続・自分勝手な嫌煙権
3月25日の日記、「自分勝手な嫌煙権」に関して、予想を遥かに上回るメールをいただいた。メールをくださった皆さん、どうもありがとうございました。それで、あたしとしては、日常の中の小さな不満として、チョコっと書いただけのつもりだったんだけど、思ったよりも世の中の関心事みたいだから、今日は、何通かのメールを紹介しようと思う。ただ、最初に1つだけ言っておきたいのは、あたしの書いたことをちゃんと理解せずに、部分的にだけ反論する人とか、あたしが書いてもいないことを自分の思い込みだけで反論する人とか、そういう人たちがワリと多かったってことだ。
あたしは、たとえ喫煙が許可されてる場所でも、タバコを吸う時には、まずは周りの人たちにタバコを吸ってもいいかどうか聞いて、1人でも「嫌だ」という人がいたら、絶対に吸わない。パチンコ屋さんでも、両隣りの人がタバコを吸ってれば、何も聞かずに自分も吸うけど、隣りの人が吸ってなければ、ヒトコト聞いてみる。あとは、隣りの人が吸ってなくても、手元にタバコとライターを置いてたりした場合には、「ああ、この人は吸う人なんだな」って思って、聞かずに吸い始める場合もあるけど、基本的には、パチンコ屋さんだろうと、喫茶店だろうと、居酒屋さんだろうと、そこに灰皿が置いてあっても、周りの人に確認してから、吸うようにしてる。こんなのは、タバコを吸う上での最低限のマナーだろう。
そして、あたしが、「自分勝手な嫌煙権」の中で文句を言ったのは、あたしだけじゃなくて、あたしの両隣りの人もタバコを吸ってたし、その隣りの人も吸ってたし、他にも何人もの人が吸ってた喫煙が許可されたエリアに、わざわざ自分からやって来て、わざわざ自分からあたしの隣りに座って、それであたしに文句を言うような人がいたもんだから、「それはちょっと違うんじゃないの?」って思ったってことを書いただけだ。だから、あたしは、自分の書いたことは、1mgもおかしくないと思ってる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、今は、どう考えても、嫌煙者のほうが発言できる時代になったし、これほど、タバコは「百害あって一利なし」って風潮が蔓延してれば、どうしたって喫煙者のほうが不利だから、まずは、あたしの書いたことに好意的な内容のメールから紹介する。そして、そのあとに、タップリと反論‥‥ていうか、タバコを憎んでる人たちのメールを紹介しようと思う。
お名前:IH
E-mail:xxxxx@xxxxx.co.jp
コメント:今日は。いつも楽しく読ませて頂いてます。小生は、54歳のサラリーマンです。嫌煙権についての日記読ませていただきました。はじめてメールをさせていただきますが、嫌煙権についてまったく同感なのでうれしくなりキーボードをたたいております。嫌煙権が叫ばれだして、我々愛煙家は厳しい状況に置かれ、社会との融合の中で我慢を積み重ねてきました。以前の愛煙家の傲慢さもすっかり消えうせ、従順なる羊のごとく皆さんに気を使いながら、一服の安らぎを求めてきました。一方嫌煙家は、過去の怨念を晴らすがごとく、勢力を増してきました。最早、優劣が逆転しています。我々愛煙家も立ち上がるときが来たと強く思う今日この頃です。きっこさん、是非日記で我々の思いをもっともっと書いてください。我々愛煙家は、もう二度と昔の傲慢な姿に戻ることはありません。社会と融合しながら喫煙を楽しみたいのです。ある一部の嫌煙家の、昔の我々以上の傲慢さを糾弾してください。もう、いじめに近い状況に陥っています。これに限らず、社会の中では、議論が行き過ぎた矛盾がたくさんあります。バランス感のある思考を日記の中でどんどん書いてください。よろしくお願いします。
お名前:YH
E-mail:xxxxx@xxxxx.ne.jp
