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2007.05.31

必聴!爆笑ソングです♪

「浪花の歌う巨人」こと趙博(チョウ・パク)さんが歌う「そして神戸」の替え歌、「そして安倍」です♪

「そして安倍」(メディアプレイヤーです)
http://www.fanto.org/music/abe.mp3

※ブログなどをお持ちの人は、どんどんリンクしてくださいね♪

「そして安倍」の歌詞は「きっこの音楽日記」にアップしています。
http://www4.diary.ne.jp/user/413057/


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松岡大臣に関する新証言

鈴木宗男議員が、自殺した松岡大臣から直接聞いた話として、「本当は国民にすべての説明責任を果たしたいのだが、国対からも上からも口止めされているために何も言えない」という趣旨の発言があったことを公表しましたが、この件に対して、アベシンゾーは、「そんなことは絶対にない」と完全否定した上で、さらに、こう言いました。


「鈴木議員が何のつもりでそんなことを言っているのか知りませんが」


これは、「鈴木宗男議員がデタラメの大ウソをついている」という意味ですよね。
しかし、鈴木宗男議員とまったく同じ証言をしている人物が現れました。
それは、松岡大臣と長い付き合いのある理髪店の店主です。
松岡大臣は、自殺する数日前に、この理髪店を訪れ、この店主に対して、こう言っていたのです。


「本当はすべてを話したいのだが、上から口止めされていてね‥‥」


アベシンゾーは、この店主の証言も「デタラメの大ウソだ」と言うのでしょうか?
松岡大臣は、たとえ自分が罪に問われようとも、すべてを話して楽になる道を望んでいたのです。
しかし、オノレの保身に走ったアベシンゾーに口止めされ、説明責任を果たすことも、辞任することも許されずに、追い詰められたため、自らの死を選ぶしかなかったのです。


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松葉杖用の肉球

V3093_1
「さるさる日記」のサーバーダウンで、いろいろとバタバタしちゃって、「毎日更新」を鉄則としてる「きっこの日記」のペースが乱れちゃったから、今日は、まず、お知らせ関係から行くけど、白夜書房宛てにお見舞いを送ってくださった皆さん、ホントにありがとうございました。先週の土曜日までに送っていただいたお見舞いは、すべて受け取りました。皆さんのあたたかいお心づかいに、あたしはもちろん、小さいきっこ50人も、小さいきっこセピアのメンバー20人も、小さいきっこ・アスカ・ラングレー1人も、心から感謝しています。

それから、先日の「5000万ヒット記念」のプレゼントですが、当日、ここに発表した15人の人への「サイン入りの本」と、それ以降にメールが届いた約20人の人への「サインカード」は、あと2日くらいで発送できると思いますので、早ければ今週末ころ、遅くても来週の前半には届くと思います。どうぞ、お楽しみに♪

で、あんまり細かく報告することもないと思うんだけど、心配してくださってる人も多いので、リトル報告すると、足首の大きなカサブタは、この前よりも浮いて来た。だけど、まだ7割くらいが癒着してて、とても自然に剥がれる状態じゃない。でも、そのちょっと上にあった小さいほうのカサブタは、取れそうだったから、お風呂上りにいじってたら、ポコって取れちゃった。そして、予想してた通りに、カサブタの形に皮膚が凹んでた。きっと、時間が経てば盛り上がって来ると思うんだけど、今んとこはミゴトに凹んでて、凹みの中はピンクなんだけど、その周りの皮膚は黒っぽくなってる。だから、見た目は醜い状態だ。足首の内側だからいいけど、これがもしも顔だったら、あたしの神ワザを駆使しても、完全にカバーすることは不可能な今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、だからケニア‥‥じゃなくて、だからガーナ‥‥じゃなくて、だから今後、大きいカサブタが取れたら、もっと醜い状態になることは確実だし、真夏でもストッキングを欠かさないあたしでも、リトルつらくなるような濃い色のストッキングが欠かせなくなりそうな予感がマンマンだ。ま、真夏のことは真夏になってから考えるとして、とりあえずは、右足の足首だけはビジュアル的にヒドイ状態だけど、他の部分は、見た目だけは治って来た。一番痛い右ヒザも、外傷はキレイになって、あとは内側に向けて腫れてるくらいだし、左のヒジやヒザの傷は、ほとんど分かんなくなった。だから、「香りマツタケ、味シメジ」的な言い方をすると、「見た目足首、痛み右ヒザ」って感じだ。

でも、実際には、見た目がヒドイ足首よりも、見た目は何てことないヒザのほうが重大なワケで、オトトイの病院では、「足首の靭帯は軽症なので、2ヶ月もあれば治ると思うが、ヒザの靭帯はちょっと重いので、場合によっては半年くらい松葉杖になるかも知れない」って言われた。それで、あたしが、「完治するまでに4週間から6週間て話はどうなったんですか?」って聞いたら、靭帯損傷の場合は、程度によっては1年近くかかる人もいるから、完全にモト通りになるまでを「完治」とするんじゃなくて、とりあえず「安静にしてなきゃいけない期間」を「完治」にするんだって‥‥。でも、前にも書いたけど、「完治」ってのは、「完全に治る」って意味なのに、「そんなのアベシンゾー並みにニポン語の使い方がおかしいじゃん」って思った。言わなかったけど。

どっちにしても、最初は「完治するまでに4週間から6週間」て言ってたのに、それが8週間くらいになるんなら賞味期限内だけど、3ヶ月だの半年だの1年だのって、ぜんぜん違うじゃん。こんなの、あたしゃ慙愧に堪えないよ(笑)‥‥なんてことも言ってみつつ、あれこれ考えてたってジンジャエールだし、あたしにできることは、とにかく「じっとしてること」だけだ。そして、損傷した靭帯がモトに戻るのを待つしかないワケなんだけど、コンポンテキな疑問として、靭帯って何? あたしは、ヒザと足首の靭帯を損傷したワケだけど、そしたら、靭帯って、他にも肩とかヒジとか手首とか、関節のとこぜんぶにあるの? 「帯」っていうくらいだから名古屋のキシメンみたいに平べったいの? どんなふうに付いてるの? 何本あるの? 何の役割をしてんの?‥‥って、あたしの疑問は次々と湧き出て来る。

‥‥そんなワケで、インターネットで調べてみればいいんだけど、もしかしたら、あたしの苦手な「人体模型」みたいなイラストとかが描いてあったら恐いから、調べるのはやめた。それで、あたしは、いろいろと疑問に思いつつも、靭帯が何なのか分かんないままだった。それで、1週間くらい前に、NHKの教育テレビの深夜の再放送を見るために、夜中の0時ころだったと思うけど、ちょっと早めにテレビをつけて、ボーッと見てた。そしたら、ヤタラとオチャラケた変な番組をやってて、変な宇宙人が地球を征服するとかって話なんだけど、その方法が、「地球を支配してる地球人は、2本足で立つようになったから、両手が使えるようになって、いろんなものを発明して、進化した。だから、を2本足で立てないようにすれば、地球人は退化して滅びる」ってのだった。

それで、どんなふうに地球人を2本足で立てないようにするのかっていうと、立ってる地球人の背後からソッと近づいて、ヒザカックンをするって作戦だった。手当たり次第にヒザカックンをして、よろけた人がまた立とうとしたら、またすぐにヒザカックンをする。それで、次から次にヒザカックンをしてけば、地球人は2本足で立つことを諦めて、両手も地面につくようになり、退化するって作戦だった。

そこで、女性の宇宙人が、「どうしてヒザカックンをすると、地球人はバランスを崩すのですか?」って質問したら、男性の宇宙人が、横向きの人間の絵を出して、説明を始めた。その絵には、ヒザの裏側に2本の線がバッテンに描かれてて、こう言ったのだ。


「地球人のヒザの裏側には、靭帯というものがある。これは、ヒザを曲げている時にはゆるんでて、足を真っ直ぐに伸ばすとピンと張るのだ。そして、ヒザを曲げて立っている時には、足の筋肉の力で立っているが、足を真っ直ぐにして立っている時には、筋肉の力は抜き、ピンと張った靭帯によって立っている。だから、後ろからヒザカックンをすると、このピンと張った靭帯をゆるませることになり、筋肉に力が入っていないから、簡単にバランスを崩してしまうのだ」


そして、あたしは、このヘンテコな番組のオカゲで、靭帯の謎を知ることができたってワケだ。確か、宇宙人に捕獲された地球人がモト冬木かなんかで、他にも、いろんなタレントが出てたみたいだけど、あたしは、靭帯の説明のとこしかマジメに見てなかったから、あんまり覚えてない。だけど、この番組のオカゲで、あたしが、今、ヒザカックンをやられたら、死ぬほど痛いだろうな‥‥っていうか、それ以前に、靭帯をピンと張って、その力だけで立つことがムリだってことが分かった。

あたしのヒザの今の状態は、ガンダムみたいなので足を固定してても、床に足をつけてちょっとでも体重をかけるとものすごく痛いし、振動とかが響くと痛い。だから、まだ、片足でピョンピョン跳ねて進むのはムリだし、ベッドからリビングへ、たった3~4mくらい移動するだけでも、松葉杖が必要だ。でも、お部屋の中は狭いし、目的地までの距離も短いから、松葉杖を2本使うよりも、右側の1本だけ使って、左手は壁とかテーブルとかを掴んで進んだほうが便利って感じだ。

だから、あたしは、外では2本、お部屋の中では1本の松葉杖を使ってるんだけど、ひとつだけ困ってることがある。それは、外で使った松葉杖で、お部屋の中を歩くのがイヤなのだ。松葉杖の先っちょの接地面が、いくら小さい面積だとはいえ、外の地面のドブのフタの上とか、マンションの1階のゴミ置き場とか、そういうとこを何度も何度も踏んで来た松葉杖の先っちょで、お部屋の中をペタペタするなんて、土足のままお部屋に上がるのとおんなじで、思わず「欧米かっ!」って言いたくなる。

それに、松葉杖の先っちょって、白いゴムのキャップみたいのがハメてあるから、ナニゲにスタンプみたいな感じで、単なる木とかよりも、体重をかけた時の密着度が高い気がする。だから、ヨケイにバイ菌とかも付きそうだし、イヤな感じがする。だけど、松葉杖は1セットしかないから、どうしようもない。最初は、お部屋の中で使う時だけ、先っちょにラップを巻いたりしてみようかって考えたんだけど、キッチンまでラップを取りに行ったり、松葉杖を逆向きにしてラップを巻いて輪ゴムでとめたりするその作業が大変だから、このアイデアは、思いついたけど実践しなかった。

‥‥そんなワケで、あたしは、あと1週間とか2週間とかならガマンするんだけど、ナニゲに、最低でもあと2ヶ月とか3ヶ月とかは松葉杖っぽいから、何らかの対策を考えなくちゃなんない。一番いいのは、もう1セット、松葉杖を借りて来て、室内用と室外用とに使い分けることだけど、松葉杖の保証金が5000円で、ガンダムみたいなのの保証金も5000円で、すでに1万円も払ってるから、それこそ、あと1週間とか2週間とかなら何とか用意するけど、何ヶ月も返してもらえないとなると、さらに5000円は払えない。それで、今、考えてるのは、「松葉杖用の肉球」だ。東急ハンズに行って、いろんな材料を買って来て、松葉杖の先っちょにハメる「猫の足」みたいなのを作れば‥‥って、こんなことするくらいなら、キッチンに行ってラップを巻いたほうが、手間もお金もぜんぜん掛からないと思った今日この頃なのにゃ!(笑)


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2007.05.30

アベ内閣の闇

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先週の土曜日から今週の月曜日のお昼近くまで、「きっこの日記」にアクセスできなくて、いろいろと心配してくださった人もいると思うので、簡単に説明しとくけど、26日(土)の午前2時ころに、この「きっこの日記」がお世話になってる「さるさる日記」の3号サーバーがダウンしちゃって、いつもなら半日ほど復旧するのに、今回は2日半、60時間近くも復旧しなかった。それで、3号サーバー以外は稼動してたから、4号サーバーを使ってる「きっこの音楽日記」と、ここのミラーサイトの「きっこのブログ」には、「サーバーのダウンによってアクセスできません」てことを書いといたんだけど、ここしか見てない人には伝わらなかったみたいだ。だから、皆さん、今後、この「きっこの日記」がアクセスできない状態になったら、まずは「きっこのブログ」や「きっこの音楽日記」にアクセスしてみて欲しい。

で、そんなドタバタがあった週末だったので、いつもなら、昨日か今日の日記は、ヒサビサにコーフンしたF1のモナコGPについて書きたいとこなんだけど、キムナントカっていう、顔がデカくて足が短くて歌がヘタで演技力がゼロの気持ち悪いジャニタレが出てたから、せっかくのレースもダイナシティになっちゃったとこに、「現役閣僚の自殺」っていう前代未聞の大ニュースが飛び込んで来たから、あんまり書きたくない政治の話題になっちゃったってワケだ。それも、自殺したのは松岡大臣だけじゃない。立花隆氏の「メディア ソシオポリティクス」の「安倍内閣が抱える闇の正体」によると、松岡大臣が自殺する10日ほど前に、松岡大臣の影の部分を良く知る地元の有力者が謎の自殺を遂げていたのだ。


「実は10日ほど前に、松岡農水相の地元(熊本)関係者の有力者(地元秘書ともいわれ、選挙違反・買収容疑で逮捕されたこともある)が、謎の自殺をとげている。死んだ理由はよくわからないが、もともと黒いウワサが山のようにあった松岡農水相のカゲの部分を最もよく知る男といわれた男である。その男については、「あの男の周辺を洗ってみろ。松岡農水相のボロが次々に出てくるはず」というタレ込みがマスコミなどにも流れてきていた。」

「安倍内閣が抱える闇の正体」
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/tachibana/media/070528_yami/index1.html


‥‥そんなワケで、今日は、レイアウトの都合上、「いかがお過ごしですか?」は割愛してくけど、この地元の有力者が自殺し、松岡大臣が自殺し、今朝、松岡大臣と10数年来の付き合いがあった「緑資源機構」の前身である「森林開発公団」の元理事、山崎進一(76)が、横浜市内の自宅マンション駐車場で死亡しているのが発見された。山崎進一は、今回問題にされている談合システムを考案した張本人で、「影のドン」と呼ばれてた男だ。そして、先週、当局から家宅捜査を受けていた。警察は「飛び降り自殺」と断定したけど、この談合事件に関わってた人間が、こうも次々と自殺してるのに、それでも松岡大臣と「緑資源機構」との談合を否定し続けるアベシンゾーって、最後の悪あがきをしてるようにしか見えない。そして、松岡大臣が自殺したことに対して、アベシンゾーと双璧をなすニポンの恥、イシハラシンタローは、こんなトンチンカンなコメントをした。


「何があったか知らないが、死をもって償ったという意味では、彼もサムライであった」


あたしは断言するけど、自殺など単なる負け犬の逃げ道でしかない。国の犠牲になって殺された特攻隊員たちの死を美化して、戦争を賛美をするくらいなら、「ま、こんな時代錯誤のジイサンが1人くらいいてもしょうがないか」で済むけど、数々の疑惑に対する説明責任を1つも果さずに、自殺へと逃げた容疑者をサムライに喩えるとは、言語道断もいいとこだ。ホントのサムライってもんは、どんなことになっても、最後まで、生きて生きて生き抜くものだ。そして、松岡大臣がホントのサムライだったら、きちんと説明責任を果して、自ら辞任してただろう。

だけど、松岡大臣にも、サムライの心はあった。松岡大臣は、自殺する2週間ほど前に、側近たちに、「国民に真実を話したい」「説明責任を果して辞任したい」と漏らしていたという。でも、その松岡大臣のサムライの意志は、ある圧力によって握り潰されたのだ。松岡大臣と数十年来の友人である鈴木宗男議員の「ムネオ日記」には、自殺する4日前の松岡大臣とのやり取りが書かれてる。


「今となっては24日夜、熊本の地元の人が出てきたので会食につきあって欲しいと早くから言われていた会合でゆっくり話したのが(松岡大臣との)最期となってしまった。その時私は松岡大臣に「明日決算行政監視委員会で私が質問するから、国民に心からのお詫びをしたらどうか。法律にのっとっている、法律に基づいてきちんとやっていますと説明しても、国民は理解していない。ここは国民に土下座し、説明責任が果たされていませんでしたと率直に謝った方がいい」と進言したら、力無く「鈴木先生、有難いお話ですが今は黙っていた方がいいと国対からの、上からの指示なのです。それに従うしかないんです」と、弱気な言いぶりだった。私はなお、「これからも何かにつけこの話は続くので、早く国民に正直に説明した方が良いと思うよ」と重ねて話すと、「そこまで言ってくれるのは鈴木先生だけです」と、にっこり微笑んでくれた事を想い出す。」

「ムネオ日記」2007年5月28日(月)
http://www.muneo.gr.jp/html/page001.html


野党から「国民に説明責任を果たせ」と追及され、本人も「国民に説明責任を果たしてから辞任したい」と望んでたのに、それをさせなかった「上からの指示」とは、いったい誰からの指示だったのか。自民党の内部からも「辞任しろ」って声が出てた中で、先頭に立って松岡大臣を擁護し続けてたのはアベシンゾーだけだった。そして、それは、ただ単に、「自分の任命責任を問われたくない」っていうアベシンゾーの保身のためだった。アベシンゾーが自分の保身を考えずに、松岡大臣本人が望んだ「説明責任を果たしてから辞任する」をいう道を与えていれば、松岡大臣は警察に逮捕されることはあっても、死を選択することはなかっただろう。つまり、アベシンゾーは、オノレの保身のために、人を1人殺したのだ。

それなのに、今のアベシンゾーのカラッポのオツムの中にあるのは、支持率の低下を最小限に食い止めることや、夏の選挙のことだけだ。その最たるものが、開いた口がふさがらないほどお粗末な後任人事だ。アベシンゾーは、自殺した松岡大臣の臨時代理として、こともあろうに、またまた疑惑だらけの若林正俊環境大臣(72)なんかを任命しちゃったのだ。

それも、今んとこは「臨時代理」だけど、もしかすると若林正俊をこのまま農水大臣へと横滑りさせて、若林正俊がやってる環境相大臣のイスに、別のアトガマをテキトーにみつくろって来るって話も出てるから、そんなことにでもなったら、この国の自然や環境はますますメチャクチャにされちゃう。とにかく、自殺者まで出したんだから、縁故関係だけで決められるアベ人事は、もうイイカゲンにして欲しいと思う。

‥‥そんなワケで、若林正俊って言えば、アベシンゾーとおんなじに、世界的カルト教団にして悪質極まりない霊感商法でオナジミの「統一協会」とベッタリ癒着してることでも有名で、去年の5月19日には、地元の長野で行なわれた統一協会のイベントに、公人として祝電を送ってる。ちなみに、これは、5月13日の福岡と、14日の広島と、2ヶ所の統一協会のイベントに、アベシンゾーや中川秀直が祝電を送ったことに習ったワケで、ようするに、若林正俊は郷に入れば郷に従ったってワケで、ようするに、「君も自民党の議員として上(入閣)を狙っているのなら、我々の大切なスポンサーである統一協会への義理を欠いちゃいかんよ」ってワケだ。

そして、松岡大臣と同様に、何でも上の言う通りに動く若林正俊が、何で環境大臣になれたのかっていうと、アベシンゾーの言いつけを守って、統一協会へ祝電を送り続けてただけじゃなくて、もっとすごい忠誠心を見せてたからだ。それは、去年の夏の長野県知事選におけるヒキョ~な裏取り引きだ。去年の夏の長野知事選で、自民党は、目の上のタンコブだった田中康夫を排除したかった。それで、若林正俊の息子の若林健太も立候補してたのに、自民党が慌てて立候補させた村井仁を勝たせるために、若林正俊と裏取り引きをして、息子の立候補を取り消させたのだ。

で、自民党の思惑通りに、村井仁が勝ち、田中康夫は敗れたワケだけど、この時に息子の立候補を取り消させたことの見返りとして、去年9月のアベ内閣誕生にともなって、若林正俊は念願の大臣のイスをあてがってもらったってワケだ。これとおんなじで、アベ内閣の人事ってのは、すべてがこの調子で決められてる。つまり、政治家としての能力や人間性なんかどうでも良くて、いかに自民党のために忠誠を尽くしたか、いかにアベシンゾーにオベンチャラを使ったかってことだけで、その貢献度の高い順に、大臣のイスをあてがったってだけなのだ。

あまりにもお粗末なアベ人事は、当然のことながら、組閣以来、不祥事を連発してる。去年の12月には、政府税制調査会の会長だった本間正明が、議員宿舎に愛人を囲ってたことが発覚して辞任し、内閣府特命担当大臣だった佐田玄一郎が、実際には存在しない架空の事務所に対して、10年間で7800万円もの事務所費を支出してるという虚偽の政治資金収支報告書を提出してたことが発覚して、大臣を辞任した。これを皮切りに、今年の1月には、冬柴鐵三国土交通大臣の民間航空機の私物化問題、伊吹文明文部科学大臣の不正事務所費問題、根本匠内閣総理大臣補佐官の裏金疑惑、久間章生防衛大臣の政治団体「東京久栄会」や「辰巳会」の所在地が単なる雀荘だった問題と、わずか1ヶ月のうちにこれほどの疑惑や問題が連発した挙句に、1月の末には、柳澤伯夫厚生労働大臣の「女性は産む機械」発言が炸裂した。

2月に入ると、今度は、尾身幸次財務大臣の情報漏えい問題が発覚し、さらには、長勢甚遠法務大臣、伊吹文明文部科学大臣、柳澤伯夫厚生労働大臣、若林正俊環境大臣の4閣僚の公職選挙法違反が発覚し、さらには、中川秀直幹事長の自宅や後援会事務所などが、税金逃れのために財団法人所有の土地に建てられてたことまでが発覚した。そして、3月に入ると、いよいよアベシンゾーのお尻にも火がついた。アベシンゾーの資金管理団体の「晋和会」や、政治団体「東京政経研究会」の政治資金収支報告書の捏造が発覚したのだ。そして、アベシンゾーは、癒着してる医療法人から違法な政治献金を受け取ってたことも発覚した。

‥‥そんなワケで、他にも書き出すとキリがないけど、組閣以来、わずか数ヶ月で、これほど不祥事を連発し、すでに政府税制調査会の会長や内閣府特命担当大臣も辞任してる上に、ついに自殺者まで出したっていうのに、昆虫並みの学習能力もないアベシンゾーは、またまたおんなじことをやろうとしてる。それが、今回の「若林正俊の横滑り」という「大慌て人事」だ。いくら、自分が、祖父の代から統一協会とベッタリ癒着してるからって、この国のために働くべき閣僚が、軒並みナンミョー関係者や統一協会関係者ばっかになったら、「美しい国」どころか、「北朝鮮に送金するための国」になっちゃうと思う。ま、アベシンゾーが、国民の年金なんかどうでもいいって思ってることは全国に知れ渡ったことだし、あとは、この売国奴に対して、夏の選挙で全国民が「NO!」を突きつけるだけだと思う今日この頃なのだ。


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2007.05.29

松岡大臣の遺書の全文

国民の皆様 後援会の皆様

私自身の不明、不徳の為、お騒がせ致しましたこと、ご迷惑をおかけ致しましたこと、衷心からお詫び申し上げます。

自分の身命を持って責任とお詫びに代えさせていただきます。

なにとぞお許し下さいませ。

残された者達には、皆様方のお情けを賜りますようお願い申し上げます。

安倍総理 日本国万歳

平成19年5月28日 松岡利勝

家族への手紙は、女房が分かるところにありますので、ぜひ探さないで下さい。
女房が来るまでは、どこにも触れないで下さい。


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スパッと辞めたかった松岡大臣

自殺する2日前の26日、地元の熊本に戻っていた松岡大臣は、地元の県議団の会合で、荒木詔之県議に対して、「スパッと辞めさせてもらえたらな‥‥」と語っていたそうです。

自民党サイドは必死に否定してますが、24日に鈴木宗男議員に語った「上からの指示で発言を規制されている」って趣旨の発言は間違いないでしょう。

また、28日の仮通夜に訪れた深谷隆司元通産大臣は、「相当悩んでいらしたんでしょう。辞任されていれば心の重圧はなかったのかもしれないですね」とコメントしているし、谷垣禎一元財務大臣も、「推測でものを言うべきではないかもしれないが」と断わった上で、「辞任していれば、こんなことにはならなかったでしょう」との正式コメントを出しました。

他にも、野党はもちろんのこと、自民党内部からも、「辞任させていれば自殺することはなかった」という声がたくさんあがっていて、自分の保身のために松岡大臣を辞めさせず、説明責任さえも果たせないように圧力をかけ続けていたアベシンゾーに、厳しい批判が集中しています。

いくら世間知らずのオボッチャマでも、人を1人殺したのですから、今すぐに責任をとって辞任すべきでしょう。


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アベ内閣の犠牲者

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ナントカ還元水でオナジミだった松岡利勝大臣(62)が、今日、28日、自殺した。松岡大臣は、港区赤坂の議員宿舎の自室、1102号室で、リビングのドアの上部の蝶番の部分に、犬の散歩用のリードを掛け、それを輪にして首に掛けて、首吊り自殺をした。お昼を過ぎた0時18分、迎えに行った秘書官が発見し、すぐに警察に通報したけど、救急隊員が駆けつけた時には、すでに心肺停止状態で、搬送された慶応大病院で、午後2時、死亡が確認された。

それにしても、次から次へと閣僚の不祥事が発覚して、「史上最低のお粗末内閣」とまで呼ばれてるアベ内閣だけど、ついに、自分の身を守ることしか考えてないアベシンゾーの無責任さが、人1人の命まで奪うことになってしまった。ナントカ還元水に始まり、ホニャララ団との癒着から事務所の政治資金問題、果ては「緑資源機構」の官製談合事件に至るまで、これでもか!これでもか!の不正や犯罪の連発で、自ら「もう辞任したい」と側近に漏らしてた松岡大臣だけど、「これ以上、閣僚を辞任させると、総理大臣の任命責任を問われてしまう」ってだけの理由で、辞任させてもらえなかった松岡大臣。国会では野党からの総攻撃の矢面に立たされ、官製談合事件では警察からの厳しい追及を受け、自民党の内部からも辞任を要求する声が上がってたのに、アベシンゾーのメンツを守るだけのために、辞めたくても辞めさせてもらえなかった松岡大臣。

そして、追い詰められた松岡大臣は、ついに、自らの命を絶ってしまった。つまりは、アベシンゾーの都合によって自殺させられたってワケで、これは、アベシンゾーの任命責任は当然として、これほど多くの不正や不祥事が発覚したのにもかかわらず、アベシンゾーが自分の立場を守るために辞めさせなかったこと、そして、幼稚園児が見てもムリのある擁護を続けて来たこと、これこそが松岡大臣を自殺へ向かわせた原因であり、徹底的に追及すべきだろう。悪政によって広がり続ける社会格差に、多くの国民が自殺して行くけど、自分の内閣からも自殺者を出すとは、これほど自分勝手で無能で無責任な総理大臣は、今すぐに辞めてもらいたいと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、やることなすことデタラメで、テメエのことしか考えてないアベシンゾーだけど、ついに現役閣僚の中から自殺者まで出しちゃったんだから、サスガに何らかの責任は取るんだろうね。人の命まで奪っておいて、それでもトボケたことをオチョボってたら、もう、総理大臣として不適格ってことじゃなくて、人間として最低だよ。ま、平和を願う無抵抗の住民たちを強制的に排除するために、軍隊まで動員するほどの独裁者に、人の心なんて期待するほうがムリだとは思うけど、ここまでデタラメなことをしても何の責任も取らないってんなら、この大バカに、夏の選挙で「常識」ってもんを教えてやらないとダメだろうね。

だけど、松岡大臣が自殺して、ホッとしてる人もいっぱいいるんだよね。松岡大臣の死亡を告げられた伊吹文部大臣なんて、「緑資源機構のことで責任を感じたのか~これで死人に口無しっていう残念なことになっちゃったけども~」なんてサラッと言い放っちゃって、涼しい顔をしてたもんね。それにしても、この国の未来を担う子供たちの教育を担当してる伊吹文部大臣が、大臣としての公式インタビューの場で、松岡大臣の死亡について意見を聞かれて、「死人に口無し」とは、毒舌を売り物にしてるあたしでも、この非常識発言にはビックル一気飲みしちゃったよ。でも、この言葉こそが、一緒になって悪行三昧を繰り返して来た守銭奴の、思わず口から出ちゃった本音なんだと思う。そして、このこの伊吹文部大臣の「死人に口無し」ってセリフは、緑資源機構の官製談合でうまい汁を吸いまくってた「モリヨシローを頂点とした守銭奴軍団」全員の共通した気持ちなんだと思う。

で、松岡大臣を自殺へと追いやった張本人のアベシンゾーは、午後3時すぎに慶応大学病院へと向かい、富士山でのゴミ拾いとおんなじに、たった5分だけ病院に滞在してから、トットと官邸に戻って来た。そして、午後3時半から会見をひらいたんだけど、「たいへん残念です。ご冥福をお祈りいたします」と、自分の任命責任などにはまったく触れず、完全に他人事だった。そして、松岡大臣の残した遺書に関しては、アベシンゾーにとってマズイことが書いてあるとヤバイから、さっそく警察に圧力をかけて、捏造体勢に入ったことだろう。それは、記者の1人から、遺書に関して質問された時に、用意してたように「まったく存じておりません」って即答したことからも、簡単に推測できる。

それにしても、拉致被害者も、靖国神社も、天皇までも、すべてを支持率稼ぎに利用し続けてる恥知らずのアベシンゾーだから、勇気ある警察官が殉職しても、高校生のゴルファーが優勝しても、すべて自分の人気取りに利用してる。こんな腐りきったクズ野郎だから、常に考えてるのは「テメエのこと」オンリーってワケで、今回の松岡大臣の自殺にしても、「いかに自分に火の粉が降りかからないようにするか」ってことしか考えてないだろう。そして、ソッコーで売国ブレーンどもを集合させて、支持率が下がらないようにする打ち合わせをしてることだろう。

だけど、今回の松岡大臣の自殺は、誰がどう見たってアベシンゾーの「続投強要」が原因なのは火を見るよりも明らかだし、松岡大臣のことを「農水大臣として政策の分野で相当の見識がある。今後とも職責を果たすことで国民の信頼を得る努力をして欲しい」って言って、世論を無視して過剰な擁護をし続けて、絶対に辞任させなかったのはアベシンゾー自身なのだ。1本5000円もするナントカ還元水を飲み、「今どき水道の水なんか飲んでる人はいないでしょう」なんてノタマうような世間知らずを「農水大臣として政策の分野で相当の見識がある」ってホメタタエてたのは、単に、「自分の人選は間違いない」「自分の人事は素晴らしい」ってことをムリヤリにアピールしてただけで、国民のことも、自民党のことも、松岡大臣本人の気持ちも、まったく無視した、アベシンゾーの保身のための自分勝手な行動だったってことだ。そして、それが、1人の人間の命を奪ったのだ。

‥‥そんなワケで、3月14日の日記、「熊本の恥はニポンの恥」に詳しく書いてるように、地元のホニャララ団とベッタリ癒着してて、ホニャララ団との宴会では、酔ったイキオイでマイクの代わりにバイブレーターを持ってスピーチをしたり、コンパニオンに抱きついて股の間に手を入れたりと、厚顔無恥なアベ内閣にはピッタリの人格だった松岡大臣だけど、そんな松岡大臣も、アベシンゾーという自分のことしか考えてない冷血漢によって、ついに自らの命を絶ってしまった。とにかく、現役の大臣が、政府ぐるみの不正を追及されてる最中に自殺するというのは、ニポンの政治史上、未だかつてない不祥事であり、アベシンゾーの責任は、辞任どころじゃ済まないほど重いと思う今日この頃なのだ。


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2007.05.28

カサブタ剥がして「つぅ~!」

今日、ちょっと前に書いた、足首の凹んだとこにできてる大きくてブ厚いカサブタが、恐ろしいことに、リトル剥がれ始めてることを発見しちゃった。あたしから見えるほうが、何ミリか浮き上がってるんだけど、それはフチの部分だけで、それ以外の9割以上の部分は、まだ完全に癒着してる。だから、とてもじゃないけど剥がすことなんかできないし、もしも剥がしたりしたら、確実に血が噴き出すと思う。だから、あたしは、カサブタの浮いてる部分を何かに引っかけて「ベロッ!」ってやっちゃわないように、バンソコをバッテンに貼って、その上から伸び縮みするホータイでテーピンクして、パーフェクトに保護した上から、さらにガンダムみたいな固定器具を装着した。

で、この「カサブタ」ってのは、別に傘をさした豚のことじゃなくて、ちゃんと「瘡蓋」っていう漢字もあるように、正真正銘の正しいニポン語であり、標準語であり、世界の中心で「ニポンではケガしたとこにできるゴワゴワしたアレのことをカサブタって呼ぶのだぁ~!」って叫んじゃってもいいほど、メジャーな名称なのだ‥‥って、あたしは思ってた。だって、あたしは、ちっちゃいころから、転んでヒザ小僧をケガしたりしたら、血が止まって、しばらくしてからできてくるゴワゴワしたアレのことを「カサブタ」って呼んでたし、そのカサブタを気にして、いじってるあたしに向かって、母さんは、「カサブタをいじっちゃダメよ」って言ってたもん。だから、あたしは、ケガした時にできるゴワゴワしたアレの名前は「カサブタ」ってワケで、これは、ニポン全国共通の呼び名だと思ってた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、このマクラの流れからも分かるように、あたしがずっと「カサブタ」って名前だと思ってたアレのことをぜんぜん違う名前で呼んでた人がいた。それは、九州出身の知り合いなんだけど、その人は、カサブタのことを「つ」って呼んでたのだ。たとえば、「ブタカサ」とか、「カサカサ」とか、その程度なら理解できるけど、たった1音で「つ」って、なんなんだよ?

それで、あたしは、ニポン各地で「カサブタ」のことをどんなふうに呼んでるのかリトル調べてみた。そしたら、北海道は「がんべ」「かさびた」、青森は「かさぴた」、岩手は「かさっこ」「かっちゃ」「かさぴたこ」、福島は「かさっぴだ」「かさぴた」、宮城は「かさぷた」「かさこ」、新潟は「かさっぺた」「かさべた」、福井は「かさっぱち」‥‥って感じで、ほとんどが本家本元の「カサブタ」が変化したものだってことが分かった。北海道では、白樺の皮のことを「がんび」って呼んでて、カサブタがその「がんび」に似てることから、カサブタのことを「がんべ」って呼ぶようになったそうだけど、それ以外の「かさびた」とか「かさぴた」とか「かさっぺた」とかは、どれも「カサブタ」が変化したものだってことは一目瞭然だ。

他にも、ニポン各地に、「かさぼた」とか「へた」とか、明らかに「カサブタ」が変化したと思われる方言がいっぱいあったけど、ちょっと違ったのが、徳島の「こうろ」とか、沖縄の「へーがす」「にーぶたー」だった。でも、沖縄の「にーぶたー」も、「ぶたー」の部分が「カサブタ」の「ブタ」っぽいし、「へーがす」はナニゲに「剥がす」が変化したっぽいし、なんとなく分かる。それから、徳島の「こうろ」も、ちょっとお上品だけど、言われてみればそんな感じもする。

だけど、九州の「つ」ってのは、どう考えても変だ。それで、九州での呼び名をもっと詳しく調べてみたら、「つ」って呼んでるのは、福岡、長崎、宮崎、熊本、鹿児島だったんだけど、これらの地域でも、「つ」じゃなくて「つう」って呼んでる人もいるし、福岡では「とう」って呼んでる人もいた。でも、分布の具合や使われてる頻度を見ると、圧倒的に「つ」が多かったから、「つう」とか「とう」とかは、「つ」が変化したものだと考えられる。つまり、お母さんが子供に、「カサブタ剥がしちゃだめよ」って言うとこを「つ剥がしちゃだめよ」って言うワケで、それじゃ言いにくいから、自然と「つう剥がしちゃだめよ」って変化してったんだと思う。九州だから、「だめよ」じゃなくて、たぶん、「つう剥がしちゃだめとよ」とか、「つう剥がしちゃだめばってん」とか、「つう剥がしちゃだめでごわす」とかだと思うけど、どれにしても、最初は「つ」だったのが、使ってるうちに「つう」とか「とう」とかに変化してったんだと思うから、基本的には、九州ではカサブタのことを「つ」って呼んでるワケだ。

もちろん、これだけじゃなくて、大分の一部で「ひせ」って呼んでるのを始めとして、地域によっては「つ」と関係ない呼び方をしてるとこもあったけど、九州でのカサブタの呼び方を総合的に見ると、1つの結論が導き出された。それは、「すごく短い」ってことだ。「つ」は1音だし、「つう」「とう」「ひせ」は2音だし、他の地方の呼び方と比べると、九州だけが突出して短い。

‥‥そんなワケで、あたしは、ここで、ある話を思い出した。それは、「青森の人は会話が短い」ってことだ。よくテレビとかでも話題として取り上げられてるけど、青森では「食え」のことを「け」、「食う」のことを「く」と、たった1音で表現するから、自宅に招いたお客さんに、何か食べ物を出して、「け」と言えば、お客さんは「く」と答えて食べるってワケで、世界一短い会話が成立する。たぶん、これは、脚色された話だと思うから、実際に「け」と「く」だけで会話してる人はほとんどいないと思うけど、この話題を耳にするたびに、その理由としてもっともらしく付け加えられるのが、「青森は寒いから、長くしゃべってるのが大変で、なるべく短く会話を終えようとするために、会話がだんだん短くなって行った」って理由だ。

だけど、そんなことを言ったら、青森よりも北にある北海道は、もっと会話が短くならなきゃおかしいワケで、これは、まったく信憑性のない理由だ。普通に考えたら、「青森は会話が短い」って前提ありきで、完全にアトヅケで考えられた理由っぽく感じる。他にも、「青森の人はシャイだから、他人と長い会話ができない」なんて理由を言ってた人もいたけど、これも良く分かんない。だから、その理由に関しては分かんないけど、青森の方言による会話が、他の地域の方言よりも短いことだけはホントのことで、それは、「食え」を「け」って言うように、1つ1つの単語の短さに起因してる。

で、ここで話はクルリンパと戻るんだけど、多くの単語を短くしてる青森で、カサブタのことは「かさぴた」って短くしないで呼んでるのに、ずっと南の九州では、「つ」って1音で呼んでるってことだ。だから、この言葉だけで判断することはできないけど、「青森は寒いから言葉が短くなった」ってのが、なんだかアヤシゲな感じがして来た。そして、暖かい九州で、なんで「つ」って1音で呼んでるのかっていうと、これにもちゃんとした意味があった。

九州では、カサブタのことだけを「つ」って呼んでるワケじゃなくて、サザエやツブ貝などの巻貝のフタのことも「つ」って呼んでるのだ。そして、お魚のウロコのことも「つ」って呼んでる。つまり、巻貝のフタやお魚のウロコを想像すれば分かるように、弱い内側を保護するための硬いフタ状のものが「つ」ってワケで、そう考えると、カサブタだって、立派に「つ」の一種になるってワケだ。だから、九州では、何の意味もなく、カサブタのことを「つ」って呼んでたワケじゃなくて、ちゃんとした意味があって呼んでたワケで、あたしは、目から「つ」が落ちた(笑)

で、あたしは思いついたんだけど、左向きのお魚の絵を描く時に、そのお魚の体にウロコを描く場合、たいていは「つ」「つ」「つ」「つ」「つ」‥‥って感じに描くと思う。そしたら、この絵を九州の人が見たら、お魚の体全体に「ウロコ」「ウロコ」「ウロコ」‥‥って書いてあるように見えるってことだよね? これって、すごく面白いことだと思う。

それから、もう1つ思いついたことがある。「たちつてと」って、「た」は「田」とか「他」があるし、「ち」は「血」とか「地」があるし、「て」は「手」、「と」は「戸」って、どれも1音の言葉があったけど、「つ」だけは無かった。ムリすれば、三重県の津市の「津」ってのがあるけど、これは固有名詞だから、オールマイティーな言葉とは違う。だけど、今回、カサブタのことだけじゃなくて、巻貝のフタやお魚のウロコのことも「つ」って呼ぶってことが分かったから、これで、「たちつてと」が全部そろったことになる。

‥‥そんなワケで、あたしの足首のカサブタは、大きさといい厚みといい、お魚のウロコってよりは、サザエのフタっぽい感じなんだけど、どっちにしても、「カサブタ」ってよりは、「つ」って感じがする。だけど、ムリヤリに剥がしたら「つぅ~!」って叫んじゃうと思う‥‥つ~か、そんな恐ろしいこと、絶対にできっこないから、自然に取れるのを待つしかない。だから、あたしは、しばらくは足首の「つ」のことは忘れて、靭帯の復旧にいそしもうと思う今日この頃なのだ。


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2007.05.27

バカが騙せるのはバカだけ

支持率が8%(当社比)しかない前代未聞の無能総理、アベシンゾーだけど、夏の選挙に向けて、人気回復に余念がない。昨日は、ゴルフで優勝した15才のカニミソ王子とか何とかいう子供まで利用して、その人気に便乗しようと必死だったし、今日は今日で、富士山の青木ケ原樹海で行なわれた地元のNPO法人「富士山エコネット」主催のゴミ拾いに参加して、自然を大切に考えてるフリをした。で、このバカバカしい茶番劇に関して、政府の宣伝機関に成り下ったコシギンチャク新聞は、この日のアベシンゾーの様子をこんなふうに伝えてる。


「(前略)安倍首相は、昼過ぎからは、富士山麓にある鳴沢村の山林で、軍手をはめてガラス瓶などのゴミ拾いに汗を流した。(後略)」


だけど、このエコツアーに参加して、この現場にいた参加者の1人(20代男性)は、こう言ってるんだよね。


「安倍総理がゴミ拾いをしたのは、わずか5分ほどですよ。それも、お付きの人たちがゾロゾロと着いて来て、そのお付きの1人が安倍総理の前にわざわざゴミを置いて、何人もの取材のカメラマンにスタンバイさせてから、総理がそれを拾ってビニール袋に入れるところを繰り返し撮影させていました」


サスガ、生まれた時からすべてお膳立てされてるオボッチャマは、拾うゴミまでお付きの人に準備させるんだね。そして、「わずか5分ほど」のゴミ拾いのマネで「汗を流した」とは、御用新聞のチョーチン記事にもおそれいっちゃう今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、自分の息の掛かった売国企業の暴力作業員たちを使って、沖縄のサンゴ礁を破壊し、ジュゴンの餌場を破壊し、平和と自然を愛する地元の人たちを次々と病院送りにしてるアベシンゾーだけど、たった5分のゴミ拾いのマネゴトで自然を大切にしてる姿をアピールしようだなんて、あまりにもコソクで、あたしのタテ長でセクシーなおへそが梅昆布茶を沸かしちゃうよ、まったく。その上、コイズミとベッタリ癒着してるセコムの飯田亮(いいだまこと)にオベンチャラするために、独断で来年のサミットの会場を「ザ・ウィンザーホテル洞爺」に決めちゃうなんて、これほどデタラメな政治の私物化は、恥知らずの東京都知事とおんなじくらいのレベルだろう。

コイズミが幼稚なパフォーマンスを連発して、コイズミが言うところの「知能の低いB層の国民」を騙し続けた5年間で、このニポンはメチャクチャにされた。たった5年間で、ニポンの借金は1000兆円にまで膨れ上がり、生まれたばかりの赤ちゃんから寝たきりのお年寄りまで、すべての国民が1人あたり約800万円もの借金を背負わされた。そして、失業者は70万人も増え、倒産した会社は20万件に上り、生活苦からの自殺者は12万人を超えた。そして、コイズミは、やりたい放題だったデタラメ改革の総仕上げとして、国民の最後の財産である郵貯と簡保の350兆円まで、アメリカに上納するための「郵政民営化」を強行したのだ。

で、ブッシュの飼い犬のコイズミが、自分たちと一部のお金持ちだけが大儲けするために行なったデタラメ改革によって、国民の格差は何倍にも広がったワケだけど、さらに国民を地獄に突き落とすためにコイズミがコッソリとやってたのが、「ギャンブルによって国民のミグルミを剥いでやろう」って作戦だった。競馬、競輪、競艇、オートレースなど、数え切れないほどの国民を借金地獄に落とし、毎年多くの自殺者を生み出してる公営ギャンブルをさらに凶悪な集金上納システムにするために、平成14年7月15日、当時の総理大臣、コイズミの号令で、「特殊法人等改革推進本部参与会議」が設けられた。そして、この会議の座長に任命されたのが、コイズミとベッタリ癒着してるセコムの最高顧問、飯田亮だったってワケだ。

セコムの飯田亮は、コイズミ政権下で、他にも、「総合規制改革会議」の議長代理や、「行政減量・効率化有識者会議」の座長などをつとめてたことを見れば分かるように、コイズミとは公私ともにベッタリの仲だ。そして、今回、サミットの会場として、以前から「京都」を推薦してた外務省の意向を無視してまで、アベシンゾーが独断で「北海道の洞爺町」に決めたのは、その会場として使う「ザ・ウィンザーホテル洞爺」が、セコムの持ち物だからだ。つまり、コイズミから、セコムに大金が転がり込むように、「ザ・ウィンザーホテル洞爺」をサミット会場にしろって命令されたってことだ。

結局、コイズミを後ろで操ってたのがモリヨシローだったってのとおんなじに、アベシンゾーはコイズミに操られてたってワケだ。オツムの中がカラッポで、自分1人じゃお昼ご飯のメニューも決めらんないオボッチャマは、何でもママの言う通りに育って来たし、政治家になってからは、何でもコイズミの言う通りに動いてるってワケだ。

で、この「ザ・ウィンザーホテル洞爺」ってのは、バブルの末期に、600億円もの総工費を掛けて建てられたんだけど、バブル崩壊とともに倒産して、お金をつぎ込んでた北海道拓殖銀行までが、アオリを受けて倒産した。そして、周りの景観を無視して丘の上にそびえ立つ異様なホテルは、「バブルの廃墟」とまで言われてたけど、総工費の10分の1の60億円というタダ同然の金額でセコムが買い取って、高級リゾートホテルとして再生させたってワケだ。だけど、ノーナシ内閣のデタラメ政治によって、こんなに不景気が続いてるのに、安い部屋でも1泊4万円もするようなホテルなんか、利用するお客なんかいるワケがない。たくさんある客室も、ほとんど埋まることもなく、毎年毎年、赤字が膨らみ続けて行った。

そんな時に、何年も前からサミット会場の候補地として手を挙げてた各地の都市を無視して、わずか1ヶ月前に手を挙げた「北海道の洞爺町」にソッコーで決まっちゃって、さらに、その会場が「ザ・ウィンザーホテル洞爺」に決まっちゃうなんて、誰がどう考えたって、みのもんたの会社、「ニッコク」とおんなじような、悪質極まりない談合が行なわれたことは一目瞭然だろう。3月の頭に、アベシンゾーのほうから北海道の高橋はるみ知事に電話して、「サミットの会場はウィンザーホテルを使う事にしたから、今から急いで候補地として立候補を表明してくれ」って頼んだのがバレバレだ。そして、こんなバカバカしいデキレースに振り回されてた各地の候補地は、京都は外務相、大阪は財務相、神戸は環境相って、口止めのためのゴホウビをもらって静かになっちゃったけど、ホントにこんなことでいいの?

