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2007.04.22

大ウソをオチョボる男

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今まで、さんざん、「従軍慰安婦は自分たちが好きで慰安婦をやってただけで軍が強制したわけじゃない」って意味のヨマイゴトを連発してた上に、「韓国にはキーセンハウス(という売春宿)があって、(韓国人たちは)そういうこと(売春行為)をたくさんの人たちが日常どんどんやっているわけですね」とまで言い放ってたニポンの恥、アベシンゾーが、26日からの訪米を前にして、急に手のひらを返したようなことをノタマイ出した。アメリカの「ニューズウィーク」と「ウォールストリートジャーナル」のインタビューに対して、今まで言い続けて来たトンチンカンな自論とは正反対に、「慰安婦の方々に人として心から同情する。日本の首相として大変申し訳ないと思っている」と謝罪した上で、「従軍慰安婦の問題は我々に責任がある」と認めたのだ。もちろん、これは、あまりにも大きくなりすぎちゃった世界中からのバッシングに対して、特に、論調の厳しいアメリカに対して、自分が訪米する前に少しでも火消ししとこうっていうコソクな作戦なんだろうけど、今まで好き放題、デタラメなことを言い続けて来たのに、今さらこんなことを言ったって、もう遅いに決まってる。

それにしても、あたしが何よりも呆れ果てたのは、このオチョボグチから飛び出した大ウソだ。ニポンのすべての新聞は記事にしなかったし、すべてのテレビのニュースでも放送しなかったけど、このインタビューの中で、アベシンゾーは、平然とこんな大ウソをついているのだ。


「戦時中の従軍慰安婦問題に関して、私は河野談話を支持していると言い続けて来た。当時、これらの女性たちを強制的に従軍慰安婦にして、非常に辛い思いをさせたことに対して、我々は大きな責任を感じている」


おいおいおいおいおーーーーい! この恥知らず! この大ウソつき! 何が「私は河野談話を支持していると言い続けて来た」だよ? 何が「これらの女性たちを強制的に従軍慰安婦にして」だよ? 何が「我々は大きな責任を感じている」だよ? オトトイまで言ってたことと正反対じゃないかよ! こんな大ウソばっかついてると、お前の唯一の支持者、ネットウヨクのバカどもからも見捨てられちゃうぞ。それどころか、タカアンドトシから、「訪米かっ!」ってツッコミを入れられちゃうぞ(笑)‥‥なんて言ってみた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あまりにも恥ずかしいダブルスタンダードな偽ウヨク、アベシンゾーだけど、何よりも情けないのが、アベシンゾーのトンデモ発言を厳しく批判してた「ニューヨークタイムズ」や「ワシントンポスト」からのインタビューの申し込みは拒否して、それほど批判してなかった「ニューズウィーク」と「ウォールストリートジャーナル」のインタビューしか受けなかったことだ。こんな腰抜け野郎がタカ派を気取ってるとは、いつもオシッコをチビっちゃうから紙オムツをしてるってウワサも、あんがいホントだったりして(笑)

で、この情けない話には続きがある。大沼安史氏のブログ、「机の上の空/大沼安史の個人新聞」によると、ニポンの外務省は、「ウォールストリートジャーナル」のインタビューが決まってからというもの、1週間に渡って、担当の女性記者、メアリー・キッセル氏に対して、毎日のようにしつこく電話をして来て、「事前に質問事項を出せ」だの、「質問は6つまでにしてくれ」だの、次々に注文をして来たそうだ。そして、それだけならまだしも、あれやこれやと注文をつけた挙句に、この女性記者に対して、少しでもアベシンゾーのことを良く書いてもらうために、いろんな外務省の役人が代わる代わるに電話して来て、「お寿司を食べに行こう」とか、「静かなところで話そう」とか誘ったりもしたそうだ。

だけど、こんな恥知らずで幼稚な外務省の作戦が成功するハズもなく、それどころか、さらに墓穴を掘る結果になっちゃった。このメアリー・キッセル記者は、ニポンの外務省の役人たちからの「接待攻撃」のことまで、記事にしちゃったのだ。記事では、何人もの外務省の役人から誘われたことを明記した上で、次のように書いている。


「私をお寿司や静かな場所などに誘った日本政府のPR軍団は、明らかに安部首相のインタビューのことを心配していた。安部首相は、先月、第二次大戦時における中国人、韓国人、その他の国の女性たちに対する強制売春問題に関して、当時の軍や政府はまったく関与していなかったと言明して、重大な失態を演じた。その後、安部首相は謝罪したが、世論の怒りを止めるのには遅すぎた」


