« 猫もハニワもホッタラカシ | トップページ | SNSの中の懲りない面々 »

2007.03.13

ナメクジ大臣の憂鬱

Namekuzi
あたしは、自分が良く覚えてないことで、わざわざ調べるのもメンドクサイ場合には、いつも「ナントカ」でゴマカシてる。最近のエヴァンゲリオン関連だけでも、「ナントカのルフラン」とか、「マゴロク・ナントカ・ソード」とか、「ナントカケーブル」とか、他にもいっぱい使ってる。だけど、いくら良く覚えてないことでも、すごく興味のあることや、すごく重要なことだったら、メンドクサクても、ちゃんと調べて、ちゃんと正確に書くように心がけてる。つまり、あたしが、この「ナントカ」を使ってる言葉は、たいして興味もなくて、たいして重要でもない言葉ってことになる。ようするに、どうでもいい場合に使ってるのが、この「ナントカ」なのだ。

で、「アベ内閣の支持率低下」っていう重要任務をカメムシ大臣からバトンタッチされた松岡利勝農林水産大臣、通称「ナメクジ大臣」は、1年間に500万円も、「ナントカ還元水」ってのを飲んでるらしい。それで、「今どき、水道水なんか飲んでる人はいないでしょう」って豪語したナメクジ大臣が、いったいどんな水を飲んでるのかって言うと、500の小ペットボトル1本が5000円以上もする水だそうだ。それでも、500万円てことは、年間に1000本も飲んでるのかね? それとも、断わることができないような相手から買ってる水だったりして、仕方なくマトメ買いしてんのかね?

そう言えば、アベシンゾーが家族そろって心酔してることでオナジミのカルト教団、「慧光(えこう)塾」の、悪質極まりない霊感商法のメイン商品、「若返りの水」は、アベシンゾー本人が「毎日、愛飲しています」って公言して、広告塔までつとめてるけど、ナメクジ大臣の飲んでる水って、この「若返りの水」なんじゃないの?‥‥なんてことも無責任に言ってみた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、政治家じゃないし、税金からお給料をもらってる公務員でもないから、おんなじ個人のWEB日記やブログでも、あたしがこの「きっこの日記」に書く場合と、政治家が自分のブログに書く場合とでは、言葉の重みも責任も雲泥の差があると思ってる。そして、おんなじ政治家でも、自分のブログに書く場合と、国会の場で発言する場合とでは、さらに差があると思ってる。だから、あたしが、この「きっこの日記」に「ナントカのルフラン」て書いた場合の「ナントカ」と、ナメクジ大臣が国会の場で「ナントカ還元水」ってノタマッた場合の「ナントカ」は、ケタ外れの違いがあると思ってる。

だいたいからして、こんなに無責任な個人のWEB日記でさえも、重要な話題の時には、できるだけ調べて、できるだけ具体的に書くようにしてるってのに、国民から巻き上げた税金で生活してる政治家が、それも、大臣ともあろう立場の者が、年間に500万円、5年間の合計で2880万円も使ってた光熱費や水道代について、オオヤケの場で質問されてんのに、「ナントカ還元水」ってノタマッた挙句に、「今どき、水道水なんか飲んでる人はいないでしょう」とはナニゴトだ! ちゃんと、「安倍さんからエコウ塾の『若返りの水』を買うように強要されて、5年間で2500万円以上買えば、自分が総理になった時に、必ず閣僚入りさせてやるって言われたんです」って言ってみろよ!(笑)‥‥なんてギャグはともかくとして、何よりも不自然なのが、アベシンゾーの異常なまでのナメクジ擁護だ。

カメムシ大臣しかり、ナメクジ大臣しかり、昆虫並みの知能のアベシンゾーから見たら、おんなじ昆虫仲間だから擁護したくなるんだろうか?‥‥って、誰よりも支持率を気にしてるアベシンゾーなんだから、そんなことはアリエナイザーで、普通なら、2人ともソッコーで更迭するとこだろう。百歩譲って、カメムシ大臣の場合は、あくまでも「失言」なんだから、擁護するのは理解できる。だけど、今回のナメクジ大臣の場合は、本来は1円も掛かんない議員会館の事務所の光熱費や水道代が、ホントに5年間で2880万円も掛かったって言うんなら、それは、政治資金収支報告書に虚偽の記載をしたってことになる。つまり、立派な「政治資金規正法違反」てワケで、刑事告発されるべき悪質な犯罪だ。だからこそ、野党議員は、しつこくしつこく質問してるワケで、ナメクジ大臣が、きちんとホントのことを話さない限り、この問題は終わらないのだ。それなのに、必死に擁護し続けるアベシンゾーは、異常としか思えない。