‥‥そんなワケで、セコムって言えば、新潟の多額公金詐欺事件を見れば分かるように、叩けばホコリだらけの真っ黒な企業だし、車を運転してて、セコムのシルバーのコロナとかに強引な割り込みをされたりしてムカついた人も多いと思うけど、こんなふざけた企業でも、政治家とベッタリ癒着してれば、どんなに悪どいことをしてもスルーしてもらえるどころか、こうして、国を挙げてボロ儲けさせてもらえるってワケだ。これが、自民党森派の歴代の売国奴総理どもがやり続けて来た、国民を無視した政治の姿ってワケで、その仕上げが、殺人兵器を製造して大儲けするために、国民どもの洗脳が解けないうちに、大急ぎで憲法を改悪しちゃうって作戦なんだから、もう、どうしようもないよね。ま、アベシンゾーは、たった5分のゴミ拾いアピールの次には、ダービーの観戦でギャンブル好きの国民たちにアピールするそうだから、コイズミの言うところの「知能の低いB層の国民」をターゲットにしてることだけはハッキリとした今日この頃なのだ。


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2007.05.26

「きっこの日記」のアクセスに関して

5月26日の午前2時くらいから、本家の「きっこの日記」にアクセスできないという障害が発生しており、ご迷惑をお掛けしています。

これは、「さるさる日記」の3番目のサーバーがダウンしたためで、「きっこの日記」と同様に3番目のサーバーを使っている日記は、すべてアクセスできません。

他のサーバーは稼動していますので、「きっこの音楽日記」のほうにはアクセスできます。

仕事の早い「さるさる日記」のことですから、じきに復旧すると思いますが、もうしばらくお待ちください。

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お知らせです♪

「きっこの音楽日記」を更新しました♪

「きっこの音楽日記」
http://www4.diary.ne.jp/user/413057/

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ワタオニよりウルオニ

ケガをしてから約1ヶ月が経とうとしてるんだけど、足を固定してるガンダムみたいなのを外すと、まだ、床に足を下ろして少しでも体重をかけると、激痛が走る。やっぱり、ヒザと足首の2ヶ所の靭帯損傷なので、もう少し長引きそうな気配がマンマンだ。だけど、お医者さまは「全治4週間から6週間」て言ったから、残りの2週間で奇跡的な回復を見せて、ピョンピョンとジャンプできるようになるかもしんないし、とにかく、お医者さまから言われたことを守って、おトイレとお風呂以外はガンダムを外さないようにして、できるだけじっとしてる。

でも、靭帯に関しては見えないから、痛みから治り具合を想像するしかないんだけど、目に見える外傷に関しては、ずいぶん良くなったのが分かる。最後まで残ってる足首の傷は、肉がえぐれたとこも大きなカサブタになったから、コンビニ袋に足を入れなくても、お風呂に入れるようになった。もちろん、バスタブに足を入れることはできないけど、少しくらいシャワーが掛かったりしても、気にしなくて良くなった。だから、それだけでも、すごくラクになった。

ただ、普通のカサブタって、皮膚よりも盛り上がってできるもんで、それが剥がれると新しい皮膚ができてるってシステムだけど、あたしの足首の傷は、皮ごと肉もえぐれてて、硬めのバニラアイスの表面をスプーンでこそぎ取ったみたいになってるから、凹んだとこにカサブタができてる。触った感じだと、カサブタ自体はすごく厚そうなんだけど、それでも、カサブタは周りの皮膚よりも凹んだ状態で、山頂のカルデラ湖みたいな感じになってる‥‥って、またまた伊藤孝先生直伝の地学的表現を使ってみた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、凹んだとこにできた凹んだカサブタが剥がれたら、さらに凹んだ新しい皮膚ができてそうな気がして、ケガが治っても、あたしの足首には雨が降ったら水溜りができそうで、そんなことにでもなったら、ホントにカルデラ湖になっちゃうから、悲しくもあり、楽しくもありってワケで、精神的に凹んでるヒマなんかない。どっちにしても、大きな傷が残ることは覚悟してるけど、クルブシとは逆の目立たない内側のほうだから、「ま、いっか!」って感じだ。そんなことよりも、カンジンなのは靭帯のほうで、外傷の目立つ足首よりも、ほとんど腫れも引いたヒザのほうが、未だに激痛が走るから、できるだけ動かさないようにして、1日も早く歩けるようにならないと、ホントに困る。

だから、あたしは、松葉杖でピョコピョコと動き回れるようにはなったけど、できるだけ動かないようにしてる。足を固定してるガンダムも、すごくうっとうしくてイヤで、ベッドの上に足を伸ばしてるだけなら、外しててもおんなじなんだけど、それでも、外さないようにしてる。それで、片足を伸ばしたままの状態で上半身を起こしてると、どうしてもムリな姿勢になるから、何よりもお尻が痛くなるし、左足のモモも痛くなるし、背中や腕も痛くなって来る。最初は「天国みたいだ」って思ったマッサージチェアも、長時間座ってるとつらくなって来るから、今は、ソファーに大きなクッションを置いて横向きに座るのと、ベッドと、マッサージチェアの3ヶ所を移動してる。

で、毎日ずっとお家にいると、自然とテレビをつけっぱなしにしちゃうワケで、「笑っていいとも!」が終われば「ごきげんよう」が始まるし、「ごきげんよう」が終われば「ウルオニ」、つまり、「麗しき鬼」が始まるワケで、ナンミョータレントが勢ぞろいの「笑っていいとも!」にも、おんなじことの繰り返しでデジャブ感が満載の「ごきげんよう」にも興味がないあたしは、「ウルオニ」だけを午後の楽しみにしてる。

それにしても、何年間もまったく進歩がない「ごきげんよう」って、ホントに、いつ観ても新鮮味のカケラもなくて、常に何年も前の再放送を観てる感じがする。今日の放送でも、ゲストの城之内ミサが、「麦茶と間違えてそうめんの汁を飲んだ」って話をしてて、他のゲストも会場のお客さんも全国のお茶の間の視聴者も、すべてが「この話のオチは『そうめんの汁』だろうな」って思ってるのに、そのオチまでをもったいつけて長々と得意満面で話してる城之内ミサに、何とも言えないトホホな気分になった。

あたしは、オリエンタルラジオって大っ嫌いなんだけど、それは、一番最初にオリエンタルラジオをテレビで見た時に、あの「武勇伝!武勇伝!」ていうのをやってて、そのネタの中に、「バス停を毎日少しずつ自分の家のほうにズラして来る」ってのがあったからだ。これって、何十年も前からいろんな人がネタにしてて、あたしが初めてラジオかなんかでこのネタを聴いたのは、中学生のころだ。それから、シロートのリスナーからのハガキから、プロのお笑い芸人に至るまで、数え切れないほどの人がこのネタを使って来たけど、今や、バス停も地面に固定されるようになり、人間が持ち上げて動かせるバス停なんて都会じゃ見なくなったし、今どき、こんな使い古されたネタなんか使うヤツなんているワケないと思ってたら、「若手の中で爆発的に人気がある」ってフレコミのオリエンタルラジオがこのネタをやったもんだから、あたしは、観てるほうが恥ずかしくなって、一気に大っ嫌いになったってワケだ。

これとおんなじ感覚なのが、いくら自分の持ちネタでも、いろんな番組でおんなじ話をする芸人だ。最近だと、千原ジュニアのネタの使いまわしが、イヤでイヤで寒気がして来る。あたしは、基本的には、千原兄弟は好きなんだけど、いくら他の番組でウケたからって、ガンダムのアムロのマネをするナントカって芸人が千原兄の家に泊まりに行った時に、千原兄の奥さんがジャージの上下と間違えて、ジャージの上を2つ出したって話、あればっか繰り返してるから、だんだんにイヤになって来た。千原ジュニアは、あたしが見ただけでも、少なくとも4本の番組でこのネタを話してた。

あたしが、特にイヤなのが、他の番組で千原ジュニアがこのネタを話した時に、一緒に出演してて大笑いしてた芸人が、次の番組にも一緒に出てて、何度も聞いてるネタなのにも関わらず、まるで初めて聞くようなシラジラしい演技を続けて、最後のオチのとこで大笑いしてることだ。このシラジラしさには、全身で小さい鳥肌実が演説を始めちゃうほどガマンできないし、このシラジラしさが充満したスタジオの空気感が、あたしには耐えられない。

‥‥そんなワケで、ダッフンした話をクルリンパと戻すけど、シラジラしくて寒気がして来る「ごきげんよう」と違って、そのシラジラしさを芸術の域にまで高めたのが、あたしが最近ずっとハマって観てる「麗しき鬼」、略して「ウルオニ」だ。このフジテレビの昼の帯ドラは、今や伝説となった「真珠夫人」や「牡丹と薔薇」の中島丈博作品で、去年の「偽りの花園」がイマイチだったからか、この作品に賭ける中島丈博のダッフン具合はものすごい。観てる人には説明の必要はないし、観てない人にはとても説明できないほどの、いつもの複雑な人間関係が炸裂してるワケだけど、とにかく、主役の「洵子」役の金子さやかと、「悠子」役の遠野凪子がバツグンのキャスティングで、特に、遠野凪子はサイコーだ。顔もあたしの好みだし、役柄がネイルアーティストってとこもツボだし、シフォン系の衣装もステキだし、毒々しい演技やセリフ回しも昼ドラ感マンマンだし、あんまり好きだから、最近では、遠野凪子のブログまで読んでるほどだ(笑)

で、発見したのが、遠野凪子って、あたしとおんなじお誕生日だった。その上、「シフォン系の衣装がステキだな」って思って観てたら、ブログに「シフォン系の衣装が好き」って書いてあったから、あたしは「おおっ!」って思って、勝手に親近感を感じちゃった。だから、悠子(遠野凪子)が、「じゅんこ!」「じゅんこ!」って言いながら妹を溺愛するシーンを観てると、あたしも親友のじゅんこのことを想像しちゃって、何とも言えないジワ~ンとした気持ちになって来る。

そして、それだけでも大変なのに、今日なんか、悠子が女性同士で濃厚なプレイをしてるとこを帰宅した妹の洵子(金子さやか)に目撃されちゃう。でも悠子は、洵子に見られてることに気づかずに、相手の顔を舐めまわすように熱いキスを続ける‥‥っていう、居ても立ってもいらんないような終わり方をしちゃったもんだから、今、これを書いてたら、心臓のドキドキが復活してきちゃった。とにかく、この続きが放送される来週の月曜日は、あたしは病院に行く日だから、録画予約を忘れないようにしないと、一生後悔することになっちゃう。

‥‥そんなワケで、今や完全に「ワタオニ」を超えた「ウルオニ」だけど、今回の「ウルオニ」の姉妹愛は、「ボタバラ」の紆余曲折した果ての精神的な姉妹愛とは違って、もっと単刀直入にエロいし、美しいものを愛するがゆえに、潜伏してたビアン心が目覚めつつも、妹に対する独占欲や嫉妬心が渦巻くドロドロとした中島丈博ワールドが全開だから、最後まで目が離せない。何よりも、中島丈博のドラマは、オリエンタルラジオや千原ジュニアのネタと違って、オチがまったく分かんないから、最終回まで目が離せないのだ。「ボタバラ」で、目が見えなくなった相手とおんなじ状態になるために、自ら目を針で刺して失明したように、普通に考えたら絶対にアリエナイザーな結末が待ってるから、今回の「ウルオニ」にしたって、普通なら「洵子もビアンに目覚めて悠子と愛し合う」って結末を想像するけど、絶対にそんな安易な終わり方はしないと思う。だから、あたしは、これからも、オチがまったく分からない「ウルオニ」を姉の広い心で暖かく見守って行こうと思う今日この頃なのだ。


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2007.05.25

辺野古からの続報

送信者: xxxxx@xxxxx.ne.jp
宛先: xxxxx@xxxxx.ne.jp
件名: 辺野古浜通信-31
日時: 2007年05月24日 23:12:41

今日も動きはないものの、テント村は早朝より警戒態勢で待機していました。
午後は、海上の調査機器の設置ポイントを確認して回りました。
また、座り込みに来た方達によるカヌー練習も引き続き行われました。
(平日は、水曜日以外毎日行っています、ご参加下さい)

国会では、米軍再編、国民投票、教育3法と、凄まじい勢いで酷い法案が次々と強行採決されています。
下記のQAB琉球朝日放送の特集の中で、平良悦美さんが、「ここに基地が作られたら、沖縄は死ぬって思っている。私が問われると思う。私たちではなく私。一人一人がその歴史の中で何をしていたか。そんな気持ち」と語られています。
圧倒的な力と流れの中で、では、わたし達は何ができるのか? 
その時、彼女は言葉をつなぎます。

「彼らは暴力的、権力に進めるかもしれないけど、私たちは力のないものが弱さを武器にしてどういう戦いが出来るか考えよう」

いま、辺野古へ参加してください。
ここには「反対派」も「運動団体」もいません。
まさに今、一人、一人と、市民が集まりはじめています。

彼女、彼らは少し遠慮がちにテントのかげから「新聞を見てきたのですけど」と声を掛けてください
ます。
那覇からも遠く離れた不案内なこの地までいらしてくださり、勇気を出して声を掛けてくださいます。
わたし達はそのことが、どんなにか嬉しく、心強く感じるかは言葉にならないほどです。

「何もできないですけど」とおっしゃる方もいます。
市民一人一人が彼らの前で座り、意思を表明することこそが、今必要とされています。
わたし達は「力」で止めることはしません。
言葉の上でも、行動の上でも、徹底して非暴力を貫き、その「弱さ」で多くの市民の命、子どもたちの命を奪い、殺戮を続ける基地建設を止めていきます。

どうか、わたし達の平和をもとていくための行動に参加してください。
辺野古でお待ちしています。

これまでの経緯を下記から確認することができます。

QAB琉球朝日放送 特集「検証 動かぬ基地」
ギャラクシー賞 報道活動部門で「優秀賞」受賞
http://www.qab.co.jp/01nw/01usbase.html

『辺野古 海のたたかい』浦島悦子著 インパクト出版会 (2005/12)
豊かな海を破壊し、人殺しのための巨大基地を建設しようとする政府・防衛施設庁と素手でたたかい、カヌーによる阻止行動や陸上・海上の座り込みで、ついにボーリング工事を止めた現場からのレポートです。
(アマゾンなどでお求めください)

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2007.05.24

「美しい国」を破壊し続けるアベ内閣の証拠写真

「美しい国」を破壊し続けるアベ内閣の証拠写真です。
  ↓

「じゅごんの里」
http://www11.plala.or.jp/sedake-dugong/sango-hakai.html


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アベ内閣の自作自演

地元の住民たちのほとんどが反対してるのに、環境アセスメント法を無視してまで、アメリカのジェノサイドに加担するための殺人基地を造ろうとしてるアベ内閣だけど、完全非暴力で座り込みを続ける地元の人たちを排除するために、憲法や自衛隊法を無視して海上自衛隊を動員するという呆れ果てた蛮行まで披露してくれた。ホニャララ団とベッタリ癒着してるナントカ還元水のナメクジ大臣のことは擁護しまくってるクセに、自分が気に入らない国民のことはカタッパシから暴力で排除するなんて、まるで北朝鮮並みに狂った政府だと思う。そして、これで、アベシンゾーお得意の「既成事実」が出来たワケだから、今後は、地元のスーパーの商品の不正表示に抗議するために団地の主婦たちが集まっただけでも、自衛隊を動員して暴力で黙らせることになるだろう。サスガ、拉致被害者までを支持率稼ぎに利用する売国奴は、やることがワンダホーだ。

それにしても、何よりもビックル一気飲みなのは、完全非暴力で、相手の体に指1本触れないように座り込みを続けてる辺野古の人たちに対して、潜水作業員がレギュレーターを外されたとか大ウソをついてまで、「反対派は過激だ」っていうプロパガンダを流し始めたことだ。あたしは、辺野古のカヌー隊の人たちと毎日のようにメールでやり取りしてるけど、辺野古で座り込みを続けてる人たちは、平均年齢が50才以上で、中には70才、80才のオジィやオバァもいる。カヌーや素もぐりで海上座り込みを続けてる人たちだって、ほとんどが50才以上で、カヌーの人の中には泳げない人たちだっているのだ。そして、辺野古の人たちは、陸上での座り込みも、海上での座り込みも、「絶対に指1本、相手の体には触れない」ってことを絶対のルールとして、今まで何年間も平和を訴え続けて来た。

あたしが、辺野古のカヌー隊の人から聞いた話では、政府に雇われた売国企業の作業員たちが、サンゴを破壊して水中に杭を打ち込もうとしてるのに対して、素もぐりの人たちは、水中の岩にしがみついて、自分の体を盾にして、息が続く限り阻止してたそうだ。つまり、両手両足は岩にしがみついてるワケで、「相手の体には指1本も触れない」って決まりごとがなくたって、岩から手は離せないワケで、こんな状態で相手のレギュレーターを外すことなんてできるワケがないと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、まるでどっかの匿名掲示板に集まってるバカどもみたく、幼稚な自作自演を披露し始めちゃった政府だけど、この作業員による自作自演は、今に始まったことじゃない。一例を挙げると、2年半前の2004年12月10日、海上の足場で作業を始めた作業員たちに対して、地元の人たちが、指1本触れずに、テイネイな言葉だけで「作業をやめて欲しい」と訴え始めたら、高い場所にいた作業員の1人が、誰も体に触れてないのに、「暴行された!落ちる!落ちる!」と大声を上げながら、海へと飛び込んで行ったのだ。また、別のほうでも、1人の作業員が、誰も指1本触れてないのに、おんなじように大声を上げて、自分から海に飛び込んで行った。そして、これらの様子は、後ろのほうから、防衛施設局員がビデオで撮影してたのだ。ようするに、この作業員たちは、防衛施設局員から、前もって「反対派から暴行を受けて海に落とされたように演技しろ」って命令されてたってワケだ。

そして、それどころか、どんなに訴えても作業や演技をやめない作業員たちに対して、もっと近くから訴えようと足場を上って行った人たちは、首をつかまれて、3mもの高さから叩き落とされ、鉄柱で後頭部を強打して、意識不明の重体になってしまった。それなのに、叩き落とした本人も、その一部始終を見てた防衛施設局員も、そろってトボケきってるのだ。この時の詳しい状況や写真の証拠などは、最後にリンクしておくので、ぜひ見て欲しい。これを見れば、悪質極まりない政府のやり方と、政府に雇われた売国企業の作業員たちの暴力の数々が良く分かると思う。

それで、辺野古の人たちは、この時の経験、つまり、作業員たちに指1本触れなくても、自分たちから暴行を受けたことにするために、こんな自作自演をするってことが分かったから、それ以降は、今まで以上に「絶対に相手の体には触れない」ってことを鉄則として来た。指1本触れなくても、大声を上げて自分から海に飛び込むくらいだから、もしも手を触れたりしたら、何を言われるか分からないと思ったからだ。こんな状態なのに、水中で作業員のレギュレーターを外すなんて、誰がどう考えたってアリエナイザーだ‥‥っていうか、十八番の自作自演に決まってる。

‥‥そんなワケで、相手の体に指1本触れずに、乱暴な言葉も使わずに、常にテイネイな言葉だけで、平和の尊さと自然の大切さを訴え続けて来た辺野古の人たちに対して、一方の作業員たちはと言えば、バックに国がついてるからって、殴る蹴るの暴行は当たり前、中には、命を落としかけた人たちも何人もいるのだ。そして、そうした状況のすべてが、写真やビデオに記録されてる。だけど、辺野古の人たちは、そうした証拠を使って完全に対立する道じゃなく、何とか「言葉」で分かってもらって、お互いに納得した上で、基地建設をやめて欲しいって願ってるのだ。それなのに、こんなにも平和的な人たちに対して、自衛隊まで動員して、有無を言わさずに工事を強行しようとしてるのが、アメリカの犬のアベシンゾーであり、久間防衛大臣だってワケだ。

今回のレギュレーターの自作自演にしても、今までに1回もつながったことのない「人間の鎖」を「今回初めて失敗した」って大ウソ報道したことにしても、こんな幼稚なプロパガンダを垂れ流し続けて、バカな国民を洗脳しようとしてるアベ内閣って、ホントに最悪だと思う。そして、こんな幼稚なデマなんかに騙されるバカはいないだろう‥‥って思うのが普通なんだけど、世の中には、考えらんないほどの大バカがいる。それが、田原総一郎だ。もともと、人の話なんかぜんぜん聞いてなくて、トンチンカンなことばっかノタマッてる田原総一郎だけど、ちょっと前に、あまりにも現実を知らない大バカ発言を炸裂させてくれたのだ。

日本テレビ傘下の「日テレ学院」が主催してる「第一線で活躍する人から学ぶ講座」っていうのがあって、麹町の昔の日テレ社屋の地下にある教室で行なわれてるんだけど、5月21日からスタートした第1回目の講師が、田原総一郎だった。それで、この講座の最後には、恒例の「質問タイム」ってのがあるんだけど、この日、参加者の1人から、「沖縄の普天間基地移転について、マスコミがほとんど報じない理由と、反対住民の排除に自衛隊が動員されたことに対する田原さんの見解を聞かせていただきたい」って質問が出た。そして、この質問に対して、田原総一郎は、こう答えたのだ。


「沖縄への自衛隊動員は明らかに違憲だ。ただ、座り込みをしているのは地権者や土建屋たちで、抗議活動をしているのは、そのほうがアメリカ軍に土地が高く売れるからだ。つまり自然保護などというのは彼らのお題目に過ぎない。土地の値段を吊り上げるための利権絡みの運動だから、中央のマスコミは報道せずに静観しているのだ」


あんなバカボンのパパみたいな顔してるから、最後に「なのだったらなのなのだ」ってくっつけたくなっちゃうけど、それにしても、仮にも「ジャーナリスト」って肩書きで仕事をしてて、テレビにも出てるほどの人間が、これほどまでにバカだったとは、開いた口がふさがらないどころか、タリラリラ~ンのコニャニャチワって感じだよ、まったく。「座り込みをしているのは地権者や土建屋たち」って、いったい誰から聞いたの? まさか、テキトーに想像だけで言ってるワケじゃないよね? 土地の値段を吊り上げるために、8年間(2639日)も反対運動をして、それから3年間(1130日以上)も座り込みを続けてるんだとしたら、ものすごいことだよね。そして、自分の命を懸けてまで、水中の岩にしがみついて海を守ろうとするなんて、ものすごいことだよね。とにかく、高い会費をぼったくって、こんなデタラメをノタマッてる大バカは、今すぐに辺野古へ行って、座り込みを続けてる人たち1人1人に確認して来いよ!

‥‥そんなワケで、完全非暴力で、相手に指1本触れずに、命懸けで平和の尊さと自然の大切さを訴え続けてる辺野古の人たちに対して、次から次に卑劣極まりない手段で攻撃して来る売国奴たちは、「軍隊」という最強の味方までつけて、いよいよ最後の強硬手段を繰り出して来た。平和を愛する沖縄のオジィ、オバァを守るために、かけがえのないジュゴンの住む海を守るために、そして、これ以上、沖縄を「加害の島」にしないために、どうか皆さん、どんなに小さなことでもいいから、自分にできることをして欲しいと思う今日この頃なのだ。


「シンさんの辺野古日記」(2004年12月10日)
http://diary5.cgiboy.com/2/henokonikki/index.cgi?y=2004&m=12#10


「ジュゴンの家・日誌」(作業員に暴行を受けて意識不明になった女性の写真)
http://dugonghousenago.web.fc2.com/04_12_1.html


「辺野古からの緊急情報」(最新情報はこちら)
http://henoko.jp/info/


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2007.05.23

プレゼントのお知らせです♪

Nikki4
4月からスタートした、サンプラザ中野さんの番組、「マネーの旅人/スローライフ北海道」で、あたしのサイン入りの「きっこの日記2」を視聴者プレゼントいたします♪

前回のプレゼントの時と同じに、毛筆で1句書いて、落款(らっかん)を押しました。
今回は、5冊ほど用意しましたので、当たる確率が高いと思います。
ご希望の方は、番組を見て、ふるってご応募くださいね♪

以下、番組の放送予定日です。

「マネーの旅人/スローライフ北海道」
資産運用情報を中心に、旅行、健康、住まい、環境問題など、「こだわる大人」の生活向上情報を北海道から全国へ発信している番組です。

6月3日 (日) STV札幌テレビ放送 5:30~6:00
6月3日 (日) チバテレビ 8:00~8:30
6月3日 (日) BS日テレ 10:00~10:30
6月8日 (金) tvk 9:00~9:30

※BSをお持ちの方は、「BS日テレ」で全国どこでも見ることができます。


「きっこの日記 総合案内書」
http://www.byakuya-shobo.co.jp/kikko/

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あたしの好き嫌い

皆さん、ご存知の通り、あたしは「好き嫌い」がハッキリしてるんだけど、それを言えるのは、この「きっこの日記」の中だけの話だ。ここは、あたしのストレス発散の場でもあるから、好きなものは好き! 嫌いなものは嫌い!ってハッキリと書いてるけど、実生活で、それも、お仕事の場でそんなことを言ったら、脱水が終わったあとのタオルみたく、アッと言う間に干されちゃう。だから、あたしは、どんなに嫌いな人とでも、普通に笑顔で話してるし、できる限り波風を立てないように生活してる。

ま、これは、あたしだけじゃなくて、ほとんどの人がそうしてると思うけど、ガマン強いほうだと思うあたしでも、あまりにも理不尽なことや、男の十八番である「自分の立場を悪用した性的関係の強要」をされた場合には、グツグツと煮えたぎるマグマが、プレートの弱い部分を突き破って、ドドーン!と噴火することがある‥‥って、伊藤孝先生直伝の地学的な表現を使ってみたけど、この「きっこ休火山」が噴火したのは、アシスタント時代から今までの14年間で、たったの一度だけだ。それは、今から8年くらい前に、あたしの業界では力があることで有名な、ある大きな事務所の社長から、あたしがノドから手が出るほど欲しかった仕事を回してくれる見返りとして、体を要求された時だ。

あたしは、その社長から呼び出された時、それまでコツコツと努力して来たことが認められたんだと思って、天にも昇る気持で、その事務所に向かった。それなのに、体の要求を断わったあたしに対して、その社長が言ったセリフは、「お前の代わりなんか掃いて捨てるほどいるんだぞ!」だった。そして、その場で、腕をつかまれて、ソファーに押し倒されそうになったあたしは、完全にブチ切れて、テーブルの上に出されてたコーヒーをその社長の顔にぶっかけて、相手がひるんだ隙に、その部屋を飛び出して、盗んだバイクで走り出す~行き先も~分からぬまま~暗い夜のトバリの中へ~えええ~~~誰にも襲われたくないと~逃げ込んだ~この夜に~仕事干された気がした~26の夜~ううう~~~って、別にバイクは盗んでないけど、あとは事実な今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、今だから平気で書いてるけど、この時は、悔しくて悔しくて朝まで泣き続けた。夢にまで見てた憧れのお仕事の話だったから、少しでも良い印象を与えようと思って、一番大切にしてたシルクサテンのブラウスを着てったんだけど、お家に帰って来てから気づいたら、襲われた時に、ボタンが1つ取れてた。苦手なお裁縫で、泣きながらボタンをつけたことを思い出すと、今でもその時の悔しさと情けなさが蘇って来る。だけど、ホントの地獄は、それから始まった。当時のあたしは、独立したてで、アシスタント時代のコネやツテで何とか何本かのお仕事を回してもらってたんだけど、この社長が手を回して、あたしは、そのほとんどのお仕事を下ろされたのだ。

それから、1年近く、あたしは、メインのお仕事を干されて苦しんだ。同期のヘアメーク仲間からは、「きっこは怒らせちゃいけない相手を怒らせたんだよ」って言われた。だけど、それなら、ファッキンなエロオヤジに、黙って自分の体を差し出してたら良かったって言うの? この時のあたしの気持ちは、うまく説明できないけど、襲われたことに対する恐怖や怒りよりも、「自分の努力や技術が認められたんだ」って思ってたことが、そうじゃなかったって言う悲しさのほうが大きかった。だから、たとえ、背に腹は変えられないからって、他の一部のヘアメークみたく体を差し出して、お仕事を回してもらってたとしても、それは、自分の実力で手に入れたものじゃないから、そんなもん、嬉しくも何ともない。だから、今でも、あたしの行動は間違ってなかったって思ってる。

それに、この事件のオカゲで、あたしは、ブライダルのお仕事やメーカーの講師のお仕事など、生きてくために何でもやるようになって、今じゃそれがメインになりつつある。だから、人生は七転び八起きなのだ‥‥なんて、演歌みたいなことも言ってみつつ、ま、昔話は元シブがき隊の布川敏和に任せとくとして、話はクルリンパと戻るけど、あたしは、「好き嫌い」がハッキリしてる。だけど、その「ハッキリ」が、「白は好き!」「黒は嫌い!」っていう「ハッキリ」とは違うのだ。

たとえば、あたしは、「おそば」が好きで、「ラーメン」が嫌いだ。だから、両方を選べる状況だったら、絶対におそばを食べる。だけど、あたしの嫌いな「ラーメン」てのは、行列のできるラーメン屋さんとかの「ラーメン」のことで、田舎のおそば屋さんのメニューにあるラーメンとか、インスタントの「欽ちゃんラーメン」とかは、ワリと好きだ。もちろん、それでも、そこにおそばがあれば、絶対におそばのほうを食べるけど、とにかく、あたしは、行列のできるラーメン屋さんとか、ラーメン激戦区とか呼ばれてる地域にある人気のラーメン屋さんとか、そういうとこのラーメンが嫌いだ。

で、あたしは、何よりもおそばが好きで、たいていは「もりそば」を注文するけど、真冬でガタガタ震えるような日は、「きつねそば」を注文する。つまり、ニポンに冬がなければ、あたしは、1年中ずっと「もりそば」を注文するってワケで、「もりそば」こそが、一番美味しいおそばのスタイルだと思ってる。老舗の名店とかなら、「せいろ」って言ったりもするけど、基本的には、やっぱり「もりそば」だ。

それで、こんなにおそばが好きなあたしが、どうしても許せないものに、「ざるそば」がある。そう、「もりそば」に細く切った海苔が乗ってるだけなのに、100円も高くなる不条理な食べ物だ。あたしが、何で「もりそば」が好きなのかって言うと、それは、どんなおそばよりも、「そば」の香りを楽しめるからだ。それなのに、その「そば」の香りをダイナシティにしちゃう海苔なんかを乗せて、さらに値段が高くなるなんて、あんなもん注文する人って、アホなんじゃないかと思う。何よりも、おそばに海苔を乗せるなんて、粋じゃない。

おそばを美味しく食べるためには、「そばつゆ」「わさび」「ねぎ」だけでパーフェクト・ラブってワケで、これ以外には、ヨケイなものは何もいらない。そして、仕上げとして「そば湯」をいただけば、おそばのフルコースはつつがなく終了する。もちろん、小皿について来る「わさび」は、ホンの少しだけ残しておいて、残った「そばつゆ」に「そば湯」を注ぐ時に、その「わさび」を入れるのがポイントだ。

‥‥そんなワケで、あたしは、おそばが大好きなのに、その中でも一番好きな「もりそば」に、海苔が乗ってる「ざるそば」は嫌いだ。「ざるそば」なんかを食べるくらいなら、「鴨南蛮カレーそば」とかのゲテモノそばを食べたほうがマシだと思うくらい、「ざるそば」が嫌いだ。だから、あたしの冷蔵庫には、コンビニの「もりそば」に入ってる、細く切った海苔の小袋が、いっぱい溜まってる。ま、溜まった海苔は何かの時に使うからいいんだけど、それにしても、コンビニの「もりそば」って、ちゃんと「もりそば」って書いてあるのに、何で海苔なんか入れてるんだろう? 海苔なんか入れる余裕があるんなら、そのぶん、そば粉の割合を増やすとか、ねぎの量を多くするとか、もっとやるべきことがあると思うんだけど。

だけど、あたしは、「海苔」は大好きだ。つまり、「おそば」も「海苔」も大好きなのに、「ざるそば」は嫌いってワケで、これは、「おそうめん」や「ひやむぎ」は好きだし、「果物のカンヅメ」も好きなのに、おそうめんやひやむぎの中に、サクランボやミカンが入ってるのが許せないのとおんなじだ。生ハムもメロンも好きなのに、「生ハムを乗せたメロン」が許せないってのとおんなじだ。パイナップルは好きなのに、「酢豚」に入ってると許せないのとおんなじた。リンゴは好きだし、ハイヒール・リンゴさんのことも好きなのに、ポテトサラダの中にリンゴが入ってるのは許せないのとおんなじだ‥‥って、書き出すとキリがないんだけど、とにかく、1つ1つは好きなものでも、その組み合わせによっては、大っ嫌いになるってことだ。

これが、あたしの、好き嫌いはハッキリしてるのに、その「ハッキリ」が、「白は好き!」「黒は嫌い!」っていう「ハッキリ」とは違うのだ‥‥って部分なのだ。たとえば、あたしは、温泉やスーパー銭湯は大好きだけど、何よりも嫌いなのが、「水着着用」の温泉やスーパー銭湯だ。いつも狭いお風呂に入ってるからこそ、タマに広い温泉やスーパー銭湯に行った時くらい、手足を伸ばしてゆったりと楽しみたいのに、そこで「水着着用」って言われると、ガクッと来ちゃう。水着を着て温泉に入るくらいなら、近所の銭湯に行ったほうが遥かに楽しい。つまり、大好きなおそばや温泉だからこそ、1つでも気に入らないことがあると、ものすごく嫌いになっちゃうってことだ。

‥‥そんなワケで、イマイチ良く分かんないあたしの「好き嫌い」の基準なんだけど、さらに分かんなくしてるのが、「好きなおそばと好きな海苔を足すと嫌いになる」ってのの、もう一歩、先の世界だ。それは、おそばに海苔を乗せた「ざるそば」が嫌いなあたしにも、好きな「ざるそば」があるってことだ。それは、「とろろそば」だ。いつもは「もりそば」しか注文しないあたしだけど、夏場で、ものすごく体力が落ちてる時で、お金にちょっと余裕のある時には、「とろろそば」を注文することがある。そして、その「とろろそば」のおそばは、海苔が乗った「ざるそば」になってるけど、この場合は、海苔の乗ってない「もりそば」じゃダメなのだ。

「とろろそば」の美味しさは、「とろろ」と「そばつゆ」と「うずらの玉子」と「ねぎ」と「わさび」と、そして、「海苔」の生み出す複雑なハーモニーによるもので、この場合は、「海苔」も重要な役割を果たす。つまり、「おそば」と「海苔」だけの組み合わせはNGなあたしだけど、そこに「とろろ」っていう第三の刺客が現れると、まるでチャーリーズエンジェルの3人のように、あたしの「好き」のツボにハマるってワケだ。だから、「生ハムを乗せたメロン」が許せないあたしだけど、その上に、さらに「イカの塩辛」でも乗せてみたら、大好きになる可能性も‥‥あるワケない(笑)

‥‥そんなワケで、何よりも「美しい女性」が好きなあたしが、MAXの玲奈ちゃんや、児島玲子ちゃんや、春馬ゆかりちゃんを大好きなのは、その外見が美しいからだけじゃなくて、内面も美しいからだ。「美しい女性」が好きなあたしにとって、タレントさんやモデルさんたちは、美しい女性ばかりで、誰を見てもドキドキしちゃう。だけど、そのほとんどが、「私が!」「私が!」の自己顕示欲のカタマリだし、アイドルの乱れ具合はメチャクチャだ。ハロプロのアイドルを見れば一目瞭然のように、未成年でも、タバコ、お酒、セックスに溺れてるし、テレビカメラの回ってないとこでは、自分のファンのことを平気で「キモイ!」と言い放ち、ファンからのお手紙やプレゼントはゴミ箱に投げ捨ててる。こんなのがゾロゾロといる芸能界で、テレビカメラが回ってないとこでも、誰にでもやさしくて明るいMAXの玲奈ちゃんや、児島玲子ちゃんや、春馬ゆかりちゃんは、奇跡のような存在だ。だからこそ、あたしの「好き!」のツボの内角高めにドスン!とハマってるワケで、これからも、あたしは、大好きな人たちを応援して行こうと思う今日この頃なのだ。


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2007.05.22

美しい国を破壊し続けるアベ政権

環境アセスメント法を無視し、憲法や自衛隊法を無視してまで自衛隊を動員して、強引にサンゴの調査を推し進めた政府は、「サンゴの調査をする機器をサンゴを破壊して設置する」というデタラメをやってくれました。目的のためには手段など選ばない、これこそが、今のアベ政権の姿なのです。


「調査機器がサンゴ損傷 普天間移設の環境調査で」(共同通信)

米軍普天間飛行場の移設計画に反対する環境保護団体「ジュゴンネットワーク沖縄」は21日、移設が予定される沖縄県名護市のキャンプ・シュワブ沿岸海域で、国が環境現況調査のため海底に設置した調査機器(サンゴ着床板)により、生きたサンゴの一部が損傷を受けたと発表した。

同団体の土田武信事務局長によると、沖合約1キロの海底で20日午前、サンゴの産卵状況を調べる着床板を支えている金属製の柱1本が、サンゴに突き刺さっているのを確認。団体のメンバーが水中撮影した。

また、別の環境保護団体「ジュゴン保護基金委員会」などが21日、那覇防衛施設局に対し、ほかにもサンゴの被害がないか設置状況の点検を申し入れた。施設局側は「事実関係を調べたい」と答えた。

国は普天間飛行場移設に向け今月18日に開始した環境現況調査で、同海域の112カ所に調査機器を設置。うち39カ所に、サンゴ着床板を設置している。


「破壊されたサンゴの写真はこちら」
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/environment/27375.html

「琉球朝日放送の動画ニュース」
http://www.qab.co.jp/01nw/index3.html


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キスとアナゴ

Reiko101
テレビ朝日の「秘湯ロマン」で、今世紀最高の美しさを誇るウナジをオシゲもなく披露し続けてくれてる春馬ゆかりちゃん、お誕生日おめでとぉ~♪‥‥なんてことも言ってみつつ、あたしの大好きな春馬ゆかりちゃんは、あたしの大好きなMAXの玲奈ちゃんと同い年‥‥って言っても、玲奈ちゃんは早生まれだから学年は違うけど、ゆかりちゃんも玲奈ちゃんも29才になって、20代最後の年を迎えた。だから、ひと足先にサバの味噌煮ワールドに突入しちゃってるあたしとしては、ゆかりちゃんにも玲奈ちゃんにも1日も早くこっちの世界に来て欲しいんだけど、とにかく、女の魅力が開花するのは30代からだから、ゆかりちゃん、玲奈ちゃん、早くおいでぇ~♪