‥‥そんなワケで、やることなすことオソマツな「アベシンゾーと愉快な仲間たち」だけど、お寿司の接待で相手のゴキゲンを取ろうだなんて、完全に「国内でのいつものやり方」が染みついちゃってるんだね。そんなオベンチャラでイイナリになるのは、アベシンゾーのバックのホニャララ団や右翼団体、安晋会のメンバーや天下り軍団どもくらいじゃないの? そして、いつもの自分たちのやり方が、アベシンゾーのトンデモ発言を批判してる海外メディアの記者にまで通用すると思っちゃうとこが、こういったイカサマを日常的にやってることの証明だよね。それも、あたしたちから巻き上げた税金で。

で、世界中からバッシングされ、ニポン中から笑い者にされてるアベシンゾーだけど、大好きな大好きな総理大臣のイスにしがみついてられんのも夏の選挙までだってのに、ノンキにお花見なんかしてるから呆れ返っちゃう。1週間ほど前の14日、新宿御苑で、「桜を見る会」なんてのを開催しちゃったそうだ。あたしも、チョコっとだけテレビのニュースで見たけど、足りないオツムで必死に暗記して来たのか、「さまざまのこと思ひ出す桜かな、というのは芭蕉の歌ですが、ナンタラカンタラ」ってノタマッてた。アホか? これは和歌じゃなくて俳諧なんだから、「歌」じゃなくて「句」って言うんだよ。まったく、ふだんから戦争を美化することしか考えてないクセに、いっぱしに気の効いたことなんか言おうとするから、赤っ恥をかくんだよ。ま、和歌と俳諧の区別もつかないような無知無教養な人間が、こんな句を知ってるワケはないと思うけど、芭蕉には、こういう名句もあるんだよ。


 名月の出づるや五十一ヶ条  芭蕉


これは、元禄元年、芭蕉が45才の時に詠んだ句だけど、この「五十一ヶ条」ってのは、北条泰時が制定した鎌倉幕府の基本法、「関東御成敗式目五十一ヶ条」のことで、ずっと後の世まで模範とされた法律だ。今で言えば、「日本国憲法」ってワケで、江戸時代の芭蕉は、かつての世に作られた「五十一ヶ条」によって、自分の生きる世も平和であるという素晴らしさを名月の美しさと並べて表してるってワケだ。つまり、今で言えば、こんな感じだ。


 日の出づる国や憲法第九条  きっこ


ま、これは、季語がないから俳句とは呼べないけど、それでも、「過去に作られた法律を遵守したことによって現在の自分たちの平和がある」っていう芭蕉の心は、キチンと受け継いでいると思う。それにしても、もしも、アベシンゾーが、芭蕉にこんな句があることを知ってたら、絶対に芭蕉の桜の句なんか引用しなかったと思う。だって、戦争するために平和憲法を改悪したくてジンジャエールなのに、憲法の素晴らしさを詠ってる人の句なんか使わないでしょ、普通は。つまりは、芭蕉のことなんか何ひとつ知らないクセに、オカカエのゴーストライターが書いたアイサツ文を丸暗記して、それをオチョボったってだけのことだと思う。ちなみに、「オチョボった」っていうのは、今、考えついたんだけど、アベシンゾーが何かを言った時に、「オチョボる」「オチョボれば」「オチョボる時」‥‥って使おうと思う。

‥‥そんなワケで、低能な外務省のワンダホーな作戦が裏目に出て、ますますアメリカからのバッシングが拡大しちゃったワケだけど、それでも、総理大臣としてアメリカを訪問することは、プレスリーのサングラスをかけて酔っぱらいのようにハシャギ回るコイズミを見て以来、「いつかは自分も」って夢にまで見てたアベシンゾーだから、まるで遠足に行く前の日の子供みたく、今からワクワクしてることだろう。そして、イラクに戦争をふっかけたことは間違いだったと認めて、一応は謝罪したブッシュと、未だにアメリカの戦争を支持して協力したことを間違いだったとは認めずに、ヒトコトの謝罪もオチョボってないアベシンゾーは、どんなふうにスリ寄るのか、あたしもワクワクしてる。ま、両方ともおんなじくらいのバカだから、両方ともゴーストライターの書いた台本を棒読みするだけだと思うけど、タップリとアメリカ産の狂牛肉でも食べて、脳みその異常プリオンを増やして帰って来て欲しいと思う今日この頃なのだ。


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