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2007.04.25

キリンとライオン

V3075
ナニゲにマッタリしたマクラになっちゃうけど、お仕事の帰りにスーパーに寄った時に、お酒売り場を覗いてみたら、キリンの「富士山麓」ってウイスキーに、富士山の見えるロックグラスがオマケについてるのを発見した。「富士山が見える」って言っても、グラスを望遠鏡みたいに覗くと富士山が浮かび上がるワケはなく、ただ単に、グラスのまわりに白い富士山の絵が描いてあるだけだ。でも、氷とウイスキーを入れて目の高さにすると、ナニゲに、グラス越しに雪の富士山を眺めてる感じがする‥‥ってのなんだけど、あたしは、すごく欲しくなった。それで、値段を見たら、980円だったので、しばらく悩んだんだけど、買ってみることにした。何でかっていうと、隣りに並んでたサントリーの「角瓶」が、43度で1100円だったのに、こっちの「富士山麓」のほうは、50度で980円で、さらに、欲しいグラスまでついてたから、すごくお得だと思ったからだ。それと、ここんとこ、いただきものの焼酎を飲むことが多かったから、タマにはウイスキーを飲んでみたくなったってワケだ。

それで、あたしは、パチンコで勝ったぶんのお金があったから、気が大きくなってたこともあって、100円のチクワブと、150円のおでん昆布と、198円の春キャベツと、160円の高知県産のショウガと、100円の青森産のカットヤマイモを買った。それで、チクワブと昆布だけのおでんと、ショウガの千切りをたっぷり入れた春キャベツの浅漬けと、ヤマイモを短冊に切ってワサビ醤油をかけたのを作った。そして、富士山の見えるロックグラスに大きな氷を1個入れて、ウイスキーを注いで、カランカランてしてから目の高さにして眺めてみたら、富士山ていうよりも、流氷みたいな感じだった。

それで、あたしは、ウイスキーをチビチビと飲みながら、DVDを鑑賞しようと思ったんだけど、ちょうど、「ライオン丸G」のVol.2をいただいたとこだったから、2月にいただいて、メッチャ面白かったVol.1を観直してから、続けてVol.2を観ようと思った今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、こんなにワンダホーなDVDを誰からいただいたのかって言えば、「ライオン丸G」の大根仁監督からだ。前にも書いたと思うけど、あたしが「ライオン丸G」のことを大絶賛して日記に書いたら、それを大根監督が読んでくださって、それがキッカケで、何度かメールのやりとりをさせていただいた。そんなことから、今回、2月から7月まで5回のシリーズでリリースされる「ライオン丸G」のスペシャルDVDの、リリースされたぶんをいただいたってワケだ。

それで、あたしが「ライオン丸G」を好きだってことが、ナニゲに業界にも知れ渡っちゃったみたいで、5月のゴールデンウィーク明けころに発売になる「ライオン丸G 公式ファンブック(仮称)」(洋泉社)から、原稿の依頼があった。もちろん、こういった依頼なら、あたし的には大歓迎だから、ソッコーで受けさせていただいて、「ライオン丸G」に対するあたしの思いをタップリと書かせていただいた。それも、規定の文字数を大幅にオーバーしちゃったけど、苦労して編集してもらって、全文掲載していただけることになった。この原稿の中には、大根監督とあたしとのやりとりなど、裏話チックなことも盛り込んであるし、すごく楽しく書かせていただいたので、ハッキリした発売日が分かったら、また告知するけど、発売されたらぜひ読んでみて欲しい。

