女性は売春する機械?
ただ今、人気爆発中の恥さらしオヤジ、柳沢伯夫厚生労働大臣だけど、女性のことを「女性は産む機械、装置」だって喩えた部分だけがひとり歩きして、アメリカ、イギリス、フランスを始め、全世界で大ニュースになっちゃった。そして、そのすべての報道が、こんな差別的なトンデモ発言をするような大バカ者を厚生労働大臣にしてるニポンて国に呆れてて、さらには、普通ならソッコーで首を切って当然のこんな人間を世論に逆らってまで「擁護」してるアベシンゾーに対して、世界中から、総理大臣としての資質を問う声が上がってる。
だけど、海外の記事を読むと、どれもが、「日本の厚生労働大臣が『女性は出産マシンだ』と発言した」ってことをベースにして記事を書いてて、その流れで、「こんな政府では日本の女性たちは気の毒だ」「こんな大臣を辞めさせないのはおかしい」「安倍氏には総理としての資質が無い」ってふうに書かれてる。そして、柳沢厚生労働大臣の発言を正確に書いてるものは1つも無かった。で、ここで、カンジンのトンデモ発言をできるだけ正確に書いてみると、次のようになる。
「なかなか今の女性は、一生の間にたくさん子どもを産んでくれない。人口統計学では、女性は15才から50才が出産する年齢で、その数を勘定すると大体分かる。他からは産まれようがない。産む機械と言ってはなんだが、装置の数が決まったとなると、機械と言っては申し訳ないが、機械と言ってごめんなさいね、後は産む役目の人が1人頭でがんばってもらうしかない」
う~ん、あたしの感覚で言うと、この発言から、「女性は産む機械、装置」って部分だけをピックアップして攻撃するってのは、あんまりフェアじゃないように感じる。「揚げ足取り」とまでは行かないけど、「言葉尻を取る」とか「重箱の隅をつつく」的な攻撃の仕方で、逆に、数え切れないほどの悪行三昧をしてる自民党に対して、こんなセコイ攻撃しかできない野党のほうが、情けなくなって来る今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、あたしだって女性だから、このクソオヤジのトンデモ発言にはムカついてるし、このネタでアベシンゾーを攻撃してる人たちがいっぱいいるから、あたしも一緒になって、「そうだ!そうだ!」って騒ぎ立てて、1日も早く、前代未聞の無能総理にはトットと辞めてもらいたい。だけど、あたしは、今まで、自分が「正しい」と思ったことしか書いて来なかったし、それは、自分の感性によって判断して来た。そして、それが、「きっこの日記」のポリシーの1つだから、今回の問題に関しても、あたしの感性で、あたしが「正しい」と思ったことを書こうと思う。
で、あたしとしては、アベシンゾーは人間のクズだと思ってるし、柳沢伯夫も最低の大バカだと思ってるけど、今回の「女性は産む機械、装置」って部分だけをピックアップして、ギャーギャー騒いでる野党議員、特に、レンホーとかを見てると、ものすごくアサマシク見えて来る。なんか、ナンでもカンでも過敏に反応して、口をひらけば「女性蔑視だ!」「男尊女卑だ!」ってヒステリーを起こす田嶋陽子を見てるようで、とにかく見苦しい。それでも、レンホーとかが、ホントに心の底からムカついて怒ってるんなら仕方ないけど、そうじゃなくて、相手の失言を利用して、世の中の女性たちを味方につけようってコンタンが見え見えだから、見てて悲しくなって来る。本心から女性のために闘ってる人の言葉と、女性のために闘ってるフリをして、それを選挙に利用しようとしてる人の言葉の違いくらい、一度聞いただけですぐに分かる。
あたしだって、これほど女性をバカにしてる政府のやり方については、ずっと前からムカついてるし、あたしが、コイズミやアベシンゾー、森喜朗や石原慎太郎を軽蔑してるのは、コイツラが性犯罪者やレイプ魔など、女性の敵だからだ。だから、女性議員たちが、女性の人権を守るために発言することは素晴らしいことだと思ってるし、オムライス党のミズホちゃんには、もっともっとがんばってもらいたいと思ってる。だけど、今回みたいに、相手の失言の言葉尻を取って、ヒステリックにギャーギャー騒いでるのを見てると、あたしは、「政治家として他にやることはないのかよ?」って聞きたくなるし、「政治家なら政策で勝負しろよ!」って言いたくなる。
