけど、古代の服なんて似たようなもんだろうから、世界のいろんな国にもあったと思う。

 

大きな布の真ん中に穴を開けただけのものでも、メキシコのポンチョみたいに独自のスタイルが出来上がってれば、堂々とオリジナルって言えるんだろうけど、ニポンの場合は、朝鮮半島からツーピースタイプの服が伝わって来たら、そっちのほうが便利だからって飛びついちゃって、それまでの服は着なくなっちゃった。だから、もしも、朝鮮半島との交流がなくて、その後の中国との交流もなかったとしたら、今のニポンを代表する着物は、メキシコのポンチョみたいなスタイルのになってた可能性もある。

 

‥‥そんなワケで、着物にしたって、食べ物にしたって、文字にしたって、多くの文化は、他国との交流によって生まれ、それが、長い年月をかけて、ニポンのオリジナルへと昇華したってワケだ。だからこそ、あたしは、この歴史ある文化の数々をヨケイに大切にしなきゃいけないと思う。だけど、人に着付けてもらう成人式の晴着なら、左前になってる死人なんてメッタにいないけど、社員旅行で温泉ホテルの宴会場に集まった浴衣の人たちを見ると、3人に1人は死人になってる。花火大会に行っても、死人になってる浴衣の女の子を良く見かける。そして、あたしが、何よりも危惧してるのは、若いお母さんが、自分の子供の浴衣を死人にして着せてることだ。子供のお手本であるべき親が、正しい着物の着せ方も知らないなんて、その子供が親になったら、いったいどうなっちゃうんだろう?‥‥なんて、岡江久美子に代わって、あたしが言ってみた今日この頃なのだ。

 

 

★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ ニポンの大切な文化を滅びさせないために、クリックをお願いしま~す!
   ↓   ↓
人気blogランキング

 

 

★ 好評発売中です!こちらもよろしくです♪
   ↓   ↓  
書籍版「きっこの日記」総合案内所

 

 

 

|

2007.02.18

イギーとピート

Natsu1_1
昨日の日記のオチに、「ジョジョの奇妙な冒険」をチョコっと使ったから、今日はその流れからスタートしちゃうけど、今度、「ジョジョの奇妙な冒険」の映画が公開になるみたいで、その宣伝のためなのか、GyaOで1話と8話を配信してる。それで、あたしは、ジョジョは大好きなマンガの1つなんだけど、アニメは観たことなかったから、1週間くらい前のことだけど、真夜中に観てみた。そしたら、何編て言うんだか覚えてないけど、最初から3番目くらいの、主人公がニポン人の空条承太郎のヤツだった。だから、1話は、ジョセフ・ジョースターが連れて来たアヴドゥルが、留置所から承太郎を出すだけで、そんなに面白くなかったんだけど、8話のほうは、あたしの大好きなイギーが登場するエジプトのヤツだった。だけど、これが前編で、水のゲブ神を操るンドゥールと、砂のザ・フールを操るイギーとの戦いまでは観れなかった。それで、続きを観るのは、きっと有料だろうから、あたしはあきらめた。

ちなみに、言わなくても分かってると思うけど、ジョジョの登場人物は、ミュージシャンの名前やバンド名を拝借してつけてるから、イギーってのはイギー・ポップ、ンドゥールってのはユッスー・ンドゥールから取った名前だ。で、イギーがスピードワゴン財団のヘリで登場するシーンでは、イギーの大好物のコーヒーガムでキゲンを取るとことか、そのガムを包み紙のまま食べちゃうとことかも、ぜんぶマンガに忠実に作られてて、あたしはすごく嬉しかった。それで、満足した顔でコーヒーガムをクチャクチャ噛んでるイギーを見てたら、あたしは、「夏への扉」のピートを思い出した‥‥って、ここまで書いて来て、今、気づいたんだけど、痒いとこに手が届く「きっこの日記」としては、「ジョジョの奇妙な冒険」を知らない人のことも考えて書かなきゃなんなかったワケで、イギーってのは、犬だ。ボストンテリアっていう種類みたいだけど、見た感じはフレンチブルドッグの痩せたのみたいで、白と黒のガラが、あたしが面倒見てる猫のマックスに良く似てる。それで、その犬の大好物がコーヒーガムで、コーヒーガムさえカミカミさせとけば、おとなしくしてるって感じの今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、このイギーが大好きなんだけど、イギーの最後のシーンは、もう、何度も何度も泣いた。今、これを書いてても、思い出して涙が出そうになる。DIOの館を守ってるハヤブサのスタンド使い、ペットショップとの戦いで、イギーは、自らの足を切断して、瀕死の重傷を負って辛勝した。だけど、次の敵は、異次元の空間を操る強敵、ヴァニラ・アイス。まず、アヴドゥルがやられて、残ったのはポルナレフとイギーだけで、敵は段違いに強い。それで、あとちょっとでポルナレフがやられちゃうって瞬間に、瀕死のイギーは、最後の力を振り絞って、ザ・フールを使ってポルナレフを助けて、自分は息絶える‥‥。

この先の、ジョジョとDIOとの戦いは、当然、名バトル中の名バトルだけど、あたしにとっては、こっちのイギーの最後のシーンのほうが、心に残ってる‥‥って、ものすごくダッフンしちゃったけど、あたしが言いたかったのはコレじゃなくて、イギーは、「犬なのにコーヒーガムが好き」って部分だった。それで、コーヒーガムをクチャクチャ噛んでるイギーを見てたら、あたしは、「夏への扉」のピートを思い出したってワケだ。

で、今度は、「夏への扉」を知らない人のために説明すると、これは、あたしのプロフィールの「好きな本」のとこにも1番目に書いてあるけど、あたしの大好きなSF小説で、今からちょうど半世紀前の1957年に発表された、ロバート・A・ハインラインの名作だ。チョー有名だから、読んだことのある人のほうが多いと思うけど、あたしは、中学の時に、古本屋さんのワゴンで文庫本を100円で見つけて、表紙の猫の後頭部がメッチャ可愛いかったから、思わず買っちゃった。そうじゃなかったら、SF小説なんか興味ないから、絶対に買わなかったと思うし、今まで読まずに来たかもしんない。だから、こんなに素晴らしい本と出会うことができて、あたしは、表紙の猫の絵に感謝してる。

それで、この本の場合は、たくさんの人が読んでると思うから、読んでない人にもサシサワリのない程度に書くと、これはタイムトラベルのお話なんだけど、タイムマシンで未来へGO!‥‥なんて早い話じゃなくて、人工冬眠装置に入って、行きたい時代になったら目を覚ますってワケだ。だから、このお話では、主人公は最初に30年後の未来に行くんだけど、一瞬で行くワケじゃなくて、冷凍睡眠装置の中でずっと眠ってて、30年経ったら起きるってワケだ。だけど、その30年後の未来には、ちゃんとタイムマシンがあったから、帰りは早い(笑)

で、この小説が発表されたのが50年も前だから、これは未来の話として書かれてるのに、最初の主人公たちが暮らしてる未来世界の設定が1970年で、そこから30年後の未来の2000年に行く。だから、2007年の今のあたしたちから見ると、まるで、エヴァンゲリオンのセカンドインパクトが今よりも過去に起こったみたく、なんだかズレた感じがしちゃう。でも、それを言うんなら、「2001年宇宙の旅」だっておんなじだし、オマケに、この映画の中では、宇宙船のディスカバリー号の中で、乗組員が人工冬眠装置で寝てるから、今から40年とか50年とか前って、SFの世界では人工冬眠がメジャーだったのかもしんない。

ついでに、思い出したから書いとくけど、ディスカバリー号に乗ってるコンピューター、「HAL9000」の「HAL(ハル)」ってのは、当時の最先端だった「IBM」の一歩先を行くってことから、アルファベットで、「I」の1個前の「H」、「B」の1個前の「A」、「M」の1個前の「L」を並べて「HAL」って名前にした‥‥ってのは、ワリと有名な話なので、もう一歩先を行って、70年代のパンクバンド、「頭脳警察」のPANTAさんが、ソロになってから、しばらくして組んだバンド、「PANTA&HAL」の「HAL」は、このディスカバリー号のコンピューターの名前から取ってる。で、その「PANTA&HAL」の曲だと、あたしは、レゲエっぽい「ブリキのガチョウ」とか「つれなのふりや」とかが好きなんだけど、そんなPANTAさんが、井上陽水の奥さんの石川セリに、「ムーンライトサーファー」っていうとっても可愛い曲を提供してる。

石川セリって言うと、「ダンスはうまく踊れない」とか「八月の濡れた砂」とかが有名だけど、あたしは、「ムーンライトサーファー」が1番好きで、高校生の時に組んでたバンドでコピーした。これは名曲だから、最初は石川セリだけど、高樹澪も、渡辺美里も、Charaも、かとうれいこまでもがカヴァーしてる。そういえば、ちょっと前に、ある場所でかとうれいこを見かけたけど、今でもすごくキレイだった‥‥なんてことも散りばめつつ、これだけ懐かしい名前が出て来ると、また、あたしが40代だとか50代だとか言い出す人が出現しちゃいそうだから、ついでに書いとくと、高校生の時に組んでたバンドでは、平山みきの「真夏の出来事」もやってた。「カッレの~車に乗って~真夏の夜を~走り続けた~♪」ってヤツだ。アレを速くして、ジッタリン・ジンみたくしてやってた。これで、あたしは、今度は60代って言われるかな?(笑)

平山みきの「真夏の出来事」は、母さんが好きな歌で、キゲンのいい時に、お料理をしながら良く口ずさんでた。何でかって言うと、あたしが母さんのお腹の中にいた時に、ものすごくヒットしてた歌だそうで、いっつもラジオで流れてたそうだ。だから、あたしも、母さんのお腹の中で聴いてたワケだ。それで、高校の学園祭でライブをやることになった時に、母さんも見に来てくれるって言うから、そのために練習したってワケだ。で、なかなかウケも良かったし、メンバーみんなで気に入っちゃって、他のライブでも何回かやった。

ついでに書いとくと、平山みきは、「バンバン」のばんばひろふみと結婚して、1年か2年くらい前に、ばんばひろふみの不倫が原因で離婚した‥‥つーか、ばんばひろふみは、平山みきのことが好きで、どうしても平山みきと結婚したくて、そのために芸能界に入ったのに、そして、その念願が叶って結婚できたのに、結局はあちこちに愛人を作りまくっちゃうんだから、単なるエロカバじゃん(笑)

‥‥そんなワケで、あまりにもダッフンしすぎて、何を書いてるのか分かんなくなって来たから、今、最初から読み直してみたら、「ジョジョの奇妙な冒険」のアニメで、犬のイギーが大好物のコーヒーガムをクチャクチャ噛んでるとこを見てたら、「夏への扉」の猫のピートを思い出したって話だった。で、何で思い出したのかって言うと、猫のピートの大好物は、ナナナナナント!「ジンジャエール」なのだ! だから、あたしは、イギーを見て、「これはマンガだから分かるけど、実際の犬でコーヒーガムを好きなヤツなんていないよな」って思って、その流れで、「そういえば、猫のピートはジンジャエールが好きだったよな」って思い出したってワケだ。その上、「ジョジョの登場人物は、みんなミュージシャンの名前を拝借してる」ってことから、「ピートって言えば、THE WHO のギタリストのピート・タウンゼントがいるぞ!」って思いついて、ピート・タウンゼントの独特のギターの弾き方は、ボーリングの投球フォームを取り入れたものだ、とか、ピート・タウンゼントは鼻が大きいことがコンプレックスで、そのコンプレックスに打ち勝つためにミュージシャンを目指した、とか、みんな小林克也さんのウケウリなんだけど、そんなことも思ってみたワケだ。結局、ただそれだけのことで、ここまでダラダラと書いて来たんだけど、それが「きっこの日記」の持ち味なので、ま、ジンジャエールってことで、理解して欲しい今日この頃なのだ(笑)


※ 今日の日記を読んで、いろんな意味で懐かしくなった人へ♪

「真夏の出来事」 ハコフグ with 平山みき
http://www.youtube.com/watch?v=1YeUp2panwU

「マーラーズ・パーラー ´80」 PANTA&HAL (最初の宇崎竜童に注目!)
http://www.youtube.com/watch?v=W4jHLnd4uJg&mode=related&search=

「つれなのふりや」 PANTA&HAL (観客の昭和風味に注目!)
http://www.youtube.com/watch?v=oVAtkxvkPxE&mode=related&search=

「屋根の上の猫」 PANTA&HAL
http://www.youtube.com/watch?v=mHxdvz6wbDw&mode=related&search=

「Summertime Blues」 THE WHO (まだ生きてるドラムスのキース・ムーンに注目!)
http://www.youtube.com/watch?v=t5euZ3YWLXQ

「ジョジョの奇妙な冒険」 1話と8話
http://www.gyao.jp/anime/jojo/


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ この流れで、ついついクリックをお願いしま~す♪
   ↓   ↓
人気blogランキング


★ 好評発売中です!こちらもよろしくです♪
   ↓   ↓  
書籍版「きっこの日記」総合案内所

|

2007.02.17

老人が自殺する国

2月16日付の毎日新聞のインターネット版に、東京都荒川区町屋の商店街で、長年、お豆腐屋さんを営んで来た親子が、将来に不安を感じて自殺したという記事があった。記事によると、先月の30日に、52才の男性店主と79才の母親の2人が首を吊って亡くなっているのが発見され、チラシの裏に書かれた遺書には、「収入が減り、先行きが不安」と書かれていたそうだ。

政府が経団連とグルになって推し進めて来た「大企業優遇措置」によって、近くに大型スーパーなどが作られ、お客を根こそぎ持って行かれ、かつては賑わっていた商店街も、シャッターを下ろす店が増え始め、最近では「シャッター通り」などと呼ばれるようになってたそうだ。そして、去年の春に、近くに28階建ての大型マンションができたことによって、住人の数は増えたのに、そのマンションの中にはスーパーも併設されてたから、買い物客は戻って来なかったそうだ。


該当記事
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070216k0000e040079000c.html


あたしは、この記事を読んで、何とも言えない気持ちで胸が痛くなった。今年、傘寿を迎えるハズだった、たった1人のお母さんに、「一緒に死のう」って言わなきゃなんなかった時の息子さんの気持ちや、自分がお腹を痛めて産んだ息子から、そんな言葉を言われたお母さんの気持ちを思うと、涙が出て来る。何も悪いことをせず、ずっと一生懸命に働いて来たのに、それでも、親子で死を選ぶしかなかったなんて、あまりにも気の毒だ。イノシシ被告だの村上被告だのアパの元谷ファミリーだのって、悪いことをしてるヤツラが私腹を肥やしてゼイタク三昧してるのに、こういったマジメに働いてる人たち、爪に火を灯すような生活をしてる人たちは、生活苦から次々に自殺して行く。それでも、「景気は回復した」と言ってハバカラナイ総理大臣なんて、もうこの国に必要無いと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、この荒川区町屋にできた28階建ての大型マンションてのは、住友不動産の「マークスタワー」って言って、1戸が1億円前後もするチョー高級マンションだ。1階と2階には、スーパーの「赤札堂」を始め、衣料品店などがショッピングモールを形成してて、雨の日でも、一歩も外に出ないで買い物を済ませることができる。そして、2階には、小児科、整形外科、眼科、内科などの医療機関もあるそうだし、何よりも呆れ返るのは、隣接する地下鉄千代田線の町屋駅のホームに、このマンションの居住者専用のエントランスが作られてて、そこから自分の住んでる居住フロアへと直結してるエレベーターがあるそうだ。

つまり、このマンションに住んでる人たちは、一歩も外に出ないで、自宅と最寄りの駅のホームとを行き来できるワケで、その上、マンション内に、スーパーから病院まで何でもそろってんだから、こんなマンションを建てられても、地域の商業は何ひとつ活性化しない。それどころか、今まで地域の商店や医療施設を利用してた人たちまでが、このマンションへと買い物に行っちゃうかもしんない。

で、地域のことをまったく考えてない、この自分勝手なシステムは、不必要なものをすべて排除する「ダイレクト」ってことを売りにしてるから、マンション内で買い物を済ませられることを「ショッピング・ダイレクト」、地下鉄の駅まで直接行けることを「メトロ・ダイレクト」って呼んでる。そして、このマンションにある、もう1つの「ダイレクト」が、27階に作られてる展望施設の「スカイ・ダイレクト」で、ここから眼下を眺めて、滅びゆく地域の商店街を見下ろして、特別意識を満喫するってスンポーだ。

こんなワンダホーなマンションをおっ建てた住友不動産はと言えば、北海道札幌市で、インチキ設計士に作らせた耐震強度が基準の80%台しかない偽装マンションが発覚したけど、契約者たちの全額返済の要求に対して、「今回の強度不足は売買契約を取り消せるほどのレベルじゃない」って抜かしてることでオナジミだ。そして、他にもいろんなウワサがあるけど、中でも、何よりもウサン臭いのが、アパとの癒着だ。藤田社長が告発して、耐震偽装の疑いで工事が中止になってるアパの「アップルガーデン若葉駅前」を始めとして、数多くのアパの物件を扱ってるのが住友不動産で、この「アップルガーデン若葉駅前」にしたって、売主がアパ、設計がタムラ建築設計、販売が住友不動産って言う、アパのお得意の一気通貫だ。そして、マンションを買うほうの人にしてみたら、あの住友不動産が販売してんだから、マサカ、震度5の地震で倒壊の恐れがあるインチキマンションだとは思わないだろう。

‥‥そんなワケで、小さな商店を営んでる人たちから、何十年ものローンを組んでマンションを買う人たちまで、マジメに働いてマジメに暮らしてる人たちに降りかかって来るのが、政府が大企業だけを優遇し続けて来たシワヨセだ。そして、そのうちの何パーセントかの人たちは、荒川区のお豆腐屋さんのように、生活苦と将来への不安から、自殺して行く。ニポンの年間の自殺者の数は、平成9年(1997年)までは2万人台前半だったのに、平成10年(1998年)には、一気に9000人近くも増えて、3万人を突破した。これは、平成10年に、経済成長率がマイナスに転じたことから、倒産や失業による自殺が急増したからだって言われてる。そして、平成10年以来、ずっと、8年間も連続して3万人を超えてるんだから、いくら政府が「景気は回復した」って言っても、現実には、ぜんぜん回復してないことが一目瞭然だろう。

ちなみに、アメリカの年間の自殺者の数も、ニポンとおんなじくらいで約3万人なんだけど、アメリカはニポンの2倍以上の人口なんだから、比率で見たら、ニポンはアメリカの2倍以上の自殺者が出てるってことになる。さらに、ちなみに、原爆による広島の死者は約14万人、長崎は約7万人だから、この8年間の自殺者の総数は、広島と長崎の原爆の死者の数を遥かに超えてしまったのだ。

で、この異常とも思える年間3万人を超える自殺の原因はって言うと、1位が「健康問題」で全体の約4割、2位が「生活苦」で約3割、3位が「家庭問題」で約1割ってなってる。だけど、これらは、3万人を超える自殺者すべてを調べたワケじゃなくて、遺書が残ってた人やご遺族の話などから、大まかな原因が分かったものだけで割り出した数字だ。それに、あたしは、たった1つの原因だけで自殺する人よりも、「重い病気の上に生活苦」というような、複合的な原因のほうが多いと思う。それに、「健康問題」が原因だとされてる人だって、実際には、ちゃんとした治療を受けられるだけのお金が捻出できなくて、生きることを諦めた人だって多いだろう。もしも、何千万円ものお金があったり、国の医療システムが社会的弱者にまで手をさしのべていたら、死ななくても良かった人は数え切れないほどいたと思う。そして、3位の「家庭問題」にしたって、「お金が原因で家庭問題が起こった」「お金さえあれば自殺しないでも良かった」って人もたくさんいると思う。

だから、あたしは、あくまでも推測だけど、自殺者のほとんどは社会的弱者であって、もしも必要なだけお金があったり、必要なフォローを国から受けることができてたなら、死なずに済んだ人たちだったんじゃないかって思う。この8年間に、たった1人でもいいから、「人の心」を持ったマトモな人間が総理大臣になっててくれて、「大企業の税金を下げてサラリーマンの税金を上げる」だとか、「1本10万円のブランデーの税率は変えずに1本140円の発泡酒を増税する」だとか、「政治家は何でもタダなのにお年寄りの医療費負担は値上げする」だとか、こんな北朝鮮みたいなことをやらずに、「強きをくじき弱きを助く」の精神でこの国の舵取りをしてくれてたなら、少なくとも、10万人以上の人たちは自殺しなかったと思う。

だけど、いくら無責任な政府でも、これほど自殺者が増えちゃうと、形だけでも何らかの対策をしとかないとカッコがつかない。それで、去年の6月には、「自殺対策基本法」ってのが制定された。だけど、これまた、カメムシ大臣並みに現実が見えてないアホが考えたみたいで、自殺しようとする理由が、「健康問題」だろうと「生活苦」だろうと「家庭問題」だろうと、どんな理由だろうと、たいていは精神的におかしいっ決めつけてて、まるで病気の1つとして扱ってるのだ。そして、「精神科医との適切な連携の確保」が重要だってことを謳ってる。このズレまくったトンチンカンな認識も、次の第1条を読めば分かると思う。


「この法律は、近年、我が国において自殺による死亡者数が高い水準で推移していることにかんがみ、自殺対策に関し、基本理念を定め、及び国、地方公共団体等の責務を明らかにするとともに、自殺対策の基本となる事項を定めること等により、自殺対策を総合的に推進して、自殺の防止を図り、あわせて自殺者の親族等に対する支援の充実を図り、もって国民が健康で生きがいを持って暮らすことのできる社会の実現に寄与することを目的とする。」


なんてワンダホーな他人事なんだろう。大企業や一部の権力者だけを優遇して、そのツケをすべて社会的弱者に押しつけて来た自民党の「企業癒着政策」こそが、今の格差社会を作り上げ、これほど自殺者を増加させた根本的な原因なのに、何も分かってないんだか、それとも、分かってるけどトボケてんだか、どっちにしても、ここまでシラジラシイことをノタマッてて恥ずかしくないのかね。何にしても、この法律が施行されてからも、自殺者の数はぜんぜん減ってないし、特に、今世紀最悪の弱者切り捨て法、「障害者自立支援法」が施行されてからは、障害者や障害者の家族の自殺が急増した。そして、続いては、「金のないヤツは死ね!」とでも言うような、残酷極まりない「リハビリ打ち切り制度」ができたために、重い後遺症に悩みながらも、リハビリを続けることができなくなり、将来に絶望して自らの命を絶つ人たちも出始めた。こういった「人殺し法案」を次々に強行採決しておきながら、何が「自殺対策基本法」だ? 笑わせるな!

‥‥そんなワケで、チマタでは、イジメ問題に関連して子供たちの自殺のニュースが取り上げられてるから、なんだか子供たちの自殺が増えてるように感じるだろう。だけど、それは、子供たちを将来の戦争ロボットにするために、教育基本法を改悪したい政府による情報操作であって、実際には、子供の自殺の何倍も増えてるのが、高齢者の自殺だ。昔から、「老人が自殺する国は滅びる」って言われてるそうだけど、あたしの場合は、ちゃんとした本じゃなくて、「ジョジョの奇妙な冒険」の最初のころに書いてあったのを読んだだけだから、もしかしたら、荒木飛呂彦がテキトーに作った言葉かもしんない。だけど、この言葉が荒木飛呂彦の創作だったとしても、生活苦と将来の不安から、52才の息子が79才の母親を道連れに自殺し、それを1億円のマンションの住人が遥か上から見下ろしてるような国には、どう考えても、未来なんてないと思う今日この頃なのだ。


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ ホントに自殺者を減らしたいんなら、まずはアベ内閣が総辞職しろ!って思った人は、クリックをお願いしま~す!
   ↓   ↓
人気blogランキング


★ 好評発売中です!こちらもよろしくです♪
   ↓   ↓  
書籍版「きっこの日記」総合案内所

|

またまた出ました!カメムシ大臣のトンデモ発言!

Yanagi_2
「産む機械」で口火を切ったカメムシ大臣のトンデモ発言は、とどまるところを知りません。今度は、15日の参院厚生労働委員会の場で、「残業代ゼロ法案」についての答弁の中で、生産工場で働く人たちのことをこう言いました。


「工場労働者と言う、その~ベルトコンベヤーの仕事は、労働時間だけが売り物です、と言うようなところですね」


つまり、工場で働いている人たちは、技術も責任も何も必要がなく、ただ決められた時間、ベルトコンベヤーの前に立ってることだけが存在意義だ、と言っているのです。

このトンデモ発言の少し前に、民主党の千葉景子議員が、「(女が産む機械なら)男は働く機械だとでも言うのか?」と言う質疑をしてるのにも関わらず、これほど不用意な発言をするとは、カメムシ大臣て、人の話をぜんぜん聞いていないようですね。だから、全国からの「辞めろ!」という声も聞こえないのでしょう。


★ 1人でも多くの人にこの事実を知って欲しいので、クリックをお願いしま~す!
   ↓   ↓
人気blogランキング

|

2007.02.16

今日の爆笑映像♪

アベシンゾーの素晴らしさを再確認しましょう(笑)

その1
http://www.nicovideo.jp/watch?v=utrzpCXDoaMhM

その2
http://www.nicovideo.jp/watch?v=utFiHiNiXCkHE


★ 1人でも多くの人にアベシンゾーの有能さを知って欲しいので、応援のクリックをお願いしま~す!
   ↓   ↓
人気blogランキング

|

中指を立てる女

Fuckyou1
またまたアパの「アパホテル天王寺駅前」の耐震偽装が発覚して営業停止になったから、そのことを書こうと思ってたら、今度は、またまたアメリカ産の狂牛肉のイカサマが発覚して輸入停止になったから、そのことを書こうと思ってたら、今度は、またまたアベ内閣の支持率が急落しちゃったから、あたしは、いったい何を書いたらいいのか分かんない。ま、どれにしたって、「悪いことをしてたヤツラにそのツケが返って来た」ってだけのことなんだけど、国会での泣きそうなアベシンゾーの顔を見てると、北朝鮮の拉致被害者や皇室問題を支持率稼ぎに利用して来た売国奴としてのツケが、ジワジワと返って来てるのが良く分かる‥‥なんてことも言ってみつつ、最近の日記では、「全国の産科医の減少は、女性が子供を産まなくなったことによって医療ニーズが低下したからだ」っていう、まるで現実が見えてないカメムシ大臣のトンデモ発言を取り上げた回に対しての反響が大きかった。やっぱり、産科医の激減と反比例して、全国でお産難民が急増してるって現状を何ひとつ分かってないあの大バカ発言は、厚生労働大臣って立場を考えたら、「産む機械」どころの騒ぎじゃないほどの大問題だと思う。

それで、実際に、出産時に病院のことで苦労した女性たちや、現在、苦労してる女性たちからだけじゃなく、たくさんのお医者さんからもメールが来た。全国どころか、海外のお医者さんからもメールが来たし、その数はハンパじゃない。そして、そのどれもが、専門的な見地からの重要な提言だったり、.この国の医療制度をここまで最悪にした厚生労働省の責任について書かれてる。だから、この問題は、改めてキチンと取り上げなきゃなんないと思うし、お医者さんからのメールもできるだけ紹介したいと思ってるんだけど、あまりにも忙しくて、とても1人1人に返信して、掲載の許可を取ったり、内容を短くまとめて再確認してもらったりしてる余裕がない。それで、これからメールで情報や意見などを送ってくださる人は、一番最後のとこにでも、「掲載してもいいかどうか」をヒトコト書いておいて欲しい。そうしてくれると、あたしはすごく助かるので、どうぞよろしくお願いします‥‥なんて感じでスタートしてみた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしが何で忙しいのかって言うと、それは、確定申告のセイだ。「セイ」って言っちゃ悪いけど、どっかの芸能人みたいに、ぜんぶ税理士にやってもらった書類を持って、初日に税務署に行って、カメラに向かって「皆さん、確定申告はお早めにね♪」なんて言えるほどハイレベルな生活はしてないから、とにかく寝る時間を削ってやんなくちゃなんない。それで、オトトイは3時間くらいしか寝てないし、ゆうべは朝まで徹夜して、朝、1時間半しか寝られなかった。だから、ここんとこ、この日記が少しずつ遅れてるってワケだ。それでも、今年も、シメキリまでに間に合わなくて、まだ終わってない。

あたしにとって、この「きっこの日記」を書くことは、毎日の楽しみの1つだ。だから、精神的に余裕がある時には、難しい話題を取り上げても、それなりに楽しみながら書けるんだけど、今みたく、確定申告で、何よりも苦手な計算をやってる時だと、頭の中が数字でいっぱいになっちゃって、居場所を失った小さいきっこたちが、両方の耳の穴からこぼれ落ちてきちゃう。それで、とてもじゃないけど難しい話題は書けないから、産科医の減少の問題に関しても、あと何日かで確定申告が終わってから、ゆっくり書こうと思ってる。結局は、「きっこの日記」を書いてるあたしよりも、個人事業主としてのあたしのほうが優先されるってワケで、それはジンジャエールな話だ。

だから、今日の日記は、某パチンコ屋さんの「エヴァンゲリオン~奇跡の価値は~」のXFみたく、ユルユルの設定で行くけど、今日、何よりも嬉しかったのは、ついにお風呂で左手をバスタブに浸けられたってことだ。今回の指の傷は、まるで犬夜叉の「風の傷」でやられたみたいに、あまりにもパックリと深く切れてたから、なかなか治らなかった。包丁で指を切ったのが、1月6日の玲奈ちゃんのお誕生日で、それから1ヶ月も経っても、まだカットバンを使ってた。ヨコにパックリと切れてる傷口を塞ぐために、爪のほうからタテにギューって引っぱりながらカットバンを貼って、それから、それが剥がれないように、もう1枚のカットバンを巻いてた。だから、1回に2枚のカットバンを使ってて、100円ショップに、20枚入りのカットバンを何回も買いに行った。

洗い物をする時には、できるだけ濡れないように、左手の中指を立ててお皿を持ったりしてたし、お風呂に入る時には、カットバンを貼った上からラップを巻いて、輪ゴムでとめてた。だから、バスタブに浸かる時には、肩までお湯に入ってても、左手の中指だけは立ててお湯から出してたので、あたしは、洗い物の時も、お風呂の時も、ずっと「FUCK YOU!」の状態だった(笑)

それで、お風呂に入れば、いくらラップをしてても、髪を洗う時とかに多少はカットバンが濡れちゃうから、剥がれやすくなる。それに、前の晩からずっと貼ってたワケだから、交換する時期でもあるので、お風呂から上がってから貼り直してたんだけど、この時が、唯一の「傷口チェキ」の時間だった。で、最初の2週間くらいは、恐くてジックリとは見れなかったんだけど、3週間くらいしたころには、「サスガにもうくっついてるだろう」って思ったので、傷を良く見てみた。そしたら、細いスジは残ってるんだけど、見た目にはくっついてるぽかったから、あたしは、思いきって、指先をそっと外側に押してみたら、ナナナナナント! その細いスジのとこが、パカッと開いちゃった!