で、すでにサバの味噌煮ワールドに入ってて、女の魅力を全開にしてるのが、これまたあたしの大好きな児島玲子ちゃんだ。オトトイの5月19日からOAしてるキリンの「一番搾り」のCMで、佐藤浩市が会社の部下を連れて天ぷらを食べに行くのに、タクシーに乗って「海へ」って言って、屋形船に乗って、ビールを飲んで天ぷらを食べるやつ、見た? あのCM、15秒バージョンと30秒バージョンがあるんだけど、佐藤浩市の席に天ぷらを運んで来るお着物の美しいお姉さんが、15秒バージョンだと「釣りたて!揚げたて!江戸前天ぷら!」 って言いながらお皿を出すし、30秒バージョンだと「釣りたて!揚げたて!キスとアナゴの江戸前天ぷら!」って言いながらお皿を出すんだけど、あれ、児島玲子ちゃんなんだよね~♪

ようするに、30秒バージョンを15秒バージョンにデチューン?するために、他のシーンの編集とともに、玲子ちゃんのセリフも「キスとアナゴの」の部分をカットしてるってワケだけど、それにしても玲子ちゃん、美しすぎだし、可愛いすぎだし、玲子マニアのあたしとしては、映るのが一瞬だからこそ、CMのたびにオシッコ漏れそうになっちゃうほどコーフンしちゃうんだよね‥‥なんてことも言ってみつつ、玲子ちゃん自身、「着物なんて成人式で着たくらいしかあまり覚えがないほどで、なんだか照れくさい」なんて言ってたけど、上げた髪はセクシーだし、お着物でもスタイルの良さが分かるし、声は可愛いし、ホント、なんでこんなに可愛い女性が地球上に存在してるの?って思っちゃうくらい、玲子ちゃんて、可愛くて可愛くてたまんない‥‥って、いつでも妄想しちゃうあたしとしては、ゆかりちゃんと玲奈ちゃんと玲子ちゃんに一度に襲われたら、発狂しそうなくらいコーフンしちゃうと思う今日この頃、皆さん、あたしって変ですか?(笑)


‥‥そんなワケで、「美しい女性」を始めとして「美しいもの」が大好きな上に、ニポンの文化をこよなく愛するあたしとしては、お着物の玲子ちゃんにハレホレなんだけど、このCMの制作サイドのオテガラは、何と言っても「釣りたて!揚げたて!キスとアナゴの江戸前天ぷら!」の「キスとアナゴ」の部分だろう。もしも、この順番が逆で、「アナゴとキス」だったとしたら、サザエさんに出て来るアナゴさんとキスするとこを想像しちゃって、ご飯を食べてる時に、テレビにアベシンゾーの顔が映るのとおんなじくらい、気持ち悪くなっちゃう。だから、「アナゴとキス」じゃなくて、「キスとアナゴ」でホントに良かったと思う。

それにしても、江戸前のキスやアナゴを何度も釣ったことがあり、実際に「釣りたて!」で「揚げたて!」の天ぷらを食べたことのある玲子ちゃんを屋形船の女将さん役に抜擢するなんて、あまりにもワンダホーなキャスティングだ。こんなに素晴らしいキャスティングは、潮来(いたこ)のプレスリー、村田ハジメのフリップキャストを超えるほどだと思う‥‥なんて感じで、ムリヤリに釣りのネタを散りばめつつ、「屋形船」「江戸前」「釣りたてのキスの天ぷら」「ビール」と来れば、玲子マニアのあたしが真っ先に思い出すのが、去年の暮に放送された、テレビ東京の「釣りロマンを求めて」の「総集編」だ。

1年間の放送を振り返って、数々の名シーンを紹介したんだけど、ただVを紹介するだけじゃなくて、進行役の玲子ちゃんと永浜いりあちゃんがシロギス釣りをして、釣ったシロギスを天ぷらにしてもらって食べてたし、玲子ちゃんの手元には、お約束のビールのジョッキがドカンと置かれてた。この時のシロギス釣りは、千葉県の浦安港から出船した船で、釣り場は木更津沖だったけど、アバウトに言えば「江戸前」だ。それで、番組の構成としては、最初は船からシロギス釣りをしてる2人が、いろんな思い出とかを話しながら名シーンを紹介してって、最後には、釣りたてのシロギスの天ぷらを食べながらマトメる‥‥って流れだった。

それで、そのマトメの部分で、玲子ちゃんは、「釣りのロケは、いつも自分1人か男性の釣り師と一緒なので、今日みたいに女の子と一緒に釣りができるとすごく楽しい」ってことを言ってた。そして、いりあちゃんに、「また一緒に釣りしたいね♪」って言ってて、いりあちゃんも「ぜひよろしくお願いします!」って答えてたんだけど、こういった約束が社交辞令で終わらないとこが、玲子ちゃんの素晴らしさであり、「釣りロマン」のスタッフの素晴らしさなのだ。

‥‥そんなワケで、この「総集編」の放送から、わずか3ヶ月後の今年3月、すべて玲子ちゃんの企画で、パラオへのGTフィッシングのロケが行なわれた。玲子ちゃんは、GTフィッシングは体力も必要だし、最初はリトル悩んだそうだけど、自分の企画でいりあちゃんを誘うからには、自分の一番好きなGTフィッシングで迎えて、感動を味わって欲しいって思ったそうだ。で、この企画は、前編と後編に分けて、3月23日と31日の2週に渡って放送されたんだけど、あたしは、まだ釣れてない前編の途中で、すでに涙腺がゆるみ出して、感動の涙がこぼれ始めた。

自分が釣り上げるだけでも大変なGTなのに、初めてチャレンジするいりあちゃんに釣ってもらって、その感動を味わってもらおうだなんて、きっと、玲子ちゃんは、ものすごいプレッシャーだったと思う。大物釣りの経験がないいりあちゃんは、初めて手にするGTタックルが重くて、なかなかポイントまでルアーを投げることができない。玲子ちゃんは軽々と70mもキャストしてるのに、いりあちゃんはその半分、40mくらいしか飛ばない。せっかくナブラが立っても、いりあちゃんのキャストだとそこまで届かないのだ。

だけど、玲子ちゃんは、「ルアーを前に投げることができれば、誰にだってチャンスはあるんだよ」って言って、いりあちゃんを励ました。いりあちゃんも、だんだんに上手にキャストできるようになって来て、なんとかポイントのあたりまで届くようになって来た。だけど、いつもは使ったこともないような太くて重たい釣り竿を振り続けて、いりあちゃんの体力は限界に近づいて行く。そして、何とか小型のカスミアジを釣ることはできたけど、GTは釣れないまま後編へとコンティニューした。

‥‥そんなワケで、ヘビーなGTタックルを1日ずっと振り続けてて、腕がパンパンになっちゃったいりあちゃんのために、2日目、玲子ちゃんは、1ランク落とした軽めのタックルを用意した。いりあちゃんが試しにキャストしてみると、思ったよりもラクチンに振れるので、笑顔が戻って来た。そして、このタックルでがんばり続けたいりあちゃんに、ついに、GTがヒットした!

今まで味わったこともないような強烈な引きに、いりあちゃんは体ごと振り回されちゃったけど、玲子ちゃんの「竿にぶら下がる感じで体重をかけて!」っていう適切なアドバイスで、何とか体勢を落ち着かせることができた。そして、GTのあまりのパワーでいりあちゃんがへこたれそうになると、「落ち着いて!」「大丈夫だよ!」っていう玲子ちゃんの声が飛ぶ。玲子ちゃんて、ホントに良く見てる。

それで、長いファイトの果てに、ついに初めてのGTを釣り上げることができたんだけど、感激して涙が止まらないいりあちゃんと、これまた感動の涙を流す玲子ちゃんと、その2人を見て、その2人の何倍も号泣するあたしっていう、いつものパターンになっちゃった。この時の玲子ちゃんは、いりあちゃんに釣らせてあげることができてホッとした気持ちだけじゃなくて、初めてのGTに感動するいりあちゃんを見て、きっと、自分が初めてGTを釣り上げた時のこととか、6年越しで釣ることができた宮古島のGTのこととか、いろんな思い出がフラッシュバックしてたんだと思う。そして、宮古島のトラさんやモリゾー船長を始め、今までお世話になって来たたくさんの人たちの顔が浮かんだんだと思う。

とにかく、あたしが何よりも感動したのは、最初はラインシステムを組むこともできなかった玲子ちゃんが、何年間も、言葉じゃ説明できないほどの努力を積み重ねて来て、今では、ビギナーのためにラインシステムを組んであげて、ちゃんと釣らせてあげられるほどの実力を身につけたってことだ。そして、GTを釣るための技術的なアドバイスだけじゃなくて、釣れなかった時にいりあちゃんにかけた言葉など、精神的なアドバイスにも感動した。

‥‥そんなワケで、8年前、宮古島のGTに初めてチャレンジして、朝から晩までルアーを投げ続けたのに、結局、釣れなかった玲子ちゃん。その時に、船長のトラさんから言われた「釣れない釣りも釣りなんだよ」って言葉が、玲子ちゃんにたくさんの気づきを与えた。釣れなかった時こそ、教わることがいっぱいあるってことだ。そして、玲子ちゃんは、この「釣れなかった釣り」から、自分の知識不足、技術不足、体力不足に気づいて、ラインシステムの勉強から基礎体力をつけるトレーニングまで、コツコツと努力を積み重ねて来た。だからこそ、6年後に宮古島のGTに再チャレンジした時に、50kgもの大物を釣り上げることができたのだ‥‥って、この大感動のドキュメンタリーは、DVDの「宮古島ガーラトリップ」でタンノーしてもらうとして、たくさんの人たちや自然から教わって来たことをこうして後輩に教える側になった玲子ちゃんを見て、あたしの感動はレッドゾーンに達しちゃった今日この頃なのだ。


「キリン一番搾りのCM」(江戸前天ぷら編)
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2007.05.21

お知らせです♪

この「きっこの日記」は、「きっこの正体は銀座のクラブのチーママだ」とかいう噴飯モノのデタラメを配信し、善良な市民を騙してお金を巻き上げている悪質極まりない売国奴デブのメルマガとも違いますし、「きっこは朝鮮人だ」などというデマを書き立てて、純粋な読者を騙しているイカ臭いフリーターオヤジの悪質有料サイトとも違いますので、常に「無料」で配信しています。

で、このたび、この「きっこの日記」が4980万アクセスを超え、ミラーサイトの「きっこのブログ」も4800万アクセスを超えたので、日頃のご愛顧に感謝しまして、「きっこの日記」の5000万と、「きっこのブログ」の5000万を踏んだ人に、あたしからの心ばかりのプレゼントをしたいと思います。

どちらかのサイトで、自分がアクセスした時に、カウンターが「50000000」だった人は、このページのメールフォームから、「5000万を踏んだよ~」とメールしてください。

ただし、こちらからプレゼントを送るので、ご自分の住所、氏名などを明記できる人に限ります。
もちろん、メールに書かれている住所、氏名は、あたしが見るだけで、絶対に他の人に漏らすことはありません。
そして、5000万を踏んだ人が、住所、氏名を明かせない場合には、5000万1番目、5000万2番目の人に権利が移ります。

ですから、5000万1番目や5000万2番目だった人も、もしかしたら5000万番目の人が辞退する可能性もあるので、メールしてください。

今、考えているのは、あたしのキスマークとサイン入りの書籍版「きっこの日記2」のプレゼントです♪

あと数日で達成すると思いますので、皆さん、カウンターの数字に注意してくださいね。

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金城祐治さんの言霊

すでにお知らせしたけど、昨日、5月19日に、沖縄の美しい自然を守るために、60年前の地獄のような戦争を二度と繰り返さないために、沖縄をこれ以上「戦争加害者の島」にしないために、文字通り人生を懸けて沖縄の基地建設に反対して来た「命を守る会」の代表の金城祐治さんが、亡くなった。だけど、祐治さんの強い意志は、数え切れないほどの沖縄の人たちの心の中に生き続けてる。だから、今日は、祐治さんのご冥福をお祈りするとともに、祐治さんが残して行ってくれた言霊をすべて紹介しようと思う。


「自分で考え、苦労して何かを創り出す。それではじめて本当の人間らしい生活ができる。自分たちにはそれを子や孫に伝えていく責任がある」

「基地ができれば世界のどこの紛争にも即戦力となり、殺りくの道具になる。そんな沖縄に、日本にしたくない」

「4ヶ月も座りこみを続ける状況はまさに地獄のさた。力を合わせて沖縄から基地をなくそう」

「夜でもここで赤々と電気をつけてね、頑張ってるよ、というところを見せたいと深夜10時ごろまで座ってましたけど、痛々しくてね…」

「お湯沸かすんですよ。はよ起きた人がやるんです。そして水筒に入れてたんかんに上る人のお湯を持たさんといかんから」

「気持ちが高ぶってほとんど眠れなかった。カヌー隊の海上抗議は歴史の1ページになるだろう。無謀なことをしてまで阻止しなければならない気持ちを全国の人にも考えてもらいたい」

「守る会ではわたしが最年少、最高齢は八十八歳。そんなオジィ、オバァが二度と辺野古を戦場(イクサバ)にはさせないと頑張っている」

「命を守る会のおじぃ、おばぁはその想いを残し7名の人が先立たれました。私たちそれに続く者、若い者達がその想いを引き継ぎ頑張らなければならない。」

「ここは辺野古だ!!私は辺野古の人間だ!!防衛施設局員よ、私に説明する責任があるだろう!!説明しなさい。」

「日本の課題をなぜ小さな島に背負わせるのか。それが日本の民主主義か!」

「僕たちは後方守備隊でテント村をしきっておりましたが、毎日毎日、朝早くから色んな問題があり、それを進めていくのに非常に苦しい思いもしました。毎日祈りながら送り出し、そして24時間、ご苦労様、一人一人と手を組んでご苦労さんでしたと、切ない思いとよかったなという思いが、これが500日。つい3日ほど前に500日の会をしました。」

「辺野古の海を守って次の世代に引き継ぐことは最大の使命だ。これ以上の自然破壊を許すことはできない。自然を守ることイコール、平和を守ることであると主張を展開したい。」

「今回の訓練をはじめ、嘉手納基地でのパラシュート降下やF22戦闘機の配備など、県民をあざ笑うかのように、県内のあらゆる地域で基地が強化されている。多くの人たちにこの米軍の横暴を伝え、基地強化をはね返す運動をつくっていきたい」

「いずれにしても、沖縄の問題は日本の平和に一直線につながるものであります。」

「カーッとなったら足元を見る。闘ってもそれでこけたら意味ないでしょ。」

「何故小さな島に日本の問題を背負わせるのか。臭いものにはフタをして、差別をするから戦争に走っていく。戦争は一度手を染めると二度と引き戻れない。」

「私たちは、ジュゴンと共に生きてきた。この海と共に生きてきた。この海をつぶさないでほしい」

「なぜ、この8年間、10年になろうとしている厳しい闘いを継続して頑張ってこられたのかということは、自分達の夫、子供を先の大戦で亡くしているからであります。その想いが平和になったとはいえ未だにそのしがらみを背負わされている現在であります。今世紀もしも、第三次世界大戦が行われたとすれば1発で何十万人という人々の生命が失われてしまうかもしれない。そういう世の中にしないために、自分達の子供、孫をそれに巻き込まさせないために、世界の未来永劫の平和を作っていきましょう!」

「今やらなければいつやるのか!! 今がその時だ!共にがんばっていきましょう!」

「今日が何をやっている日かわかっているのか!!常識がないにもほどがあるぞ!今すぐ帰りなさい!」

「過酷な闘いはまだ続くだろうが、今へこたれたら、沖縄に後はない。厳しい現状は最大のチャンスでもある」

「これまで(施設局側の作業船に比べ)多勢に無勢状態だったので、支援の心がつながってうれしい。海はウミンチュの命であり、行動に共感してもらえた。自然を守り、次世代につなげることが人間としての責務」

「市民投票の民意が踏みにじられて今日まできた。平和は守るものではなく育て、つくり出していくものだと市民や国民が気付き、展望を開かなければならない」

「市民らの力を集め、明日もあさっても平和を守る戦いを続けよう」

「私を殺してからいけ!!ここで!今すぐ!」

「小泉前首相は当初、(沖縄在留部隊の)海外移転もにおわせたが、結果的には落胆だけを残した。結局、負担をかけて申し訳ない、という気持ちがないんだよ。安倍さんも同じだ」

「米軍はやりたい放題に演習し、命の海は埋め立てられようとしている。この状況に楔を打ち、移設を撤回させよう!!」

「日本は海洋国でありながら海の環境保護に無関心だ。米国と沖縄、両方の裁判で、環境保護の世論を高めていきたい」

「市民投票の民意が踏みにじられて今日まできた。平和は守るものではなく育て、つくり出していくものだと市民や国民が気付き、展望を開かなければならない」

「若いものはしっかりと時代を見据え、力になって欲しい」

「辺野古は壕が多くてな、ちっちゃい頃はその中で良く遊んでいた。あの漁港にある岩があるだろう、あそこの裏手も大きな壕になっている。ベトナム戦争の時にはね、米兵が軍から逃げてそこに住んでいたんだ。よっぽど戦争に行きたくなかったんだろ。そろそろ、誰か住み着くんじゃないか。イラクに行きたくないやつが。」

「私達は訴えています。"今やらなければいつやるのか"と。現在の沖縄をもう一度"島ぐるみ"へと状況を作り出すために。そして全国で多くの人達が一緒にやらければなりません。」

「現場にいる人間を殺す気か!!!」

「大事なことを言わなければならない。沖縄県民の80%以上が反対と言っているのに、名護市長が率先して行く必要がどこにあるのか。県知事の許可を得ているのか。人の領域に出ることを勝手に決めて帰ってくることは許されない。この10年の闘い、助役ともいろいろ話させていただいた。しかし、いっこうに動かない。これを動かすのは県民、国民に対する背信です。」

「私たちの運動の目標に近づきつつある。私たち の闘いは、全世界にとどろいている」

「わたしたちの目的を達成できるなら、どんなことでもするのは当然だ。裁判で(代替施設建設やボーリング地質調査についての)日本政府の立場を明確にさせ、政府のやり方が間違っていることを明らかにする。」

「基地を造ることが戦争につながるのは明らかだ。基地建設を撤回させることは、平和に向けて前進すること。基地を造ったら平和はありえないと裁判では訴えたい。」

「最近、日本全体が大事なことを忘れているように思う。特に沖縄は第2次世界大戦で多くの犠牲があった。それを踏まえたら、世界の国々と共存、共栄する方法を考えるべきで、新たな基地建設などもってのほかである。」

「国内外で基地建設に疑問の声があるなか、日本政府は国際自然保護連合(IUCN)が二度も勧告を出しているにもかかわらず、無視を続けている。これでいいのか問いたい。」

「政府の姿勢をあらわすかのように、那覇防衛施設局は管理主義的で、どんなに批判があり、反対の声を上げようが、お構いなしにボーリング地質調査を強行する。調査を環境アセス法の対象としないのは、政府が法律を無視するということになり、絶対におかしい。裁判という公開の場で政府の強引で、法を守らない姿を明らかにし、調査と建設中止を勝ち取りたい。」

「新たな基地建設は自然を破壊し、戦争につながる行為だ。今回、新しい基地を造れば、沖縄は二十一世紀も基地との共存を迫られる」

「悲惨な沖縄戦を体験した沖縄に、戦争に直結する新たな軍事基地を造ることは断じて許されない」

「辺野古の海の豊かな自然を守り子孫の世代に引き継ぐことが私たちの使命だ」

「この海は多くの命をはぐくむ。ジュゴンがいるのは、素晴らしい環境が残っていることを示し、いなくなることは人間も住めない環境になることだ」

「日本政府のやり方を知らせ、一人でも多くの人の心を揺さぶり、共感を広げ、力を生み出したい」

「仮に日米安保体制がそれほど重要であるならば、沖縄だけに過重負担を押し付けるのではなく、日本全国で均等に負担すべきだといえます。」

「私は今日『説明会』を拒否して頑張っています。140日もボーリングはダメだと暑い中を座り込んで国を説得してきました。まだわかってくれないのか。過酷な闘いはまだ続くだろうが、今へこたれたら沖縄に後はない。厳しい現状は最大のチャンスでもあるという言葉を信じましょう。苦しくとも胸をはって道理を説き続けよう」

「ですから、この問題、じっくりと全国の平和を希求する人たちが目を向けていただきたいと節に思うことでございます。みんなで、私たちの問題を深く考えていただき、共に日本の恒久平和を考えていきましょう、よろしくお願いをいたします。」

「米軍がいたるところで演習している。私たちの尊い海まで埋め立てられようとしている。県道で訓練が行われ、伊芸で都市型射撃訓練が行われている。今闘わなければ、二度と機会はない。白紙撤回まで頑張ろう!」

「戦争のできない国が、戦争の出来る国へと着々と準備を進めています。今こそ、労働者は立ち上がるべきです。全世界の国々、そしてかけがえのない地球の大自然を守り、65億の世界の人々の平和を守り、育てていかなければなりません。みなさん、のんびりしている場合ではありません。『いまやらなくていつやるのだ』。21世紀の新しいうねりを起こそうではありませんか。今、現地沖縄の辺野古で果敢に戦争をさせない平和な世界を、世紀のうねりをつくっていこう、と大勢の人達が結集をし200日にも及ぶ決戦の場を死と危険の紙一重のアメリカ軍基地建設を阻止しようとがんばってるところです。絶対数のスタッフが足りません。今にも権力におしつぶされそうです。力を貸してください。そして共に平和な世界と日本を作り育てていきましょう。子々孫々まで!? 今生きている我々がやらねば、だれがやるのか。我々にはその責任があります。共に新しい世界と日本を戦争、失業のない21世紀としていきましょう。」

「あなた達はここに座っているおばぁ達を殺す気なのか!」

「胸のつかえが少しは下りた、よくやったと自分自身思う。直訴することを決め、署名はサミットの一ヵ月前から開始したもの。辺野古では、苦難の沖縄史をへたオジー、オバーが闘いの核になっている。午前中、点滴を受けたりして小屋に詰めている。平和を水や空気のように考えてはいけない、平和を守り子孫へ伝えていきたい」

「沖縄では米軍が住民無視の演習をしていても、防衛施設庁は抗議もせずに協力し、我々にだけ圧力をかけてくる。カネで基地をつくろうとしている。白紙撤回までがんばります」

「十年間がんばったことが今日につながった。民衆が一つになって、この運動を作り上げることが大事。二十四時間単管足場座り込みのときは、苦しい切ない思いでテント村から送り出していた。 見直し論が出てくると、もう大丈夫じゃないのかと聞かれる。だが、国は一旦手をつけたものを手放さない。それだけカネを突っ込んでいるから。ここまで盛り上がったら、絶対に手を緩めてはいけない。最後までがんばっていこうじゃありませんか」

「豊かな自然は子どもたちに残さなくてはいけない宝。雄大な自然を残すことが私たちの責務だ」

「平和は空気と違う。無気力・無関心では平和を守っていけない」

「過酷な闘いはまだ続くだろうが、今へこたれたら、沖縄に後はない。厳しい現状は最大のチャンスでもある」

「一本一本、木を植えていく闘い。それが育ち大木となり、森となり、基地建設を阻む」

「貧乏人には貧乏人なりの闘いがある。」

「心にいつも遊びと余裕を持て。」

「時代は動く、だから辛いし、楽しい。」

「もうちょっとしっかりしろ!」

「一つ一つの言葉に重みを持て。人に伝えることを大事にしなさい。」

「おまえが引き受ける番だ。ちょっと心配だけどな。」

「信じることを忘れちゃいかんよな。」

「年寄りには年寄りなりの考えがある。生意気ばかり言うな!」

「自分が大事だと思った言葉を継続して伝えなさい。」

「晋の財産は人間関係だ。大事にしなさい。そういうのを人徳って言うんだぞ。」

「明日、俺と一緒に現場に立つか?逃げてもいいぞ。(2004年4月18日の夜・強行前夜)」

「お前なぁ、四の五の言ってないで闘え!」

「ここにいる仲間たちを大事にしたいよなぁ。頼りないのが多いけど。」

「根を張って積み上げろ。長いトンネルの先には希望があるぞ。」

「俺は長くない。晋、分かっているな?」

「周りを見て考えろ。お前は突っ走りやすい。ちゃんと自分を抑えろ。」

「STOP YUJIって俺のことか?まったく紛らわしいよな。」

「命を守る会で亡くなった10人の思いを引き継ぐ人間が必要なんだ。」

「頼りないリーダーでごめんな。」

「生きろ!最後まで生きろ。俺の前で死にそうな顔をするな!海から生きて帰ってこい」

「市長は受け入れないと明言したばかりなのに」「辺野古の住民は十年間もこうしてだまされてきた」

「労働組合つぶしが進む中で、私たちはどうやって闘いを進めればいいのか。民衆が一つになって、大きな運動を作ることが大切だ。米国政府の「忠犬ハチ公」のような小泉政府を、国民の力で変えていこう」

「動揺じゃなくて気分が高まっているから何をしゃべっていいか分からない、ごめんなさい」

「(掘削作業で)スパット台船がサンゴを破壊した結果を見ても、施設局は軽微な被害としか言わない。本当にそうなのか世間に訴えたい。ボーリング調査を進めさせるわけにはいかない」

「米軍はやりたい放題に演習し、命の海は埋め立てられようとしている。この状況に楔を打ち、移設を撤回させよう!!」

「辺野古の新基地建設には“人柱”となって最後まで闘う」

「十分な説明もないままに、国は既成事実だけをつくろうとしている。(移設は)とんでもない話だ」

「最近、沖縄自動車道で米軍が軍事訓練を行って事故を起こした。東京の首都高で米軍が演習するなんて考えられますか。しかし防衛庁は沖縄の米軍に対しては何の抗議もせず、協力している。辺野古新基地白紙撤回の勝利まで頑張りたい。海上阻止行動には、国頭村やうるま市(旧・石川市)の漁協組合員が船を出してくれる。この人たちのためにもぜひカンパを寄せてほしい」

「子や孫の時代に、あの忌まわしい戦争を絶対に繰り返してはならない。一歩も引かない運動を展開し、新しい歴史をつくっていこう」

「みなさん、海というのは、沖縄の財産です。上から来た仕事に、ああそうかとただ従わずに、考えてみてください。辺野古の海に足を運んで、実際に見てみてください。」

「辺野古の地元住民は眠れない夜を毎日不安で過ごしている。あなた達はいきなりづかづかと違法をものともせず、ここに乗り込んできて、私達、辺野古住民が説明を求めても暴力的に排除したのに。申し入れに行くと身の危険を感じるからと説明会もしっかり開かなかったじゃないか!こういう、理不尽さをあなた達は受け止めなければいけない。」

「多くの人が真面目にせっせと働いて、我々の学校時代は学校も行けなかった、入学金さえなかった、授業料さえ払えなかった。そういう時代を働いて働いて、今の日本を作ったんだというふうに自負をしております。お金と言うものはそんなに今の世の中で大事なものなのか。」

「この中に、月給13500円だった人手を上げてみてください。いないでしょう。僕の初任給。沖縄でバスの運転手をやりました。本土で働いていた所は、20万か25万取っておりました。沖縄であんな大きなバス乗ってですね、月給が初任給54000円、それから出発でした。おかしいじゃないですか、これ。私たちは33年前に日本復帰をしたわけです。しかし依然として低所得に悩まされ、そして 我々の人権というものは完全に無視され、未だに基地のしがらみを背負わせているんじゃないですか。」

「我々低層者である労働者がどうして、あの権力と闘っていく力があるんですか。」

「今の政府は忠犬ハチ公。アメリカに忠犬ハチ公のように尾っぽを振ってついて行く非常に情けない日本になりました。これを正すのはやっぱり国民がしっかり未来をみつめて、現実を知り、じゃあ自分はどういう運動をやりどういうことをやり遂げるのかということを一人一人が持っていかなければならないと思います。」

「誰かがやるからやろう、お母ちゃんが言うからあれやる、お父ちゃんが言うからこれやるじゃだめなんです。最近は、おかげさんで若い人たちが辺野古にはせ参じてくれております。意識は大分変わりました。国を動かすのは若い者ですよね。」

「いずれにしても、若い人が自分たちの考え方をしっかり持っていただいて、後ろにいる若い人たち何で前にこないのかな。」

「しかし、国は一旦手をつけた物は絶対離さない。それだけお金を突っ込んでおるわけですから。つばつけた物には官僚意識丸出しでしょうし。」

「私は前に、じゃあ私たちはどうしたらいいのかと言われたことがございました。言いましたよね、あの当時来られたお方だったらああそうだなとわかります、ここに大きなパソコンがあるじゃないの、パソコンでやればいいじゃないか、それを全部ニュースにしてお互いの心と心を繋ぎ止める、繋ぐ武器があるじゃないかということを申し上げました。」


‥‥そんなワケで、1人の人間が、政府という巨大な欲望のカタマリに対して、自分の人生を懸けて、自分の命を懸けて、発信し続けた言霊を読んで、あなたは何を感じただろうか。政府の広報機関に成り下ったマスコミが、真実を捻じ曲げて報道してるチョーチン記事を読んで、沖縄の反対派は「少数」であり「過激」だと思い込むのも勝手だけど、誰よりも心やさしい沖縄のオジィ、オバァたちを「過激」だと思い込むほどオメデタイ人たちは、自分や自分の子供たちが殺されるまで、たった1発で地球の半分を吹き飛ばせる核兵器を「正義」だと吹聴するキチガイ政府のことを死ぬまで信じてればいいと思う今日この頃なのだ。


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2007.05.20

あべ晋三の美しいクッキング

「あべ晋三の美しいクッキング 生きたままゆでるボイルド国民」 (5月19日)

「ボーガスニュース」
http://bogusne.ws/article/42260989.html


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辺野古からの訃報

送信者: xxxxx@xxxxx.ne.jp
宛先: xxxxx@xxxxx.ne.jp
件名: 辺野古浜通信-訃報
日時: 2007年05月19日 18:38:34

「命を守る会」代表 金城祐治さんが今日午前、亡くなりました。
明日午前11時の出棺に間に合うよう「命を守る会」事務所に集まってください。

告別式について訂正です。
1.出棺時間 午前11時 命を守る会事務所を経由します。
2.告別式の会場 午後4時から、平和の塔の近くの、葬祭場です。
3.弔電は〒905-2171沖縄県名護市辺野古「命を守る会」宛に送っていただいて結構です。


送信者: xxxxx@xxxxx.ne.jp
宛先: xxxxx@xxxxx.ne.jp
件名: 辺野古浜通信-追悼
日時: 2007年05月20日 00:32:37

基地建設阻止 おおかな通信より

今日は皆悲しみに暮れながらも阻止行動を続けました。祐治さんが私たちに伝えてくれた「平和の心」を、今度は私たちそれぞれが「1人の人間」として伝えて行く時です。

祐治さんが目指した「新基地建設白紙撤回」はまだ達成されていません。しかし祐治さんの死を「志半ばなのに残念です」と表現するとしたならば、それは違います。祐治さんは辺野古に基地を造らせなかったではないですか。伊江島の阿波根昌鴻さんのように徹底非暴力で、座り込んで平和を伝え、そして辺野古の海を見つめながら、絶対に基地を造らせなかったではないですか。「平和を守るというのはこういうことだよ」と、その姿で示してくれていたではないですか。

施設局が車で辺野古漁港に来た時、座り込みのメンバーたちが炎天下で熱くなった道路の上にゴザを敷いて座り、施設局の人たちにもゴザを出し、向かい合って心を込めて話しあっていた時の祐治さんの一言一言が今も心に響きます。あくまでも「本当の人間」であり続けようとした人でした。命を守る会の小屋で低音の独特の声でもの静かに語るその根気強さにいつも心打たれました。

以前、私は伊江島で生前の阿波根昌鴻さんの話を何度も聴く機会に恵まれました。阿波根昌鴻さんも独特の語り口で、徹底非暴力を命をかけて貫いた人でした。沖縄のガンジーとも言われた人でしたが、今私の中では祐治さんと阿波根昌鴻さんが重なって見えます。

徹底非暴力を貫くために必要なことは何かと私は考え続けてきました。1人の人間として真実の生き方をするためにはどうしたらいいのか考えてきました。それを「心を込めて考えなさい」と身をもって示してくださったのが阿波根昌鴻さんであり、金城祐治さんでした。銃を突きつけるアメリカ兵の前に座って、相手を尊重し、必ず伝わると信じ切って平和を語り続けた阿波根昌鴻さん。疲れた体にむち打ちながらも施設局の人たちに心から語りかけた金城祐治さん。

非暴力を貫くために必要なこと、それは「人を信じ抜く」ということだと思います。敵とか味方とかではない、人間同士心を通わせるためには信じるということ以外に方法は無いということだと思います。

暴力を振るう人間の心の弱さを自分のことのように心配し、その「心」に「心」を持って臨む。暴力に対して暴力を持って臨んだとしたら、それは深い深い恐怖と不安の崖を共に転げ落ちてしまうような事態になります。暴力を持ってその崖を落ちていく人を、信じることを持って支えていくこと、それが本当の平和への道です。「こんなやつ崖から落ちてしまえ」という思いを持つとしたならば、それは暴力の再生産でしかないと思います。暴力を振るわれても振るい返すこと無く、相手の暴力を止めようとしているのが辺野古で平和を創るための行動です。

業者の方々にも、施設局の方々にも、海上保安庁の方々にも、海上自衛隊の方々にも、「暴力に頼る作業」はして欲しくないのです。それを訴えるからには、私たちが非暴力でなければならないのです。「暴力で対抗することも出来るけれども非暴力で行く」というような「偽りの心」であってはなりません。「暴力を完全否定することが平和への道」であると阿波根昌鴻さんや金城祐治さんは教えてくれたのではないでしょうか。

今日も施設局による作業は続けられました。海上行動は本当に消耗するのです。阻止行動は「海のプロ相手」ですから、素人の集団ではなかなか思うように行かないことも多く、船にしがみつく、殴られても海底にしがみつくことしか出来ません。実に素朴な方法です。しかし損得勘定の一切無いその素朴さが人間として大切なのだと思います。


●辺野古からの緊急情報 
http://henoko.jp/info/

●ちゅら海をまもれ!沖縄・辺野古で座り込み中!
http://blog.livedoor.jp/kitihantai555/

●基地建設阻止 
http://henoko.jp/fromhenoko/

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私用で自衛隊を使う最高司令官

基地建設や空港建設などに住民たちが反対してる場合には、たとえそれが角材や鉄パイプで武装した過激派とかであっても、それを強制排除するために政府が送り込んで来るのは、普通、「警察」や「機動隊」だ。それなのに、今回、辺野古で座り込みを続けてる住民たちに対して、政府が送り込んで来たのは、「警察」や「機動隊」を飛び越えて、実質的な「軍隊」である「自衛隊」だった。座り込みをしてる人たちは、全員が何の武器も持たず、完全非暴力で、中には80才を超えたオジィやオバァもいるのに、そんな人たちを「軍隊」で弾圧しようだなんて、この国は、欧米か!‥‥じゃなくて、北朝鮮か!

ピストルを持って自宅に立てこもり、自分の家族から警官に至るまで、誰彼かまわずに撃ちまくってるシャブ中みたいな頭のおかしい元暴力団員に対してですら、「警察」と「機動隊」しか動員しなかったのに、何の武器も持たずに、完全非暴力、無抵抗で、平和のための座り込みを続けてるお年寄りたちを排除、弾圧するために、莫大な税金を使って「軍隊」を動員するなんて、とてもじゃないけどマトモな神経とは思えない。そして、これは、憲法にも自衛隊法にも違反してる上に、政府が暴力で一般市民をイイナリにさせるという、まるで戦時中みたいな狂気の沙汰だ。そして、憲法や自衛隊法に違反した自衛隊の使い方ってことは、最高司令官であるアベシンゾーが「私用」で自衛隊を使ってるってことになる。

自分のことを「私はこの国の権力の頂点にいる!」とか「この国の最高司令官である私は」とか、聞いてるほうが口をポカ~ンとしちゃうような自画自賛を続けるアベシンゾーは、5月16日の党首討論においても、「私、内閣総理大臣は、自衛隊の最高指揮官であり、それこそ軍民の統制の象徴で~あります」って、自らを「象徴」とか言い出す始末。あんなもんが何かの「象徴」だってんなら、「バカの象徴」くらいしか思い浮かばないよ‥‥なんてことも言ってみつつ、すでに、海外メディアでは、この低能最高司令官による蛮行について、「非暴力に徹する一般市民の平和的な座り込み抗議行動に対して、機動隊などの警察部隊ではなく、いきなり軍隊を投入するというのは先進国ではきわめて異例。この場合、沖縄の世論のみならず、国際世論の反発を引き起こす可能性も高い。」って声も上がってる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、辺野古に駆けつけられないあたしとしては、自分にできることをやろうと思って、いろいろと動いてる‥‥って言っても、松葉杖じゃあんまり動くこともできないから、いろんな人にメールを送って協力をお願いしてるんだけど、その一環として、あたしが支持してるオムライス党の党首、福島みずほたんにもメールしたみた。


初めてメールさせていただきます。
私は「きっこの日記」というWEB日記を書いている●●きっこと申します。
今、多くの住民たちの声を無視して強行されている沖縄の普天間基地の移設に対して、辺野古で完全非暴力、無抵抗で反対の座り込みを続けている住民たちに対して、政府が海上自衛隊を動員して弾圧に当たらせるという前代未聞の蛮行が行なわれています。
自衛隊というものは、その名の通り、自国民の生活や安全を守るための機関であるのにもかかわらず、アメリカの手先となり、無抵抗で平和を訴えている自国民たちを弾圧するためにこれを動員するというのは、憲法にも自衛隊法にも違反しています。
そこで、この問題に対する社民党の見解、できれば、党首の福島みずほさまの見解を伺いたく思います。
●●きっこ拝


‥‥もちろん、お返事なんかいただけないと思ったけど、この人権を無視した政府の蛮行に対して、自分の支持政党の見解を聞きたいと思ったからだ。そしたら、あたしがメールを送って数時間後に、きっと移動中か何かだと思うんだけど、みずほたん本人が、わざわざ自分のケータイからお返事をしてくださった。


送信者: mizuhoxxxxx@xxxxx.ne.jp
宛先: xxxxx@xxxxx.ne.jp
件名: メールありがとうございます
日時: 2007年05月19日

自衛隊が出動するという前代未聞のひどい事態です。水曜日の党首の記者会見でこのことに抗議をしました。今日現地の反対運動に対して、メッセージを送りました。きっこさんが言うとおり、自衛隊が自国民を排除し、弾圧をするという憲法違反、自衛隊法違反について、政府に抗議をする、質問する、住民を応援する、みんなで声をあげるなど、やれるかぎりのことをやっていきます。明日福岡で沖縄の山内とくしんさんたちに会うので、行動について相談します。沖縄の照屋議員とも相談し、来週政府への申し入れ、抗議を考えています。福島みずほ


‥‥そんなワケで、あたしは、ヒサビサにビックル一気飲みしつつ、お礼の返信をした。去年の9月の総理就任演説では、「国民との対話を大切に考え」って言葉を何度も繰り返したのに、フタを開けてみたら、みんなが想像してた通りに、国民の声など無視して、数の暴力で次々と悪法を強行採決して行くアベシンゾー。これじゃあ、国民の代表どころか、単なる独裁者だ。ま、それが、支持率8%(当社比)っていう当然の結果につながってるんだろうけど、呆れ返る手抜き経営で死亡事故を起こした「エキスポランド」の山田三郎社長からも献金を受け取ってた上に、店長と店員が女性客を強姦するというアメリカ並みの犯罪が行なわれた「ペッパーランチ」の一瀬邦夫社長からも、献金を受け取ってたっていうウワサも出て来たアベシンゾーだから、「国民の代表」って言うよりも、「犯罪者の代表」って言ったほうがピッタリだよね。ま、この話題は裏が取れてからタップリと書かせてもらうけど、とりあえず、辺野古の問題について、ものすごくたくさんのメールをいただいてるので、少しだけ紹介しようと思う。


お名前:NM
E-mail:xxxxx@xxxxx.com
コメント:きっこ様こんばんは。以前、イーホームズ藤田社長の記事の際にもメール差し上げましたNMです。お怪我の具合はいかがでしょうか。連日の辺野古に関するレポートがとてもありがたく、応援する者がここにもいる!と声をあげたくてメールいたしました。不調をおして記事を上げ続けるきっこさん、そして10年以上に渡る辛い運動を続けておられる辺野古の皆さま方に較べ、この国の政府の遊び半分で投げやりな態度はなんたることか。激しい怒りを覚えます。辺野古のN様も指摘しておられた与党政権による地元住民の分断工作ですが、岩国米軍基地移転問題の時も、原子力関連施設でも読み聞きしたとおりの話で、こんなに卑怯な手段をよくも使えるものだと憤るばかりです。関連施設に勤める社員向けと称し、巨大ショッピングセンター、インフラ整備に惜しみなく国民の税金をつぎ込んで、一見賑やかな街並みを作り上げ、基地や発電所を作ったせいでこれまでの農漁業を廃業せざるを得なくなった地元の方々を雇い入れる…。何年も経たない内に関連施設なしでは暮らせない人たちばかりになり、かといって綿々と営んできた生業に戻りたくとも戻る場所がない。酷い手口です。これのどこが国民主権、立憲主義の政府のやりかたでしょうか?「貢献度」に応じてお恵みを投げつけるような下賎な政府だと国民に気付かれないよう、ちょうちん記事ばかりの大マスコミも酷すぎます。月刊誌や週刊誌、ローカル新聞には、まだ頑張って批判精神を発揮している記者がいることが僅かな希望です。地元で踏ん張る方々や、政府の横暴に憤る者にとって、明日の正念場も通過点にすぎないのでしょう。ささやかな応援だけれど、ご紹介いただいた口座にカンパをお送りしてきます。それでは、きっこさん。どうぞお身体だけは無理なさらないでくださいね。


‥‥そんなワケで、この前の日記で取り上げた「基地で働きたい若者たち」のように、本来、住民たちが反対するに決まってるアメリカ軍の基地や原子力発電所などは、必ずと言っていいほど、貧しい地方に作られる。そして、薄汚い政府は、反対住民たちの口封じをするために、「基地に協力すれば豊かな生活を与えてやる」という図式を作り、それまでは仲良く助け合って生きて来た地元住民たちを「賛成派」と「反対派」とに分断して、「反対派」を村八分にするように持って行くのだ。これほど卑劣なやり方が、他にあるだろうか? そして、そんな政府の卑劣なやり方の一例が、沖縄の人たちから届いてる。


お名前:TT
E-mail:xxxxx@xxxxx.ne.jp
コメント:きっこ様、連日辺野古のことを取り上げてくださりありがとうございます。私は沖縄に住んでいながら、仕事を理由に現地には駆けつけられない根性なしですが、辺野古のことはいつも注目しています。少し話題はそれますが、きっこさんが取り上げていた沖縄の基地内での雇用について、似た性格のものに、基地の外に暮らす米兵、軍属の住宅の家賃というものがあります。一言で言うと、相場は日本人に貸す場合の2~3倍です。その家賃は日本政府の「思いやり予算」で全額賄われます。大家さんはアメリカ人の気に入るアパートを建てれば、日本政府が2~3倍の家賃を払ってくれるのです。なかなかうまく考えたものです。


お名前:B
E-mail:xxxxx@xxxxx.or.jp
コメント:沖縄県の離島に住んでいる者です。きっこの日記、興味のある部分だけ読ませてもらってます。米軍基地があるための、沖縄県民に対する日本政府の「アメとムチ」の「アメ」は、他にもあります。一例として、サトウキビ農家に対する政府の補助金があります。もともとサトウキビは1トンあたり4000円程度にしかなりませんが、それに対して政府が1万6千円もの補助金を出してくれるため、1トンが2万円以上になります。そのため、森林を伐採してサトウキビ畑にする土地改良工事と言う、赤土をむき出しにする土地改悪工事を基地のない離島でまで行なっています。この赤土が雨季には海に流れ出してサンゴを殺しています。赤土と一緒に当然農薬、化学肥料も海に流れますので、他の海洋生物も汚染しています。数年前までサンゴ礁の内側にいたタコ、ニシキエビ、アオリイカなども、次々にいなくなってしまいました。


‥‥そんなワケで、普通なら、家賃が50万円以上もする赤坂のど真ん中の高級マンションなのに、市価の5分の1以下の9万円で住むことができる国会議員の場合には、莫大な建設費から不足分の家賃に至るまで、すべてあたしたちの税金が使われてる。そして、他国の人たちを殺し続けてるだけじゃなく、タクシー強盗をしたり、沖縄の女性を強姦したりする野蛮なアメリカ兵のために、広くて住みやすい家を作り、一般の2倍から3倍の家賃を設定させて、それをすべてあたしたちの税金でまかなってるなんて、シャレになんないよね。

自分たちが家賃を払う高級マンションは、市民感覚とはカケ離れた低価格に設定する一方、ぜんぶ税金でまかなえるアメリカ兵の住宅の家賃は、「基地賛成派」を増やすために3倍の家賃に設定するなんて、これほど「国民のため」じゃなくて「テメエラのため」に政治家って立場を悪用してるなんて、江戸時代の悪代官とおんなじじゃん。

アメリカ兵の住む家の家賃なんていくらでもいいけど、一般の2倍や3倍にするんなら、アメリカに払わせろよ。そして、あたしたちの税金でまかなうのなら、せめて普通の家賃にしろよ。結局、「基地があるからこそ通常の何倍もの家賃収入が得られる」って図式を作り、土地や建物を持ってる比較的裕福な住民たちを「基地賛成派」に取り込むために、政府は、あたしたちの税金をムダづかいしてるってワケだ。国民から巻き上げた税金を使って、自分たちの都合のいいように根回しするなんて、どこまで腐りきった政府なんだろう。

そして、貧しい農民たちの足元を見て、サトウキビに高額の補助金を出してるのだって、「基地賛成派」にするために、あたしたちの税金を好き勝手に使ってるワケだ。挙句の果てに、自然を破壊して多くの海洋生物を殺してるなんて、何が「美しい国」だ。アベシンゾーは、5月16日の党首討論で、民主党の小沢一郎から「美しい国」の定義について質問されたんだけど、そしたら、「日本の美しい自然や文化を守って行くことで~あります」って答えてたけど、どうしたらこんな大ウソがつけるんだろう? かけがえのない辺野古の海を守ろうと、必死で訴えてるオジィやオバァを排除するために、自衛隊まで動員して、有無を言わさずに自然破壊を強行してるのに、何が「日本の美しい自然や文化を守って行くことで~あります」だよ! お前はケロロ軍曹か!