‥‥そんなワケで、今回の柳沢伯夫の大バカ発言に対してツッコミを入れるんなら、要領が悪くて語彙の少ない低能オヤジが、ついウッカリと口を滑らせちゃった不適切な比喩なんかに対してじゃなく、「なかなか今の女性は、一生の間にたくさん子どもを産んでくれない」って部分に対してツッコミを入れるべきだろう。それは、このセリフが、あたかも、「今の女性たちは、自分のワガママで子供を産まないようにしてる」って言ってるように聞こえるからだ。男性側は子供を欲しがってるのに、政府もきちんとやるべきことをやってるのに、女性たちだけが自分勝手に生きて、子供を産むことを拒否してるって言ってるように聞こえるからだ。
つまり、今回の柳沢発言は、子供が欲しくても、政府の政策が悪くて、将来が不安で産むことができない数多くの女性たちの気持ちを踏みにじってるってワケだ。自民党の一党独裁によって、政治家と官僚と大企業との癒着の構図が出来上がり、それによって、一部の人間たちが私腹を肥やし、そのツケをぜんぶ社会的弱者に押しつけて来たからこそ、多くの女性たちは、どんなに子供が欲しくても、子供を産まない道を選択させられて来たっていうのに‥‥。そんな女性たちの気持ちをミジンも分かってないのが、今回の柳沢発言ってワケで、それこそ、こんな考えの人間を厚生労働大臣なんかに任命して、少子化対策を任せた、アベシンゾーの任命責任を問うべきだろう。
自民党みたいな極悪人の巣窟が、なんで長いこと一党独裁を続けて来られたのかって言うと、それは、どんな状況に陥ろうとも、歴代の党首たちが、すべて口先だけでゴマカシ続けて来たからだ。古くは、「記憶にございません」なんていうシラジラしい迷言もあったし、最近では、自分の不正を追及されても、「人生いろいろ」なんてスットボケて逃げきったコイズミしかり、具体的なことは1つも言わずに、すべて抽象的でアイマイな表現だけを繰り返して、自分の無能さがバレないように必死なアベシンゾーしかりってワケだ。つまり、自民党の議員になるためには、誰よりもイイワケやゴマカシが卓越してることが第一条件ってワケで、その中でも、オリジナリティーのあるゴマカシ方を身につけてる者が、党首になれるってワケだ。
だから、こんなヤツラを相手にして、「女性は産む機械だとはナニゴトだ!」ってツッコミを入れたところで、屁理屈を言わせたら天下無敵の自民党議員や、こんなヤツラに洗脳されてるような低能支持者どもなら、すぐに、「野党は相手の失言の揚げ足取りしかできないのか?」って返されちゃうに決まってる。野党も、このくらいは考えろよ、まったく。ま、こんなことも考えられないからこそ、万年野党なんだろうけど‥‥。
‥‥そんなワケで、今回の柳沢伯夫の大バカ発言は、確実に辞任レベルの大問題だし、それどころか、アベシンゾーにトドメを刺すことだってできるほどの美味しすぎるネタなのに、野党って、どうしてわざわざツッコミ返されるような攻撃方法を選択しちゃうんだろう? 長年に渡る悪政の結果、子供を欲しい女性たちも子供を産めなくなり、それが少子化につながったってのに、今回の柳沢発言は、それをあたかも女性たちのワガママのように言い放ったことこそが1番の問題点であり、それを指摘した上で、「さらにこんな差別的な比喩までを使ってた」として、「女性は産む機械、装置」って部分は、オマケとして補足すべきなのだ。そうすれば、「揚げ足取り」だなんてツッコミ返されないし、何よりも、厚生労働大臣として不適格だってことや、こんな大バカを大臣にしたアベシンゾーの責任だって追及できるのだ。ま、ここまで騒ぎになれば、どっちにしても自民党なんかに投票する女性はゼロになったと思うから、結果オーライってワケだけど、結果だけじゃなくて過程にもこだわるあたし的には、こんなやり方は素直に喜べないのが本音だ。
それにしても、アベシンゾーの、異常とも思えるほどの「柳沢擁護」を見てると、単なる任命責任回避だけじゃなくて、他にも何らかの理由があるように思えて来る。普通なら、ソッコーで切り捨てるような大失言なのに、まるで政治生命を賭けてるかのごとく、必死になって大バカ大臣なんかを擁護し続けるアベシンゾーの表情を見ると、ヒトラーにも通じるほどの異様な目つきだった。これは、テレビでアベシンゾーの擁護会見を見た、多くの人たちが感じたことだろう。