だけど、あたしは、「鋭利な刃物でスパッと切れたとこから噴き出す血」が苦手なワケで、血さえ出なければ、なんてことはない。それで、さらに良く見てみたら、最初に切った時は5mmくらいの深さがあって血が止まんなかったけど、その時には、深さが半分くらいになってた。つまり、半分くらいまではくっついたってワケで、残りの半分がまだくっついてなかったってワケだ。だから、あたしは、すぐに、それまで以上にタテにギューって引っぱりながらカットバンを貼って、残りの半分もくっつけようと思った。

でも、ここで、あたしが心配だったのは、ケガをしてからすでに3週間も経ってて、血も完全に止まってるのに、果たしてくっつくだろうか?ってことだった。あたしのイメージだと、ケガしたばっかの血が出てる傷口ってのは、割れた置物とかを直す時に、割れた破片に瞬間接着剤を塗ったばかりの状態って感じがする。だから、割れた部分をすぐに合わせて、しばらくギューって押さえとけば、くっついて元通りになる。だけど、3週間も経って血も完全に止まってる傷口ってのは、せっかく塗った瞬間接着剤が乾いちゃったみたいな感じがする。置物の割れた破片に瞬間接着剤を塗ったら、指にも瞬間接着剤がついちゃって、指と破片とがくっついちゃって、オロオロしてるうちに、カンジンの割れた接着面のほうが乾いちゃったみたいな感じがする。

だから、今さらギューって引っぱりながらカットバンを貼ったとこで、ちゃんとくっつくか不安だったんだけど、だからって、もう一度、瞬間接着剤を塗り直すみたいに、もう一度、包丁で切って血を出すなんてムリな話だから、「今できる最善を尽くす」っていうあたしのモットーに従って、カットバンを貼ったワケだ。そして、それからは、お風呂上りにカットバンを貼り替える時も、せっかくくっつきかけてる傷口を開いたらフリダシに戻っちゃうから、絶対に傷口を開かないように、すごく気をつけてた。それで、約1週間が過ぎたんだけど、小動物みたいに気が弱いあたしとしては、それでもくっついてるかどうかを確認するのが恐かった。

だって、瞬間接着剤を塗ったばっかのくっつきやすい状態でも、3週間で半分しかくっつかなかったのに、瞬間接着剤の乾いたくっつきにくい状態で、たった1週間で残りの半分がくっつくなんて考えらんなかったからだ。だからって、いつまでも「FUCK YOU!」の状態でお風呂に入るのもイヤだったから、あたしは、ここはひとつ、確定申告とおんなじに、シメキリを設けてみることにした。つまり、「カットバンを貼っててもいいのは何月何日まで」って決めちゃって、それに合わせるってことだ。それで、あたしは、考えるのもめんどくさかったから、確定申告とおんなじに、3月15日をシメキリに.したってワケだ。

‥‥そんなワケで、あたしは、今日、カットバンを剥がしてお風呂に入って、40日ぶりに、左手をぜんぶお湯に浸けてみた。傷は完全にはくっついてなくて、1mmくらいの深さで開くけど、中から新しい皮膚ができ始めてるみたいだから、このままで自然に治りそうだ。それよりも、傷口の上を恐る恐る触ってみたら、自分の指じゃないみたいに感覚が無くなってて、なんか、足のカカトを触ってるみたいな感じだった。ずっと使ってなかったから、感覚が無くなっちゃったみたいだ。だから、早く感覚が戻るように、長いことお風呂で温めてみた。とにかく、あたし的には、ずっと左手の中指を気にしながら生活してたことから開放されたのがスガシカオ‥‥じゃなくて、スガスガシイってワケで、しばらくすれば、キーボードを打つスピードもモトに戻ると思う。だけど、ひとつだけ困ったことは、ついつい左手の中指を立てるクセがついちゃったので、それに合わせて発言も過激になんないように、気をつけようと思う今日この頃なのだ(笑)


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ 1日1回、応援のクリックをお願いしま~す♪
   ↓   ↓
人気blogランキング


★ 好評発売中です!こちらもよろしくです♪
   ↓   ↓  
書籍版「きっこの日記」総合案内所

|

2007.02.15

義理チョコと人情チョコ

Ph_prof_10
今日はバレンタインデー‥‥って言っても、この日記は1日遅れで書いてるから、正確には「昨日はバレンタインデー」だったってワケで、ニポン全国で本命チョコや義理チョコが飛び交ったのも、昨日のことってワケだ。なんだかんだ言っても、こんなくだらないことで一喜一憂できるのは、この国がまだ平和ってことなのか、それとも、この国の人たちがノーテンキだってことなのか、ま、もともとがお祭りみたいなもんだから、どっちでもいいんだけど、キャッキャ言いながら1日限りの恋愛ゴッコを楽しんで、眼の前に迫り来てる数々の諸問題にフタをしちゃうのも、タマにはいいよね。

で、あたしの場合は、職業ガラ、周りにゲイの人たちが多いから、同性にチョコをプレゼントしてた女性や男性も多かったし、今や、「女性から男性へ」っていう基本すら、もうどうでもいいみたいになっちゃってる。それで、同性同士の場合でも、本命チョコだけじゃなくて、義理チョコってもんが存在する。最近、良くテレビに出てるゲイの男性ヘアメークさんも、デカいブランド物のトートバッグにパンパンに義理チョコを持って来て、誰彼かまわずに配って回ってた。それがまた、義理チョコなのに高級品で、1個何千円もする物だったから、あたしも欲しいな~って思って見てたら、その人からもらった人が、アトからあたしにくれた(笑)

これは、あたしが直接もらったワケじゃないからカウントしないけど、他には、後輩の女の子からと、仲良くしてる女の子から、合計で2個の義理チョコをもらった。だけど、義理チョコって言っても、そこらで売ってる100円とか200円のチョコじゃなくて、ちゃんとバレンタインデー用のパッケージになってるそれなりの物で、値段のことを詮索するのはヤボだけど、最低でも500円以上はすると思った。だから、あたしがキャッキャ言いながら義理チョコを配ってた数年前と比べると、たかが義理チョコにずいぶんお金をかけるようになったと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、バレンタインデーにチョコを配るのをやめてからずいぶん経つけど、今はどれくらいの値段のチョコを配ってるのかと思って調べてみたら、今年の平均は、本命チョコが2000円台、義理チョコが700円台だった。これは、実際に、デパートにバレンタインデー用のチョコを買いに来た女性たちに聞いたアンケート結果によるもので、去年のおんなじアンケート結果と比べると、面白いことが分かる。本命チョコのほうは、去年の平均よりも400円近く高くなってるのに、義理チョコのほうは、反対に安くなってるのだ。つまり、バレンタインデーのチョコの世界も、コイズミ改革のオカゲで格差が広がったってワケだ。

だけど、考えてみれば、義理チョコを安く済ませたいと思うのは当然のことで、あたしから見たら、いくら去年よりも安くなったとは言え、それでも、700円もする義理チョコなんかを買う人の金銭感覚が理解できない。だって、本命チョコは1個なんだから、別に高くでもいいけど、いくつも買わなきゃなんない義理チョコの場合は、合計したらシャレになんない金額になっちゃうからだ。それに、2000円の本命チョコを1個と、700円の義理チョコを10個買ったとしたら、支払う合計金額は9000円になる。つまり、そのバレンタインデーにおける一番大切な人に対する愛情は、合計金額の2割程度しかないってことになる。

ま、これは、チョコだけを見た場合のことであって、実際には、本命の相手にプレゼントするチョコは、あくまでも「添える」ようなもんで、ちゃんとメインのプレゼントがある。それこそ、人によっていろいろだと思うけど、中には、何万円もするプレゼントを用意してる人だっている。それに比べて、義理チョコのほうは、その義理チョコだけしかプレゼントしないワケだから、金額を愛情のバロメーターとするんなら、やっぱり本命の相手に掛ける金額が一番多いと思う。

だけど、バレンタインデーを縄文式土器‥‥じゃなくて、弥生式土器‥‥じゃなくて、カキイレドキにしてるチョコレートメーカーやお菓子メーカーにしてみれば、2000円のチョコを1個売るよりも、700円のチョコを10個、500円のチョコを20個と売ったほうが、遥かに儲かる。だから、多くのメーカーは、義理チョコにこそ力を入れる。少しでもパッケージの見栄えを良くして、いかにも高そうに見えるように、いかにも本命チョコに見えるように、凝ったデザインのものを作る。挙句の果てには、「義理チョコ屋」なんて商売までが登場しちゃって、各メーカーの「安くて見栄えのいいチョコ」を10個、20個って単位で販売したりもしてる。

‥‥そんなワケで、インターネット調査会社「マクロミル」が、20~39才のOL、515人にアンケートを実施した結果によると、「バレンタインデーに会社で渡す義理チョコ」に対して、「(そういう習慣は)あったほうが良い」って答えたのは、20~24才が44%、25~29才と30~34才は26%、35~39才は18%だったそうだ。また、義理チョコの習慣を肯定する女性たちの理由として多かったものは、「コミュニケーションを深める機会」「日ごろの感謝を表す機会」などが7割にも上ってる。もちろん、これは、「一般の会社のOL」っていう限られた状況下でのアンケートだから、女性側の職業や立場が変われば、回答も変わって来るだろう。だけど、あたしが、ちょっと疑問に感じたのは、「日ごろの感謝を表す機会」として、バレンタインデーに義理チョコを渡すOLが、肯定派のうちの7割もいたことだ。

「日ごろの感謝」を表すんなら、日常にそのチャンスはいくらでもあるワケで、何も、年に1回のお祭り行事の時に、わざわざ「義理」なんて言葉のつく物を送る必要はない。あたしは、他の多くの男性のぶんと一緒に、どこかでマトメ買いしてきた義理チョコを渡して、そんなもんを「日ごろの感謝」だって言うのは、逆に、相手に対して失礼だと思う。そんなことよりも、あたしは、何かしてもらった時、自分のミスをフォローしてもらった時、その時その時に、心から「ありがとう」って言えば、それが感謝の気持ちだと思う。

男性側にしても、「たとえ義理チョコでももらえれば嬉しい」って人もいれば、「義理チョコほど人をバカにした物はない」って思ってる人もいるだろう。そして、義理チョコに腹を立ててる男性たちの多くは、きっと、この「義理」って言葉が引っかかってんだろう。だから、おんなじ日に渡されるおんなじチョコでも、これが、「感謝チョコ」って名前だったり、「ありがとうチョコ」って名前だったりしたら、どんな男性でもみんな喜ぶと思う。だから、あたしは、誰のことも傷つけてない「イザリウオ」の名前を「カエルアンコウ」に変えるよりも、一部の男性たちを傷つけてる「義理チョコ」って名前を「感謝チョコ」とか「ありがとうチョコ」とかに変えるほうが、遥かに「差別」が無くなると思う。

‥‥そんなワケで、「義理チョコ」を良く思わない人たちにとって、何が問題なのかって言えば、あたしは、この「義理」っていう言葉がついてるネーミングだと思った。だけど、「義理」って、そんなに悪い言葉なんだろうか? 「あの人は義理固い人だ」っていうのは、ホメ言葉ではあっても、決して悪口にはならない。それで、辞書で「義理」って言葉を引いてみると、こんなふうに書いてあった。


「義理(ぎり)」

1.物事の正しい道筋。人間のふみおこなうべき正しい道。道理。

2.対人関係や社会関係の中で、守るべき道理として意識されたもの。道義。
「―を欠く」「―と人情の板挟み」「今さら頼めた―ではない」

3.他人との交際上やむを得ずしなければならないこと。
「お―で顔を出す」

4.意味。わけ。
「苗代(なわしろ)の代といふは、かはるといふ―也/三冊子」

5.直接血縁関係のない者の間にある、血縁同様の関係。
「―の父」


つまり、「義理チョコ」の「義理」は、この3番目の「義理」ってワケで、「ホントはイヤなんだけど、仕方なく渡すチョコ」って意味合いがあるから、もらったても嬉しく感じない人もいるってワケだ。だけど、揚げ足を取るみたいなことを言うと、これだって、「チョコ」だから嬉しく感じない人もいるんだと思う。たとえば、「義理1万円札」だったら、誰でも嬉しいと思う(笑)‥‥なんてことも言ってみつつ、この辞書の2番目に例として載ってる「義理と人情の板挟み」ってのは、良く聞く言い回しだ。たぶん、高倉健の昔の任侠モノの映画だとかに出てきそうだし、「義理と人情をハカリにかけりゃ~義理が重たい男の世界~」とかって歌もある。

あたしは、当然、ヤクザなんて嫌いだから、ずっとヤクザ映画なんて観たことはなかったんだけど、1年か2年くらい前に、テレビ東京で深夜に高倉健の昔の映画をやってたから、話のタネに、一度だけ観てみたことがある。それで、タイトルは忘れちゃったけど、何よりも意外だったのは、高倉健が板前さんだったことだ。あたしは、ヤクザって、マトモに仕事もしないで、一般市民や企業からお金を巻き上げる「社会の寄生虫」のことだと思ってたのに、この映画では、ちゃんと日本料理屋さんみたいなとこで働いてた。

で、いろいろあって、結局は、刀を持って相手の家に乗り込んで、手当たり次第に斬りまくって、メチャクチャにしちゃったから、この「頭に来たら刀を振り回して大暴れしちゃう」って部分が「ヤクザ」なんだろうけど、ここでポイントだったのが、「何のために大暴れしたのか」ってことだ。簡単に言えば、自分自身が何かされたから、それに対するリベンジとして大暴れしたんじゃなくて、自分が世話になった兄貴分のために大暴れしたってことだった。そして、高倉健は、最後にパトカーに乗せられてっちゃうんだけど、何人も殺したんだから、最低でも無期懲役、普通なら死刑だろう。だけど、こんな状況を美化するかのごとく、バックに流れてるのは、「義理と人情をハカリにかけりゃ~義理が重たい男の世界~」ってワケで、このアトに続くのが、「積もり重ねた不孝の数を~なんと詫びようかおふくろに~」ってワケで、結局、「背ナで泣いてる~唐獅子牡丹~」ってワケだ。

だから、煎じ詰めれば、たった1人のお母さんを悲しませてまで、アカの他人のために人生を棒に振るのが、人情よりも義理を優先した「男の世界」ってワケだ。だけど、この場合の「男」ってのは、背中に唐獅子牡丹のTATTOOがあるんだから、一般的な「男性」を指してるんじゃなくて、「痴漢」の「漢」って書いて「オトコ」って読ませる「ヤクザの世界」のことだろう。そして、この場合の「義理」ってのは、辞書の2番の「義理」なんだから、「対人関係や社会関係の中で、守るべき道理として意識されたもの」ってことになる。あたし的には、かけがえのない自分の親を悲しませてまで、通さなきゃなんない「道理」なんてもんは理解できないし、そんなもんのために自分の命を懸けなきゃなんないような対人関係や社会関係は、すべて拒否するのがマトモな人間だと思うけど。

‥‥そんなワケで、「義理チョコ」の「義理」は、最初っから「良くない意味」として使われてる言葉だけど、他人のために自分を犠牲にするのが「義理と人情」の「義理」なら、こっちの「義理」だって、場合によっては「良くない意味」になる。たとえば、「安倍さんは無能だが私と同じ森派だから義理で支持する」なんてのは、良くない使われ方だ。これは、一見、「義理チョコ」とおんなじような使われ方みたいに思えるけど、「自民党の独裁を継続させて甘い汁を吸い続けるため」っていう党としての「道理」がある上に、自分の地元の支持者たちに対する「人情」よりも、森派としての「義理」を優先してんだから、明らかに高倉健の「義理」とおんなじスタイルだ。で、この、良く分かんない「義理」ってモノだけど、江戸思想史を専門にしてる歴史学者、源了圓(みなもとりょうえん)の著作、「義理と人情」の中では、この「義理」って思想を4つのパターンに分けて考えてる。


1.法律上の近親関係ゆえに生じる道徳的義務

2.世間の義理にもとづく習俗

3.人の世の常として他人におこなうべき道(儒教の義理)

4.パーソナルな信頼・約束・契約にこたえる義理


1番目は、辞書の5番目の「義理の父」とかとおんなじで、2番目は「義理チョコ」の「義理」だ。だから、高倉健の「義理」は、3番目か4番目の「義理」ってことになるんだけど、人の世の常として、他人のために命を懸けてたら、命がいくつあっても足りないし、他人の代わりに殺人を犯して刑務所に行くことに、パーソナルな信頼関係があるとも思えない。つまり、高倉健の「義理」は、通常の「義理」とは違って、極めて特殊なケースの「義理」だってことだ。だから、高倉健の映画を観て、そのままストレートに、「これこそが義理を重んじた男の世界だ」なんて考えるのは、ちょっと違うと思った。

源了圓によると、「義理」ってのは、もともとは中国の「朱子学」の中の思想で、それがニポンに入って来てから、少しずつ意味が変化して、ニポン独特の「義理」って思想ができあがったみたいだ。この「義理」は、ニポンに入って来た当初は、「朱子学」での意味の通りに、「人の履(ふ)むべき道」って意味で使われてた。つまり、「義理を守る」ってことは、「正しく生きる」って意味だったワケで、辞書の1番目に書いてある意味だったワケだ。だけど、当時の儒教ってのは、庶民とは離れたもので、武士などの一部の人たちだけが勉強するものだった。それで、この「正しく生きる」って意味が、自然と「武士として正しく生きる」ってふうに曲解されて行き、しまいには、「自分のことしか考えていない町人とは違って、武士は義理を重んじなきゃいけない」なんていう使われ方をするようになっちゃった。

そして、この新しい「義理」の解釈が、仮名草子の「七人びくに」や井原西鶴の「武家義理物語」の中に登場するようになり、江戸時代の天才戯曲家、近松門左衛門が、歌舞伎や浄瑠璃などの大衆演劇にしたため、一般庶民にも広がるようになった。で、西鶴の「武家義理物語」は、武家社会におけるいろんな「義理」をテーマにした短編集だけど、西鶴は、この物語の序章で、次のように書いている。


「それ人間の一心、万人ともに替れる事なし。長剣させば武士、烏帽子をかづけば神主、黒衣を着すれば出家、鍬を握れば百姓、手斧つかひて職人、十露盤(そろばん)おきて商人をあらはせり。其家業面々一大事を知るべし。弓馬は侍の役目たり。自然のために知行をあたへ置かれし主命を忘れ、時の喧嘩口論、自分の事に一命を捨つるは、まことに武の道にはあらず、義理に身を果せるは至極の所、古今その物語を聞きつたへて、其類を集る物ならし。」


簡単に言えば、「職業によって、それぞれ何が重要かってことが違ってくる。武士の場合は、自分が仕えてるお殿様のために命を投げ出すのが使命なんだから、自分の個人的なことなんかで命を落とすのは武士とは言えない。そこで、お殿様に対する義理を尽くして立派に生きた武士たちのお話をまとめてみた」って感じだ。だけど、この前書きとは違って、その中身はって言うと、武士がくだらない義理を通したために、そのシワヨセを受けて、かわいそうな思いをした女性がたくさん描かれてる。ようするに、武士道の美しさだとか、武士の義理の重要性だとかってことよりも、庶民には理解できない「武士の義理」ってものの不可解さを描いてるってワケだ。ついで言うと、ルース・ベネディクトの有名な「菊と刀」の中では、「忠臣蔵」に関しての解説部分に、この「武士の義理」について、そのまま「giri」って言葉が出て来る。ようするに、この「義理」って感覚は、英語圏には無い感覚だってことだ。まあ、江戸時代のニポンの庶民の間にも無かった感覚なんだから、英語圏に無いのは当然だろうけど。

‥‥そんなワケで、この「義理」って感覚について、あたしは、高倉健の映画の世界を鵜呑みにしちゃうのは「ちょっと違うと思った」って書いたけど、もともとが武家社会で使われてた言葉であり、主君のために自分の命を投げ出すことを指してたんなら、世話になった親分だの兄貴分だののために、自分のホントの親を悲しませても、自分の人生を棒に振っても、それでも殴り込みに行くことこそが、ニポンでのもともとの意味に沿った「義理」なのかとも思えて来た。でも、そしたら、現代の武士であるハズの政治家や官僚たちが、義理どころか、公務員としての義務すら忘れちゃって、私利私欲に溺れて悪の限りを尽くしてるってのに、庶民であるあたしが、義理なんてもんに縛られる必要なんか無いってことになる。だから、あたしとしては、これからも、「義理と人情をハカリにかけりゃ~人情が重たい女の世界~」って感じで行こうと思うし、もしも「義理チョコ」を配らきゃなんない状況になったら、「人情チョコ」って名前で配ろうと思う今日この頃なのだ。


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ 「義理」でも「人情」でもどっちでもいいから、クリックもお願いしま~す!(笑)
   ↓   ↓
人気blogランキング


★ 好評発売中です!こちらもよろしくです♪
   ↓   ↓  
書籍版「きっこの日記」総合案内所

|

2007.02.14

「安倍首相を尊敬すべきだ」と森元首相

Abe11_1
「安倍首相を尊敬すべきだ」と森元首相 (読売新聞)

インド訪問中の自民党の森元首相は13日夜(日本時間14日未明)、ニューデリーで同行記者団と懇談し、支持率が低下している安倍内閣について、「ベテランも若手も、首相を尊敬していない。まず安倍氏に忠誠を誓い、安倍氏を尊敬すべきだ。政策的には何も間違っていない」と述べた。その上で、「特に、首相より当選回数や年齢が上の久間防衛相、麻生外相、尾身財務相も首相を立てる姿勢がにじみ出ていない。だからすぐに問題を起こす」と、ベテラン閣僚らに苦言を呈した。

http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/approval_rating/story/14yomiuri20070214i102/


‥‥これには呆れ返りました。

「尊敬」って、誰かに言われてするものなのでしょうか?
尊敬できるような人物なら、誰にも何も言われなくても、自然と尊敬すると思うのですが。

その上、「まず安倍氏に忠誠を誓い」とは、この国は北朝鮮なのでしょうか?


★ 1人でも多くの人に知って欲しいので、応援のクリックをお願いしま~す!
   ↓   ↓
人気blogランキング

|

捏造だらけの「美しい国」

Yaogame1
関西テレビの「発掘!あるある大事典2」の「納豆ダイエット」に端を発したヤラセ問題だけど、その余波で、日本テレビの「おもいッきりテレビ」の数々の捏造、TBSの「人間!これでいいのだ」の「頭のよくなる音」の捏造、テレビ朝日の「オーラの泉」の江原啓之による霊視の疑惑と、次々にヤラセやシコミなどの捏造疑惑が報道され始めた。そして、今度は、フジテレビの「トリビアの泉」でのヤラセが報道された。以下、2月14日付の毎日新聞の記事だ。


フジテレビの「トリビアの泉」で犬の飼い主を「偽装」(毎日新聞)

フジテレビのバラエティー番組「トリビアの泉」の企画コーナー「雑種犬の能力検証」で飼い主ではない動物プロダクションの社長を、飼い主であるかのように放送していたことが13日、分かった。NPO(非営利組織)「動物実験の廃止を求める会(JAVA)」(東京)の指摘に答えた。フジテレビなどによると、番組は05年9月14日に放送された。コーナーでは「飼い主が突然倒れ、苦しみ出したら犬はどうするか?」を、100匹の犬を対象に調査した。そのうち1匹は実際の女性の飼い主でなく、犬の所属する動物プロダクションの男性社長が出演した。また、倒れた男性社長の上に乗った犬をうまく撮影できなかったため、社長の衣服の中にドッグフードを入れて撮影したという。フジテレビ広報部は、「社長を『飼い主に準じる方』と判断した。『やらせ』『ねつ造』とはまったく違うものと考えている。しかし、反省すべき点は反省したい」とコメントしている。JAVAは「飼い主ではない社長を飼い主に仕立て上げたことなどは、『やらせ』以外の何ものでもない」と批判している。


‥‥う~ん、このフジテレビ広報部の見解って、絶対におかしいよね。だって、この実験は、「いつもその犬を可愛がってる飼い主が、突然倒れて苦しみだとたら、その犬はどんな反応をするか」ってことなんだから、飼い主じゃない人を使ったら、実験になんないじゃん。その上、犬が飼い主の上に乗るように、服の中にドッグフードを忍ばせておいて、番組が意図した通りの映像を撮って放送したなんて、誰がどう見てもヤラセだと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、制作サイドとか、分かったようなことを言うヤツラとかって、こういったヤラセやシコミに対して、バカのひとつ覚えみたいに、必ず「これは演出だ」って言うけど、ヤラセやシコミなどの演出が許されるのは、ドラマなどのフィクションだけだろう。ノンフィクションの場合には、たとえば、「あの山は朝よりも夕方に撮影したほうがキレイに見える」とか、「もう少し風向きが変わってからカメラを回そう」とか、こういった演出は当然「アリ」だけど、「林道に不法投棄されたゴミの山を取材に行ったら、思ってたよりもゴミが少なかったので、スタッフが他からゴミを集めて来て、その場に山積みにしてから撮影した」ってのはどうだろう? これが「演出」と言えるだろうか?

「トリビアの泉」は、報道番組じゃなくて、バラエティー番組だ。だけど、その内容は、視聴者から寄せられたハガキやメールを元に、それが真実かどうかをキチンと検証して、真実だったものだけを放送するワケで、ウソだったものは「ガセビア」として沼に沈められる。そして、今回問題になった「トリビアの種」のコーナーは、どんなに大掛かりなものでも、キチンと実験をして、その答を出すことを目的にしたコーナーだ。だから、その実験において、今回のようなシコミが行われたんだとしたら、それは、視聴者を騙したことになる。

たとえば、不法投棄されたゴミの山を撮影するんなら、そこには、「こんなに酷いことをしている人たちがいるんです!」ってことを伝えたいって目的がある。だから、思ったよりもゴミが少なかった場合に、スタッフが周りからゴミを掻き集めて来て、1ヶ所に山積みにして、それを撮影するってのは、やっちゃいけないことだけど、目的と行動は一致してる。だけど、今回の「トリビアの泉」でのシコミは、その意図が分からない。だって、100組の飼い主と飼い犬で実験をして、100組とも犬がシランプリしても、100組とも犬が飼い主を助けようとしても、100組のうち何匹かが助けようとしても、どんなパターンだって構わないし、正しく実験をした結果をそのまま放送すれば、何も問題は無いからだ。だから、視聴者のほうも、疑って見てる人は少ないと思う。

ダチョウ倶楽部の上島竜兵が、オデンが顔にちょっとついただけで、「アチチチチチチ!」って言ってひっくり返ったり、出川哲郎が、熱湯風呂に入って、すぐに飛び出してノタウチ回ったりしてるのを見れば、多くの人は、「ホントはそんなに熱くないだろ?」って思うハズだ。これは、上島竜兵や出川哲郎が、「できるだけ熱がって笑いを取ることを目的としてる」ってことを視聴者も分かってるから、その目的のために、大ゲサに熱がってるのかも知れないって推測して見てるからだ。

これとおんなじで、ナンミョーの広告塔の久本雅美が、テレビで「デフテックっていいよね~」って言ってるのを聞けば、ホントに心からいいと思ってんじゃなくて、1人でも多くの人をナンミョーミュージックで洗脳しようとしてるってことが、誰にでも簡単に推測できると思う。それは、久本雅美が、結婚もせずに、一生を池田大作に捧げて、芸能活動イコール洗脳活動として、北朝鮮のために命懸けで取り組んでるっていう目的意識がハッキリと分かるからだ。

で、今回の「トリビアの泉」のケースは、明確な目的意識が感じられないシコミだったから、番組を見てた視聴者は分からなかったと思う。あえてムリヤリに目的を見つけるとするならば、少しでも番組を面白くするために、「飼い主の上に乗ってしまう犬の画」を撮りたかったのかも知れないけど、そこまでやる必然性が感じられない。そこで、久しぶりに、頭脳は子供でもベッドでは女豹、迷探偵キッコナンに登場してもらうことにした。今回のヤマはちょっと大きいので、アシスタントとして、小さいきっこたちにも協力してもらって、問題の「トリビアの泉」のVを入手して、みんなで細かくチェキしてもらった。そしたら、サスガはキッコナン、アッと言う間に謎を解いてくれたのだ。

今回、問題になったのは、オトトシの9月だから、毎週放送してた時の「トリビアの泉」でのことだけど、つい先日、特番として放送された「トリビアの泉」でも、おんなじ「飼い主と飼い犬」の実験が行われてた。「踊る大捜査線」のスピンオフ企画で、高橋克実を主役にした短編を放送したりしてたヤツだ。で、その特番の中で、人間が「崖っぷち犬」を救った逆パターン、「飼い主が崖から落ちそうになったら、飼い犬は助けるか」ってのをやったんだけど、今回は50組の飼い主と飼い犬を用意して実験が行われた。結論から言うと、50匹のうち3匹だけが、近くの人を呼びに行って飼い主を助けたんだけど、そのVを細かくチェキしたら、驚くべきことが分かったのだ。

この実験では、ほとんどの犬が、崖からぶら下がってる飼い主を無視して、どこかに走ってっちゃった。でも、1匹だけ、おかしな行動をとった犬がいた。その犬は、犬の名前を呼ぶ飼い主のとこにすぐに駆け寄って来たんだけど、突然、崖にぶら下がってる飼い主の右手をペロペロと舐め始めたのだ。それも、犬が普通に飼い主の手を舐めたりするようなレベルじゃなくて、まるで狂ったかのように、執拗にペロペロと舐め続けてた。そして、その飼い主は、それに耐えられなくなって手を離して、崖から落ちちゃった。もちろん、安全のためにワイヤーみたいなのをつけてたから、飼い主は何ともなかったけど、ズルズルと傾斜を落ちる飼い主の右手には、何か小さなビニール袋みたいなものが握られてた。

両手で崖にぶら下がるのに、手の中に何か持つワケないんだから、どう考えたって、何らかの意図があって、番組のスタッフから持たされた物だって推測するのが普通だろう。そして、その犬は、飼い主が何かを握ってたほうの右手だけをものすごいイキオイで舐めてたんだから、それが、ドッグフードか何かだったって考えるのも普通だろう。

実際に、50匹とか100匹とかをちゃんと実験したとしても、それをすべてテレビで放送することはできないから、たいていは、その中の代表的なものや面白かったものだけをピックアップして放送する。そして、「飼い主が崖からぶら下がる」ってシチュエーションなんだから、テレビ的には、どうしても、最低1人は崖から落ちてもらいたい。だけど、犬が何もしないのに、飼い主が1人で落ちたら変だから、何か犬が関与して、飼い主を崖から落としたい。そしたら、考えられるのは、犬が飼い主の手に噛みつくか、舐めるかのどっちかしかない。だからって、そんなにうまいこと舐めてくれないだろうから、何らかのシコミが必要になる。

で、迷探偵キッコナンがハッと気づいたのは、今回発覚した、「倒れた飼い主の上に犬が乗るように、飼い主の服の中にドッグフードを忍ばせておいた」っていうシコミだ。前回の実験で、ドッグフードを使ったシコミが行われたんだから、おんなじ制作会社のおんなじスタッフが行なったおんなじ「飼い主と飼い犬」の実験なら、おんなじシコミが行われたって考えちゃうのもムリのない話だろう‥‥なんてことも言ってみつつ、ここで、ちょっと前に届いた1通のメールを紹介する。


お名前:NT
E-mail:xxxxx@xxxxx.co.jp
コメント:きっこさんはじめまして。私は仕事の関係で3年ほど前から南米ベネズエラで暮らしています。最近になって「きっこの日記」の存在を知り、読んでいるうちにすっかりファンになり、毎日少しずつバックナンバーを読み、ようやく2006年5月まで読み終えたところです。きっこさんの多岐にわたる話題は皆興味深く、なるほどなーと感心したり、目頭が熱くなったり、言いようの無い不条理さに腹を立てたりしています。今回メールしたのは、旬を過ぎた話題で恐縮ですが、去年8月に日本中の失笑を買ったカメダの試合に関するニポンのテレビ局のやらせについて、きっこさんにお知らせしようと思ったからです。あの試合の後、地球の裏のこのベネズエラにまで、ニポンのテレビクルーの一隊がやってきました。彼らの仕事は、「ランダエタの疑惑の判定負けに対して激怒しているベネズエラ人の絵を撮ること」だったのです。彼らとしてはベネズエラは国を挙げてニポンに対し腹を立てているだろうと思っていたのですね。ところが、いざ現地に着いて、路上インタビューをしてみると、誰一人として先日のボクシングの試合なんか知りません。ファン・ランダエタなんて名前すらも知っている人は皆無だったようです。ベネズエラはボクシングがとても盛んな国です。しかし、ボクシングマニアを自称する私の友人でも、ランダエタ?シラネ、って感じです。世界ランク1位だったはずなのに、おかしいですねー。で、困ったのが、ここまではるばるやってきたテレビクルー。目的の絵が撮れなければ何のために来たのかわかりません。そこで、まあご想像のとおり、やらせが行われました。テレビクルーからこちらで長く生活しているニポン人に連絡が入り、信用できるベネズエラ人を紹介してもらい、疑惑の判定に激怒している現地の人に扮してもらい、怒っている演技をしてもらったのです。ニポンのニュースで流れた映像で、激怒しているベネズエラ人は、こういう経緯で撮影されたのです。そのテレビクルーの所属テレビ局は失念しましたが、はるばるこんな地球の裏まで来てやらせが行われてるって現状に、呆れたものでした。それではきっこさん、お体だけはくれぐれもお大事にしてください。お忙しいでしょうが、睡眠と栄養はしっかりとってください。世界に何万、何十万といるきっこの日記の愛読者と一緒で、きっこさんの健康が何よりも心配です。それでは、いきなりのメール、失礼しました。きっこさん始め、ネコちゃん達や、小さいきっこさん達のご健康もお祈りしています。