‥‥そんなワケで、「国民」のことよりも、「自分たち」のことや「自分たちに献金をくれる企業」のことを最優先する政府と、「この国の美しい自然」よりも、「ブッシュとの密約」を最優先する、自称最高権力者のアベシンゾー。そして、こんな売国奴どもにオベンチャラを使って、チョーチン記事しか書けない腰抜けマスコミ。今朝の新聞は、どれも一面が、どうでもいいようなバカヤクザの痴話ゲンカが埋め尽くし、テレビに至っては、バカヤクザの近所の家の人に電話までして、何の意味もないことをクドクドと聞いてる始末。そして、自衛隊を使って平和を願う国民たちを弾圧するという、前代未聞の政府の蛮行については、沖縄の新聞やテレビ以外はほとんどスルーって、なんなんだ、この国? そう言えば、去年の11月に、アベ内閣の閣僚どもの不祥事が次から次に発覚した時期に、テレビは何を報道してたのかって言えば、「崖っぷち犬」の生中継を朝から晩まで垂れ流してんだよね‥‥なんてことを思い出した今日この頃なのだ。


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2007.05.19

奇跡の勝ちは

V3171
もう、ケガをしてから3週間ほど経ったんだけど、まだ、松葉杖でヨロヨロと歩くのがやっとで、とてもじゃないけど二足歩行なんかできやしない。お医者さまは、「全治4週間から6週間」て言ってたんだけど、この前、病院に行った時に詳しく聞いてみたら、「全治4週間から6週間」てのは、あくまでも固定器具とかを外せるようになるまでの期間で、それからリハビリとかしなきゃなんないみたいだった。だけど、「全治」って「完全に治る」って意味じゃないの?‥‥なんてことも思いつつ、児島玲子ちゃんは、「私は中学の時に靭帯を切ったんだけど、切れるより伸びるほうがあとあと大変らしいよ。私は切れた時は半年近く松葉杖だったような‥‥。きっこちゃん、無理せずに、たまには甘えて休まないとね。それから、治ってもしばらくは、なるべく包帯やサポーターでガードしておいたほうがいいよ。私はわずらわしくてすぐに取って運動しちゃったら、靱帯が少し伸びちゃって、足の形はおかしくなるし、そのせいで冬には痛むし‥‥」なんてアドバイスしてくれた。

他にも、靭帯を切ったり伸ばしたりした経験のある何人かの人がアドバイスしてくれたんだけど、みんな口をそろえて言うのは、「3ヶ月くらい松葉杖だった」「半年近く松葉杖だった」って話で、「全治4週間から6週間」てのを聞いて「遅くても6週間したら普通に歩けるようになる」って思い込んでたあたし的には、誰も助けに来てくれないガケップチ犬みたいな気分になっちゃった。だって、1ヶ月お仕事ができないだけでも飲みすぎ‥‥じゃなくて、食べすぎ‥‥じゃなくて、ヤバスギなのに、3ヶ月も半年もお仕事ができなかったら、ヤバスギどころか、ケイン・コスギのニポン語みたく、お話にならなくなっちゃうからだ。

だけど、ここで、1つだけ、暗黒の地に差し込む一筋の光のごとく、あたしにとっての希望がある。それは、あたしのケガの名前は、「靭帯損傷」だってことだ。つまり、靭帯が切れたワケでも伸びたワケでもなく、損傷してるワケだから、切れたり伸びたりした場合なら何ヶ月も松葉杖かもしんないけど、そのどっちでもないあたしの場合は、6週間で固定器具を外して、そのあとに2~3日リハビリをすれば、すぐに欽ちゃん走りができるかもしんない‥‥っのは、自分に対する気休めであって、いくらあたしでも、「靭帯が伸びた」と「靭帯損傷」がおんなじようなことだってウスウスは気づいてる今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、周りの経験者たちからいろんな話を聞けば聞くほど、自分のケガが思ったよりも重症だってことを知らされて、最初は「1ヶ月だけお休みすれば」って思ってたのが、何だかだんだんシャレになんなくなって来た。もちろん、1ヶ月もお休みするってだけでも、思いっきり凹んでたんだけど、これが3ヶ月だ半年だなんてことになったら、清原と一緒に引退するしかなくなっちゃう。それで、あたしは、あらためてメッチャ凹んでたんだけど、そしたら、地元のお友達から連絡が来た。あたしがお買い物とかに行けなくて困ってるだろうと思って、「今日は1日お休みだから、車でお買い物とかに連れてってあげるよ」ってことだったんだけど、今は何とか商店街までは松葉杖で行けるようになったし、食糧はいっぱいあるし、あたしは別に困ってはなかった。

だけど、せっかく車を出してくれるって言ってるし、ここはひとつ甘えてみようと思って、「パチンコ屋さんに行きたい」って言ってみた。もう、ずっと打ってないし、3週間もお仕事をしてないし、2ヶ月前や3ヶ月前にお仕事したぶんのギャラの振り込みはあるんだけど、先のことを考えると不安で手をつけられないし、少しでも現金を稼いでおきたいからだ。だけど、何とか松葉杖で行けそうな距離の駅前のパチンコ屋さんは、すでに多くの人たちにバレちゃってるし、そんなとこに、右足を固定した松葉杖の女が現れて、「エヴァンゲリオン~奇跡の価値は~」を打ち始めて、ノーマルで大当たりするたびにケータイのセグ表でチェキしてたら、誰が見ても「きっこ」ってバレバレだから、とてもじゃないけど地元のパチンコ屋さんには行けなかった。

それで、そのお友達もパチンコ好きだから、二つ返事で「いいわよ!」って言ってくれたので、離れたとこのパチンコ屋さんに連れてってもらうことにしたのだ。お友達は、1時間後に迎えに来てくれるって言うから、とりあえず、足を固定してるガンダムみたいなのを外して、着替えて、また足を固定してから、久しぶりにお化粧した。こんなに長いことお化粧してなかったことはないから、お肌の調子はプルプルのユデタマゴ状態で、ファンデの伸びもナジミも貼りつきもサイコーで、お化粧するのが楽しかった。それで、パチンコ屋さんに行くだけなのに、完璧なフルメークになっちゃって、やって来たお友達に、「すごい気合いだね~」って言われて大笑いされちゃった。

‥‥そんなワケで、あたしは、多摩川を渡って、川崎のパチンコ屋さんに連れてってもらったんだけど、ここは地元のお店とは違って、朝鮮総連に加盟してるお店だから、何が何でも負けるワケには行かない。だけど、等価交換のお店だから、どの機種もクギが渋くて、なかなかの強敵だ。でも、なんだかんだ言う以前に、久しぶりのパチンコ‥‥って言うか、久しぶりの「エヴァンゲリオン」で、あたしのテンションはかなり上がってた。

だけど、ここで、あまりにも悲惨な運命が待ち構えてたのだ。あたしは、お家のイスになら長い時間でも座ってられるようになってたんだけど、パチンコ屋さんのイスだと、右足が曲げられないと座れなかったのだ。右の台に誰もいなくて、そっちに足を伸ばせればいいんだけど、もしもそこに誰かが来たら、あたしは右足を戻すことができない。それで、悩みに悩んだ果てに辿り着いた解決策は、そのシマの右端の先頭台で打つって作戦だった。これなら、台のエッジに沿って、ナナメ前に右足を伸ばすような座り方ができる。ただ、この作戦には、大きな欠点がある。それは、「台が選べない」ってことだ。

このお店には、「エヴァンゲリオン」のシマが2つあったんだけど、1つは片面だけだったから、「右端の先頭台」はぜんぶで3つしかない。それで、もう十分に落ち着いて来た「軌跡の価値は」だし、平日だし、午前11時前だったから、他の新台のほうが混んでて、「エヴァンゲリオン」のシマは3分の1くらいしか埋まってなくて、「右端の先頭台」も3つのうち2つが空いてた。だから、あたしは、台を選ぶとか何とか言う前に、とにかく、近くの右端の台に座って、運まかせで打つことにした。

それで、あたしは、1万円札を入れて打ち始めたんだけど、そしたら、思ったよりは回った。ずっと前に、このお店で「セカンドインパクト」を打った時には、渋い台はチャッカーのクギが欽ちゃん走りの両手みたく曲げられてて、500円で2回とか3回とかしか回んない台もあったのに、今回は、500円で7回、1000円で16回って感じで、決して良くはないけど、等価にしちゃ回るほうだ。それで、とりあえず、久しぶりの感触を楽しみつつ回してたんだけど、4機種の「奇跡の価値は」の中で、一番予告の出ないアスカ台(SF)だったから、ワクワク感はイマイチだった。

だけど、4000円目で、70回ちょっと回したとこで、「使途、来襲」の予告が出て、そこからレイの背景っていうあんまり期待できないパターンから、初号機のマゴロクソードのリーチになって、ノーマルが揃った。ヒサビサに聴く「天使のナントカ」の歌が嬉しくて、いつもは「目を休めるチャンス」だから、ずっと目をつぶってる大当たりラウンドなんだけど、今回はちゃんと見てた。でも、セグを見たらペケだったから、もちろん単発で終わりだし、何の期待もない。だから、こんなことならセグなんか見ないで打ってたほうがワクワクできるよな‥‥なんてことも思ってみつつ、結局、時短もダメで、出た玉もぜんぶ飲まれちゃった。

それにしても、アスカ台って、大した予告もなく、アッケなく揃っちゃうことが多いよね。前に、別のお店でアスカ台を打った時も、5分のミッションモードに入ったら、何の前ぶれもなく1周目でミッション完遂しちゃったり、何の予告も絡まないシンクロリーチが、ぜんぜん期待してないのに普通に揃っちゃったり、そんなことが何度もあった。

‥‥そんなワケで、せっかく当たったマゴロクソードだったけど、出た玉が無くなるころには、朝鮮総連に加盟してるお店の得意ワザ、「今まで回ってたのに急に台のバランスが変わってチャッカーに入らなくなる作戦」がスタートしちゃったから、あたしは、打ち続ける気がなくなっちゃった。それで、他の台に移動しようと思ったんだけど、もう、右端の先頭台は2つとも座られてた。それで、どうしようか悩みつつ、狭いイスとイスの間を松葉杖で進んでたら、真ん中の柱みたいなとこの左側なら、足を伸ばせることに気づいた。

その台は、チャッカーのクギも見た目はマトモだったし、17回だけ回して止めてた台だったから、まさか1500円とか2000円とかで17回ってワケはなく、たぶん1000円で17回だと思って、そこで打つことにした‥‥って言うか、さっきの台の他には、右足を伸ばして座れるのはここしかなかったから、ここで打つしかなかった。それで、6000円残ってるカードを入れて打ち始めたんだけど、たった4回だけ回して21回転になったとこで、ピービービーって警報が鳴って、ミッションモードになっちゃった。それで、あたしは、「あ~あ‥‥」って思うヒマもなく、背中に棒みたいなのが何本も刺さってるみたいな変な使徒が出て来て、「えっ?」って思ったら、夢にまで見たJA(ジェットアローン)だったのだぁ~♪

今まで、数え切れないほどミッションモードになったのに、一度もJAを見たことがなかったから、あたしはコーフンしちゃって、とにかく1分しかないから、大アワテでバッグからケータイを取り出して、必死に写真を撮った。それで、何とか3枚の写真を撮ることができて、最初の1枚は失敗しちゃったけど、あとの2枚は、JAのアップと、シンジのアップを撮ることに成功した。

それで、このJAの大当たりはノーマルで、昇格もしなくて、時短もダメだったんだけど、時短後の9回転目で、これまた初体験が待ち受けてた。タイトル予告とおんなじな黒地に白い文字で、大きく「激熱」ってのが出た。そして、そのあとにシンジの横向きの背景がカットインして、パチンコだけのオリジナルアニメの3機でシャムナントカを攻撃するリーチに発展して、鉄板で大当たりした。これも、揃ったのはノーマルだったけど、ラウンド前の再抽選で確変に昇格した。そして、ラウンドが終わって0回転で「5」「1」「3」の暴走モードに突入して、あとはサクサクと続いてった。

‥‥そんなワケで、途中で1箱飲まれたけど、暴走モードを入れると16回の大当たりで、実質はドル箱10箱、15800発出た。等価交換のお店だったから、地元だと5万円以下なのに、ここだと6万3000円になった。でも、久しぶりのパチンコで、勝てたことも嬉しかったけど、やっぱり、何よりも嬉しかったのは、初めてJAが見られたことだ。これで、あとは、初号機の格納庫の背景と、教室にカヲル君が座ってるのと、赤ペンペンと、ステップアップ予告のキューブが横向きに回転するのと、マグマダイバーが見られれば、プレミアは、ひと通り見たことになる‥‥って、これじゃまだまだ先は長いけど、まだ見てないプレミアがいっぱいあるってことは、まだまだ楽しめるってことだ。で、お友達はと言えば、「必殺仕事人」で8箱積んでて、2人揃って北朝鮮に経済制裁を発動することができたんだけど、渋い等価のお店で2人とも勝つことができたなんて、「奇跡の価値は」ってよりも、「奇跡の勝ちは」って感じだと思う今日この頃なのだ。


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2007.05.18

沖縄の叫び

V3193
「反対派、必死の抵抗/辺野古調査」(沖縄タイムス)

「違法な調査をやめて」「人殺しの基地を造らないで」。米軍普天間飛行場の名護市キャンプ・シュワブ沿岸部への移設に反対する市民団体メンバーらが、作業を止めようと作業船にしがみつき、懸命に訴えた。海上自衛隊員が調査機器の設置作業に参加したことには、「県民の人権を無視する暴挙だ」と怒りの声が上がった。同市辺野古の漁港では前夜から座り込みを続ける市民らが阻止行動を見守った。

辺野古海域には、海上保安庁が巡視船四隻や巡視艇数隻、十数隻のゴムボートなどを展開し、警戒に当たった。反対派は船七隻、ゴムボート一隻、カヌー十二艇を出航させた。

同日午前六時二十分ごろ、那覇防衛施設局がチャーターした作業船や警戒船が調査海域で作業に着手した。午前七時四十分ごろ、反対派メンバーらのカヌー五艇とゴムボートの乗員が辺野古漁港沖にいた作業船にしがみついた。数人はシュノーケルをつけて入水し、海中から作業中止を訴えた。

反対派を取り囲んだ海上保安庁のゴムボート五隻から職員が、再三にわたって「作業船から離れなさい」と警告、周辺は緊迫した雰囲気に包まれた。

反対派のいない複数の調査ポイントでは、作業船に乗ったダイバー三、四人が、鉄製パイプや鉄筋などを船から積み降ろすなど機器の設置作業が進められた。

一方、辺野古漁港には前日深夜から泊まり込んだ反対派メンバーも含め、午前五時までに約百人が集結。夜が明けて沖合に停泊する海保の巡視船などを確認すると、現場の緊張が高まった。

座り込みに参加した辺野古区の嘉陽宗義さん(84)は「軍艦相手に勝負はできない。しかし世界中で平和を願う人がわれわれの味方をしている。信念を持って笑顔で闘おう」と呼び掛けた。早朝に、西原町から駆けつけた花城静子さん(50)は「沖縄の人たちには、銃剣とブルドーザーで、土地を強制接収された苦い思いがある。一人一人の声や力は小さいが、みんなで協力して基地建設を阻止し、美しい海を守りたい」と意気込んだ。


「海保 抗議船に立ち入り」

反対派メンバーらの船が停泊する名護市漁港では、海上保安庁の職員約二十人が午前六時ごろから、海上阻止行動に向かうメンバーの抗議船や報道陣を乗せた船など計五隻に対して、従来行っていない出港前の立ち入り検査を実施。抗議船の出航は約一時間半遅れた。汀間 午前六時二十分ごろ、施設局がチャーターした作業船や警戒船が調査海域での作業を始めた。

海保職員が抗議船に乗り込み、救命胴衣や信号灯の有無をチェック、船舶の登録書類などに目を通した。

一方、調査作業を支援するため那覇防衛施設局にチャーターされた漁船は検査なく出航。「なぜ抗議船を狙い撃ちするのか」との質問に対し、海保側は「漁船は常々漁協などを通して確認している」と答えたという。

抜き打ち検査について海保は「辺野古沖の警備行動にかかわることは、コメントできない」といい、警備行動の一環であることを認めた。


「島ぐるみ反発も」

仲地博琉大教授の話 自衛隊の本来の役割は外国の侵略防止であり、国内の対立の現場に乗り込むことではない。特に今回は民間に委託された調査で、戦闘部隊の人員や装備が必要な場面ではない。こうしたケースは初めてではないか。自衛隊の出動が歯止めなく膨張するのは危険で、国民の監視が必要だ。

「集団自決」に関する教科書検定が沖縄戦の記憶を呼び起こしている時期。自衛隊出動と絡み合い、保革にかかわらず県民のアイデンティティー、平和意識を刺激するだろう。県民世論に対する不用意な挑戦は、島ぐるみの反発を呼ぶ可能性がある。

http://www.okinawatimes.co.jp/day/200705181700_02.html

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辺野古からの続報

送信者: xxxxx@xxxxx.ne.jp
宛先: xxxxx@xxxxx.ne.jp
件名: 辺野古への行き方(辺野古浜集会)
日時: 2007年05月17日 18:27:33

今日、深夜作業が強行されようとしています。
1人でも多くの方、辺野古へ駆けつけてください。

※辺野古への行き方をご案内します。

辺野古には、那覇と名護より77番のバスで来ることができます。
詳しくはhttp://www.rosenbus.com/から路線バスの沖縄バス、77系統名護東(辺野古)線をご覧下さい。

辺野古バス停で下りたら、海の方まで川沿いに歩いてください。
漁港前の防風林を越えて防波堤に出たところが座り込みのためのテントです。
途中に「命を守る会」への案内看板もあります。そちらからでもテント村に行けます。

車、レンタカーでいらっしゃる方は、沖縄自動車道「宜野座インター」を出て左、国道329号線を北上し10数分、「久志(北)」の交差点を左折、久辺中学の横を通り、坂の下の給油所「辺野古(西)」を右折、川沿いに海に向かいます。辺野古漁港は立ち入れませんので、手前に駐車して漁港入り口までおいで下さい。テント村の場所は漁港入り口向かって右側、防風林の向こう側、防波堤の上です。

「現地地図」
http://maps.google.com/maps/ms?ie=UTF8&hl=ja&msa=0&msid=103923869324195530216.000001129933ae3b29d75


送信者: xxxxx@xxxxx.ne.jp
宛先: xxxxx@xxxxx.ne.jp
件名: 辺野古浜通信【緊急!作業はじまりました】
日時: 2007年05月18日 06:59:59

朝6時、チャーターされた調査船20隻と海上保安庁の大船団が来ました。
昨夜から待機していたカヌー隊メンバーが出動していますが大変困難な状況です。
陸上でも警戒態勢が続いています。

辺野古に来てください!
・座り込みに参加してください。
・カヌー隊に参加してください。
・ダイビング、シュノーケリングできる方
・船舶免許お持ちの方
・船を持っている方
・船に同乗できる方
・辺野古に来られない方、防衛庁や海上保安庁に抗議のメール、FAX、電話をお願いします。
どうか力を貸してください

わたし達は非暴力を貫き、辺野古に座ります。
平和を創り出すために是非多くの方に、この現状を伝えてください。

現況は、こちらから確認してください。
ただし全てを伝えられる状況ではありません。
http://blog.livedoor.jp/kitihantai555/
http://henoko.jp/info/


送信者: xxxxx@xxxxx.ne.jp
宛先: xxxxx@xxxxx.ne.jp
件名: 辺野古浜通信【 緊急!】
日時: 2007年05月18日 07:47:42

今、辺野古に座り込んでいる○○○○です。今にも作業ヤードの搬入が始まりそうです。来れる方は今すぐ、辺野古に駆け付けて下さい!

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辺野古の現実

あんまりおんなじ話題を連続させないようにしてる「きっこの日記」だけど、ここんとこ、沖縄の基地問題を書き続けてる。それは、今、マトモな国民たちが何らかの行動を起こさなかったら、数年後には、この国はアメリカの手下として世界中で人殺しをするようになっちゃうっていう、ものすごく切迫した状況だからだ。だから、おんなじ話題が続いちゃって申し訳ないけど、こういう話題に興味のない人こそ、ぜひ読んで欲しい。

で、ゆうべ、NHKの「ニュースウォッチ9」の中で、沖縄の基地問題を取り上げて、「米軍基地で働きたい/倍率20倍に専門講座も」っていう特集をやってた。どんな内容なのかっていうと、沖縄のアメリカ軍の基地で働くと、ニポンの政府が常識ハズレの待遇をしてくれて、お給料やボーナスからその他の保障に至るまで、公務員並みに優遇してもらえるって話だった。それで、なかなか安定した仕事に就けない沖縄の若者たちの中には、アメリカ軍の基地で働きたがってる人たちも多く、専門学校みたいなとこが、そのための専門講座まで開設したんだそうだ。

専門講座に通う若者たちは、一生懸命に英会話の勉強とかをしてて、500人の募集に対して1万人も応募すると言うアメリカ軍の基地での仕事に就くことを目標にしてた。つまり、他府県に住む同年代の若者たちが、サラリーマンになりたいとか、フレンチのシェフになりたいとか、美容師さんになりたいとかって夢を持って、大学やそれぞれの専門学校に通うのとおんなじ感覚で、安定した仕事に恵まれない沖縄では、自分たちの島の4分の1もの人たちを殺したアメリカ軍のもとで働くことを余儀なくされてるってワケだ。それにしても、アメリカ軍の基地で働いた者だけが安定した生活を得られるようにして、「沖縄には基地が必要」っていう流れを作り出した政府は、沖縄の貧しい状況を悪用してるとしか思えない。

沖縄の活性化を助けずに、アメリカ軍の基地で働く人たちだけを特別に優遇して、沖縄の人たちの生活に格差を作り、それを「基地賛成」の原動力にしようとしてる政府のやり方は、あまりにもコソクだと思う。そして、そんなことは分かってても、それでも、生きて行くために、アメリカ軍の基地で働く道を選択するしかない沖縄の若者たちが、ホントに気の毒だと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、ここからは、あたしと、沖縄のNさんとのメールを読んで欲しい。


送信者: xxxxx@xxxxx.ne.jp
宛先: xxxxx@xxxxx.ne.jp
件名: 朝日新聞の記事について/きっこ
日時: 2007年05月16日 16:29:10

Nさま、ご苦労様です。

今日、以下の朝日新聞の記事を見て、あきれ返りました。

「普天間飛行場の移設反対決議を撤回 名護市辺野古地区」(2007年5月16日)

米軍普天間飛行場の移設先とされる沖縄県名護市辺野古崎に近い辺野古地区の行政委員会(18人)は、99年の移設反対決議を全会一致で15日に撤回した。宮城安秀・副委員長は「今後は区民の福利厚生を最優先に対応したい」と話した。

行政委は法律の位置づけはないが、区の役員らでつくる最高決定機関。99年9月、代替施設建設をめぐって県が当時検討していた陸上案と埋め立て案のいずれにも反対する決議をした。だが、島袋吉和市長と額賀防衛庁長官(当時)が昨年4月、辺野古崎にV字形滑走路を造る案で基本合意したことから、99年の決議は実情に合わなくなったと判断した。

http://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/K2007051600024.html

Nさま、これでは、いくら他府県から応援や協力をしようとしても、とても厳しい状況になってしまいますね。
政府が、どんな汚い手段を使って全委員を丸め込んだのか知りませんが、住民たちの気持ちを無視したこんな横暴が許されるのでしょうか?

きっこ


送信者: xxxxx@xxxxx.ne.jp
宛先: xxxxx@xxxxx.ne.jp
件名: Re: 朝日新聞の記事について/きっこ
日時: 2007年05月17日 11:50:54

きっこさま

昨日、掃海母艦「ぶんご」が、辺野古沖を通過して勝連半島のホワイトビーチ桟橋に向かっているという情報があり、そちらの確認に向かっていました。そして、戻ってからメールを拝見しましたが、とても重たい問題で、どう答えていけば良いのか、沖縄の貧しさから語るか、住民投票や何かある度に施設局の職員、委託された業者が密かに各家を廻って歩いたことを書くべきか、辺野古にいる反対派住民の苦悩について書くべきか…、悩んでいる内に疲れて寝てしまいました。

沖縄の戦死者は約19万人で、うち10万人は民間人だったといわれます、沖縄出身の軍人と、陥落後に病死や餓死した民間人を含めると、沖縄県民の死者は15万人にのぼり、全県民の25%、4人に1人がこの戦争で死んだと言われています。何もかも奪われ、破壊しつくされ部落に戻った戦争未亡人の オバァたちは、「この辺野古の海があったから戦争の後も生きてくることができた。海はわたし達に食べ物を与え、子どもを養わせてくれた。絶対にこの海をつぶしてはならん」と語ってくれます。多くの住民の思いは同じですが、この小さな集落で、今、金と引き替えに何も語れなくなっている状況があります。

特に「基地を造らせれば出来高払いで金を出す」という今回の特措法は、反対する人間を村八分にするための条件整備です。沖縄は貧しいです。その貧しさによる苦悩を悪用した政府のやり口は、小さな集落を、その心をズタズタにしています。

行政委員会が賛成決議を行なった新しい公民館は、総工費8億2千万円、1,600人の貧しい集落にその大きさは異様です。一度、金を受け取ってしまうと、口を閉ざさずにはいられなくなり、ズルズルと政府のいいなりになっていく構図がそこにはあります。また大きな工事はヤマトが持って行きますが、その下請けで仕事を受ける小さな土木会社が、名護市にとっては大会社であり、すべてに強い影響力を持っています。

ただ、このことを語ると、思いは同じでも立場上オジィやオバァたちのように自由に「反対」と叫べない人たちの生活を壊してしまうため、わたし達は地元の決定や状況については今まで多くを語ってきませんでした。また、これからもあまり語ることはないと思います。賛成派も反対派も大きな苦しみの中にいることは同じなのです。お互いに傷つけあっては、日本政府の思うつぼなのです。

以下、私が寝ている間に、仲間のOさんが朝日新聞の「行政区委員会賛成」の報道について書いてくれました。


5/16夜までの情報です。海上自衛隊の掃海母艦「ぶんご」がどうやら沖縄に着いているようです。今日辺野古上空を威嚇するように飛んでいた海上自衛隊のヘリは「ぶんご」のデッキのヘリポートから飛んで来ていたもののようです。新報の報道によれば明日ではなく18日から海上自衛隊を伴って作業に入る模様です。辺野古では毎日様々な方が来てくださっています。今日もピーク時は300人近くの人たちが来て集会を開いていました。誰がどのような形で作業を強行しようと、平和を創る行動に揺らぎはありません。引き続き参加を呼びかけます。

さて、今まで辺野古の問題に見向きもしなかった朝日新聞が、ここぞとばかりに辺野古のことを報道した記事が「辺野古区の行政委員会」の決議のことでした。これまでの大切な部分は全て飛び越して、「地元が賛成しているんだよ」とばかりに「これは面白そうだ」という興味本位で記事を載せているとしか思えません。大手の新聞には規制がかかっていることも考えられますが、日本国民の目を辺野古から遠ざけるような報道が意図的でないとしたならば、それはそれでマスコミの意識の低さに呆れるばかりです。

辺野古への海上基地移設案に対しては、1997年12月21日に名護市市民投票が実施されました。有権者38,176人のうち、82.45%にあたる31.477人が投票しました。結果は無条件で基地建設に賛成した人が2,562人、環境配慮や経済効果などの条件付きで賛成した人が11,705人いました。無条件で反対の人は16,254人、環境配慮や経済効果が期待出来ないという条件付きで反対した人が385人。基地移設賛成、条件付き賛成、条件付き反対の人全部を合わせても46.53%。反対の51.6%には全く及びませんでした。賛成反対だけで考えれば、実に基地賛成の6.5倍もの人たちが反対しているのです。

それなのに、当時の比嘉名護市長は、市民投票には法的拘束力が無いのを良いことに、当時の橋本内閣に「ヘリ基地受け入れ」を表明し、その直後に辞任するという全く理解不能な手法で姿を消してしまいました。政府からいくらお金を貰ったのか知りませんが、発つ鳥あとを濁さずという言葉の正反対のことをやってのけたのです。この市長の行なった行為は、民主主義の根幹を無視した暴挙でした。こうして日本政府は、名護市民を翻弄し裏切り続けているのです。

辺野古区はキャンプシュワブに隣接していることもあり、ベトナム戦争当時は米兵相手の歓楽街でドル景気に沸いていました。しかし復帰に伴ってドル景気も終わり、米兵相手に流行っていた辺野古区の商店街はシャッター通りとまではいかないものの、かなり閑散としたイメージがあります。新基地建設の受け入れか否かで区は二分され、飲み屋でさえ賛成派が集う店、反対派が集う店と別れてしまっています。また新基地建設案が出てから、すぐに座り込み抗議行動を始めたオジィやオバァたちへの陰湿な嫌がらせもありました。辺野古区の実質的な最高意志決定機関は「行政委員会」であり、表向きの区民総会の権限を越える力を持っています。メンバーは区長、前区長や老人会、青年会などの代表のほか、各地区の班の行政委員によって構成されています。しかし、彼らは区民の選挙によって選ばれているわけではないので、一部住民の力が、辺野古区の一般住民の意志を牛耳るという組織図になっています。つまり、基地を造りたい日本政府としては、この「行政委員会」のメンバーだけを手なづけてしまえば、政府の思い通りのセリフを言わせることができるのです。今回の琉球新報の記事にある「全会一致で承認」など、その良い例でしょう。

辺野古区の行政委員会は、最初は基地移設に反対の立場を取っていましたが、背に腹は代えられないということで、今回、沿岸案賛成の意志を表す「反対決議」の撤回を行ないました。基地を造って良いから金をくれということです。以前から沖縄の識者たちは「行政委員会の十数名の意志で辺野古どころか沖縄を危険にさらすことになる」と懸念を示しています。名護市の一地区の区長と行政委員が賛成すれば、それが「地元が賛成」として取り扱われ、移設という名の「新基地建設」が推進されて行くという図式は、基本的な問題のすり替えだらけです。辺野古区長と行政委員は、ただ単にお金目当てなのかもしれません。かつての活気ある辺野古を取り戻したいという思いは、賛成派も反対派も問わずに皆が持っているでしょう。もちろん、とても貧しい辺野古区の財政から考えれば分からなくもありません。

しかし、今回の反対決議撤回は、政府に「地元が望んでいるのが基地を造る理由だ」というすり替え論の余地をもう一つ与えることになります。県も名護市議会も、市民投票の結果を一切無視して、政府の「地元が望んで」論に加担してしまっているのです。そして、これこそが日本政府のやり方なのです。危険なウラン再処理工場は青森へ、戦争のための米軍基地は沖縄へと、貧しい地方に対して「金をやるから危険を引き受けろ」というやり方はあまりにも卑劣です。

また、米兵の落とす金目当てというのも沖縄が陥っている依存体質を表しているとも言えますし、だいたい新基地建設による騒音や米軍の犯罪、環境破壊などのデメリットの大きさを考えるべきだと思います。「アメとムチ」の「アメ」が振興資金であるならば、「ムチ」が新基地建設というのは、あまりにもムチの比重が重すぎます。「基地を造らせれば出来高払いで金を出す」という条件も含まれる政府の「米軍再編法案」は、ひとえに「沖縄差別」でしかありませんし、地元の「仲間割れ」を誘発させることが目的なのです。

「金儲けで基地を造ろうとしている。皆金のことしか考えていない」という言葉は、私の言葉ではなく、辺野古に長く住むオバァの言葉です。辺野古で平和を創り出すために座り込みを続けている人たちは、外からやって来て勝手に運動を展開しているわけではありません。辺野古のオジィ、オバァの素朴で単純明快で力強い「辺野古の海を守ることが平和への道」という訴えに心から賛同して、自らの主体性のもとに結集しているのです。

それでも「辺野古が望んでいるのだから」という言葉を使うならば、それはごく一部の人間の意見であると同時に、貧しい地域で生活している者たちに対してアメをちらつかせる「安倍政権の思惑」であることを忘れてはなりません。新基地建設には、名護市民、宜野湾市民という「現地」の大多数の人たちが反対していることを忘れてはなりません。そして、今まで心ない罵声を浴びせられたりしながらも、命をかけて辺野古の海を守って来たオジィ、オバァのことを脇において、「行政委員会」という一部の意見を「住民全員の意見」のように報じることこそ「無責任極まりない姿勢」であることを忘れてはなりません。特に、このところのマスコミのマイナス報道には憤りさえ覚えます。以上。


‥‥そんなワケで、いつもの「きっこ文体」なら、マジメな話や難しい話もサクサクと読めちゃうと思うけど、せっかくのメールを「きっこ文体」にしちゃうと、辺野古でがんばってる人たちの思いが伝わらないと思ったから、メールのまま紹介した。だから、ここまで読んで来て、リトル疲れちゃった人たちのために、ここからはユルユルの「きっこ文体」で行くけど、このNさんのメールの中の、Oさんが書いてくださった部分の重要な点をマトメると、新聞の報道では、極めて悪質な情報操作が行なわれてるってことだ。

オトトイの日記、「まだ戦時下の沖縄」の中で、あたしは、何度も行なわれて来た沖縄の「人間の鎖」は、今までに1回もちゃんとつながったことなどないのに、新聞各紙は「今回、初めて包囲できなかった」という大ウソを書き立てて、挙句の果てには、「沖縄の反基地運動は衰退してる」とまで書いた新聞もあったってことを指摘した。これは、どう考えても、ヒキョ~なアベ内閣による情報操作か、百歩譲っても腰抜け記者によるチョーチン記事だろう。

そして、今回の朝日新聞を始めとした新聞各紙の報道も、住民たちのほとんどが反対してることや、長年に渡って辺野古の海を守り続けて来た地元の人たちのことにはいっさい触れずに、ただ単に、「委員会が全会一致で、基地移設反対の意見を撤回した」ってことしか伝えてない。つまり、何も知らない人がこの記事を読めば、「沖縄の人たちは辺野古の海に米軍の基地を作ることに全員が賛成したんだな」って思うだろう。これが、東京には「東京に活力を!」ってポスターを貼ってまわってるのに、地方には「地方に活力を!」ってポスターを貼ってまわってる、天下無敵の二枚舌男、アベシンゾーによるコソクな情報操作なのだ。だいたいからして、全住民が賛成してるんなら、何も、無抵抗で完全非暴力の反対派住民たちを強制排除するために、海上自衛隊まで担ぎ出すことはないだろう。

‥‥そんなワケで、辺野古の現状はと言えば、森園勝敏率いる「四人囃子」じゃあるまいし、「一触即発」の状態が続いてる。あたしのとこには、「緊急」の「辺野古浜通信」が次々と届いてる。だから、新聞なんかの大ウソ報道、情報操作報道なんかに騙されて欲しくないから、そのまま紹介しようと思う。


送信者: xxxxx@xxxxx.ne.jp
宛先: xxxxx@xxxxx.ne.jp
件名: 【緊急】辺野古浜通信-25
日時: 2007年05月17日 17:26:03

【緊急&転送可】辺野古浜通信より

先ほど、平和市民連絡会の平良夏芽さんより「今日、深夜に辺野古漁港内に作業ヤードを作るという情報が入りました。一人でも多く、辺野古に駆け付けて下さい。絶対に阻止しましょう。ただし、海上行動のメンバーは明日に備えて無理しないで下さい。」という連絡があり、緊急メールを配信させていただきました。

結果的に動きがなかったとしても、私たちは何度でも緊急メールを送ります。どうか駆けつけてください。

人が集まり、目撃者としてそこに加わってくださるだけで大きな力になります。ひとりひとりは何もできないけれど、わたし達は、人間の弱さで基地建設を止め、平和を守ります。集まっていただいて、何もなかったとしたら、それは良いことなのです。
政府は情報戦略として偽の情報も流します。しかし情報が流れる度、辺野古に集まる人たちは増え続けています。作業が行われなくても、施設局は米軍キャンプシュワブ内に設置した「監視小屋」からこちらの様子をうかがい、盗聴を試み、スパイ的な要員をこちらに配置し、常に動きを見張っています。手薄になったところを襲撃するというのが、これまでの行動パターンです。ですから、何もなくとも「人がいる」ということだけで、辺野古を、参加する市民の安全を守ることに直結します。

辺野古に来てください。
辺野古に参加してください。
人殺すための発信基地を非暴力と平和を創り出すわたし達の意志で止めましょう。
傍観者でいないでください。
当事者として是非参加してください。

昨日も現場からの要請で、緊急のメールを流しました。
昨日は担当者も現場に向かったため。その後の経緯をご報告できなかったことお詫びします。
実際に緊迫している現場からの通信は難しいため、下記のブログを参照しながら、各自判断してください。携帯からでもアクセスできるはずです。

●辺野古からの緊急情報 
http://henoko.jp/info/

●ちゅら海をまもれ!沖縄・辺野古で座り込み中!
http://blog.livedoor.jp/kitihantai555/

●基地建設阻止 
http://henoko.jp/fromhenoko/

交通安全週間の為か、市民を監視するためか、辺野古への道沿いに警官が多いように見受けられます。
辺野古においでの際は、スピード、携帯電話など交通法規にかかわることには触れないよう注意しておいで下さい。
また、辺野古集落に於いては徐行し、安全運転を心がけてください。
食事、飲み水など現地では調達できません。また、夜は冷え込みますので準備をお願いします。
バスでは那覇から77番です。

おそらく、明日朝、そのまま海上でも調査準備が行われると報道されています。長く厳しい平和を創り出す活動ですが、どうかできる限りのお力をかしてください。どうかより多くの方が、辺野古の美しい海を守り、沖縄を守り、人々の自立した平和を希求する心を守るために立ち上げって下さい。

ダイビング、シュノーケリングできる方、船の免許を持っている方、船に同乗してくださる方、カヌーに乗って調査を止めることに参加してくださる方を募集しています。至急ご連絡下さい。


‥‥そんなワケで、この「緊急メール」を読めば、今、辺野古が、どれほど緊迫した状況なのかが分かると思う。もちろん、これは、沖縄で平和を守るための非暴力運動に参加してる人たちに対しての緊急メールだから、「駆けつけてください」って言うのは、1時間とか2時間とかで駆けつけられる範囲にいる人たちへ向けての呼びかけだ。この「きっこの日記」を読んでる人は、ニポン各地だけじゃなくて、海外にもたくさんいるから、そうそう駆けつけることはできないだろう。だけど、ひとつだけ言えることは、もしもあたしが沖縄に住んでたら、今すぐに松葉杖で駆けつけると思う今日この頃なのだ。


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2007.05.17

国民投票法案可決によって軍国主義への道が開かれた

アメリカにシッポを振り続ける売国奴、アベシンゾーが、この国を戦争のできる「美しい国」にするために、頭数にモノを言わせて強引に可決させた「国民投票法案」について、海外ではどのように報じられているのでしょうか?

