イルカはキューキュー、牛はモーモー
4月11日の「世界で孤立するニポン」、13日の「イルカに乗ったアベシンゾー」に続いて、今日もイルカの問題を取り上げようと思う。それは、その後もたくさんのメールが届いていることと、あたし自身が、問題のイルカ漁の映像を観たので、少しだけ自分の考えを書ける状況になったからだ。それで、まずは、今回の問題の原点、つまり、「ニポンの一部地域の人たちがイルカを食べてることに対しての海外からのバッシング」ということに関してだけど、これは、あたしが思ってた以上にエスカレートしてるみたいだ。それも、ウスウスは感じてたけど、やっぱりアメリカで騒いでるみたいだ。この前も、アメリカのテレビで「ニポンの残酷なイルカ漁」のドキュメンタリーを放送してたってメールを紹介したけど、その後、次のようなメールも届いた。
お名前:N
E-mail:xxxxx@xxxxx.edu
コメント:始めまして。いつも拝見しております。私はアメリカ・マサチューセッツ・・・というか、松坂のいるレッドソックスの本拠地・ボストンに住むものです。現在はボストン近郊の学生です。先日のイルカの日記にビックリしています。というのも、同じ内容の英文メールが、数ヶ月前に私のアドレスに送られてきたのですが、私の学校の全生徒に対して一括送信されていたのです。幸運な事に、私は誰からもこの件に関して突っ込まれませんでしたが、ここまで広がっていることにびっくりしています。この調子だと、アメリカ国内の大学等でこのメールは多く発信されているのではないでしょうか。実際にイルカを食している地域もあるということなので、「火の無いところに・・・」のようなものなのでしょうが・・・。ただ、煙がモクモク出過ぎちゃった感じですね。火は小さいのに・・・。それでは。
お名前:M
E-mail:xxxxx@xxxxx.com
コメント:きっこさんはじめまして。いつも日記楽しみに読ませて戴いています。ちょっと読むのが遅れてしまいましたが、12日のブログでイルカ漁のことが書かれていたのでメールしました。私は海外在住なのですが、先日、こちら現地の友人から、以下のようなメールが届き、さらに、日本人の残酷なイルカ漁を止めさせるにはどうすればいいか意見を聞かせてくれ!という追加のメールまで来て、少々困惑していたところです。あまりタイムリーなので、メールさせていただきました。以下にその友人からのメールをコピペします。
----- Original Message -----
From: M Y Dear friends
- please look at the video The video - http://www.glumbert.com/media/dolphin
This is a really shocking video... but its so real... so real to show us an example of our sinful human nature.God does not want us to use nature to fulfil our sinful human nature. Our environments; animals; plants; they don't exist to be used in this way. Especially; dolphins whales have similar brain size and high intelligence as human... those fishermen must know that. We can use natural resources animals only to support simple life to fulfil our necessity... and we should be satisfied and thankful with it. Why human become so stupid and greedy?
Please watch this video... this is only an example... that is hidden from most of people's eye; but I've seen too many already...