‥‥そんなワケで、このメールをくださったNTさんとは、メールのやり取りをして、掲載の許可もいただいたし、もっと詳しい話も聞かせてもらった。それで、このヤラセ自体も口がアングリだけど、それ以上にビックル一気飲みしちゃったのは、世界ランク1位であるはずのベネズエラ人ボクサーが、ボクシングの盛んな自国で、知られてないって事実だ。それで、あたしは、ボクシングに詳しいスポーツライターの知り合いに聞いてみたら、何ともウサン臭いことが分かったのだ。

で、あたしはボクシングの詳しいことは分かんないので、ここからは、その人から聞いた話をそのまま書くけど、3年前の2004年1月31日に、WBA世界ミニマム級の王座決定戦が行なわれることになってたそうだ。それで、ホントなら、チャンピオンのノエル・アランブレッド(ベネズエラ)と、同級1位のチャナ・ポーパオイン(タイ)が対戦することになってた。だけど、チャンピオンのアランブレッドが、練習中にケガをしたとかで、突然、この試合をキャンセルしちゃった。それで、普通なら、試合の日程を延期するとこなのに、ナゼか、プロモーターは、このクラスの12位のファン・ランダエタ(ベネズエラ)を連れて来て、ポーパオインと対戦させることにしたって言うのだ。そして、この2人で対戦して、勝ったほうが暫定チャンピオンになれる「暫定王座決定戦」てことにして試合が行なわれた。

こんなにおかしなことってある? ホントのチャンピオンのアランブレッドは、ケガしただけで、別に引退するなんて言ってないのに、そのチャンピオンを存在しないものとして、下のランクの者同士で勝手に試合をして、勝ったほうが暫定チャンピオンだなんて、あまりにも変な話だ。そして、仮に、どうしてもそうしなきゃなんないんだとしても、普通なら、1位のポーパオインと対戦させるのは2位の選手だろう。それが、10ランク以上も下のランダエタが対戦相手だなんて、2位から11位までの選手はどう思っただろう。

で、ここからがワンダホーなんだけど、まるで、最初の八百長亀田とランダエタの試合の逆バージョンだったのだ。この試合行なわれたのはベネズエラで、11ラウンドまでは五分五分くらいで進んでったんだけど、最終ラウンドで、ポーパオインの右フックがヒットして、ランダエタはダウンした。そして、ランダエタは、残り時間はフラフラになりながら逃げ回って、試合は終わった。そして、ゴングと同時に、勝利を確信したポーパオインはセコンドと抱き合い、一方、フラフラのランダエタは動けない状態だった。それなのに、レフェリーが勝者のコールをしたのは、ダウンしてフラフラのランダエタのほうだった。3人のジャッジの判定は、「114-113」「115-112」「116-111」というもので、1人目の1ポイント差なら理解できるけど、残りの2人の3ポイント差や4ポイント差は、どう考えてもアリエナイザーだそうだ。

ベネズエラ人のチャンピオンが、ケガで試合をキャンセルしたところに、突然、プロモーターが連れて来たのが、おんなじベネズエラ人のランダエタで、試合が行なわれたのもベネズエラ。そして、同級の1位と12位という実力の差がハッキリと表われた試合内容だったのに、ナゼだか勝ったのはベネズエラ人のランダエタ。さらには、この試合をキャンセルした元チャンピオンのノエル・アランブレッドは、八百長亀田の9戦目の咬ませ犬として、ミゴトな負けっぷりで大活躍したことでもオナジミだろう。

ここまで書けば、ホントはたいして強くもないランダエタが、何で見え見えの八百長で暫定王者になったのか、誰にでも簡単に想像できると思う。そう、口先番長の亀田のために、できるだけ弱くて、できるだけランクが上の外国人ボクサーを用意しなくちゃなんなかったのだ。そのために、わざわざ、ランク2位から11位までの選手を飛び越して、ベネズエラのボクシングファンでも名前を知らなかったような、ランク12位のランダエタを暫定王者に作り上げたのだ。そして、王者の地位をランダエタに譲ったアランブレッドには、ちゃんとその見返りとして、亀田の咬ませ犬として莫大なファイトマネーが支払われたってワケだ。

‥‥そんなワケで、かつては格闘技の花形だったプロボクシングから、果ては国技である大相撲に至るまで、平然と八百長が行なわれてるほどなんだから、たかがバラエティー番組で、ウソのダイエットを紹介したり、インチキ霊能力者がデタラメなことを言いまくったり、服の中にドッグフードを隠して犬を近づけたりしたくらいで、そんなに騒ぐこともないと思う。だって、こんなスポーツやバラエティーなんかのテレビ番組どころか、国民の命に関わるホテルやマンションの骨組みまでもが、政治家と癒着した悪徳企業の手によって、デタラメに捏造されてるほどの「美しい国」なんだから‥‥なんて感じでマトメてみた今日この頃なのだ。


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ テレビも捏造、マンションも捏造、総理大臣の発言も捏造、サスガ「美しい国」ですね!って思った人は、クリックお願いしま~す!
   ↓   ↓
人気blogランキング


★ 好評発売中です!こちらもよろしくです♪
   ↓   ↓  
書籍版「きっこの日記」総合案内所

|

またまたアパの耐震偽装が発覚!

Apa5_1
大阪市は、田村水落設計が構造計算を担当した「アパホテル天王寺駅前」の耐震強度が一部で基準の70%程度しかなかったとの調査結果を発表した。

耐震偽造 大阪「アパホテル天王寺駅前」も強度不足(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070214-00000031-mai-soci


★ 1人でも多くの人に知って欲しいので、応援のクリックをお願いしま~す!
   ↓   ↓
人気blogランキング

|

2007.02.13

タマにはマッタリ♪

先週の水曜日に、「エヴァンゲリオン~奇跡の価値は~」を初めて打って、すごく楽しかったんだけど、しばらくは忙しくて打ちに行けない‥‥って書いた。だけど、打ちたくて打ちたくて打ちたくて打ちたくてジンジャエールだったから、実は、今日の夕方から、もう1回だけ行って来た。それで、今回は、最初は2000円でノーマルが当たって、時短中に、シンジの「逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ」って予告が3回続いてから当たって、次もノーマルが当たったんだけど、その3箱は、ぜんぶ飲まれちゃった。そして、さらに4000円使って、ようやくノーマルが当たって、ラウンド中に確変に昇格して、何とか4箱出たのに、それもぜんぶ飲まれちゃった。それで、さらに2000円使って、またまたノーマルが当たったんだけど、ここからはコンスタントにつながって、なんとか8箱出た。でも、時短後に100回ほど回してからやめたので、ぜんぶで12000発ちょい、投資した8000円を引くと、3万円弱の浮きだった。

で、今回は、シンジの「逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ」って予告の3連続の他に、この前のアスカの連続予告も2回出たんだけど、この前は4回か5回続いて当たったのに、今回は2回だけでハズレだった。だけど、おんなじ絵なのに、今回は大きい画面の絵だった。それから、今度は何て言ってんのか良く見たんだけど、最初が「エ~ストゥ~」、2回目が「ツヴァ~イト~」って感じだったから、こないだの、1が「アインス」、2が「ツヴァイ」ってので合ってるみたいだ。

あと、今回は、「レイの群れ」が1回出て、「予告」ってのからいろんな絵がバシバシ映るのも2回出たんだけど、何よりも嬉しかったのは、「アスカ覚醒モード」ってのが1回出た。ルーレットが動かなくなったから、「おっ!暴走モードだ♪」って思ったら、最初にカヲル君が出て、それからアスカが笑いながら空から落ちて来るとこのアップとか、いろんな絵が映ってから、「惣流アスカラングレー覚醒!」って言って、アスカだらけの真っ赤なルーレットになった。それから、これはたぶんプレミアだと思うんだけど、レイの零号機のリーチで、ブルーじゃなくてオレンジ色のが出て、「打撃」でミゴトに確変がそろったから、これにはビックル一気飲みしちゃった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、2回に渡る使徒との戦いに勝利したんだけど、まだまだ今月の家賃には足りない。それなのに、欲しかった1万円のワンピを買っちゃった上に、今夜もゼイタクをしちゃった。ず~~~っと自分の欲しいものをガマンして生活して来たから、タマには自分へのご褒美‥‥って、自分で言っといてナンだけど、この「自分へのご褒美」って言葉、あたし、嫌いなんだよね。なんか、うまく説明できないけど、自分のことを「●●大好き人間」て言うのとおんなじくらい、気持ち悪くて鳥肌が立つ。ま、こんな古い言い回しをするのは、今や麻木久仁子くらいだと思うけど、とにかく、他にテキトーな言い回しが思いつかなかったから、嫌いだけど使っちゃった。

で、どんなゼイタクをしたのかって言うと、あたしは、夜の8時半くらいにパチンコを終えて、ちょっとお酒を飲みたい気分だった。それで、久しぶりに居酒屋さんにでも寄ろうかと思ったんだけど、サスガに、それはゼイタクすぎるから、スーパーで食べたいオツマミを買ってって、お家で飲むことにした。それで、いつもなら、安い材料を買って来て自分で作るんだけど、今夜は、出来合いのオツマミを買って来たのだ。出来合いのオツマミなら、お皿に出すだけだから、お店で飲むのとおんなじで、手間が掛からなくて、自宅でもお客さま気分を味わえる。

それで、何を買ったのかって言うと、高級なチャーシューがスライスになって真空パックになってたのが、2日後までの賞味期限で100円引きになってたヤツ(250円)と、時間が遅くて100円引きになってたシメサバ(250円)と、ふじっ子の大豆とヒジキが煮てあるヤツ(200円)と、春雨サラダのパック(230円)だ。つまり、1000円近くもオツマミを買っちゃったってワケだ。それで、お家に帰って来て、やることを済ませて、お風呂でサッパリしてから、お酒の用意をした。長ネギを細かく切って、ラー油とゴマ油とお醤油で和えて、お皿に並べたチャーシューの上に乗せて、ふじっ子は小鉢に入れて電子レンジで温めて、シメサバと春雨サラダもお皿に出して、テーブルに並べた。そして、何の努力もしないで、テーブルの上は、パーティーみたいに豪華絢爛になった。これが、お金の力なんだよね。

1食100円以内を目安にしてるあたしとしては、1回に1000円近くも使うなんて、明日、地球が爆発するって時の最後の晩餐みたいなノリだし、何よりも、食事じゃなくてオツマミだってことが、ゼイタク感を倍増させてる。だけど、こんなゼイタクは何年ぶりかだし、オレンジ色の零号機のリーチを見れたお祝いってことで、楽しく飲むことにした。それで、あたしは、一番大きなグラスに、大きい氷を1個入れて、福岡の「黒海賊」っていう麦焼酎を半分くらい入れて、コントレックスの「fines bulles」ってので割った。

これは、しばらく前にミネラルウォーターを買いに行った時に、在庫処分で叩き売りしてて、3本で100円だった。すごくオシャレな1リットルのペットボトルで、可愛い女性のイラストが描いてあって、あたしは普通のコントレックスだと思って、6本買った。だけど、お家に帰って来てから飲んでみたら、ペリエだった。だから、焼酎とかウイスキーとかを割るのに使ってる。

そして、あたしは、ゼイタクなオツマミに囲まれて、麦焼酎のペリエ割りを飲みながら、マッタリと過ごしてたんだけど、ラジオはどこもつまんないし、CDもこれといって聴きたいのがなかったから、ものすごく久しぶりに、「メガマク」を聴くことにした。それで、200本以上のカセットテープが入ってる箱を出して、テキトーに選んで、ナナさん、玲奈ちゃん、りっちゃん、ミナコの、懐かしいキャピキャピの大騒ぎを聴きながら飲み続けた。うう~、なんて楽しいんだろう♪

だけど、今、「メガマックス」なんて言うと、ほとんどの人は、マックの「メガマック」のことだと思うだろうね。でも、あれを350円で買う人って、何考えてんだろう? だって、メガマックって、パン、ハンバーグ、ハンバーグ、パン、ハンバーグ、ハンバーグ、チーズ、パン、でしょ? それなら、100円のチーズバーガーを4個買って、それを分解して自分でメガマックを作れば、メガマック1個と、「チーズだけバーガー」が2個と、あと、パンが1個余る。つまり、差額の50円で、「チーズだけバーガー」が2個と、パンが1個買えるんだから、こっちのほうがダンゼンお得じゃん‥‥なんてことも言ってみつつ、あたしが、何よりも不思議なのは、メガマックが「数量限定」だったり「売り切れ」だったりする事実だ。だって、メガマックって、他のハンバーガーを作る材料で作れるのに、何で「売り切れ」になるの? ま、そんなこたーどうでもいいんだけど、最近‥‥ていうか、もう長いこと、マックなんて食べてないから、なんとなくマックの話題に振ってみただけで、実際には、1時間くらい「メガマク」を聴いてから、DVDで「スワロウテイル」を観ながら、飲んでた。

‥‥そんなワケで、月曜日の夜は、日記を書かないで飲んでたってワケで、この日記は、月曜日の夜のことを火曜日の夜に書いてるってワケだ。だから、これを書き終えたあとに、火曜日のぶんも書かなくちゃなんないから、この日記は、ものすごくどうでもいいことを書いて、お茶を濁してる。だけど、ここんとこ、難しいことを続けて書いて来たから、タマには、こういう「日記らしい日記」もいいかな?‥‥なんて思った今日この頃なのだ。


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ タマには、こんなユルユルの日記でも、クリックをお願いしま~す♪
   ↓   ↓
人気blogランキング


★ 好評発売中です!こちらもよろしくです♪
   ↓   ↓  
書籍版「きっこの日記」総合案内所

|

呆れ返るアベシンゾーの発言

今日の衆院予算委員会で、アベシンゾーが、自分のことをこう言ってます。

「私は権力の頂点にいる!」

この呆れ返る発言は、下記の動画の6分35秒くらいのところにあります。

自民党のネット工作員に削除される前に、お早めにどうぞ♪

http://www.youtube.com/watch?v=RGciBAjEvVU


★ 1人でも多くの人に見て欲しいので、応援のクリックをお願いしま~す!
   ↓   ↓
人気blogランキング

|

アベシンゾーと池田大作の密談

本日の予算委員会で、亀井静香が、「自民党と創価学会の関係」や「アベシンゾーと池田大作の密談」について追及しました。

急所を突かれた質問に、思わず泣きそうな顔になってしまうアベシンゾーの狼狽ぶりは、一見の価値ありです(笑)

以下のURLにアクセスして、カレンダーの「2月13日」をクリック→「予算委員会」→「亀井静香(国民新党・無所属の会)」です。

http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.cfm


★ 1人でも多くの人に見て欲しいので、応援のクリックをお願いしま~す!
   ↓   ↓
人気blogランキング

|

人の死まで支持率稼ぎに利用するアベシンゾー

東武東上線ときわ台駅で、自殺しようと線路内に入った女性を助けようとして亡くなった宮本邦彦巡査部長の弔問に、突然、アベシンゾーが訪れました。そして、たった数分の滞在の後、テレビカメラに囲まれたアベシンゾーは、こう言いました。

「危険を顧みずに人命救助に当たった“ミヤケ”さんのような方を、総理として、日本人として、誇りに思います」

故人やご遺族に対して、これほど失礼なことがあるでしょうか? 最近、くだらない失言の揚げ足取りが多いので、こんなことはあまり言いたくないけれど、たった数分の滞在の後に、故人の名前まで間違えるのなら、行かないほうがマシだと思います。

党内からも、「安倍さんはお坊ちゃまだから庶民感覚がまったくない」という声が出ているので、必死になるのも分かりますが、一警察官の美談に便乗しての支持率稼ぎは、あまりにもアサマシイとしか言いようがありません。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070213-OHT1T00160.htm


★ 応援のクリックをお願いしま~す!
   ↓   ↓
人気blogランキング

|

2007.02.12

カメムシ大臣は「失言する機械」?

Hakuo1
もう何も言わなきゃいいのに、またまたまたまたカメムシ大臣が、呆れ返るトンデモ発言を炸裂させちゃった。お前は、「失言する機械」か?(笑)‥‥なんてことも言ってみつつ、今度のトンデモ発言はどんなのかって言うと、2月7日の予算委員会の場で、民主党の枝野幸男から、「なぜ産婦人科と外科だけ、医師の数が減っているのか?」って質問に対する回答だ。この質問に対して、厚生労働大臣であるハズのカメムシ大臣は、あまりにも的外れなことをノタマッた。


「産科の医師の減少は、出生数の減少によって医療ニーズが低減していることの反映です」


おいおいおいおいおーーーーい!
それじゃあ、女性が子供を産まなくなったことが原因で、産婦人科の医師たちは商売になんなくなって、それで仕方なく仕事を辞めたって意味じゃん! まさか、何の調査もせずに、自分の想像だけでこんな無責任なこと言ってんじゃないだろうな? 何百人の元産科医にアンケートをとったんだか、今すぐに答えてみろ!

多くの産科医たちが、労働条件の厳しさが原因で辞めてることは周知の事実だし、ここ数年、新聞でもテレビでも何度も取り上げられて来た話題だってのに、なんなんだ、このズレまくった認識は? まるで、「残業代ゼロ法案」を導入すれば、サラリーマンは残業しなくなって、そのぶん自宅で過ごす時間が増えるから、セッセと奥さんとセックスするようになって、少子化対策にも効果があるって抜かした天下の大バカ、アベシンゾーと同レベルの感覚じゃん。ハッキリ言って、女房とグルになって裏金作りをするしか能が無い守銭奴オヤジなんかに、厚生労働大臣なんて務まるワケないのに、誰なんだ? こんな不適格者を大臣に任命したのは?‥‥って、任命したのは、もっと不適格者だった(笑)‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、このカメムシ大臣の発言が、どれほどトンチンカンなのかってことを立証するために、まずは、2006年5月4日付の読売新聞の「産科医減少」の記事の中から、北海道大学が行なった産科医の勤務実態調査の部分を抜粋する。


「産科医が減っているのは、若い医師が産科を敬遠する傾向があるためだ。背景には、過酷な勤務実態がある。お産は昼夜を問わない。妊娠経過が順調でも出産時に異変が起き、緊急に帝王切開をすることも少なくない。特に、妊娠中毒症、糖尿病、高齢など、異変が起こる可能性が高い妊産婦(ハイリスク妊産婦)をみる大学や病院では、産科医の仕事は激務になる。北海道大が2004年、道内30か所の関連病院に勤務する産科医を対象に行った調査では、年間の当直回数は平均123回に上った。当直明けに休みがとれる病院はゼロ。当直日の朝から翌日夕方まで連続30時間以上の勤務を3日ごとにこなさなければならない計算だ。土日・祝日の勤務も37回あった。こうした実態は北海道に限らない。全国の関連病院の4割は常勤の産科医が1人か2人で、夜間も当直をしているか自宅で待機していて、気の休まる時がない。欧米では緊急時に対応できるよう1病院あたり平均6、7人の産科医で診療しているのに比べ、極めて貧弱な体制だ。」


これを読めば分かるように、年間に123回、3日に1回は当直勤務があり、さらに、その当直明けに休めるのはゼロ、やっと自宅に帰ることができても、いつ呼び出されるか分からない状況で、おちおち眠ることもできない。そして、30時間も連続で働いててフラフラの状態でも、絶対にミスは許されない仕事だから、常に緊張の連続だ。ま、「残業代をゼロにすれば、出生率も上がるでしょう」なんて言ってるような、世の中のことが何ひとつ分かってないノーテンキなボンボン総理大臣や、夫婦そろって金勘定ばっかしてる守銭奴厚生労働大臣には、こんな現場の激務なんて、まったくの他人事だろう。

で、こういった激務の他に、さらに産科医の減少に拍車をかけちゃったのが、出産時の妊婦や新生児の死亡率の低下にともなう、医療訴訟リスクの高さだ。50年前には、出産1000件に対する死亡事故の割合が45~50件もあったのに対して、現在では約3~4件と、世界一の安全性を誇るようになった。つまり、今のニポンは、安全に出産できて当たり前で、妊婦や新生児が死亡するようなケースは、極めてマレな状態になったのだ。だからこそ、出産時に何らかの問題が生じた時に、たとえ医師が最善を尽くしてて、何も悪くなくても、遺族から「医療ミスだ!」って訴えられちゃうケースが多くなった。

たとえば、有名なとこでは、通称「福島事件」て呼ばれてるケースがある。福島県立大野病院産婦人科の加藤克彦医師(39)が、2004年12月に、29才の女性の帝王切開の手術をしたんだけど、その手術中に、事前に予測することが不可能だった状況が起こり、出血性ショックで死亡してしまった。そして、1年2ヶ月後の2006年2月、警察は「業務上過失致死」の容疑で、加藤医師を逮捕、拘留した。たとえ医療ミスで患者が死亡したとしたって、その医師を逮捕、拘留するってのは考えられないことで、普通は、在宅のまま取調べをするパターンだ。それに、この事件のケースでは、1年2ヶ月も経過してて、その間、加藤医師は、ずっと勤務を続けてたのだ。それが、1年以上も経ってから、突然、逮捕された上に、牢屋に入れられたんだから、とてもマトモとは思えない。

で、この手術がどんな状況だったのかっていうと、帝王切開してみたら、子宮と胎盤が癒着してる極めて珍しい状態で、症例としては20000人に1人って言われてる、極めて難易度の高いものだった。それで、加藤医師は、癒着した胎盤の剥離を行なったんだけど、その手術中に大量の出血があったため、急いで追加の輸血を行なった。そして、輸血後に血圧の上昇を確認したので、手術を終わらせたんだけど、その後、急に心臓の動きが低下して死亡してしまった。

それで、この事件は、現在も裁判中で、加藤医師側は、最初からずっと、「癒着胎盤は手術前の予測が不可能な合併症で、加藤医師は最善を尽くした」って言ってるんだけど、検察側は、「胎盤を無理に剥離すれば大量出血することは予測可能で、加藤医師の医療ミスだ」って言ってる。そして、先月の1月26日に、福島地裁で行なわれた初公判で、加藤医師は、「自分を信頼してくれた患者を亡くしたことは非常に残念で、心からご冥福をお祈りします。ただ、切迫した状況で、冷静にできる限りのことをやったことをご理解いただきたい」と述べて、改めて起訴内容を否認した。

とにかく、裁判中の事件だから、どっちが正しいのかは、シロートのあたしには分からない。ただ、全国の医師や関係団体から、今回の逮捕は不当だとして、ものすごくたくさんの反論の声が上がってる事実や、全国の800人以上の医師が、加藤医師を支援するグループに参加したりしてる事実を見ると、何だか、検察のやり方に疑問を感じて来る。また、あるベテランの産婦人科の医師は、今回の事件について、次のような見解を述べている。


「癒着胎盤という疾患は非常に珍しく、1万から2万に1例と言われています。今回のケースは、術前の診断が非常に困難であり、誰が執刀しても母体死亡となった可能性が高かったと思います。しかし、そのような事例であるのにも関わらず、執刀した医師が全責任を負わされ、業務上過失致死で逮捕されるのであれば、今後は、複数の専門医師が常駐していて、どのような稀なケースにも対応できる設備を備えた病院でなければ、医師は恐ろしくて帝王切開を執刀することはできませんね。そして、そのような病院は、現在の我が国には数えるほどしかありません。」


この加藤医師が勤務してた福島県立大野病院では、産婦人科医は加藤医師1人だった。そして、たった1人で、年間に約200人もの出産を担当してた。だから、現在では、産婦人科医は1人もいなくなり、出産予定の人たちは、すべて近隣の病院に振り分けられている。そして、この事件を知った、多くの医学生やインターン生たちは、もともと持っていた「産婦人科医は労働条件が厳しい上に訴訟リスクが高い」っていう認識の上に、さらに、「産婦人科医はヘタをすると逮捕される」って認識まで持つようになった。

‥‥そんなワケで、この加藤医師の場合は特例中の特例だけど、最初に挙げた北海道大学の調査結果を見れば分かるように、産婦人科医の勤務状況は極めて厳しい。だからって、それに合わせて収入もいいってことはなくて、他の科目の医師と変わらないそうだ。そのために、他の科目へと移ってしまう産婦人科医の数はとても多く、それが、産婦人科医の減少、不足へとつながっている。

産科や産婦人科を持つ病院や診療所の数は、1984年には全国に9613ヶ所もあったんだけど、2004年までの20年間で、ナナナナナント! 3500ヶ所近くも減っちゃって、わずか6000ヶ所ほどになっちゃった。これは、中には病院自体が閉鎖したものもあるけど、ほとんどが、産婦人科医の不足から、産科や産婦人科の医療科目だけを辞めたものだ。そして、これは、多くの産婦人科医たちが、激務や訴訟リスクに耐えられずに辞めて行った結果であり、現在では、全国のほとんどの地域で、「お産難民」て呼ばれてる妊婦さんたちが急増してる。つまり、近くに産婦人科が無いために、片道2時間も3時間もかけて隣りの県の病院まで通ったり、あちこちの病院をタライ回しにされてる妊婦さんたちだ。

東京に隣接する神奈川県や埼玉県でも、次々に産婦人科が閉鎖されたために、お産難民が急増してて、東京の病院がその受け皿になってるので、今度は、東京の妊婦さんたちに、そのシワ寄せが来てる状態だ。だけど、その東京だって、次々に産婦人科が閉鎖されてる。東京の板橋区にある都立豊島病院は、新生児集中治療室を6床も備えた大型の周産期センターで、年間に約900件ものお産を扱って来た。だけど、6人いた担当医師が、去年、2人にまで減ったことから、非常勤を使っても満足に対応できない状態になり、去年の9月から、お産は全面休止になった。他にも、年間に1000件前後のお産を扱ってた大型の周産期センターが、医師の不足から、次々に閉鎖や縮小の道を選択させられてる。前出のベテランの産婦人科医は、「今のまま産婦人科医が減少し続けると、15年後には、全国の妊婦の半数から3分の2がお産難民になってしまいます」って言ってる。

‥‥そんなワケで、出産する病院が無くて困ってる妊婦さんたちが数え切れないほどいて、「お産難民」なんて言葉ができちゃうほど大変な状態だってのに、仮にも少子化対策を任命されてるカメムシ大臣は、産婦人科の減少の原因が、「出生数の減少によって医療ニーズが低減していることの反映です」ってノタマッたってワケだ。つまり、「子供を産まない女性が増えたセイで、どこの産婦人科もヒマになっちゃったから、産婦人科の医師たちは仕事を辞めちゃったのだ~なのだったらなのなのだ~」って、バカボンのパパもビックル一気飲みしちゃうみたいなことを言ったってワケだ。これで、カメムシ大臣が、どれほど何も見てないのか、どれほど世の中のことを分かってないのか、どれほど厚生労働大臣として不適格かってことが、アベシンゾー以外の全世界の人たちに分かってもらえたと思う。で、何で「アベシンゾー以外」なのかって言うと、アベシンゾーは、自分自身が総理大臣として不適格だってことにすら気づかない世界一の大バカだから~って感じでマトメてみた今日この頃なのだ。


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ カメムシ大臣は絶対にクビにしないで、夏の選挙まで、もっともっとトンデモ発言を炸裂させて欲しいと思う人は、クリックをお願いしま~す!
   ↓   ↓
人気blogランキング


★ 好評発売中です!こちらもよろしくです♪
   ↓   ↓  
書籍版「きっこの日記」総合案内所


|

2007.02.11

続・差別用語もTPO

昨日の日記の最期のとこで、歌舞伎や浄瑠璃の演目として有名な「箱根霊験躄仇討(はこねれいげんいざりのあだうち)」のことを書いたんだけど、ゆうべ、読者からのメールをチェキしてたら、関連するものも何通か混じってた。たとえば、「箱根に『初花』という蕎麦屋があるのですが、勝五郎の妻の名を店名にしたのですね」とか、あたしがハショッて書いたアラスジとは違う、別バージョンのアラスジを教えてくださった人もいた。そんな中で、知ってる人たちにとっては当たり前のことなんだろうけど、あたしにとっては目からカラーコンタクトが落ちちゃうようなスゴイ情報があったので、そのまま紹介する。


お名前:IM
E-mail:xxxxx@xxxxx.com
コメント:きっこ様、はじめてお便りします。「きっこの日記」いつも楽しく拝読しております。ところで、今日の記事に「箱根霊験躄仇討」の話がありましたが、2004年に京都・南座の顔見世において、歌舞伎では26年ぶりに上演された際、外題は「箱根霊験誓仇討(はこねれいげんちかいのあだうち)」に変えられていました。いちおう気になったのでご報告しておきます。これからも是非がんばってください。応援しています。


まずは、このメールをくださったIMさんをはじめ、いろいろと教えてくださった皆さん、どうもありがとうございました♪‥‥ってお礼を言いつつ、あたしは、このメールを読んで、何とも言えない恐さを感じた。ニポンの言葉狩りが、もうこんなとこまで進んでたのか‥‥って言うか、言葉狩りを恐れるあまりに、あらゆる媒体が神経質になりすぎてて、ついに、歴史ある歌舞伎や浄瑠璃の演目までもが、そのタイトルを変えざるを得なくなって来てたなんて、これじゃあ、この国の歴史ある文化を「アホウ鳥」とおんなじに絶滅危惧種に指定しなくちゃなんないと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、「箱根霊験躄仇討」の「躄(いざり)」の部分を「誓(ちかい)」に入れ替えて、インターネットで検索してみた。そしたら、いくつもヒットしたので、カタッパシから読んでみた。それで、すごくたくさんのことが分かったんだけど、簡単にマトメると、IMさんが教えてくださった通り、歌舞伎では、昭和53年10月に、この演目を上演して以来、26年間も上演されてなかった。それで、その間に、世の中の風潮が変わっちゃって、かつては普通に口にしてた多くの言葉が、差別用語にされて使いずらい世の中になっちゃったので、2004年12月10日に、26年ぶりにこの演目を上演する際には、自粛するって言うか、配慮するって言うか、どっかの団体からのクレームを受けないようにするためって言うか、ようするに、誰かから何か言われてタイトルを変えたんじゃなくて、上演する側が気を使って変更したそうだ。

で、IMさんのメールには、このタイトルの変更のことしか書かれてなかったから、あたしは、「何とも言えない恐さを感じた」って書きつつも、まだリトル安心してた。それは、いくらタイトルを変えたところで、中身がおんなじなら、この演目自体は後世へと正しく伝えられて行くからだ。だけど、そんなあたしの安心もトコノマ、この26年ぶりの上演では、ミゴトに、セリフも変えられてたってことが分かった。セリフに何度も出て来る「いざり」って言葉は、すべて「足萎え」に言い換えられてたそうだ。これじゃあ、このお話が、「いざりの仇討ち」や「いざり勝五郎」と言う呼び名で、多くの人たちを感動させて来た歴史をダイナシティにさせちゃうと思う。

だけど、これは、あくまでも、「歌舞伎では」ってことで、それも、京都で上演されるような「中央の歌舞伎」での話であって、地方の「地歌舞伎」や浄瑠璃などでは、今でも「箱根霊験躄仇討」のタイトルを掲げて、セリフもそのままに上演してるとこも多い。だから、少しは救われてるけど、それでも、こういった文化は、だんだんに消えてく運命なのかも知れない。