ミニーさんの「カナダ de 日本語」に詳しく書かれてるけど、やっぱり、政府の宣伝機関に成り下がっちゃったニポンのマスコミと、モノゴトを客観的に見てる海外メディアとでは、報道内容が大きく違いますね。


「カナダ de 日本語」」「国民投票法案可決によって軍国主義への道が開かれた」
http://minnie111.blog40.fc2.com/blog-entry-489.html


ちなみに、あたしとしては、国民投票法で総理大臣も決めて欲しいんだけど、支持率が8%(当社比)しかないアベシンゾーは、ムリヤリに可決させた中身がカラッポな国民投票法なのに、「憲法改正についてのみ施行できる」っていう、自分の総理大臣のイスを守るための1文だけは何よりも先に盛り込んでました(笑)


それから、これは、ブログやWEB日記などを書いている皆さんへのお知らせなのですが、「民主党候補者に改憲の賛否を問うアンケート」を実施します。

詳しくは、下記のブログへどうぞ。

「反戦な家づくり」
http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-352.html


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ジュゴンの気持ち

多摩川まで、思いっきりテレテレと寄り道しながら歩いて3分、ワキ目も振らずに競歩みたくスタスタと歩いて1分、頭の中をカラッポにして欽ちゃん走りで30秒‥‥って感じの世田谷区に住んでるあたしとしては、今だと「松葉杖で10分」て感じなんだけど、それでも、多摩川は子供のころから親しんで来た大好きな川だ。中学生、高校生のころは、数え切れないほどジャイアンツの練習を見に行ったりもした。あたしは、みんなに「え~?」って言われてたけど、当時のジャイアンツのピッチャーの中では、桑田が好きだった。「投げる不動産屋」とか揶揄されても淡々と投げ続ける姿勢とか、バツグンのコントロールで大勝負を制した時の小さなガッツポーズとか、ピッチャーのクセにバッティングセンスもいいとことか、すごく好きだった。

それで、あたしは、自転車に乗って、多摩川の練習場に通ってたんだけど、当時の練習場の前の土手沿いに「グランド」って名前のおでん屋さんがあって、ジャイアンツの練習日には、見に来たファンやスポーツ紙の記者で混雑してた。おでん屋さんて言っても、おでんの他にもお菓子とかジュースとかいろいろと売ってる売店みたいな感じなんだけど、みんなが利用してた。それで、桑田が好きだったあたしは、「グランド」のおばちゃんに、「桑田さんも来るんですか?」って聞いたことがある。そしたら、やさしいおばちゃんは、「桑田さんは良く来るよ。桑田さんはコーヒーガムが好きで、いつも必ずコーヒーガムを買ってってくれるよ」って教えてくれた。

それで、あたしは、ロッテのコーヒーガムを買って、いつでも桑田に会った時に渡せるように、学校のカバンの中に入れて持ち歩いてた。そして、その次の練習日の時に見に行ったら、ラッキーなことに桑田が来てたから、あたしは桑田のBMWのとこで待ってたんだけど、そしたら、グラウンドのほうからものすごい打球が飛んで来て、何台か先に停めてあった藤田監督のベンツに激突した。藤田監督のシルバーのベンツは、左後ろの窓の後ろの部分のピラーって言うのかな?‥‥そこがミゴトにボールの形に凹んだんだけど、その玉を打ったのが、そのころ不調だった原だったから、やさしい藤田監督は、凹んだ愛車を見てもぜんぜん怒らなくて、逆に笑顔で、原のバッティングを褒めてた。あたしは、そんな藤田監督と原とのやり取りを目の前で見てたから、大好きなジャイアンツがますます大好きになっちゃった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、無事に桑田にコーヒーガムを渡すことができて、握手もしてもらって、サインもしてもらったんだけど、選手たちの車を停めてる場所は立ち入り禁止だったから、見張り役みたいなオジサンから怒られちゃった‥‥なんて、リトル胸がキュンとする思い出なんだけど、そんなあたしも、今じゃ、タビ重なるナベツネのゴーマンな独裁政治と、原監督のセンスの無さにイヤケがさして、数年前に、ついにジャイアンツファンを辞めたってワケだ。だけど、愛する多摩川は、いつもおんなじにサラサラと流れてるから、多摩川を見に行くたびに、当時のジャイアンツのこととか、土手で親友と2人で大泣きしたこととか、第3京浜の橋の下でバンド仲間とケンカしたこととか、いろんなことを思い出す。

だから、あたしにとって多摩川は、やっぱり「故郷の川」ってワケで、どんなに悲しいことがあっても、どんなにイヤなことがあっても、土手に座ってキラキラ輝く流れを眺めてると、いつの間にか元気になって来る。で、多摩川がこんなに大好きな上に、最近は辺野古のジュゴンにも注目してるあたしは、5月11日の読売新聞の次の記事に、目がクギヅケになった。


「ジュゴンの仲間・海牛の全身化石、新種か…東京・多摩川」(5月11日)

ジュゴンなどの仲間の大型海牛(かいぎゅう)類の全身骨格化石が、東京都狛江市を流れる多摩川の約120万年前の地層から発見された。化石は、子供ながら全長5~6メートルと推定され、約200年前に絶滅した史上最大のステラー海牛に進化する途中の新種の可能性がある。大型海牛の化石は北海道など寒冷地で主に見つかり、関東の都市圏での発見は異例だ。化石は三鷹市の私立明星学園高教諭、薬師大五郎さんと小林英一さんが昨年9月、教材研究のため鉱物採取をしようと多摩川に入って発見。川底に大きな動物の骨がいくつも露出しているのを確認した。現場は、世田谷区や川崎市にも近く、貝などの化石が見つかって、地元の子供たちも立ち入る場所。化石は川底に露出したまま、これまで大型哺乳類のものとは気づかれずに残っていた。薬師さんらは休日などを利用して現地に通い化石を掘り出した。


‥‥そんなワケで、もしもこの化石が、ステラーカイギュウに進化する過程の新種だとしたら、当然、世界的な大発見てことになるし、ステラーカイギュウだとしても、これまた大発見だ。だって、ステラーカイギュウは、北海道よりもずっと北の「冷たい海にしか住めないカイギュウ」なんだから、その化石が東京で発見されたってことは、いろんな意味で地球の歴史や生物の進化を解明するヒントになるからだ。

ステラーカイギュウは、今から250年以上前の1741年の11月に、ロシアの探検家、ビータス・ベーリングによって発見された。当時、ベーリング御一行様が乗る探検船、セントピーター号は、太平洋の一番北にあるアリューシャン列島の辺りを進んでたんだけど、カムチャッカ沖500kmのとこにある無人島で座礁して動けなくなっちゃった。それで、今だったら、ヘリコプターとかですぐに助けに行くこともできるんだけど、当時は助ける手段がなくて、とにかく、この島で行き抜いてくしかなかった。つまり、ベーリング御一行様は、氷に囲まれた孤島で、まずは越冬しなきゃなんなくなったってワケだ。

で、当時は、長期保存できる栄養食品や食料とかもなかったから、多くの乗組員たちが、ビタミン不足による壊血病にかかっしまい、次々と亡くなって行った。そして、座礁してから1ヶ月後の12月には、隊長のベーリングも亡くなってしまった。著名な探検家だったベーリングが最期を迎えたってことで、この無人島は、後に「ベーリング島」って呼ばれることになるんだけど、ベーリング亡きあと、残りの乗組員たちを救ったのが、この船に乗っていたドイツ人の医師、ゲオルグ・ステラーだった‥‥ってとこで、賢明なる「きっこの日記」の愛読者諸兄は、すぐに「このステラー博士の名前が、ステラーカイギュウの名前になったんだな」って気づいたと思うけど、卓球の愛ちゃんも「サー!」って叫んじゃうほど、ピンポンな推測だ。

何名もの死亡者を出したとは言え、多くの乗組員たちが10ヶ月にも及んだ厳しいサバイバル生活を乗り越えられたのは、ステラー博士の的確な指示があったからだ。医師というだけでなく、自然科学の学者でもあったステラー博士は、この島の周辺を調査してたんだけど、ある日、島の近くを泳ぐ巨大なカイギュウの群を発見した。それは、1頭が7~10mもある大きさで、今で言えば、大型の乗用車2台をタテに並べたほどもある。それで、その巨大なカイギュウは、浅瀬の岩についた海藻などを食べていておとなしそうだったので、ステラー博士はボートで近づいてみたんだけど、まったく逃げる気配もなく、モグモグと海藻を食べ続けてた。そして、食料が無くなって困ってた乗組員たちは、人間が近づいてもまったく逃げないこのカイギュウを捕獲して、飢えをしのぐことができ、生き残ることができたってワケだ。

つまり、ステラーカイギュウを発見したのは、その名の通り、ゲオルグ・ステラー博士だったってワケで、それは、ベーリング隊長が亡くなったあとのことだ。だから、最初に、「ステラーカイギュウは、ビータス・ベーリングによって発見された」って書いたけど、これは、「ビータス・ベーリングの探検によって発見された」って意味だ‥‥なんてフォローもしてみつつ、ステラー博士と乗組員たちは、ステラーカイギュウのオカゲで食料に困らなくなり、壊れた船の材料などを使って新しい船を造り、やっとのことでロシアへの生還を果たした。この時も、ステラーカイギュウの肉や脂を保存食料として、ロシアまでの長い船旅を乗り切った。

そして、ロシアに戻ったステラー博士は、さっそく、このステラーカイギュウのことを報告したんだけど、1頭が5~12トンもある上に、その肉が子牛の肉のように美味しく、毛皮も利用できるって話を聞いた人たちは、一攫千金を求めて、「ステラーカイギュウ狩り」へと乗り出しちゃった。そして、近くに船や人間が近づいてもまったく警戒しないことから、巨大なステラーカイギュウたちは次々と人間たちのライフルやモリで殺されて、アッと言う間に狩り尽くされちゃった。

‥‥そんなワケで、1741年に発見されたステラーカイギュウは、欲深い人間の手によって、わずか27年で狩り尽くされて、1768年に絶滅させられたのだ。その後も、どこかでステラーカイギュウに似た動物を見たっていう報告もあるので、一説には、「まだどこかに少数が生存してるかもしれない」って言われてるけど、どの目撃報告も信憑性が低くて、一般的には「絶滅した」って認識されてる。ステラーカイギュウは、一夫一婦制で、妊娠期間が1年と長い上に、1回の出産で1頭の子供しか産まない。つまり、1組のカップルからは、1年に1頭しか子供が生まれないから、なかなか数が増えなかった動物で、それを欲に目がくらんだ人間が乱獲しちゃったから、アッと言う間に絶滅させられたってワケだ。

ステラーカイギュウが絶滅させられたことによって、この地球上に生息してる「カイギュウ目ジュゴン科」の動物は、マナティーとジュゴンだけになった。マナティーは、フロリダ半島に生息してるアメリカマナティー、アフリカの西側の大西洋岸に生息してるアフリカマナティー、アマゾン川に生息してるアマゾンマナティーの3種類で、ジュゴンは1種類だけだ。それぞれの個体数は全世界で1000頭から3000頭って言われてて、当然、絶滅危惧種だ。そして、中でも絶滅の危機に瀕してるのが、生息域の海で、人間が「開発という名の破壊」を続けてるアメリカマナティーで、現在、毎年数百頭ずつが死に続けてる。アメリカマナティーの研究をしてる海洋生物学者は、「このままだと、あと10年以内には絶滅する」って言ってる。そして、そのアメリカのイイナリになって、かけがえのない辺野古の海に人殺しのための基地を作り、ジュゴンを絶滅させようとしてるのが、今のニポンの政府なのだ。

沖縄でも、昔は、ジュゴンを捕獲してた。沖縄が、まだニポンじゃなくて、琉球王国だった時代には、ジュゴンは王様に献上する大切な貢物だった。琉球王国では、ジュゴンは「ザンノイオ」って呼ばれてて、海の彼方のニライカナイから、ジュゴンの背中に神様が乗ってやって来るって言われてたのだ。今、城みちるさんは、イルカの代わりにキャンピングカーに乗って、全国の老人ホームなどを無料で回って、お年寄りたちに夢と希望を与えるミニコンサートをしてるけど、琉球王国では、ニライカナイからやって来るジュゴンこそが、作物の豊穣や漁の安全を意味する大切な使者だったのだ。だから、住民たちが私利私欲のために乱獲してたワケじゃなくて、必要最小限のものを神様に感謝して捕獲、献上してたってワケだ。つまり、沖縄の人たちにとって、ジュゴンとは神様の使いであり、ジュゴンの住む海を守り続けて来たからこそ、琉球王国から続く沖縄の歴史が守られて来たってことになる。

‥‥そんなワケで、おんなじ「カイギュウ目ジュゴン科」で、おんなじ草食動物であっても、レタスでもニンジンでも何でも食べるマナティーと違って、アマモやアジモなどの決まった海藻しか食べないジュゴンは、人間が飼育することは極めて難しい。ニポンでは、世界で唯一、鳥羽水族館がペアのジュゴンの長期飼育に成功してるけど、オスの「じゅんいち」とメスの「セレナ」の食べるアマモは、韓国から空輸してる。そして、1頭が1日に30kgものアマモを食べるので、そのエサ代は、年間に3600万円も掛かってる。このように、エサを確保するだけでも莫大なお金が掛かる上に、音や光などに敏感で、とても神経質なジュゴンは、人間が飼育するのは極めて難しい。現に、世界中で30以上の飼育例があるけど、すべて短期間で死なせてしまってる。

つまり、野生のジュゴンを絶滅させないために、何よりも大切なことは、そのエサ場である海域を守ることだ。辺野古の海の海底には、ジュゴンが海藻を食べたあとにできる筋、「ジュゴン・トレンチ」が数多く見られ、この海がジュゴンにとっての大切なエサ場になってることが分かる。そして、鳥羽水族館の企画室長、中村元さんは、「人魚の微熱」(パロル舎)という著書の中で、ジュゴンにとってエサ場の海を守ることがどれほど大切なのかを訴え、こう言っている。


「逆に言えば、ジュゴンを絶滅させるなら、その狭い海草の茂る場所を破壊してしまえばいい。‥‥それはとても簡単なことではないか?それほど海牛類というのは弱く、限られた場所にしか生息しない動物なのだ」


そして、まさに、その場所に、人殺しのためのアメリカ軍の滑走路や巨大な海上へリポートを作ろうとしてるのが、今のニポンの政府なのだ。音や光に敏感なジュゴンの生息域の上を戦闘機や爆撃機が飛び交ってるだけでも言語道断なのに、そのエサ場を埋め立てて基地を作るなんて、ジュゴンだけでなく、地球にとって取り返しのつかないことになる。ジュゴンが絶滅するだけじゃなく、他にも数多くの生き物が、あたしたちの兄弟である「地球の仲間たち」が、次々と絶滅して行くのだ。

ステラーカイギュウを始めとして、人間の欲や都合によって絶滅されられた動物は、他にもたくさんいる。モーリシャス島などにいたドードー鳥も、北アメリカのリョコウバトやヒースヘンも、ニューファンドランド島のオオウミガラスも、すべて、その肉やタマゴ、羽毛などがお金になったため、欲に目がくらんだハンターたちに乱獲され、短い期間で絶滅させられた。もちろん、このニポンにも、人間によって絶滅されられた動物がいる。たとえば、ニホンアシカだ。世界的に見てもニポンの領土であることは歴然としてるのに、口だけ番長のアベシンゾーが見て見ぬふりを続けてる竹島には、かつて、数多くのニホンアシカが生息してた。だけど、ニポンの漁師たちによって絶滅させられた。

他にも、「危険な動物」だってことで、政府が懸賞金まで出して絶滅させたのが、タスマニアやオーストラリアに分布してたフクロオオカミだ。その肉や毛皮を売りさばくための殺戮も、懸賞金を目当てにした殺戮も、どっちにしたって、欲に目がくらんだ人間の残酷な行為であることに変わりはない。そして、そういった人間の欲が、かけがえのない「地球の兄弟たち」を絶滅させ続けて来たことは事実なのだ。

‥‥そんなワケで、今、このニポンでは、60年前の愚かな戦争を繰り返すために、200年前に絶滅させられたステラーカイギュウの弟にあたるジュゴンが、また、戦争を商売にしてる一部の愚かな人間の欲のために、絶滅の危機を迎えてる。それも、200年前は、その動物の肉や毛皮を売りさばくための乱獲だったけど、今回は、ベトナム戦争やイラク戦争で何万もの人たちを殺して来た戦争大国アメリカの手先となり、極東最大の軍事島である沖縄をさらに強化するための基地建設なんだから、ニポンの政府が強行してることは、もはや、戦争犯罪と言っても過言じゃないだろう。ベトナム戦争やイラク戦争を「対岸の火事」だと思ってた人は、ベトナムに枯葉剤を撒いたアメリカ軍の爆撃機や、イラクに劣化ウラン弾を落としたアメリカ軍の爆撃機が、このニポンの沖縄の基地から飛び立って行ったってことを知らないのだろうか? 沖縄のオジィやオバァたちの「これ以上、戦争の加害者にはなりたくない」っていう思いは、あたしたちすべてのニポン国民が感じるべきなんじゃないだろうか? この国から飛び立って行く爆撃機や戦闘機が、世界中で殺戮を繰り返してるんだから‥‥なんて思う今日この頃なのだ。


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2007.05.16

重要なお知らせです!

とても多くの人たちから、「辺野古の自然と平和を守るためにがんばっている人たちに協力したいが、離れた場所に住んでいるので力になれない。離れていても何か力になれる方法はないか」というメールをいただいています。

辺野古への基地建設に反対している「平和を愛する人」は、全国にいます。

以下、主なサイトやブログをリンクしておきますので、辺野古のために、沖縄のために、この国の子供たちのために、何か力になりたいと思ってくださった人は、自分にできることをできる範囲で考えてみてください。
たった1人の署名であっても、それが大きな力となります。

また、日記上でカンパを募るのは、あたしのポリシーに反するのですが、「少しでもカンパの協力をしたい」というメールも数名からいただいていますので、カンパ先も掲載することにしました。
これは、決して、こちらからお願いしているのではなく、あくまでも、自主的に「カンパしたい」と思った人たちが、あちこちへバラバラにカンパしてしまっては意味がないため、辺野古でがんばっているグループの代表者から教えていただいた振り込み先を紹介する、ということです。
あて先は「ヘリ基地反対協」となっていますが、ここが、辺野古の基地建設反対を含めたメインの振り込み先なので、間違いありません。


◆カンパ先

「ヘリ基地反対協」
郵便振替01700-7-66142


◆辺野古の基地建設に反対している各地の活動

東京行動「NO BASE HENOKO TOKYO」
http://blog15.fc2.com/henokotokyo/


大阪行動
http://www.geocities.jp/osakakoudou/


京都行動「KYOTO ACTION」
http://kyoto-action.jugem.jp/


滋賀行動「結の会」
http://yuinokai.ti-da.net/


名古屋行動「NO BASE辺野古・名古屋」
http://blog.goo.ne.jp/henoko-nagoya


大分行動
http://www.geocities.jp/henokohappy/


那覇行動「ナハ行動」
http://yaplog.jp/nahakoudou/


国会前(議員会館前)行動「辺野古と共に!国会前、座り込み」
http://iogi.kt.fc2.com/

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まだ戦時下の沖縄

沖縄の辺野古で、平和のための座り込みを続ける人たちを強制排除して、ジュゴンの住む美しい海をメチャクチャに破壊して、アメリカ軍の戦争のための滑走路を作るために、海上自衛隊を動員したアベシンゾーだけど、この、あまりにもデタラメな愚行は、本土のテレビや新聞は、例によってほとんど報道しなかった。でも、現地の人たちにとっては、大切な故郷である沖縄をこれ以上「加害者の島」にしたくないっていう命を懸けた戦いであり、毎日、60年前の戦時下と同じ気持ちで暮らしてるのだ。ただひとつ違うのは、60年前はアメリカが敵だったけど、今は、そのアメリカの手先に成り下った自国の自衛隊が、沖縄の人たちの暮らしを破壊し、平和を願う多くの人たちを暴力で排除しようとしてるってことだ。

アベシンゾー最高司令官の命令によって、地元の人たちの理解も得られぬまま、アセス法も完全に無視して、16日から強行作業を開始するってウワサされてる自衛隊によって、地元の人たちは、不安と恐怖で眠れぬ夜を過してる。そして、そんな緊迫した状況の中で、15日の深夜、あたしのモトに、1通の緊急メールが届いた。辺野古の状況を伝えてもらうために送ってもらってる「辺野古浜通信」だ。


送信者: xxxxx@xxxxx.ne.jp
宛先: xxxxx@xxxxx.ne.jp
件名: 辺野古浜通信【緊急】
日時: 2007年05月15日 23:37:27

キャンプシュアブ内の施設局の建物に明かりがついています。沖縄タイムス夕刊によると、辺野古漁港内に作業ヤードを作るそうです。早朝の強行が予想されます。午前4時に辺野古に集まって下さい。平良夏芽


‥‥そんなワケで、ニポン中の多くの人たちが自分のことしか考えてない今、この瞬間も、この国のかけがえのない自然と平和を守るために、必死に座り込みを続けてる人たちがいる。そして、その中には、70才、80才のオジィ、オバァたちもたくさんいる。沖縄のオジィ、オバァたちは、60年前に体験した地獄のような戦争を二度と繰り返さないために、座り込みを続けてる。沖縄の基地から飛び立って行くアメリカ軍が、ベトナムやイラクを始め、世界中の人たちを殺し続けてるのことが許せなくて、座り込みを続けてる。そして、そのオジィ、オバァたちと一緒に座り込みを続けてる人たちは、アセス法を無視して強引に基地建設のための事前調査を強行する防衛施設局の職員や業者から暴行を受け、救急車で病院に運ばれても、いっさい暴力には訴えず、怒鳴ったりもせず、完全非暴力で、やさしい口調で、基地建設をやめるように、アメリカの殺戮に手を貸さないようにと、何年間も訴え続けてる。

だけど、現地に行ったことがないあたしが、いくら書いても説得力はないと思うから、辺野古の平和運動に参加してるNさんとのメールのやり取りの中で、ここ数日の重要なものを公開しようと思う。それから、メールのやり取りって言っても、あたしのほうからのメールには、これといった情報などないので、Nさんのほうからのメールだけを何通が紹介する。


送信者: xxxxx@xxxxx.ne.jp
宛先: xxxxx@xxxxx.ne.jp
件名: Re: 「きっこの日記」より
日時: 2007年05月12日 09:06:54

きっこさま
お体の回復具合はいかがでしょうか?
体調が優れないにもかかわらず、丁寧なお返事を頂き恐縮しております。

今回の辺野古への海上自衛隊の動員は、「再び日本軍が沖縄の市民に対して銃口を向ける」ということがまず問題とされるべきところです。それは、人殺しの訓練を受けた人間と対峙しなければならない立場として、沖縄にいる人間として、そう感じざるを得ないからです。

辺野古でカヌーに乗って平和のための座り込みを続けている70代の友人は言います。

「この島にも人間が住んでいると言うことを日本人に、アメリカ人に、多くの人に証明したい。だから私はここにいるんだ」

同時に、彼女は、「わたし達は、ベトナムに積載重量を超えて飛び立つB52を止めることができなかった」「ベトナムの人にとっては、沖縄は『悪魔の島』だったの…」と言います。

彼女たちが、平和を訴え、脱走米兵を匿い、全力で平和のために尽くしてきたことをわたしは知っています。彼女は、決して、「被害者」として基地を沖縄島から無くしたいのではなく、「加害」の一端を担っているという立場から、1000日をこえる日々を辺野古で過ごしてきているのです。

先日、辺野古にあるキャンプシュワブの方向から、いつになく早い時間、未明から機銃掃射の音が聞こえ、その後、イスラム教のコーランの音が響き渡りました。おそらく、イスラム圏での戦争のために、コーランの音にアメリカ兵たちを慣れさせるためでしょう。

外から見える基地の広場には、簡易トイレが十数個並び、大勢のアメリカ兵が装備の点検をしていました。こちらから話しかけたアメリカ兵が口を滑らせて「イラクへ行く」と答え、上司に叱りとばされました。それからは、こちらが何を呼びかけても無視していましたが、ただ、こちらが、「Don't kill,!Don't die!」と叫んだときだけ、目を伏せたことが印象的でした。今も沖縄島は、イラクの人々にとって、また、アメリカの中の貧しい若者や移民たちにとって、「加害の島」なのです。

だからこそ、わたし達は、行為の上でも、言葉の上でも、「完全非暴力」のもと、平和を作っていく者として、この基地建設を止めるのです。このとき表面的な「強さ」は何の役にも立ちません。70才を過ぎた彼女たちが、年老いた弱い人間として海の上に座り続けることこそが強いのであって、その強さを怖れるが故、安倍日本政府は、再び軍隊を沖縄に投入するのだとわたしは思っています。

5・15の沖縄復帰は、憲法9条への復帰、平和への復帰だと沖縄の人々は信じていました。ところが、沖縄では、この35年間、戦争が絶えることはありませんでした。未だ、憲法9条が実施されたことは一度もないのです。そのことを悔い、本当の平和を祈念するための明日の嘉手納基地包囲行動を、今朝の沖縄タイムスによると、久間防衛相は、「ただのパフォーマンスでしょう」と切り捨てたそうです。軍隊を送った上、更に沖縄の人間の思いに唾するような行為で、絶対に許すことはできません。

きっこさん、どうか、これからも辺野古とのこと、沖縄のことを見守り続けてください。知ることが力になり、行動に繋がり、見守ることが現地にいる人間の命を守ることになります。


送信者: xxxxx@docomo.ne.jp
宛先: xxxxx@xxxxx.ne.jp
件名: 辺野古浜通信-21
日時: 2007年05月13日 15:07:56

きっこさま
沖縄のNです。
いま嘉手納包囲中なので携帯から失礼します。
辺野古のことを「きっこの日記」で取り上げてくださり、本当に有難うございました。
最近、連日の政府の圧力によって、緊張や悲しみ、怒りのあまり、涙もろくなってしまいました。わたしは、日記でご紹介いただいたビデオが取材していた平良夏芽さんのことも良く知っているのですが、今日も、平良さんが牧師をしている教会に行き、平良さんの誠実な祈りを聞いていたら、礼拝の最中に涙が止まらなくなってしまいました。また、きっこさんが一人平和行進をしたよと書いてくださったその思いを察すると、ついつい涙が溢れてしまいました。きっこさんの文章に触れることのできるラッキーな人たちは、真実を見極める力と、遠く離れた地にある人たちのことをおもんばかる想像力を鍛えられることと思います。

この文章全部入力した後で、きっこさんからのメールを拝見しました。きっこさんの立ち位置については良くわかりました。昨日のビデオもとても効果的でした。本当にありがとうございます。
海上自衛隊は、明日入港との朝刊報道でしたが、現在マスコミ各社はヘリを飛ばしているらしく、今日にも軍艦が到着するかもしれません。
また、不安な夜がやって来ます。

今朝、テント村に連絡先を教えていただいる人たちに向けた「辺野古浜通信」を書きましたので、以下に添付させていただきます。


私たちは平和をつくり出すために、たとえ軍隊と対面することになろうと、彼らの前に非暴力をもって座り続けます。
圧倒的な力を前に止めることが出来るのは、人間だけです。

私たちに「力」は何の役にも立ちません。弱い「人間」として海の上に座り続けることこそが強さであって、その強さを怖れるが故に、日本政府は素手の人間を相手に、警察を差し向け、再び軍隊を沖縄に投入するのです。

だから、皆さん、一刻も早く、辺野古に参加してください。
私たち人間一人一人には、真の大いなる力があるのだから。


送信者: xxxxx@docomo.ne.jp
宛先: xxxxx@xxxxx.ne.jp
件名: 嘉手納から
日時: 2007年05月13日 15:41:13

嘉手納を包囲しました。同時にホワイトビーチに掃海母艦が接岸した模様です。


送信者: xxxxx@xxxxx.ne.jp
宛先: xxxxx@xxxxx.ne.jp
件名: 掃海母艦
日時: 2007年05月14日 23:24:56

きっこさま
先日来、お伝えしてきた、自衛隊の掃海母艦ぶんご(とても大きなモノらしいですね、大砲付きが自慢)は、昨日(13日)の昼、到着とのことでマスコミ各社が取材ヘリを飛ばしましたが、現れませんでした。
今日(14日)昼の時点で、いったん午後到着との報道が成されましたが、その後、引き返したのではないかという未確認の情報が入った後、消息不明です。
(横須賀線で隣に座った軍関係のアメリカ人が「あの船はもう戻ってたよ」と言っていた…などの情報もあり、真偽不明)

引き返したとしたら、いつものように久間防衛相が先走り、日本中に広がった(マスコミ以外の情報網による)人間の怒りによって、いったん沖縄に向かいはしたものの後ずさりを余儀なくされていると言うことかもしれません。そう願っています。現在、沖縄に来てくれていた仲間が呉市、横須賀市で確認中です。

明日15日も早朝より警戒しながらテント村で待機です。沖縄にとって大切な日であり、こんな日に調査機器設置を行うとしたらとんでもないことですが、事態は切迫しています。
サンゴの産卵まであと2週間あまり、これを逃したら一年間待たなければ調査はできません。
施設局は一気に片を付けようと襲いかかってくるはずです。
(個人的には、圧倒的な力を持って殺人訓練を受けている自衛隊員より、何をしてくるか判らない防衛施設局から委託を受けた業者の作業員の方が怖いです。)
ご報告まで


送信者: xxxxx@ docomo.ne.jp
宛先: xxxxx@xxxxx.ne.jp
件名: 辺野古より
日時: 2007年05月15日 13:21:52

きっこさま
自衛艦は来ていないと報告しましたが、現在 掃海母艦ぶんごは、紀伊半島沖で待機中の模様です。
最悪のシナリオとしては、国会で米軍再編特別措置法が通過するのを待っている可能性があります。
これが通れば晴れて彼らのやりたい放題にされてしまう可能性があります。彼らは諦めてなどいませんでした。友人と連絡をとりブログの情報を更新しました。
先程 海上でのカヌーの練習からもどると、施設局、業者に雇われた辺野古漁港の漁民たちの船がすべて陸上から港に降ろされていました。
いよいよ明日作業が強行されるようです。
こちらは人が足りません。
人が足りないと逮捕、暴行も含めいろいろな可能性がありとても恐いです。
とりあえずご報告まで


送信者: xxxxx@xxxxx.ne.jp
宛先: xxxxx@xxxxx.ne.jp
件名: 辺野古より
日時: 2007年05月15日 22:37:16

きっこさま
たびたびの報告で煩わせてしまいごめんなさい。

自衛隊についての情報は、今日昼、ブログに友人経由で書き込んだとおりで、とても怖い状況です。以下、ペーストします。


海上自衛隊の掃海母艦「ぶんご」が紀伊半島沖で待機していることが確認されました。行動として非常に不自然なものを感じていました。もしかすると米軍再編特措法の国会審議、通過を待っているのではないかという情報があります。この法案が成立してしまえば憲法を含む各法律や、自治体の権限をも越える力が発動されてしまいます。事前調査に自衛隊が関わるとみていましたが、ここに来て最悪のシナリオが浮かび上がって来たことになります。つまり「アセス無しでいきなり工事着手」という事態が十分起こりえることになるのです。防衛省の「市民の安全を考えて自衛隊を導入し、粛々と作業を進めている」というような言い分も想像出来ます。「ぶんご」の出動は海上自衛隊司令部の命令ではなく、防衛施設局の要請に応えて一部隊が動いたということらしいので、今回引き返すにしても「一部隊」の責任として簡単に片付けられてしまうこともありえます。いずれにしても施設局は明日作業強行の予定ですので、辺野古では阻止行動の準備を整えています。このことを皆に知らせ、是非駆けつけてください。また米軍再編特措法含めてここ1~2週間ぐらいで事態が最悪の方法に向かう可能性が十分にあります。注意深く情報をみて、辺野古に注目してください。以上。


きっこさん、この日米安全保障条約に基づく米軍再編関連特措法は、日本国憲法よりも上位の法律であり、自衛隊を自由に使うことも、ただでさえ不十分なアセス調査さえ無視して、一方的に埋め立て工事を始めることができるそうです。まさに、アメリカのための法律ですね。今日も、沖縄にはいないはずの海上自衛隊のヘリが飛来し、いつもはこちらを飛ばない陸上自衛隊のヘリも頭上を旋回していました。地元報道によると、いよいよ明日、調査着手の予定です。

それが圧倒的な力による市民活動の排除であることには変わりなく、沖縄が70年以上にわたって「戦時下」に於かれている状況を更に100年の支配に向けて国が動き続けていることの表れなのです。先月末の調査準備では、わずか2艇のレジャーボートと小さな8つのカヌーのわたし達に対して、海上保安庁の巡視船4艇、小型ボート20隻、作業船6隻が襲いかかって来ました。これが正常な国でしょうか?

60年前に「戦争反対」と叫んだら、日本軍人から「非国民!」と恫喝されて銃剣で刺し殺されましたが、60年経った今でも、この沖縄で「戦争反対」と叫ぶと、軍隊が襲いかかって来るのです。沖縄島は、今も戦時下なのです。この国の政府は、沖縄島を癒しの島というベールに包み、アメリカに言いように支配されている日本島を「美しい国」という偽りに包み、平和を願う市民を虫けらのように叩きつぶしているのです。

きっこさん、わたしは、明日が来るのが怖くてたまりません。波の荒いリーフのエッジが作業の場となります。ほとんどのメンバーが泳げないカヌー隊が、完全非暴力の海上座り込みをあんな場所でできるのでしょうか。でも、なんとかやれることをやってみます。

陸上でも、4年前の初めての市民による非暴力の座り込みによって中止された作業ヤード建設がまた始まります。4年前は防衛施設局の事務所と共に、米軍基地内、キャンプシュワブ内に設置した作業ヤードを再びこちらに持ってくると言うことは、国は相当な決意です。今度は逮捕者を出して「反対派は過激だ」という印象を作り、徐々に味方に付けつつある地元マスコミも利用して、一気に建設へと進めるつもりかも知れません。

辺野古には、少しずつ、この長い座り込みに参加した人たちが戻ってきてくれたことが唯一の救いです。それでもまだ、人が足りませんが。

これからも長い活動が続きます。きっこさん、どうかこれからも沖縄に注目してください。未だ沖縄は日本かどうか判りませんが、日本島の縮図であることに間違いありません。このまま政府の蛮行が強行されれば、次は日本島で同じことが起こるでしょう。こんな蛮行が起こっていても、気がつかない人たちばかりかも知れませんが。

きっこさん、長いメール読んでいただいてありがとうございました。
明日のことを考えると気持ちが沈みますが、ヤマトの人間として、沖縄の真実を知ってしまった人間として、友人として、おじぃ、おばぁの言葉を胸にとどめる者として、わたしはできる限りのことをするつもりです。
そして今夜は、すべてのこの問題にかかわる人間が、誰一人傷つかず、無事に生きて帰れるように祈ります。

まずはご報告まで


‥‥そんなワケで、沖縄のNさんからのメールの一部を紹介したけど、このあとに、一番最初に紹介した「緊急メール」が届き、Nさんは、自宅から辺野古のテント村に向かった。テント村で少し仮眠してから、強行される作業ヤード建設をやめてもらうために、必死に説得を続けるそうだ。この前、紹介した「辺野古 2007年」というビデオメッセージを見てくれた人は知ってると思うけど、政府に雇われた業者たちは、無抵抗で完全非暴力の住民たちにも、容赦なく暴力を振るって来る。そして、病院送りになった人たちもいる。だから、Nさんの言葉は、決して大ゲサなものじゃない。

そして、そういったことはいっさい報道しないのが、今のマスコミだ。政府に都合のいいことだけを報道し、さらには、真実をインペイし、捏造した記事を掲載する新聞と、そんな新聞の記事を鵜呑みにして、政府に洗脳され続ける国民たち。もう、お話にもならない。たとえば、5月13日に行なわれたアメリカ軍の嘉手納を取り囲む「人間の鎖」に関して、すべての新聞が、「(集まった人が少なくて)初めて包囲できなかった」と書きたてた。一例として、毎日新聞の記事を挙げてみる。


「人間の鎖、復帰35年記念し嘉手納で、初めて包囲できず」(毎日新聞)

今月15日の沖縄県の本土復帰35年を記念し、米軍基地の機能強化などに抗議して米空軍嘉手納基地(嘉手納町など)を「人間の鎖」で包囲する催しが13日、行われた。約1万5300人(主催者発表)が基地フェンスに沿って立ち、手をつないだが、参加者不足で外周約18キロを完全に包囲できなかった。87年以降通算8回目で、初の“失敗”。沖縄の反基地運動の退潮ぶりを象徴する結果となった。(以下略)


この記事の目的は、最後の1行に凝縮されてる。つまり、多くの国民に、「沖縄の反基地運動が退潮してる」ってことをアピールしたいワケで、こんなことを書かせるのは、戦争のできる「美しい国」を目指してるアベシンゾーだろう。だけど、この件に関して、沖縄のNさんは、さっきのメールの追伸として、こんなことを言ってる。


きっこさま
そうそう、嘉手納基地包囲の「人間の鎖」は、たしか今までに7回は行われましたが、一度も「つながった」ことはありません。
それでも、今までマスコミ各社は、つながらなかったことなど気にせずに、「包囲した」と書いてきました。
なぜなら、包囲することが目的なのではなく、人が集まり、意志を示すことこそが大切で、そのことは充分伝わったからでした。
特に今回の包囲は「気持ち良かったよ。小さい子もたくさん集まってくれたし」という声が現場ではありました。
今回、「つながらなかった」という点をクローズアップして報道されたのは、かなり意図的な情報操作です。
それも「初めてつながらかった」というのは、まったくの嘘です。
政府は、これからの洗脳教育改革も含めて、戦争を知る世代、政府に異議申し立てをすることの正当性を知っている世代をマスコミとグルになったこうした情報操作によって駆逐しようとしているように見えます。
取り急ぎ追伸でした。


‥‥そんなワケで、今や政府の宣伝機関に成り下っちゃった新聞なんかに書いてあることを信じるか、それとも、カンぐる人は「きっこが自分で書いてるんだろ?」とか思ってる「沖縄のNさんのメール」に書いてあることを信じるか、それは、読者1人1人の自由だ。ただ、ひとつだけ言えることは、これは「調べれば分かること」だってことだ。過去に行なわれた「人間の鎖」に参加した人は何万人もいるワケだし、何年の何月何日にどこで行なわれたのかもすべて分かるんだから、いくらでも調べることができる。そして、あたしの書いてることを疑うんなら、自分で調べてみればいい。そうすれば、この国のマスコミが腐り切ってるってことも、この国の政府がマスコミを利用して情報操作をしてるってことも、ぜんぶハッキリと分かるハズだから‥‥なんて強調してみた今日この頃なのだ。


「辺野古 2007」 (約25分)
http://video.google.com/videoplay?docid=-2353979867180903513


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2007.05.15

大波乱だけど尻すぼみGP

1ヶ月のゴブサタでした~ってなワケで、今日は、もちろん、銀座のチーママ(大笑い)じゃなくて、F1担当のきっこがお届けしマッサ‥‥なんてことも、フォーメーションラップが始まる前から言ってみつつ、いよいよスタートしちゃった欧米ラウンドは、オーストラリアの開幕からこないだのバーレーンまでのアバウトなレースとは違って、タカアンドトシもダイエットコークを一気飲みしちゃうほどの洗練された展開が期待できることウケアイだ。なんたって、奥様は18才の岡崎友紀ってワケで、今回のスペインGPは情熱のフラメンコ、次のモナコはハラハラドキドキの市街地コース、その次のカナダはサリュージル!‥‥ってなワケで、F1ファンにとっては、練習試合が終わって、いよいよ本番が始まるって感じるのが、今回のスペインGPなのだぁ~!

で、アゴの空力のCD値が、どのドライバーよりも優れてた皇帝シューマッハ兄が、引責辞任‥‥じゃなくて、引退したのに、そのアトガマに座ったのがベテランのライコネンだったために、フェラーリの中じゃ先輩なのに、ナニゲにセカンドドライバーっぽい雰囲気になっちゃってたのがマッサだった。だけど、最初のとこで「お届けしマッサ」なんて書いてみたように、開幕っていうフタを開けてみたら、3戦連続のポール獲得ってワケで、「オレ様こそがフェラーリの顔だ!」って感じの大活躍をしてる。まあ、まるで官僚の天下りのごとく球団を渡り歩いて、仕事量の1万倍もの荒稼ぎをした晩年の落合博満みたく、どんなに打てなくても「オレ流」を貫いた怠け者とおんなじように、ライコネンも「オレ流」を貫いて連日飲みまくってるんだから、トレーナーの指示通りにトレーニングや体調管理をしてるマッサとおんなじマシンに乗ったら、そりゃあ、マッサのほうが前を走っちゃうよね。

だから、今回のスペインGPは、「3戦連続でポールを獲得したマッサが、そのまま優勝できるのか?」とか、「去年のスペインGPで優勝したアロンソが、フロントローからの好位置スタートで、今年も母国にニシキを飾れるのか?」とか、「3番グリッドからのライコネンが、チームメイトのマッサに実力を見せつけられるのか?」とか、「4番グリッドのハミルトンが、多めに燃料を積んでる利点を生かしてどこまで順位を上げられるのか?」とか、他にもいろいろとミドコロが満載な今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、ドライバーだとバリチェロが一番好きなんだけど、どんなに優れたドライバーでも、明らかに能力の劣るマシンに乗ってたら、絶対に勝てるワケがない。特に、今年のホンダは、トヨタよりも劣ってるから、たとえ全盛期のセナやプロストがドライブしようとも、シューマッハ兄やアロンソがドライブしようとも、今のホンダのマシンじゃ絶対に表彰台は狙えない。もちろん、これは、ホンダの技術が低すぎるってだけじゃなくて、ニポン製のエンジンが驚異的な速さを見せるたびに、ニポン製のエンジンが勝てないように、マシンのレギュレーションを変更し続けて来たFIAのコソクなやり方も一因なんだから、頭ごなしにホンダを責めたくはない。

たとえば、1980年代のターボ車に対する数々のレギュレーションの変更は、ハッキリ言って、マクラーレン・ホンダに対する締め付けとしか思えない。ターボ搭載車だけ燃料タンクの大きさを縮小したり、2度に渡るターボの過給圧の制限、ターボのついてないNAエンジンの排気量アップ、そして、ターボ搭載車だけ最低重量アップなどなど、まるで、ホンダエンジンに対する山本リンダの狙い撃ちだ。そして、これほどまでに、毎年のようにホンダエンジンを締め付けるためのレギュレーション変更を続けて来たのに、それでも、マクラーレン・ホンダが、1988年に全16戦中15勝をあげたら、FIAは、ナナナナナント! 翌1989年、「ターボ禁止」っていう荒ワザを炸裂させちゃった!