で、「ライオン丸G」のスペシャルDVDだけど、何から何までサービス満点で、あまりにも美味しすぎるマウンテンな内容だ。2枚組なんだけど、Vol.1のほうは、1枚目が本編の第1話と第2話なんだけど、テレビで放送してたノーマルバージョンだけじゃなくて、出演者や監督が映像を観ながらしゃべりまくる「コメンタリー」をセレクトすることもできる。つまり、番組の本編を獅子丸ちゃんやジョーさん、サオリたちと一緒にワイワイと騒ぎながら観てる感じで、裏話や他の番組の話なんかも飛び出して来るし、それぞれの役者さんの「素」の顔が垣間見れてメッチャ楽しい。これは、最終話まで録ってあるそうなので、これからリリースされるすべての回で、この「コメンタリー」をセレクトすることができる。

それから、大爆笑なのが、本編に続いて収められてる「ジュニア特典」だ。「ジュニア特典」って言っても、子供のための特典てワケじゃなくて、獅子丸ちゃんにお金を貸してたホニャララ団、豪山興業の組長の息子、コスプレ好きな豪山ジュニアのスペシャル映像集だ。テレビで放送された映像だけじゃなくて、編集でカットされたお宝映像も満載で、乳首を伸ばしたがってるジュニアと、乳首が伸びないサオリとの掛け合いは、今をときめくタカアンドトシを見てるようだ。最終回で、「キンタマ」って言葉を連発してたサオリってキャラのルーツが感じられて、とにかく面白い。

この面白さは、深夜に放送してたことからも分かると思うけど、日曜日の午前中に放送してるお子様向けのヒーロー物とは違って、最初っから「大人向け」として企画、制作されてた番組だからだ。それも、大根監督自身が、自分が観て楽しめるようにって制作したワケだから、大根監督と同世代の30代から40代にかけての人たちには、たまんないツボの連続だ。子供のころに、昔の「怪傑ライオン丸」や「風雲ライオン丸」を観てた人たちはもちろん、昔のライオン丸を知らない人たちでも、「傷だらけの天使」や「探偵物語」を観てた人なら、サイコーに楽しめることウケアイだ。つまり、ヒーロー物には興味のない人たちでも、上質でノリのいいドラマとして楽しめるってワケだ。

‥‥そんなワケで、あたし的には、本編の「コメンタリー」と「ジュニア特典」だけでもサイコーだったんだけど、スペシャルDVDについてるもう1枚のほうのメイキングは、さらに素晴らしい。通常のメイキング映像じゃなくて、オーディションからクランクインまでの流れもタップリと収録してて、獅子丸ちゃん役の波岡一喜さんが、頭皮を酷使してキンパツになる苦労まで知ることができる。波岡一喜さんと言えば、映画「パッチギ!」のモトキ・バンホー役で注目を集め、最近では、テレビドラマ「のだめカンタービレ」のホルン奏者、片山智治役でも素晴らしい名バイプレイヤーぶりを発揮してたけど、この「ライオン丸G」こそが、初主演なのだ。だから、このメイキング映像を観ると、その意気込みやワクワクドキドキ感も伝わって来て、本編の楽しさも倍増する。

前にも書いたけど、ニポンのテレビドラマが衰退した大きな原因は、どの局も、視聴率欲しさに、演技力ゼロでセリフは棒読みのジャニタレなんかを主役にするようになったからだ。茶髪の長髪でピアスをしたサラリーマンなんて、アホかと思う。役者なら、いただいた役に合わせて髪型やしゃべり方くらい作り込むのが普通だけど、テレビドラマをなめてるアイドルには、こういった常識も通用しない。だから、あたしは、ほとんどテレビドラマを観なくなったワケだけど、「ライオン丸G」を観て、久しぶりに、本物の役者の本物の演技に感動した。そして、そのワンダホーな役者が「波岡一喜」って人だと知って、それから、その人が出てるっていう「パッチギ!」も借りて来て観たってワケだ。あたしが、「波岡一喜さんて素晴らしい役者ですね。久しぶりに本物の役者を観ました」って大根監督にメールしたら、大根監督も、「彼は逸材です」って断言してた。