で、今回、いろいろと調べてたら、ちょっと面白いことを知った。それは、お座敷での芸妓さんの余興なんだけど、その中に「いざり勝五郎」っていうお遊びがあるそうだ。初花に扮した芸妓さんが、勝五郎に扮したお客さんを「いざり車」に見立てた座布団に乗せて、それを引きずって登場して、「箱根霊験躄仇討」の名セリフを言うって余興だそうだ。こんな余興があるのも、この演目が多くの人たちに愛されてる美談だからであって、これが、足の不自由な人を差別してる行為だって考えるのは、一部の神経質な人たちだけだろう。だけど、正しいニポンの文化を後世へ伝えて行くべき媒体の1つである中央の歌舞伎が、神経質な人たちの言葉狩りを恐れて、何も言われてないうちからこんなに過敏に対応してるようじゃ、こういったお座敷の余興も、連鎖的に消えてく日も近いと思う。

‥‥そんなワケで、歌舞伎や浄瑠璃などのお芝居の場合は、そのタイトルやセリフも大切だけど、それだけで成り立ってるワケじゃない。何よりも重要なのは、やっぱり、役者の演技力や表現力であって、タイトルやセリフは、それに付随してるものだ。だから、何らかの圧力によって、タイトルやセリフが変更させられたとしても、ストーリーの本スジを変えずに上演できるだけでも、喜ばしいことなのかも知れない。第二次世界大戦後、復興に励む庶民たちは、歌舞伎などのお芝居を観ることを数少ない楽しみの1つにしてた。

だけど、当時は、上演される演目の台本が、すべてGHQの検閲を受けさせられて、「仇討ち」や「切腹」のシーンがあると、カタッパシから削除させられてた。そんなメチャクチャな過去と比べれば、今のほうがマシだと思うかも知れない。だけど、あたしが懸念してるのは、昔の規制はアメリカによる一方的なものだったのに対して、今の規制‥‥って言うか、正確に言えば「自主規制」なんだけど、これが、ニポンの文化を守るべき立場にあるニポン人によるものだってことだ。

歌舞伎や浄瑠璃の場合は、タイトルやセリフを変更したとしても、ストーリーの本スジを変えずに上演できれば、その演目が完全に消滅することにはならない。だけど、和歌や俳句のように、言葉だけの文化、言葉そのものの文化は、言葉に規制をかけられたら終わりになっちゃう。俳句の場合には、差別用語に挙げられてる言葉を含んだ季語がいくつもある。たとえば、鳴かないセミ、メスのセミのことを「唖蝉(おしぜみ)」って呼ぶんだけど、これは夏の季語になってる。そして、多くの著名俳人の名句がある。


 唖蝉の諸羽美し透きとほり  高野素十

 唖蝉も鳴きおはりたるさまをせり  加藤楸邨

 唖蝉も鳴く蝉ほどはゐるならむ  山口青邨

 唖蝉や祷るかたちに羽たたむ  大石悦子


これらは、「イザリウオ」とおんなじで、生き物に対する呼び名の中に差別用語が含まれてるんだから、それほど神経質にならなくてもいいと思う。でも、そしたら、次のような句の場合はどうだろう。


 唖の子の指に歩ませ蟹赤き  桂樟蹊子

 すべもなき唖が身過ぎか猿廻し  富田木歩


これらは、聾唖(ろうあ)者のことを「唖(おし)」と呼んでるんだから、まぎれもなく差別用語を使ってるワケで、現代では、神経質な人たちからは問題視される作品だと思う。だけど、これらの句が、聾唖者を差別してるだろうか? バカにしてるだろうか? 上の樟蹊子(しょうけいし)の句には、なんとも暖かな作者の視点が感じられるし、下の木歩(もっぽ)の句には、自らも歩くことのできない体だからこその、深い思いが溢れてる。そして、もっと時代をさかのぼれば、こういった言葉は、さらに普通に使われてる。


 盲より唖のかはゆき月見かな  向井去来

 かけ香や唖の娘のひととなり  與謝蕪村


‥‥そんなワケで、あたしは、「唖(おし)」「盲(めくら)」「聾(つんぼ)」という、現代では差別用語とされてる言葉でも、その使用が許されるケースがあると思う。それは、それらの障害を持っている人が、自分自身に対して使用する場合だ。たとえば、次のような句がある。


 聾青畝こゝに居るぞと青葉木菟(あおばづく)  阿波野青畝


阿波野青畝(あわのせいほ)は、明治32年(1899年)に、奈良県の高市郡高取町に生まれた。そして、幼いころに中耳炎をこじらせ、ほとんど耳が聞こえなくなってしまった。それが原因で、中学より上の学校への進学を断念することになり、深い絶望を味わった。だけど、負けず嫌いだった青畝は、進学できなくても勉強はできると、その絶望をバネにして、独学で古典などを学び、俳句の創作も始めるようになった。そして、後に、山口誓子(せいし)、高野素十(すじゅう)、水原秋桜子(しゅうおうし)とともに、「昭和の4S」って呼ばれるほどの著名俳人になったのだ。

で、そんな青畝だけど、本格的に俳句を志したのは、単なる偶然‥‥って言うか、カン違いが発端だった。青畝が中学3年生の時に、本屋さんで、徳富蘆花(ろか)の小説の「不如帰(ほととぎす)」と間違えて、俳句誌の「ホトトギス」を買っちゃったのがキッカケだった。それで、その「ホトトギス」を読んだ青畝は、それまで以上に俳句に興味を持ち、「ホトトギス」に入会して、地元の同人だった原田浜人に連絡をして、以来、師事することになった。そして、本格的に俳句を始めた青畝は、18才の時に、こんな句を詠んでる。


 虫の灯に読み昂ぶりぬ耳しひ児  青畝


「耳しひ児(みみしひご)」ってのは、耳の聞こえない子ってことで、この言葉だって、今の感覚で言えば立派な差別用語だろう。この句を読んで最初に気づくのは、「虫の音」じゃなくて「虫の灯」って部分だ。つまり、家人たちは、秋の虫の音を楽しんでいるのに、耳が悪くて虫の音を楽しむことができない青畝は、1人、読書にふけってるってことだ。だけど、単に自分のことを詠んだだけじゃなくて、自句解説によると、自分とおんなじように耳の聞こえない子供のことを想像しながら詠んだ句だそうだ。

で、18才のこの年、「ホトトギス」の主宰の高濱虚子が、奈良の原田浜人の家を訪ねた時に、青畝は、原田浜人に紹介してもらって、初めて虚子と会うことができた。そして、この出会いが、青畝をさらなる俳句の道へと進めることになった。この時、弟子の原田浜人から「青畝は耳が悪い」ということを聞かされた虚子は、青畝に向かって、村上鬼城(きじょう)の話をしたんだけど、村上鬼城ってのは、青畝よりも、さらに耳の悪い俳人だ。つまり、虚子は、青畝よりも耳が悪くても、素晴らしい句を詠む立派な俳人がいるということを教えて、青畝を励ましたってワケだ。

だけど、若さゆえに恐いもの知らずだった青畝は、自分を励ましてくれた天下の虚子に対して、こともあろうに、「見たものを見たままに詠んだって素晴らしい作品が生まれるとは思わない」って感じで、虚子の提唱してた「客観写生」に対しての不満を述べちゃう。でも、虚子に、「そう思っても、しばらくは上達するための手段としてでいいから、写生の練習を積んでみなさい」って言われて、仕方なく納得した。だけど、なんだかんだ言っても、俳句に没頭してた青畝は、虚子の言う通りに客観写生の練習を積んだことによって、持ち前も叙情にも磨きが掛かり、メキメキと頭角を現わして行った。だから、昭和6年、32才の時に出版した第1句集、「万両」の序文には、「耳の遠い児であるといふことが、勢、君を駆って抒情詩人たらしめた」っていう虚子の言葉がある。


 聾青畝ひとり離れて花下に笑む  虚子


この句は、青畝が「万両」を出版した翌年、昭和7年に、京都の西山十輪寺で桜を愛でた時の虚子の句だ。京都を訪れた虚子は、たくさんの弟子たちに囲まれていたけど、その輪に入らずに、ボツンと離れたとこにいた青畝のことを虚子は詠んでる。自分が輪の中心にいても、その輪の外にいる弟子にまで、ちゃんと目を向けている虚子。この句の「つんぼ青畝」が、果たして差別用語だろうか? 青畝のことを蔑んでいるのだろうか? あたしには、弟子に対する深い愛情こそ感じても、決して、差別用語などとは思えない。前出の青畝自身の句、「聾青畝こゝに居るぞと青葉木菟」には、わずかに自虐的な要素が感じられたけど、こっちの虚子の句には、他人を傷つけようとする気持ちやバカにする気持ちなど、ミジンも感じられない。

サッカーのジーコ監督は、誰からも「ジーコ」って呼ばれてるけど、本名は「アルトゥール・アントゥネス・コインブラ」っていって、「ジーコ」っていうのは「痩せっぽち」っていう意味のニックネームだ。だけど、誰1人、ジーコ監督のことをバカにして「ジーコ」って呼んでる人なんかいないと思う。そして、呼ばれてる本人のほうも、それを悪口だ、差別だなんて感じてないと思う。これとおんなじで、「つんぼ青畝」にしても、「いざり勝五郎」にしても、そこに愛情はあっても、差別や軽蔑の気持ちなんてミジンもない。だけど、「どんな状況であろうと、どんな媒体であろうと、絶対に差別用語を使ってはいけない!」なんて、ナチスドイツみたいなノリの言葉狩りが横行しちゃったら、こういった優れた俳句作品を始め、数え切れないほどの文学作品がマジックで塗り潰され、この国の素晴らしい歴史ある言語文化が失われてくってワケだ。で、ここで、1通のメールを紹介する。


お名前:YB
E-mail:xxxxx@xxxxx.co.jp
コメント:きっこ様、初めてメールさせて頂きました。いつもいつもいっつも楽しゅうに拝読させて頂きよります。高知市在住のYと申します。きっこさんのメンタリティには共感するところがこぢゃんと多く、毎日感心しながら拝読致しております。ありがとうございます。さて、普段は読ませて頂くばっかしで、メールを送るなんぞということは思いも寄らんかったがですが、今回、「いざる」という言葉がでてきましたので、高知と土佐弁を愛する不肖わたくし、思わずキーボードに向こうてしまいました。まずショックでありましたのが、「いざる」という言葉が標準語であったということ。「尻をつけたままで移動する」といった意味であったこと。そして差別用語であったらしいこと。実はですね、高知では「いざる」は単に「座る」「座り込む」ことを意味するのであります。友人が突然やって来て、玄関先で挨拶しゆう時に、「まあ、ちっくとイザッテ行きや!」と言えば「家へ上がってゆっくりして行ってよ」てな意味になります。そして、もうちっと高度な土佐便の使い手になりますと「ちくと待ちとおせよ。イザッテ来るきに」という技を使います。これは、「少し待ってて下さい。トイレ(大きい方)へ行ってくるので」という意味。ちなみに小の方は「バッテくる」を使います。いや、くだらんことを書いてしまいました。ご笑覧下さいましたら幸甚です。(後略)


‥‥そんなワケで、「いざる」って言葉は、「躄る」とか「膝行る」とか書くけど、これらはあとから考えられた漢字やアテ字で、もともとは「居ざる」って書く。そして、その意味は、「立ち上がらずに座ったまま膝で進む」「幼児が尻をつけたまま移動する」「置いてある物がずれて動く」「舟が浅瀬をなかなか進めない様子」などだ。だから、YBさんの使ってる「いざる」も、この「座ったまま膝で進むこと」から「座ること」へと転じたんだと思う。また、「居ざる」の名詞形の「居ざり」のほうも、あたしの愛用してる旺文社の古語辞典には、「居ざること」ってのがメインの意味として掲載されてて、最後に「足の立たない身体障害者のこと」って書いてある。つまり、この言葉には、多くの意味があって、その中の1つに、足の不自由な人を指す意味も含まれてるってことだ。

それなのに、この言葉自体を差別用語に指定するのは、すごくおかしな話だ。たとえば、「箱根霊験躄仇討」だったら、足の不自由な登場人物のことを指すために使ってるんだから、差別用語だって言われても仕方ないと思う。だけど、「イザリウオ」に関しては、「足の不自由な人のような魚」って意味じゃなくて、「お茶の席などで立ち上がらずに膝だけで進む人のように海底を進む魚」って意味なんだから、ちっとも差別的じゃない。

それに、「ザリガニ」だって、もともとは「イザリガニ」って名前で、「お茶の席などで立ち上がらずに膝だけで進む人のように川底を進むカニ」ってのが語源だそうだ。それが、いつの間にか、「イ」が取れちゃって、「ザリガニ」って名前になっちゃったそうだ。だから、「イザリウオ」にしたって、もしも、もっとメジャーな魚で、ニポン中の誰でもが知ってるほどだったとしたら、知らないうちに「イ」が取れちゃって、「ザリウオ」になってて、誰からも文句なんか言われなかったかもしんない。逆に言えば、「ザリガニ」みたいに全国規模のメジャーな生き物でも、たった1文字が取れただけで、文句を言われないケースもあるってことだ。

そう言えば、2~3日前に、テレビ東京で、全国の漁師さんを訪ねて、そこで獲れたお魚やタコが、東京まで運ばれて来て、お店でお料理になるのを食べるって番組をやってた。その中で、沖縄の伊平屋島(いへやじま)での手長ダコ漁の様子を紹介してたけど、伊平屋島では、手長ダコのことを「シガイ」って呼んで、その漁のことを「イザリ」って呼ぶそうで、画面の右上には「シガイのイザリ漁」って文字が出てた。その漁は、夜になったら、背中にバッテリーを背負って、強力なライトを持って、ヒザくらいの深さの浅瀬に入ってって、そのライトで海面を照らしながらタコを獲るものだった。

だから、この「イザリ漁」の「イザリ」ってのが、前かがみになって進んでく姿を座ったまま膝で進む「居ざり」に見立てたのか、浅場での漁だから、舟が浅場を進む「居ざり」に見立てたのか、どっちなのかは分かんない。また、昔は「漁をする」ことを「漁(いさ)る」って言って、平安時代より前には「漁(いざ)る」って濁ってたから、そのころからの流れで、この「イザリ」は「漁」そのものを指すとも考えられる。だけど、どんな語源でも、現在は「イザリ」って言ってるんだから、神経質な人からは「差別用語だ!」って言われちゃうだろう。

‥‥そんなワケで、あたしは、「差別用語」ってもんの規定自体に、大いに問題があると思ってる。「差別用語」の中に挙げられてる言葉の多くは、それを使用するTPOにさえ配慮すれば、人を傷つけるどころか、人を感動させることのできる言葉だと思うし、実際、「箱根霊験躄仇討」や、数々の俳句作品のように、長年に渡って、たくさんの人たちを感動させて来たものも多い。逆に言えば、「差別用語」の中に挙げられてない言葉だって、どんな言葉だって、使い方によっては人を傷つける。たとえば、ものすごく太ってる女性に対して、「いや~あなたはスタイルがいいですね~」って言ったら、それだって相手を傷つけるワケで、ようするに、「どんな言葉を使うか」が問題なんじゃなくて、「そこに悪意があるかどうか」ってことが問題なのだ。たとえ「褒め言葉」であっても、そこに悪意があり、相手を傷つける目的で使えば、それは「差別用語」になる。だから、あたしは、最近のイジメ問題の根底にある、「相手が嫌がることをすると楽しい」「人の失敗が嬉しい」「人の成功がムカつく」っていう心の貧しい人たちを量産しちゃった格差社会自体を何とかしない限り、いくら言葉狩りなんかをしても、ホントの意味での「差別」なんか無くならないと思う今日この頃なのだ。


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ ホントの意味での「差別」をなくしたいんなら、イジメが横行する格差社会を作り出した自民党から政権を剥奪するしかない!って思った人は、応援のクリックをお願いしま~す♪
   ↓   ↓
人気blogランキング


★ 好評発売中です!こちらもよろしくです♪
   ↓   ↓  
書籍版「きっこの日記」総合案内所

|

2007.02.10

差別用語もTPO

Izariuo
女性を「産む機械」に喩えたカメムシ大臣や、子供を増やすことを「生産性」と言った民主党の菅直人から、イラクへ派遣した自衛隊員が1人も死なずに還って来たことを「野球で言えばノーヒットノーランみたいなもんだ」と言った麻生太郎や、「小型であれば原子爆弾の保有も問題ない」「北朝鮮など核攻撃で焦土にしてペンペン草1本生えないようにしてやる」と言ったアベシンゾーに至るまで、政治家の失言や問題発言は枚挙にイトマがないけど、今回の揚げ足取り合戦のヒキガネになったカメムシ大臣を擁護した1人に、時代錯誤の暴言王、石原慎太郎がいる。だけど、あたしは、カメムシ大臣を擁護する石原慎太郎を見て、「お前が言うな!」って思った。

カメムシ大臣は、「女性は子供を産む機械だ」って言ったんじゃなくて、「機械」って言葉を比喩に使っただけなんだから、「喩えが不適切だった」ってことだ。ようするに、頭が悪くて適切な比喩を思いつかなかった、そして、こんな酷い比喩をオオヤケの場でポロッと言っちゃうほどデリカシーがなかったってことだ。だけど、石原慎太郎は、過去にこう言ってる。


「文明がもたらした最も悪しき有害なものはババァなんだそうだ。女が生殖能力を失っても生きてるってのは、無駄で罪。男は80、90才でも生殖能力があるけど、女は閉経してしまったら子供を生む力はない。そんな人間が、きんさん、ぎんさんの年まで生きてるってのは、地球にとって非常に悪しき弊害。」


この石原慎太郎の暴言こそが、「女性は子供を産むことしか意味のない機械」って言ってるワケで、さらには、子供を産めない女性が生きてることが「無駄で罪」「地球にとって非常に悪しき弊害」とまで言っている。こんなことを平然とノタマッちゃうような大バカから見たら、カメムシ大臣の失言なんか、なんでみんなが怒ってるのか、ぜんぜん理解できないんだろうね‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、東京都知事選では、絶対にこの恥知らずを叩き落としましょう!


‥‥そんなワケで、最近、国会で流行りの「失言の揚げ足取り合戦」だけど、失言や暴言がなんでいけないのかって言うと、その言葉によって、誰かが傷つくからだ。だから、あたしたちみたいな一般人の場合と、公人の場合とでは、おんなじ言葉を言ったとしても、責任が大きく違って来る。カメムシ大臣の「産む機械」にしたって、現職の厚生労働大臣て立場の人間が、オオヤケの場で言ったからこそ問題になったんであって、そこらの居酒屋さんで、酔ったサラリーマンが同僚に向かって言ったとしたら、別に何も問題になんないだろう。つまり、おんなじ言葉であっても、誰が使うか、どんな場で使うかによって、意味が違って来る。

そして、おんなじ人が、おんなじ場で使っても、聞く人によって、傷つく人もいれば、傷つかない人もいる。たとえば、あたしも良く使うけど、「バカ」って言葉がある。これは、関東と関西ではニュアンスが違うそうで、東京では深い意味もなく、「何、バカなこと言ってんのよ~」なんてふうにも使うし、言われたほうも何とも思わないけど、関西の人にとったら、ムカッとするらしい。逆に、関西では、「何、アホなこと言ってんのや~」ってのが普通で、これは、関東の人にとってはムカッとする。ようするに、関東と関西では、「バカ」と「アホ」のニュアンスが逆ってことになる。

たとえば、恋人同士の場合、東京だったら、彼氏が彼女のオデコを指をつついて、「こいつ~バカだな~♪」なんて言うのも、愛情表現の1つだし、言われたほうの彼女も、嬉しくなって彼氏の胸に顔を埋めたりする。でも、これが、「こいつ~アホだな~♪」って言われたんだとしたら、誰でも軽くムカッとする。だけど、大阪のカップルの場合なら、「こいつ~アホやな~♪」のほうが愛情表現になって、「こいつ~バカやな~♪」のほうがムカッとするんだと思う。だから、エヴァンゲリオンのアスカに、「あんた、バカァ~?」って言われたら、東京のアニメヲタクは嬉しくなるけど、大阪のアニメヲタクはムカッとするんじゃないかな?

だけど、東京でも、「このバカ!」って怒鳴られれば、それは罵倒されてることになるし、言われたほうだって、自分が怒られてるってことをちゃんと認識する。逆に、「このアホ!」って怒鳴られたら、「バカ」よりも怒りのレベルが低くて、なんか、からかわれてるっぽい感じがする。ようするに、「バカ」って言葉は、ものすごく複雑で、シチュエーションや言い方によって、愛情表現から罵倒まで、いろんなふうに使える便利な言葉ってワケで、トランプのジョーカーみたいなもんなんだと思う。で、ちょっと前のことだけど、「日本魚類学会」が、2月1日付で、次のような公式リリースを出した。


関係者各位

日本魚類学会では、「メクラ、オシ、バカ、テナシ、アシナシ、セムシ、イザリ、セッパリ、ミツクチ」の9つの差別的語を含む魚類の標準和名について議論を重ねてきました。その結果、1綱2目・亜目5科・亜科11属32種を含む51タクサ(分類単位)の標準和名を改名すべきであるとの結論に達しました。
関係者各位におかれましては、今後、これらの標準和名の普及にご協力くださいますようお願い申し上げます。
なお、改名の目的や経緯、学会員からの意見とそれらへの回答、会員以外の方から寄せられたご意見等への考え方を本会HPに公開しています。これらをご参照いただき、この問題への理解を深めていただければ幸甚です。

日本魚類学会
会長 松浦啓一
http://www.fish-isj.jp/index.html


‥‥そんなワケで、最初のとこに「関係者各位」って書いてあるから、黒メダカとクチボソを飼ってる上に、「釣り番組ウォッチャー」でもあり、さらには、お魚を食べるのが大好きなあたし的には、完全に「関係者」だと思うので、このリリースの内容を良く読んでみた。で、このリリースは、「日本魚類学会」の中だけで一方的に決めたワケじゃなくて、外部からの質問や意見などにも耳を傾けて、総括的に判断したものだってことが分かった。たとえば、「バカのように判断の難しい差別的語をどうするのか? これを差別的語とすると、チビ、ブタ、ハゲなども同様とせざるを得なくなるのではないか?」って質問に対しては、次のように回答してる。


「バカ」は個人の能力を否定する言葉であり、差別的語であることは疑いようがありません。ただし、ご指摘のように、その受け止め方に個人差があることも事実です。このように判断が人により大きく分かれるような語についてどこまでを改称の範囲とすべきかは難しい問題で、線引きは恣意的にならざるをえません。当委員会では改称の範囲は最小限にとどめるという方針の下に検討を進めてきました。チビ、ブタ、ハゲなどの語は、「バカ」よりも文脈により意味合いが異なる度合いが大きいこと、これらの語は「バカ」と異なり、語源が形態的特徴に基づくものであり、語源そのものに差別的意味合いはないこと、「バカ」の語が使用された唯一の和名バカジャコは、日本における分布が限られており、しかも一般にはほとんど知られておらず、名称が変わったとしても混乱のおそれがほとんどないことなどを総合的に勘案して改称の対象に含めました。


‥‥こんな感じで、いろんな疑問や意見に対して、きちんと見解を示してるし、「こういった改名は言葉狩りじゃないのか?」って意見に対しても、ちゃんと回答してる。もちろん、人の考えは人それぞれだから、この「日本魚類学会」のすべての見解に賛同できる人ばかりじゃないと思うし、あたしとしても、「?」の部分もあった。だけど、このリリースは、あくまでも、「日本魚類学会としては、こういった結論に達したので、新しく定めた標準和名の普及にご協力ください」っていう「お願い」のリリースであって、何の強制力もないものだ。だから、このリリースに従わなくて、今まで通りの呼び名を使い続けても、別に、「事実無根だから名誉毀」で訴訟する」なんて脅されることもない(笑)

で、どんなお魚の名前が、どんなふうに改名されたのかと、新しい名前の由来を簡単に書いてみる。


「クロメクラウナギ」→「クロヌタウナギ」
1998年より「ヌタウナギ」が新参異名とされているので、ここではその見解に従った。

「オシザメ」→「チヒロザメ」
深海性のサメであることから、深い海を表すチヒロ(千尋)を採用。

「メクラアナゴ」→「アサバホラアナゴ」
種名はホラアナゴ科魚類としては、比較的生息深度浅いことによる。

「セムシウナギ」→「ヤバネウナギ」
日本産本科魚類はヤバネウナギ1種のみであることから、科名についてもこの名称を採用。

「バカジャコ」→「リュウキュウキビナゴ」
本種は日本では沖縄県のみに分布することから。

「テナシハダカ」→「ヒレナシトンガリハダカ」
胸びれがないことから。

「セムシイタチウオ」→「セダカイタチウオ」
他属に比較して体高が高いことから。

「イザリウオ」→「カエルアンコウ」
本亜目魚類の形態がカエルを連想させ、また英名がfrogfishであることから本科の基幹名としてカエルアンコウを採用。

「セムシクロアンコウ」→「クロアンコウ」
日本産本属魚類は本種のみであることから、属の既存和名を採用。

「セムシカサゴ」→「ニライカサゴ」
2004年に改名済み。

「セッパリホウボウ」→「ツマリホウボウ」
近縁種に比較して前後に短縮した体形をしていることから。

「セッパリカジカ」→「ヤマトコブシカジカ」
日本産本属2種のうちの他種コブシカジカの名称を属名に採用。種和名は日本海に固有であることから。

「セッパリサギ」→「セダカクロサギ」
同属他種に比較して体高が高いことによる。

「ミツクチゲンゲ」→「ウサゲンゲ」
ウサは兎の意。顔つきの印象から。

「アシナシゲンゲ」→「ヤワラゲンゲ」
体が寒天質で柔らかいことから。

「テナシゲンゲ」→「チョウジャゲンゲ」
チョウジャは長者の意。属の学名の由来であるロシアの碩学アンドリアシェフに対する褒詞(ほうし)。

「セムシダルマガレイ」→「オオクチヤリガレイ」
近縁属のヤリガレイ属やヒナダルマガレイ属に比べて口が大きいことから。

「セッパリハギ」→「セダカカワハギ」
同属他種に比較して体高が高いことから。


‥‥で、51種類もないじゃん‥‥ってことに関しては、「イザリウオ」の中にも、「ボンボリイザリウオ」とか「クマドリイザリウオ」とか「ウルマイザリウオ」とか、他にもたくさんの種類があって、それらがみんな、「ボンボリカエルアンコウ」とか「クマドリカエルアンコウ」とか「ウルマカエルアンコウ」ってふうに改名になったってワケだ。それで、この改名の一覧を見て、あたしが最初に思ったのは、果たして、これらのお魚の名前を見てみて、すぐにどんなお魚なのかパッと分かった人がどれくらいいるんだろうか?‥‥ってことだ。たとえば、「メクラアナゴ」や「セムシウナギ」なら、ハッキリとは分かんなくても、アナゴやウナギの一種だから、ニョロニョロしてるってことくらいは想像できる。だけど、「テナシハダカ」とか「アシナシゲンゲ」とかって言われても、想像もつかない人も多いと思うし、それどころか、これがお魚の名前だなんて分かんない人も多いと思う。

だから、さかなクンみたいな特殊な人ならともかく、一般のほとんどの人たちは、もともと、こんなお魚の名前なんか知らないワケで、当然、日常生活でも使わない。「あなた、今夜のおかずはテナシハダカの煮つけでいいかしら?」なんて言わない。つまり、ハッキリと言わせてもらえば、「現代的に不適切な差別用語を使ってるお魚の名前を改名しよう」っていうスタート地点からして、ちょっとズレてるってことになる。

それに、あたしの場合は、「イザリ」や「メクラ」や「セムシ」が差別用語だってことは知ってたけど、「セッパリ」が差別用語だなんて知らなかった。先週の「釣りロマンを求めて」で、潮来(いたこ)のプレスリー、こと、村田基(はじめ)が、ロシアのオハタ川でシルバーサーモンを釣ってたけど、背中が盛り上がって真っ赤な体色になったサーモンを釣り上げて、次のように説明してた。


「赤くなりセッパリが出てくると遡上体勢です」

「ものすごいセッパリが出てくるんですね~」

「セッパリの出たサーモンのことをセッパリマスとも呼びます」


この他にも、村田基は、番組の中で、何度も「セッパリ」って言葉を連発してたけど、そしたら、村田基は、公共の放送で、差別用語を連発してたってことになる。だけど、あたしは、ぜんぜん不快に感じなかったし、村田基にしたって、差別用語を使ってるような認識なんて感じられなかった。逆に、こんな言葉を差別用語だって大騒ぎして、「セッパリホウボウ」や「セッパリカジカ」の名前を変えるような人たちの感覚のほうが、神経質すぎるように感じる。だから、あたしは、どうせ改名するんなら、こんな誰も知らないようなマニアックなお魚の名前を改名するよりも先に、「バカ貝」とか「アホウ鳥」とかの名前を改名するほうが先だと思う。

たとえば、「バカ貝」を辞書で引くと、「赤い足を殻から出した様子を、馬鹿が舌を出した姿に見立ててこの名がある」って解説してある。つまり、この名前は、貝のことをバカにしてるだけじゃなくて、馬鹿のこともバカにしてるってワケだ。まあ、バカにされるから馬鹿なワケで、馬鹿をバカにすることが悪いことなのかどうかは分かんないけど、破綻した北海道拓殖銀行のキャラクター、サンリオの「みんなのたあ坊」みたいに、口を開けてただけで、その表情が知的障害者を連想させるとかって難癖をつけられて、廃止に追い込まれたようなケースもあるんだから、この、「馬鹿が舌を出した姿に見立てて」ってのも、どっかの団体から文句を言われそうな気がする。

そんな「バカ貝」だけど、食べると美味しいし、食べる場合には「アオヤギ」って呼ばれてる。これは、良く、「バカ貝」の別名が「アオヤギ」だとカン違いしてる人がいるけど、それは間違いで、正確に言うと、食用にする上での「バカ貝の身」のことを「アオヤギ」って呼ぶだけだ。だから、海にいる状態の生きてる「バカ貝」のことは、「アオヤギ」とは呼ばない。つまり、ニポン中から「バカ貝」って呼ばれてる気の毒な貝は、殻から身を取り出されて、人間に食べられる段階になって、初めて、この不愉快な名前から脱却できるっていう皮肉な運命を背負ってるのだ。

だけど、もっと気の毒なのは、やっぱり、「アホウ鳥」だろう。「アホウ鳥」は、国際保護鳥で、特別天然記念物で、その上、絶滅危惧種にまで指定されてんのに、それでも、「アホウ」って呼ばれてる。関西の人だったら、「アホウ」って呼ばれてもそんなにムカッとしないだろうけど、あたしは東京生まれの東京育ちだから、「バカ貝」よりも、遥かに酷いネーミングだと思う。

‥‥そんなワケで、ニポン人のほとんどの人が知ってると思う「バカ貝」や「アホウ鳥」の名前をそのまんま東にしといて、誰も知らないような「テナシハダカ」や「アシナシゲンゲ」の名前を改名するってのも、それこそ「片手落ち」みたいな感じだけど、こんなことを「日本魚類学会」に対して言ったところで、きっと、「それは日本貝類学会と日本鳥類学会に言ってください」とかって言われちゃうだろう。そんな学会があるかどうかは知らないけど。

どっちにしても、「バカジャコ」を「リュウキュウキビナゴ」に改名したところで、「バカ貝」を改名しなきゃ意味ないと思うし、「イザリウオ」を「カエルアンコウ」に改名したところで、ニポンには、他にもたくさん、「イザリ」って言葉を使ったものがあるんだから、ほとんど意味がないと思う。たとえば、足で操作するハタオリ機で、「イザリバタ」ってのがある。この「イザリ」も、漢字で書けば「躄」、つまり、足の不自由な人を指す言葉だ。他にも、「躄松(いざりまつ)」っていう松があって、これは、最近では、「這松(はいまつ)」って呼ぶようになってるから、きっと、「日本松類学会」か何かが改名したんだろう(笑)

だけど、どこの学会が提唱しようとも、たとえ創価学会が公明党の議員を使って根回しをしようとも、絶対に改名できないものがある。それは、歴史のある固有名詞だ。たとえば、歌舞伎や浄瑠璃(じょうるり)の演目として有名なものに、「箱根霊験躄仇討(はこねれいげんいざりのあだうち)」ってのがある。どんなストーリーなのかっていうと、時は天正、今から400年ちょっと前のこと、自分の父(一説には兄)の仇討ちをするために、仇の侍、佐藤剛助を探しまわってる飯沼勝五郎って男がいた。だけど、来る日も来る日もあちこちを探し回るんだけど、どうしても佐藤剛助を見つけることができなかった。

そんなある日、勝五郎は、初花(はつはな)っていう女性と知り合い、恋に落ちて、夫婦になった。それで、勝五郎は、幸せな日々を送りつつも、父の仇討ちを忘れたワケじゃなかったんだけど、突然、原因不明の病気にかかり、足腰の立たない体になってしまう。それで、勝五郎は、「こんな体では仇討ちができぬ」って苦悩するんだけど、恋女房の初花が、「私があなたの手足となって佐藤剛助を探し出し、きっとお父上の仇討ちをします」って言って、勝五郎を「いざり車」に乗せて、仇討ちの旅に出る。

この時点で、勝五郎は、「いざり勝五郎」って呼ばれてて、この演目を知ってる人なら、みんな、「飯沼勝五郎」じゃなくて、「いざり勝五郎」として認識してる。で、旅に出た2人は、苦難の旅路の果てに、とうとう箱根山で、仇の佐藤剛助を見つけることができた。だけど、勝五郎は、立ち上がることも歩くこともできないから、愛するダンナに代わって、初花が、白装束と白ハチマキ姿で、小太刀を抜いて佐藤剛助に立ち向かった。


「それなる御仁は佐藤剛助に相違あるまい! 私は奥州棚倉の生まれ、飯沼勝五郎の妻、初花! 夫に代わってお父上の仇を討ちまする! さあ尋常に勝負!勝負!」


だけど、相手はお侍だ。勝五郎の身の回りの世話をしてた筆助も、文字通り、初花の助太刀をしたんだけど、それでも勝てるワケがない。


「何をこしゃくな! 返り討ちにしてくれる!」


そう叫んだ佐藤剛助は、サッと刀を抜くと、アッと言う間に、初花と筆助を斬り捨ててしまった。「いざり車」に乗ったまま、自分は動くこともできず、父の仇の佐藤剛助に、愛する初花や子分の筆助までも目の前で斬られてしまった勝五郎は、怒りが頂点に達し、天に両手を広げて叫んだ。


「地球のみんなぁ~! オラに元気を分けてくれぇ~!」


そうすると、不思議なことに、勝五郎の体は、少しずつ青白く輝き出して、ナナナナナント! スックと立ち上がることができたのだ! そして、勝五郎は、今まで歩くことができなかったのがウソのように、「いざり車」から飛び降りて、刀を抜きながら佐藤剛助に向かって猫まっしぐら! そして、エヴァンゲリオンのマゴロク・ナントカ・ソードみたく、父と初花と筆助の憎っくき仇、佐藤剛助のATフィールドをぶち破り、ミゴト、仇討ちのミッションを完遂することができたのだ!