庶民には手が届かない1本何万円もするような高級ブランデーやシャンパンはそのままで、庶民の楽しみだったビールの税率だけを大幅に引き上げた政府。そして、ビールの売り上げがガタッと落ちたため、各メーカーは、税率が低く、安く消費者に提供できる「発泡酒」を開発した。でも、その発泡酒が売れまくったら、今度は、その発泡酒の税率を大幅に引き上げた政府。そして、発泡酒の売り上げも下がったため、今度は、「第3のビール」を開発した各メーカーと、その「第3のビール」の税率も引き上げようとしてる政府。これとおんなじ図式なのが、1980年代のFIAと各チーム、特に、マクラーレン・ホンダとの戦いだった。

ボブ・マーリィの歌に、「ラットレース」ってのがあるんだけど、まるで今のアベ内閣みたく、国民をイイナリにするための悪法を次々と作り出して行く暴力的な政府と、知恵を使ってそれに対抗する庶民との「イタチごっこ」を歌ってる。つまり、英語圏だと「ネズミ」だけど、ニポンだと「イタチ」ってワケで‥‥って、そこじゃなくて、結局は、権力を持つ者の横暴に対しては、庶民は知恵で戦うしかないってワケで、FIAが次々とターボ車を締め付けるレギュレーションを作り出して来たのに対して、そのたびに新しい技術で対抗し、どんなに重いハンディキャップを科せられても、16戦中15勝して、最終的に「ターボ禁止」って言わせたホンダは、FIAとの戦いに全面勝利したってことになる。

‥‥そんなワケで、F1界の自民党と呼んでも過言じゃないFIAは、1991年に、ジャンマリー・バレストルからマックス・モズレーへと会長が変わって、現在へと続いてる。で、今までに何度も書いて来たけど、このモズレー会長ってのが、これまたアベシンゾーとおんなじで、自分の都合でどんどんレギュレーションを変えちゃう大バカなのだ。アベシンゾーが、自分と癒着してる企業やホニャララ団、カルト教団や右翼団体などを優遇するために、次々と国民を縛り付けるための悪法を強行採決してるけど、これとおんなじで、モズレー会長も、自分と癒着してるフェラーリチームが有利になるようにと、コソクなレギュレーションの変更を繰り返してる。

モズレー会長がレギュレーションを変更する時の大義名分は、「安全なレースのために」ってセリフで、排気量の縮小にしても、燃料タンクの形状変更にしても、空力システムの変更にしても、すべては「安全なレースのために」って旗のもとに行なわれて来たんだけど、これまたアベシンゾーとおんなじで、言ってることとやってることが正反対なのだ。アベシンゾーは、「戦後レジームからの脱却」とかノタマッて、A級戦犯の岸信介とおんなじことをやろうとしてる。「戦後レジームからの脱却」を謳うんなら、何よりも先に、まずは、「戦後レジーム」を作った張本人の岸信介を否定することこそがスタートなのに、これほどトンチンカンな大バカも珍しい。小池百合子にお願いして、辺野古のジュゴンよりも先に、アベシンゾーを「国内稀少野生動植物」に認定してもらいたいくらいだ。

で、モズレー会長も、「安全なレースのために」って印籠(いんろう)を掲げながら、「タイヤ交換の禁止」や「エンジンは2レースで1機」っていう、言ってることとやってることが正反対なレギュレーションを炸裂させて来た。これらは、すべて、フェラーリのように高性能なマシンを有するチームにとっては有利だけど、弱小チームにとっては命取りになる。そして、その結果、予選から決勝まで1セットのタイヤしか使えない各チームは、決勝で次々とタイヤがバーストして、レースはメチャクチャになった。エンジンも、白煙を上げてリタイヤするマシンが相次いだ。

そして、タイヤに関しては、あまりにも危険だってことで、今はタイヤ交換が復活したけど、その代わりに、予選でのノックアウト方式はそのまま継続してる。以前のタイムアタックであれば、どのチームのマシンにも平等にチャンスがあったけど、今の方式は、強いチームに有利になってる。だから、去年ならフェラーリとルノー、今年ならフェラーリとマクラーレンばかりが、スターティンググリッドの2列目までを独占してるってワケだ。これが、自分と癒着してる企業や団体を優遇するために、弱者を切り捨てる悪法を次々と強行採決してるアベ内閣と似たようなもんてワケで、シューマッハ兄が長いことチャンプの座にいられたのも、もちろん実力があったからこそだけど、それだけじゃなくて、常にフェラーリチームを優遇するモズレー会長のハカライがあったからだ。

‥‥そんなワケで、FIAとフェラーリチームとの癒着は、モズレーが会長になるずっと前から続いてた。F1に参加してるチームの唯一の収入源は、全世界に配信されるテレビ放映権料のうちの約半分なんだけど、これが各チームに平等に分配される。だけど、FIAと癒着してるフェラーリチームだけは、長年に渡って、この分配金の他に、特別なお金を受け取っているのだ。そして、このフェラーリだけの特別扱いは、公然の事実として他のチームもみんな知ってるから、他のチームとの不協和音の原因にもなってた。この辺のことについては、FIAと参加チームしか内容を知ることができないF1のコンコルド協定によって規定されてるから、あたしもあんまり詳しくは分かんないけど、今もゴチャゴチャともめてるみたいだ。

どっちにしても、FIAとフェラーリチームとの癒着は今も続いてるってワケで、今年からの新レギュレーションによって、去年までの「フェラーリVSルノー」の図式は、完全に「フェラーリVSマクラーレン」の図式になっちゃったけど、決して「ルノーVSマクラーレン」の図式にならないのは、常に、フェラーリに有利なレギュレーションが裁定されてることの証拠だろう‥‥って、ついつい、こんな話をダラダラと書いて来ちゃって、今、ハッと気づいたんだけど、今回のスペインGPのことをぜんぜん書いてない。で、話題をムリヤリに1コーナーでオーバーテイクしてみようとしたら、モズレー会長のバックアップを受けて強引マイウェイのマッサが、怒涛のライン取りで、母国に2度目のニシキを飾ろうとしてるアロンソを弾き出した!

アロンソは、何とか4番手あたりに戻ることができたけど、最初っから熱いレース展開だな~って思って観てたら、これが、大波乱の幕開けのゴングだったみたいだ。マッサのライン取りに怒りが爆発したアロンソは、次のコーナーでマッサのマシンを止めて、マッサをマシンから引きずり出して、殴る蹴るの大乱闘‥‥ってのは大ウソだけど、シューマッハとブルツが接触して、ブルツのフロントウイングをふっ飛んでリタイアしちゃったし、ウェバーもどっかのトラブルでリタイアしちゃったし、スタート時から調子の悪かったトゥルーリもリタイアしちゃったし、ライコネンもエンジンかギアかなんかのトラブルでリタイアしちゃったし、挙句の果てには、スピードの左リアタイヤが、ホームストレートエンドでバーストして、これまたリタイア。スピードのバーストは、リアを映してる車載カメラの映像も流して、タイヤがバーストしてふっ飛ぶ瞬間を見たんだけど、恐かった。で、まだ10周くらいしかしてないのに、アッと言う間に5台ものマシンがリタイアしちゃったワケで、こんなに荒れたスペインGPは観たことない。

そして、その後は、マッサのマシンが、給油後にこぼれたガソリンに引火して、燃えながら発進してみたり、ハイドフェルドのマシンが、まだタイヤのナットを締め終わってないのに発進してみたりと、コース上だけじゃなくて、ピットも荒れ始めた。結局、コース上もピットもハレホレ状態で、ぜんぶで8台ものマシンがリタイアしちゃったんだけど、特に、今回は、上位スタートのマシンが次々とリタイアしたもんだから、スーパーアグリのタクマが、タナボタで8位に入賞しちゃった。それで、フジテレビ持ちでスペイン旅行がしたかったのか、F1なんかぜんぜん興味もないダウンタウンの浜ちゃんが、後輩芸人をボコボコにぶん殴った時に出る、例の「うひゃひゃひゃひゃ~!」っていうバカ笑いをしながらピットを大行進して、初入賞に感激してる鈴木亜久里に、空気の読めない場違いな言葉を投げかけてるとこで放送は終わった。

‥‥そんなワケで、ぜんぜんミドコロがなくて、パッとしないレースだったけど、結果は、マッサが2連勝を果たして、アロンソの母国優勝を阻止した。だけど、アロンソも3位に入賞して、何とか表彰台に上ることができて、最低限のメンツは保つことができた。そして、2位はと言えば、全盛期のプロストのような沈着冷静なドライビングと判断で、波乱のレース展開をうまく回避したスーパールーキーのハミルトンだった。ハミルトンは、デビュー戦で3位入賞を果たして以来、2位、2位、2位と、優勝こそないものの、4戦連続で表彰台に上るという快挙を続けてて、ついにドライバーズポイントでトップに立った。で、次はいよいよ難しいモナコだから、ハミルトンのホントの実力が試されると思うけど、それ以外にも、いろんな意味でワクワクする材料がそろってるから、フジテレビはなるべくカットしないで、アホなタレントなんか使わないで、できるだけレース自体を放送して欲しいと思う今日この頃なのだ。


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2007.05.14

アベシンゾーとエキスポランド社長の接点

「安倍、小泉、慎太郎親子に献金…エキスポランド社長」

ジェットコースターで死傷事故を起こした大阪府吹田市の遊園地「エキスポランド」の山田三郎社長や関連会社が、安倍晋三首相(52)や小泉純一郎前首相(65)、石原慎太郎都知事(74)ら大物政治家に政治献金をしていたことが14日、分かった。入園者の安全確保よりも、政治家との関係を優先していたのか!?

政治資金収支報告書によると、山田氏は2003年と05年に、安倍首相の管理団体「晋和会」に各50万円の計100万円、小泉前首相の「東泉会」に各100万円の計200万円、石原知事が2選を果たした03年には「石原慎太郎の会」に150万円を献金した。

また、山田氏が代表取締役会長を務めるアミューズメント施設開発会社「泉陽興業」(大阪市浪速区)は、03年と05年に石原知事の長男、伸晃衆院議員が支部長を務める自民党東京都第8選挙区支部に各100万円の計200万円、三男の宏高衆院議員の自民党東京都第3選挙区支部には各100万円の計200万円を献金していた。

山田氏は、佐藤内閣時代に衆院議長まで務めた自民党の松田竹千代元衆院議員(故人)の元秘書で、全日本遊園地施設協会の会長。泉陽興業をはじめとする遊園地関連グループ企業の総帥で、政界人脈も深いという。

エキスポランドの入園者は、開業直後の1972年度の260万人がピーク。2006年度は104万人と減少傾向に歯止めがかかっていないが、最近6年間は毎年平均で約8500万円の最終利益を計上するなど、安定収益を確保してきた。その理由の1つは“コスト削減策”にあるといわれる。

事故を起こしたコースター「風神雷神II」は運行が始まった92年以降、約15年間、一度も車軸を交換していなかっただけでなく、毎年1~2月に行う定期検査も今年はGW後に延期していた。車軸交換には800万円程度かかるとされる。大物政治家に何百万円もの献金を出しながら、安全確保を後回しにする同社の姿勢について問いただしたところ、「詳細が分からないのでコメントできない」(広報担当者)という返事が返ってきた。

【エキスポランド関係の政治献金】

晋和会(安倍晋三首相)

2003年 山田三郎50万円

2005年 山田三郎50万円

東泉会(小泉純一郎前首相)

2003年 山田三郎100万円

2005年 山田三郎100万円

石原慎太郎の会

2003年 山田三郎150万円

自民党東京都第3選挙区支部

(石原宏高衆院議員)

2003年 泉陽興業100万円

2005年 泉陽興業100万円

自民党東京都第8選挙区支部

(石原伸晃衆院議員)

2003年 泉陽興業100万円

2005年 泉陽興業100万円


「ZAKZAK」
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_05/t2007051428.html


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東京は石原さんでいいらしい

5月12日の「毎日新聞」の東京版の朝刊に、「石原慎太郎」をテーマにした川柳が発表されました。

これは、全国から投句された川柳の中から、選者の仲畑貴志氏が選句した秀作です。

東京都民だけでなく、全国の人たちが、石原再選に呆れ果てているんですね。


 東京は石原さんでいいらしい  松江 小村和也

 反省も瞬きする間慎太郎  八千代 野村順二

 豪遊も余人も消した都知事選  宗像 反サム

 3期目も週3ですか慎太郎  横須賀 歯ぎしり

 3選でまた塗り替える失言録  越谷 小藤正明

 3期目は時給にしてね都知事殿  佐倉 繁本千秋

 ブランドがやっぱり好きね都民たち  相模原 水野タケシ

 甘い汁いっぱい吸ったね石原氏  茅野 純情乙女

 当確の途端に元の顔になり  東京 山田成明

 税金でまた食えるぞと四男氏  柏原 柏原のミミ

 毒舌をまた聞くことになる都民  東京 赤坂小町

 江戸っ子に私物化ゴーマン許容され  鎌ケ谷 ありの実

 知事見れば都民のレベルよくわかる  我孫子 権兵衛

 謝った分だけ威張る慎太郎  東京 吉岡草魚

 要するに誰でもできる知事なんて  三沢 できちゃった

 何もかも東京東京辟易す  茨城 グリーン子


‥‥で、あたしも作ってみました♪

 追放せよ!セクハラ、パワハラ、イシハラを!  東京 きっこ


「毎日新聞」
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/senryu/news/20070512ddm003070028000c.html


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あたしの日

今日は、全国的に「母の日」だった。それで、あたしは、ホントは母さんと日帰り旅行に行くつもりで、スケジュールを調整して、いろいろと下調べして、準備もしてたんだけど、ケガをしちゃったから、ダメになった。今回のケガは、体の痛みもヒドイけど、長いことお仕事ができなくなったこととか、多くの人に迷惑をかけちゃったこととか、精神面での凹みが大きい。その中でも、何よりも凹んだのが、母さんとの日帰り旅行がダメになったことだった。たとえば、今日の旅行はダメになったけど、代わりに、ケガが治ってから旅行に行くとか、今日の旅行はダメになったけど、代わりに、何かいいものをプレゼントするとか、そういうことができるんなら、こんなに凹まない。

何しろ、1ヶ月以上も現場のお仕事ができなくなったから、2ヶ月後、3ヶ月後には、ほとんど収入がなくなる。その上、会社勤めの人みたいに、「ケガが治ったから明日から出勤します」ってワケにも行かない。今回のケガで、ずっと続けてた何本かのお仕事は、みんな、無理を言って他のヘアメークに代わってもらった。だから、ケガが治ったからって、ホイホイと戻ることはできない。今の感じだと、不定期のスポットのお仕事には戻れると思うけど、週1と週2のスタジオのお仕事のほうは、たぶん戻れない。だから、これから先のことを考えると、今から、できる限りの節約生活をしとかないと、ヤバイ状況に陥っちゃう。

それで、ホントなら、旅行に行けなくなった代わりに、母さんに何かプレゼントでもと思ったんだけど、お金を使うのは恐いし、「安くていいもの」って考えても、お買い物に行くことができない。歩けるんなら、本屋さんに行って、母さんの喜びそうな本を探して来ることができたんだけど、松葉杖で遠くに行くのは、まだ恐い。だから、あたしは、今の自分にできることをしようって思って、カードだけでも手作りすることにした。それで、長時間イスに座ってると足がズキズキして来るから、ハシタナイけど、誰も見てないし、床に大マタびらきで座って、カードを作ることにした今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、「母の日」のカードを作ろうと思ったんだけど、何かテキトーな紙が無いか探してたら、小型の色紙(しきし)が見つかった。ちなみに、なんで「しきし」って読み仮名を書いたのかって言うと、もしかすると、「いろがみ」って読んじゃうようなジャニタレ並みの国語力の人がいたら大変だと思ったからだ。で、その色紙は、タテヨコ15cmくらいの大きさで、とっても可愛らしい。ずっと前に、ある人に「俳句の色紙を書いて欲しい」って頼まれた時に、余分に用意したものだった。それで、あたしは、その色紙をカード代わりにすることにしたんだけど、硯(すずり)を用意して墨を磨るのは厳しかったから、ズルをして墨汁を使った。ちなみに、「墨汁」に「ほくじゅう」って読み仮名を振らなかったのは、サスガに、「すみじる」なんて読む人はいないと思ったからだ(笑)

それで、色紙が小さいから細めの筆を用意したんだけど、色紙は1枚しかなかったから、失敗したら取り返しがつかなくなる。だから、あたしは、チラシの裏を使って、何を書こうか考えながら練習をした。文字だけだと味気ないから、何か絵も描くことにしたんだけど、いろいろと考えて、猫のマックスが丸くなって寝てるとこを書くことにした。何でかって言うと、マックスは白黒のブチだから、墨汁だけで描けそうだからだ。

だけど、実際に描いてみると、小さい色紙の中のハシッコに描くワケだから、猫の大きさは5cmくらいで、なかなか難しかった。特に、耳とかヒゲとかの細かい部分が難しくて、タワシみたいになっちゃったり、ツチノコみたいになっちゃったり、うまく描けても、白黒のブチが、ナニゲに牛っぽくなっちゃったりした。

だけど、大マタびらきの体勢がだんだんつらくなって来たから、ある程度のとこで練習は「よし!」ってことにして、本番に取り掛かることにした。そして、色紙の右下に描いてみたんだけど、これがなかなかうまく行って、それまでに練習したどの絵よりも猫っぽく描けた。やっぱり、思い切って描くと、うまく行くみたいだ。実は、失敗したら、黒く塗りつぶして、黒猫のジジにしちゃおうって考えてたワケで、この作戦が、あたしに精神的な余裕を与えてくれたんだと思う‥‥って自己分析しつつも、どんどん想像が膨らんでダッフンしちゃうあたしとしては、さっきの「猫っぽく描けた」の部分で、「猫」と「描」って漢字が似てるってことについてダッフンしたくなっちゃったし、「黒く塗りつぶして」の部分で、ローリングストーンズへとダッフンしたくなっちゃった。

‥‥そんなワケで、何とかマックスの絵が描けたあたしは、母さんへの1句を書いて、「母さん、ありがとう」って書いた。これで、制作費0円のプレゼントが出来上がった。あとは、今日のお昼ころに、母さんが来てくれるって言ってたから、一緒にご飯を食べて‥‥って、ここで、お見舞いを送ってくださった皆さんに、心からお礼を言わせていただきます。先週までに、白夜書房宛てに届いたお手紙やお見舞いは、すべて担当者さんが届けてくださったんだけど、皆さん、ホントにありがとうございました♪

心のこもったお手紙の数々、可愛らしいイルカの絵葉書、ケガに効く漢方薬、ままかりのセット、煮魚のセット、お漬物のセット、梅干し、お味噌やお醤油、レトルト食品のセットなどなど、動けないあたしにとって、ホントに助かりました。ただ、カン違いしないで欲しいのは、不特定多数の人たちに「なんか送ってくれ~!」って意味で書いてるんじゃなくて、白夜書房の担当者さんからはお礼状を送っていただいたけど、あたしからは1人1人にお礼状を送ることができないので、「ちゃんと受け取りましたよ」って意味で書いてる。だから、そこんとこを理解して欲しい‥‥なんてことも言ってみつつ、ナニゲにモトの文体に戻しつつ、たくさんのお見舞いをいただいたオカゲで、お金もないし、どこにもお買い物に行けないのに、母さんを迎える準備はオッケーだった。

で、これまたいただきもののご飯を炊いて待ってたら、母さんがやって来た。母さんは、肉じゃがを作って、大きなタッパーに入れて持って来てくれた。そういえば、あたしがあんまりお肉を食べないようにしてるってこと、母さんには言ってなかった。ま、あたしの場合は、出されたら何でもありがたくいただく「フレキシブルなベジタリアン」だから、何でもいいんだけど、母さんの肉じゃがなんて、何年ぶりだろう?‥‥って、ここでも、どんどん想像が膨らんでダッフンしちゃうあたしとしては、さっきの「黒く塗りつぶして」の部分で、ローリングストーンズへとダッフンしとけば、この「肉じゃが」のとこで、うまくつなげられたのに‥‥なんて思いつつも、お見舞いの煮魚セットの中から、サバの味噌煮を選んで、真空パックを空けて、温めてた。それから、お見舞いのお漬物セットの中から、ショウガの紅梅漬けを選んで、お小皿に出した‥‥って言うか、それをぜんぶ母さんにやってもらった。

つまり、あたしは、何の苦労もしないで、それどころか、「母の日」なのに母さんを使って、ご飯の用意をしてもらったってワケだ。それにしても、こんなにオカズがある食事なんて、久しぶりだ。そして、ご飯のあとも、母さんに洗い物をしてもらって、さらには、溜まってたお洗濯もしてもらって、ずっとお掃除できないでいたリビングのフローリングの拭き掃除もしてもらって、挙句の果てには、水槽のお魚たちのエサやりまでしてもらっちゃった。これじゃあ、「母の日」じゃなくて「あたしの日」だ。だけど、楽しみにしてた旅行に行けなくなったことや、いっぱい迷惑を掛けちゃったことを謝るあたしに、母さんは、いつもの笑顔で、こんなことを言った。


「いつもいつもきっこに助けてもらってるばかりで、私は何もしてやれないだろ? 体調のいい時くらい何かしてやりたいってずっと思ってたから、今日は少しでもきっこの役に立てて、何よりの母の日だったよ♪」


‥‥そんなワケで、あたしは、この母さんの言葉を聞いて、素直な気持ちで、「母さん、ありがとう♪」って言って、用意してた色紙を渡すことができた。それで、母さんは喜んでくれたんだけど、ただ1つだけヒザカックンだったのは、自信のあった猫のマックスの絵を見た母さんから、「これ、ウズラのタマゴなの?」って聞かれたことだ(笑)‥‥って、こんな軽いオチでカンベンして欲しい。何しろ、今日は「あたしの日」なんだから‥‥なんて感じでシメてみた今日この頃なのだ。


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2007.05.13

ジュゴンとウミガメと米軍海兵隊

日本テレビで、 4月2日の深夜に放送されたドキュメント番組、「ジュゴンとオバァ、元ひきこもり青年が見た米軍海兵隊基地」の編集版「ジュゴンとウミガメと米軍海兵隊」です。

これを観て、ジュゴンの住む辺野古の海の美しさと、そんな場所で戦争の訓練をするアメリカ軍の異様な光景、そして、現地のお年寄りたちが人生を懸けて反対しているのに、アメリカ側に立ち、強引に基地建設を推進している久間防衛大臣のデタラメさを知ってください。

そして、これほどの住民たちが10年間も反対し続けているのに、今年の4月13日、アベシンゾーは、「十分に住民の理解を得た」とノタマい、今回、この住民たちを強制排除するために、自衛隊を差し向けたのです。

60年前に数え切れないほどの国民を殺したA級戦犯、岸信介の亡霊に取り憑かれているアベシンゾーは、「結論ありき」で、60年前の地獄を繰り返す戦争への道を強引に進み続け、取り返しのつかない歴史的大罪を犯そうとしています。

そして、これを止められるのは、あたしたち国民だけなのです。

まずは、真実を知ってください。


「ジュゴンとウミガメと米軍海兵隊」
http://www35.tok2.com/home/yosshidugong/shin-video.html


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緊急メッセージ!

平和を守るために、アメリカの戦争に加担しないために、完全非暴力で辺野古の座り込みを続ける人たちからの命のメッセージです。

1人でも多くのニポン人が、このメッセージを聞き、真実を知り、アメリカのイイナリになって戦争へとひた走る狂ったアベ内閣に、夏の選挙で「NO!」を突きつけて欲しいと思います。

メッセージと字幕が同時に流れますので、目の不自由な人も、耳の不自由な人も、アクセスしてください。

また、このメッセージを伝えることに賛同された人は、どんどんリンクしてください。


「辺野古 2007」 (約25分)
http://video.google.com/videoplay?docid=-2353979867180903513


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バカなアベシンゾーよりバカな国民

Okinawa2
昨日の日記に書いたけど、沖縄では、オトトイから、平和を願うたくさんの人たちが、基地移設や憲法改悪に反対してホントの平和を手に入れるための「5・15 平和行進」を行なってる。それで、これも昨日の日記に書いたけど、あたしも1人で、願をかけながら、「プチ平和行進」をした。松葉杖でマンションのまわりを回るだけなので、最初は2~3周したらやめようと思ってたんだけど、植え込みに腰掛けて俳句を詠んだり、猫と遊んだりしながら続けていたら、ついつい6周もしちゃった。

それで、6周したら、6周ってなんか中途半端だから、「なんとか10周しよう!」って気持ちになっちゃって、結局、2時間以上かかって10周した。そしたら、クタクタになって、全身が痛くて、階段を上ってお部屋に戻って来るのが大変だった。だけど、戦争商売に向けて、チャクチャクと憲法改悪や完全武装の準備を進める独裁者、アベシンゾーによって、踏みにじられ続けてる沖縄の人たちの心の痛みは、あたしの体の痛みの比じゃないと思った。

それなのに、アベシンゾーは、沖縄にもいる「平和や自然よりもお金や利権に目がくらんだ一部の人たち」にコビを売るために、国会のクールビズ期間の初日の6月1日に、アベシンゾー以下、全閣僚が、沖縄の「かりゆしウェア」を着て閣議に出席するって言い出した。これは、アベシンゾーの発案で、全閣僚に自ら指示をしたそうだ。沖縄の4月の参院補欠選で、自民党とナンミョー党の推薦する島尻安伊子の応援に駆けつけた時には、基地移設に反対してる地元住民のことを「沖縄県民は暗い顔をして文句ばかり言う!」って揶揄したクセに、この変わり身の早さは、サスガ、天下無敵のヒキョ~者だね‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、あまりにも分かりやすいアベシンゾーの子供騙しの低能パフォーマンスには、いいかげんウンザリなんだけど、それでも、こんな安っぽいパフォーマンスにも騙されちゃう人たちがいるんだよね。テレビで、「かりゆしウェア」を着てるアベシンゾーを見て、「沖縄の服を着てるから沖縄のことを考えてくれてる」って思っちゃう単純な人たちもいるんだよね。その証拠が、そのまんま東のバカバカしいパフォーマンスに騙されて、宮崎県産の地鶏が飛ぶように売れまくってるって事実だ。

1週間前のことでキョーシュクだけど、この前の日曜日、あたしは、「ちびまる子ちゃん」を観終わってから、「サザエさん」が始まるまでにチャンネルを1周してたら、「バンキシャ!」にそのまんま東が生出演してた。それで、チョコっとだけ見てたら、そのまんま東がヤタラとPRしてる宮崎県のマンゴーをヒトクチサイズに切って、他のマンゴーと食べ比べして、どれが宮崎県のマンゴーだか当ててもらうってのが始まったから、面白そうだから見てた。そしたら、そのまんま東は、「え~!やばいですよ~!外したらシャレになんないでしょう?」とかって、ホントに困ってた。だけど、生放送だし、そのまんま東は、仕方なく、A、B、Cのお皿の上のマンゴーを食べて、「Aは絶対に違いますね!」って言ってから、「BかCなんだよな~」ってしばらく悩んでから、「Cです!」って言った。

結果は、Cが正解で、そのまんま東は当たってホッとしてたんだけど、答を聞いてみたら、Aは白桃の缶詰で、Bはカリフォルニア産のマンゴーで、Cが宮崎県産のマンゴーだった。そんなら、「Aは絶対に違いますね!」とか「BかCなんだよな~」とかって、あまりにも当たり前のことで、こんなの、あたしでも当たるよ(笑)

で、これでホッとしたそのまんま東を地獄に突き落としたのが、次の問題だった。MCの福澤朗が、「まあ、マンゴーはサービス問題でしたけど、本番は次です」とかって言って、今度は、地鶏の炭火焼きが、A、B、Cと登場した。それを見たそのまんま東は、「え~!」って声を上げ、チャレンジする前から自信がなさそうだった。だけど、あれほど、「ホントに美味しいんです!」って大宣伝してる宮崎県産の地鶏の炭火焼きなんだし、パッケージには自分の顔の絵まで入ってるんだから、当たらなかったらおかしいじゃん。

だけど、悩みに悩んだそのまんま東が選んだBは、残念ながら「名古屋コーチン」だった。そして、Aが比内地鶏で、Cが宮崎県産の地鶏だった。そしたら、そのまんま東は、真っ赤な顔をして、「地頭鶏(じとっこ)だったら絶対に間違えなかったのに!地頭鶏だったら!」ってイイワケをし始めた。「地頭鶏」ってのは、宮崎県産の地鶏の中でも、特に美味しいってPRしてるヤツで、そのまんま東がいつも持ち歩いてる真空パックのヤツも「地頭鶏」だそうだ。つまり、そのまんま東は、どこの地鶏よりも美味しくて、自分が食べ慣れてる「地頭鶏」だったら絶対に間違えなかったのに、今回は宮崎県産の一般の地鶏だったから間違えたってイイワケをしたのだ。でも、ここで、さらなる地獄がそのまんま東を待ち受けてた。福澤朗が、スタッフに確認してから、こう言い放ったのだ。


「これ、地頭鶏だそうです」


この言葉を聞いた瞬間のそのまんま東は、まさに、穴があったら入りたいって感じで、どうみても県知事の顔じゃなくて、渋谷の風俗店から出て来たとこを写真週刊誌のカメラマンに撮られた時の顔みたいだった。そして、何が何だか分かんないほどアセリまくっちゃったそのまんま東は、今度は、またまたトンチンカンなイイワケを始めた。


「ボクの離婚した妻が名古屋の出身だったもんで、名古屋コーチンはいつも食べ慣れてまして、それで間違えちゃいました~」


それで、福澤朗も、あれほど自分で宣伝してる地鶏を間違えるとは思ってなかったみたいで、あんまりツッコミは入れずに、「まあまあ、これはちょっとしたお遊びですから、知事にはこれから大事な質問をしたいと思います」って仕切り直してたけど、そのまんま東のオロオロっぷりは、しばらく続いてた。それにしても、名古屋コーチンを食べたことがないんなら間違えても仕方ないけど、「名古屋コーチンはいつも食べ慣れてまして」ってのが間違えたイイワケとは、支離滅裂もいいとこだ。結局、そのまんま東としては、3種類の地鶏の炭火焼きのうち、一番美味しいと思ったのがBの名古屋コーチンだったワケなんだから、くだらないパフォーマンスに騙されて宮崎県産の地鶏を買おうとしてる人は、名古屋コーチンを買ったほうがいいと思う。

‥‥そんなワケで、今の宮崎県産の地鶏のブームを見てると、あたしは、「あるある大事典」の納豆を思い出す。何の根拠もないデタラメな放送だったのに、全国のスーパーで納豆が品切れになるほど売れまくって、それがデマだと分かったトタンに、今度はサッパリと売れなくなった。ニポン人だけに限ったことじゃないと思うけど、あたしは、これほど単純な国民も珍しいと思った。そして、「あるある大事典」を観て納豆を買いに走ったり、そのまんま東のバカバカしいパフォーマンスを見てネットの通販で宮崎県産の地鶏を注文するような人たちが、コイズミの幼稚なパフォーマンスに騙されて自民党なんかに投票しちゃったり、「かりゆしウェア」を着たアベシンゾーを見て「沖縄のことを考えてくれてる」ってカン違いしちゃうんだろうなって思った。

今世紀最強の生物兵器、アメリカ産の狂牛肉の時には、プリオン調査会の人選から現地視察に至るまで、すべてが「輸入再開ありき」で進められて、数え切れないほどのデータの捏造や裏取引が行なわれたけど、この国の政府のやり方って、すべてがこれとおんなじだ。すべて「結論ありき」で進められて、そのためには、どんなインチキもデタラメもやりたい放題なのだ。今、アベシンゾーが強引に推し進めてる憲法改悪にしたって、国民投票法案が決まる前から、すでに、憲法改悪までの綿密なスケジュール表が作られてて、戦争のできる国にするための新しい憲法の草案までが作られてる。

つまり、まだ、国民投票法案が採決されるかどうか分からないうちから、「国民投票法案が採決されて、3年後には国民投票で憲法を変えることに決まる」って筋書きが作られてるってワケだ。そして、その筋書き通りに進めるためには、どんなに汚い手段を使っても、ジャマする者たちの口を封じるってのが、今の政府のやり方だ。だからこそ、共謀罪の成立を急いでるってワケだ。

沖縄の辺野古の問題にしたって、今、政府がやろうとしてる現地の「事前調査」ってのは、「アメリカのイイナリになってジュゴンの住む海に殺人滑走路を作る」っていう「結論ありき」で進められてる綿密なスケジュールの1つの過程にしかすぎない。なにしろ、この前の訪米で、アベシンゾーは、ブッシュと約束して来たからね。「スケジュールが遅れないように基地の移転をします」って。

この「事前調査」ってのは、政府の息のかかった海洋調査業者が海に潜り、表向きはジュゴンやサンゴのことを調べたフリをして、最初から捏造されてる通りの調査報告書を作り、「この海に滑走路を作っても、ジュゴンにもサンゴにもぜんぜん影響はありません」って大ウソの報告するだけの茶番劇だ。これは、政府の息のかかった調査グループが、アメリカの牛肉加工施設を見に行って、「何も問題ありません。すぐに輸入再開できます」って報告したのに、そのあと、「すき家」のゼンショーの私設調査グループが見に行って、「今の段階ではとても安全とは言えないので、当社ではお客様の健康を考え、アメリカ産の牛肉は使用しません」って言ったのを見れば一目瞭然だろう。

そして、それ以前の問題として、今、辺野古の海でやろうとしてる「事前調査」ってのは、アセス法に違反してる。アセス法に関しては、ここに書くと長くなりすぎちゃうから、詳しく知りたい人は「アセス法」で検索するか、「アセス法 辺野古」で検索すれば、国が法律を犯してもアメリカ軍の殺人滑走路を急いで作ろうとしてることが良く分かると思う。簡単に言えば、こうした海洋調査などをする場合には、事前にさまざまな手続きをしなくちゃいけない規則になってるのに、それをぜんぶ無視して、強引に調査をしようとしてるってワケだ。これは、法案の中身も決まってないのに、とにかく何が何でも国民投票法案を採決しちまえ!ってのとおんなじで、すべては「結論ありき」で行なってることによる本末転倒な愚行としか言いようがない。

そう言えば、環境大臣としてのわずかな在任期間中に、この国の自然を破壊しまくり、この国の環境悪化に尽力してくれた売国奴、小池百合子は、沖縄及び北方対策担当大臣を兼任してた内閣府特命担当大臣時代の2004年11月9日の衆院環境委員会で、辺野古のジュゴンについて、こう言った。


「生態などの保護対策に必要な情報を収集した上で、関係者の理解を得ることが重要だ。国内希少野生動物種の指定に向けて必要な検討を進めて行きたい。」


つまり、小池百合子は、ジュゴンを守るために、ジュゴンの住む美しい海を守るために、まずは、ジュゴンを環境庁の「国内希少野生動植物」に指定するように努力するって断言したのだ。そして、この発言通りに、ジュゴンが「国内希少野生動植物」に指定されれば、ジュゴンが住む海域は「種の保存法」によって「生息地等保護区」に指定されるから、アメリカ軍の殺人滑走路なんか作れなくなる。

だけど、小池百合子のこの発言は、最初っから国民を欺くための大ウソだったのだ。この時点で、コイズミとブッシュとの間で辺野古の滑走路の計画は確約されてたんだから、それをダメにするような手続きなんか、コイズミシスターズの小池百合子がやるハズがない。そして、その予想通りに、ジュゴンを「国内希少野生動植物」に指定するための申請すら、小池百合子はしなかった。だって、誰がどう見たって稀少野生動物に決まってるジュゴンなんだから、申請したら確実に「国内希少野生動植物」に指定されちゃうからだ。

ちなみに、現在、この「国内希少野生動植物」に指定されてるのは、アホウドリ、コウノトリ、オオワシ、ハヤブサなどを始めとした鳥類が39種、イリオモテヤマネコやツシマヤマネコなどの哺乳類が4種、その他、爬虫類が1種、両生類が1種、魚類が4種、昆虫類が5種、植物が19種で、合計73種だ。ハッキリ言って、アホウドリやハヤブサが指定されてるのに、それよりも遥かに稀少なジュゴンが指定されてないなんて、どう考えたって政治的な圧力や根回しがあるとしか思えない。

だいたいからして、イリオモテヤマネコやツシマヤマネコの他にも、ヤンバルクイナやアマミノクロウサギなどの鳥類や哺乳類から、ヤンバルテナガコガネやイシガキニイニイなどの昆虫類やオキナワセッコクやアマミデンダなどの植物に至るまで、南の島だけに生息してる数多くの動植物が「国内希少野生動植物」に指定されてるのに、ジュゴンだけが指定されないどころか、申請さえもされてないなんて、絶対に納得できない。それも、3年前に、当時の沖縄及び北方対策担当大臣だった小池百合子が、オオヤケの場で、「国内希少野生動物種の指定に向けて必要な検討を進めて行きたい」って断言したのにも関わらず、まるで腫れ物に触るかのように、ジュゴンについては検討されないのだ。

辺野古の海域は、ジュゴンが生息できる北限で、暖かい海でしか生きられないジュゴンは、これ以上は北の海には住むことができない。だからこそ、沖縄の人たちは、辺野古の海を守ろうとしてるワケだ。それなのに、小池百合子は、表向きはジュゴンを「国内希少野生動植物」に指定するように努力すると公言しておきながら、実際にはコイズミの命令通りにジュゴンを申請せず、挙句の果てには、こんなトンチンカンなデタラメをノタマッたのだ。


「辺野古の海域はジュゴンが生息できる北限とされていたが、地球温暖化で北限はどんどん上がっている」


つまり、地球温暖化のオカゲで、ジュゴンの住める海域はどんどん北へと広がってるから、辺野古の海にアメリカ軍の滑走路を作っても、別に問題はないって言ったのだ。これが、当時の沖縄及び北方対策担当大臣であり、後の環境大臣の言葉とは、とてもじゃないけど信じらんない。

‥‥そんなワケで、水産庁がジュゴンを「絶滅危惧種」に指定しようが、文化庁がジュゴンを「天然記念物」に指定しようが、ジュゴンの生息域にアメリカ軍の滑走路を作ることはできる。でも、環境庁が「国内希少野生動植物」に指定しちゃうと、アメリカ軍の滑走路は作れなくなる。これが、コロコロと変わった小池百合子のデタラメ発言の理由だってことだ。つまり、すべては「結論ありき」で進められてるってワケで、最初っから「辺野古にアメリカ軍の滑走路を作る」って大前提のもとに、こんなデタラメがまかり通ってるってワケだ。そして、これこそが、モリヨシロー→コイズミ→アベシンゾーと受け継がれて来た売国奴軍団、自民党森派のお家芸ってワケで、そのまんま東のバカバカしいパフォーマンスに騙されて、そのまんま東本人ですら味が分かんない地鶏の肉をありがたがって買いあさるようなオメデタイ国民がいる限り、すべては自民党森派の立てたスケジュール通りに進んで行く今日この頃なのだ。


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2007.05.12

安倍晋三はなぜ「週刊ポスト」を提訴しないのか?

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アベシンゾーの秘書らが、暴力団との関係を報道した「週刊朝日」を「事実無根」だとして訴えたみたいだけど、それなら、どうして「週刊ポスト」のことは訴えないのでしょうか?
「週刊ポスト」には、アベシンゾーの元政策秘書、飯塚洋が、競艇場の舟券売り場の口利きで高級車を2台もらったという疑惑や、長崎市長を射殺した犯人が所属していた水心会から、その疑惑をネタに糾弾されていた、という記事が書かれています。
「週刊朝日」よりも「週刊ポスト」のほうが、記事の内容、書き方としても、アベシンゾーの秘書と暴力団との関係を遥かに詳しく書いています。
それなのに、「週刊朝日」だけを訴えて「週刊ポスト」を訴えないということは、「週刊ポスト」に書いてある内容は「事実無根」ではないのでしょうか?

詳しくは、以下のブログへどうぞ。


「タカマサのきまぐれ時評」
http://tactac.blog.drecom.jp/archive/1702


「反戦な家づくり」
http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-346.html


「カマヤンの虚業日記」
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20070510#1178738230

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沖縄の海と平和を守ろう!

V3094 自分の都合に合わせて歴史的事実を改ざんしたり、昨日言ったことと今日言うことが180度違ったり、ニポンで言ってることとアメリカに行って言うことが正反対だったりと、あまりにもトンチンカンで、世界中から失笑されてるアベシンゾーだけど、今度は、アメリカにオベンチャラをするために、とんでもない自衛隊の使い方をしようとしてる。ナナナナナント! 沖縄の人たちの気持ちを無視して強引に推し進めてる普天間基地の移設問題で、ジュゴンの住む海を守るために辺野古で抗議活動をしてる地元住民たちに対して、これを強制排除するために、海上自衛隊を動員するって言い出したのだ!

 

ニポンの軍隊は「自衛隊」って名前だけど、この「自衛」って、他国による攻撃や圧力から、ニポンの領土やニポン人を守るって意味じゃなかったの? ニポンに原爆を2発も落とし、数え切れないほどのニポン人を殺したアメリカのために、沖縄の美しい海やかけがえのない生き物を守ろうとしてる自国の愛国者たちを「自衛隊」を使って「強制排除」するって、いったいなんなの? これじゃあ「ニポンの自衛隊」じゃなくて、「アメリカ軍のニポン支部」じゃん。そして、こんなトンチンカンな指示を出す「最高司令官」なんて、単なるアメリカの手先じゃん。

 

「今の気持ちを漢字一文字で表現すると?」って質問されても、漢字ニ文字の熟語で答えちゃうほどの大バカには、一般常識なんか通用しないとは思うけど、誰よりもこの国を愛し、誰よりもこの国の平和を願ってるのは、広島の人たちであり、長崎の人たちであり、沖縄の人たちなんだよ。それなのに、誰よりも非核三原則の大切さ、憲法9条の大切さを知ってるこれらの国民の気持ちを踏みにじり、沖縄の美しい海をメチャクチャにして、かけがえのない生き物を全滅させて、戦争のための殺人滑走路なんか作って、それがお前の言う「美しい国」の姿なのか?‥‥なんて言ってみた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?

 

 

‥‥そんなワケで、あたしは、これほど頭に来たことはない。恥も外聞もなく、自らを「最高司令官」だと吹聴したアベシンゾーが、その権限を悪用して何をしでかすのかと思ってたら、アメリカの手先となって、ニポンを愛するニポン人たちを強制的に排除するために「自衛隊」を使うとは‥‥。常に中立なあたしには、右翼の考え方も左翼の考え方も偏りすぎててイマイチ理解できないけど、ネットウヨクとかって、こうしたアベシンゾーの売国行為に対しては、いったいどう思ってんだろう? この国をメチャクチャにした敵国のイイナリになって、自国の美しい海を破壊するために、自国の国民たちを苦しめるために「自衛隊」を悪用するなんて、単なる職権乱用としか思えない言語道断な愚行だと思うんだけど‥‥。この国の「最高司令官」たるもの、莫大な予算を投入して、わざわざ海上自衛隊を動員するんなら、辺野古でがんばってるニポン人たちの手助けをさせるのが、愛国者としての普通の感覚だと思うんだけど、日和見ニセ右翼の場合は違うのかな?

