« 老人が自殺する国 | トップページ | 着物の国に生まれて »

2007.02.18

イギーとピート

Natsu1_1
昨日の日記のオチに、「ジョジョの奇妙な冒険」をチョコっと使ったから、今日はその流れからスタートしちゃうけど、今度、「ジョジョの奇妙な冒険」の映画が公開になるみたいで、その宣伝のためなのか、GyaOで1話と8話を配信してる。それで、あたしは、ジョジョは大好きなマンガの1つなんだけど、アニメは観たことなかったから、1週間くらい前のことだけど、真夜中に観てみた。そしたら、何編て言うんだか覚えてないけど、最初から3番目くらいの、主人公がニポン人の空条承太郎のヤツだった。だから、1話は、ジョセフ・ジョースターが連れて来たアヴドゥルが、留置所から承太郎を出すだけで、そんなに面白くなかったんだけど、8話のほうは、あたしの大好きなイギーが登場するエジプトのヤツだった。だけど、これが前編で、水のゲブ神を操るンドゥールと、砂のザ・フールを操るイギーとの戦いまでは観れなかった。それで、続きを観るのは、きっと有料だろうから、あたしはあきらめた。

ちなみに、言わなくても分かってると思うけど、ジョジョの登場人物は、ミュージシャンの名前やバンド名を拝借してつけてるから、イギーってのはイギー・ポップ、ンドゥールってのはユッスー・ンドゥールから取った名前だ。で、イギーがスピードワゴン財団のヘリで登場するシーンでは、イギーの大好物のコーヒーガムでキゲンを取るとことか、そのガムを包み紙のまま食べちゃうとことかも、ぜんぶマンガに忠実に作られてて、あたしはすごく嬉しかった。それで、満足した顔でコーヒーガムをクチャクチャ噛んでるイギーを見てたら、あたしは、「夏への扉」のピートを思い出した‥‥って、ここまで書いて来て、今、気づいたんだけど、痒いとこに手が届く「きっこの日記」としては、「ジョジョの奇妙な冒険」を知らない人のことも考えて書かなきゃなんなかったワケで、イギーってのは、犬だ。ボストンテリアっていう種類みたいだけど、見た感じはフレンチブルドッグの痩せたのみたいで、白と黒のガラが、あたしが面倒見てる猫のマックスに良く似てる。それで、その犬の大好物がコーヒーガムで、コーヒーガムさえカミカミさせとけば、おとなしくしてるって感じの今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、このイギーが大好きなんだけど、イギーの最後のシーンは、もう、何度も何度も泣いた。今、これを書いてても、思い出して涙が出そうになる。DIOの館を守ってるハヤブサのスタンド使い、ペットショップとの戦いで、イギーは、自らの足を切断して、瀕死の重傷を負って辛勝した。だけど、次の敵は、異次元の空間を操る強敵、ヴァニラ・アイス。まず、アヴドゥルがやられて、残ったのはポルナレフとイギーだけで、敵は段違いに強い。それで、あとちょっとでポルナレフがやられちゃうって瞬間に、瀕死のイギーは、最後の力を振り絞って、ザ・フールを使ってポルナレフを助けて、自分は息絶える‥‥。

この先の、ジョジョとDIOとの戦いは、当然、名バトル中の名バトルだけど、あたしにとっては、こっちのイギーの最後のシーンのほうが、心に残ってる‥‥って、ものすごくダッフンしちゃったけど、あたしが言いたかったのはコレじゃなくて、イギーは、「犬なのにコーヒーガムが好き」って部分だった。それで、コーヒーガムをクチャクチャ噛んでるイギーを見てたら、あたしは、「夏への扉」のピートを思い出したってワケだ。

で、今度は、「夏への扉」を知らない人のために説明すると、これは、あたしのプロフィールの「好きな本」のとこにも1番目に書いてあるけど、あたしの大好きなSF小説で、今からちょうど半世紀前の1957年に発表された、ロバート・A・ハインラインの名作だ。チョー有名だから、読んだことのある人のほうが多いと思うけど、あたしは、中学の時に、古本屋さんのワゴンで文庫本を100円で見つけて、表紙の猫の後頭部がメッチャ可愛いかったから、思わず買っちゃった。そうじゃなかったら、SF小説なんか興味ないから、絶対に買わなかったと思うし、今まで読まずに来たかもしんない。だから、こんなに素晴らしい本と出会うことができて、あたしは、表紙の猫の絵に感謝してる。

それで、この本の場合は、たくさんの人が読んでると思うから、読んでない人にもサシサワリのない程度に書くと、これはタイムトラベルのお話なんだけど、タイムマシンで未来へGO!‥‥なんて早い話じゃなくて、人工冬眠装置に入って、行きたい時代になったら目を覚ますってワケだ。だから、このお話では、主人公は最初に30年後の未来に行くんだけど、一瞬で行くワケじゃなくて、冷凍睡眠装置の中でずっと眠ってて、30年経ったら起きるってワケだ。だけど、その30年後の未来には、ちゃんとタイムマシンがあったから、帰りは早い(笑)

で、この小説が発表されたのが50年も前だから、これは未来の話として書かれてるのに、最初の主人公たちが暮らしてる未来世界の設定が1970年で、そこから30年後の未来の2000年に行く。だから、2007年の今のあたしたちから見ると、まるで、エヴァンゲリオンのセカンドインパクトが今よりも過去に起こったみたく、なんだかズレた感じがしちゃう。でも、それを言うんなら、「2001年宇宙の旅」だっておんなじだし、オマケに、この映画の中では、宇宙船のディスカバリー号の中で、乗組員が人工冬眠装置で寝てるから、今から40年とか50年とか前って、SFの世界では人工冬眠がメジャーだったのかもしんない。