‥‥って、途中から、ドラゴンボールとかエヴァンゲリオンとかが混じっちゃったけど、結局は、箱根の権現さまの霊験によって、勝五郎は立ち上がることができたってワケで、それも、勝五郎のために、自分を犠牲にしてまで尽くした初花の愛と、主人のために忠誠を尽くした筆助の心があったからこそってワケだ。だから、このお話は、「仇討ちの美談」として、すごく有名になった。そして、今でも、箱根に行けば、仇討ちの場所はちゃんと残ってるし、箱根の鎖雲寺(さうんじ)には、勝五郎と初花のお墓が並んで建ってる。

‥‥そんなワケで、あたしは、いくら「日本魚類学会」が「イザリウオ」のことを「カエルアンコウ」って名前に改名しようが、この「箱根霊験躄仇討」を改名することはできないと思う。そして、この演目の中に出て来る「いざり」って言葉をすべて別の言葉に置き換えることもできないと思う。今の言い方なら、「足の不自由な人」って言うんだろうけど、「いざり勝五郎」のことを「足の不自由な勝五郎」、「いざり車」のことを「足の不自由な人用の台車」だなんて言ったら、歌舞伎も浄瑠璃もできなくなっちゃう。それに、あたしの感覚だと、こんな言い方をするほうが、ヨケイに不適切なような気がする今日この頃なのだ。


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ なんでもかんでもメクジラを立てて「差別用語」だって騒ぎ立てるのって、なんか違うんじゃない?って思った人は、応援のクリックをお願いしま~す♪
   ↓   ↓
人気blogランキング


★ 好評発売中です!こちらもよろしくです♪
   ↓   ↓  
書籍版「きっこの日記」総合案内所

|

2007.02.09

今度こそ、エヴァンゲリオン~奇跡の価値は~

Eva5
全国のパチンコファンの皆さんと、全国のエヴァンゲリオンファンの皆さんの、両方に所属してる「ベン図の斜線の部分」の皆さん、お待たせしました! ついに、今度こそ、本物の「エヴァンゲリオン~奇跡の価値は~」を打ったどぉ~♪ by ゆうこりんの彼氏‥‥なんてことも言ってみつつ、この前は、最初の「エヴァンゲリオン」を新機種だと思って打つなんていう失態をカマシちゃったけど、ようやく、ちゃんとした新機種、「エヴァンゲリオン~奇跡の価値は~」を打って来た。それで、もちろん、そのことを書こうと思ってるんだけど、あまりにもいろんな予告とかがバンバン出ちゃったから、頭の中がグチャグチャで、何の次に何が出たとか、どんな順番だったのかとか、イマイチ自信がない。だから、思い出しながら書いてくけど、おかしなとこがあったら、あたしの記憶違いってことで、ご了承ください。

で、あたしは、オトトイの夜から体調が悪くなっちゃって、昨日は病院に行ったんだけど、病院で点滴を受けたら、ウソみたいに元気になった。それで、病院の帰りにパチンコ屋さんを覗きに行ったら、2号館にMFが10台、3号館にXFが16台入ってたんだけど、当然、すべて満席だった。ちなみに、MFってのは、大当たりが出やすくなってるんだけど、あんまり玉が出ない機種で、XFのほうは、普通の機種だ。それで、あたしは、XFを打ちたいから3号館のほうをウロウロしてたんだけど、1時間くらい待ってもぜんぜん空かないから、待ち疲れちゃって、休憩用のイスに座って缶コーヒーを飲んでたら、XFを打ってた1人の人が店員さんを呼んで、積んでたドル箱を店員さんが運び始めた。それで、あたしは、シューマッハでその台の上皿にタバコを置いて、GET MY LOVE!することができた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、「エヴァンゲリオン~奇跡の価値は~」が入ったのは5日だから、まだ昨日は3日目で、お店側もガンガン出してた。あたしが最初に見た段階では、16台のうち、半分くらいの人が10箱以上は積んでて、他の人も多少は積んでて、ぜんぜん積んでないのは2人だけだった。それで、あたしが座れた台は、前の人が8箱か9箱くらいでやめたみたいで、最後に200回ちょっと回してた。つまり、時短100回のあとに、お決まりの100回を回してから、やめたってワケだ。

それで、あたし的には、座れたことだけでもラッキーだから、最低でも1万円は突っ込むつもりで打ち始めたんだけど、今度の台は一番上の風車が無くなってるから、ちょっと強めに打つと、面白いようにサイドの穴からステージに乗る。そして、ステージに乗れば、面白いようにスタートチャッカーに入る‥‥ってワケで、アッと言う間に停留ランプが4個ついちゃうから、ハヤル気持ちを抑えつつ、2発打ってストップ、3発打ってストップの繰り返しで、最低限の玉で回し続けた。でも、とにかく画面はデカいし、画面の上にアスカの弐号機、右にシンジの初号機、その下にレイの零号機があって、どれも目が光ったり口が開いたりしそうだし、あたしのハヤル気持ちはものすごかった。

で、3000円目のボタンを押して、上皿に玉が補充され始めた時、立体的になったプレート予告が、アスカまで発展したと思ったら、アスカに「あんた、バカァ~?」って言われちゃって、あたしが「おおっ♪」って思った瞬間、続いて出たのが、「嫌い!キライ!大ッ嫌い!」のタイトル予告で、あたしは、さらに「おおっ♪」って思った。だけど、「セカンドインパクト」だと「嫌い!キライ!大ッ嫌い!」はプレミアだったけど、今度の機種はどうだか分かんないから、あたしは、ドキドキしつつも、あんまり期待しすぎないように、自分に言い聞かせながら画面を見てた。

でも、カッコ良く登場したアスカの弐号機が、両手にチェーンソーを持って、数字をどんどん破壊してって、あと1個のとこで敵のATフィールドに弾かれちゃったけど、葛城ミサトとアスカの顔がカットインして、ドガーッて攻撃して、確変がそろった! そしたら、1発目のラウンドの歌が、ナゼか「ナントカのルフラン」だった。それで、ラウンドが終わって、確変になったら、2~3回しか回ってないのに、なんか、いろんなアニメの絵が次々に現われて、何が何だか分かんない状態になって、そこで、「最後のシ者」が出た! これは、他のタイトル予告と違って、白地に黒文字なんだけど、1回目の「嫌い!キライ!大ッ嫌い!」も、2回目の「最後のシ者」も、あたしは、「セカンドインパクト」で一度も見たことなかったから、めっちゃ嬉しかった。それで、そのあとにカヲル君の顔が出て、今度は「マゴロク・ナントカ・ソード」ってタイトルが出て、初号機と弐号機が2台で攻撃したのか、初号機が2本の刀を持ってたのか、イマイチ覚えてないんだけど、2本の刀をバッテンにして攻撃してって、またまた確変がそろった!

そして、不思議なことに、2回目のラウンドも、またまた「ナントカのルフラン」が流れたんだけど、ラウンドが終わって1回転目で、今度は、ぜんぶの数字が、停止したままユラユラと揺れてる。それで、あたしは、「もしや?」って思ったんだけど、その通り、「暴走モード」だった。まあ、確変中だから、連チャン的には意味はないんだけど、それでも、新機種で初めての「暴走モード」だから、あたしは興味シンシンだった。基本的には、「セカンドインパクト」の「暴走モード」とおんなじだったけど、発展するリーチがぜんぜん違うから、すごく楽しかった。

で、いつもなら、このあとどうなって、それからどうしてって、順番に書いてくんだけど、ハッキリ言って、あたしは、何が何だか分かんない。とにかく、いろんなことがありすぎて、1つ1つのことは覚えてるんだけど、その順番が分かんない。それに、タイトル予告にしても、最初に出るんじゃなくて、他の予告のあとにも出たりしたから、どこでどんなタイトル予告が出たのか、ぜんぜん覚えてない。

だから、ここからは、覚えてることだけを書いてくけど、まず、大当たりラウンド中の歌は、1回目と2回目が「ナントカのルフラン」で、3回目に、やっと、いつものエヴァンゲリオンの主題歌が流れたんだけど、4回目は、また「ナントカのルフラン」だった。それで、その次か、そのまた次くらいには、初めて聴く「ナントカの原始のナントカ」って歌が流れた。そして、その何回かあとには、これまた初めて聴く「ナントカ to the moon」とかいう英語のタイトルの歌が流れた。

だけど、周りがうるさくて、どんな歌なのか、ほとんど聴こえなかった。ただ、画面だけは見てるから覚えてるんだけど、いろんな登場人物が右から左に流れてって、初号機が出て、今度は登場人物が上から下に流れて、弐号機が出て、また登場人物が右から左に流れてってのを繰り返してた。あと、「ナントカ to the moon」の時は、大きな満月がバックで、絵葉書みたいな中に登場人物やエヴァンゲリオンが描いてあって、その縁取りが青白くメラメラと燃えてて、順番に現われたり消えたりしてた。こんな説明じゃ、ぜんぜん分かんないと思うけど、とにかく、いつもの主題歌と「ナントカのルフラン」以外は、初めて見る画面なので、最初は楽しいと思う。

それから、プレミアなのか分かんないけど、突然、「次回、予告」ってタイトルが出てから、いろんな絵がバシバシバシバシ連続でめまぐるしく映る予告も、2回出た。それで、そのうちの1回は、その予告のあとに、いつもの横書きじゃなくて、縦書きのセリフが出て、最後に「ユイッ!」って出て、白衣を着た女性の絵が出た。この前、間違えて打った最初の「エヴァンゲリオン」でも見た女性だけど、たぶん、この人が「ユイ」なんだと思う。だけど、「ユイ」ってのは、シンジのお母さんで、アニメで見た時は、もっと違うヘアスタイルだったように記憶してたから、この前の時は分かんなかった。

で、今回は、このあとに、子供のころのシンジとお母さんが海岸にいるみたいなアニメになって、それから、「覚醒モード」になった。だけど、不思議なことに、画面は「覚醒モード」なのに、画面の左上には「暴走モード」って表示されてた。その上、途中でまたアニメが入って、そのモードが継続したんだけど、その時にもちゃんと「暴走モード、継続します!」って言ってた。だから、今度の機種は、「覚醒モード」のことも「暴走モード」って呼ぶようになったみたいだ。

あと、一番嬉しかったのは、アスカのプレート予告の連続パターンだった。1回目に、今まで見たことのないアスカのプレートが出て、「ナントカ!」ってセリフが出たんだけど、一瞬だから読めなかった。それで、リーチにもならなかったから、あたしは、くだらないハズレの予告だと思ったんだけど、その次にも、アスカのプレートが出た。それも、前のとは違うアスカで、セリフも違ってた。そして、それが4回か5回続いて、最後のアスカが、見覚えのあるニヤッと笑ってる顔のヤツで、「ファイト!」ってセリフが出た。それで、そのあとにレイの背景予告が出て、弐号機のリーチに発展して、確変がそろった。

あたしは、アスカが何て言ってたのか知りたくて、必死に記憶の糸をたどってみたら、何となく、「ツヴァイ!」とかってセリフが出てたような気がした。だから、もしかしたら、ドイツ語でカウントをしてたのかも知れないと思って、ドイツ語の数の数え方を調べてみた。そしたら、1が「アインス」、2が「ツヴァイ」、3が「ドライ」、4が「フィーア」、5が「フェンフ」だった。

だから、もしも、アスカが1からカウントしてたんだとしたら、あたしが「ファイト!」だと思ったのが、「フィーア!」か「フェンフ!」だったかもしんない。とにかく、プレートの下に小さい文字でチョコっと映っただけだし、たった1回しか出なかったし、あたしは極度のコーフン状態だったから、何て書いてあったのか、記憶に自信がない。だけど、とにかく、3人の中で一番好きなアスカのステップアップからの当たりだったから、すごく嬉しかった。

他には、ネルフの基地の背景が、だんだんに地下へと進んでって、最後に溶解炉みたいなとこまで進むんだけど、それがなかなかカッコ良かった。ミサトの部屋の背景は、シンジとミサトがテーブルについてるし、教室の背景は、クラスメートがいっぱいいて、両方とも、前回の「セカンドインパクト」から一歩進んでた。教室では、シンジのパソコンに誰かが映ると、そのキャラによって信頼度の変わるリーチになった。あと、左側にシンジが出て、右側にレイが出て、2人で会話をする予告もあったし、他にも、いろんなのがありすぎて、何が何だか頭がゴチャゴチャだ。

‥‥そんなワケで、書いてるあたしもチンプンカンプンなんだから、読んでる人はもっとチンプンカンプンだと思うけど、とにかく、アスカが大活躍してくれて、めっちゃ楽しかったし、むっちゃコーフンしまくった。それで、ワケの分かんないまま、あたしは、21回も大当たりしたんだけど、途中で2回途切れて、1回目は250回くらい回したし、2回目は350回くらい回したし、最後も時短後に100回ちょい回したから、ぜんぶで16箱半だった。27000発ちょいで、両替したら、ヒサビサに8万円を超えたから、ずっと欲しかった春物の1万円のワンピを買って、あとは生活費に回すことにした。できることなら、クギも設定もユルユルな今のうちに、もう1回くらい打ちに行きたいけど、しばらくは忙しくて時間がないから、今度打てる時には、きっと、ぜんぜん回らなくなってると思う。だから、今回の数々のチンプンカンプンな点は、このまま「人類補完計画」とともに、闇に葬り去られちゃいそうな気がする今日この頃なのだ。


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ 点滴をしてまで「エヴァンゲリオン~奇跡の価値は~」を打ちに行ったあたしに、応援のクリックをお願いしま~す♪
   ↓   ↓
人気blogランキング


★ 好評発売中です!こちらもよろしくです♪
   ↓   ↓  
書籍版「きっこの日記」総合案内所

|

2007.02.08

愛の常識、非常識

Hinomaru
今回のMAXのFC会報、37号は、いつも以上にワンダホーな内容で、腰がカクカクしちゃうほど嬉しかった。FC会員だけが購入することのできるオリジナルグッズも、ヒサビサに、あたしの琴線に触れる素晴らしいものだったから、光熱費をアト回しにしてソッコーで申し込んじゃったし、愛する玲奈ちゃんの「おいしゅうございます」にドキッとして、「顔より大っきい落ち葉!」にクラッとして、「最後のディナーはネコちゃん姿でお疲れ様~」の「美味しいニャ~」にハートをワシヅカミにされちゃった♪

う~ん、それにしても、玲奈ちゃんて、なんでこんなに可愛いんだろう? まだ、奈美恵のバックで踊ってたスーパーモンキーズのころとか、その後、MAXとしてデビューしたばっかのころとかは、玲奈ちゃんは黒髪のショートで、あたしは、その男っぷりに惚れてた。今でこそ、自分のことを「レレコはね~♪」なんて言ってるけど、当時は、自分のことを「自分は」なんて、まるで、自衛隊か大門軍団みたいな言い方をしてた。皮ジャンとデニムパンツでバイクに乗って、街のチンピラを相手にケンカして、そりゃあもうカッコ良かった‥‥って、もちろん、これは、ドラマとか映画とかの中の話だけど、でも、自分のことを「自分は」って言ってたのは、インタビューの時だったから、あえて、そういった男っぽいキャラを演じてたんだと思う。

だけど、そんな玲奈ちゃんが、今や、メンバー1の女っぷりを発揮してて、お姉さまキャラのナナ姫さまよりも、セクシー番長のりっちゃんよりも、スポーティー娘のアキちゃんよりも、お嫁さんにしたいナンバーワンになっちゃった。あたし的には、この命が尽きるまで、玲奈ちゃんヒトスジだから、男っぷりのいい玲奈ちゃんも、女っぷりのいい玲奈ちゃんも、どっちもカモ~ンなんだけど、たまに昔のVとかを見ると、黒髪ショートの男っぷりのいい玲奈ちゃんに胸がドキドキしちゃう今日この頃、MAXファンの皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、いつものように、FC会報を楽しく見てるんだけど、今回のFC会報で何よりも嬉しかったのは、ミナコからのメッセージが掲載されてたことだ。あたしは、1月15日の日記、「元(もと)という肩書き」で、2002年の春に、ミナコが「産休宣言」してから、今まで一度も正式な報告がないまま、今日に至ってるってことを書いた。そして、今回のFC会報では、その件に関して、初めて、ミナコからのコメントが出た。その上、ナナさん、玲奈ちゃん、りっちゃんからも、ミナコの件に関するコメントが出てるから、あたしたちファンにとっては、これ以上はない完璧な公式リリースってワケだ。

ちょっとショックな内容だけど、考えようによっちゃ嬉しい内容でもあるし、MAXに対するミナコの愛、そして、そのミナコに対する、ナナさん、玲奈ちゃん、りっちゃんの愛、言葉にはできないほどの愛が詰まってて、あたしは、胸が熱くなった。だから、4人からのコメントを読んだファンそれぞれが、今のMAX、これからのMAXを感じて欲しいと思う‥‥って、ここまで書いて気づいたんだけど、もしかしたら、「37号」だから「3(ミ)7(ナ)号(コ)」ってワケなのかな?(笑)

あたしがMAXを大好きになったのは、初代の4人のメンバーがホントに仲良しで、いつでもラブラブで、愛に満ち溢れてたからだ。あたしの職業ガラの特権で、テレビ局でミニライブの収録をしてるスタジオに潜り込ませてもらい、スミッコのほうでウットリしながら観てると、カメラが回ってない時も、4人はホントに仲が良くて、まるで子猫がじゃれあってるみたいに、いっつもラブラブだった。あたしが見たほとんどのアイドルやタレントは、カメラが止まったトタンにパンサーチェンジしちゃうのに、MAXの4人だけは、いつでも裏表がなくて、ADにまでやさしく声を掛けてた。これこそが、誰よりもファンを大切にするMAXの原点てワケで、だから、MAXが登場すると、それまで殺伐としてたスタジオが、パッと花が咲いたみたいになって、スタジオ中に愛が満ち溢れた。

‥‥そんなワケで、ずいぶん前、まだ、あたしが、ジャイアンツのファンだったころ、原辰徳が、泣きそうな顔をして、両手をグーにして、「ジャイアンツ愛!」とかって言ってたけど、あれは、あまりのチームの弱さと、あまりのナベツネの独裁にイヤケがさしたファンたちが、どんどんジャイアンツから離れ始めてたのを必死に食い止めるための、コイズミレベルの子供じみたパフォーマンスだった。でも、ファンのジャイアンツ離れは収まらなかったし、今でもジャイアンツは弱いし、今でもナベツネはウザイし、今どき「ジャイアンツ愛!」なんてやってんのは、モノマネの神奈月くらいになっちゃった。ようするに、タイガースのファンがタイガースを愛してるような、浦和レッズのサポーターが浦和レッズを愛してるような、ああいった狂気とも言えるような「愛」は、ジャイアンツのファンには存在しなかったのだ。

もちろん、ジャイアンツのファンの中にも、仕事よりもジャイアンツ、家庭よりもジャイアンツ、何は無くともジャイアンツって人もいると思うけど、そういった人の割合が、タイガースや浦和レッズに比べると、極端に少ないように思う。逆に言えば、タイガースや浦和レッズの場合は、ファンやサポーターの7割から8割くらいが、そういった熱狂的な人たちみたいな感じがする。だって、たかがスポーツの応援なのに、あんなに汚い道頓堀に飛び込んだり、すぐに乱闘を起こしたりなんて、ソートー過剰な愛が無かったら、普通はできないと思うからだ。そして、ジャイアンツのファンの多くは、たとえジャイアンツがリーグ優勝しても、ニポンイチになっても、別に川にも飛び込まないし、球場の周りに駐車してる車の屋根の上に上って大騒ぎもしないし、紳士的に、居酒屋さんかどこかで祝杯を上げる程度だろう。だから、ジャイアンツのファンの多くは、愛は無いけど、そのぶん、常識がある。

‥‥そんなワケで、ものすごくデフォルメしたって言うか、ものすごく極端な表現をしてみたワケだけど、あたしは、「愛」の対岸にあるものは「常識」だと思ってる。だけど、これは、恋人との相互関係の愛じゃなくて、あくまでも、タレントを好きになったり、プロ野球のチームを応援したりする時の、一方的な愛の場合だ。恋人との愛の場合には、相手の愛情量とのバランスが何よりも重要だから、そのバランスを保つためには、「常識」ってもんが必要になる。相手はこっちのことを「3」しか愛してないのに、こっちは相手のことを「10」も愛するような非常識なことをしてたら、すぐにバランスが崩れて、その恋愛は、ジ・エンドになっちゃう。

たとえば、つき合い始めたばっかのカップルがいて、彼女が彼氏を愛してるレベルが「5」だとして、彼氏が彼女を愛してるレベルが「9」だとしたら、その差の「4」がギャップになる。彼女のほうは、1日に1回のメールのやり取りで満足できるのに、彼氏のほうは、朝、昼、晩とメールして来て、彼女からの返信がちょっとでも遅れると、ヨケイな心配をし始めちゃう。そんなことが続いてるうちに、彼女が他の男と浮気してるんじゃないかって妄想し始めて、彼女の行動をチクイチ把握しとかないと安心してられなくなって、いろんな面で彼女のことを束縛するようになる。そして、彼女のほうは、彼氏のことが、だんだん重たくなって来る。だんだんウザくなって来る。もちろん、彼氏と彼女が逆のパターンもあるし、すべては、双方の愛情量にギャップがあること、愛のバランスが取れてないことが原因だ。

だけど、双方に「常識」ってもんがあれば、こういった状況は回避できる。正確に言えば、恋愛状態に陥っても、周りのことが何も見えなくなっちゃうようなチョー主観的な状態にはならずに、最低限の「常識」を失わないでいられる程度の客観性をキープしてられるかどうかってことだ。恋愛状態に陥っても、自分自身を客観的に見られる人なら、相手との愛情量にギャップがあっても、「自分が!」「自分が!」にはならずに、相手のレベルに合わせることができる。相手が「5」で、自分が「9」だったとしたら、まずは自分の気持ちを抑えて、相手とおんなじ「5」まで下げて、そこから、時間を掛けて、2人一緒に、「6」「7」「8」って上げてくことができる。そうすれば、常に相手との愛のバランスが取れてるワケだから、その恋愛は長続きするってワケだ。だから、恋人や夫婦、家族や兄弟など、相互関係のある「愛」の場合には、その対岸にあるのは、「非常識」ってことになる。

どちらかが行き過ぎた非常識な愛は、最終的には、必ず破滅する。でも、その「愛」の対象が、芸能人やプロ野球のチームなど、相互関係の無い場合には、正反対の状況になる。こっちの気持ちの中に「常識」なんてもんが残ってたら、いい年こいたオッサンが、モーニング娘のコンサートに行って、始まる前からコーフンしすぎて、3階席から落っこちるほど踊りまくることなんて、できるワケがない。ごヒイキのチームがリーグ優勝したくらいで、汚物だらけの道頓堀に飛び込むなんて、できるワケがない。ここにあるのは、「非常識」っていう「愛」の究極の形であって、わずかでも自分自身を客観視できる「常識」なんてもんが残ってたら、こんなバカなことなんかできるワケがない。

‥‥そんなワケで、フランクザッパに言えば、相互関係のある愛を育むためには「常識」こそが必要で、一方通行の愛で自分だけが完全燃焼するためには「非常識」こそが必要ってことになる。それなら、アベシンゾーが教科書に盛り込んで、子供たちに強制的に押しつけようとしてる「愛国心」てもんは、どうなるんだろう? 「愛国心」、つまり、自分の国を愛するって場合には、相手が人間じゃないから、相互関係のある愛じゃなくて、一方通行の愛になるんだろうか? だから、ネット上に散見されるファッション右翼やニセ右翼みたいに、非常識に、妄信的に、汚物だらけの道頓堀に飛び込むようなイキオイで熱狂することが、「国を愛する心」の正しい姿ってことなんだろうか?

あたしは、そうじゃないと思う。それは、「国を愛する心」ってのが、自分の生まれ故郷を愛する心、「郷土愛」の延長線上にあるものだからだ。自分の生まれ故郷の山や海、森や川、子供ころに食べた故郷のお母さんの味、子供のころに歌った故郷の歌、故郷ならではの数々の行事、こういった自分の生まれ故郷の人と自然と文化を愛する心こそが、「愛国心」の母体となるものだからだ。そして、その土地に暮らす人たちや、その土地を生まれ故郷とする人たちに、本当の「郷土愛」があれば、その土地の人も、自然も、文化も、決して消えることなく、決して変わることなく、後世へと受け継がれて行くものなのだ。

つまり、「郷土愛」とは、その土地への人々の「愛」に対して、その土地が「普遍」という「愛」を返してくれるってことで、そこには、恋人や夫婦、家族や兄弟などの「愛」とおんなじに、相互関係が存在してる。これは、一方通行の非常識な愛とは相反するもので、相手が人間じゃなくても、木を愛せばその木が、川を愛せばその川が、山を愛せばその山が、必ず応えてくれる。ちびまる子ちゃん的に言えば、佐々木のじいさんみたく、木を愛せば、その木が四季折々の美しさでちゃんと応えてくれるし、川田さんみたく、川を愛せば、美しい流れが豊かな四季を運んで来てくれるってことだ。そして、まる子のクラスメートたちみたく、山田を愛せば、山田は「そんなことないじょ~!アハハハハハハ~!」って走りまわって、クラス中に笑いを提供してくれるってことだ。これらの「愛」には、明確な相互関係が存在してる。

ようするに、自分の生まれ故郷を愛する「郷土愛」ってもんは、言うなれば、その土地との相聞(そうもん)てワケで、人々とのふれあい、木々とのふれあい、生き物たちとのふれあい、山や川や海とのふれあい、そして、その土地土地の歴史ある文化とのふれあいってことになる。だから、こういった「郷土愛」の延長線上に「愛国心」があると思ってるあたしとしては、今のニポンの政府がやってることは、愛国心のカケラもない愚かな行為、まさしく、売国行為にしか思えない。そして、「愛国心」の意味も分からない売国奴のアベシンゾーが、国民に「愛国心」を強要し、この国を「美しい国」にするなんてウソぶいてるんだから、おへそがカプチーノを沸かしちゃう上に、チョコチップクッキーを添えてお客さまにお出ししちゃうよ、まったく‥‥って感じがしてる。

だけど、これは、アベシンゾーだけが悪いワケじゃないんだよね。何よりの元凶は、21世紀にもなって、「ニッポンは天皇を中心に回っている神の国である!」だなんて、大爆笑のギャグを真顔で炸裂させてくれた時代錯誤の大バカ、森喜朗なんだよね。この、思考回路がショートしちゃってる戦争マニアの愚か者が、この国を戦前の軍事国家へと逆行させるためのレールを敷いたってワケで、そのレールの上を何も考えずに爆走し続けてるのが、頭の中がカラッポの欠陥機関車、コイズミ号やアベシンゾー号だってワケだ。

たとえば、コイズミ政権下で、当時の総務大臣、「フロッピー麻生」こと、麻生太郎は、ニポン中の小さな市町村を強制的に合併させ、歴史ある文化を数え切れないほど消滅させた。歴史ある地名や何百年も続いて来た風習など、国や県からは指定されてなかったけど、無形文化財と呼んでも過言ではない地方文化の数々が、愛国心のカケラもない冷血漢、コイズミによって、何百、何千と消滅させられたのだ。地名や風習などの無形文化は、金銭に置き換えることはできないけど、ある民俗学者が試算したところ、コイズミ政権下での、これらの文化的損失は、軽く10兆円を超えると言う。

‥‥そんなワケで、2年前に、フロッピー麻生が、コイズミの命令によってニポン中の小さな市町村を強制的に合併させて、数え切れないほどのこの国の歴史ある文化を消滅させたワケだけど、何のためにこんなことをしたんだろうか?‥‥ってワケで、イマイチ分かってない人たちのために、2004年3月18日の参議院総務委員会での、この政策の必要性を説明したフロッピー麻生の言葉を紹介しよう。


「東京の八丈島の南に70キロぐらい行ったところに青ヶ島という島があり、その島に人口が200人もいない今一番小さな村があります。このような村に人が住んでいることこそが、国にとっての大きな財源の負担なのです」


これが、フロッピー麻生の言いぶんであり、フロッピー麻生にこの政策を命じたコイズミの考えなのだ。ようするに、ニポン各地に数え切れないほどある過疎の村、人口の少ない村は、国にとって負担でしかない。だからと言って、過疎の村を次々にぶっ潰して行くワケにも行かない。だから、そういう「国にとってのお荷物」は、カタッパシから、近隣の市町村と合併させちまえ!‥‥ってことなのだ。もっと分かりやすく言えば、1つの村に対して、国が年間5000万円の補助をしてたとする。その場合に、近隣のA村、B村、C村の3つを合併させて1つの新しい村にしちゃえば、それまで合計で1億5000万円の支出だったものが、3分の1の5000万円で済むようになるってことだ。

政治家どもは、税金で豪華なマンションに住み、自家用車から奥さんの訪問着に至るまで、何から何まで政務調査費で買いまくり、天下りした官僚どもは、ガッポガッポと私腹を肥やし、全国には、まったく必要のない官庁の保養施設が林立し、その維持費や運営費の赤字を埋めるためだけでも莫大な税金がドブに捨てられ続けてる。