 

で、昨日の5月10日、沖縄では、15日の「本土復帰35周年」を記念して、今年で30回目を迎える「5・15 平和行進」が行なわれた。今回は、35周年ということもあり、復帰運動の舞台となった沖縄本島最北の国頭村(くにがみそん)を出発して、大宜味村役場前、羽地中学校前などを通り、名護市までの17.2kmを歩く特別コースが設けられた。午前8時半、スタート地点の国頭村役場には、県内外から、約100人の平和を願う人たちが集まり、「沖縄平和運動センター」の崎山嗣幸議長からは、次のアイサツがあった。

 

 

「今年で復帰35年目の節目を迎えましたが、35年前の『平和憲法のもとに帰ろう』という沖縄県民の願いは未だに叶っていません。今の政府は、沖縄県民の願いとは違った方向に走っていて、憲法改正の動きなどとともに、北部に基地が集中させられようとしています。平和への願いを踏みにじる改憲は絶対に許せません!復帰闘争の象徴である『やんばるの地』を一歩一歩踏みしめて行進し、平和への願いを沖縄から全国へ発信しましょう!」

 

 

そして、集まった人たちは、「平和な沖縄を取り戻そう!」「平和憲法を守ろう!」などのシュプレヒコールを上げ、「基地のない平和な沖縄の実現を」と書かれた横断幕などを掲げて、平和行進に出発した。また、ゴール地点の名護市役所前広場では、午後6時から、「辺野古移設NO!許すな憲法改悪!全国集会」が開催され、県内外から1000人を超える人たちが集まり、アベシンゾーがアメリカの手先となって強引に推し進める普天間基地の県内移設問題や、60年前の悪夢を繰り返すための憲法改悪に対して、一致団結して強く反対を訴えた。

 

この「5・15 平和行進」は、今日、11日には、名護市辺野古から東コース、糸満市摩文仁(まぶに)の平和祈念公園から南コース、恩納村(おんなそん)の万座ビーチから西コースがそれぞれ出発して、12日にはゴール地点の北谷(ちゃたん)町で、「5・15 平和とくらしを守る県民大会」が開催される。そして、翌13日には、約2万人の平和を愛する人たちによって、嘉手納基地を包囲する「人間の鎖」が行われる。あたしは、今は、松葉杖でマンションのまわりを1周するのがやっとだけど、大好きな沖縄の自然と平和を守るために、今日、みんなと一緒に「平和行進」をしてるつもりになって、願をかけながら、体力の続く限り、マンションのまわりをグルグルと回ろうと思ってる。たった1人ぶんのちっちゃな思いだけど、沖縄まで届いて欲しいと思ってる。

 

‥‥そんなワケで、話は、あたしもアベシンゾーも生まれてない64年前に戻るけど、1943年の沖縄戦を目前にして、沖縄本島の中部にある読谷村(よみたんそん)で、「日本軍北飛行場」の工事が着工された。この年の2月、何の前触れもなくやって来た軍人たちは、何の説明もないままに、地元の人たちの畑に赤い旗を立てて回った。そして、それが、戦争のための滑走路を作る計画だと知らされたのは、1週間後にひらかれた説明会だった。説明会と言っても、それは名ばかりのもので、一方的に命令されるだけで反論など許されない。先祖代々の大切な畑を守ろうとした何人かの住民が、必死になって畑を奪わないで欲しいと嘆願したけど、軍人たちから「協力しないのは非国民だ!」と恫喝され、住民たちのすべての畑は没収された。

 

そして、畑を失い、生活のスベを失った住民たちは、自らの畑に土や砂利を入れて滑走路にするという皮肉な労働で、わずかばかりの賃金を得るしかなかったのだ。しかし、この「日本軍北飛行場」の建設による被害は、住民たちから大切な土地を奪っただけじゃなかった。この場所に空軍の滑走路を作り、高射砲部隊も配置されたことによって、アメリカ軍から激しい攻撃を受けてしまい、付近の住民たちもたくさん殺されてしまったのだ。つまり、土地だけでなく、命まで奪われた人たちもたくさんいたってことだ。

 

で、いくら戦時下とは言え、何でこんな蛮行が許されたのかっていうと、「ニポンのヒトラー」「ニポンのスターリン」などと呼ばれてた近衛文麿が総理大臣だった1938年に、「国家総動員法」っていうトンデモ法が制定されたからだ。どんな法律なのかっていうと、戦争になったら、すべての国民の命と、すべての国民の土地、家屋、財産などは、ぜんぶ国家が好き勝手に使っていいっていう法律だ。まるで、どっかの都知事かジャイアンみたいな感覚の法律だけど、こんなトンデモ法が、たった60年前に、ホントに施行されてたのだ。そして、アベシンゾーが目指してる「美しい国」ってのが、まさしく、この時代のニポンなんだよね。

 

‥‥そんなワケで、敗戦後、この「日本軍北飛行場」は、国有地として、「米軍読谷補助飛行場」ってのになったんだけど、モトの地主たちは、当然の権利として、自分たちの土地の返還を求めた。だって、自分たちから先祖代々の大切な土地を取り上げた「国家総動員法」ってのは、「戦争になったら」って法律なんだから、「戦争が終わったんだから返してくれ」ってのは、極めてマットウな要求だろう。

 

だけど、この住民たちの要求に対して、この国の政府は、呆れ返る大ウソを炸裂させたのだ。こともあろうに、政府は、「当時、国家総動員法による強制接収はなかった。すべての土地において、当時の所有者との間に私的売買契約が成り立っている」ってノタマッたのだ。大切な畑や土地を奪われた住民たちは、誰1人、国と売買契約などしてないし、1枚の書類もないし、お金ももらってない。軍人たちに脅され、強制的に土地を奪われたのに、政府は、こんな大ウソをついて住民たちの要求を跳ねのけたのだ。

 

このトンデモ法、「国家総動員法」は、1945年の敗戦によって、1946年には廃止された‥‥って聞けば、もう、あたしたちには関係ないことだと思うだろう。だけど、国民の命や財産など何とも思ってないこの国の政府が、こんなに都合のいい法律をホイホイと廃止にするワケがない。表向きだけは「国家総動員法」は廃止されたけど、実際には、「国家総動員法」の中の100以上の条項のうち、主軸になってた条項に関しては、現在も「有事関連法」の中に生き続けているのだ。

 

それが、「有事関連法」の中の「米軍行動円滑化法」や「国民保護法」で、今でも、ニポンは、「有事」、つまり「戦争」になれば、すべての国民の土地や家屋に関して、持ち主の同意がなくても、政府が好き勝手に利用することができるのだ。たとえば、何十年ものローンを組んで買ったマンションや一戸建てでも、ある日、突然、政府の人間がやって来て、「今日からここをナントカ司令室にするから、お前たちは今すぐに身の回りの物だけ持って出て行け!」って命令される可能性もあるワケだ。そして、それに逆らったら、「この非国民!」て恫喝されて、それでも逆らったら、警察に逮捕されるってワケだ。で、やっと戦争が終わったから、自分の家を返してもらおうとしても、「当時、有事関連法による強制接収はなかった。すべての家屋において、当時の所有者との間に私的売買契約が成り立っている」って大ウソをつかれて、仕事もなくなっちゃったのに、長期ローンだけが残るってスンポーだ。

 

‥‥そんなワケで、あたしは、沖縄の美しい海や、かけがえのないジュゴンやサンゴを守るために、一生懸命に平和の尊さを訴え続けてる地元住民たちのことを「自衛隊」を悪用して「強制排除」するってのは、64年前に、読谷村の人たちを軍人が恫喝して、先祖代々の大切な畑を奪い取ったのとおんなじだと思った。住民たちの気持ちを無視して次々に殺人兵器を持ち込み、非核三原則を無視して核兵器まで持ち込み、挙句の果てには、かけがえのない自然をメチャクチャにしてまで戦争のための基地や滑走路を作るなんて、これのどこが「美しい国」なんだ! おい!アベシンゾー! お前に昆虫並みの脳みそがあるんなら、自分がやってること、やろうとしてることが、この国にとって、この地球にとって、取り返しのつかない愚行だってことを良く考えてみろ!‥‥なんてことを言ってみても、アベシンゾーには昆虫並みの脳みそすらないことは全世界の人たちが十分に確認済みだと思うから、ま、夏の選挙で、国民の「NO!」をハッキリと突きつけてやるしかないと思ってる今日この頃なのだ。

 

 

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2007.05.11

マイケルの香箱

V3089
あたしは、事故から10日以上も、ほとんど寝たきりの生活をしてて、考えてみたら、月曜日に病院に行った以外は、ずっとお部屋の中にいる。それで、右足以外は回復して来たことだし、あんまり寝てばかりいると体力が落ちちゃうだろうし、何よりも、今日はすごくお天気が良かったから、思い切って外に出てみることにした。もちろん、松葉杖がないと一歩も歩けないから、2階に住んでるあたしとしては、下まで降りる階段が大変なんだけど、それでも、2階の通路を行ったり来たりしてもジンジャエールだし、少しは松葉杖での階段の上り下りに慣れないといけない。

それで、あたしは、お昼すぎに、アを決して‥‥じゃなくて、イを決して、1人で外に出てみることにした。だけど、何とか階段のとこまで行ったら、恐くて恐くて最初の一歩が踏み出せない。月曜日に病院に行った時は、お友達が肩をを貸してくれてたから、ちょっとずつ降りることができたんだけど、1人で松葉杖だと、固定してる右足を先に下ろすのも恐いし、大丈夫なほうの左足を先に下ろすのも恐い。なんたって、階段から落ちて大ケガをしたワケだから、階段を降りるのはビビる大木ってワケで、ミンティアを食べてもスキップはできない。

だけど、この階段を克服しないと、「きっこに明日はない」ってワケで、「俺たちに明日はない」のボニーとクライドみたく最後には蜂の巣になっちゃうか、「女子たちに明日はない」のチャットモンチーみたく一発屋で終わっちゃう。だから、あたしは、アを決して‥‥じゃなくて、イを決して‥‥じゃなくて、さらに上のウを決して、がんばって階段を降りてみた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、なるべく右足に激痛が走らない方式を模索しつつ、何とか階段を降りて、駐車場に行ってみた。もちろん、猫たちに会うためだ。事故以来、猫たちのご飯は、他の人たちに任せっきりで、あたしはずっと猫たちに会ってなかったから、すごくさみしかった。あたしは、どうしてこんなに猫が好きなのか自分でも分かんないけど、手触りも、ホッペも、耳も、ザラザラの舌も、冷たい鼻も、肉球も、シッポも、ワキの下の伸びる皮も、猫のすべてが好きで好きで、もう、どうにかなっちゃうほど猫が好きだ。だけど、今日は、いいお天気っていうか、暑いくらいの日だったから、猫たちは涼しい場所に行ってるみたいで、ザッと見回しても誰もいなかった。

それで、あたしは、松葉杖で歩く練習も兼ねて、猫がいそうなところを見て回ることにした。まずは、駐車場のハシッコのタイヤが積んであるとこを見たんだけど、そこにもいなかったから、マンションの周りを見てみることにして、外に出た。で、この時に気づいたんだけど、ふだんはぜんぜん気にしたこともなかった、なだらかな上りのスロープも、松葉杖だと上るのがすごく大変だったってことだ。松葉杖に慣れてる人なら、ピョンピョンと上れるのかもしんないけど、あたしみたいに平地でもなかなかうまく進めない初心者には、わずかな上り坂が、思いのほか大変だった。だから、大きな施設などで、階段のワキに、狭くて急なスロープを作り、いかにも「バリアフリーですよ」ってアピールしてるようなとこがたくさんあるけど、松葉杖や車椅子の人にとっては、実際には「階段よりはマシ」って程度の意味しかないのかも?って思った。

そんなこんなで、何とか外に出たあたしは、すでにヘトヘトに疲れ始めてたから、マンションの前の植え込みのとこに腰掛けて、リトル休憩したりしつつ、ちょっとずつ、猫探しの旅に出た。そしたら、マンションの横の民家と民家の間のブロック塀の上に、マイケル発見! マイケルは、前足を胸の下に入れて、例のスフィンクスポーズで目を細めてた。それで、あたしは、「マイケル~! マイケル~!」って呼んだんだけど、マイケルは、いったんコマーシャル‥‥じゃなくて、いったん目を開けてあたしを確認しただけで、また目を閉じてじっとしてた。顔のとこだけ日が当たって、体のとこは日陰になってて、すごく居心地が良さそうな場所だったから、動きたくなかったみたいだ。

それにしても、いつも思うんだけど、猫って、幅が15cmくらいしかない塀の上で、良く眠れるよね。猫はバランス感覚がいいから、塀の上を歩いたり走ったりするのは分かるけど、スフィンクスみたいになってウトウトしてて、何で落っこちないんだろう? スマートな猫の場合ならいいけど、体の大きいマイケルの場合は、塀の上でスフィンクスになっていると、体が両側にはみ出してるから、なんか、ヤジロベエっぽい感じがする。

で、あたしは、「スフィンクス」って呼んでるけど、この猫のポーズのことを正式には「香箱(こうばこ)」って呼ぶ。「香箱」ってのは、読んで字のごとく、お香を入れる箱のことで、ようするに、ティッシュの箱を2つ重ねたみたいな直方体の箱なんだけど、猫が前足を胸の下に入れて腹ばいになってるポーズが、このお香の箱っぽく見えるってワケだ。そして、猫がこのポーズをすることを「香箱を作る」とか、「香箱を組む」って表現する。

こんなふうに、何かを何かに見立てて表現する場合って、一般的には、「誰にでもすぐ分かる」ってことが必須条件になる。たとえば、「太陽のような笑顔」とか、「ヒマワリのような笑顔」って言えば、誰にでもすぐに想像できると思うけど、「モヘンジョダロの遺跡のような笑顔」って言われても、ほとんどの人には分からない。つまり、この猫のポーズを「香箱」って呼び始めたのは、多くの家庭に「香箱」があって、誰でもすぐに「香箱」を思い浮かべることができた時代ってことになる。そして、誰でもすぐに「香箱」を思い浮かべることができた時代だったから、この表現が広まって定着したんだと思う。

‥‥そんなワケで、猫を主人公にした小説っていうと、何と言っても、夏目漱石の「我輩は猫である」が有名だけど、あたしの大好きな小説の1つに、芥川龍之介の短編、「お富の貞操」がある。「我輩は猫である」は、猫が人間のように考えたり話したりするするけど、「お富の貞操」に出て来る「三毛」は、単なる猫だ。会話のやり取りをするのは、あくまでも「お富」と「乞食の新公」で、猫の「三毛」は、ストーリー上は脇役だ。だけど、あたしにとっては、これほど素晴らしい猫の描写をした小説は他にないと思えるほど大好きだし、「三毛」こそが主人公だと思ってる。で、この「お富の貞操」の冒頭部分に、こんな一節がある。


「台所の隅の蚫貝(あわびがい)の前に大きい牡の三毛猫が一匹静かに香箱をつくつてゐた。」


「香箱を作る」って表現が、猫が前足を胸の下に入れて休むことだって知ってる人なら、すぐにその光景が浮かんで来ると思うけど、その表現を知らない人がこの一節を読んだら、首をかしげちゃうと思う。「鶴の恩返し」で、ツルがハタオリをしてるみたいに、大きな三毛猫が、セッセと「香箱」を組み立てて製作してるのかと思っちゃう人もいるだろう。そして、「お富の貞操」には、後半にも、こんな一節が出て来る。


「すると猫は何時の間にか、棚の擂鉢(すりばち)や鉄鍋の間に、ちやんと香箱をつくつてゐた。」


「お富の貞操」は、明治元年、官軍が攻めてくる前夜の上野を舞台にした短編で、「明日は殺されるかも知れない」っていう緊迫した状況下での、若い女性と顔見知りの乞食との鬼気迫るやり取りを描いたスピード感のある秀作だ。痒いとこに猫の手が届く「きっこの日記」としては、最後に「青空文庫」をリンクしとくので、まだ読んだことのない人は、ぜひ読んでみて欲しい。少なくとも、ネタ切れで自作の模倣を繰り返してる三流脚本家が脚本を書き、演技力ゼロのジャニタレが主演してる学芸会ドラマなんか見るよりは、何万倍も楽しめるハズだ。

で、これから読む人のために、念のために書いとくと、「お富の貞操」には、「香箱」の他に、「荒神(こうじん)」てのも出て来る。これも、知ってる人は知ってると思うけど、「荒神」てのは、お台所の神様のことで、昔のお家には、カマドの上の高い場所に、「荒神棚」を設けて、荒神様を祀ってた。あたしが良く行く民家園にも、母屋の土間のカマドの上のほうに、可愛らしい荒神棚があるんだけど、土間はいつも薄暗いから、ナニゲに雰囲気がある。で、「香箱」と「荒神」さえ分かれば、「お富の貞操」は旧仮名で書かれてるけど、だいたい理解できると思う。

‥‥そんなワケで、話はクルリンパと戻るけど、民家と民家の間のブロック塀の上で香箱を作ってたマイケルは、あたしが呼んでも微動だにしなかったから、あたしは、松葉杖でビョコピョコと近づいてって、久しぶりの猫の手触りを楽しんだ。マイケルは、目を細めたまま、すぐにアゴを上げて、「グルグルグル‥‥」ってノドを鳴らし始めた。そして、マイケルの頭に鼻をくっつけて匂いをかぐと、懐かしいお日様の匂いがした今日この頃なのだ。


「お富の貞操/芥川龍之介」
http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/126_14861.html


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2007.05.10

お知らせです♪

「きっこの音楽日記」を更新しました♪

「きっこの音楽日記」
http://www4.diary.ne.jp/user/413057/

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「美しい国」の犠牲者は子供たち

North_m
この前、警視庁戸塚署の警備課長、佐藤勝冶(56)がチカンで逮捕されたと思ったら、今度は、国土交通省の職員がチカンで逮捕された。この卑劣極まりない人間のクズは、福岡市城南区茶山3丁目に住む「白畑全(しらはたあきら)」(28)で、大阪航空局福岡空港事務所の職員だ。白畑全は、今月の3日から10日までの休暇中、埼玉県の実家に帰省していて、女性をチカンする目的で、わざわざ埼京線に乗って、埼玉県と東京都を行き来していた。そして、7日の午前10時ころ、池袋駅から新宿駅の間で、19才の女子大生のスカートの中に手を入れてチカン行為を働き、新宿駅を降りたところで取り押さえられた。

そして、昨日の8日には、「おはよう日本」のレポーターとしてもオナジミのNHKのアナウンサー、高橋徹(41)が、渋谷区富ヶ谷の路上で、歩いてる女性に酔って抱きついて、渋谷署に逮捕された。警察官、国交省の職員、NHKのアナウンサーなど、これらの立場の人間が、どうしてこんなにも簡単に、悪質な性犯罪を犯すんだろう? あたしは、こういった社会的モラルの欠落の背景には、「たかがチカン」「たかが万引き」っていう風潮があるんだと思う。だけど、チカンは、卑劣極まりない性犯罪であり、万引きは、立派な窃盗だ。あたしは、こういった犯罪を軽視する風潮の原因として、低能お笑いタレントの「笑いさえとれれば何でもネタにする」っていうガツガツした姿勢があると思ってる。ネタなのか事実なのか知らないけど、自分の昔の犯罪歴をペラペラと自慢げに話し続け、それを「ヤンチャだった」のヒトコトで片づける島田紳助や、現在でも毎日のように万引きしてるとテレビで言い放った極楽とんぼの加藤浩次など、こういうバカどもの軽率な言動が、子供たちの犯罪を助長してるんだと思う。

中学生や高校生が、こういったタレントの発言を聞けば、「今はテレビに出てる有名タレントも悪いことをしてたのか」と思うだろうし、「少しくらい悪いことをするほうがカッコイイ」と思うような子供も出て来ると思う。そして、こういった感覚のまま大人になれば、ロス疑惑の三浦和義のように、還暦を迎えても平然と万引きをするような、社会モラルのカケラもない人間になったり、女性の体を触ることなど犯罪のうちに入らないと思うような、自分の欲望を満たすためには他人の迷惑など考えない欠陥人間が出来上がると思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、警視庁戸塚署の佐藤勝冶のチカン事件のとこでも書いたけど、おんなじ犯罪でも、その犯罪を犯した人間の立場によって、処罰を変えるべきだと思ってる。公務員、とりわけ、警察官が犯罪を犯した場合は、一般人の2倍以上の罰を与えるべきだと思ってる。そして、この考えは、警察官だけじゃなくて、自衛官の場合も同様だ。それは、国民の税金で生活してるってことだけじゃなくて、国民の生命や財産を守るべき立場の人間が犯罪を犯すってことが、絶対に許されないことだからだ。

で、5月8日、航空自衛隊の「北部航空警戒管制団」の道内基地に勤務する21才の女性空士長が、勤務中に32才の男性3曹から極めて悪質な性的暴行を受け、相談した上司からも精神的苦痛を受けたとして、札幌地裁に、国に対して約1115万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。どんな事件なのかって言うと、この女性空士長が、北海道当別町にある北部航空警戒管制団の「第四五警戒群」に勤務していた2006年9月9日の深夜2時半ころ、女子隊員寮で就寝していたら、夜勤中の32才の男性3曹から、呼び出しの内線電話が掛かって来た。もちろん、「職務」としてだ。それで、この女性空士長が指定されたボイラー事務室に駆けつけたところ、そこには酔っぱらった男性3曹がいて、ムリヤリに抱きついて来てキスをされたり、ソファーに押し倒されて強姦されそうになったというのだ。夜勤中にお酒を飲み、外部に声の漏れないボイラー事務室に就寝中の女性自衛官を計画的に呼び出し、強姦しようとするなんて、こんなクズ野郎がこの国を守ってるとは、サスガ、最高司令官がアベシンゾーだけのことはある。

それで、この女性空士長が、上司に被害を報告して相談したところ、その上司は、加害者である変態自衛官を注意するどころか、被害者である女性空士長に対して、嫌がらせを始めたのだ。上司は、女性空士長の外出許可を受けつけなくしたり、全員が出席する隊の記念イベントに、この女性空士長だけを出席させないなど、部署の中で浮いた存在になるように根回しをして、女性空士長が自分から自衛隊を辞めて行くように、卑劣な嫌がらせを繰り返したのだ。そして、それでも、何ひとつ悪いことをしていなかった女性空士長は、そのまま勤務を続けていたら、今度は、わざわざ呼び出して、「ここまでこじれたら自衛隊ではやっていけないんだよ」と脅しつけて、「自分から退職願を出して辞めるように」と迫ったというのだ。それで、完全に堪忍袋の緒が切れた女性自衛官は、訴訟に踏み切ったというワケだ。女性空士長は、今回の訴訟について、「私の人権と女性としての尊厳を取り戻すために国と戦いたい」ってコメントした。

ハッキリ言って、あたしは、自衛隊なんかに入るような人の感覚なんて理解できないけど、その選択が正しいのか間違ってるのかは別にして考えた場合、たぶん、この女性は、この国を愛し、この国のために自分にできることをやろうと思って、大きな志を持って入隊したんだと思う。それなのに、変態自衛官から職務を口実に呼び出され、卑劣な性的暴行を受けた挙句、そのことを上の人間に相談したら、加害者には何のオトガメもないどころか、その加害者を守るために、被害者のほうを辞めさせて口封じをしようだなんて、どこまで腐りきってるんだろうか? こんな不条理な話があってもいいんだろうか? この呆れ返るインペイ体質、男尊女卑体質が、大きな志を持って自衛隊に入隊した女性をどれほど傷つけたことだろうか?‥‥って思った。

‥‥そんなワケで、あたしは、「北部航空方面隊」の司令官、空将の「入澤滋」に言いたい! この32才の変質者と上司を今すぐクビにしろ! そして、この2人に今まで支払ったお給料をすべて返還させろ! あたしたち国民は、こんな変質者に卑劣な犯罪をさせるために税金を払ってるワケじゃない! そして、この「北部航空方面隊」を含めた自衛隊すべての「最高司令官」だって自分でノタマッてるアベシンゾー! お前も、責任をとって今すぐ辞任しろ!‥‥なんてことを言ってみても、あの天下無敵の鈍感男、モリヨシローや、史上最悪の極楽トンボ、コイズミよりも、さらに愚鈍なアベシンゾーの辞書には、「責任」なんて言葉はミジンもないから、辞めるワケないよね(笑)

それにしても、最近、戦争を美化した映画や、戦時下での感動をクローズアップした映画を始めとして、戦争とは直接は関係なくても、自衛隊や軍隊の中の友情や信頼を連想させるような映画、「海猿」とかもヒンパンにテレビで放送してるし、自衛隊は若者を洗脳するためのCMを渋谷の大画面で集中放送してるし、アベ内閣のプロパガンダも、いよいよ本格的になって来たって感じがする。いくら戦争を美化したって、いくらタテ社会の素晴らしさをアピールしたって、いくら自衛隊の明るいCMを流したって、実際にやってることは、悪質極まりない性犯罪やリンチ、そして、それをインペイするっていう戦前のノリなのに。

それでも、第二次世界大戦で、国や天皇の犠牲になって殺されて行った、数え切れないほどの国民の声無き声を無視して、憲法を改悪し、自衛隊を軍隊にし、戦争のできる封建国家に逆行させるため、気が狂ったように暴走を続けるアベシンゾーとしては、何が何でもこの国を戦前に戻して、A級戦犯のじいさんの汚名を晴らしたいんだろうね。だからこそ、ここまで世界中の笑い者にされてるのに、平然と二枚舌を炸裂させ続けてるんだと思うけど、あのオチョボグチからチョロチョロと出るヘビみたいな舌を見てると、ラジオペンチでひっこ抜きたくなって来る。

そんなアベシンゾーが、戦争のできる「美しい国」にするたるめに、特に力を入れてるのが航空自衛隊なんだから、その航空自衛隊の中で、こんなに悪質な性犯罪や人権無視の蛮行が行なわれてたなんてことがオオヤケになったら、せっかくの「戦争美化作戦」が台無しになっちゃうと思う。アベシンゾーが目指してる「美しい国」ってのは、アベシンゾーを始めとした一部の権力者にとっての「美しい国」であって、あたしたち国民にしてみたら、国に身ぐるみを剥がされるどころか、命まで取られちゃう恐怖の独裁国家なんだから、60年前の「お国のため」「天皇陛下のため」っていうプロパガンダを現代風にアレンジして、どこまで国民を洗脳できるかってことが、「美しい国」を作るための政府の最大課題だもんね。ま、少なくとも、60年前に、敵艦のちょっと手前の海に突っ込んで犬死させられた少年たちは、草葉の陰で、日の丸に向けて中指を立ててると思うけどね。

どっちにしても、アベシンゾーにしたって、こんなクルクルパーなんかを支持してる低能ネットウヨクにしたって、自分たちは戦地に行くワケじゃないから、痛くも痒くもないよね。無責任に、何でも好き勝手なことが言えるよね。たった1人の異常者と、無責任にそれを煽って面白がってるバカどもによって殺されるのは、今、小学校や中学校に通ってる子供たちであり、これから生まれて来る子供たちなんだから。そして、その子供たちには、もちろん、選挙権はない。つまり、子供たちにしてみれば、自分たちの意思じゃなくて、自分たちの親の世代の人たちの意思によって、殺されてしまうのだ。

4月6日の日記、「大人のみなさんへ」で、セヴァン・スズキの伝説のスピーチを紹介したけど、あれを読んで、どう思っただろうか? 当時12才の少女が、世界中の大人たちに向けて、「これ以上、地球を壊さないでください!」って訴えてるのに、「世界中の国の大人たちが戦争に使っているお金をぜんぶ平和のために使えば、環境や飢餓の問題のために使えば、この地球がどんなに素晴らしい星になるか」って訴えてるのに、どうして、仮にも先進国の1つであるニポンの総理大臣が、その声を無視するんだろうか? どうして、少女の訴えと正反対の道を進もうとしているんだろうか? どうして、すべての武器を放棄して、和平中立の道を進めないんだろうか?

‥‥そんなワケで、あたしは、武力で他国を威圧するような政治なら、別に政治家じゃなくても、ホニャララ団の組長でも、そこらの低能ネットウヨクでも、どんなバカでも誰でもできると思ってる。国民から巻き上げた税金で、福祉や医療を削っても、強力な武器を買い集めればいいだけの話だからだ。だけど、世界唯一の被爆国の国民であるあたしたちが望んでるのは、すべての武器を放棄した上でしか手に入れることのできない、ホントの意味での平和なのだ。そして、セヴァン・スズキが訴えてるように、次世代の子供たちへ、ホントの意味での平和をバトンタッチして行くことなのだ。だから、あたしたち国民がすべきことは、夏の選挙で、自分たちのための1票を投じることじゃなくて、次世代の子供たちのための1票を投じることだと思う今日この頃なのだ。


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2007.05.09

安倍晋三と暴力団工藤会の真っ黒い関係

Abe24_3
裁判所も認めている安倍晋三と暴力団工藤会の真っ黒い関係

「カマヤンの虚業日記」
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20070509#1178651731

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レバニラニンニク女の溜め息

Reiko91
この前の土曜日の「釣りロマンを求めて」は、児島玲子ちゃんの回だったから、すごくワクワクしてた。それで、あたしは、玲子ちゃんのオフィシャルサイトのダイアリーで、ひと足お先に、ヒラメと見間違えるほど大きなカレイを釣り上げてる玲子ちゃんの写真を見てたから、すごくドキドキしてた。だけど、あたしの右足は、じん帯損傷で、すごくズキズキしてた‥‥なんて、くだらない三段オチでスタートしてみたんだけど、釣りロマンお得意のいつものタイトル、「大型カレイに玲子も大興奮!仙台・松島」ってのを見て、「大コーフンしてる玲子ちゃんを見て、あたしも大コーフンしたいんだけど、実際にはニコニコしながらヨユーで釣ってるんだよな~」って見抜いてた。だって、百戦錬磨の玲子ちゃんをコーフンさせられるのなんて、GTかカジキくらいしかいないもん。

カレイでも、たとえば、東シナ海にでも行って、世界最大のカレイ、「オヒョウ」でも狙って、体長3m、体重200kgの大物でも釣れれば、サスガの玲子ちゃんも「オヒョ~~~!!」って叫んじゃうくらい大コーフンするかもしんないけど、いくら「大型」とは言え、所詮は普通のカレイなんだから‥‥なんて思いつつ、それでも、すごく楽しみにしてた。そしたら、仙台の松島へ向かった玲子ちゃんは、ドライブを楽しみつつ、観光も楽しみつつ、ササカマボコもパクパクと食べつつ、連日のロケや長距離運転の疲れもなく、いつもの笑顔でレッツゴーだった。

で、案内役の地元のアングラー、佐々木広幸さんと合流して、そこらの釣具屋さんで売ってる出来合いのリグっていうナメきった実釣ながら、アッと言う間に大型のカレイを釣り上げた玲子ちゃんと、そのカレイを見て、「まだまだ小さいですよ」って余裕マンマンの佐々木さん。だけど、その佐々木さんに、なかなかカレイが釣れなくて、だんだんアセリ始めて来た。そして、エサが浮くナイロンラインのリグから、エサが海底を這うフロロカーボンラインのリグに交換したら、佐々木さんにも50cmクラスの大型のカレイが連発して、一件落着‥‥と思いきや、佐々木さんの釣り上げた何匹目かのカレイが、体をバタバタと反らしてイナバウアー状態になっちゃって、それを見て大笑いする玲子ちゃんと、玲子ちゃんの笑いが伝染して、笑いが止まらなくなっちゃった佐々木さんと、それを見ながら、久しぶりに大笑いしたあたしは、さらに右足がズキズキした今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、「大型カレイに玲子も大興奮!」ってタイトルを「大型カレイのイナバウアーに玲子も大爆笑!」に変更して欲しいと思いつつも、最近、凹むようなことが続いてて、声を出して笑うことなんかなかったから、久しぶりにケラケラと大笑いすることができて、玲子ちゃんと「釣りロマンを求めて」のスタッフに、心の中で感謝した。で、玲子ちゃんにお礼のメールを送ったら、すぐにお返事が来て、玲子ちゃんがレーシックの手術をしたばかりだってことを知った。レーシックってのは、角膜の角度を変えて、目が良く見えるようにする近視矯正の手術で、簡単なので、最近流行ってるみたいだ。

それで、昨日、玲子ちゃんのオフィシャルサイトを覗いてみたら、忙しくてしばらくストップしてたダイアリーが、ヒサビサに更新されてた。だから、あたしは、新着の玲子ちゃんの笑顔の写真が見られると思って、ヤッホー気分でダイアリーを開いてみたら、ナナナナナント! 玲子ちゃんの充血した目のアップの画像がっ!‥‥ってなワケで、話には聞いてたけど、画像で見ると痛々しかった。だけど、ダイアリーの文面を読むと、目が良く見えるようになった喜びがいっぱいで、嬉しさが伝わって来た。玲子ちゃん、これで、でっかいGTがバイトする瞬間も、50m先でカジキがジャンプするシーンも、裸眼でハッキリと見えるね♪

実は、あたしも、見るも無残になっちゃった右足の写真を撮り続けてて、秘密の場所で公開してるんだけど、あたしのほうは、なかなか不評だ(笑) だって、自分で見ても気持悪いもん。オマケに、変色して腫れ上がってるだけじゃなくて、傷口からは黄色い膿が流れ続けてるし‥‥。だけど、左腕や左足の傷は浅かったから、もうカサブタになってるので、ホータイは巻かないことにした。カサブタを避けるように、ムラサキ色に腫れてる部分にシップを貼って、シップのハシッコをバンソコでとめるようにした。つまり、カサブタの部分は、丸出しになってるってワケだ。

それで、左足のほうは、ヒザの下あたりから10cmくらいのサッカ傷で、小さなカサブタがいくつもできてて、自分でもすぐに見ることができる。だけど、左腕のほうは、ちょうどヒジの先端なのと、まだ肩が痛くて腕をねじれないから、鏡を使わないと見ることができない。こっちは、ワリと深い傷で、親指の爪2つぶんくらいの大きなカサブタが1個できてる。それで、触った感じだと、なかなか厚みのあるカサブタで、まだ治ってなくて、今、剥がしたら、絶対に痛いし、きっと血が出る感じだ。

それなのに、ああそれなのに、それなのに‥‥って、久しぶりに俳句調で嘆いてみたけど、昨日、マッサージチェアから立ち上がろうとした時に、ヒジカケのザラザラした感じの布に、ヒジのカサブタが引っかかっちゃって、「あっ!」っと思った時には、ビローンって剥がれちゃった。だけど、ハシッコの5mmがくっついてて、パコパコしてて、その部分は痛くて剥がすことができない。だから、とりあえず、カサブタをモトの場所にバンソコで貼ったりしつつ、土曜日の夜は更けて行った。

‥‥そんなワケで、ゴールデンウィークの最終日、日曜日の明け方を迎えたワケだけど、あいかわらず動けないあたしは、リモコンでテレビをつけて、テレビ朝日の「秘湯ロマン」を観た。だけど、残念なことに、今回の旅人は春馬ゆかりちゃんじゃなかった。それで、少し寝てから、「恐竜キング」の途中くらいで目が覚めて、そのまま、「獣拳戦隊ゲキレンジャー」「仮面ライダー電車ヲタク」「YES!プリキュア5」って続けて観てから、フジテレビに替えて「ゲゲゲの鬼太郎」を観ようと思った時に、ケータイが鳴った。誰かと思ったら、地元のお友達からで、あたしのことを心配して、様子を見に来てくれるっていう。それで、お友達は、お昼前に来てくれたんだけど、いろいろと食材を買って来てくれた。


「きっこはロクなもの食べてないだろうから、今日は栄養満点のものを作るよ!」


そう言って作ってくれたのは、ナナナナナント! 「レバニラ炒め定食」だった! 病気で寝てるワケじゃないから、普通に食欲はあるんだけど、ブランチでのレバニラ炒めはキョーレツだ。それに、あたしは、この前の「イルカ問題」の時に、牛や豚や鶏の屠殺の映像や画像をいっぱい見て、もともとあんまり好きじゃなかったお肉が、ホンキで食べられなくなった。だから、あれ以来、自分から進んでは、お肉類は口にしてなかった。

すべて自炊しない限り、完全にお肉を食べなくすることは不可能だ。外食の場合は、たとえば「野菜カレー」を注文したとしても、ルーの中にビーフブイヨンとかが入ってる可能性も高いし、だからって、いちいちお店の人に聞くワケにも行かない。そして、自炊であっても、すべて原材料から作らないと、出来合いのカレールーやスープの素などの加工食品を使う場合は、すごく気を使うことになる。

だけど、あたしは、別に、自分の健康のことしか考えてない神経質なベジタリアンとかじゃないから、あくまでも「自分からは進んでお肉は口にしない」ってことにしただけで、出されたものは感謝して残さずにいただく。だって、出されたお弁当の中に入ってた1個のミートボールを残して、そのままゴミとして捨てるよりは、感謝して残さずにいただいたほうがいいと思ったからだ。だから、あたしは、食べ物に関しては、すごくお気楽だ。1本5000円もするナントカ還元水を飲んでるような金銭感覚の人たちには分かんないと思うけど、どんなものだって、食べ物があるってことは、幸せなことなのだ。

‥‥そんなワケで、お友達が作ってくれたレバニラ炒めは、ものすごく美味しかった。オマケに、「しばらく誰とも会わないんだから、ニンニクも食べな」って言って、あたしが食べたかった「味噌カツオニンニク」も買って来てくれたから、ポリポリと5粒も食べた。これで、あたしは、ハイオク満タンになって、べギラマだろうとイオナズンだろうと連発できる状態になった。そして、あたしの半径5m以内には、ドラキュラも寄せつけないほどの「レバニラニンニク女」になったってワケだ。

それで、あたしには作ってくれたのに、自分はアイスコーヒーを飲んでるだけで、ぜんぜん食べないお友達に、「●子は食べないの?」って聞いたら、「あたしは朝食べて来たし、明日から会社だから、匂うものは食べられないよ」って言って笑ってた。お友達は、そのあとも、レンコンのキンピラと、ホウレン草とベーコンのバター炒めを作って、タッパーに入れておいてくれた。そして、溜まってた洗い物も、ぜんぶ洗ってくれた。だから、調子に乗ったあたしは、お洗濯もお願いしちゃった(笑)

そして、お友達が帰ったあと、「ちびまる子ちゃん」を観たり、少し寝たり、句集を読んだりして、あたしは、のんびりと過した。それにしても、今年は、新年早々に包丁で指を切って、傷が深くて1ヶ月以上も治らなかったし、この前はインフルエンザで苦しんだし、肉体的なダメージが多すぎる。インフルエンザはジンジャエールだとしても、包丁で指を切ったのも、今回の転落事故も、両方とも自分の注意不足が原因だ。そして、「注意不足」って書けば、ワリとイメージはいいけど、もっと簡単に書けば、「オッチョコチョイ」ってことになる。

お部屋の中を歩いてて、タンスの角に足の小指をぶつけるのが得意ワザだったあたしは、ぶつけるたびに「気をつけなくちゃ」って思うんだけど、忘れたころになると、また、おんなじ場所に足の小指をぶつけてた。だから、あたしのオッチョコチョイは、持って生まれたもんなんだと思うけど、「お部屋の中ではスリッパを履く」ってことによって、これを回避することができた。だけど、去年の6月には、原チャリのサイドスタンドが足の親指に突き刺さって、爪がめくれ上がって大流血したから、ホントの意味で足の指のケガを回避するためには、ツマサキが強化されてる作業用の安全靴でも履かないと、あたしのオッチョコチョイには対応できないと思う。

そして、包丁で指を切るオッチョコチョイ、階段から転げ落ちるオッチョコチョイなど、すべてのオッチョコチョイに対応するためには、安全靴だけじゃなくて、頭の先からツマサキまで、全身を守るモビルスーツみたいなのを着て生活しなくちゃなんない。モビルスーツは大ゲサとしても、重さが何十キロもある中世ヨーロッパの甲冑(かっちゅう)みたいなのを着て、日常生活を送らないとなんない。

‥‥そんなワケで、いくらなんでも、サスガに甲冑を着て生活するワケには行かないけど、せめて、これからは、もっと慎重に行動しないと‥‥なんて思いつつも、月曜日の朝、別のお友達がやって来た。そして、「どうしたの? こんな早い時間に」って聞いたあたしに、お友達は呆れた顔で、「今日、病院に行く日だから、朝8時に来てくれって言ってたでしょ?」ってツッコミを入れられて、あたしは、初めて、病院に行く日だったってことを思い出したのだ。そして、そのお友達は、こう続けた。「きっこ、ニンニクか何か食べた? すごい匂うよ」‥‥そして、果てしなくオッチョコチョイな「レバニラニンニク女」は、お友達の車の中をラブリーな匂いで満たしつつ、病院へと向かった今日この頃なのだ(笑)


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2007.05.08

絶叫マシンで天下り

5月5日の「こどもの日」に、大阪府吹田市の遊園地「エキスポランド」で、絶叫マシンの1つ、ジェットコースターの「風神雷神2」が、車軸が折れて脱線事故を起こして、女性1人が死亡、19人が重軽傷を負った‥‥ってニュースは、とっくに知ってると思う。そして、その後の「エキスポランド」サイドの謝罪会見で、去年の5月に定期点検をしたって言ったのが、実は去年の2月だったっていうウソがバレた‥‥ってニュースも、とっくに知ってると思う。さらには、15年間も車軸を交換してなかったってことが分かった‥‥ってニュースも、とっくに知ってると思う。

去年の2月に行なってた定期点検を「去年の5月」ってことにしたのは、1年に1回の定期点検をキチンとしてたってウソをつくためだし、その時点で、15年間も車軸を交換してなかったってことが分かったのに、その報告をアト回しにしたのは、何とかインペイできないかって根回しをしてたからだ。賢明なる「きっこの日記」の読者諸兄は、「エキスポランド」の、この一連のヒキョーなやり方を見て、何か感じないだろうか? そう、「まるで安晋会と癒着してる悪徳企業のやり方とおんなじじゃん」てことだ。

で、この「エキスポランド」を統括してる「日本万国博覧会記念機構」は、不思議なことに、他の遊園地と違って、いろいろと税金が優遇されてる。たとえば、良く分かんない地方税の規約がゴチャゴチャと適用されてて、他の遊園地は必ず納めてる「固定資産税」も、「日本万国博覧会記念機構」だけは特別に免除されてるのだ。そして、他にも、いろんな面で税金が優遇されてる。賢明なる「きっこの日記」の読者諸兄は、「エキスポランド」の、この一連の不思議な税金の優遇状況を見て、何か感じないだろうか? そう、「まるで安晋会と癒着してる悪徳企業のやり方とおんなじじゃん」てことだ‥‥なんて、二段構えで念を押してみた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、何か大きな事件や事故が起こると、政府の飼い犬のマスコミたちは、例によって、本当の悪、本当の黒幕を守るために、末端のことしか報道しない。耐震偽装事件でも、ライブドア事件でも、表立った何人かの社長クラスがスケープゴートになっただけで、その後ろで甘い汁を吸い続けてたホントの黒幕どもは、誰ひとり逮捕されなかった。あれほど全国規模で悪質なことをしてたアパに関しても、厳罰に処すどころか、政府は「立派だ」と賞賛するコメントを発表するなど、まったくもって考えられないデタラメっぷりを炸裂させてる。これじゃあ、アベシンゾーの後援会、「安晋会」のメンバーになって、アベシンゾーに献金し続けてれば、どんなに悪どい犯罪を犯しても、政府が擁護してくれるってことになる。