‥‥そんなワケで、あたし的には、この「ライオン丸G」こそが、ここ10年でナンバーワンのテレビドラマだと思うし、夜のゴールデンに再放送すれば、すごい数字の取れる番組だと思う。だから、本編とメイキングがついてるだけでも、あたし的にはお宝モノのDVDなんだけど、さらにあたしが感激しちゃったのは、メイキングのあとに収録されてた「怪傑ライオン丸」だ。そう、30年以上も前に放送されてた、元祖ライオン丸が、タップリと2話ぶん収録されてるのだ。詳しいことは分かんないけど、デジタルリマスターとか何とかいう、昔の映像をキレイにしてから収録したっぽい感じで、あたしは初めて観たから、死ぬほど大ウケしちゃった。だって、主人公の獅子丸は、ナイナイの岡村が真顔になったみたいな人だし、家に火をつけられても逃げないで死んじゃう師匠とか、ゴムで作ってあるのがバレバレの怪人のマスクとか、ツッコミドコロが南アルプスだったからだ。

ま、30年以上も前の番組なんだからジンジャエールだけど、ライオン丸のマスクは大き過ぎて、ヤタラと頭が大きいし、大きな羽をつけたペガサスみたいな白馬なんて、羽を広げたまんまライオン丸を乗せて走るんだけど、今だったらグリーンピースとかから「動物虐待だ!」って文句を言われちゃいそうなほど、作り物の羽が重そうだった。他にも、ゴムでできたオモチャのクモを恐がったり、無責任な村人たちに笑顔で手を振る主人公たちとか、ムリヤリなストーリーが時代を感じさせる。

だけど、この、本家本元のライオン丸に出て来る女性も「沙織」って名前だし、獅子丸にキンサチを渡すお師匠さんも「果心居士(かしんこじ)」だし、あたしは、この「怪傑ライオン丸」を観たことによって、「ライオン丸G」のことが、より深く理解できた。だから、「ライオン丸G」で、コスKが、中国っぽい大きな頭のカブリモノをしたのとかは、もしかしたら、頭の大きな昔のライオン丸に対するリスペクト、もしくは、分かる人にだけ分かるギャグなのかもしんないって思った。

このDVDには、他にも、初回リリースぶんには特製のキャラカードが3枚もついてるし、とにかく遊び心がいっぱいで、ファンには嬉しい編集なんだけど、もっと楽しみなのは、これからリリースされる続編だ。今月の終わりにVol.3、6月にVol.4、7月にVol.5がリリースされて、シリーズが完結される予定なんだけど、ナナナナナント!Vol.4にはライオン丸のフィギュアが、Vol.5にはタイガージョーのフィギュアがついてるのだ!‥‥って、声を荒げてみたあたし的には、豪山ジュニアがSMの女王様のコスプレをしてるフィギュアが欲しかったりするんだけど、そりゃムリか(笑)

‥‥そんなワケで、Vol.2のほうは、本編が第3話から第5話まで収録されてて、もちろん、大爆笑の「ジュニア特典」もついてた上に、もう1枚は、オリジナルのサントラ盤だった。それで、あたしは、キリンの「富士山麓」を飲みながら、「ライオン丸G」のVol.1とVol.2で第1話から第5話までを通して観たんだけど、高画質で高音質で大画面でこれだけマトメて観ると、なかなか楽しむことができた。だけど、3時間近くも飲んでたら、いくらロックでチビチビ飲んでても、当然、ボトルはカラになっちゃったワケで、サスガに50度もあるウイスキーだったから、最後には、自分が人間なんだかキリンなんだかライオンなんだか分かんなくなるほど酔っぱらっちゃった今日この頃なのだ(笑)


※今回、ご紹介した「ライオン丸G」のDVDは、2枚組の「特装版」のほうで、テレビで放送した本編のみの「通常版」もありますので、興味のある人はお間違えのないように。


「ライオン丸G オフィシャルサイト」
http://www.starchild.co.jp/special/lion-marug/


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