こんな状況で、少しでも国の赤字の穴埋めをするために考えられたのが、「痛みをともなう改革」を謳ったコイズミによる、市町村合併なのだ。もちろん、この売国政策も、頭のおかしい森喜朗が推し進めて来た愚作の1つで、2005年8月28日に、長野県伊那市で行なわれた「森喜朗と語る会」では、このバカ、こんなにワンダホーなセリフをノタマッてる。


「市町村合併は、故郷が無くなるのだから辛いことだ。でも、子や孫のため良い国を残すためには、この市町村合併は必要不可欠だ。郵政、税制、財政などの構造改革の本質は、まさにここにある!」


サスガ、「サメの脳みそ」って喩えられたほどの大バカの性犯罪者は、言うことがシビレちゃう。子や孫に良い国を残すために、何よりも大切な故郷をぶっ潰すことが「必要不可欠」だとは、開いた口が塞がらない。政治家の詭弁はいろいろと聞いて来たけど、これほど呆れ果てる詭弁も珍しいもんだ。

‥‥そんなワケで、森喜朗の敷いたレールの上を何も考えずに暴走し続けたコイズミ、そして、コイズミが破壊しきれなかったニポンの細部にトドメをさすために、今なお暴走し続けるアベシンゾー。国民から故郷を奪い取り、この国のかけがえのない歴史的な文化を破壊し続け、美しい沖縄の海をメチャクチャにしてアメリカ軍の殺人滑走路を作ろうと画策し、非核三原則を無視して次々に核兵器を持ち込み、そして、青森では、メイド・イン・ニポンの核兵器を作ろうとしてるアベシンゾー。その上、こんな「愛国心」のカケラも無いヤツが、国民に隠れて何をやってるのかって言えば、アパグループのような売国企業と手を組み、国民の命を危険にさらして私腹を肥やし続け、その事実を報道しないようにとマスコミに圧力を掛けてるのだ。だから、国民も、そろそろ本質的な部分に気づいて欲しいと思う。老後の安心から、かけがえのない故郷まで、何から何までを政治家や官僚どもの豪遊のツケを支払うために奪い取られて、それでも、まだ、自民党なんかを支持してられるのは、もはや、相互関係のある常識的な「愛」じゃなくて、どんなに相手のために尽くしても、何ひとつ返って来ない一方通行の非常識な「愛」、汚物だらけの道頓堀に飛び込むような、妄信的な狂った「愛」だってことに気づいて欲しい。そして、政治家や官僚どもがミジンも持ってない「国を愛する心」、ホントの「愛国心」てもんを国民こそが持って欲しいと思う今日この頃なのだ。


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ 森喜朗やアベシンゾーとアパグループとの癒着を国会で追及しなければ、アパグループの悪行三昧は絶対に解決しないと思った人は、クリックをお願いしま~す!
   ↓   ↓
人気blogランキング


★ 好評発売中です!こちらもよろしくです♪
   ↓   ↓  
書籍版「きっこの日記」総合案内所

|

2007.02.07

政府ぐるみでアパ擁護

Mori2
前にもリトル書いたけど、書籍版「きっこの日記」の第1弾の初版本が、もう入手が難しいってことで、ネットでは、定価の1300円よりも遥かに高く、2000円前後で売買されてる。それで、あたしとしては、1人でも多くの人たちに読んで欲しいんだけど、定価よりも高く買ってる人たちには、ものすごく申し訳ない気持ちだった。だけど、定価よりも高く売ってる人たちは、最初に定価で買ったワケで、その時点でもうその人のものだから、あとはどうしようと、その人の自由だ。だから、定価よりも高く売る行為については、あたしは何もコメントできない立場だ。だけど、昨日、ナナナナナント! 定価の3倍以上の4200円で売ってるのを発見しちゃって、ここまで来ると、申し訳ないとか思う前に、ビックル一気飲みしちゃった!‥‥って言うか、そんなに高く売れるんなら、あたしの手元に5冊あるから、そのうちの4冊を売りたいって思っちゃった(笑)

で、第1弾と違って、まだ、ほとんどのネット書店に在庫してて、すぐに入手できる第2弾の「きっこの日記2」の初版本だけど、こっちのほうも、特別バージョン‥‥て言うか、あたしのサイン入りのものを3冊、プレゼント用に用意した。これは、「TOKYO1週間」ていう講談社の雑誌からのお話なんだけど、2月13日(火)に発売される342号で、書籍版の「きっこの日記2」の紹介をしてくれて、その中での読者プレゼントとして用意したものだ。「サイン入り」って言っても、ただ、マジックか何かでササッと「きっこ」って書いただけじゃなくて、ちゃんと毛筆で1句したためて、落款(らっかん)も押した。その上、3冊とも別々の句を書いたから、どれもが世界に1冊しかないものだ。だから、欲しい人は、ぜひ応募してね♪

だけど、もしも応募して当たったとしても、その本を「初版本、きっこのサイン入り、レア物」とかって書いて、ネットオークションとかに出さないでね‥‥なんて、落款を押しただけじゃなくて、念も押してみた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?(笑)


‥‥そんなワケで、告知も終わったので、サクサクと本題に入るけど、1年以上も前から耐震偽装を知ってたクセに、ずっとトボケ続けて来た「アパグループ」の守銭奴夫婦の謝罪会見後のマスコミの扱いを見ると、まるで、あの大ウソ会見ですべてが許されちゃったみたいに、ほぼスルー状態が続いてる。それどころか、みのもんたやテリー伊藤など、アパの元谷会長と裏でベッタリ癒着してる仲良しタレントたちは、「悪いのは水落建築士1人だ!」「アパも被害者だ!」などと、公共の電波を悪用して、無責任極まりない擁護発言まで炸裂させる始末。「女性は産む機械」って言っちゃったカメムシ大臣に対しては、まるで鬼の首を取ったかのように、ここぞとばかりに集中砲火を浴びせてるマスコミや無責任コメンテーターたちが、実際に数え切れないほどの人たちの命を危険にさらしてる悪徳企業に対しては、正反対に、スルー。

去年の今ころは、どの新聞も、どのテレビ局も、どのコメンテーターも、姉歯だけじゃなく、ヒューザーだのイーホームズだのにも集中砲火を浴びせてた。みのもんたなんか、ヒューザーのオジャマモンや木村建設の木村盛好の写真パネルをバンバン叩いて、罵詈雑言を浴びせて、「庶民にとってマンションてものは一生で一度の買い物なんです!」「とにかく、一番の被害者はマンション住民たちです!」って連呼して、「我こそは庶民の代表」って顔をしてた。それが、今回、自分の親友がおんなじことをしてたのがバレたとたん、「悪いのは水落建築士1人だ!」「アパも被害者だ!」って、おいおいおいおい‥‥。

で、森喜朗やアベシンゾーから、みのもんたやテリー伊藤まで、自分の裏の人脈を総動員して、火消しに必死なアパの元谷会長だけど、あの謝罪会見の内容とやってることとが、あまりにもツジツマの合わないことだらけで、ツッコミどころが満載だ。たとえば、アパ側が、京都の2棟のホテルの耐震補強工事の概要をまとめた「違反是正計画書」を京都市に提出したのが、1月29日なんだけど、コレって、思いっきりおかしくない? だって、アパの元谷夫妻が謝罪会見をひらいたのって、1月25日なんだよ。正確に言えば、あの会見の中で、元谷会長は、「23日に耐震強度不足による使用禁止の可能性があるという情報を知り、24日から予約を取らないようにして、すでに予約している顧客を別のホテルに振り分けるよう努めている」ってノタマッてるから、このセリフを信じれば、元谷会長が今回の問題を知ったのは、1月23日ってことになる。

もちろん、これは、1年も前からイーホームズの藤田社長が告発し続けて来た事実とか、去年の10月の時点で、京都市がアパの責任者を呼び出して耐震強度不足の可能性があることを伝えていた事実とか、そういったものをすべて「無かったこと」として、あくまでも、元谷会長の言葉だけを信じた場合の話だけど、とにかく、あの謝罪会見では、元谷外志雄も、元谷芙美子も、2人そろって、今回の耐震偽装を知ったのは「1月23日」だって言ったワケだ。そして、そのホテルの「違反是正計画書」を提出したのが、6日後の「1月29日」だってワケだ。だけど、23日に連絡があったけど、23日と24日は予約してたお客さんが宿泊してたんだから、ホテルを調べることなんかできない。つまり、この「違反是正計画書」が、きちんとホテルを調べた上で作成されたものであれば、お客さんのいなくなった25日以降に作られたってワケで、提出までに「たったの3日」しかなかったのだ。

そして、この「違反是正計画書」を受けた京都市側は、2月1日から2棟のホテルの検査を始めてるんだけど、この「違反是正計画書」の通りの補強工事でOKかどうかの判断が出るまでには、2週間以上も掛かるそうだ。建築の専門家や学識経験者たちで構成されてる「調査検討委員会」のメンバーたちが、何人もで連日調査しても「2週間以上」も掛かるようなものが、「たったの3日」で作れちゃうなんて、あまりにも不可思議な超常現象だ。だけど、ホントのとこは、1月29日の日記、「アパの人脈図」に書いたように、去年の10月の時点で、京都市は、「アパヴィラホテル京都駅前」の構造計算書の偽装を確認して、すぐに、アパグループの責任者と水落建築士を呼び出していた。そして、アパグループの責任者は、即日、アパ本社に、京都市からの指摘内容を連絡した。だけど、アパ側は「問題なし」として、そのまま平然と営業を続けてたのだ。

つまり、専門家のグループが、適性かどうかを判断するのに2週間以上も掛かるほどの大掛かりな「是正計画」を「たったの3日」で作ることなんて不可能だけど、去年の10月から秘密裏に作成してれば、十分に可能だったってワケだ。この事実ひとつを見てみても、あの謝罪会見での元谷外志雄の発言、「1月23日に知った」ってのも、元谷芙美子のドス黒い涙も、みんな大ウソだったってことの証明になる。

不二家が、期限切れの材料を使ってたのが発覚したのは、去年の11月だったけど、それを公表したのは、今年になってからだった。これは、誰が見ても明らかなように、クリスマスっていう稼ぎ時に少しでも稼いでおいて、バカな国民なんかに知らせるのは、そのアトでいいやって考えからだった。そして、このアパの場合も、京都市から指摘されたのは去年の10月なのに、年末年始の稼ぎ時の前には絶対に公表したくないから、この3ヶ月間、数え切れないほどの利用客たちの命を危険にさらしながらも、ずっとスットボケてたってワケだ。

‥‥そんなワケで、京都の2棟だけじゃなくて、アパが、自分の下請けの水落設計士に「安く作らせた」ホテルは、他にもたくさんある。そして、そのうちの「田村水落設計」の名前で担当した9棟、「日本橋駅前」「西麻布」「東京板橋」「天王寺駅前」「神戸三宮」「京都駅前」「名古屋丸の内駅前」「金沢中央」「加賀大聖寺駅前」に関してだけ、2月5日付で、無責任極まりないリリースを出した。その内容は、この9棟のホテルに関してだけ、「2月6日から新規の予約を断わり、3月1日から安全が確認されるまで営業停止にする」ってものだった。ようするに、2月末までは、今まで通りに、平然とお客を宿泊させるって言ってるのだ。もしも、今月中に震度5以上の地震があって、この中のホテルが強度不足で倒壊するようなことがあったら、どんな責任の取り方をするつもりなんだろう? 「お客様のことを第一に考えてる会社」だったら、1ヶ月も平然と営業するんじゃなくて、まずはとにかく営業停止にして、現在予約中の人たちに代替のホテルを用意することが最優先事項なんじゃないの?

ま、去年の10月に発覚してた耐震偽装をインペイし続け、3ヶ月間もお客を宿泊させ続けて来たような会社には、今さら何を言ってもムダだと思うけど、それにしても、今月中に、この9棟のホテルに予約してる人たちは、どんな気持ちで宿泊するんだろう? まさか、予約した人たちに、「耐震偽装の可能性があるため、3月からは営業停止にします」ってことを伝えてないワケはないよね?‥‥なんてことも言ってみつつ、それにしても、何よりも呆れ果てちゃうのが、アベシンゾーのコシギンチャク、冬柴鉄三国土交通大臣のトンデモ発言だ。このバカ、2月6日の閣議後の記者会見で、今回のアパの無責任極まりないリリースに対して、こんなことをノタマッちゃった。


「強度が足りるか足りないかを度外視して営業休止するのは、サービス業として良心的な判断です。アパには敬意を表したいですね」


おいおいおいおいおーーーーーーい! お前は、みのもんたか!?

それじゃあ、2月末までに宿泊するたくさんの人たちの命が危険にさらされることは、どうでもいいのかよ? 百歩譲って、アパが、即日、営業停止にしたとしても、こんな悪質な企業に対して、「敬意を表したい」とはナニゴトだ! ホテルの強度が足りてるか足りてないかを調べる前に、お前の脳みそが足りてるか足りてないか、ニンテンドーDSの「脳を鍛える大人のDSトレーニング」で調べてみろよ! いくら、お前の親分のアベシンゾーとベッタリ癒着してる企業だからって、ここまで見え見えな擁護を炸裂させちゃったら、政府ぐるみで耐震偽装事件をインペイしようとしてるのがバレバレじゃん。サスガのアベシンゾーにも、「冬柴くん、もうちょっと分かんないようにやってよね」とか言われちゃうよ?

だけど、ホテルの場合は、まだいいとしても、何よりも気の毒なのは、やっぱり、耐震偽装の可能性のある分譲マンションを買わされちゃった数え切れないほどの人たちだろう。アパ側は、再三再四に渡る藤田社長の告発を「事実無根」だとして、「名誉毀損」で「告訴」するか検討中とまで言ってたのに、その藤田社長が指摘してたマンション、「アパガーデンパレス成田」の耐震強度が、国の基準の74%しかなかったことが確認されて、2月2日、千葉県は、アパ側に対して、「補強計画書」の提出を求めた。だけど、京都のホテルの「違反是正計画書」は「たったの3日」で作成して提出したアパだけど、この「アパガーデンパレス成田」に関しては、ホントは1年前から耐震偽装を知ってたクセに、未だにホッタラカシだ。ようするに、これだけ話題になっちゃったから、今さらきちんと建て直したところで、そうそう買い手がつくとは思えない。だから、金の亡者にしてみたら、こんな物件など、後回しでもいいってことなのだ。

そして、今回、新潟県三条市で建設中だった温泉付きの高級分譲マンション、「アパガーデンズ東三条イーストコート」に関しても、三条市からの要請があって、耐震偽装の可能性があるために、工事が中止になった。でも、冬柴鉄三が言うように、ホントに「サービス業として良心的な判断」ができるようなマトモな企業なら、工事中の物件なんか後回しにして、まずは、すでに売却済みで、たくさんの人たちが生活してる分譲マンションに対する対策を最優先すべきだろう。だけど、ホテルなら、素早く対応して補強工事を行なえば、今後も日銭を稼ぐことができるけど、売却済みのマンションの耐震偽装が発覚したら、莫大な支出を余儀なくされるだけで、1円も入って来ない。だから、森喜朗やアベシンゾーの人脈を使い、アコギな商売でボロ儲けを続けて来た守銭奴夫婦としては、人命なんかよりも遥かに大切なのが、銭! 銭! 銭!ってワケで、これが、売却済みのマンションをホッタラカシにして、ホテルや建設中の物件の対応ばかりを急いでる理由なのだ。

‥‥そんなワケで、去年の10月から京都のホテルの耐震偽装がバレちゃったことを把握してたクセに、今年の1月15日には、石川県加賀市にある自社ホテル、「加賀片山津温泉 佳水郷」の350畳の大広間に、総勢400名を集めて、ノンキに新年会をひらいてた元谷夫妻。もしも、この時点で、大きな地震が起こり、ニポン各地のアパのホテルやマンションが次々に倒壊したら、どうするつもりだったんだろう? そして、この新年会に参加して、「アパグループのますますのご発展を!」って祝辞を述べた、元谷外志雄と同郷でベッタリ癒着してる自民党のプロレスラー議員、「馳浩」とか、株式会社エル・エヌー・シー代表取締役で、国民新党の衆議院議員でもある「糸川正晃」とかは、まったくの他人事ってことにしちゃうんだろうか? どっちにしても、このホテルの専属歌手の「今井竜」と、厚顔無恥なウソ泣きオバサンの「元谷芙美子」とが、2人で「藤の舞/佳水郷の詩」ってCDを2月28日に発売するそうだから、数え切れないほどの国民に大迷惑を掛け続けてる、このトンデモナイ時期に、こんなCDをホントに予定通りに発売するのか、それとも自粛するのか、全国の皆さん、特に、アパの分譲マンションで生活してる皆さんは、良く見ておいて欲しいと思う今日この頃なのだ。


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ ヒューザーの時よりも何十倍も悪質なのに、ヒューザーの時とは正反対の政府やマスコミの「アパ擁護」ぶりに開いた口がふさがらない人は、クリックをお願いしま~す!
   ↓   ↓
人気blogランキング


★ 好評発売中です!こちらもよろしくです♪
   ↓   ↓  
書籍版「きっこの日記」総合案内所

|

2007.02.06

カメムシ大臣の裏の顔

Kame2
昨日の選挙だけど、北九州市長選のほうは、北橋健治(民主、社民、国民新党推薦)が、柴田高博(自民、ナンミョー推薦)に、4万票もの大差をつけて破り、楽勝で初当選した。北九州市長選は、もともと北橋氏優勢の流れだったけど、それに加えて、カメムシにソックリな顔の柳沢伯夫の「女性は産む機械」発言とか、アベシンゾーの空気の読めないバカ女房の場違いな応援演説とか、つんくと矢口真里と飯田圭織の3バカナンミョータレントによる失笑モノの応援演説のオカゲで、さらに大差がついて、余裕の大勝利だった。ようするに、バカな自民党とナンミョー軍団が、自分で自分の足を引っぱってくれたワケだけど、ま、全国に耐震偽装マンションを林立させた責任者の1人、元国土交通省局長の柴田高博なんかが市長になっちゃったら、街中が震度5で倒壊する建物だらけになっちゃうから、これで市民もホッとひと安心だろう。

一方、愛知県知事選のほうは、現職の神田真秋(自民、ナンミョー推薦)が、経団連の御手洗冨士夫の根回しと票集めの甲斐あって、辛くも僅差で、石田芳弘(民主、社民、国民新党推薦)を破って3選を果たした。だけど、当初は、「神田真秋が大差で楽勝」って言われてたのに、フタを開けてみたら、当確発表が深夜までもつれ込むほどの接戦で、市によっては、石田芳弘が勝っていたところもたくさんあった。これは、無党派層が石田芳弘を支持したことが大きいけど、それ以上に注目したいのが、自民党支持者の自民党離れだろう。出口調査によると、ナナナナナント! 自民党支持者の35%もの人たちと、公明党支持者の10%の人たちが、今回は石田芳弘に投票したそうだ。

先日の宮崎県知事選にしても、自民党支持者だけじゃなく、100%がナンミョー信者で構成されてる公明党支持者の多くがそのまんま東に投票してたけど、コレって、スゴイことだと思う。だって、北朝鮮のカルト教団の悪質な洗脳によって、池田大作の言葉を神の言葉だと妄信してた人たちが、少しずつ目を覚まし始めたってことだからだ。ま、カルト教団の力を借りてまで政権を維持しようとしてる自民党自体に問題があるんだけど、今どき、「元モーニング娘のナンミョータレントを使えばバカな市民など簡単に騙せるだろう」って考えがアサハカだと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、テレビや新聞では、カメムシ大臣の失言問題ばかりを取り上げていて、今回の選挙結果と、「女性は産む機械」発言とをダイレクトに結びつけようとしてるけど、あたしは、そうじゃないと思う。もちろん、あの大バカ発言にムカついて、与党支持から野党支持へと変わった人たちもたくさんいると思うけど、それよりも大きいのは、アベシンゾーに対する不支持が拡大したってことだと思う。

やることなすことトンチンカンで、坂道を like a rolling stone に下がり続けるアベ内閣の支持率だけど、今回の選挙に合わせて実施された全国の世論調査では、支持40.3%、不支持44.1%と、ついに、アベ内閣誕生以来、初めて、不支持率が支持率を上回った。これで、アベシンゾーが、いかに国民の声を無視し続けて来たのかが明確になったと思うけど、これは、すべて、「国民には厳しく、身内には甘い」っていうアベシンゾーのオボッチャマ気質が招いた結果だろう。

何しろ、カメムシ大臣の失言問題に対して、「柳沢大臣は辞任すべきだ」って答えた人が58.7%なのに対して、「柳沢大臣に対する総理の対応は適切ではない」って答えた人は74.7%なのだ。つまり、国民の感覚としては、失言をしたカメムシ大臣にムカついてる人よりも、そのカメムシ大臣を擁護し続けるアベシンゾーにムカついてる人のほうが遥かに多いってワケだ。そして、この国民感情が表われたのが、愛知県知事選における、野党推薦候補者の予想外の善戦だったってワケだ。

‥‥そんなワケで、カメムシ大臣に関しては、とにかく、「女性は産む機械」ってセリフだけがひとり歩きしちゃってて、その他の悪行は忘れ去られちゃってるけど、夏の選挙のために、今国会への提出を見送った「残業代ゼロ法案」にしたって、このカメムシ大臣が中心になって、経団連の御手洗冨士夫とグルになって、推し進めてる法案だ。だからこそ、経団連の御手洗冨士夫は、カメムシ大臣の失言に対して、「すぐに謝罪して訂正したんだから、こんなことくらいで進退をどうのこうの言うのはおかしい」って、呆れ返るようなフォローを炸裂させたってワケだ。会長自らが、こんなアホなことばっかしてると、そのうち、キャノン製品の不買運動が始まっちゃいそうだけど、キャノンなんて、あたしには関係無いからどうでもいいや。

で、現在の少子化が、政府の政策の結果じゃなくて、「女性のセイ」だっていう支離滅裂な自論を展開したカメムシ大臣だけど、世界中からブーイングを浴びてるってのに、それでも平然と、「何度も言ってるように私は大臣を辞めません!」だなんて、半ギレ状態でノタマッちゃうほどの恥知らずだから、その過去は最低最悪だ。政権与党の政治家なんて、どいつもこいつも守銭奴ばっかだけど、このカメムシ大臣の場合は、それがあまりにも悪質なのだ。どれほど悪質かって言うと、それは、カメムシ大臣が「金融担当大臣」だった7年前にさかのぼるんだけど、この守銭奴大臣は、夫婦で裏金作りに励んでいたのだ。

カメムシ大臣の奥さんの「柳沢紀子」は、東京芸大出身の版画家なんだけど、これといった国際的な賞を受賞したこともなく、ニポン国内には何百人もいる「中堅の版画家」の1人だ。それなのに、柳沢紀子の版画作品は、一般的な美術的評価を遥かに超えた「法外に高い値段」で、それも、一作家としては異常なほど「大量に売買」されている。これは、美術界では有名な話なんだけど、カメムシ大臣の個人事務所では、政策担当秘書の「松永晴行」が、この事務所を拠点にして、政治資金集めと、柳沢紀子の版画作品の販売を一手に行なってる。

ま、この状況を聞いただけでも、「何で政治家の事務所で、政策担当秘書が、その政治家の奥さんの版画の販売まで手伝ってんの?」って疑問とか、「国民の税金から給料を支払われてる秘書が、その政治家の奥さんの商売の手伝いをするのって法律に違反しないの?」って疑問とかが湧いて来ると思うけど、これが、政治資金を集めるための商売だとしたら、すべてツジツマが合うだろう。ようするに、本来なら5万円の価値しかない版画を100万円で癒着企業に売ったとしても、美術品の値段なんてもんは売り手と買い手の問題だから、差額の95万円を裏献金として贈ったことにはならないってワケだ。

さらには、単なる「中堅の版画家」の1人である柳沢紀子が、講師や助教授の過程を経ることもなく、いきなり、武蔵野美術大学の造形学部油絵学科の「教授」に抜擢されてる事実も、美術界では考えられないことで、これまた、政治的な根回しが炸裂してることは明白だろう。すべては、「金! 金! 金!」ってのが、このカメムシ夫婦ってワケなのだ。この金の亡者の夫婦が、どんな企業と癒着してアブク銭を稼いでいるのかは、詳しい文書を最後にリンクしておくから、興味のある人は読んで欲しい。

‥‥そんなワケで、たくさんの記者に囲まれて、マイクを突きつけられて、「夕食の時に妻にも叱られてしまいました」なんてシンミョーな顔で言ってるカメムシ大臣を見て、「何だか、かわいそう‥‥」だなんて思った人は、この守銭奴夫婦が、裏でどんな悪行三昧を繰り広げてるのか、真実の姿を知って欲しい。そして、こんな最低の大臣を擁護し続け、国民をバカにしまくってるアベシンゾーに、夏の選挙で、国民の総意を叩きつけてやって欲しいと思う今日この頃なのだ。


「柳沢金融担当大臣に関する文書」(「論壇」より)
http://www.rondan.co.jp/html/mail/0205/020529.html


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ こんなクズ議員ばっかの自民党に投票するくらいなら、あたしに投票してください(笑)
   ↓   ↓
人気blogランキング


★ 好評発売中です!こちらもよろしくです♪
   ↓   ↓  
書籍版「きっこの日記」総合案内所


|

2007.02.05

リンゴさんとか内山くんとかその他もろもろ

Dorubako
2月1日の夕方、大阪のMBSラジオの「ノムラでノムラだ♪」で、木曜日担当のハイヒール・リンゴさんが、「きっこの日記を読んで知った」って言って、「寒中水泳」についての話をしたそうだ。関西のたくさんのMBSラジオリスナーの人たちが、「リンゴさんがきっこの日記のことを言ってましたよ~」って、メールでお知らせしてくれた。リンゴさんは、以前から、いろんなとこで「きっこの日記の愛読者だ」って言ってくれてて、去年の10月にも、大阪の読売テレビの「あさパラ!」で、「きっこの日記」のことをすごく熱く紹介してくださった。

リンゴさん、いつもありがとう♪

それから、お知らせくださった皆さん、どうもありがとう♪

で、リンゴさんが話した「寒中水泳」の話ってのは、たぶん、2005年1月20日の日記、「塩酸ブロムヘキシン」のマクラの部分に書いてあるやつだと思うけど、これは、好評だった回なので、現在発売中の「きっこの日記2」にも掲載してある。WEB日記のほうは2年も前だから、リンゴさんは、「きっこの日記2」のほうを読んでくれたのかも知れない。ついでに書いとくけど、「きっこの日記」と「きっこの日記2」の初版本をセットでお持ちの皆さん、大切に持ってれば、リトル先に、とってもいいことがありますよ♪‥‥なんて裏情報をリークしつつ、あたしのトレードマークのヘアスタイル、前下がりのボブって、リンゴさんの以前のヘアスタイルとおんなじなので、あたしは前から、リンゴさんに、一方的に親近感を感じてた。

だから、そのリンゴさんが、「きっこの日記の愛読者だ」って言ってくれて、いろんなとこで紹介してくださるのは、とっても嬉しい。だけど、あたしは何のお礼もできないから、リンゴさんのためにプチ情報をひとつ。今月の下旬に、ランコムから新発売される「シィルデザイン」て言う新しいマスカラ、めっちゃイイですよ!‥‥って、これじゃあ、リンゴさんのためってよりも、ランコムのためみたいな気がする今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?(笑)


‥‥そんなワケで、東京にいるあたしは、大阪のMBSラジオは聞けないけど、テレビ東京なら見ることができる。それで、この日は木曜日だったから、深夜の「今夜もドル箱!!R」を楽しみにしつつ、猫たちにご飯をあげたり、MAXの「MAGIC」を踊ったり、燃えるゴミを出したり、MAXの「Never gonna stop it」を踊ったり、晩ご飯を食べたり、MAXの「Perfect Love」を踊ったり、洗い物をしたり、MAXの「Be With You」を踊ったり、お風呂に入ったり、MAXの「ニライカナイ」を踊ったりしてたら、深夜の1時ころになっちゃった。

ちなみに、なんでこんなに、MAXを踊ったりしてるのかって言うと、この日は寒かったからで、暖房のない我が家としては、寒い時は「踊る」ってのを基本にしてるからだ。それと、もう1つの理由は、いつでも完璧に踊れる「TORA TORA TORA」とか「Seventies」とか「GET MY LOVE!」とか「Give me a Shake」とか「Love is Dreaming」とか「Shinin'on-Shinin'love」とか「閃光(ひかり)のVEIL」とか「Ride on time」とか「Grace of my heart」とか「銀河の誓い」とか「バラ色の日々」とかはいいんだけど、それ以外の曲は、時々踊っとかないと忘れちゃって、イザって時に踊れなくなっちゃうから、テキトーにローテーションを組んで、DVDを観ながら踊るようにしてる。

でも、この日、踊った曲の中でも、「ニライカナイ」だけは別だった。「ニライカナイ」は、いつでも完璧に踊れるし、それに、ゆったりしたダンスだから、暖房の代わりにはなんない。これは、お風呂で温まったあとに、お風呂上りのストレッチとかヨーガとかの代わりに踊っただけだった。それで、あたしは、お風呂とお風呂上りの「ニライカナイ」とで、寒いどころか、暑いくらいに体がポカポカしてたんだけど、MAXのPVのDVDをテレビ東京に切り替えて、ソファーに横になってボケーッとしてたら、やっぱり、だんだん寒くなって来た。

‥‥そんなワケで、あたしは、お湯を沸かして、湯たんぽに入れて、残ったお湯で焼酎のお湯割りの梅干し入りを作って、湯たんぽを抱えながら焼酎を飲んでたんだけど、2時になっても、「今夜もドル箱!!R」の前の例の変な番組が始まらなくて、映画の宣伝みたいな番組をやってた。それで、あたしは、今日は「今夜もドル箱!!R」はお休みなのかな?って思いつつも、おトイレまでテレビブロスをチェキしに行くのはメンドかったから、テレビはつけっぱなしにして、2杯目、3杯目って、焼酎のお湯割りの梅干し入りを作って飲んでた。

そしたら、2時半から、例の変な番組が始まったから、あたしは、何かの都合で30分押しになってんだと思って、15分後から始まるであろう「今夜もドル箱!!R」をより楽しく見るために、キッチンに行って、1枚だけ大切に取っておいたスルメを焼いて、細く割いてから軽くお醤油をかけて、スルメの先っちょの三角のとこに、マヨネーズをニュルニュルって出して、そこに一味唐辛子をドバッとかけた。この、一味唐辛子だらけのマヨネーズをつけながら食べると、スルメって、世界三大珍味のキャビアよりも、フォアグラよりも、トリュフよりも、遥かに美味しいんだよね。

それで、トッテオキのスルメも用意したし、4杯目の焼酎のお湯割りの梅干し入りも作ったし、あたしは、余裕でテレビの前の定位置に座ったら、ちょうど「今夜もドル箱!!R」が始まった。今回のゲストは、内山くんが負け続けてる天敵、根本はるみだったんだけど、番組開始早々、内山くんが、根本はるみにこう言った。


「ボクは最近ね~ブログ界で有名な『きっこの日記』で、大名人で呼ばれてるんですよ~♪」


そして、続いてこう言った。


「師匠なんか、神様って呼ばれてるんですよ~!」


それで、「いやいや、とんでもありませんよ」って感じの謙虚なリアクションをしてる師匠にカメラが向いて、そこからセンブリ茶対決が始まった。この流れが分かんない人は、1月19日と20日の日記を読んでもらうとして、内山くん、師匠、関係者の皆さん、今回はちゃんと最初から見てましたよ~♪‥‥なんてことも言ってみつつ、あたし的には、仮にも「大名人」て呼ぶことにした内山くんが、今回も根本はるみに負けちゃったりしたら、あたしの立場も無くなっちゃうワケだから、最近ハヤリの「捏造」をしてでも、内山くんに勝ってもらわないと困るって感じだった。

