政府ぐるみでアパ擁護
前にもリトル書いたけど、書籍版「きっこの日記」の第1弾の初版本が、もう入手が難しいってことで、ネットでは、定価の1300円よりも遥かに高く、2000円前後で売買されてる。それで、あたしとしては、1人でも多くの人たちに読んで欲しいんだけど、定価よりも高く買ってる人たちには、ものすごく申し訳ない気持ちだった。だけど、定価よりも高く売ってる人たちは、最初に定価で買ったワケで、その時点でもうその人のものだから、あとはどうしようと、その人の自由だ。だから、定価よりも高く売る行為については、あたしは何もコメントできない立場だ。だけど、昨日、ナナナナナント! 定価の3倍以上の4200円で売ってるのを発見しちゃって、ここまで来ると、申し訳ないとか思う前に、ビックル一気飲みしちゃった!‥‥って言うか、そんなに高く売れるんなら、あたしの手元に5冊あるから、そのうちの4冊を売りたいって思っちゃった(笑)
で、第1弾と違って、まだ、ほとんどのネット書店に在庫してて、すぐに入手できる第2弾の「きっこの日記2」の初版本だけど、こっちのほうも、特別バージョン‥‥て言うか、あたしのサイン入りのものを3冊、プレゼント用に用意した。これは、「TOKYO1週間」ていう講談社の雑誌からのお話なんだけど、2月13日(火)に発売される342号で、書籍版の「きっこの日記2」の紹介をしてくれて、その中での読者プレゼントとして用意したものだ。「サイン入り」って言っても、ただ、マジックか何かでササッと「きっこ」って書いただけじゃなくて、ちゃんと毛筆で1句したためて、落款(らっかん)も押した。その上、3冊とも別々の句を書いたから、どれもが世界に1冊しかないものだ。だから、欲しい人は、ぜひ応募してね♪
だけど、もしも応募して当たったとしても、その本を「初版本、きっこのサイン入り、レア物」とかって書いて、ネットオークションとかに出さないでね‥‥なんて、落款を押しただけじゃなくて、念も押してみた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?(笑)
‥‥そんなワケで、告知も終わったので、サクサクと本題に入るけど、1年以上も前から耐震偽装を知ってたクセに、ずっとトボケ続けて来た「アパグループ」の守銭奴夫婦の謝罪会見後のマスコミの扱いを見ると、まるで、あの大ウソ会見ですべてが許されちゃったみたいに、ほぼスルー状態が続いてる。それどころか、みのもんたやテリー伊藤など、アパの元谷会長と裏でベッタリ癒着してる仲良しタレントたちは、「悪いのは水落建築士1人だ!」「アパも被害者だ!」などと、公共の電波を悪用して、無責任極まりない擁護発言まで炸裂させる始末。「女性は産む機械」って言っちゃったカメムシ大臣に対しては、まるで鬼の首を取ったかのように、ここぞとばかりに集中砲火を浴びせてるマスコミや無責任コメンテーターたちが、実際に数え切れないほどの人たちの命を危険にさらしてる悪徳企業に対しては、正反対に、スルー。
去年の今ころは、どの新聞も、どのテレビ局も、どのコメンテーターも、姉歯だけじゃなく、ヒューザーだのイーホームズだのにも集中砲火を浴びせてた。みのもんたなんか、ヒューザーのオジャマモンや木村建設の木村盛好の写真パネルをバンバン叩いて、罵詈雑言を浴びせて、「庶民にとってマンションてものは一生で一度の買い物なんです!」「とにかく、一番の被害者はマンション住民たちです!」って連呼して、「我こそは庶民の代表」って顔をしてた。それが、今回、自分の親友がおんなじことをしてたのがバレたとたん、「悪いのは水落建築士1人だ!」「アパも被害者だ!」って、おいおいおいおい‥‥。
で、森喜朗やアベシンゾーから、みのもんたやテリー伊藤まで、自分の裏の人脈を総動員して、火消しに必死なアパの元谷会長だけど、あの謝罪会見の内容とやってることとが、あまりにもツジツマの合わないことだらけで、ツッコミどころが満載だ。たとえば、アパ側が、京都の2棟のホテルの耐震補強工事の概要をまとめた「違反是正計画書」を京都市に提出したのが、1月29日なんだけど、コレって、思いっきりおかしくない? だって、アパの元谷夫妻が謝罪会見をひらいたのって、1月25日なんだよ。正確に言えば、あの会見の中で、元谷会長は、「23日に耐震強度不足による使用禁止の可能性があるという情報を知り、24日から予約を取らないようにして、すでに予約している顧客を別のホテルに振り分けるよう努めている」ってノタマッてるから、このセリフを信じれば、元谷会長が今回の問題を知ったのは、1月23日ってことになる。
