目には目を、花粉には花粉を?
今年は暖冬だったから、例年よりも早く花粉が飛び始めたみたいで、森進一の事務所の人も、そのまんま東の事務所の人も、みんな花粉マスクをしてたけど、あれは、花粉症のフリをして顔を隠してただけなのかな?‥‥なんてことも言ってみつつ、花粉対策にカコツケて自分のポスターを貼りまくっちゃう石原慎太郎みたいなインチキオヤジまで登場しちゃうんだから、テレビに顔を出したくない人たちも、少しでも顔を売っときたい選挙違反オヤジも、どっちも花粉サマサマってワケで、やっぱり、花粉に泣いてるのは、一般市民だけみたいだ。
だけど、暖冬で喜んでるのは、テレビに顔を出したくない人たちや、顔を出したくて仕方ない石原慎太郎だけじゃなくて、花粉症対策グッズを扱ってる会社の人たちも、みんな大喜びだろう。花粉マスクに花粉ティッシュを始め、ちゃんとしたものからウサン臭いものまで、いろんな薬や健康食品もバカ売れみたいだし、困ってる人、苦しんでる人の足元を見た商売をやってる人たちは、笑いが止まんないだろう。
そんな中で、23日、山形県の「健森」って会社で製造、販売してる花粉症用食品、「パピラ」ってのを飲んだ和歌山県の40代の女性が、重度のアレルギー反応を起こして、全身にジンマシンが出て、意識不明の状態になっちゃった。通報を受けた厚生労働省と和歌山県は、「薬事法違反の疑いがある」として、食品衛生法に基づき、同社を立ち入り検査したそうだ。この「パピラ」ってのは、「杉の雄花芽」を特殊な技術で粉末にして、それをカプセルに入れたもので、ようするに、杉花粉にアレルギーのある人に、杉花粉を飲ませて抵抗力だか抗体だかを作らせようって理屈なんだろうけど、こういうのって、薬としてじゃなくて、食品として販売してもいいの? あたしは良く分かんないけど、カプセルが20個入りで8400円て、カプセル1個が420円てことだから、シャレになんないくらい高いよね。それで、意識不明になっちゃったら、マジでシャレになんないと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、この女性は、何とか意識を回復して、現在は快方に向かってるそうなので、あたしも軽い気持ちで書いてるんだけど、これがもしも死亡でもしてたら、「いかがお過ごしですか?」なんて書いてらんないところだ。花粉症って、その辛さのワリに、周りから同情されない病気だし、場合によったら、笑い話のネタとかにもされちゃう。こっちは、ホントに苦しんでるのに、クシャミの止まらない人を見て、ゲラゲラ笑ってる人もいる。だから、おんなじ花粉症同士じゃないと、この辛さは分かり合えないんだけど、おんなじ花粉症同士って言っても、鼻水だけがトメドもなく流れ続けるタイプとか、クシャミが止まらなくなるタイプとか、とにかく目が痒くて痒くて目玉の裏まで痒くなるタイプとか、熱が出るタイプとか、これらの複合タイプとか、いろんなタイプがある。そして、その度合いも人それぞれなので、おんなじ花粉症同士でも、軽度の人には、重度の人の辛さは分かんない。
そして、この和歌山県の40代の女性は、カプセル1個が420円もする「パピラ」を買ったほどなんだから、それこそ、ワラにもすがる思いだったんだろうし、そう考えると、重度の花粉症だったんだと思う。重度ってことは、軽度の人よりも、花粉に対するアレルギー反応が激しいワケで、同量の花粉が鼻から入ったとしたら、軽度の人の何倍も苦しむワケだ。だから、あたしのシロート考えで言わせてもらうと、事前に杉花粉を飲んで抵抗力だか抗体だかを作るにしても、軽度の人とおんなじ量を摂取するんじゃなくて、もっと微量にしなきゃいけないような感じがする。だけど、この「パピラ」の説明には、「摂取量の目安」として、「1日/1~3カプセル」っていうアバウトなことしか書いてない。でも、一応、次のような説明もある。
