ときめきメモリアル
この書き出しだと、たぶん99%の人が読むのをやめちゃうと思うけど、あたしが今やってるRPG、「天外魔境3」も、いよいよ佳境に入った。毎日、30分とか、40分とか、45分とか、47分とか、この辺、細かく刻んでっちゃうけど、チョコチョコとやってて、最後のボスの手前くらいまで到達した。最初は、なかなか進まなくて、ずいぶん苦労してたんだけど、何人かの読者から、「無限にお金を増やす裏ワザ」とか、「最強のアクセサリーのレシピ」とか、チョー役に立つことをいろいろと教えてもらったオカゲで、ワリとサクサクと進むようになった。だけど、それが災いして、そんなにレベルが上がってないうちに、最後のボスのあたりまで来ちゃって、このままじゃ絶対にボコボコにされると思って、しばらくの間、レベルアップに精進してた。それで、レベルが80になったら、最後のボスをぶっ飛ばしに行こうと思ってて、ゆうべ、レベルが80になったから、最後のボスの「ぜクウ」って野郎をぶっ飛ばしに行った。
それなのに、ああ、それなのに、それなのに‥‥必死こいてやっつけたと思ったのもトコノマ、こっちのメンバーだった壱与(いちよ)が、やっつけたハズのゼクウの剣で刺されて、そしたら、壱与がゼクウの仲間になっちゃって、挙句の果てに、黄金のピラミッドみたいな空中神殿が登場して、「そこで待ってるから来い!」なんて言われちゃった。それで、その神殿に行くためには、今まで旅して来たぜんぶの大陸を回って、7つの「竜の玉」を集めなくちゃなんない‥‥って、突然、「ドラゴンボール」みたいな話になっちゃった。だから、ものすごくメンドクサかったんだけど、とにかく、その「竜の玉」をぜんぶ集めて、竜宮城に行って、ドラゴンの背中に乗って、その神殿まで連れてってもらった。そしたら、見るからに強そうなロボットが2台、有無を言わさずに襲いかかって来た。
で、あたしは、睡魔とも戦いながら、見るからに強そうなロボット2台とも戦ったんだけど、なんのことはない、ただ単にパワーがあるだけで、地道に通常攻撃と回復魔法を繰り返してたら、普通に勝てた。それで、神殿の内部に突入したんだけど、そこは、地上に戻れるワープゾーンと、体力を回復できるセーブポイントも完備してたから、なんか、リゾート地の別荘に来たみたいな気持ちになっちゃって、ココでセーブして終わりにした。だから、あとは、きっと、この神殿の奥まで行って、復活したゼクウと裏切り者の壱与をぶっ飛ばせば、このゲームもエンディングだと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、今回のマクラは、1週間くらい前に書いて、そのまま放置してたものなので、マクラと、ここからの本編とに、大きな変化がある。それは、「すでに天外魔境は終わった」ってことだ。結局、空中に浮かぶ神殿の中が、思ったよりも大変で、特に、床が消えちゃう迷路みたいなとこが大変で、何度も何度も何度も何度も失敗してるうちに、メンバーたちのレベルがどんどん上がって、ついに、レベル90近くになっちゃった。それで、最後のボスのとこに辿り着いたら、自分たちが強すぎて、何の苦労もしないで、何も持ち物も使わないで、普通に戦ってたら普通に勝っちゃった。
ちなみに、メンバーは、攻撃役が主人公のナミダで、回復役が牛坊主で、サポート役がツグミで、ゲームの後半からラストまで、一度もメンバーチェンジはしなかった。だから、変な猫のミヤとハニワのトンカラリンだけじゃなくて、弓の使い手の為朝も、二刀流の藤兵衛も、怪力の鬼一番も、一度も使わなかった。お金だけはインチキして稼いだから無限にあったので、一応、メンバー全員に最高の武器と防具とアクセサリーを装備させてたんだけど、まったく無意味だった。それから、自分のお店で売り出したおまんじゅうに、「きっこ饅頭」って名前をつけて、刀には「マゴロクソード」って名前をつけて、両方とも自分で買って持ち歩いてたんだけど、それも何の意味もなかった。