もちろん、これは、1年も前からイーホームズの藤田社長が告発し続けて来た事実とか、去年の10月の時点で、京都市がアパの責任者を呼び出して耐震強度不足の可能性があることを伝えていた事実とか、そういったものをすべて「無かったこと」として、あくまでも、元谷会長の言葉だけを信じた場合の話だけど、とにかく、あの謝罪会見では、元谷外志雄も、元谷芙美子も、2人そろって、今回の耐震偽装を知ったのは「1月23日」だって言ったワケだ。そして、そのホテルの「違反是正計画書」を提出したのが、6日後の「1月29日」だってワケだ。だけど、23日に連絡があったけど、23日と24日は予約してたお客さんが宿泊してたんだから、ホテルを調べることなんかできない。つまり、この「違反是正計画書」が、きちんとホテルを調べた上で作成されたものであれば、お客さんのいなくなった25日以降に作られたってワケで、提出までに「たったの3日」しかなかったのだ。
そして、この「違反是正計画書」を受けた京都市側は、2月1日から2棟のホテルの検査を始めてるんだけど、この「違反是正計画書」の通りの補強工事でOKかどうかの判断が出るまでには、2週間以上も掛かるそうだ。建築の専門家や学識経験者たちで構成されてる「調査検討委員会」のメンバーたちが、何人もで連日調査しても「2週間以上」も掛かるようなものが、「たったの3日」で作れちゃうなんて、あまりにも不可思議な超常現象だ。だけど、ホントのとこは、1月29日の日記、「アパの人脈図」に書いたように、去年の10月の時点で、京都市は、「アパヴィラホテル京都駅前」の構造計算書の偽装を確認して、すぐに、アパグループの責任者と水落建築士を呼び出していた。そして、アパグループの責任者は、即日、アパ本社に、京都市からの指摘内容を連絡した。だけど、アパ側は「問題なし」として、そのまま平然と営業を続けてたのだ。
つまり、専門家のグループが、適性かどうかを判断するのに2週間以上も掛かるほどの大掛かりな「是正計画」を「たったの3日」で作ることなんて不可能だけど、去年の10月から秘密裏に作成してれば、十分に可能だったってワケだ。この事実ひとつを見てみても、あの謝罪会見での元谷外志雄の発言、「1月23日に知った」ってのも、元谷芙美子のドス黒い涙も、みんな大ウソだったってことの証明になる。
不二家が、期限切れの材料を使ってたのが発覚したのは、去年の11月だったけど、それを公表したのは、今年になってからだった。これは、誰が見ても明らかなように、クリスマスっていう稼ぎ時に少しでも稼いでおいて、バカな国民なんかに知らせるのは、そのアトでいいやって考えからだった。そして、このアパの場合も、京都市から指摘されたのは去年の10月なのに、年末年始の稼ぎ時の前には絶対に公表したくないから、この3ヶ月間、数え切れないほどの利用客たちの命を危険にさらしながらも、ずっとスットボケてたってワケだ。
‥‥そんなワケで、京都の2棟だけじゃなくて、アパが、自分の下請けの水落設計士に「安く作らせた」ホテルは、他にもたくさんある。そして、そのうちの「田村水落設計」の名前で担当した9棟、「日本橋駅前」「西麻布」「東京板橋」「天王寺駅前」「神戸三宮」「京都駅前」「名古屋丸の内駅前」「金沢中央」「加賀大聖寺駅前」に関してだけ、2月5日付で、無責任極まりないリリースを出した。その内容は、この9棟のホテルに関してだけ、「2月6日から新規の予約を断わり、3月1日から安全が確認されるまで営業停止にする」ってものだった。ようするに、2月末までは、今まで通りに、平然とお客を宿泊させるって言ってるのだ。もしも、今月中に震度5以上の地震があって、この中のホテルが強度不足で倒壊するようなことがあったら、どんな責任の取り方をするつもりなんだろう? 「お客様のことを第一に考えてる会社」だったら、1ヶ月も平然と営業するんじゃなくて、まずはとにかく営業停止にして、現在予約中の人たちに代替のホテルを用意することが最優先事項なんじゃないの?
ま、去年の10月に発覚してた耐震偽装をインペイし続け、3ヶ月間もお客を宿泊させ続けて来たような会社には、今さら何を言ってもムダだと思うけど、それにしても、今月中に、この9棟のホテルに予約してる人たちは、どんな気持ちで宿泊するんだろう? まさか、予約した人たちに、「耐震偽装の可能性があるため、3月からは営業停止にします」ってことを伝えてないワケはないよね?‥‥なんてことも言ってみつつ、それにしても、何よりも呆れ果てちゃうのが、アベシンゾーのコシギンチャク、冬柴鉄三国土交通大臣のトンデモ発言だ。このバカ、2月6日の閣議後の記者会見で、今回のアパの無責任極まりないリリースに対して、こんなことをノタマッちゃった。
「強度が足りるか足りないかを度外視して営業休止するのは、サービス業として良心的な判断です。アパには敬意を表したいですね」
おいおいおいおいおーーーーーーい! お前は、みのもんたか!?