メールの最初の部分はその現地の友人が(英語が母国語です)日本語で書いて送ってきたものです。それからお分かりいただけるように、この友人は外国人(日本人ではない)にも関わらず、日本語に堪能で、日本人の友人がたくさんおり、日本の文化も周知しているはずの人間です。この友人は、おそらく自分の知っている日本人すべてにこのメールを送ったと思われます。転送元のメールは、日本人の名前でした。私は、このもともとのメールが日本人によって書かれたものだということに驚きました!文中にあるビデオを見ていただければ解ると思いますが、最後に、イルカの肉がどうやら鯨の肉として売られている、ということを示唆する映像もあります。私はこのビデオの存在について知らなかったので、他の現地の友人に話したところ、彼もこの「日本人による残虐なイルカ殺し」は以前こちらのテレビで報道されていて(夜7時のニュースのような、お茶の間で皆が見るような番組で)、どうやらこのビデオと同じ映像が流れていたようですので、こちらではかなり一般的に知られていることのようです。外国人は(とくに西洋人?)は、こういった事柄を感情的に捉える傾向がありますよね。このメールが送られてきたとき私が感じたのは、「確かにイルカが酷く無造作に殺されているけど、他のすべての動物・家畜・はては人間まで無造作に扱われたり、命を絶たれたりしているのに、”イルカの知能が人間と同じくらいだから”という理由で、イルカ漁のことだけ取り上げて感情的になる意味ってどれだけあるの?」でした。まあ、この感想は友人には言っていませんが。海外事情として、ご参考になればと思いメール致しました。いつも興味深い情報を共有してくださって、ありがとうございます。体に気をつけて、がんばってください!応援しています。万が一の場合ですが、もしこのメールを日記に転載される場合には、友人の日本語の部分は転載をご遠慮いただけますか?その他の部分はどうしていただいても結構です。
‥‥そんなワケで、今日も長くなりそうなので、「いかがお過ごしですか?」は割愛してサクサクと行くけど、まずは、このメールの中の英文メールを「きっこアバウト訳」してみる。
「これは、本当に衝撃的なビデオです。私たち人間に、自然界の頂点に君臨している人間の罪深さを見せてくれています。しかし、私たちの周りの環境、動物、植物は、私たち人間からこのように扱われるために存在しているのではありません。そして、人間と同じ大きさの脳を持ち、とても知能の高いイルカやクジラな対しては、特に考えなくてはなりません。しかし、このビデオでイルカを殺している日本の漁師たちは、そのことを知りません。私たち人間は、野生動物という天然資源に対して、必要最小限しか利用することを許されていません。そして、私たちは、それで満足、感謝をしなくてはならないのです。しかし、このビデオを見れば分かるように、人間はどうしてこれほど愚かで貪欲なのでしょうか?」
で、この英文メールの前にあったニポン語の部分は、Mさんの言う通りに削除したんだけど、ニポンの政府宛に抗議のメールを送るようにとの内容が書かれてて、政府のメールアドレスまでが添付されてた。そして、この2通の他にも、アメリカの別の州の大学に留学してる人からの同様のメールが3通、カリフォルニアで働いているニポン人からの同様のメールも1通あった。だから、それだけで断言することはできないけど、アメリカやカナダを中心とした英語圏で、このイルカ漁のビデオのURLやニポンに抗議する文面のメールが、そうとうなイキオイで広がってるように感じた。そして、何よりもウサン臭く感じたのは、Mさんも指摘しているように、この英文メールが、ニポン人によって書かれたものだってことだ。で、次のメールを紹介する。
お名前:G
E-mail:rxxxxx@xxxxx.com
コメント:きっこさん、はじめまして。いつも日記読んでいます。イルカ大虐殺の件については、私も最近知人からメールをもらって初めて知り、とても驚いていたところです。そのメールは、イルカ大虐殺をやめさせる為の署名活動に参加して欲しいという趣旨のもので、大虐殺の様子を撮った動画も一緒に送られてきました。リンクを添付しますので、ご覧ください。
http://www.glumbert.com/media/dolphin(動画)
http://www.elsaenc.net/info_dolphin.html(署名用)
どうやら、最初はカナダでこの映像が流されてたらしく、そこからYou Tubeへ流れていったのかなと思います。カナダって、アザラシやアシカの大量虐殺を毎年行っていて、彼らも他の国々から非難されてますよね。私は日本でのイルカの件は動画で見てショックでしたし、できることならやめて欲しいと思うけど、自分たちに向いている批判の目をそらしたくて日本の状況を動画で送っているのかなあ?って思いました。でも、きっこさんが和訳してくださった動画につけられてるコメント、あれは、絶対日本人が書いてると思います。だって、英語がネイティブじゃないですよね。ちょこちょこ間違ってるし・・・。そう、思われませんか??
