霧の封印
今日、もう1回注射を打つために病院に行ったんだけど、咳が止まらないだけで、あとは普通に動けるようになったから、元気マンマンとは言えないけど、ずいぶんラクになった。それで、病院の帰りに、どうしてもエヴァンゲリオンを打ちたくて、ちょっとだけ駅前の北朝鮮に寄ってみた。あたしは、まだ、プレートが横回転する予告を見てないので、それを見てみたかったのと、あとは、レイの群とシンジの群は見たから、アスカの群が見たかった。もちろん、これらは、見ようと思って見られるものじゃないんだけど、簡単に当たるMFなら、そのうち見られるだろうって思ってた。それで、軽く打つつもりだったんだけど、1500円で、ゲンドウと冬月先生のカットイン予告で当たって、5連チャンしてやめるまで、どっちも見られなかった。どれも、今までに見たことのあるプレミアばっかで、あんまり嬉しくなかった。
だけど、1つだけ嬉しかったのは、ステップアップ予告がレイまで行った時に、「最後のシンジまで行かなかったから弱いな~」って思ったのもトコノマ、登場した零号機がオレンジ色のヤツで、「打撃」で勝利した。これは、2回目なんだけど、前の時は何が何だか分かんなかったのに対して、今回は気持ちに余裕があったから、ジックリと見ることもできたし、ケータイで写真を写す余裕もあった。あいかわらずヘタクソな写真だし、ケータイはシャッターを押してから1拍おいて写るから、零号機が懐中電灯みたいのを拾ったあとのシーンが映ってるんだけど、ちゃんと零号機がオレンジ色だってことが分かる写真が撮れた。
それで、あたしは、マスクをしてたんだけど、ゴホゴホと咳をしながらのパチンコは両側の人に悪いと思って、連チャンが途切れたとこで、サクッと終わりにした。そして、高島屋のボディーショップとソニプラを覗いて、それから帰ろうと思ったんだけど、具合が良くなって、少し外を歩いたら、お腹が空いて来て、何か美味しいものを食べたくなった。それで、高島屋の地下の食料品売り場は値段も高島屋だから、一度帰ってから、自転車で近所のスーパーに行くことにした今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、あたしは、久しぶりに、近くのスーパーじゃなくて、自転車で行く中距離のスーパーに行ったんだけど、何でかって言うと、最近、近くのスーパーのお野菜が異常に高いからだ。良く、たった10円安いものを買うために、隣り町のスーパーまで行くとかって話を聞くけど、サスガのあたしも、そこまでのパワーはない。だけど、おんなじ3本1束の長ネギが、近所のスーパーだと245円もするのに、自転車で10分のスーパーだと98円なんだから、どうしても、あたしの目は中距離のスーパーのほうに向くワケで、あたしのお尻はサドルに乗るワケで、あたしの足はペダルを漕ぐワケで、あたしの気分はジャンが鳴ったあとの小川圭二ってワケで‥‥って言っても、分かる人にしか分かんないと思うけど、とにかく、あたしは、10分ほどのサイクリングを楽しんだってワケだ。
スーパーに到着したあたしは、まずは、お野菜のコーナーを見たんだけど、ナナナナナント! 青森産の太くて長いゴボウが、1本100円だった! 近所のスーパーだと、半分で200円近くもするから、値段的には4分の1くらいの感覚だ。それで、ゴボウが大好きなあたしは、エヴァンゲリオンで勝ったお金があったから、気が大きくなっちゃって、2本もカゴに入れた。それで、ゴボウと言えばキンピラだけど、キンピラはササガキがメンドクサイし、あたしの気分は煮物だったから、ゴボウと鶏肉の煮物を作ることにした。
で、肉のコーナーに行ったら、何よりも安いのが「スナギモ」だったので、一瞬、ゴボウとスナギモの煮物にしようかとも思ったんだけど、スナギモは「国産」て書いてあるだけだったので、不安だからやめにした。それで、次に安かったのは手羽先とかドラムスティックとかムネ肉とかで、あたしの欲しいモモ肉は1番高かった。それでも、産地不明の「国産」なら100gで100円くらいだったんだけど、産地表示とニワトリの飼料まで表示してある安全ぽいほうのモモ肉は、100gで150円以上もした。
だけど、怪しい食品をビクビクしながら食べても美味しくないから、あたしは、オレンジ色の零号機に感謝しつつ、サツマイモを食べさせて育てた熊本県産のニワトリのモモ肉を買うことにした。400g弱で580円くらいしたから、あたし的には、清原のベッドでハダカで寝たほど‥‥じゃなくて、清水の舞台から飛び降りたほどの決意で、カゴに入れた。
それから、一瞬考えた「キンピラ」のことが頭のスミにあったあたしは、ゴボウ以外のキンピラを作ろうと思って、糸コンニャクを買うことにした。糸コンニャクは、ちょっと太めで、色が黒くてブツブツの入ってるヤツにした。あと、100円のチクワも買ったんだけど、ここまで来た時点で、あたしの頭の中のイメージは、ご飯のおかずじゃなくて、どう考えても、お酒のオツマミに切り替わってた。それは、熊本県産のニワトリのモモ肉を買ったからだ。