「初めて摂取する時は、1カプセル飲んで10分~15分の間にアレルギー症状(例えば発信・発赤・かゆみ等)が起こらないか必ずお試しください。万が一症状が起き場合には摂取するのを中止してください。食物アレルギー等を起こしやすい体質の方は特に注意してください。」
だから、和歌山県の40代の女性が、この説明を読まずに、最初から3カプセル飲んだんだとしたら、この女性のほうにも多少は非があるワケだけど、ちゃんとこの説明通りに服用して、それでも意識不明になったんだとしたら、「パピラ」のほうに問題があったってことになる。だけど、どっちにしても、あたしが恐いと思ったのは、「こんな方にもお薦めです」 として、次のような説明もあったのだ。
「妊娠している方や授乳中の方、お年よりや子供さんにもお飲みいただけます。また、パピラは通常の花粉症の薬とは違い、のどが渇いたり眠気が出たりしませんので、受験生や運転される方にもお勧めします。」
いくら天然成分しか使用してないからって、「奇跡の花粉対策食品」だとか「91%の人に効果」だとか書くのはいいけど、こんなことまで無責任に謳っちゃっていいのかな? もしも、妊娠中の女性が意識不明になったら、場合によっては、お腹の赤ちゃんが死んじゃうんだよ? もしも、運転中に意識不明になったら、大事故を起こして死んじゃうかも知れないんだよ? たくさん売れてる商品なんだから、実際に効果があった人も多いんだと思うけど、明らかに医薬品としての効果を謳って販売してるんだから、「食品」じゃなくて「医薬品」としての手続きをして、ちゃんとお医者さんの処方のモトに服用させないと、マズイんじゃないの?
良く分かんないけど、これって、ハブに咬まれた人に、ハブの血清を注射するみたいなもんなんだよね? だから、サバを食べるとジンマシンの出る人に、前もってサバのエキスの入ったカプセルを飲ませておけば、もう、サバを食べても大丈夫になるのかな? そうだとしたら、猫アレルギーの人に、猫の毛とかを粉末にして飲ませたり、ハウスダストのアレルギーの人に、ハウスダストをホンのちょっとだけ飲ませたりしたら、大丈夫になるのかな? もしも、そうだとしても、あたしの感覚だと、医薬品会社でもないとこが、猫の毛の粉末やハウスダストをカプセルに入れて、それを販売しちゃマズイような気がする。
それでも、拉致被害者を支持率回復に利用してる総理大臣や、花粉症で苦しんでる人たちを選挙に利用してる東京都知事と比べたら遥かにマシだと思うけど‥‥って、今、気づいたんだけど、花粉対策にカコツケて、石原慎太郎が自分のポスターを都内に貼りまくってるのって、もしかしたら、石原慎太郎にアレルギー反応を起こしてる大多数の東京都民たちに、今のうちから自分の顔を見せておいて、4月の都知事選の時には、少しでもアレルギーを起こされないようにしようって作戦なのかな?(笑)
‥‥そんなワケで、あたしの場合は、今までに何度も書いて来たけど、花粉症は自力で乗り越えた。今でも、多少の鼻水やクシャミは出るけど、1番酷かった時と比べたら、天と地ほどの違いで、マスクをしなくても外を歩けるようになった。だから、今は、森進一の事務所の人や、そのまんま東の事務所の人みたく、顔を隠したい時だけ、花粉マスクをしてる。で、前から「きっこの日記」を読んでる人なら、あたしが花粉症で酷かった時のことも、それを自力で乗り越えたことも知ってると思うけど、知らない人のために書いとくと、あたしは、カレーを食べ続けてたら花粉症が大幅に軽くなった。どんなカレーなのかは、2005年3月10日の日記、「花粉症対策カレー」に詳しく書いてあるので、そちらを見てちゃぶだい‥‥ってことで、今は、花粉症よりも、過労でグッタリしてるから、そっちの意味でカレーを食べようと思う今日この頃なのだ(笑)
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