‥‥そんなワケで、頭脳は子供でもベッドでは大人、迷探偵キッコナンが登場するまでもなく、あたしが推理した答えは、ニポンの動物愛護団体の人間が、自国のイルカ漁をやめさせるために、海外からの批難を煽る目的で、ビデオのURLや英文メールを無差別にバラ撒いたんじゃないのか? そして、自分たちのことをタナに上げて、他人を批判するのが大好きな一部の人たちが、騒ぎ出したんじゃないのか?‥‥ってことだ。
あたしも、このビデオを見てみたけど、このビデオだけを見た感想としては、とてもショックだった。あたしに限らず、ほとんどの人は、大きなカマみたいな包丁で首を掻き切られたイルカたちが、大量の血を噴き出しながら、バタバタともがき苦しんでる映像を見れば、「かわいそう」「ひどい」「野蛮」と感じると思う。だけど、あたしは、今回のことで、他の動物たちがどんなふうに屠殺(とさつ)されてるのか、何本もの映像や画像を見てみた。生きたままの馬の首を大きなカマのようなもので掻き切って、大量の血が噴き出し、倒れてケイレンしながら絶命して行く映像。まだ意識のある牛を逆さ吊りにして、ノドを掻き切って殺す影像。何頭もの犬を棒で殴り殺し、皮を剥いでその死体を並べている画像。そして、見ていて何よりもつらかったのは、病気で弱った牛を生きたまま大きなシュレッダーに入れてしまう映像だった。巨大な螺旋状のスクリューのような刃がゆっくりと回転しているところに、生きたままの牛が入れられ、モーモーと鳴きながら、体が引きちぎられて行くのだ。そして、これらは、すべて、アングロサクソンや中国人など、外国人たちによる屠殺の様子を伝えているものだった。
ニポンで捕獲して殺してるイルカの数は、年間に1万5000頭前後だそうだけど、アメリカで屠殺してる牛の数は、年間に3500万頭だ。年間に3500万頭ってことは、1日に約10万頭もの牛を殺してるワケで、アメリカの屠殺場が1日に8時間稼動してるとしたら、ニポンが1年間に殺してるイルカの数は、アメリカで殺されてる牛の数のわずか1時間ぶんにしかすぎない。そして、これは、あくまでも牛だけの数であって、豚やニワトリの数も入れると、アメリカで食用のために殺されてる動物の数は、軽く1億を超える。軽く1億を超える動物を殺している国の人たちに、1万5000頭のイルカを殺してることを批難できるのだろうか?
それとも、家畜と野性動物とで命の重さに違いがあるって言うのだろうか? それなら、マグロを始めとしたお魚たちも野生動物だけど、イルカがダメでマグロがいいのは知能の問題なんだろうか? 頭のいいイルカを殺すのはダメだけど、頭の悪いお魚なら殺してもいいってこと? もしもそうだとしたら、知的障害者に対して、「ああいう人ってのは人格があるのかね?」と言って、「安楽死」を匂わせる発言までした石原慎太郎とおんなじ感覚じゃん。
ニポンのイルカ漁を批難してるニュースや雑誌の記事、サイトなどでは、イルカ漁の残酷さをアピールするために、イルカの血で赤く染まった海を紹介してるとこが多かった。中には、昔の絵葉書みたいに、わざわざ海を真っ赤に着色してる写真まであった。だけど、あたしが見た、牛や豚の屠殺の映像でも、ものすごい量の血が噴き出していた。詳しいことは分かんないけど、掻き切られた牛の首から噴き出した血は、何十リットルもあるんだと思う。そして、その大量の血は、工場の床の排水用の溝へと流れ込み、あたしたち消費者の目に触れないように処理されてるってだけのことで、もしも、その血を海に流し込めば、イルカ漁とおんなじように、海は真っ赤に染まるだろう。それどころか、ニポンで殺してるイルカが1万5000頭なのに対して、アメリカで殺してる牛は3500万頭なんだから、小さな入り江どころか、太平洋がぜんぶ真っ赤に染まるかもしんない。
ニポンのイルカ漁を「残酷」だと言って批難しながら、バクバクとハンバーガーやステーキを食べてるアメリカ人たちは、一度、自分の国の牛の屠殺場を見学に行ってみたらどうだろうか。今は、牛を苦しませないようにと、まず、牛の額の部分に電極を当てて、強い電気ショックで気絶させてから首を切るそうだけど、屠殺場で働く従業員の証言によると、約3割から4割の牛は、電気ショックが効かずに、意識のあるまま首を切られてるそうだ。一度の電気ショックが効かなくても、二度、三度とやれば気絶させられるそうだけど、次から次へと流れてくる牛に対して、そんなことをやってる時間はないそうだ。つまり、多くの牛たちは、イルカ漁の映像とまったく同じように、意識のあるまま首を掻き切られてたってワケだ。たしかに、伊豆の伊東の富戸(ふと)のイルカ漁の映像はショックだけど、こんな映像をバラ撒いて「ひどい」とか「野蛮」だとか言うのなら、牛や豚の屠殺の映像も一緒に見せるべきだと思う。