でも、それなりに楽しめたし、長かったあたしの旅も終わった‥‥なんて感慨にふけってるヒマもなく、あたしの手元にも、この「天外魔境3」と一緒にプレゼントしてもらったゲームが、「トルネコの大冒険3」「ミスト3」「必殺裏稼業」「ダービースタリオン4」「桃太郎電鉄7」「ときめきメモリアル3」‥‥って、まだまだいっぱいある。それで、次は何をやろうかと思ったんだけど、サスガのRPG好きのあたしも、長い長い「天外魔境3」が終わったばっかなんで、またすぐにRPGをやるパワーはなかった。その上、これらのゲーム名を見れば分かるように、どれも「3」とか「4」とか「7」とかなので、どのゲームもやったことのないあたしにとっては、きっと苦労するハズだ。
それで、このゲームをプレゼントしてくれた人が、「なかなか面白かった」って言ってた「ときめきメモリアル3」をやってみることにした。ゲームに無知なあたしでも、このタイトルだけは耳にしたことがあるし、恋愛シミュレーションゲームだって言うから、この中じゃチョロイほうだと思ったからだ。それで、とにかく、ゲームをスタートしてみたんだけど、自分の名前を登録したり、生年月日や血液型まで登録したり、ゲームをスタートするまでがメンドクサイ。それで、あたしは、自分の苗字と名前を登録して、ニックネームの欄には「きっこ」って登録して、ようやく、ゲームがスタートした。
そしたら、ナナナナナント! あたしは「男子高校生」だった!‥‥って、それだけなら、「ドラクエ」だって「天外魔境」だって男の子のキャラでやってたから問題ないんだけど、このゲームは、最初に登録した名前で高校生活を送ることになってた。だから、苗字で呼ばれる時はいいんだけど、「子」がつく下の名前で呼ばれると、なんかヘンテコな感じだった。それで、とにかく、「もえぎの高校」に入学したあたしは、何をしていいのか分かんなかったから、「文系」「理系」「芸術」「体育」に分かれてた授業を平均的に受けながら、テキトーに勉強してた。そしたら、1学期の期末テストがぜんぶ100点で、学年でトップになっちゃった!
‥‥そんなワケで、説明書を見ないでやってるあたしが悪いんだけど、アラレちゃんみたいな顔のピンクの髪のうっとうしい女につきまとわれたり、ヤタラとタカビシャな黄色い髪の女に心当たりのない文句を言われたり、インチキ関西弁を話す緑色の髪の女にバカにされたりしつつ、「恋愛シミュレーションゲームなんだから、ただ普通の高校生活を送るだけじゃなくて、彼女を作って恋愛しなくちゃなんないハズだ」ってことに気づいた時には、もう、1学期が終わってた。それで、それまでに登場した中じゃ、1番マトモだった赤茶色の髪の女、「牧原ゆきこ」を彼女にすることにして、電話をかけてデートに誘った。
それで、デートに行く前に、何を着てくのか自分で選ぶんだけど、選べるほどお洋服を持ってなかったから、とりあえず、普通に、Tシャツとデニムパンツとスニーカーにして、その他のとこには、「野球帽」「むぎわら帽子」「黒縁メガネ」しかなかったから、この中だったら「野球帽」しかないなって思って、それをかぶってデートの待ち合わせ場所に行った。そしたら、やって来た牧原ゆきこが、変な顔をして、「もうちょっと着る物を考えてよね」的なことをノタマイやがった。だって、他には、「白の無地のTシャツ」「黒の無地のTシャツ」「白シャツ」「黒シャツ」「カジュアルシャツ」「背広」しか持ってないんだし、唯一、マトモそうだった「カジュアルシャツ」は長袖だったから、夏休み中のデートには着れない。だから、ガラモノのTシャツとデニムパンツの組み合わせしかなかったのに、なんなんだ? この女!‥‥っていうか、このゲーム!