コメント:はじめまして。いつも楽しく拝見させていただいております。コメントをさせていただくのは初めてです。「自分勝手な嫌煙権」を読ませていただいましてどうしても一言云いたくなりまして。全く同感です。個人的な考えでは、パブリックな場所において、喫煙ばかりいつも目の敵にされ続け、また、それについてちゃんと反論されることの少ないことと、また、反論された意見が黙殺される理不尽さにとても嫌な感じを常々覚えています。例えば、「飲酒」と比較した場合はどうでしょう。過度の飲酒により、大声で騒ぎ、絡み、吐瀉物を吐き散らし、はたまた喧嘩でもおっ始めようとも「自分勝手な嫌煙権者」たちのなんと寛容なことか・・。絶対起きませんよ、「反飲酒キャンペーン」なんて。パブリックな場所でのマナーということであれば、深夜のファミレスなどで、土足でソファの上に足を投げ出し、大声で話し、傍若無人に振る舞う若者たちにもまた寛容であります。飲み屋でも、ファミレスでも、自分がお金を払い飲食する場合、自分勝手な振る舞いが許される範囲は、せいぜい自分のテーブルの一区画まで。それがパブリックのマナーではないでしょうか?喫煙に話を戻せば、基本的には、灰皿のあるところでは吸うのは自由でしょう。大事なことは、赤ちゃんや子供、特に煙草の嫌いな人の前では、吸える権利のある場所であっても、節度のある判断と行動をすることぐらいでしょうか。共同体で生活する以上、パブリックな場所では、ルールはもちろん、思いやりや節度が必要なのは、実は肩身の狭い喫煙者が一番よくわかっているような気がします。個人的な嗜好の中でも特に強い喫煙に対して、「身勝手な嫌煙権」の権利ばかりを振りかざし、「なかよく共存」なんてはなから考えず声高に叫ぶ阿呆どもに、もう少しものを考える力があればと思い残念でなりません。いくら肩身が狭くなろうとも、最後の一人になるまで吸い続けましょうね、きっこさん。
お名前:TM
E-mail:xxxxx@xxxxx.ne.jp
コメント:きっこさん、こんにちは!いつも楽しく読んでいます。自分は37歳の酒好きです。パチンコも好きで、よく打ちに行くので、この手のエゴイストには腹が立ちます。私はタバコを吸わないのですが、禁止されていない場所で喫煙している人がいても、文句を言う類のモノではないと思います。文句を言うなら、パチンコ屋の店員に、「なんで禁煙コーナーに私の打ちたい台がないのよ!」とキレるべきです。そもそも、祖母、両親、二人の兄が喫煙者という家庭に育ったので、吸わない方が異端でした。それに何年か前までは、世間的にもそうだったように思います。特に、賭場?や酒場(禁煙の店もありますよね…)には昔からタバコの煙がつきものだったし、その不健康さが、妙にカッコよく見えたりもしました。最近の過剰なまでの、タバコに対するネガティブキャンペーンが、こんな勝手な嫌煙者を産み出したんですかねぇ?それとも、吸わない人が偉いとでも思ってるんでしょうか?とにかく、「こんな身勝手な人には腹が立つ。」事を言いたかっただけなのに、こんな長文になってしまいました。これからも「きっこの日記」を楽しみにしています。
‥‥そんなワケで、タバコを吸う人だけかと思ってたら、TMさんのように、自分はタバコを吸わないのに、あたしの言ってることをちゃんと理解してくれてる人もいた。あたしが言いたかったことは、このTMさんの言ってる通りのことなのだ。そのお店の中に、喫煙が許可されてるエリアと、完全に禁煙のエリアがあって、あたしは、喫煙が許可されてるエリアのほうで、周りの人たちもみんなタバコを吸ってたから、あたしも吸ってたワケだ。それなのに、禁煙のエリアには自分の打ちたいパチンコ台が無かったからって、みんながタバコを吸ってるエリアにやって来て、その人が来る前からタバコを吸ってたあたしに向かって、下敷きでパタパタしながら文句まで言い出したから、あたしは、「それはちょっと違うんじゃないの?」って思ったワケだ。このあたしの感覚の、いったいどこがおかしいって言うんだろう? で、今度は、いろいろな角度からの反論とか、タバコが嫌いな人たちの意見を紹介する。
お名前:BB
E-mail:xxxxx@xxxxx.com
コメント:はじめまして。いつも楽しく拝見させていただいてます。嫌煙の日記についてですが、喫煙者も自分勝手だと思います。なぜタバコを吸ってない人が受動喫煙させられなければいけないのでしょうか?私もパチンコ屋にはよく行きますが、パチンコ屋はパチンコをするところであり、喫煙所ではありません。もう少し他人に迷惑をかけているという自覚を持ってはいかがでしょうか?