ずいぶん前から、タバコの箱に、「肺ガンになる」とか「死ぬ確率が高くなる」とか書かれるようになったけど、それとおんなじように、スーパーで売られてる牛肉のパックにも、牛を屠殺してる写真でも貼りつけてみたらどうだろう。精肉売り場に大型モニターを置いて、屠殺場の映像を流し続けみたらどうだろう。もちろん、そんなことは、現実にはアリエナイザーだし、そんなことをしたら、肉の売り上げがガタッと落ちちゃうことウケアイだ。つまり、牛肉を食べてるのにイルカ漁に文句を言う人たちってのは、残酷な現場を見たかどうかだけの問題のように思う。一滴の血も流さずにイルカを網で捕獲して、誰にも見られない工場の中に運び、そこで殺してたなら、こんなにバッシングされることはなかったと思う。逆に、自分たちが毎日食べてる牛肉でも、自分たちの目の前の広場かどこかで、公開処刑みたいに屠殺してたとしたら、今度はそっちがバッシングの対象になってたと思う。そう考えると、ニポンのイルカ漁に対してバッシングしてる人たちって、結局は、自分の見たくない世の中の影の部分を見せられたことに怒ってるだけで、ものすごく偏ってると思う。
‥‥そんなワケで、あたしは、一般の人たちの目に見える場所で殺してるか、それとも見えない場所で殺してるかってだけの違いで、それがイルカであろうと牛であろうと、人間が生きてくために他の動物を犠牲にしてるって点では、まったくおんなじだと思った。だけど、1つだけ違うことがある。それは、自分たちが生きてくために、他の動物の命を犠牲にしてるってのに、そこに、感謝の気持ちも何もないどころか、殺戮そのものを楽しんでるような異常なケースもあるってことだ。
アメリカのウエストバージニア州のムーアフィールドってとこにある「プリグリムズ・プライド」っていう養鶏施設は、皆さんオナジミのケンタッキーフライドチキンのための鶏肉を作ってる工場なんだけど、この施設で、あまりにも残酷なニワトリの殺し方をしてるって話を聞いた動物愛護団体の人間が、2003年10月から2004年5月まで調査員を潜入させて、隠しカメラでその様子を撮影した。
これは、ネット上でも公開されて大問題になったけど、見た人はみんな自分の目を疑うような残酷なものだった。作業場にガンズ&ローゼズのロックを大音量でガンガンに流しながら、ずらりと並んだ従業員たちが、リズムに乗って、仲間と笑って話しながら、次々と生きたニワトリを壁に叩きつけて行く。床は、息絶えたニワトリの死骸が埋め尽くし、その中にまだ息のあるニワトリがいると、従業員は足で踏みつけて殺している。中には、ニワトリの死体にツバを吐きかけている者までいるのだ。
この残酷で異常な映像が公開されたことによって、ケンタッキーフライドチキンは、「当社はいかなる環境下でも、鶏肉提供者の動物に対する虐待を許容するつもりはありません。虐待が完全になくなったという確証を得るまで、同養鶏施設からの鶏肉の購入を停止いたします。」ってコメントを発表した。だけど、これは、あくまでも、隠し撮りによって発覚した、たった1ヶ所の施設の話であって、先住民族を大量虐殺してアメリカ大陸を略奪したアングロサクソンのことだから、他の施設だって似たようなことをしてるだろう。
‥‥そんなワケで、あたしの極めて個人的な見解を言えば、イルカ漁はやめて欲しいと思う。イルカしか食べるものがないんなら仕方ないけど、今は、他にもたくさん食べ物があるんだから、もう、やめて欲しいと思う。だけど、ここがカンジンなとこだけど、他の動物を残酷に殺しまくってる国のヤツラからは、文句なんか言われるスジアイはないと思う。ニポンのイルカ漁に対して文句を言っていいのは、1匹の動物も殺さずに、全国民が野菜しか食べてない国の人間だけだと思う。
だけど、そんなことは置いといて、何よりもあたしが「おかしい」と感じたのは、人間が他の動物の命を奪う行為について問題にするんなら、もっと重要なことがあるんじゃないの?ってことだ。それは、毛皮のコートのために、殺されて皮を剥がされてる動物たちの問題だ。牛にしたって、豚にしたって、イルカにしたって、クジラにしたって、「食べるため」に殺してるワケだから、家畜だの野生動物だの絶滅危惧種だのって区別するのは人間サイドの都合の問題であって、目的としてはおんなじだ。たとえば、今、絶滅危惧種を殺して食べることを批難してる国の人たちだって、地球上のすべての生き物が絶滅危惧種になったとしたら、テキトーにイイワケをしながら、何らかの動物を殺して食べるだろう。
だから、あたしの感覚だと、「絶滅危惧種だから殺したらダメ、いっぱいいる動物なら殺してもいい」って理屈は、まったく理解できない。どんな生き物でも、命の重さは一緒だと思うし、他の命をいただいて生きて行くしかないあたしとしては、常に、「感謝して残さずに食べる」ってだけの話だ。それに、「いっぱいいる動物なら殺してもいい」って理屈が通るんなら、1番いっぱいいて、この地球をメチャクチャにしてる人間こそ、カタッパシから殺しちゃえってことになる。結局、「人間だけは特別」って意識を持ってるヤツラに限って、ナンだカンだって屁理屈を言うんだと思う。