ついでに、思い出したから書いとくけど、ディスカバリー号に乗ってるコンピューター、「HAL9000」の「HAL(ハル)」ってのは、当時の最先端だった「IBM」の一歩先を行くってことから、アルファベットで、「I」の1個前の「H」、「B」の1個前の「A」、「M」の1個前の「L」を並べて「HAL」って名前にした‥‥ってのは、ワリと有名な話なので、もう一歩先を行って、70年代のパンクバンド、「頭脳警察」のPANTAさんが、ソロになってから、しばらくして組んだバンド、「PANTA&HAL」の「HAL」は、このディスカバリー号のコンピューターの名前から取ってる。で、その「PANTA&HAL」の曲だと、あたしは、レゲエっぽい「ブリキのガチョウ」とか「つれなのふりや」とかが好きなんだけど、そんなPANTAさんが、井上陽水の奥さんの石川セリに、「ムーンライトサーファー」っていうとっても可愛い曲を提供してる。

石川セリって言うと、「ダンスはうまく踊れない」とか「八月の濡れた砂」とかが有名だけど、あたしは、「ムーンライトサーファー」が1番好きで、高校生の時に組んでたバンドでコピーした。これは名曲だから、最初は石川セリだけど、高樹澪も、渡辺美里も、Charaも、かとうれいこまでもがカヴァーしてる。そういえば、ちょっと前に、ある場所でかとうれいこを見かけたけど、今でもすごくキレイだった‥‥なんてことも散りばめつつ、これだけ懐かしい名前が出て来ると、また、あたしが40代だとか50代だとか言い出す人が出現しちゃいそうだから、ついでに書いとくと、高校生の時に組んでたバンドでは、平山みきの「真夏の出来事」もやってた。「カッレの~車に乗って~真夏の夜を~走り続けた~♪」ってヤツだ。アレを速くして、ジッタリン・ジンみたくしてやってた。これで、あたしは、今度は60代って言われるかな?(笑)

平山みきの「真夏の出来事」は、母さんが好きな歌で、キゲンのいい時に、お料理をしながら良く口ずさんでた。何でかって言うと、あたしが母さんのお腹の中にいた時に、ものすごくヒットしてた歌だそうで、いっつもラジオで流れてたそうだ。だから、あたしも、母さんのお腹の中で聴いてたワケだ。それで、高校の学園祭でライブをやることになった時に、母さんも見に来てくれるって言うから、そのために練習したってワケだ。で、なかなかウケも良かったし、メンバーみんなで気に入っちゃって、他のライブでも何回かやった。

ついでに書いとくと、平山みきは、「バンバン」のばんばひろふみと結婚して、1年か2年くらい前に、ばんばひろふみの不倫が原因で離婚した‥‥つーか、ばんばひろふみは、平山みきのことが好きで、どうしても平山みきと結婚したくて、そのために芸能界に入ったのに、そして、その念願が叶って結婚できたのに、結局はあちこちに愛人を作りまくっちゃうんだから、単なるエロカバじゃん(笑)

‥‥そんなワケで、あまりにもダッフンしすぎて、何を書いてるのか分かんなくなって来たから、今、最初から読み直してみたら、「ジョジョの奇妙な冒険」のアニメで、犬のイギーが大好物のコーヒーガムをクチャクチャ噛んでるとこを見てたら、「夏への扉」の猫のピートを思い出したって話だった。で、何で思い出したのかって言うと、猫のピートの大好物は、ナナナナナント!「ジンジャエール」なのだ! だから、あたしは、イギーを見て、「これはマンガだから分かるけど、実際の犬でコーヒーガムを好きなヤツなんていないよな」って思って、その流れで、「そういえば、猫のピートはジンジャエールが好きだったよな」って思い出したってワケだ。その上、「ジョジョの登場人物は、みんなミュージシャンの名前を拝借してる」ってことから、「ピートって言えば、THE WHO のギタリストのピート・タウンゼントがいるぞ!」って思いついて、ピート・タウンゼントの独特のギターの弾き方は、ボーリングの投球フォームを取り入れたものだ、とか、ピート・タウンゼントは鼻が大きいことがコンプレックスで、そのコンプレックスに打ち勝つためにミュージシャンを目指した、とか、みんな小林克也さんのウケウリなんだけど、そんなことも思ってみたワケだ。結局、ただそれだけのことで、ここまでダラダラと書いて来たんだけど、それが「きっこの日記」の持ち味なので、ま、ジンジャエールってことで、理解して欲しい今日この頃なのだ(笑)


※ 今日の日記を読んで、いろんな意味で懐かしくなった人へ♪

「真夏の出来事」 ハコフグ with 平山みき
http://www.youtube.com/watch?v=1YeUp2panwU

「マーラーズ・パーラー ´80」 PANTA&HAL (最初の宇崎竜童に注目!)
http://www.youtube.com/watch?v=W4jHLnd4uJg&mode=related&search=

「つれなのふりや」 PANTA&HAL (観客の昭和風味に注目!)
http://www.youtube.com/watch?v=oVAtkxvkPxE&mode=related&search=

「屋根の上の猫」 PANTA&HAL
http://www.youtube.com/watch?v=mHxdvz6wbDw&mode=related&search=

「Summertime Blues」 THE WHO (まだ生きてるドラムスのキース・ムーンに注目!)
http://www.youtube.com/watch?v=t5euZ3YWLXQ

「ジョジョの奇妙な冒険」 1話と8話
http://www.gyao.jp/anime/jojo/


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ この流れで、ついついクリックをお願いしま~す♪
   ↓   ↓
人気blogランキング


★ 好評発売中です!こちらもよろしくです♪
   ↓   ↓  
書籍版「きっこの日記」総合案内所

|

« 老人が自殺する国 | トップページ | 着物の国に生まれて »