お名前:F
E-mail:xxxxx@xxxxx.com
コメント:きっこ様、27歳、会社員のFと申します。いつも大変興味深く拝見させていただいています。25日付の日記を読ませていただきました。そして、少しガッカリしたのは嫌煙家だから仕方がないのでしょうが、ずばっと結論を書かせていただきます。パチンコ屋など、どこでもそうですが、喫煙できる公共の場所とは、「基本的にタバコを吸ってもいいという許可はでているが、しかし人に迷惑をかけていいとは誰も言ってない」ということです。そして嫌煙家は煙が嫌だから、それは迷惑につながるのだと思います。肩身が狭い思いをしているのは同情します。ですが、タバコは吸った時点から迷惑がかかっているということは間違いないですよ(周りに人がいる場合ですが)吸ってない人は、ことタバコに関しては誰にも迷惑はかけてませんから(吸ってる人には迷惑かもしれませんが)ちなみについ最近までワタシもガッツリと愛煙家でした。だから人のこと文句は言えないのかもしれませんが、ヤメたら、タバコの煙が嫌で嫌で仕方がないのです。「禁煙スペースへ行け!」なんて言わずに、この気持ち汲み取ってもらえないでしょうか。お願いします。以上、失礼いたしました。
お名前:GF
E-mail:xxxxx@xxxxx.ne.jp
コメント:「きっこの日記」いつも楽しく読んでいます。宮崎のGという者です。今回、初めてメールしたのは3月25日付けの「自分勝手な嫌煙権」について誤解をされている部分があるようなので、外出すると必ずといっていいほど、タバコの被害にあっている人間の意見を聞いてもらいたかったからです。きっこさんは「タバコを吸っていい場所で、周りに気を使いながらタバコを吸ってるのに」と書かれていますが、タバコを吸っていい場所では、確かにタバコを吸う事は許されているのでしょうが、他人に迷惑をかけることまで許されているわけではないと思うのです。ここでは、タバコを吸っても他人に迷惑をかけるおそれがないという理由で、タバコを吸っていい場所になっているわけではないんですよ。タバコの煙は気体ですから、その場の状況や風向きしだいでいくらでも拡散し広がります。私は10m以上離れた場所にいる人のタバコの煙が原因で頭が痛くなったり、のどが変になったりした経験もあるんです。今回はたまたま隣のパチンコ台だっただけで、きっこさんの喫煙している煙が、禁煙コーナーのパチンコ台まで漂って迷惑かけている可能性もゼロではないんです。タバコを吸っていい場所の決め方がいいかげんである以上、喫煙コーナーだから無条件に吸っていい、迷惑かけてもいいというのはやっぱりおかしいのではないでしょうか。あとから隣りに座って打ち始めたオバサン、騒音とか悪臭を出す工場や施設が、近隣住民から迷惑だと訴えられると、「オレ達の方が先にいたんだ。後からやってきたお前達に文句を言う権利はない。」と居直るケースがよくありますが、これと同じことです。後から来たという理由で、迷惑をかけてもいいってことにはならないんです。今でも外出先で安心できるのは、全体から比べるとわずかなスペースの禁煙エリアにいる時だけなんですから。そこにいても、禁煙スペース以外のところから煙が流れてきて困ることはしょっちゅうです。きっこさんは喫煙者のなかでもいい方なんでしょうけど、禁煙でなければ(何も指定がなければ)いくらでも吸い放題だ。となりに赤ちゃんがいようが、喘息で苦しんでいる人がいようが関係ない。という喫煙者がいまだに結構いるんですよ。わずかな禁煙スペースができたために、それ以外のほとんどの禁煙でない場所では罪悪感なしにタバコを吸って迷惑をまきちらす勘違い喫煙者が増えてしまって本当に困っています。
お名前:SK
E-mail:xxxxx@xxxxx.ne.jp
コメント:はじめまして、いつも楽しくこのブログを拝見させていただいております。おそらく同じようなメールが多くの方から送られていると思いますが、少しだけ意見を聞いていただけたらと存じます。私は喘息を患っており、タバコどころか女性のつけている香水でも発作を起こすことがあります。さすがにパチンコには絶対に行かないし、そもそも喫煙者以外のものがパチンコに行くことは間違っていると思います。(パチンコに禁煙コーナーなるものがあるのをはじめて知りました)ただし喫煙可能だから回りの人に気を配らなくていいというのは時に誤りだと思います。私事ですが例えば旅行などで列車を利用する場合、いつもは必ず禁煙席の指定席を取るのですが、週末などで空きがなくどうしても喫煙車両に乗らなければならないことがあります。