で、ついに、その理由が明らかになったんだけど、それは、「歴史教科書への疑問」て本の中に書かれてるアベシンゾーのトンデモ発言を読めば分かる。この本は、NHKの幹部を恫喝して、都合のいいように番組の内容を改変させた中川昭一が会長をつとめ、アベシンゾーが事務局長をつとめる「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」っていう、思いっきり右側に傾いた時代錯誤のイカレタ集団が編集した本だ。で、表向きは女性の人権を尊重してるようなフリをしてるアベシンゾーは、この本の中で、次のように発言してる。
「もしそれが儒教的な中で50年間黙っていざるを得なかったという、本当にそういう社会なのかどうかと。実態は韓国にはキーセン・ハウスがあって、そういうことをたくさんの人たちが日常どんどんやっているわけですね。ですから、それはとんでもない行為ではなくて、かなり生活の中に溶け込んでいるのではないかとすら私は思っているんですけれども、そのへんについて、石原さん(石原信雄前内閣官房副長官)は疑問に感じられなかったかどうかということをお伺いしたいと思います。」
これは、今まで50年間も自分たちのつらい体験を告白できなかった元従軍慰安婦の問題に対して、アベシンゾーがノタマッてるセリフだ。この回りくどいアベシンゾーの言葉を要約すれば、「韓国には公然と売春をさせてるキーセン・ハウスってお店がそこら中にあって、韓国人女性は日常的に売春をしてる。そんな国のクセに、日本兵のセックスの相手をさせられたからって、今になって文句を言うのはおかしいだろう」って意味になる。オマケに、韓国人たちの生活の中に、売春てものが、ごく普通のこととして溶け込んでるとまで言い放ってる。
実際に、そういうお店はあるんだろうけど、そういった1点だけを見て、「韓国人女性の多くが日常的に売春をしてる」「韓国人の生活には売春が当たり前のこととして溶け込んでる」って発言するのは、あまりにも他国、他民族を冒涜したものだ。それも、きちんと調査して発言してるワケじゃなくて、「~ではないかとすら私は思っているんですけれども」って、勝手に想像して言ってるだけじゃん。一国の責任ある立場の政治家が、他国に対して、これほど重大な発言を想像だけで言っちゃってもいいの? 百歩譲って、ホントにアベシンゾーの言ってることが当たってたとしても、現在の韓国の風俗事情を引きあいに出して、半世紀以上も前の自国の犯罪を正当化するなんて、とてもマトモな思考回路を持った人間とは思えない。そして、平然とこんな発言をして、それを本にまで掲載しちゃうほどの異常者なんだから、この男の思想の根底には、他国自国は問わず、女性に対する大きな蔑視が存在してることが分かるだろう。
結局、「女性は産む機械」って言った柳沢伯夫を必死に擁護してるアベシンゾーは、自分自身も、「女性は日常的に売春する機械」って思ってたワケで、こんな大バカ野郎だからこそ、同類のことを必死に擁護してるんだと思う。逆に言えば、アベシンゾーって人間が、ホンの少しでも女性に対して尊敬の気持ちを持ってたとしたら、誰よりも先に、柳沢伯夫の首を切ってたハズだ。つまりは、柳沢伯夫よりも、さらに女性をバカにしてるのがアベシンゾーだったってワケで、こんな人間の考える少子化問題なんてものは、所詮は、「出産マシンの女性たちをフル稼働させて、人口をもっと増やして、もっと税金をむしり取ってやろう」ってレベルなのだ。
‥‥そんなワケで、ニポン中の空気も読めずに、平然と柳沢擁護なんかしちゃってるアベシンゾーの判断こそが「不適切」だったのかどうか、明日の愛知県の知事選や北九州市の市長選でハッキリすればいいんだけど、小耳にはさんだ情報によると、愛知では、経団連の御手洗軍団が総力を上げてロコツな根回しをしてるそうだし、北九州市では、またまたナンミョー軍団がナリフリかまわずに票集めに奔走してるそうだ。だから、ナンミョーの婦人部を牛耳る浜四津敏子が、悪質極まりない選挙違反をしてまで自民党に協力した沖縄県知事選みたく、またまたナンミョーと自民党の薄汚いインチキチームプレーが炸裂しそうだけど、今度こそ、いつもは選挙に行かない数多くの人たちが、正しい判断をしてくれることを期待したいと思う今日この頃なのだ。
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