それじゃあ、2月末までに宿泊するたくさんの人たちの命が危険にさらされることは、どうでもいいのかよ? 百歩譲って、アパが、即日、営業停止にしたとしても、こんな悪質な企業に対して、「敬意を表したい」とはナニゴトだ! ホテルの強度が足りてるか足りてないかを調べる前に、お前の脳みそが足りてるか足りてないか、ニンテンドーDSの「脳を鍛える大人のDSトレーニング」で調べてみろよ! いくら、お前の親分のアベシンゾーとベッタリ癒着してる企業だからって、ここまで見え見えな擁護を炸裂させちゃったら、政府ぐるみで耐震偽装事件をインペイしようとしてるのがバレバレじゃん。サスガのアベシンゾーにも、「冬柴くん、もうちょっと分かんないようにやってよね」とか言われちゃうよ?
だけど、ホテルの場合は、まだいいとしても、何よりも気の毒なのは、やっぱり、耐震偽装の可能性のある分譲マンションを買わされちゃった数え切れないほどの人たちだろう。アパ側は、再三再四に渡る藤田社長の告発を「事実無根」だとして、「名誉毀損」で「告訴」するか検討中とまで言ってたのに、その藤田社長が指摘してたマンション、「アパガーデンパレス成田」の耐震強度が、国の基準の74%しかなかったことが確認されて、2月2日、千葉県は、アパ側に対して、「補強計画書」の提出を求めた。だけど、京都のホテルの「違反是正計画書」は「たったの3日」で作成して提出したアパだけど、この「アパガーデンパレス成田」に関しては、ホントは1年前から耐震偽装を知ってたクセに、未だにホッタラカシだ。ようするに、これだけ話題になっちゃったから、今さらきちんと建て直したところで、そうそう買い手がつくとは思えない。だから、金の亡者にしてみたら、こんな物件など、後回しでもいいってことなのだ。
そして、今回、新潟県三条市で建設中だった温泉付きの高級分譲マンション、「アパガーデンズ東三条イーストコート」に関しても、三条市からの要請があって、耐震偽装の可能性があるために、工事が中止になった。でも、冬柴鉄三が言うように、ホントに「サービス業として良心的な判断」ができるようなマトモな企業なら、工事中の物件なんか後回しにして、まずは、すでに売却済みで、たくさんの人たちが生活してる分譲マンションに対する対策を最優先すべきだろう。だけど、ホテルなら、素早く対応して補強工事を行なえば、今後も日銭を稼ぐことができるけど、売却済みのマンションの耐震偽装が発覚したら、莫大な支出を余儀なくされるだけで、1円も入って来ない。だから、森喜朗やアベシンゾーの人脈を使い、アコギな商売でボロ儲けを続けて来た守銭奴夫婦としては、人命なんかよりも遥かに大切なのが、銭! 銭! 銭!ってワケで、これが、売却済みのマンションをホッタラカシにして、ホテルや建設中の物件の対応ばかりを急いでる理由なのだ。
‥‥そんなワケで、去年の10月から京都のホテルの耐震偽装がバレちゃったことを把握してたクセに、今年の1月15日には、石川県加賀市にある自社ホテル、「加賀片山津温泉 佳水郷」の350畳の大広間に、総勢400名を集めて、ノンキに新年会をひらいてた元谷夫妻。もしも、この時点で、大きな地震が起こり、ニポン各地のアパのホテルやマンションが次々に倒壊したら、どうするつもりだったんだろう? そして、この新年会に参加して、「アパグループのますますのご発展を!」って祝辞を述べた、元谷外志雄と同郷でベッタリ癒着してる自民党のプロレスラー議員、「馳浩」とか、株式会社エル・エヌー・シー代表取締役で、国民新党の衆議院議員でもある「糸川正晃」とかは、まったくの他人事ってことにしちゃうんだろうか? どっちにしても、このホテルの専属歌手の「今井竜」と、厚顔無恥なウソ泣きオバサンの「元谷芙美子」とが、2人で「藤の舞/佳水郷の詩」ってCDを2月28日に発売するそうだから、数え切れないほどの国民に大迷惑を掛け続けてる、このトンデモナイ時期に、こんなCDをホントに予定通りに発売するのか、それとも自粛するのか、全国の皆さん、特に、アパの分譲マンションで生活してる皆さんは、良く見ておいて欲しいと思う今日この頃なのだ。
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