で、あたしは、ムカツキながらも、この女にコビを売り続けて、ずっとゴキゲンをうかがいながら、デートをしたり会話をしたりしてた。だけど、いつまで経ってもキスもできないから、もっと仲良くなる方法はないかって考えて、ハッと思い出したのが、この女が「野球部のマネージャー」をやってるって話だった。それで、画面の中のコマンドで、今まで一度もいじってないとこを順番に押してみたら、「課外活動」ってのが見つかった。それで、そこをクリックしてみたら、いろんな部活に入れるみたいだったから、あたしは、野球部に入部してみた。
それからは、勉強の他に部活も増えたけど、部活のたびにその女と会えるから、よく分かんないけど、新密度も上がってったんだと思う。それで、時々、「クラスの女の子たちが悪い噂をしてる」とかって表示されたり、タカビシャな女にどつかれたりしながらも、牧原ゆきこだけをデートに誘い続けてたら、いつの間にか、あたしのことを「きっこ」ってニックネームで呼んでくれるようになった。それで、あたしも、「呼び名を変える」にして、「ゆっこ」って呼ばせてもらうことにしたんだけど、「きっこ」「ゆっこ」って呼び合ってデートしてるうちに、なんだか、だんだん、変な気分になって来た。
それで、高校3年生になった時には、初詣や夏の花火大会にも毎年一緒に行くようになり、向こうからデートに誘ってくれたり、朝は迎えに来てくれたりするようになった。だから、もはや、誰から見ても恋人同士になったと思うんだけど、それでも、まだ、セックスはおろか、キスもできない。それで、あたしは、この先に進むためには、きっと何か大きなイベントがあるんだろうと思って、それまで以上にセコセコと女のゴキゲンを取り続けたんだけど、結局、何も起こらないまま、卒業の日を迎えちゃった。それで、下駄箱に手紙が入ってたから、呼び出されたナントカ坂に行ってみたら、その女が現われて、あたしに愛の告白をし始めた。
よく覚えてないけど、大ザッパに言うと、あたしのことを好きだったけど、今までは自分の気持ちが分かんなかった。だけど、だんだんにその思いが大きくなって来て、ようやく分かった。私はあなたのことが好きなの。それで、このまま何も言わずに卒業できないから、今日、告白することにした。私は、あなたが好き! 大好き!‥‥って感じのことをヤタラと饒舌にペラペラと自分語りしつつ告白してた。
‥‥そんなワケで、約2年半、あたしが自分の彼女だと思って、数え切れないほどデートして、これがもしも現実だったら数十万円ものデート代をつぎ込んでた女は、あたしのことを「彼氏」だと思ってなかったってワケだ。まったく、トホホだよ。それにしても、着てるもんに文句を言われて、喫茶店での会話の話題でも文句を言われて、ヒタスラに「この女の喜ぶように」「この女に気に入られるように」ってゴキゲンを取り続けた結果が、これなの?
ハッキリ言わせてもらうけど、こんなにもったいぶった女、誰が好きになるか! あたしのことを好きじゃないんなら、デートの誘いを断われよ! もったいぶって何十回もデートさせて、それなのに、セックスはおろか、キスもさせてくれないなんて、なんてふざけた女なんだ!2年半も「オアズケ」を食らってたら、どんな犬でも飢え死にしちゃうよ!‥‥って、ここまで書いて来て、ふと思ったんだけど、もしかして、今の高校生の男の子たちって、現実でも、みんな、こんなことしてんの?ってことだ。
好きになった女の子に気に入られるために、相手の趣味に合わせて服を選んだり、相手の行きたい場所に連れてったり、相手の喜ぶような話題を話したりして、常に相手のゴキゲンを取り続けてるの? もしも、そうだとしたら、そりゃ大変な苦労だよね。このゲームとおんなじことを現実にやるとしたら、勉強と部活の他にも、デート代を稼ぐためにバイトもしなくちゃなんないし、寝る時間もなくなっちゃうよ。ま、これはゲームだからいいけど、あまりにも現実離れしてて、ちっとも「シミュレーション」になってないのが気になった。いくら高校生でも、毎週のようにデートしてる相手と、卒業まで手もつながないで、キスもしないで、何もしないで過ごすなんて、絶対にアリエナイザーだ。
‥‥そんなワケで、いったいどこが面白いのか、あたしには理解不能なゲームだったけど、それは、きっと、根本的な問題として、「男の子専用のゲームをあたしがやったから」なんだと思う。それに、少なくとも「3」まで出てるシリーズなんだから、それなりにファンもいるんだと思う。だけど、女性の立場から言わせてもらうと、登場する女の子たちが、どれも現実には考えらんないキャラばっかだったので、「こんな女を好きになる男なんているワケないじゃん!」って思いつつも、「男の子たちが望んでる女の子って、こういうキャラなの?」って思った。だから、あたしも、好きになって欲しい男性と会った時には、試しに、イヤな顔をして、「何、その服?」とかって言ってみようかと思う今日この頃なのだ(笑)
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