だけど、テレビ東京の場合は、あの悪名高い日本テレワークのセイで、ちょうど2年前に、「発掘!あるある大事典」の二番煎じ番組だった「教えて!ウルトラ実験隊」が打ち切りにさせられちゃってるから、たとえ深夜のパチンコ番組であっても、絶対に「捏造」はしないだろう。それに、もしも、そんな番組だったとしたら、内山くんがこんなに負け続けてるワケがない。ようするに、ホントにガチンコだからこそ、内山くんがこんなに負け続けてるワケであって‥‥って、あんまり、「負け続けてる」「負け続けてる」って連呼ちゃうと、内山くんのことを「大名人」としてリスペクトしてるのがウソっぽくなっちゃうから、今日はこの辺にしとこう(笑)

で、今回は、あたしもリトル打ったことのある「大江戸捜査網」だったんだけど、根本はるみが、わずか17回目で、画面の上の「隠密同心」て書いてある丸いヤツが「ガガガガ~!」ってなるのが4連続して、スーパーリーチに発展して、確変を引いちゃった。それで、いくら早い当たりでも、これが単発だったら、温泉旅行を取られるだけで、内山大名人の逆転の可能性もあるんだけど、今回は確変だったから、温泉旅行プラス内山大名人の連敗も濃厚ってワケで、ショッパナから内山大名人は苦悩の表情になった。だけど、やっぱり、大名人! 自分が大当たりを引いた時のために、僅差で勝つことを考えて、根本はるみの出してる玉で、アップルジュースだクリームパンだ、挙句の果てには、師匠にまでウーロン茶だと、他人の玉でオオバンブルマイ!(笑)

そして、この、相手のチャンスを妨害しつつ、自分は高いカロリーを摂取しつつ、かつ、師匠のファンのために師匠が映る場面を提供するっていう、番組構成までを考えたソツの無い作戦によって、ミゴト、内山大名人は、大逆転を果たしたのだった。サスガ、子役時代から培って来たビンテージ物の采配術は、コレクションしてるビンテージ物のジーンズと同じく、イブシ銀の魅力を醸し出してる内山大名人だ。

これで、内山大名人は、連敗してた根本はるみに、一矢を報いることもできたし、何と言っても、名実ともに「大名人」の称号を手に入れることができたのだ‥‥って言いたいとこだけど、この日のホントの「大名人」は、コッソリと2万発も出してた内山くんのマネージャーだったりして(笑) それにしても、内山くんのマネージャーって、この前はハロプロの番組で、内山くんの代わりにケーキをパクパク食べてたし、ナニゲにいつも「オイシイトコ取り」をしてるような気がするけど、このマネージャーの芸風って、社長の石井光三直伝なんだろうか? 何にしても、このままじゃあ、内山くんのマネージャーが「影の大名人」てことになっちゃうので、内山大名人には、ますますがんばってもらいたい。

‥‥そんなワケで、話は如月ハニーみたいに変わっちゃうけど、「バラ売りの日々」が続いてる我らがMAXは、「影の番長」、こと、りっちゃんが、2月17日発売の「JELLY」と「Happie nuts」に登場する。「JELLY」のほうは、1月19日に浅草で撮影したもので、「Happie nuts」のほうは、1月24日にスタジオ撮影したものだ。今回は、元EGOIST、現rienda(リエンダ)の中根麗子のデザインしたお洋服を着ての撮影だったんだけど、中根麗子のバックと言えば、あの悪名高いFAKEDELICの川瀬義昭だ。大麻取締り法違反で執行猶予中に、飲酒運転をして、渋谷の交差点でタクシーに突っ込む事故を起こして、その場から逃亡。そして、急いで自分の部下を呼び出して、20万円を渡して、自分の身代わりとして警察に出頭させた。だけど、それがバレちゃって、「業務上過失致傷」「道路交通法違反」「犯人隠避教唆」の容疑で裁判になった男だ。

執行猶予中の事件だから、普通なら確実に実刑を食らうとこだけど、川瀬義昭の場合は、お金にモノを言わせて大弁護士軍団まで作って応戦して、「自分が刑務所に行ったら1000人の従業員が路頭に迷う」だなんてトンチンカンなイイワケをして、驚いたことに、「懲役2年、執行猶予5年」ていう、前代未聞のユルユルの判決が出ちゃった。ようするに、判決をお金で買ったってワケだけど、執行猶予中に、飲酒運転で人身事故を起こしたら、普通なら絶対に実刑を食らうのに、その場から逃亡して、自分の部下を身代わりを出頭させたような卑劣な男が、「飲酒運転は現行犯でしか立件できない」っていう現行法によって刑が軽くなるなんて、阿藤快じゃなくても「なんだかなぁ~」って言うだろうし、内藤陳じゃなくても「読まずに死ねるか!」って言いそうだ。

いくら本人がスットボケてても、同席してた仲間が「川瀬さんはそうとう飲んでました」って証言してるんだから、「飲酒運転」どころか、「偽証罪」までプラスしちゃえばいいのに。裁判長ともあろう人間が、こんな大バカな判決をしてるから、飲酒運転が減らないどころか、「事故を起こしたら逃げたほうが得だ」ってことで、ひき逃げ事件が多発しちゃうんだよ。それにしても、何よりも笑っちゃうのが、裁判長から「懲役2年」を求刑されて、まだ判決が出る前の時点で、川瀬義昭は、自分の専属の運転手を月給35万円で募集してたのだ。これから刑務所に行くかも知れない男が、こんな募集広告を出すなんて、まるで、判決の前に、自分に「執行猶予つきの判決」が出ることを知ってたかのような手回しの良さ。サスガ、判決もお金で買える格差社会ってワケで、イノシシ被告も村上被告も、みんなお金で「執行猶予」を買うワケで、刑務所に行くのは、こいつらよりも遥かに小さな罪を犯した貧乏人だけだってワケだ。

ま、あんまりダッフンしてもジンジャエールなので、話をクルリンパと戻して、こんなワンダホーな男の力で、中根麗子が立ち上げたブランド、riendaのお洋服を着て、りっちゃんは、「スポーティー」「ドール」「グラマラス」「レトロ」の4つのイメージでの撮影をした‥‥って、これじゃあ、カンジンのりっちゃんのイメージが悪くなっちゃうじゃん! だから、「Happie nuts」を見る人は、FAKEDELICの川瀬義昭の悪行三昧の件はスルーして、純粋にりっちゃんだけをタンノーして欲しい。

で、MAXと言えば、N・I・F(NAKEDNESS IS FREEDOM)や Vivica でデザインをしてる玲奈ちゃんを始めとして、みんなオシャレでセンスがいいから、ファション誌や女性誌に登場することも多い。そんな中で、ファッションとは関係無く、「名前」で女性誌の表紙に登場しちゃうっていう荒ワザを披露したのが、ミナコだ。主婦の友社から「mina」が発刊されることになった時に、おんなじ名前ってことで、MAXのミーナ、つまり、ミナコが表紙に抜擢された。もちろん、ただ名前がおんなじだってことだけじゃなくて、ミナコは可愛いし、オシャレだから、「名前もおんなじ上に、雑誌のイメージにピッタリの魅力的な女性だから」ってことで選ばれたんだろうけど、創刊号の表紙を飾る、大アップのまん丸のミナコの顔は、ロッテの「雪見だいふく」みたいで、めっちゃ可愛かった。ちなみに、あたしは、この創刊号だけは大切に保存してるから間違いないんだけど、あたしの記憶が正しければ、たしか、創刊2号の表紙もミナコだったような気がする。

‥‥そんなワケで、ミナコとおんなじ名前で、ミナコが創刊号の表紙を飾ったことにより、あたしたち昔からのMAXファンにはナジミの深い女性誌、「mina」だけど、その「mina」のライターさんから、先月、あたしに連絡が来た! それで、内容は、まだ秘密なんだけど、2月20日発売の号に取り上げられてるので、2月17日発売の「JELLY」と「Happie nuts」の流れで、「mina」も読んでみてね♪ あと、男性の皆さんは、2月16日発売の「ザ・ベスト オリジナル」にも、あたしのことが取り上げられてるから、読んでみてね♪‥‥ってことで、去年の暮れから今年の1月にかけて、たくさんのオファーがあって、他にも、いくつかの雑誌やテレビに取り上げられるので、またお知らせしようと思う今日この頃なのだ♪


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ 応援のクリックもお願いしま~す♪
   ↓   ↓
人気blogランキング


★ 好評発売中です!こちらもよろしくです♪
   ↓   ↓  
書籍版「きっこの日記」総合案内所

|

2007.02.04

「ヒトラー ~最期の12日間~」

Hitra
全世界で話題になった映画、「ヒトラー ~最期の12日間~」が、GyaOで無料配信されています。

実際にヒトラーの秘書をしていて、ヒトラーの最期を見届けた女性、トラウドゥル・ユンゲの証言を忠実に再現して作られたもので、2時間35分もある長い映画ですが、長さはまったく感じません。
字幕版と吹替え版が選択できますので、吹替え版を選べばゆっくりと観ることができます。

多くの部下たちから、「ソ連軍が迫っているから、とにかく市民を避難させて欲しい」と進言されても、「国民が死ぬのは、選挙で私を選んだ国民の自業自得だ!」「弱者が地獄を味わうのは当然の義務だ!」と言い放ち、自分のメンツのために、数え切れないほどの自国民を見殺しにした独裁者、ヒトラー。

この映画を観ると、アベシンゾーの思考回路が、ヒトラーとソックリだということが分かります。
アベシンゾーが目指している「美しい国」とはどういう国なのか、アベシンゾーにこの国の舵取りを任せていたらどうなってしまうかが、とても良く理解できるでしょう。

ぜひ、ご家族で観て欲しいと思います。

「ヒトラー ~最期の12日間~」(3/1正午まで)
http://www.gyao.jp/sityou/catelist/pac_id/pac0002462/

★ 1人でも多くの人にこの映画を観てもらい、今のニポンがどれほど間違った方向に進もうとしているのかを理解して欲しいので、クリックのご協力をお願いします!
   ↓   ↓
人気blogランキング

|

女性は売春する機械?

Yanagi
ただ今、人気爆発中の恥さらしオヤジ、柳沢伯夫厚生労働大臣だけど、女性のことを「女性は産む機械、装置」だって喩えた部分だけがひとり歩きして、アメリカ、イギリス、フランスを始め、全世界で大ニュースになっちゃった。そして、そのすべての報道が、こんな差別的なトンデモ発言をするような大バカ者を厚生労働大臣にしてるニポンて国に呆れてて、さらには、普通ならソッコーで首を切って当然のこんな人間を世論に逆らってまで「擁護」してるアベシンゾーに対して、世界中から、総理大臣としての資質を問う声が上がってる。

だけど、海外の記事を読むと、どれもが、「日本の厚生労働大臣が『女性は出産マシンだ』と発言した」ってことをベースにして記事を書いてて、その流れで、「こんな政府では日本の女性たちは気の毒だ」「こんな大臣を辞めさせないのはおかしい」「安倍氏には総理としての資質が無い」ってふうに書かれてる。そして、柳沢厚生労働大臣の発言を正確に書いてるものは1つも無かった。で、ここで、カンジンのトンデモ発言をできるだけ正確に書いてみると、次のようになる。

「なかなか今の女性は、一生の間にたくさん子どもを産んでくれない。人口統計学では、女性は15才から50才が出産する年齢で、その数を勘定すると大体分かる。他からは産まれようがない。産む機械と言ってはなんだが、装置の数が決まったとなると、機械と言っては申し訳ないが、機械と言ってごめんなさいね、後は産む役目の人が1人頭でがんばってもらうしかない」

う~ん、あたしの感覚で言うと、この発言から、「女性は産む機械、装置」って部分だけをピックアップして攻撃するってのは、あんまりフェアじゃないように感じる。「揚げ足取り」とまでは行かないけど、「言葉尻を取る」とか「重箱の隅をつつく」的な攻撃の仕方で、逆に、数え切れないほどの悪行三昧をしてる自民党に対して、こんなセコイ攻撃しかできない野党のほうが、情けなくなって来る今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしだって女性だから、このクソオヤジのトンデモ発言にはムカついてるし、このネタでアベシンゾーを攻撃してる人たちがいっぱいいるから、あたしも一緒になって、「そうだ!そうだ!」って騒ぎ立てて、1日も早く、前代未聞の無能総理にはトットと辞めてもらいたい。だけど、あたしは、今まで、自分が「正しい」と思ったことしか書いて来なかったし、それは、自分の感性によって判断して来た。そして、それが、「きっこの日記」のポリシーの1つだから、今回の問題に関しても、あたしの感性で、あたしが「正しい」と思ったことを書こうと思う。

で、あたしとしては、アベシンゾーは人間のクズだと思ってるし、柳沢伯夫も最低の大バカだと思ってるけど、今回の「女性は産む機械、装置」って部分だけをピックアップして、ギャーギャー騒いでる野党議員、特に、レンホーとかを見てると、ものすごくアサマシク見えて来る。なんか、ナンでもカンでも過敏に反応して、口をひらけば「女性蔑視だ!」「男尊女卑だ!」ってヒステリーを起こす田嶋陽子を見てるようで、とにかく見苦しい。それでも、レンホーとかが、ホントに心の底からムカついて怒ってるんなら仕方ないけど、そうじゃなくて、相手の失言を利用して、世の中の女性たちを味方につけようってコンタンが見え見えだから、見てて悲しくなって来る。本心から女性のために闘ってる人の言葉と、女性のために闘ってるフリをして、それを選挙に利用しようとしてる人の言葉の違いくらい、一度聞いただけですぐに分かる。

あたしだって、これほど女性をバカにしてる政府のやり方については、ずっと前からムカついてるし、あたしが、コイズミやアベシンゾー、森喜朗や石原慎太郎を軽蔑してるのは、コイツラが性犯罪者やレイプ魔など、女性の敵だからだ。だから、女性議員たちが、女性の人権を守るために発言することは素晴らしいことだと思ってるし、オムライス党のミズホちゃんには、もっともっとがんばってもらいたいと思ってる。だけど、今回みたいに、相手の失言の言葉尻を取って、ヒステリックにギャーギャー騒いでるのを見てると、あたしは、「政治家として他にやることはないのかよ?」って聞きたくなるし、「政治家なら政策で勝負しろよ!」って言いたくなる。

‥‥そんなワケで、今回の柳沢伯夫の大バカ発言に対してツッコミを入れるんなら、要領が悪くて語彙の少ない低能オヤジが、ついウッカリと口を滑らせちゃった不適切な比喩なんかに対してじゃなく、「なかなか今の女性は、一生の間にたくさん子どもを産んでくれない」って部分に対してツッコミを入れるべきだろう。それは、このセリフが、あたかも、「今の女性たちは、自分のワガママで子供を産まないようにしてる」って言ってるように聞こえるからだ。男性側は子供を欲しがってるのに、政府もきちんとやるべきことをやってるのに、女性たちだけが自分勝手に生きて、子供を産むことを拒否してるって言ってるように聞こえるからだ。

つまり、今回の柳沢発言は、子供が欲しくても、政府の政策が悪くて、将来が不安で産むことができない数多くの女性たちの気持ちを踏みにじってるってワケだ。自民党の一党独裁によって、政治家と官僚と大企業との癒着の構図が出来上がり、それによって、一部の人間たちが私腹を肥やし、そのツケをぜんぶ社会的弱者に押しつけて来たからこそ、多くの女性たちは、どんなに子供が欲しくても、子供を産まない道を選択させられて来たっていうのに‥‥。そんな女性たちの気持ちをミジンも分かってないのが、今回の柳沢発言ってワケで、それこそ、こんな考えの人間を厚生労働大臣なんかに任命して、少子化対策を任せた、アベシンゾーの任命責任を問うべきだろう。

自民党みたいな極悪人の巣窟が、なんで長いこと一党独裁を続けて来られたのかって言うと、それは、どんな状況に陥ろうとも、歴代の党首たちが、すべて口先だけでゴマカシ続けて来たからだ。古くは、「記憶にございません」なんていうシラジラしい迷言もあったし、最近では、自分の不正を追及されても、「人生いろいろ」なんてスットボケて逃げきったコイズミしかり、具体的なことは1つも言わずに、すべて抽象的でアイマイな表現だけを繰り返して、自分の無能さがバレないように必死なアベシンゾーしかりってワケだ。つまり、自民党の議員になるためには、誰よりもイイワケやゴマカシが卓越してることが第一条件ってワケで、その中でも、オリジナリティーのあるゴマカシ方を身につけてる者が、党首になれるってワケだ。

だから、こんなヤツラを相手にして、「女性は産む機械だとはナニゴトだ!」ってツッコミを入れたところで、屁理屈を言わせたら天下無敵の自民党議員や、こんなヤツラに洗脳されてるような低能支持者どもなら、すぐに、「野党は相手の失言の揚げ足取りしかできないのか?」って返されちゃうに決まってる。野党も、このくらいは考えろよ、まったく。ま、こんなことも考えられないからこそ、万年野党なんだろうけど‥‥。

‥‥そんなワケで、今回の柳沢伯夫の大バカ発言は、確実に辞任レベルの大問題だし、それどころか、アベシンゾーにトドメを刺すことだってできるほどの美味しすぎるネタなのに、野党って、どうしてわざわざツッコミ返されるような攻撃方法を選択しちゃうんだろう? 長年に渡る悪政の結果、子供を欲しい女性たちも子供を産めなくなり、それが少子化につながったってのに、今回の柳沢発言は、それをあたかも女性たちのワガママのように言い放ったことこそが1番の問題点であり、それを指摘した上で、「さらにこんな差別的な比喩までを使ってた」として、「女性は産む機械、装置」って部分は、オマケとして補足すべきなのだ。そうすれば、「揚げ足取り」だなんてツッコミ返されないし、何よりも、厚生労働大臣として不適格だってことや、こんな大バカを大臣にしたアベシンゾーの責任だって追及できるのだ。ま、ここまで騒ぎになれば、どっちにしても自民党なんかに投票する女性はゼロになったと思うから、結果オーライってワケだけど、結果だけじゃなくて過程にもこだわるあたし的には、こんなやり方は素直に喜べないのが本音だ。

それにしても、アベシンゾーの、異常とも思えるほどの「柳沢擁護」を見てると、単なる任命責任回避だけじゃなくて、他にも何らかの理由があるように思えて来る。普通なら、ソッコーで切り捨てるような大失言なのに、まるで政治生命を賭けてるかのごとく、必死になって大バカ大臣なんかを擁護し続けるアベシンゾーの表情を見ると、ヒトラーにも通じるほどの異様な目つきだった。これは、テレビでアベシンゾーの擁護会見を見た、多くの人たちが感じたことだろう。

で、ついに、その理由が明らかになったんだけど、それは、「歴史教科書への疑問」て本の中に書かれてるアベシンゾーのトンデモ発言を読めば分かる。この本は、NHKの幹部を恫喝して、都合のいいように番組の内容を改変させた中川昭一が会長をつとめ、アベシンゾーが事務局長をつとめる「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」っていう、思いっきり右側に傾いた時代錯誤のイカレタ集団が編集した本だ。で、表向きは女性の人権を尊重してるようなフリをしてるアベシンゾーは、この本の中で、次のように発言してる。


「もしそれが儒教的な中で50年間黙っていざるを得なかったという、本当にそういう社会なのかどうかと。実態は韓国にはキーセン・ハウスがあって、そういうことをたくさんの人たちが日常どんどんやっているわけですね。ですから、それはとんでもない行為ではなくて、かなり生活の中に溶け込んでいるのではないかとすら私は思っているんですけれども、そのへんについて、石原さん(石原信雄前内閣官房副長官)は疑問に感じられなかったかどうかということをお伺いしたいと思います。」


これは、今まで50年間も自分たちのつらい体験を告白できなかった元従軍慰安婦の問題に対して、アベシンゾーがノタマッてるセリフだ。この回りくどいアベシンゾーの言葉を要約すれば、「韓国には公然と売春をさせてるキーセン・ハウスってお店がそこら中にあって、韓国人女性は日常的に売春をしてる。そんな国のクセに、日本兵のセックスの相手をさせられたからって、今になって文句を言うのはおかしいだろう」って意味になる。オマケに、韓国人たちの生活の中に、売春てものが、ごく普通のこととして溶け込んでるとまで言い放ってる。

実際に、そういうお店はあるんだろうけど、そういった1点だけを見て、「韓国人女性の多くが日常的に売春をしてる」「韓国人の生活には売春が当たり前のこととして溶け込んでる」って発言するのは、あまりにも他国、他民族を冒涜したものだ。それも、きちんと調査して発言してるワケじゃなくて、「~ではないかとすら私は思っているんですけれども」って、勝手に想像して言ってるだけじゃん。一国の責任ある立場の政治家が、他国に対して、これほど重大な発言を想像だけで言っちゃってもいいの? 百歩譲って、ホントにアベシンゾーの言ってることが当たってたとしても、現在の韓国の風俗事情を引きあいに出して、半世紀以上も前の自国の犯罪を正当化するなんて、とてもマトモな思考回路を持った人間とは思えない。そして、平然とこんな発言をして、それを本にまで掲載しちゃうほどの異常者なんだから、この男の思想の根底には、他国自国は問わず、女性に対する大きな蔑視が存在してることが分かるだろう。

結局、「女性は産む機械」って言った柳沢伯夫を必死に擁護してるアベシンゾーは、自分自身も、「女性は日常的に売春する機械」って思ってたワケで、こんな大バカ野郎だからこそ、同類のことを必死に擁護してるんだと思う。逆に言えば、アベシンゾーって人間が、ホンの少しでも女性に対して尊敬の気持ちを持ってたとしたら、誰よりも先に、柳沢伯夫の首を切ってたハズだ。つまりは、柳沢伯夫よりも、さらに女性をバカにしてるのがアベシンゾーだったってワケで、こんな人間の考える少子化問題なんてものは、所詮は、「出産マシンの女性たちをフル稼働させて、人口をもっと増やして、もっと税金をむしり取ってやろう」ってレベルなのだ。

‥‥そんなワケで、ニポン中の空気も読めずに、平然と柳沢擁護なんかしちゃってるアベシンゾーの判断こそが「不適切」だったのかどうか、明日の愛知県の知事選や北九州市の市長選でハッキリすればいいんだけど、小耳にはさんだ情報によると、愛知では、経団連の御手洗軍団が総力を上げてロコツな根回しをしてるそうだし、北九州市では、またまたナンミョー軍団がナリフリかまわずに票集めに奔走してるそうだ。だから、ナンミョーの婦人部を牛耳る浜四津敏子が、悪質極まりない選挙違反をしてまで自民党に協力した沖縄県知事選みたく、またまたナンミョーと自民党の薄汚いインチキチームプレーが炸裂しそうだけど、今度こそ、いつもは選挙に行かない数多くの人たちが、正しい判断をしてくれることを期待したいと思う今日この頃なのだ。


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ 自民党なんかに投票するくらいなら、あたしに投票してください(笑)
   ↓   ↓
人気blogランキング


★ 好評発売中です!こちらもよろしくです♪
   ↓   ↓  
書籍版「きっこの日記」総合案内所


|

2007.02.03

メンタンピンツモドラドラ

Chin1
ゆうべの深夜、日記を書き終わったので、アップしようと思ったら、「さるさる日記」にアクセスできなかった。でも、「きっこの音楽日記」のほうにアクセスしてみたら、こっちは大丈夫だった。それで、「きっこの音楽日記」から「さるさる日記」のランキングに行って、いろんな人たちの日記にアクセスしてみたら、「きっこの日記」とおんなじ33000番台の日記だけがアクセスできない状態になってた。だから、あたしは、サーバーの3号機に何か不具合が生じてるんだと思って、「さるさる日記」の管理人さんにメールした。

それにしても、綾波レイの「零号機」、碇シンジの「初号機」、惣流・アスカ・ラングレーの「壱号機」は問題なく稼動してんのに、三流・キッコ・ボンカレーの「参号機」だけが活動限界になっちゃったってことは、あたしと「さるさる日記」とのシンクロ率が低下してるんだろうか?‥‥なんて感じで、覚えたてのエヴァンゲリオンネタを盛り込みつつも、管理人さんにメールをしたのは深夜だったので、仕事が早いことでオナジミの「さるさる日記」でも、そんなにソッコーで復旧するとは思えなかったから、あたしは、久しぶりに、麻雀ゲームをすることにした。

それで、2つインストールしてある麻雀ゲームのうち、ワリと本格的で、相手が強いほうのを選んで、食いタンを「無し」にして、裏ドラとカンドラを「有り」にして、25000点持ちの30000点返しに設定して、ゲームをスタートさせた。サイコロを振ったら、あたしは南家(ナンチャ)だった。そしたら、ショッパナから、3シャンテンのワンダホーな配パイで、すぐにテンパイして、リーチ1発でペンチーワンの一通をツモって、裏ドラも乗ってハネマンになった。その上、親になってからは2連チャンして、その後、7、8、9のピンズのメンツ以外はバラバラの酷い配パイが来たから、食いまくってチャンタにでもしようかな?って思ってたら、どんどんヤオチューハイが入って来て、10順目くらいには「西(シャア)」待ちの国士無双をテンパッちゃった。それで、ドキドキしてたら、すぐに下家(シモチャ)の親から、ポロッと「西」が出たので、あたしは、真夜中なのに、勝俣州和みたいに、「シャーッ!」って叫んじゃった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?(笑)


‥‥そんなワケで、あたしは、去年の秋くらいに上がった緑一色四暗刻(リューイーソースーアンコー)のダブル役マン以来、久しぶりに役マンを上がったワケだけど、お金を賭けてない単なる麻雀ゲームでも、役マンを上がれると嬉しくなる。まあ、国士無双なんて、役マンの中じゃ最低のレベルだし、天和(テンホー)や九蓮宝燈(チューレンポートー)や大車輪(ダイシャリン)みたいなスゴイ役マンとは比べ物になんないから、中には、「国士無双なんて邪道だよ!」って人もいる。そりゃあ、一度はツモッて上がったのに、フリテンでリーチを掛け直して、純正の9面待ちの九蓮宝燈を1発でツモッたりするのと比べたら、国士無双なんてカッコ悪い役マンだ。九蓮宝燈が阿佐田哲也の「麻雀放浪記」だとしたら、国士無双は花登筺の「細腕繁盛記」って感じで、登場人物が多くてガチャガチャしてるワリには、迫力に欠ける。

だけど、そんな国士無双にも、1つだけカッコイイ部分がある。それは、門前(メンゼン)の手だってことだ。麻雀を知らない人のためにリトル説明すると、門前てのは、ポンやチーをして、手ハイの一部をオープンしたのの反対で、13枚の手ハイをすべて相手に見せない状態のことだ。だから、役マンの醍醐味、メッタに上がれない大きな手をドドーンと倒して、「どうだっ!」って顔ができる。ちなみに、良く、「メンタンピンツモドラドラ」とかって言う時の「メン」のことで、これは、「メンゼンでピンフでタンヤオをツモってドラが2枚ですよ」ってことだ。さらに、ちなみに、遥か昔、「めんたんぴん」て言うバンドがあったけど、これもおんなじ意味だ。

で、あたしは、おんなじ役マンでも、大三元(ダイサンゲン)とか、大四喜(ダイスーシー)とか、小四喜(ショースーシー)とか、清老頭(チンロートー)とか、緑一色(リューイーソー)とかで、ポンやチーの食いが入ってるのは嫌いだ。まあ、現実問題としたら、1つか2つは鳴かないとテンパイもできないことが多いけど、それでも、鳴くのは1つまでが限界で、2つも3つも開いてるのに役マンだなんて、あたしの美意識からは遥かに遠い感覚だ。

それ以前に、あたしは、ものすごく根本的な疑問として、大四喜と小四喜がおんなじ点数の役マンだってことが納得できない。大三元が役マンなんだから、それよりもリトル難しい小四喜が役マンなのはいいとして、大四喜の場合はグッと難しくなるんだから、ダブル役マンは大ゲサとしても、せめて、「1.5倍役マン」くらいにしてもいいと思う。そして、これらの役マンの場合は、逆に、1つポンするたびに、少しずつ点数を下げてくべきだと思う。

白(ハク)、発(ハツ)、中(チュン)をみんなポンした上に、順子(シュンツ)までチーしてるカッコ悪い裸タンキなんかの大三元と、門前で美しくテンパイした大三元とがおんなじ点数だなんて、あたしには理解できない。子の役マンは32000点だけど、たとえば、大三元の場合なら、白をポンしたらマイナス5000点、発をポンしたらさらにマイナス5000点てふうにすれば、白、発、中をぜんぶポンした大三元は、門前の大三元の半分くらいの点数になる。これなら、あたしは納得できる。そして、そうすれば、ポンやチーをすることのできない国士無双とか九蓮宝燈とかの、門前の役マンの価値が上がるってワケだ。

だから、これは、あたしが麻雀を打つ仲間だけの内輪ルールなのか、その雀荘のローカルルールなのか分かんないけど、シャンポン待ちの「ツモリ四暗刻」は普通の役マンだけど、完成してる「タンキ待ち四暗刻」はダブル役マン、出た目によっては九蓮宝燈になるのは普通の役マンだけど、純正の9面待ちの九蓮宝燈はダブル役マン、「発」の入ってない緑一色は1ランク落として三倍マン‥‥みたいな、オリジナルのルールを決めてる人たちも多いと思う。だけど、こんな手はメッタに出ないし、麻雀をするたびにいちいち確認なんかしないから、誰かが上がったとこでモメたりする場合もある。

‥‥そんなワケで、あたしがパチンコを好きで、パチンコのことを日記に書くと、あたしのことを「北朝鮮の回し者」だとか言うバカがいるけど、今日は麻雀のことを書いたから、「中国の回し者」って言われちゃうのかな?(笑)‥‥なんてことも言ってみつつ、麻雀を知らない人たちは、今日の日記の「九蓮宝燈」だの「大三元」だの「清老頭」だのって漢字を見てたら、中華料理が食べたくなったと思う。だって、麻雀の役の名前って、「青椒肉絲(チンジャオロースー)」とか「麻婆豆腐(マーボードウフ)」とかみたいだからだ。

特に、「清老頭(チンロートー)」なんて、ものすごく美味しそうな感じがしちゃう。何でかって言うと、「老」って字が、海老を連想させる上に、老酒(ラオチュウ)も連想させるからだと思う。それに、「頭」って字も入ってるから、頭のついたままの海老を炒めて、他にはチンゲンサイとか薄切りにしたタケノコなんかも入れて、サッパリした塩味で、仕上げに老酒を振りかけてフランベしたような感じがしちゃう。それから、「大三元」は、中華料理の名前ってよりも、中華料理店の名前っぽい。実際に、「大一元(ダイイチゲン)」ていう中華料理店もあるし、雰囲気としては、四川料理のお店ってよりも、広東料理のお店って感じがする。

だけど、あんまり中華料理を連想しないのは、「国士無双」だ。これは、「三国志」とかは連想するけど、食べ物っぽくはない。でも、麻雀をやる人なら誰でも知ってると思うけど、これはニポンでつけられた名前で、正しくは、「十三幺九(シーサンヤオチュー)」って言う。ようするに、「1」とか「9」とかの端っこのバイや、字ハイを13枚バラバラに集めるって意味だけど、こっちの名前なら、リトル中華料理っぽく感じる。それも、そこらの中華料理店じゃ食べられないような、中国四千年の歴史がナンタラカンタラの満漢全席(マンハンチュエンシー)みたいな、ものすごいお料理の競演みたいな感じがしちゃう。

テレビでしか見たことのない、大きなウリか何かをくり抜いて、周りにはグルッと細かい模様が彫ってあって、中にツバメの巣とフクロダケのスープが入ってるのとか、ツルだのカメだのドラゴンだのって、ニンジンとかダイコンとかを彫刻したのが大皿の周りに並んでて、良く分かんない巨大なお魚を丸ごと唐揚げにしたのが、豪華な餡かけになってる。それから、中華料理お得意の、普通の人は食べないような動物とか昆虫とかを使った意味不明の料理が、長いテーブルにズラーッと並ぶ。それが、シーサンヤオチューだ‥‥って言うか、シーサンヤオチューのイメージだ。