あたしには、熊本県に住む俳句仲間がいるんだけど、しばらく前に、その人から、ものすごく美味しそうな熊本県の焼酎を送っていただいた。「霧の封印」っていう米焼酎と、「龍宝」っていう芋焼酎で、どっちも幻の焼酎っぽい。それで、今回、熊本県産のモモ肉を買ったので、「その土地のお酒には、その土地の食べ物が何よりも合う」って、どこかの誰かが言ってたような気もするから、ゴボウが青森県産てことは置いといて、楽しんでみることにしたってワケだ。
‥‥そんなワケで、完全に「お酒モード」になっちゃったあたしは、さらにエスカレートして、お魚コーナーにも突入した。それで、シメサバが食べたくなったあたしは、中国産の100円のシメサバと、岩手県産の350円のシメサバを見比べて、やっぱり、値段は高くても安心な岩手県産のほうをカゴに入れた。結局、1000円以上も使っちゃったけど、これで美味しいものを作って、久しぶりにお酒を飲んで、足りないぶんの元気を満タンにする作戦だから、タマのゼイタクを楽しむことにした。
で、帰って来たあたしは、まずは、ゴボウ2本をピーラーで皮ムキして、3cmくらいのブツ切りにして、お水を張ったお鍋の中に入れて、アク抜きをした。それから、別の中くらいのお鍋に、半分くらいお湯を沸かして、そこにゴボウを入れて、細火に煮つつ、モモ肉をヒトクチ大に切って、そこに入れた。お肉は火が通ると縮むから、完成した時にゴボウとおんなじくらいの大きさになるように、ゴボウよりも大きめに切ることがポイントだ。
味付けは、まずはお醤油とドバーッと入れてから、サトウキビのお砂糖をテキトーに入れて、粉末のカツオダシをテキトーに入れて、タカノツメの輪切りになってるヤツをドバッと入れた。あとは、時々味見をして、足りなかったらお醤油やお砂糖をチョコチョコと足してって、火を止める間際に、ニポン酒かミリンを入れれば完成‥‥と言いたいところだけど、強いお酒のオツマミにする煮物は、シッカリと味をしみ込ませることが重要なので、いったん火を止めて、そのまま放置しといて、30分くらいしたら、もう一度火をいれる。
次は、糸コンニャクのキンピラだけど、コンニャクは炒めると水分が出て生臭くなるから、テッテーテキに水気を切っておくことがポイントだ。あたしの場合は、洗濯機の「脱水」を使ってる。まず、まな板の上に、糸コンニャクを横に伸ばすように広げて、食べやすい長さに切る。だいたい、1ヶ所か2ヶ所に包丁を入れる感じだ。それで、それをキッチンペーパーとか、フキンとかでくるんで、洗濯機に入れて、30秒くらい「脱水」をかける。
それから、片手鍋にゴマ油を敷いて、貼りつかないようにお箸でかき回しながら、細火で軽く炒める。そして、いったん火を止めて、お醤油と、お砂糖と、タカノツメの輪切りになってるヤツを入れて‥‥って、ようするに、ゴボウと鶏肉の煮物とおんなじようなもんなんだけど、こっちは、「煮る」んじゃなくて、味を「絡める」って感じなので、お醤油を少しずつ足しながら、細火で混ぜてく。で、いつもは糸コンニャクだけで作るんだけど、今回は、チクワを薄く切ったのも混ぜてみた。
それで、ここまでやってから、まだ夕方だったけど、早めのお風呂に入って、お風呂上りに、煮物にもう一度火を入れてから、シメサバを切って盛り付けして、小皿にワサビ醤油を用意して、小鉢2つは、コンニャクのキンピラ、ゴボウと鶏肉の煮物ってことで、これだけでもベリベリワンダホーなんだけど、小皿にキュウリのキューちゃんまで用意して、パーフェクトラブなオツマミ軍団が完成した。そして、お気に入りのホニャララ焼きの「ロックぐい呑み」に、大きめの氷を入れて、楽しみにしてた米焼酎、「霧の封印」の封印を解き放った。そしたら、これがまた、何とも喩えようのない美味しさで、たしかに焼酎なんだけど、ものすごく香りが良くて、なんか、ニポン酒の原酒みたいな感じだった。
‥‥そんなワケで、焼酎がメッチャ美味しくて、シメサバにも合うし、煮物にも合うし、もう最高だった。煮物もとっても美味しくできて、何度もお替りしたし、まるど温泉にでも泊まりに来てるみたいな気分になって来た。気がつけば、焼酎のボトルはほとんどカラになってるし、あんなにいっぱい作った煮物は半分以上も無くなってるし、何よりだったのは、あれほど苦しかった咳がピタリと止まってたことだ。だから、あたしの場合は、具合が悪くなったら、美味しい焼酎と、タカノツメを使った料理があれば、ナニゲに治っちゃうような気もした今日この頃なのだ。
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