小さなきっこのベホマズン
この日記は月曜日の日付けだけど、水曜日に病院から帰って来てからマトメて書いてるので、この日記も、次の日の日記も、水曜日以降に書いてるってことで、その辺のツジツマを合わつつ読んでちゃぶだい‥‥ってなワケで、ご心配をおかけした皆さん、どうもすみませんでした。それから、お見舞いのメールをくださった皆さん、どうもありがとうございました。
それで、最初は、何日間か入院だって言われてたんだけど、サスガにそんな余裕はないから、通院して、点滴を受けてた。それで、今日も点滴を受けて来て、もう8割くらい回復したので、あたし的には、あと2~3日寝てれば、完全に回復すると思う。それで、今日までどんな様子だったのかって言うと、まず、冬眠状態みたいになって、動けなくなった。あたしは、もともと冷え性なんだけど、いつもの冷え性とかと比べ物になんないほど、手と足の先が氷みたいに冷たくなって、ベッドから体を起こすことができなかった。それどころか、自力で寝返りを打つこともできないし、目を開けても、壁がぼんやりしてて、目の焦点が合わなかった。
今、思うと、体温が異常に低くなってたみたいな感じで、別に、苦しくはなかった。逆に、なんか気持ち良くて、雪山で遭難して死にそうになった時って、こんな感じなのかな?って思った。それで、その時は、体が動かなくて大変な状態だってのに、脳の動きも遅くなってたみたいで、その状態を「大変だ!」って判断することができなかった。雪山で遭難してる自分の映像が頭の中に浮かんでて、その自分に向かって、心の中で「寝ちゃダメだ!」って言い続けてて、ブランデーの入った小型のタルを首輪にぶら提げたセントバーナード犬が助けに来てくれるように、お得意の「夢コントロール」を使ったりしてた。だけど、これは夢じゃなくて、モーローとしてる意識の中で、自分の脳が作り出してた映像だったから、ようするに、その時の大変な自分の状況を客観的に楽しんでたみたいな気がする今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、あたしは、ベッドに横になったまま、どんどん体が冷たくなってって、寝返りも打てないほど体が動かなくなったのに、お腹が痛いとか、頭が痛いとかの症状が無かったから、あんがい落ち着いてた。それで、ちょっとずつ手を動かして、手さぐりで電気敷き毛布のスイッチを入れて、温かくなって来た敷き毛布に、両手の手の甲とツマ先を押しつけた。だけど、背中が熱くなるだけで、手と足は氷みたいに冷たいままだった。それで、知らないうちに眠ったのか、それとも、意識がモーローとした状態が続いてたのか、自分でもどっちなのか分かんないんだけど、そのまま何時間か経って、電気毛布のセイで、ノドがカラカラになった。
今までに、いろんなパターンで体調が悪くなったことはあったけど、どれも、どっかが苦しかった。だから、そのたびに、小さいきっこたちが大騒ぎしたんだけど、今回は、どこも苦しくなくて、しいて言えば、冷たくなった手と足がつらいのと、電気毛布で熱くなってるのにも関わらず、10分に1回くらい、歯がガチガチするほど全身に寒気が走るのがつらいくらいだった。だから、小さいきっこたちも出て来なかったし、あたし自身も落ち着いてた。だから、体は動かないし、目の焦点も合わないし、意識もモーローとしてるのに、そのモーローとした意識の中で、変なことをいろいろと考えてた。
雪山で遭難してる自分の映像を見てる時には、心の中で、「寝ちゃダメだ!寝ちゃダメだ!寝ちゃダメだ!」って言いながら、エヴァンゲリオンのシンジの「逃げちゃダメだ!逃げちゃダメだ!逃げちゃダメだ!」を連想してみたりとか、救助に来てくれるセントバーナード犬には、ブランデーよりも焼酎のお湯割りの梅干入りをリクエストしてみたりとか、妄想の中で遊ぶ余裕まであった。それで、あたしは、ホントにヤバイ状態なら、こんなヨケイなことまで考えてる余裕なんかないと思うから、きっと、ぜんぜん大したことなくて、朝になったら治ってるのかな?‥‥って気持ちと、人間が死ぬ時って、1秒が1分くらいに感じられて、いろんなことを走馬灯のように思い出すって言うから、こんなにいろんなことを考えられるってことは、あたし、このまま死んじゃうのかな?‥‥って気持ちとのサンドイッチ状態だった。
それで、朝になって、カーテンのシマシマがぼんやり見えるようになったら、少しは体が動かせるようになったから、とにかく、ノドがカラカラだったので、キッチンまでハイハイしてって、テーブルの上に出したままになってたペットボトルのお水をラッパ飲みした。それから、全身が氷みたいに冷たくなってたので、お風呂を沸かして、1時間以上も温まってたのに、お風呂から出たら、すぐに体が冷たくなった。普通なら、最低でも30分くらいはポカポカしてるのに、これは絶対におかしいって思って、あたしは、やっと、ちょっと心配になり始めた。
だから、この日は午後からのお仕事だったんだけど、調整のつく打ち合わせだったので、日にちを変更してもらって、さらに、一緒に行く予定だった後輩に、助けに来てもらった。とにかく、全身が冷たくなってるのや、フラフラしてるのや、目がハッキリと見えないのは、すべてエネルギーが不足してるからで、何か温かくて栄養のあるものを食べれば、すぐに復活すると思った。それで、後輩に、マルちゃんの「あつあつ豚汁うどん」を買って来てもらって、お湯を沸かして作ってもらった。他のカップ麺は、スープはほとんど飲めないけど、この「あつあつ豚汁うどん」だけは、眞鍋かをり並に最後まで飲み干せるから、すごく体が温まる。ちなみに、長ネギを3分の1本くらい細かく切ってドバッと入れて、一味唐辛子もドバッと入れると、ものすごく美味しくなる。
‥‥そんなワケで、あたしは、マルちゃんの「あつあつ豚汁うどん」を食べたら、予想通りに、体がポカポカして来て、全身に血液が行き渡ったみたいな感じになって、一時的にだけど、元気になった。だから、病院に行って、点滴さえしてもらえれば、あっと言う間に復活すると思ってたんだけど、今回は、そうも行かなかった。今日、検査の結果が出たんだけど、しばらく入院するか、通院しながら自宅で安静にしてるか、どっちかだって言われた。だから、とりあえず、金曜日まではお休みにして、この2日間で、できる限りのべホイミを連発して、回復できるとこまで回復しとこうと思う。だけど、こんなことなら、小さいきっこたちの中の1人に、ベホマズンを習得させときゃ良かった‥‥なんて、まだ意識がモーローとしてるみたいなことをノタマッてみた今日この頃なのだ。
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