普通の感覚で言えば、総理大臣であるアベシンゾーこそが、ソッセンして、ナメクジ大臣の政治資金収支報告書を公開させて、そこに虚偽の記載があれば、国民に謝罪して、ナメクジ大臣に対しては、それなりの対処をすべきとこだろう。これこそが、自らを「私はこの国の権力の頂点にいる!」と言ってハバカラナイ、恥知らずのアベシンゾーが総理大臣であることの役割であり、これこそが、指導力ってもんだろう。だけど、木魚とおんなじで、叩いてもポクポク鳴るだけのカラッポのオツムのアベシンゾーは、こんな最低最悪の大ウソつきオヤジをナゼだか必死に擁護し続けてる。今や、国民の7割近くがナメクジ大臣に対して怒ってるってのに、それでも、ナゼだか必死に擁護し続けてる。まるで、ナメクジ大臣の政治資金収支報告書が公開されたら、自分も困ることになるみたいに、ナゼだか必死に擁護し続けてる。

実際、自民党の内部からも、「本来は無料のはずの光熱水費が、こんなに掛かっているのは誰が見たっておかしい」って声が噴出してるし、笹川尭党紀委員長は、「私も、毎日、還元水を飲んでいますが、還元水の機械は1台20万円程度で、1度取り付けた後はほとんどお金は掛かりません」って言ってる。そして、もしも、笹川委員長が言ってるような機械を取り付けたんだとしたら、それは「設備費」として記載すべきであって、間違っても「光熱水費」にはならない。だから、どっちに転んでも、ナメクジ大臣の言ってることはモンゴル800‥‥じゃなくて、ホンダS800‥‥じゃなくて、嘘八百ってワケで、これほど必死になって隠し続けてる裏には、あまりにもワンダホーなドロドロの疑惑がマウンテンだ。

その中の1つが、去年の6月に、「出資法違反容疑」で、福岡県警の家宅捜索を受けた資産運用コンサルタント会社、「エフ・エー・シー」と、その関連団体、「WBEF」との癒着の問題だ。ナメクジ大臣は、この「WBEF」を後援団体の1つにしてて、資金集めのパーティーのパーティー券を買ってもらってる。まあ、それだけなら、どの政治家もやってる普通のことで、別に何の問題でもないんだけど、ナメクジ大臣の場合は、こうして集めたお金を政治資金収支報告書に記載しないで、そのままポケットに入れてたのだ。この「WBEF」に買ってもらった2005年12月のパーティー券も、100万円ぶんも買ってもらったのに、政治資金収支報告書にはヒトコトも記載しなかったのだ。

政治資金規正法では、1回に20万円を超えるパーティー券を購入してもらった場合には、必ず、政治資金収支報告書に、相手の企業名や代表者の個人名などを金額とともに記載しなきゃいけないキマリになってる。だけど、ナメクジ大臣は、他の企業や個人などの名前はちゃんと記載してるのに、この「WBEF」を始め、いつくかの団体の名前だけをナゼが記載しなかった‥‥つーか、自分の政治資金管理事務所に指示して、記載させなかった。

で、ナメクジ大臣が、何でそんなことをしたのかって言うと、まずは、この怪しげな「エフ・エー・シー」と「WBEF」について説明しなくちゃなんない。この2つは、基本的には同じ穴のムジナで、簡単に言えば「グル」だ。「WBEF」のほうが、全国を回って、騙されやすそうでお金を持ってるヤツラを集めて、良くある「起業家セミナー」を開催する。そして、そのワナにはまったヤツラから、違法にお金を集めるんだけど、そのお金の行き先が、「エフ・エー・シー」ってワケだ。それで、全国の約8000人から、約130億円ものお金を違法に集めたので、福岡県警の家宅捜索を受けたってワケだ。

それで、この怪しげな団体、「WBEF」は、ナメクジ大臣とおんなじ熊本県出身の参院議員、自民党の魚住汎英(ひろひで)ともベッタリと癒着してて、魚住汎英のパーティー券も、250万円ぶんも買ったりしてる。で、この「WBEF」が、ナメクジ大臣や魚住汎英にお金を払って、何をお願いしてたのかって言うと、この団体を「NPO法人」として認可してもらうための根回しだったってワケだ。内閣府から「NPO法人」として認可してもらえれば、今まで以上に、お金集めもしやすくなるし、全国の小銭を持ったヤツラを騙しやすくなるってことだろう。