逆に、役マンじゃなくて、もっと安い役の名前の場合は、中華料理としてイメージすると、庶民的な感じがする。たとえば、麻雀で1番安い手の平和(ピンフ)とか断幺九(タンヤオ)なんて、料理の名前としても安そうだ。ピンフは、薄く焼いたギョーザの皮みたいなのに、肉マンの具を乗せてクルクルと巻いたみたいな感じだし、タンヤオは、中身の入ってないワンタンみたいな感じがする。ちなみに、細かいことを言うと、タンヤオってのは略称で、正しくは「タンヤオチュー」って言うんだけど、それでも、とても高級料理はイメージできない。他にも、おんなじパイを2枚ずつ揃える「ニコニコ」って言う役があって、これは、正式には、七対子(チートイツ)って言うんだけど、麻雀を知らない人が「チートイツ」って聞いたら、中華のデザートのゴマ団子のプチサイズみたいな感じがすると思う。あと、安い役って言うと、一盃口(イーペーコー)ってのもあるんだけど、これなんか、「1杯行こう!」って誘われてるみたいだ。

‥‥そんなワケで、麻雀の役の名前って、どうしても中華料理を連想しちゃうから、あたしは、これを逆に利用してみることにした。つまり、中華料理の名前のほうを麻雀に利用するのだ。今度、仲間内で麻雀をしたら、何かの手で上がる時に、「ロン!ショーロンポードラドラでマンガン!」とか、「ツモ!親のチンジャオロースーで6000オール!」とかって言ってみようと思う‥‥なんてことも言ってみつつ、この日記を最後まで読んだ人たちの何割かは、きっと、麻雀のことなんかよりも、チンジャオロースーやマーボードウフやエビのチリソースとあったかいご飯が、食べたくて食べたくてチンジャオロースー‥‥じゃなくて、食べたくて食べたくてジンジャエールになっちゃったんじゃないかと思う今日この頃なのだ(笑)


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ 中華料理を食べたくなった人は「ロン!」って言いながら応援のクリックお願いしま~す♪
   ↓   ↓
人気blogランキング


★ 好評発売中です!こちらもよろしくです♪
   ↓   ↓  
書籍版「きっこの日記」総合案内所

|

2007.02.02

国会のジャイアンたち

「オレの物はオレの物、都民の物もオレの物」って言う、まるでジャイアンみたいな男、石原慎太郎が、都民から巻き上げた税金を好きなだけ使いまくり、自分の家族や身内を引き連れて豪遊して、高級料亭などで7年間に1200万円も飲み食いしてた問題の裁判で、30日、東京地裁は、一部の支出を違法と判断して、石原慎太郎とその取り巻きの子分2人に、飲み食いしたお金を返還をするように命じた。当たり前っちゃ当たり前の結果なんだけど、厚顔無恥な石原慎太郎は、こともあろうに、この命令を不服として、控訴するってんだから呆れちゃう。どこまで腐りきったコソドロ野郎なんだろう。サスガ、自分の愛人を妊娠させたクセに、その子供を認知しないで逃げ回ってたようなヒキョー者は、やることなすこと最低最悪だね。

女性が「子供を産む機械」だって言うんなら、お前なんか、DNAに異常のある不良品の精子を無責任に撒き散らしてただけの「欠陥スプリンクラー」じゃん!‥‥なんてことを言ってみつつも、あと数ヶ月で、都知事の座から引きずり下ろされるようなポンコツオヤジなんか、もうどうでもいい。それよりも、もっともっと重要なのは、この前日の29日に、東京高裁で出た、NHKに対する判決だ。で、どんな裁判だったのかって言うと、2001年1月30日に、NHKの教育テレビで放送された「従軍慰安婦」に関する番組で、放送前にNHKに対して政治的圧力があり、NHKは、番組の内容を改変して放送した。それで、NHKが、放送内容を意図的に改変したことによって、真実がねじ曲げられて放送され、それによって精神的に苦痛を受けたっていう主催団体が、NHKと番組制作会社を相手に損害賠償を求めていた裁判だ。

それで、この裁判のポイントは、「NHKに対して政治的圧力があったのかどうか」って点だったんだけど、東京高裁の南敏文裁判長は、「NHK幹部が相手(政治家)の発言を必要以上に重く受け止め、その意図を忖度(そんたく)して、当たり障りのない番組にすることを考え、改変が行われた」って断定して、NHKと番組制作会社に総額200万円の支払いを命じた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、判決としては、NHK側が敗訴したワケだけど、それは何でかって言ったら、訴えられてたのがNHKだったからだ。だけど、良く考えてみたら、NHKだって被害者なのだ。NHKは、ある大物政治家から「番組の内容を変えろ!」って圧力があって、その命令にそむくことができなくて、仕方なく.「当たり障りのない」内容に変更せざるをえなかったんだから、何よりも悪いのは、圧力を掛けたその政治家だ。そして、その政治家が誰なのかって言うと、皆さんのご想像通り、この国の言論の自由を封じるために大活躍中の「アベシンゾー」だったってワケだ。

この番組は、「戦争をどう裁くか」ってタイトルの全4回のシリーズの第2回のぶんで、2000年12月に東京で行なわれた「女性国際戦犯法廷」を取り上げて、従軍慰安婦の問題についてマトメた44分の番組だった。制作サイドとしては、事前に右翼団体などから抗議があったために、「より客観的な編集をして、偏った内容にならないように注意した」そうだ。そして、その内容を確認したNHK教養番組部長も、「問題なし」として、放送を承認した。それなのに、放送予定日の前日、2001年1月29日の午後になって、当然、当時の自民党幹事長代理のアベシンゾーが、NHKの放送総局長の松尾武(後にNHK出版社長、現在は退職)やNHKの国会対策担当局長の野島直樹(現理事)たちを呼びつけたのだ。そして、NHKサイドの人たちが議員会館に面会に行くと、そこには、険しい表情のアベシンゾーの他に、酔っぱらうと何をしでかすか分からない年金未納の恥知らず男、中川昭一までもが待ち構えてた。

この、悪質極まりない自民党議員2人は、NHKサイドに対して、「一方的な放送はするな!」「内容を変更しろ!」って命令口調で脅した上に、中川昭一に至っては、「内容を変更できないのなら、放送なんかやめちまえ!」と恫喝したのだ。この場にいたNHKの幹部の1人は、「教養番組で事前に呼び出されたのは初めてです。(安倍氏と中川氏の)話し方や内容にとても圧力と感じました」って証言してる。だけど、アベシンゾーは、NHKサイドと面談したことは仕方なく認めたけど、その内容に関しては、「圧力なんか掛けていない」って大ウソをついている。でも、いくら大ウソをついても、この2人の自民党議員から脅されて、その結果、出来上がってた番組の内容を急きょ、当たり障りのない内容に差し替えて、翌日、放送したことは事実なのだ。

何よりも見え見えなのは、アベシンゾーに呼びつけられたうちの1人、野島直樹が、NHKの国会対策担当局長、つまり、毎年の予算をもらう立場だったってことだ。つまり、予算をあげる立場の与党の議員が、予算をもらう立場のNHKの担当者を呼びつけたんだから、その意味は一目瞭然だろう。ようするに、「言うことを聞かないと来期の予算を削るぞ!」って言う無言の圧力ってワケだ。やっぱり、悪質なホニャララ団とベッタリ癒着してるアベシンゾーや中川昭一だから、こういった脅しは得意中の得意なんだろう。

そして、何よりもビックル一気飲みなのは、自分からNHKの幹部たちを呼びつけたクセに、アベシンゾーったら、ものすごい大ウソを炸裂させたのだ。ナナナナナント! この木魚みたいな空洞頭の大バカは、「私の方からは呼んでいない。NHKの方から『来期の予算の説明を行ないたい』と言うので面会した」ってノタマッたのだ!サスガのあたしも、このバレバレの大ウソには、トノサマガエル、アマガエル、モリアオガエル、アキレカエルって感じだ。

さらに、アベシンゾーは、「どうして放送前の番組の内容を事前に知ったのか?」って質問に対して、「心ある関係者から事前に情報が寄せられた」とか抜かして、誰から聞いたのかは最後まで言わなかった。誰から聞いたのかを言わなくたって、ようするに、NHKの内部に自民党のスパイがいるってワケで、少しでも自民党に都合の悪い番組が放送されそうになると、こういうふうに、事前にNHKの幹部を呼び出して、圧力を掛けて、番組の内容をムリヤリに変えさせてたってワケだ。だって、さっきのNHKの幹部の言葉、「教養番組で事前に呼び出されたのは初めてです。(安倍氏と中川氏の)話し方や内容にとても圧力と感じました」ってのを良く読めば、「教養番組」では「初めて」って言ってるんだから、「教養番組以外の番組」なら、過去に何度も呼び出されてたってことが分かるだろう。

‥‥そんなワケで、とにかく、アベシンゾーがいくら大ウソをつこうとも、東京高裁の判決で、アベシンゾーと中川昭一による「政治的圧力」があり、それによって、NHKは番組の内容を改変させられたって判断されたんだから、もうイイワケはできないだろう。それにしても、テレビ局に圧力を掛けて、翌日に放送する予定の番組を自分の都合のいいように作り直させちゃうなんて、まるで、北朝鮮のバカ将軍様みたいな恐怖政治だよね。だから、アベシンゾーの後援会、「安晋会」の副会長の会社が、ヒューザーの何百倍もの規模の耐震偽装事件を起こしたっていうのに、ほとんどのテレビ局は、続報を取り上げないんだよね。

ヒューザーの時なんか、各局がワレ先にと各地のマンションに取材に行って、これでもか!これでもか!って住民たちにマイクを突きつけて、品性下劣な芸能レポーターみたいに報道合戦してたのに、今回は、それを遥かにしのぐ大規模な耐震偽装事件なのにも関わらず、まるで電車の車内でタバコをふかすヤクザを見て見ぬフリしてる人たちみたく、どのテレビ局も神経をピリピリさせて、みんなで「アパ」って言葉に触れないようにしてやんの(笑) 今、全国のアパの分譲マンションで、住民たちと管理会社との間でどんなことが起こってるのか、知らないハズないのに‥‥。それどころか、新聞に至っては、数え切れないほどの国民の命に関わる前代未聞の大事件だってのに、いっさいスルーしちゃって、一面のトップにどんな記事を持って来たのかと思えば、「あるある大事典でレタスも捏造」だってさ(笑)

ここまれで来ると、もう笑いが止まらないね。いくらマスコミが腐りきってるって言っても、すでに発覚しちゃった事件ですら、政治家からの圧力があると報道できなくなるなんて、あまりにもヘタレすぎるよ。アベシンゾーなんて、もう消えてくだけのローソク男なんだし、森喜朗なんて、単なる下品な性犯罪者なのに、あんなヤツラを何でそんなに恐がってんの? こんな売国奴どもに脅されたくらいで、真実を報道することもできないような腰抜けばっかなら、マスコミなんかいらないよね。それよりも、ここまで権力者の飼い犬に成り下がるんなら、イッソのこと、みのもんたやテリー伊藤みたく、どんなに世の中の笑い者にされても、「アパも被害者です!」とか、「素晴らしい謝罪会見でした!」とか、「悪いのは水落建築士1人です!」とかって、新聞の一面に大きく書いてみれば? きっと、アベシンゾーに頭を撫でてもらえるよ(笑)

‥‥そんなワケで、情けないマスコミなんかに文句を言っても何の意味もないから、話をクルリンパとアベシンゾーに戻すけど、この学歴詐称のオチョボグチ男は、とにかく、裏に手を回して情報操作して、国民を騙すことが大好きみたいで、1月30日にも、トンデモないイカサマをしてたことが発覚した。今、話題の「政治家の事務所費問題」に関して、国会で野党からツッコミを入れられると困るからって、わざわざ事前に「想定問答集」を作り、事務所費の内訳を聞かれた場合には、「個々の支出を積み上げてきちんと報告書を作成しており、適切に報告している」って答えるようにと、すべての与党議員に指示をしてたのだ。

国会での質疑に関して、事前に質疑内容を想定して準備しておくことは普通だし、そうしなかったら、ムダな時間が掛かっちゃう。相手からの質問を想定して、すぐにきちんと答えられるように、回答を用意しとくのはいいことだ。だけど、それは、「本当のこと」に限る。誰1人、事務所費の詳細なんて帳簿につけてるワケないし、領収書がいらないお金だからこそ、どの政治家も好き勝手に使いまくってるってのに、何が「個々の支出を積み上げてきちんと報告書を作成しており、適切に報告している」だよ? それなら、全員のその報告書を見せてみろよ?‥‥って言うか、アベシンゾーは、議員1人1人と面談して、事務所費の処理をどうしてるのか聞いたワケじゃなくて、とにかく、全員に、野党から事務所費の内訳について質問されたら、みんな口をそろえて、このセリフを言ってゴマかせって、一方的に指示を出してたのだ。

国会って、たった1日開催するだけで、約1億円も掛かってるんだよ。時間当たりにすると、1時間で約1200万円だから、1分間で20万円だ。頭がカラッポのアベシンゾーが、「あ~」とか「え~」とか言ってるぶんだけでも、1日に何百万円もの税金がドブに捨てられてるんだよ。そして、こんな大金を使って開催してるのに、野党からの質問に対して、与党の議員たちは、事前にアベシンゾーから配られた紙に書いてあることを棒読みするだけで、それも、事実とは違う大ウソの内容だなんて、国民をバカにするのもタイガイにして欲しい。サスガ、テレビ局に圧力を掛けて、自分の都合に合わせた放送をさせるほどの独裁者は、やることがシビレちゃうね。

それにしても、国民の大切な税金で開催されてる国民のための国会の場で、1日に1億円も使って議論してる内容が、政治家どもの事務所費の不正流用の問題だとか、政治家どもの失言問題だとかって、政治家どもの不祥事ばっかだなんて、あまりにも情けない。これと言うのも、国民の言論を封じて、ひと握りの者たちだけがオイシイ思いのできる「都合の良い美しい国」を作ろうとしてる大バカ総理のオカゲだけど、国会の場で、これほどの茶番劇が平然と繰り広げられてんのは、世界の先進国の中でも、ニポンくらいのもんだろう。

今のニポンに、仕事も無く、食べるものも無く、住む家も無く、寒空の下で暮らしてる人たちがどれくらいいると思ってんだろう。今のニポンに、年金ももらえず、病院にも行けず、孤独死して行くお年寄りがどれくらいいると思ってんだろう。今のニポンに、人間による地球温暖化のセイで、絶滅を迎えてる生き物たちがどれくらいいると思ってんだろう。だけど、自民党のクズ議員どもや、民主党のアホ議員どもが、次から次に不祥事ばっか起こすから、いつまで経っても国民のための議論ができやしない。今すぐに動き出しても手遅れみたいな問題がマウンテンなこの国なのに、重要課題はぜんぶアト回しにして、国民の代表である政治家たちは、小学生のケンカみたいな罵り合い。バカ丸出しの揚げ足の取り合い。

‥‥そんなワケで、国会を開催するのに、1日に1億円、1時間で1200万円、1分間で20万円も掛かってるって言っても、所詮は税金だし、テメエラは痛くも痒くもないから、だから、こんなことをやってられるんだよね。アベシンゾーが、誰かに書いてもらった原稿をダラダラと棒読みしてんのも、シティーボーイズのきたろうみたな顔した大臣が、辞めるの辞めないのってウダウダしてんのも、結局は、どいつもこいつも石原慎太郎とおんなじで、「オレの物はオレの物、国民の物もオレの物」って言う感覚だからできるんだろうね。だけど、いつまでも調子に乗ってると、いつかは、ビートたけしが総理大臣になって、たけし軍団の面々が大臣になって、とんでもない内閣が誕生しちゃうかも知れないよ。なんせ、そのまんま東なんかが県知事になれちゃうほど、有権者たちがヤケクソになっちゃってんだから‥‥なんて思う今日この頃なのだ。


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ この国を「美しい国」にするとか言ってるヤツラこそが、この国を最悪にしてる元凶だと思った人は、応援のクリックをお願いしま~す♪
   ↓   ↓
人気blogランキング


★ 好評発売中です!こちらもよろしくです♪
   ↓   ↓  
書籍版「きっこの日記」総合案内所

|

2007.02.01

朝から脱力状態

お名前:K
E-mail:xxxxx@xxxxx.ne.jp
コメント:きっこさん、はじめまして。●●県でパチンコ店の店長をしているKと申します。きっこさんのブログは1年ぐらい前から拝見しております。1月30日の日記で、ふと疑問に思ったのですが、きっこさんが打っていたCRエヴァンゲリオンは、間違いなく「CR新世紀エヴァンゲリオン~奇跡の価値は~」でしょうか?文中に5台しか設置されていないとありましたが、「CR新世紀エヴァンゲリオン~奇跡の価値は~」(以下エヴァ3)は基本的に全国一斉に導入日が決まっており、基本は2月5日からの導入になります。しかし、先行導入というものがあり、約100台以上の導入店(簡単に言うと、メーカーのお得意先)には、おそらく1月29日からの導入になっていると思いますので、5台しか設置されて無いというのは、通常考えられないからです。また、盤面上のフィギュア(役物と言います)に関しても、「セカンドインパクト」では、大きな迫力ある役物でしたが、エヴァ3ではチャチくなってはおらず、エヴァンゲリオンの零号機&初号機&弐号機の三体が入っています。リーチの方も、零号機と初号機に関しては確かに代わり映えしないものの、弐号機に関しては、きっこさんが書かれていたような「サメ」のようなものは出てこないはずです。もしかして、まさかとは思いますが、初代の「CR新世紀エヴァンゲリオン」を打っていたのでは無いかと思いまして・・・。(後略)


‥‥ナニ? それで、あたしは、慌てて「CR新世紀エヴァンゲリオン~奇跡の価値は~」の公式サイトを見てみたら、あたしがオトトイ打ったのとは、盤のデザインがぜんぜん違くて、フィギュアもKさんの言うように3体が入ってた。で、あたしは、最初の「エヴァンゲリオン」て打ったことがなくて、プレステ2のゲームでしかやったことないから、急いでゲームを探してやってみたら、オトトイ打ったのとおんなじだった~! あたしは、新機種の「CR新世紀エヴァンゲリオン~奇跡の価値は~」だと思い込んで、最初の「エヴァンゲリオン」を打ってたんだ~!‥‥なんて大ショックな今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あまりにも情けないことになっちゃったけど、今まで打ったことのない「エヴァンゲリオン」が5台だけ入ってた上に、そのコーナーだけが満員だったから、あたしは、てっきり、それが新機種だと思い込んで、一生懸命に打ってたってワケだ。だけど、打ちながら、どっかで見たことあるリーチだとか予告だとかが出るから、よくよく考えてみたら、地元のお友達から借りっぱなしになってたゲームの、初代の「エヴァンゲリオン」に似てたから、「今度のは初代の焼き直しみたいなんだな~」って思ってたってワケだ。

なんか、今、ものすごい脱力状態‥‥つーか、「エヴァンゲリオン」に関しては、昨日の日記でひとまずマトメたので、しばらくは書く予定は無かったのに、マサカ、こんなことになろうとは‥‥ってことは、あたしは、「エヴァンゲリオン」に関する日記の集大成を完成させるために、2月5日は朝早くからパチンコ屋さんの前に並ばなくちゃなんない‥‥。

で、これは、朝、Kさんのメールを読んで、アタフタしながら、「CR新世紀エヴァンゲリオン~奇跡の価値は~」の公式サイトを見たり、ゲームを探してやってみたりして、慌てて書いてるので、ここで中断! 続きは、お仕事から帰って来てから書くので、また、のちほど!

あっ! Kさん、どうもありがとうございました♪

‥‥そんなワケで、ここからは帰って来てから書いてんだけど、今日の日記は、予想もしてなかった形でスタートしちゃったので、久しぶりに、この流れで、お便り紹介コーナーってことにして、お茶を濁そうと思う。ホントは、創価大学出身のバリバリのナンミョー芸人、モンキッキーと、家族そろってナンミョー患者の山川恵里佳との、恐怖のナンミョーカップルが結婚することについて書こうかと思ってたんだけど、気持ち悪いからやめにした。どうせ、結婚式に出席するのは、ナンミョーの広告党の久本雅美を筆頭に、ウインクの相田翔子とか、芸能界のナンミョータレントが勢ぞろいするんだろうし、式場には、赤、青、黄色のナンミョー横断幕が張り巡らされるんだろうし、デフテックのナンミョーソングも流れるんだろうし、ヘタしたら、北朝鮮の池田大作から祝辞の電報が届きそうだし、とてもじゃないけど気持ち悪くて耐えらんない。芸能界のナンミョー夫婦は、高橋ジョージと三船美佳とか、ジャガー横田と医者のダンナとかが、ヤタラとテレビに出まくってるから、あたしは、もうお腹いっぱいだ。

それで、ナンミョーのことは置いといて、メールの紹介をしようと思うんだけど、最近は、何よりも多いのが、「きっこの日記2」を読んでくださった人たちからの嬉しい感想のメールだ。だけど、あまりにも数が多いのと、どれもものすごく良く書いてくれてるので、なんか、自画自賛みたくなっちゃうから、今回は取り上げないことにした。だけど、感謝の意味を込めて、しばらくしたら、お名前だけでも紹介して、お礼を書きたいと思う。皆さん、ホントにどうもありがとうございました♪‥‥ってなワケで、「きっこの日記2」に関するメールの次に多いのが、やっぱり、アパ関連やみのもんた関連なので、今日は、その辺のメールをサクサクと紹介したいと思う。最初のメールはリトル違うけど、あたしは初耳だったので紹介する。


お名前:KT
E-mail:xxxxx@xxxxx.ne.jp
コメント:いつも楽しく拝読させていただいております。札幌のKTと申します。たぶんもうご存知でしょうが、本日職場の人間がコンビニで買ってきた日本の黒幕シリーズみたいな漫画(すみません詳しい題名を忘れました)にきっこの日記が取り上げられていました。きっこさんの事を悪く書いているわけではないのですが、アベについての箇所で、きっこのブログの表紙?の題名が「きっこの日記」になっていたり、きっこさんがアベのことを「イノシシ」と書いている、などと日頃から愛読している人間にはおかしな点が多々あって笑えました。発行日は2日前で価格は400円です。ちなみに同僚はセブンイレブンで購入したそうです。以上ご報告まで。お体に気をつけて頑張ってください。では。


お名前:P
E-mail:xxxxx@xxxxx.ne.jp
コメント:きっこさん、横浜のPです!「週間SPA!」は毎週うちのダンナが買って来るので、いつもはほとんど読まないのですが、今日はわくわくしながら楽しみにしてました!で、ページをめくったら、あの妖怪のドアップが!(笑)あの醜い顔を見て、子猫殺しの女流作家の顔を思い出してしまいました。きっこさん、あの二人そっくりだと思いませんか?心は顔に出るといいますが、二人とも見事に醜い心が顔に出てますよね。それにしても「週間SPA!」からコメントを求められるなんて、きっこさんすごいですね!これからもダンナと一緒に応援してますので、悪徳企業や金権政治家をバッサバッサと斬ってくださいね!


お名前:NM
E-mail:xxxxx@xxxxx.ne.jp
コメント:きっこさん、こんにちは。私はたまたまアパの件で、みのもんたが過剰に元谷を擁護しているところを見ました。その時、みのは「元谷社長とは知り合いでもなんでもないけど、いさぎいいじゃない!偉いねぇ」などと発言していました。「知り合いでもなんでもないけど」、この発言自体が物語っているように、完全に意図的な擁護だと見え見えでした。すぐにTBSには抗議のメールをしました。「TBSは腐っている!」と。てっきりTBSがアパシンゾーから圧力を受けて、みのにそうしゃべらせていたと思っていたからです。でもその後、きっこさんの日記を見たら、みの自身がアパとベッタリだったんですね。この腐れみのが!!!


お名前:T
E-mail:xxxxx@xxxxx.ne.jp
コメント:きっこさん、はじめまして。私は受験真っ只中の中学3年生です(笑)父と一緒にいつも楽しく拝見させてもらっています。いつもは読む方専門なのですが、どうしても伝えたい事があり、メールさせていただきます。今さっきテレビをつけたんですが、大阪で放送されている朝日放送の「ムーブ!」で、耐震偽造が触れられていました。それだけなら普通なのですが、ナッナント!!藤田社長の裁判後の会見や、「アパグループの代表元谷外志雄は安晋会の副会長やっていますよね?」という記者の質問に対して、「そんな会は知らない!」とトボケている映像など、まるできっこの日記を見ているような内容でした。慌てて今日の新聞のテレビ覧を確認した所、「藤田東吾氏が告発したアパホテルの耐震偽造」と書いてありました。今まで、散々藤田社長の訴えを無視してきたマスコミが、やっと真実を放送しようという気になったとゆう事でしょうか?私はきっこさんと違い、文を書くのが下手です。こんな乱文を読んでいただけたら、すごく嬉しいです!では、これからも日記、楽しみにしています。


お名前:AS
E-mail:xxxxx@xxxxx.ne.jp
コメント:きっこさん、こんばんは。以前、八百長亀田の時にメールしたことのある大阪のAと申します。きっこさんが取り上げているアパグループの耐震偽装ですが、大阪読売テレビの「たかじんのそこまで言って委員会」で、今日の放送で取り上げてましたので報告します。番組中、司会のやしきたかじんさんが、アパの女社長の記者会見の嘘泣きを「きったない顔やわ~なんぼ銭を持ってても、きったない顔やわ~」と言ってました。他にも宮崎哲也氏が「イーホームズの藤田社長が以前から告発していたのは嘘ではありませんでしたね」とコメントし、橋下弁護士も「藤田社長の告発を国交省がずっと隠蔽していたのでしょう」とコメントしていました。


お名前:KY
E-mail:xxxxx@xxxxx.ne.jp
コメント:こんにちは、きっこさん。初めまして。いつも拝読しております。私も「みのもんた」のアパ擁護発言に驚いたひとりです。確かにあの朝「・・・こんなになっちゃって(泣いているオババについて)・・・・潔い!不二家は見習うべきだ!」とか言っていました。びっくりしました。以前きっこさんが言ってたのはこのことかと、めちゃくちゃ納得しました。さらに28日の情報番組(サンデースクランブル?)では、テリー伊藤が藤田社長について、「自分を棚に上げて何を言っているんだっ!」というような内容のことを言って、他のコメンテーターを一気にひかせていました。アパの人脈図を読んで、「そういうこと?」と思いメールしてしまいました。これからも、みのもんたとテリー伊藤の発言には注目していこうと思います。きっこさん、くれぐれもお体を大事になさってください。ずっと応援しています。


お名前:S
E-mail:xxxxx@xxxxx.jp
コメント:きっこさん、こんばんは。3度目のメールを致しますSと申します。今回の耐震偽装問題に関して、テレビでテリー伊東が「アパの人も被害者みたいなもんなんだ!」とか、アパが工事を中断したマンションを何ヶ月もほったらかしにしていることを「耐震強度の検査をすんのに2、3ヶ月はかかんだよ!」と妙にかばうようなことばかり言っていたので、「おっかしいなあ?クサイなあ?」と思っていましたら、ほー、やっぱり関係があったんですね! ヤレヤレ、世の中何を信じていいのやら。


お名前:C
E-mail:xxxxx@xxxxx.ne.jp
コメント:きっこ様、いつも興味深くチェックしています。私は某分譲マンションの管理会社に勤務していますが、現状の建物(耐震・消防関係等)の検査のいいかげんさにうんざりしています。藤田氏のいわれる通り、すべての元凶は国土交通省です。次に消防設備の検査機関もでたらめです。消防設備の検査は、耐震問題以上にでたらめの検査が行われています。分譲マンション販売会社は、いかに安く作るかだけに奔走しています。そのため、姉歯や水落のような建築士が重宝されているのです。社内では、マンションを買う人間は無知な人間というのが常識です。修繕積立金の金額をみれば一目瞭然です。よく新聞はインテリが作ってヤクザが売るといわれますが、マンションはヤクザが作って馬鹿が買う図式です。


お名前:ZT
E-mail:xxxxx@xxxxx.ne.jp
コメント:初めまして、きっこさん。いつも拝見しております。マンションの耐震偽装について少しだけ以前から気になっていたことが有りますのでメールさせて頂きました。今回のアパに限らず、もうずっと前から建設業界では偽装の工作は平然と行われていたと思います。私が27歳の頃の話ですからもう12年ぐらい前になりますが、当時、私は大手の交通警備会社でアルバイトをしておりました。道路の警備だけではなくマンション建設の現場でのトラックなどの入出時の誘導もしておりました。大手の分譲マンションにおいては最初の基礎工事から現場に下りますので、現場監督とも仲良くなったりも致します。殆どの建築現場では、基礎工事が終わり、地盤の強度テストで許可が降りませんでした。当然、工事は中断します。すると監督から「1ヶ月ぐらい他の現場行ってきて。再開する時はまた呼ぶから」と言われます。私は地盤の強度テストが駄目だったのに許可が降りるわけが無いと思いましたが、1ヶ月ほどすれば何事も無かったかのように工事は再開され、警備に呼び戻してくれました。現場監督に、どうして地盤強度が不合格だったのに建築できるのかを聞いてみたところ、戻ってきた回答は誰もが同じものでした。つまり、政治的な圧力と裏金で不合格だった地盤強度テストを合格に変えると言うものでした。完成した分譲マンションを見ながら、私が監督に「このマンションはどれぐらい持ちますかね?」と聞いた所、「10年もすれば壁はひび割れて配管も裂けるかもね」と。とても仲良かった監督には「こういう仕事をしていて嫌にならないですか?」と聞いた事も有りましたが、帰ってきた答えは驚くものでした。「施主がそう望んでいるから仕方が無いんだよ。マンション建設の為にお金も銀行とかから借りたりしているし建てられなかったら大損だからね、施主さんは」と。つまり全て悪いのは施主であり、施主の依頼によって建築会社は動くわけです(当たり前ですけど)私はそれを知って以降は絶対にマンションは買わないと決めました。今は中古の一軒家を買って住んでいますが、未だに乱立する分譲マンションには恐怖を感じます。いや、一軒家でも大手の建設会社は分譲価格の半値で下請けに仕事を発注し、下請けはそれで建てても十分に儲かるのだと言う話も聞いています。壁に隠れて見えないだけで細い柱で本数も減らした構造で立てられた一軒家も多いと色々な所から聞きます。


‥‥そんなワケで、政治家や官僚と癒着して、国民を食い物にする悪徳企業に関するメールばっかじゃ気が滅入っちゃうから、最後に、今日の日記のモトモトの話題にクルリンパして、終わろうと思う今日この頃なのだ。


お名前:KY
E-mail:xxxxx@xxxxx.co.jp
コメント:きっこさん、はじめまして。Kと申します。毎日、きっこの日記を愛読しておりましたが、今回はじめてメールします。くだらないパチンコ情報で恐縮ですが・・・「CR新世紀エヴァンゲリオン~奇跡の価値は~」の新台についてですが、JR上野駅界隈のパチンコ店で1/29(月)から先行導入しております。仕事帰りに何気に気になり、パチンコメーカーが建ち並ぶJR上野駅で途中下車し、数店のパチンコ店を覗いてみると、なっなんとやっぱり「~奇跡の価値は~」が70台程度導入されているではありませんか!18時からの開店だったらしく、既に新台は満席、通路まで黒山の人だかりが出来ていました。私は空き台が出るまで3時間ねばってようやく座ったのですが、その台はハマリ台だったらしく、900回転を過ぎても発展系リーチにすら移行しなかったので、その日は諦めました。新台の感想ですが、第三弾ということで、盤面も綺麗でやリーチアクションも多岐にわたっております。良い台は100回転から200回転以内でバンバン大当たりを引いていました。2/5が待ちきれないのでしたら、是非、上野に出向かれては如何でしょうか。追伸:これからも「きっこの日記」のいちファンとして陰ながら応援しております。


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ 最後まで読んだイキオイで、応援のクリックもお願いしま~す♪
   ↓   ↓
人気blogランキング


★ 好評発売中です!こちらもよろしくです♪
   ↓   ↓  
書籍版「きっこの日記」総合案内所


|

« 2007年1月 | トップページ | 2007年3月 »