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2007.04.08

平和のために選挙に行こう!

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アメリカ軍の準機関紙である「Stars and Stripes(星条旗)」紙は、今日、4月7日付の一面トップで、太平洋戦争末期の沖縄戦における沖縄の住民たちの集団自決が、当時の日本政府と日本軍のプロパガンダによって強制されたものであったと掲載した。「ニューヨーク・タイムズ」では、歴史教科書の改ざん問題について、すでに、「これこそが、日本の安倍政権が自分たちにとって都合の良い政府見解を日本国民に押し付けつつ、歴史自体の書き換え作業を進めていることの何よりの証拠である」と激しく批判してるけど、「ニューヨークタイムズ」のような一般紙ではなく、今回、アメリカ軍の準機関紙までもが掲載したということで、アベ内閣に対する海外からのバッシングはさらに高まることだろう。

この、「Survivors remember commotion then calm inside Okinawa cave(生存者たちは静かな洞窟の中で当時の動揺を思い出している)」というタイトルのトップ記事では、沖縄戦で生き残った人たちに、実際に隠れていた「チビチリガマ」などの洞窟を案内してもらい、当時の様子を「生きた証言」として紹介してる。ちなみに、「チビチリガマ」は、沖縄の言葉で「尻切れ洞」という意味で、後世へ戦争の悲劇を伝えるために、入り口に「平和の像」が建てられ、そのまま保存されてる。

この記事では、生き残った人の証言として、「旧日本軍が沖縄の住民たちを自殺させるために手榴弾を配布した」という事実を挙げた上で、自分たちが洞窟に隠れていた時に、初めてアメリカ軍の兵士たちと遭遇した時の様子を克明に伝えてる。


「帝国陸軍と東京の政府によって、『米軍の兵士は血も涙もない獣で、誰彼構わずに殺戮し、女性を見つければ強姦する』というプロパガンダが行なわれた」


「(そのプロパガンダによって)住民たちが隠れていた洞窟の入り口に、機関銃を持ったアメリカ兵たちが初めて現われた時には、洞窟の中には住民たちの悲鳴が響き渡り、中には、持たされていた毒を飲んで自殺しようとした住民もいた」


そして、パニック状態になった洞窟内の住民たちに対して、アメリカ兵は、「無抵抗の一般住民には何もしない」ということを叫び、英語が分かるヒガ・ヘイジさんという人がアメリカ兵と話し、その内容を住民たちに伝えて、パニックは収まったそうだ。

他にも、「洞窟内には中国で徴兵されて来た人たちもいた」、「何人かの民間人が竹ヤリでアメリカ兵に抵抗して殺された」、「民間人の多くが、ナイフで自分の子供を刺し殺したあと、自分たちも自殺した。自殺は、服毒によるものと手榴弾によるものだった」などの証言が掲載されてる。

平和のために、二度と戦争を起こさないために、アメリカからの多くの観光客をこの「チビチリガマ」へと案内している現地の観光ガイド、イナフク・セツコさんは、この「チビチリガマ」に建てられた平和のための石碑が、「日本の国家主義者たちから『天皇を侮辱している』と批難されている」と言っている。それでも、二度とこの悲劇を繰り返さないために、「とても多くの人たちが、愚かにも旧日本軍の流したプロパガンダを信じさせられて、ここで殺されたのです」という真実を伝え続けてる。

彼女は、しばしば自分が、「観光客に対しては、もう少しやわらかい表現でガイドをしたほうが良い」という忠告を受けるということを述べた上で、次のように結んでいる。


“But I have to speak the truth,” she said. “I am not anti-Japanese. I am anti-lies.”

「しかし、私は真実を話さなくてはなりません。なぜなら、私は反日ではなく、反『偽り』だからです」


「Stars and Stripes」の該当記事
http://www.stripes.com/article.asp?section=104&article=44934


‥‥そんなワケで、この「チビチリガマ」の悲劇については、「チビチリガマの集団自決~「神の国」の果てに」(下嶋哲朗著)という有名な本がある。これは、童心社から出ていた「南風(パイヌカジ)の吹く日(沖縄読谷村集団自決)」という本を凱風社が再出版したもので、この本の中には、たくさんの生存者たちの命の叫びが収められている。

140人のうちの84人が、政府の洗脳によって自決させられた「チビチリガマ」の悲劇は、絶対に消し去ることのできない歴史的事実だ。今、この国の政府がやろうとしている歴史の教科書の改ざん、歴史的事実のインペイ工作は、この本に書かれているたくさんの生存者たちの証言をすべて否定するものであり、これこそが、第二のプロパガンダと言える。デマを流して多くの国民を殺した上に、今度は、その事実さえも消し去ろうとしてるなんて、あまりにも愚かな行為だと思う。

それにしても、「美しい国」を造るために「醜い歴史」をインペイするなんて、ホントに、「銀河鉄道999」の「ざんげの国」そのものだよね。

このやり方を見れば、アベシンゾーが「イジメ問題」のために「教育改革」を最重要課題に挙げてるのなんて大ウソだってことが良く分かると思う。アベシンゾーが「教育改革」を最重要課題に挙げてるのは、過去の醜い歴史をインペイして、戦争を美化して、自分の祖父の汚名を晴らすことに他ならない。だからこそ、「教育改革」の次に来るのが、戦争のできる「美しい国」にするための「憲法改正」であり、その「憲法改正」のための「国民投票法案」てワケだ。

‥‥そんなワケで、アベ内閣の「教科書の内容を改ざんして過去の戦争を美化する」「平和憲法をぶち壊して戦争のできる国にする」っていう、この一連の危険な流れを見れば、12才の少女に言われなくたって、あたしたちが、今、何をすべきか、簡単に分かると思う。そう、選挙に行くことだ。そして、平和のための1票を この国の舵を正しい方向に向けるための1票を 自分の意思で投じることだ。そうしなければ、あたしたちだけでなく、今の子供たちの未来が、「美しい国」の先にある「神の国」、そして、「神の国」の果てにある「集団自決」へと向かって行くだけだと思う今日この頃なのだ。


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