隣の方には無理を言って吸わないようにお願いしますが、それでも乗っている間は生きた心地がしません。どうして公共の場はすべて禁煙にならないのかと真剣に思っています。私は喫煙者に対して何の迷惑もかけませんし危害を加えることもありません。しかし喫煙者は常に私に不利益をもたらします。せっかくおいしい食事をいただこうと思ってきているのにカウンターで隣でタバコを吸われた時、どうして私が吸わないように謝らなければならないのでしょうか?もしきっこさんが食事の席で突然見知らぬ他人に首を絞められたとして、その人に「申し訳ありませんが息が苦しいのでやめていただけますか?」と笑って話しかけることが出来ますか?申し訳ありませんが弱者は「喫煙者」ではなく「非喫煙者」であることをご理解ください。もちろんきっこさんが非喫煙者に常に配慮されていることは文面からみてわかります。いいかげんなブログにはメールを出す気にもなれませんが、きっこさんだからこそわかってほしいと思いメールさせていただきました。これからも楽しいブログを期待しております。
お名前:MT
E-mail:xxxxx@xxxxx.ac.jp
コメント:禁煙活動をやっている医師です。昨年度の「今日の治療指針2006」の「禁煙指導」の項などの著者です。日本呼吸器学会、喫煙問題に関する検討委員会委員。日本禁煙学会の監事もつとめさせて頂いています。3月25日の記事について、誤解があるようなので一言お伝えします。日本でも、健康増進法25条があり、労働安全衛生法の細則で事業所衛生基準規則の空気環境の項目というのがありまして、現在の日本での喫煙放置状況では、「分煙」では簡単にこの環境基準に違反する空気汚染となってしまいます。産業医大、大和浩教授や東大の中野ゆりさんらが新幹線などの車両の汚染状況を詳細に調べていますが、禁煙車であっても、喫煙車の隣の車両では、かなり汚染が酷いことが判っています。欧米では、居酒屋でも禁煙となっている国が増えていますが、居酒屋勤務者が一人でも汚染された空気の元で働くと言うことであれば、労働環境違反という観点からも、誰でもはいれる室内での完全禁煙が推進されています。タクシー運転手の職場環境を守るという観点でも、タクシー禁煙訴訟が起こされています。パチンコ店の労働者の健康を守る観点からもタバコは規制して欲しいと思います。FCTC(タバコ規制枠組み条約)という国際条約を日本は批准しましたが、国内でそれを遵守する体制は整っておらず、担当部署の財務省はそれに違反する答弁を繰り返しています。(国際条約ではタバコは厚生労働省の管轄下におかれるべきだということがうたわれていますが、それすら日本は従っていません)きっこのブログのファンですが、25日の日記だけは、ニコチンに心を蝕まれた中毒者の弁になってしまっているなあと残念に思いました。
お名前:IK
E-mail:xxxxx@xxxxx.com
コメント:きっこさんこんにちは、始めまして。私は神戸で開業している医師です。貴女の日記を読んで少々意見を述べさせていただきます。他人の煙草の煙を吸うことを受動喫煙と言い、その害は明白であり3年前の健康増進法でも受動喫煙の禁止が法律で明文化されています。ですから、人前で煙草を吸うことは人混みで刃物を振り回していることに他なりませんのでご注意下さい。喫煙云々は、禁煙権や喫煙権の問題ではなくて自分のみでなく他人に危害を加えるという問題です。
‥‥そんなワケで、ニコチンに心を蝕まれてる中毒者で、人混みで刃物を振り回してるようなクレイジーなあたしとしては、何度も言ってるように、タバコを吸うことが許可されてるエリアで、周りに気を使いながらタバコを吸ってただけなのに、何でこんなに肩身の狭い思いをしなきゃいけないのか、やっぱり理解できない。嫌煙者たちの言いたいことは、あたしは最初から理解してるつもりだから、どこに行っても気を使いまくってるし、たとえ灰皿の置いてあるお店であっても、周りの人たちに聞いてからタバコを吸うようにしてる。だから、ほとんどの場合は、タバコを吸いたくてもガマンすることになるし、どうしても吸いたい場合には、そこに灰皿があるのに、わざわざ外に出て、そのお店の裏の非常階段とか、近くの公園のベンチとかで吸ったりしてる‥‥ってなワケで、この話題はまだ終わらないので、明日へと続く。
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