そして、ここまででもゴチャゴチャしてるのに、ここで、もう1人、どうしても登場してもらわないと困るオッサンがいる。それが、「インド文化協会」の会長、内田信也だ。内田信也は、内田大円ていう別名で、チベットナントカで糖尿病が完治するとか、そういうタグイの本をいろいろと出してる、アッチ系のオッサンなんだけど、これがまたまた熊本県出身で、同郷のナメクジ大臣とは十数年ものつきあいで、双方が「友人」だって認めてる。そして、「WBEF」にナメクジ大臣を紹介したのが、この内田信也なのだ。

‥‥そんなワケで、つまり、「エフ・エー・シー」と「WBEF」は、全国でのお金集めをしやすくするために、「NPO法人」になりたかった。それで、お金さえ払えば内閣府に根回しをしてくれるような政治家を探してた。そこで、目をつけたのが、地元出身の政治家であるナメクジ大臣と魚住汎英だったってワケで、「WBEF」はナメクジ大臣や魚住汎英にツテが無かったから、この2人の政治家とベッタリ癒着してた「インド文化協会」の会長、内田信也に頼んで、紹介してもらったっていうアラスジだ。そして、内田信也から「WBEF」を紹介されたナメクジ大臣と魚住汎英は、「WBEF」に大量のパーティー券を買ってもらい、2人とも、そのミカエリとして、「WBEF」を「NPO法人」にするようにって、内閣府に働きかけたのだ。

この、ナメクジ大臣と魚住汎英の2人の自民党議員と、「インド文化協会」の会長、内田信也、そして、怪しげな資産運用コンサルタント会社、「エフ・エー・シー」と、その下位組織である「WBEF」との癒着は、とてもマトモとは思えない。たとえば、去年の4月に、「インド文化協会」が主催して行なわれたインド旅行には、「WBEF」の関係者、約100名とともに、魚住汎英も参加してる。そして、ナメクジ大臣にも、内田信也から参加の依頼があったけど、ナメクジ大臣は日程が合わなくて参加できなかったそうだ。

まあ、これだけなら、政治家が、自分の後援団体の旅行に参加したってだけのことだけど、莫大な負債を抱えてて、少しでもお金が欲しい魚住汎英は、とても政治家とは思えないようなこともしてるのだ。どっかからマトメ買いして来た大量の囲碁のセットを内田信也に頼んで、「WBEF」に買ってもらったのだ。モトデがいくらなのか分かんないけど、「WBEF」は2500万円を内田信也に支払い、内田信也はそのうちの2000万円を魚住汎英に渡してる。つまり、内田信也の仲介料は500万円てワケで、このお金の流れを見ても、コイツラの癒着具合が分かるだろう。さらには、「WBEF」から「インド文化協会」へ、寄付って名目で、億単位のお金が流れてるって話も出てるんだから、とてもマトモな関係とは思えない。

‥‥そんなワケで、このウサン臭いドロドロの泥沼の真ん中に鎮座してるのが、「今どき、水道水なんか飲んでる人はいないでしょう」とウソブき、1本5000円もする「ナントカ還元水」を年間に500万円ぶんも飲んでるって言ってるナメクジ大臣なんだから、まったくもって、トンデモナイ話だろう。さらには、特定の団体からお金をもらい、そのミカエリとして内閣省に働きかけた問題については、「私は『よろしくお願いしたい』と言っただけで、これは働きかけや要請には当たらない」ってノタマッたのだ。これこそが、今の国会で、野党議員からの質問に対して、トンチンカンな答弁でゴマカシ続けてるナメクジ大臣の本性だろう。そして、現在、福岡県警は、「WBEF」の上部組織、「エフ・エー・シー」が、最初からお金を騙し取る目的で架空の投資話をデッチ上げたとして、同社の代表者や幹部たちを詐欺容疑で逮捕するために、捜査を続けてる。「WBEF」が、全国の約8000人を騙して集めた約130億円ものお金は、すでにほとんどが使い果たされちゃってて、もう10億円しか残ってない。そして、このお金が流れたのが、ナメクジ大臣を始めとした、ウサン臭い熊本ネットワークの面々なんだから、この会社や団体の代表者や幹部たちが逮捕されたら、そのお金を受け取ってたナメクジ大臣は、今度はどんなイイワケをするんだろうか? 「今どき、くれるって言うお金をもらわない人なんかいないでしょう」とでも言うんだろうか? もちろん、それまで、大臣のイスにしがみついてられたら‥‥じゃなくて、貼りついてられたらの話だけど。ナメクジだけに(笑)‥‥なんて思う今日この頃なのだ。


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ 1日1回、応援のクリックをお願いしま~す♪
   ↓   ↓
人気blogランキング


★ 好評発売中です!こちらもよろしくです♪
   ↓   ↓  
書籍版「きっこの日記」総合案内所


|

« 猫もハニワもホッタラカシ | トップページ | SNSの中の懲りない面々 »