で、話はクルリンパと戻るけど、あたしは、ニポンのイルカ漁に文句を言うんなら、その前に、毛皮のコートを作るために殺されてる動物たちのことを問題にすべきだと思う。ニポンでは、ちょっと前に、ペットのフェレットを虐待している画像を匿名掲示板にアップしてた男が逮捕されたけど、もともとフェレットは、毛皮の原料として飼育、繁殖させられてる動物で、毎日のように、数え切れないほどのフェレットが殺されてる。フェレットの場合は、細長いコップのような筒を頭から首のところまでかぶせて、それを思いっきりひねって、首を折って殺すそうだ。
動物を虐待して、その画像を不特定多数の人に見せて喜ぶなんて、完全に頭のおかしい異常な人間だと思うし、当然、絶対に許される行為じゃない。だけど、1匹のフェレットを虐待した男が逮捕された現実の裏に、仕事として毎日のように何十匹ものフェレットを殺してる人たちもいるってことだ。匿名掲示板にアップされたフェレットを虐待する画像を見て、たまらない気持ち、ガマンできない気持ちになった人たちは、何百匹ものフェレットが殺されて、皮を剥がされて、毛皮のコートにされてる事実については、何とも思わないんだろうか? もしも、そうだとしたら、今回のイルカ漁の問題と、すごく似てる感覚だと思う。ようするに、イルカを殺してる映像を見せられたからニポン人を残酷だと批難するけど、牛を殺してるとこは見てないから平気で牛肉を食べることができるって感覚だ。
他にも、キツネを始めとして、数え切れないほどの動物たちが、毛皮を剥がされるために殺され続けてる。そして、そのほとんどは、ペットとしても飼われているような可愛い動物たちだ。あたしは、こうした殺戮は、食べるために殺すことよりも、何倍も罪が重いと思う。だけど、あたしたちは、こうした殺戮を責めることはできないとも思ってる。それは、ほとんどの場合、毛皮のために動物を殺してるのが「貧しい国」の人たちで、その毛皮を買ってるのが、ニポンを始めとした「豊かな国」の人たちだからだ。つまり、あたしたちの国に需要があるから、こんなにも残酷な殺戮が行なわれ続けてるワケで、需要を与えてる国で暮らしてるあたしは、キツネやフェレットを殺してる人たちを責めることはできない。もしも、責めるんなら、ニポンで毛皮を売ってる企業や、ニポンで毛皮を買ってる人たちを責めるべきだと思う。
‥‥そんなワケで、いろいろとトッチラかっちゃったけど、あたしは、ナニゴトも「まずは自分から」だと思ってる。たとえば、毛皮の問題なら、毛皮を着てる人に文句を言う前に、まずは自分のことを見てみると、あたしは、サスガに毛皮のコートなんかは持ってないけど、首のとこだけにラビットファーがついたショートコートを持ってる。そして、そういった直接的なこと以外でも、あたしの持ってるお洋服のメーカーが毛皮のコートも扱ってたとしたら、あたしは普通のワンピを買っただけでも、そのメーカーに貢献したことになるワケで、結果として、毛皮産業にも貢献してたことになるワケだ。そんなふうに考えたら、山奥で自給自足の生活をしてる仙人みたいな人じゃない限り、他人の食生活や着る物、生活スタイルや考え方に対して、意見なんか言えないと思う。だって、街で普通に生活してる人間なら、どんなにキレイゴトを言ったって、多かれ少なかれ、環境を破壊して、他の生き物の命を奪って生きてるからだ。だから、あたしは、まずは自分の生活を見直してみようと思った今日この頃なのだ。
★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
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※一応、以下の3つをリンクをしておきますが、マトモな感覚の人なら、しばらくは食欲がなくなるほど残虐なので、見ようと思う人は、自己責任で見てください。
「世界中に流されてる伊豆の富戸のイルカ漁の映像」
http://www.glumbert.com/media/dolphin
「ケンタッキーフライドチキンの契約養鶏施設での虐待映像」
http://www.petatv.com/tvpopup/Prefs.asp?video=pilgrims_web
「その他の家畜や動物たちの屠殺の映像や画像」
http://jazzmens.net/vegetarian/pics_killed.htm
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