で、そのインペイ体質から税金の優遇まで、あまりにもウサン臭い「エキスポランド」だけど、「日本万国博覧会記念機構」の役員名簿を見てみたら、その謎が一発で解明できた。「日本万国博覧会記念機構」には、理事長以下、理事2人、監事2人の計5人の理事がいるんだけど、ナナナナナント! そのうちの3人が、財務省や警察庁からの天下り組だったのだ。平成17年10月から2年間の任期で理事になった「藤原啓司」は、東大→大蔵省→東京税関長と、絵に描いたような「税金食いつぶし人生」を歩んできた挙句、大蔵省でも東京税関でもタップリと税金から退職金をもらってから、「日本万国博覧会記念機構」の理事に天下りした。そして、たった2年間だけ理事をつとめたら、今年の9月に、またまたタップリと退職金をもらって、他の団体の理事になるだろう。ちなみに、この2年間の理事としてのお給料は、月給78万円以上だ。

そして、平成18年6月から「日本万国博覧会記念機構」の理事になった「今川日出夫」は、前職が大阪府知事公室長だ。税金のムダづかいでオナジミの大阪で、これまたタップリと税金から退職金をもらい、そして、「日本万国博覧会記念機構」の理事へと天下りした。そして、毎月78万円以上のお給料をもらい、今年の9月に、タップリと退職金をもらって、これまた他の団体の理事へと横すべりするだろう。

また、もう1人の天下り、「田中正広」は、平成18年7月に「日本万国博覧会記念機構」の監事になったんだけど、その経歴は、鳥取県警本部→近畿管区警察学校長→警視庁刑事局指紋鑑識官と、これまた、税金から、何度にも渡ってタップリと退職金をもらってる。そして、今年の9月に「日本万国博覧会記念機構」の監事の任期が終われば、たった1年しか在籍してないのに、信じられないような退職金をもらえるのだ。ちなみに、監事のお給料も、月に70万円以上だ。

‥‥そんなワケで、これは、あくまでも、今現在の話であって、この3人が天下りして来る前にも、別の官僚どもが天下ってたワケだし、この3人の任期が切れたら、次の官僚どもが天下って来るってワケだ。そして、こういった理事たちの任期が、1年とか2年とか短いのは、天下りしたい官僚どもが後ろにつかえてるってことと、短い任期で数箇所を回って、そのぶんだけ退職金を荒稼ぎするってシステムだからだ。

もちろん、それでも、こういった理事たちが、ちゃんと仕事をしてくれてるのならいいんだけど、ハッキリ言って、何もしてない。経費で会食したり、経費でゴルフに行ったり、人のお金で遊んでるだけだ。そして、それだけでも莫大なムダづかいなのに、その他に毎月70万円以上のお給料をもらい、たった1年か2年で、億単位の退職金までもらえるんだから、庶民は開いた口がふさがらないだろう。

現在の「日本万国博覧会記念機構」の5人の理事のうち、この天下り組の3人は、旧大蔵省、警察庁、大阪府からの天下りだから、遊園地に関してはドシロートだ。経営に関しても、遊具や施設に関しても、まったく知識がない。じゃあ、残りの2人は専門家なのかって言うと、理事長の「中井昭夫」は元NTT、監事の「村上仁志」は元銀行員と、こっちも遊園地に関してはドシロートだ。つまり、遊園地のことを何も知らないドシロートを5人集めて、何ひとつ仕事なんかしてないのに、毎月400万円ものお給料を払い続けてるってワケだ。そして、その結果が、今回の大事故なのだ。

「エキスポランド」の社長、山田三郎は、「楽しみの施設を悲しみの施設にしてしまい申し訳ない。35周年という節目の年に、心の緩みからこういうことになったとも思う。最高責任者としておわびのしようがない」って謝罪した。だけど、カンジンの事故原因に関して説明した施設営業部長の建部淳は、「風神雷神2」の設置以来、15年間、ただの一度も車軸の交換や金属疲労の検査をしてなかったって伝えた上で、「メーカーからは『絶対に車軸を交換してください』とは言われてなかった」と、まるで、「事故の責任はメーカーだ」と言わんばかりの責任転嫁発言が飛び出した。だから、あたしは、エレベーターのシンドラー社の無責任極まりないトンデモ会見がデジャブっちゃった。

‥‥そんなワケで、とにかく、今回の大事故のホントの原因を解明したいんなら、末端の現場の人間だけを吊るし上げるんじゃなくて、簡単な点検をする予算すら削らなきゃなんないほど、寄生虫どもに利益を吸い取られてた組織自体を見直す必要がある。また、毎月70万円も80万円ものお給料をもらいながら、現場のことは何ひとつ知らずに、毎日遊び呆けてた理事たちこそが、今回の大事故の全責任を取るべきだと思う。そして、国民の血税を一部の者たちだけが山分けにするための「天下り」ってシステムを無くさなければ、いつの世も、あたしたち庶民が、バカを見続けると思う今日この頃なのだ。


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2007.05.07

お知らせです♪

Lion1
前にもお知らせしましたが、あたしが寄稿させていただいた「ライオン丸G」の公式ファンブック、「ライオン丸G 公式パーフェクトガイドブック」(洋泉社)が、明日(5月8日)、全国の書店で発売になります。

まさに、痒いところに手が届く内容で、ここ10年でサイコーのテレビドラマである「ライオン丸G」のことが、これ1冊ですべて分かります。

「ライオン丸G」に対するあたしの思いをタップリと書かせていただいたし、裏話チックなことも盛り込んであるので、「ライオン丸G」が好きな人はもちろん、これから観てみようと思う人も、ぜひぜひ読んでみてください。

ドラマの中ではハイテンションでお茶目だった獅子丸ちゃん(波岡一喜さん)と、笑いジョウゴなのをガマンして最後までクールに演じきったジョーさん(大田恭臣さん)が、クランクアップ後、誰もいないとこで、2人で抱き合って大泣きしたって裏話を聞いて、あたしは、あらためてこの作品の素晴らしさを確信しました。

すでに、Vol.3までリリースされてるDVDと合わせて楽しめば、気分はもう、忍法獅子変化!(笑)


「ライオン丸Gオフィシャルサイト」
http://www.starchild.co.jp/special/lion-marug/

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セクハラの温床

5月3日に、横山ノックが亡くなって、4日にお通夜が行なわれたみたいだけど、その様子を午後のワイドショーで見てて、あたしは唖然とした。それは、お通夜に来てた桂ざこばのセリフが、あまりにも非常識極まりないものだったからだ。レポーターからマイクを向けられた桂ざこばは、横山ノックのセクハラ事件について触れて、「ノックさんはいい人だった。セクハラはしていない」って意味のコメントをしたのだ。

どんな悪人であっても、亡くなった人を悪く言わないってのは、世の中のマナーっていうか、習慣みたいになってる。裏金を1億円も貰ったのに、「記憶にない」ってトボケきった橋本龍太郎にしたって、亡くなった時には、みんな口々に「素晴らしい政治家だった」って、歯の浮くようなセリフをノタマッてた。もちろん、あたしも、亡くなった人を悪く言わないってのは理解できるけど、それにしたって、限度があると思う。横山ノックに対して、どんなに「いい人だった」「素晴らしい人だった」ってホメタタエたって構わないけど、ちゃんと裁判を行なって、強制わいせつ罪で「懲役1年6月、執行猶予3年」の有罪判決を受けてる事件に対して、その事実を否定するようなコメントをするってことは、単に故人をホメルこととは、まったく次元の違う話だ。

今回の桂ざこばのコメントは、司法の判断を無視した非常識極まりないものであり、被害女性を冒涜するものだ。こんなデタラメが通用するんなら、「死んだ者勝ち」の世の中になっちゃう。男が、「立場」と「腕力」という、精神的にも物理的にも女性が逆らえないものを悪用し、自分の性欲を満たすために女性に乱暴するという卑劣極まりない性犯罪は、被害女性に一生消えない心の傷をつける。それなのに、裁判でハッキリと有罪判決を受けてる上に、横山ノック本人も、その公訴事実を認めてる案件に対して、「セクハラはしていない」って、桂ざこばって、いったい何様?‥‥なんて思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、横山ノックの強制わいせつ事件ってのは、1999年4月の大阪府知事選期間中に、選挙活動のアルバイトをしてた、当時21才の女子大生に対して行なわれたものだ。横山ノックは、ずっとこの事実を否定してて、裁判には公務を理由にまったく出廷しないのにも関わらず、法廷以外では、テレビや新聞などの取材を精力的に受けて、「真っ赤なウソだ」「まったくのデマだ」と、この事件が被害女性の狂言であるかのように発言し続けてた。ホントに何もやってないのなら、ちゃんと裁判に出廷して、法廷で無実を訴えるべきなのに、ナゼだか知らないけど、裁判を無視して、世論に訴える作戦をとったのだ。だけど、最後にはもう逃げられないって覚悟して、結局、公訴事実を認めたってワケだ。で、次の文面が、横山ノックが裁判所に提出した意見書だ。


「意見書」

私は今日に至るまで、女子大生の訴えは事実無根であると主張し続けてまいりましたが、私が、被害を訴えている女子大生に対して、公訴事実として述べられた日時・場所において、「強いてわいせつな行為をした」と糾弾されても言い訳のできない行為に及んだことは間違いありません。この私の行為によって、生涯消すことのできない心の傷を与えてしまった女子大生に対しては本当に申し訳なく、心よりおわび申し上げます。
今となっては遅きに失するとのご批判を受けるかもしれませんが、本公判にのぞむに当たっては、今日までの間違った態度を改め、すべて真実を申し述べ、いかなる法の裁きにも服する覚悟であります。詳細については、公判を通じて明らかにされると信じますが、私が女性に対して行った行為の大要は次に述べる通りであります。
私はまず右手でズボンの上から、女性のひざから太ももにかけてさするように触っていたが、女性が嫌がっているのも知らず、つい、その手を両足の付け根付近にまで差し入れた。それでも女性はさしたる抵抗を示さなかったことから、さらに行為をエスカレートさせてしまい、ついには女性のズボンの中に手を差し入れ、下着の端から指を女性の下腹部にまで伸ばしてしまったのです。
これが偽りのない事実のすべてです。公訴事実として読み上げられたうち、女性の両足を無理やり開こうとしたことはなく、午後5時半ごろから午後6時ごろまでの間、ずっと下腹部をもてあそんでいたわけでもありません。今考えれば、女子大生が嫌がっていると感じることができなかったのも、すべて私のおごりであったと心から反省しており、私が女子大生に対して行った行為が強制わいせつ罪として裁かれることに異議はありません。以上。


‥‥そんなワケで、横山ノックは、被害女性の訴えの中の「両足を無理やり開こうとした」「午後5時半ごろから午後6時ごろまでの間、ずっと下腹部をもてあそんでいた」などの部分は否定したけど、実際にセクハラ行為を犯した事実は認めてるのだ。そして、自らの罪を認め、「懲役1年6月、執行猶予3年」の有罪判決を受けたってワケだ。もちろん、この判決に対しても、不服として控訴もしてない。つまり、自分の犯した卑劣極まりない犯罪の事実も、裁判の判決も、すべてを認めて受け入れたってことだ。

それなのに、どんなに横山ノックにお世話になったのか知らないけど、その現場も見てない桂ざこばが、「セクハラはしてない」って主旨の発言をするのは、あまりにもトンチンカンのオッペケペーだ。たとえば、「本人も認めてるし、裁判でも有罪判決を受けてるけど、私は何かの間違いだったと信じたい」とかって感じのコメントなら、分からなくもないし、社会的にもギリギリセーフだと思う。だけど、あたしがワイドショーで見た桂ざこばは、ハッキリと、「していない」って断言してた。つまり、「冤罪だ」って言ったワケだ。あたしは、これは、大問題だと思う。もしも被害女性が見てたら、どんなにショックを受けただろう。

有名人が訴えられた場合、1つの可能性として、騒ぎを長引かせたくなくて、やってもいない罪を認めちゃうようなケースもあるかもしんない。だけど、この事件の場合は、お笑い芸人として頂点を極め、政治家としても大阪府知事まで上りつめた人間の名誉が懸かってるんだから、ホントに事実無根なら、絶対に認めるワケがないと思う。それが、自分の罪を認めただけじゃなく、こと細かに、どんなことをしたのかまで意見書で述べてるんだから、誰がどう見たって、実際にセクハラをしたとしか思えない。

そして、有罪判決を受けて、本人もその判決を不服としてないのに、何で関係ない桂ざこばがシャシャリ出て来て、すべての事実を否定するようなヨマイゴトをノタマッたんだろう? 正直、とても良識のある大人の発言とは思えなかった。もしも、これが、故人に対する思いやりとでも思って発言したんだとしたら、あまりにも非常識だし、とても、50年も60年も生きてる大人の感覚とは思えない。感情だけで無責任な発言を繰り返す、そこらの幼稚園児と変わらない。

‥‥そんなワケで、あたしは、セクハラ事件についは触れずに、ただ単に「ノックさんはいい人だった」「ノックさんは素晴らしい人だった」ってホメタタエルだけでも、被害女性にとっては、とても腹立たしいことだと思う。だけど、それくらいは、社会的に許されることだとも思う。でも、今回の桂ざこばのコメントみたいに、いくら故人を思うあまりの発言だとしても、心に一生消えない傷を負わせた被害女性のことをウソツキ呼ばわりするような主旨の発言は、絶対に許されないと思う。そして、こんな感覚のバカどもがいるから、いつまで経っても、陰湿で卑劣な性犯罪がなくならないんだと思う今日この頃なのだ。


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2007.05.06

お知らせです♪

「きっこの音楽日記」を更新しました♪

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お前は落ちるな!

Emi2
事故から1週間が過ぎて、じん帯が損傷してる右足の痛みは変わんないけど、左足や左腕、肩や腰など、他の部分はタダの打撲だから、ずいぶんラクになって来た。だから、ベッドで上半身を起こす時も、最初はホントに苦労してたけど、今は、1分もあれば起こすことができるようになった。だけど、上半身を起こしたら、今度はテディベアみたいな体勢でいなくちゃなんないから、それもつらくなって来る。それで、右足はまっすぐに伸ばしたまま、左足をベッドから下ろしてみたり、いろいろと工夫してるんだけど、何よりつらいのは、背もたれがないことだった。

それで、あたしは、介護ベッドみたく、リクライニングして背中を預けられるようになってたらどんなにラクだろう‥‥って思ったんだけど、そこで、ハッとひらめいた。それは、マッサージチェアだ。マッサージチェアなら、自由な角度にリクライニングするし、何よりもワンダホーだと思ったのは、曲げられない右足を乗せるためのオットマンまでついてるからだ。だけど、あたしのマッサージチェアは、もう半年以上は動かしてなくて、単なる「お洋服置き場」になっちゃってる。

別に、あたしは、森三中の黒沢みたく「片づけられない女」ってワケじゃないんだけど、一度着ただけで、洗うほどじゃないお洋服とか、暖かくなったと思ったら、また寒くなるから、仕舞うに仕舞えない冬物とか、そんなのをポンポンと置いてるうちに、だんだんに前方後円墳みたいになって来ちゃって、結局、マッサージチェアとしての役割はなくなり、「2~3日のうちに着そうなお洋服を一時的に置いとく場所」になっちゃった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、今こそ、マッサージチェアを「チェア」として活用すべき時だって思って、ものすごく大変だったけど、上に積み重ねてあったお洋服をどけた。これは、あくまでも、「片づけた」とか「仕舞った」とかじゃなくて、「どけた」って感じなんだけど、体が動かせないから、それで精一杯だった。そして、約半年ぶりくらいに座り、オットマンを伸ばして右足を乗せて、背もたれをリクライニングで45度くらいに倒してみたら、ベッドとは比べ物になんないほど体がラクになった。それに、ヒジカケがあるから、左腕もラクで、天国みたいだった。

マッサージチェアは、リビングのテレビをナナメから観る角度に置いてあるから、テレビはいつでも観られるし、場合によっては、毛布を持ってくれば、このまま寝ることもできる。だから、あたしは、このマッサージチェアを定位置にして、生活することに決めた。それで、ケータイと、テレビのリモコンと、お水のペットボトルと、テッシュと、タオルと、魚肉ソーセージと、きんかん飴をマッサージチェアのワキに並べて、のんびりすることにした‥‥って言っても、これだけのものを持って来るのに、足の激痛に耐えながら、ちょっとずつ動いて、すごく時間ず掛かった。マッサージチェアの上のお洋服をどけたのも入れると、すでに1時間以上は掛かってる。

それで、立ったついでにおトイレも済ませて、完璧な状態にしてからマッサージチェアに座って、背もたれを一番ラクな角度にして、テレビのスイッチを入れた。だけど、どのチャンルネルもつまんない上に、何よりも耐えられなかったのが、桑田佳祐のCMだ。何だかしんないけど、どのチャンネルに替えても、桑田佳祐のやかましい歌と気持ち悪い映像が流れる男性エステのCMが、これでもか!これでもか!って繰り返し流されてて、ノイローゼになりそうだった。しばらくはガマンしてたんだけど、あまりにも何度も何度も流れるから、あたしは、もう限界になって、テレビを消した。それにしても、サラ金のCMに出て自殺者の増加に加担してるバカアイドルにも腹が立つけど、桑田佳祐も仕事くらい選べよ‥‥。

‥‥そんなワケで、あたしは、桑田佳祐の気持ち悪いCMなんかを見るために、こんなに苦労して居場所を作ったワケじゃないから、ものすごくガッカリした。それで、いろいろと考えたんだけど、DVDを観るためには、また立ち上がってテレビのとこまで行かなきゃなんないし、観終わるたびに、次のDVDに替えに行かなきゃなんない。つまり、1時間とか2時間おきに立ち上がんなきゃなんないワケで、せっかくラクな体勢になったのに、ぜんぜん意味がない。それで、いろいろと考えた結果、プレステをやることにした。プレステなら、コードはテレビにつないだままだから、電源のコンセントを入れて、コントローラーを持って、本体をズルズルと引っぱって来るだけだ。

それで、あたしは、必死に立ち上がったんだけど、しばらく右足をオットマンに乗せてたから、一気に足首に血が下がって、また激痛との戦いになった。これがあるから、立つのがイヤなんだよね。だからこそ、一度座ったら動かなくていいように、苦労して必要なものを並べたのに、マサカ、桑田佳祐のセイで立たされるハメになるとは‥‥。で、あたしは、何とかテレビのとこまで行って、プレステのコンセントを差し込んだんだけど、もう体力が限界で、ソフトを探して交換するなんてできなかった。だから、セットしたままになってる「ときめきメモリアル3」でいいやって思って、コントローラーを持って、マッサージチェアのとこまで戻って来た。

で、マッサージチェアに座って‥‥って書くと、何でもないことみたいだけど、立ってる体勢からマッサージチェアに座るのが、これまた大変だ。松葉杖を壁に立てかけて、マッサージチェアのヒジカケを持ちながら、右足を少しずつ前に出しつつ腰を下げてく。ようするに、コサックダンスで右足を前に出したみたいなカッコになるワケで、そこから、お尻をナナメにマッサージチェアに乗せて、両腕の力だけで、ちょっとずつ、ちょっとずつ、お尻を奥にズラしてく。動くたびに右足に激痛が走るけど、ちゃんと座れた時の天国みたいなラクチンさのために、最後の力をふりしぼってがんばる。

‥‥そんなワケで、やっとのことでラクな体勢になれたあたしは、ペットボトルのお水を飲んでから、そのまま30分くらい休んだ。そして、リトル復活したので、ゲームを始めることにした。何しろ、本も読めない、テレビもなかなか観られないって状態が続いてたから、大きな画面が見られるのは、それだけでも嬉しい。「ときめきメモリアル3」は、最初は何も分からずにプレイして、牧原ゆきこに告白してもらったんだけど、ムカツク女だったから面白くなかった。そして、2回目は、あたしのタイプの神條芹華とラブラブになれて、ドキドキしながら告白を待ったのに、卒業式の日に下駄箱にお手紙が入ってなくて、告白してもらえなかった。

それで、あたしは、「あんなにラブラブになれたのに、どうしてフラレちゃったんだろう?」って思って、攻略法を調べてみた。そしたら、それぞれの女の子に、それぞれ告白されるための条件があって、芹華の場合は、あたしの体力と運動が、ある一定のレベル以上になってないとダメだってことが分かった。それで、どうしても芹華のことが忘れられなかったあたしは、もう一度プレイして芹華に告白してもらったんだけど、男っぷりのいい芹華の照れながらの告白に、あたしのハートはチュクチュクしちゃって、あたしのお鼻はヒクヒクしちゃって、あたしのお目々はシクシクしちゃって、そりゃあもうコーフンした。

で、前にも書いたけど、このゲームって、髪がピンクでアラレちゃんみたいな顔したウットオシイ女とか、髪が緑色でインチキ関西弁を話すナレナレシイ女とか、髪が黄色でヤタラとタカビシャな女とか、出て来るのが、あまりにもムカツク女ばっかで、とてもじゃないけど3年間も付き合えない。それで、あたしは、男っぷりのいい芹華を好きになったんだけど、その次に「この子なら付き合えそう」って思ったのが、合気道部の橘えみって子だった。髪も濃いムラサキで、このゲームの中じゃマシなほうだし、話し方も礼儀正しいし、前回か前々回の時に公園みたいなとこでバッタリと会った時には、淡いピンクに白のパイピングのすごく可愛いカーデを着てて、ちょっと好きな感じだった。

だから、今回は、橘えみを彼女にすべく、ゲームをスタートさせた。そしたら、このゲームって、最初に「伝説の坂」ってとこで桜吹雪が舞って、登場する女の子たちのうちの誰かとランダムに出会うんだけど、ナナナナナント! それが、橘えみだったのだ! それで、あたしは、吉田照美よりもやる気マンマンになっちゃって‥‥って、吉田照美のやる気マンマンは、もう終わっちゃったけど、とにかく、時間は無限にあるし、体はラクだし、のんびりと楽しむことにした。

何しろ、今回は、橘えみが合気道部だってことも分かってるし、橘えみから告白される条件が「運動レベル20以上」だってことも分かってるし、あたしのやることは簡単だ。もえぎの高校に入学したら、ソッコーで合気道部に入部して、あとは、部活と体育ばっかしてればいいってワケだ。それで、その通りにしてたら、すぐに橘えみと仲良くなれたし、ワリと早い時期に最初のデートに誘うことができて、話はトントン拍子に進み始めた‥‥って思ったのもトコノマ、ぜんぜん勉強しないで、部活と体育ばっかしてたら、脳みそまで筋肉でできてるような大バカ野郎になっちゃって、期末テストがさんざんで、大恥をさらしちゃった。それで、このままじゃ、脳みそがクルミくらいの大きさしかなくて、ニポン語もロクにしゃべれないヘリウムバカ、アベシンゾーみたくなっちゃうから、あたしは、大アワテで、他の学科の勉強もすることにした。

‥‥そんなワケで、橘えみは、礼儀正しいし、話し方はキチンとしてるし、性格はオットリしてるし、趣味が書道と活け花だし、実家が造り酒屋だし、文学に造詣が深いし、デートの時の私服は品がいいし、あたしは、なかなか気に入った。だけど、それは、好きな相手としてってよりも、自分が「こんな女性になりたいな」って思う「理想の女性」としてのタイプだった。この前の芹華の場合は、デート中、あたしが男役でゲームをしてるってことを忘れさせてくれるほど、芹華は男っぷりが良くて、普通に男性とデートしてるみたいな気持ちになれた。でも、橘えみの場合は、理想的なニポン女性って感じで、たしかに「いい子」なんだけど、あたしの恋愛対象ではなかった。

だけど、何度かデートして、だんだん仲良くなって来たころ、ハッと気づいたんだけど、この子、なんだかオッパイが大きい。キャラ的には細身の感じだし、ふだんは制服か合気道の道着だから分かんなかったけど、私服で体をひねったりすると、ヤタラと胸が目立つ。それで、あたしは、夏休みに海に誘ってみたら、ブラウンのシンプルなビキニなんだけど、すごくグラマラスな悩殺ボディーで、ふだんのオシトヤカな感じとのギャップで、あたしはドキドキ縄文式土器になっちゃった。この時のあたしは、完全にエロオヤジのノリだった(笑)

最初の牧原ゆきこの場合は、小学生みたいな子供っぽい水着だったし、芹華の場合は、色気のカケラもないスポーティーなセパレーツだったけど、2人とも胸は小さいし、特に芹華はペタンコだから、別に何とも思わなかった。だけど、この2人とは比べ物になんないほど成熟した橘えみのボディーは、同性としてもうらやましい限りだった。そして、夏祭りや花火大会に誘うと、白地にナデシコの柄の浴衣を着て来てくれて、「お母さんに仕立ててもらったのです」なんて言ってたけど、とってもステキだった。ちなみに、ナデシコは、平安時代に中国から「カラナデシコ」が伝わって来たため、それまでのニポンのナデシコを「ヤマトナデシコ」って呼んで、区別するようになった。それにしても、理想的なニポン女性をモチーフにしたっぽい橘えみに、ヤマトナデシコの柄の浴衣を着せるなんて、このゲーム、なかなか考えられてるね。

‥‥そんなワケで、あたしは、もう3人目なので、いろんなイベントも勝手知ったるって感じで、ワリとサクサクと進んでった。だけど、橘えみはこんな感じの女の子だったから、あたしは、やっぱり、恋愛感情は芽生えなくて、それよりも、だんだん自分を見てるような気持ちになって来た。うまく説明できないし、このゲームをやったことのある男性には理解してもらえないと思うけど、理想的なニポン女性を演じてる自分に対して、架空のボーイフレンドを操作してデートで楽しませてあげてる‥‥って感じだ。それで、あたしは、自分の喜ぶことをすればいいワケだから、デートスポットの選択や会話の話題の選択も簡単で、2年生になったころには、完全にラブラブ状態になれて、「えみちゃん」て呼べるようになってた。だけど、ここで、大事件が起こったのだ。

ある日のこと、部活に行ったら、他の部員たちが、「橘さんが大ケガをして入院した」って言ってるのだ。それで、あたしは、すぐに電話をしてみたんだけど、留守電になってて通じない。だけど、他に、こっちから連絡をする方法がないから、心配しながら、そのまま生活してた。そしたら、しばらくして、「えみちゃんのお見舞いに行くかどうか」って選択肢が出たから、あたしは、「待ってました!」とばかりに、病院に直行した。病室に入ると、えみちゃんはベッドに寝てて、あたしがお見舞いに来たことをとっても喜んでくれた。それで、自分のことを話し出したんだけど、本日二度目の‥‥って言うか、これこそがホントのナナナナナント! えみちゃんは、こんなことをノタマッたのだ!


「階段から落ちて、足のじん帯を切ってしまいました‥‥」


おいおいおいおいおーーーーい! お前は落ちるな!‥‥って言うか、お前も落ちたのか?‥‥って言うか、ブルータス、お前もか?‥‥って言うか、なんなんだ? この展開! ハッキリ言って、あたしは、寒気がした。えみちゃんのことは、彼女ってよりも、自分の分身みたいに感じ始めてたのに、その子が、あたしとおんなじに階段から落ちて、あたしとおんなじに足のじん帯を切るなんて、なんか、誰かがコッソリとあたしの私生活を覗いてて、それをゲームに反映させてるみたいに思えて来て、なんだかゾッとした。

正確に言うと、えみちゃんは、「ナントカカントカ靭帯ナントカ」って、難しいケガの名前を言うんだけど、あたしの診断書に書いてあるのと、ほとんどおんなじケガの名前だった。唯一、違うのは、えみちゃんは階段の一番上から落ちたって言ってて、あたしは階段の真ん中あたりから落ちたってことなんだけど、それにしても、あまりの偶然の一致に、あたしは、なんだかナマナマしい気分になった‥‥って言うか、階段から落ちて、じん帯を切って、動けないから、ゲームでもやって気晴らししようと思ってたのに‥‥。

それで、結局、えみちゃんは、年明けまで半年近くも入院してたから、あたしは、ラブラブ度をアップできる修学旅行の自由行動も、11月のあたしのお誕生日も、クリスマスも、お正月の初詣も、ずっと1人ぽっちでさみしく過ごした。だけど、そのぶん、退院して来てからいっぱいデートして、3年生の時は楽しく過せた。クリスマスには、すごくステキなワンピで高級レストランに誘ってくれたし、その帰り道、雪が降って来てホワイトクリスマスになって、相合傘の中、プチ告白もしてくれた。お正月には、すごくシックな晴れ着で来てくれたし、いろんなことがありながらも、最終的には、ちゃんと条件をクリアしてたから、卒業式の日に告白してもらえた。

あたしは、途中で休んだり寝たりしながら、トータル約8時間くらいで3年間の高校生活を終えて、えみちゃんから告白してもらえたんだけど、このゲーム中に、1つだけ困ったのは、えみちゃんの親友が芹華だったってことだ。あたしが街をブラブラしてると、えみちゃんと芹華が2人で歩いてるとこに、バッタリと出くわしたりする。そうすると、あたし的には、ヒトコトじゃ言えないような複雑な気持ちになる。今でも大好きな芹華に、あたしがえみちゃんと付き合ってることを知られたんじゃないかっていう後ろめたさもあるし、あたしの大好きな芹華とデートしてるえみちゃんに対しての嫉妬もあるし、えみちゃんを自分の分身だと思うことによって、まるで自分と芹華がデートしてるみたいにも思える幸福感もあるし、もう、脳みそもハートもスキャナーズになっちゃいそうなくらい、あたしは挙動不審になっちゃった。

‥‥そんなワケで、あたしは、このゲームをやると、自分が高校生だった時のことをいろいろと思い出す。とは言っても、あたしの高校時代は、バイトとバンド活動に明け暮れてて、恋愛どころじゃなかったけど、それでも、しつこく誘って来る男の子を利用して、自分の行きたいライブをおごらせたりって、デートらしきこともしてた。だから、あたしは、理想的なニポン女性の橘えみっていうよりも、タカビシャで最悪な御田まりみたいな女子高生だったと思うんだけど、それでも、当時のことを思い出すと、ナゼか胸がキュンとする。ただ、マッサージチェアに体を預けて、プレステのコントローラーをカチャカチャしてると、なんだかエヴァンゲリオンを操縦してるみたいな気分になって来るから、恋愛ゲームよりも、やっぱ、激しいシューティングゲームとかのほうが楽しいような気がする。だけど、あたしは、シューティングゲームは持ってないし、それ以前に苦手だから、今度は、パチンコの「エヴァンゲリオン・セカンドインパクト」のソフトを入れて、アスカになりきって楽しもうと思う今日この頃なのだ。


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2007.05.05

大いなる麻の話

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4月27日の日記、「環境のために環境破壊?」で取り上げた「バイオガソリン」だけど、たくさんの人からメールをいただき、「排出する二酸化炭素の量はまったく変わらない」ってことを教えていただいた。水曜日の深夜に移動した「高校講座・地学」とともに、月曜日の深夜に移動した「高校講座・化学」も欠かさずに観てるあたしだけど、イマイチ‥‥どころか、イマハチくらい化学を理解できてないようで、これだけ鳴り物入りで「環境」「環境」って宣伝してる「バイオガソリン」だから、テッキリ、バイオエタノールを燃やしても二酸化炭素は出ないんだと思ってた。だから、たった3%くらい混ぜても、ほとんど意味がないって思ってた。だけど、実際は、バイオエタノールを燃やしても、ガソリンとおんなじように二酸化炭素は排出されるってことを知った。つまり、使用する上での二酸化炭素量に関しては、「ほとんど意味がない」んじゃなくて、「まったく意味がない」ってワケだ。

じゃあ、なんで、色んな新聞とかは、まるでバイオエタノールを混合したぶんだけ二酸化炭素の排出量が減るみたいな書き方をしてたのかって言うと、これが、あまりにも人をバカにした話だった。トウモロコシにしろサトウキビにしろ、原料の植物を育ててる過程で、光合成によってある程度の酸素を出す。そして、その植物を原料にして燃料を作り、燃料として燃える時には二酸化炭素を排出する。で、植物だったころに作り出した酸素と、燃料として燃える時に排出する二酸化炭素とで、プラスマイナスがゼロになるから、バイオエタノールは環境にやさしい‥‥ってことだった。

理屈としては分からなくもないけど、ガソリンとおんなじに二酸化炭素を排出する燃料なのに、それを安直に「環境にやさしい」とか「地球温暖化を止めるために有効」とかって大宣伝するのって、ちょっと違うようにも感じる。だって、その言葉を鵜呑みにして、「バイオガソリン」さえ使えば環境にいいんだと思い込んで、今までよりも車を利用する人たちが増えちゃったら、地球温暖化は進んじゃうワケでしょ?‥‥なんて思った今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、この「バイオガソリン」に関しては、たくさんの有益な情報が寄せられてるので、近いうちにマトメて取り上げようと思うんだけど、今は、まだ、オン・ザ・ベッドで、今は、まだ、右手だけで休み休み打ってるから、今日のとこは、ライトな話題へと流して行こうと思う。ここで、「右手」だから「ライト」なのか?って思った人は、いくらなんでも考えすぎで、「ライト」って言っても、「R」じゃなくて「L」のほうだ。でも、こうして「R」と「L」って書くと、ライトとレフトみたいにも見えちゃうけど、あたしは、右翼ほど知能指数は低くないし、かと言って、左翼ほど小難しいことをノタマウのも好きじゃないし、やっぱ、常に中立の立場から発言してるってワケだ。たとえ、右手だけでキーボードを打ってるとしても(笑)

で、一文字だけで「L」って言うと、内山くんなら「Lサイズ」の「L」を想像すると思うけど、あたしの場合は、「LSD」を想像する。そして、「LSD」って言うと、ラリーとかダートラとかをやってる人なら「リミテッド・スリップ・デフ」のことだと思うだろうし、アスリートなら「ロング・スロー・ディスタンス」のことだと思うだろうけど、あたしの場合は、「リゼルギン酸ジエチルアミド」、ようするに、麻薬の「LSD」のことだ。英語圏では、だいたい「アシッド」って呼ぶ場合が多いけど、ニポンだと「エル」って呼ぶことのほうが多い。

「LSD」は、麻薬の中で最強の幻覚や幻聴をもたらし、その持続時間も長いから、ヨホドのベテランでも、事故で死んじゃうことがある。それは、覚醒剤やコカインやヘロインみたいに、キチンと計って使用することが難しいからだ。「LSD」は、無味無臭、無色透明の液体だから、見た目はお水と変わらない。そして、注射器で打ったり、鼻から吸ったりするワケじゃなくて、「LSD」を染み込ませてから乾かした紙を小さく切って舐めたり、「LSD」の成分を含ませた小さな粒を舐めたりする。

だけど、これが、ものすごくアバウトなのだ。たとえば、通称「ディズニーペーパー」って呼ばれてる「LSD」の場合は、4cm×5cmくらいの吸い取り紙にミッキーマウスの絵がプリントされてて、タテヨコに7mm幅くらいのミシン目が入ってる。それで、その7mm×7mmの1片を切り取って舐めるんだけど、1枚の「ディズニーペーパー」でも、場所によって「LSD」の濃度がマバラなのだ。だから、右端の1片を舐めたら、10時間以上も動けないほどキマっちゃったのに、左端の1片を舐めてもほとんど効果がなくて、5枚舐めてようやく効き始めた‥‥なんてこともある‥‥そうだ(笑)

だから、1枚のペーパーでも場所によって濃度がマバラだってことを知らない人が、最初に濃度の薄い部分を舐めたとしたら、「これは5枚舐めないと効かないな」って思っちゃうワケだ。そして、その人が、次にやる時には、濃度の濃い部分でも5枚舐めちゃう。それで、完全に摂取量をオーバーしちゃって、自分の体をナイフで切り刻んじゃったり、火をつけたままのお風呂に入って自分を煮ちゃったり、窪塚洋介みたく、マンションの9階から大空に羽ばたいちゃったりするワケだ。

‥‥そんなワケで、麻薬ほど恐いものはないから、死にたくない人は麻薬なんかやらないほうがいいと思うんだけど、世の中のほとんどの人たちは、自覚のないままに麻薬をやってる。たとえば、お酒はもちろん麻薬だし、コーヒーだって麻薬だし、チョコレートだって麻薬だし、他にも、法律で許されてる麻薬はいろいろとある。「麻薬」の定義の1つに、「肉体的依存」、つまり、「中毒」が挙げられてるから、アルコール中毒はもちろんとして、毎日5杯以上のコーヒーを飲み続けてる人は、9割以上が「麻薬中毒者」だ。そして、チョコレートが好きで好きで毎日のように食べてる人も、本人は自覚してないと思うけど、立派な「麻薬中毒者」だ。

で、お酒やコーヒーやチョコレートみたいに、肉体的な依存があるのに法律で許されてる嗜好品もあれば、マリファナみたいに、肉体的な依存はゼロ、つまり、どんなに吸い続けても絶対に中毒にならないのに、不思議なことに、ニポンの法律では禁止されてる嗜好品もある。もちろん、中毒性がゼロってことは国も認めてるから、麻薬には該当しないし、麻薬取締法じゃ取り締まれない。だから、わざわざ、「大麻取締法」なんていうアトヅケの法律なんか作っちゃって、誰にも迷惑をかけてない心やさしい平和主義者たちを逮捕したりしてる。

それにしても、完全に中毒になる上に、吸ってる本人だけじゃなく、周りの人たちの健康にまで害を与えてるタバコが堂々と販売されてるのに、何の害もないどころか、幻覚や幻聴もいっさいなく、人の心をやさしくし、他人と争うことがバカバカしくなり、みんなで分かち合う気持ちが強くなる平和のための嗜好品、マリファナが禁止されてるなんて、これほど時代遅れの国も珍しいもんだ。ホントの意味での先進国、オランダとかの場合は、中学生がタバコを吸ってるとこを親に見つかったら、頭を叩かれて、「このバカ! そんなに体に悪いものを吸うんじゃない! 吸うんならマリファナにしろ!」って叱られる。そして、お父さんやお母さんが、自分の子供に、ジョイント(マリファナタバコ)の巻き方を教えてあげたりもしてるのに‥‥。

‥‥そんなワケで、話はクルリンパと戻って、「バイオガソリン」だけど、ホントに環境のこと、地球のことを考えるんだったら、車の燃料のためだけにサトウキビやトウモロコシを栽培するんじゃなくて、もっと広い視野が必要だと思う。そこで、あたしが提唱したいのが、「ヘンプ」だ。ヘンプってのは産業用の大麻のことで、すでに、あたしたちの生活に密着してる。たとえば、一番オナジミなのは、麻の洋服だ。麻は涼しいから、夏のブラウスやスカート、男性でも、麻のジャケットなどを持ってる人も多いと思う。麻ってのは大麻のことで、大麻ってのはマリファナのことだから、多くのニポン人はマリファナで作った洋服を着てるってワケだ。紙の原料としても昔から利用されてるし、他にも、昔からある園芸用の麻ヒモ、七味唐辛子の中の種、小鳥のエサなどから、最近では、タオルやセッケンなどの日用品、健康にいい数々の食品、アトピーの人でも安心して使える化粧品、果ては、プラスチックボードの代わりに大麻の繊維で板を作って、壁材やスーツケースまで作られてる。そして、そのすべてが、ホントの意味で環境にやさしいのだ。

大麻は、古代からニポン人の生活に密着してた万能の植物だから、1000年以上も前から様々なものに使われて来た。そして、何よりも優れてるのは、成長が早いってことだ。忍者は、ジャンプ力をつけるために、大麻の種を植えて、芽が出たら、その上を毎日跳び越えたという。昨日は30cm、今日は40cmって、大麻はみるみるうちに伸びるから、半年で2m以上もジャンプできるようになるのだ‥‥って、これは、きっと、大麻の成長が早いってことを言うための作り話だと思うけど、ホントの話としては、大麻の薬効がある。

これは、秋田県の話なんだけど、赤ちゃんがカンの虫で夜鳴きしたりすると、そこらに自生してる大麻の新芽を摘んで来て、良く揉んでから、赤ちゃんに食べさせたり、搾った汁を飲ませたそうだ。そうすると、それまで泣き叫んでた赤ちゃんは、静かになり、ニコニコと笑い出し、そのままグッスリと眠ったそうだ。これは、嗜好品としてマリファナを吸うのとおんなじで、主成分のTHCの効果によるものだと思うけど、THCは熱してこそ効果が高まるから、大人の場合は、タバコ状にして、火をつけて吸わないと、体感できるほどの効き目は望めない。

たとえば、マリファナの葉っぱをそのままムシャムシャと食べても、ほとんど効果はないけど、同量のマリファナの葉っぱを細かく刻んで、クッキーやオムレツなどに混ぜて焼けば、THCは人体に効果のある形に変化するから、それを食べれば、楽しい気分になるし、人と争うことがバカバカしくなるし、とっても平和的な気持ちになれる。で、このTHCには、眼圧を下げる効果もあるから、緑内障の特効薬として、ニポンの医療現場でも使われてる。緑内障の治療薬として、ちゃんと.タバコ状に巻いてあるマリファナが処方されてるのだ。

‥‥そんなワケで、大麻の茎は、上質で強い繊維が採れるため、洋服を始めとした様々な製品になってるし、大麻の種は、古くから「八穀」の1つに数えられてるほど栄養価が高く、漢方薬としても使われてるほど、素晴らしい食品だ。そして、大麻の花は、吸えば楽しい気分になれるし、赤ちゃんから緑内障の患者さんまで、薬としても利用されてる。つまり、1本の大麻草が、まったくムダなく利用できるのだ。

そして、大麻は一年草だから、春に種を蒔けば、秋には3mを超えるほどに成長するし、北海道から沖縄まで、標高の低いところでも高いところでも、海の近くでも山奥でも、どこでも栽培することができる。これほど無駄がなく、地球にやさしく、すべての人の心から「争い」という悪魔を追い払ってくれる植物は他にないだろう。ちなみに、ジャメーカでは、大麻のことを「ガンジャ」って呼ぶけど、これは、「草」って意味の「ガン」と、「神様」って意味の「ジャー」が合わさってできた言葉で、「神様の草」って意味だ。

ニポンでは、残念なことに法律で禁止されてるから、電車の中や喫茶店とかで、「この前のマリファナ、なかなか良かったよね」とか、「ちょっと大麻持ってない?」なんて会話はできない。だから、隠語が使われる場合が多い。たいていの場合は「草」って言うけど、それでも前後の文脈から分かっちゃうこともあるから、「野菜」って言うことが多い。そういえば、知ってる人は知ってると思うけど、ジャー・ケースケさんの昔の歌で、「やっぱり野菜が~大好き~食べちゃってもいいし~吸っちゃってもいい~♪」ってのがあったけど、サビの部分は、「シュパシュパシュパシュパ、ジャーウィード、ジャーウィード、シュパシュパシュパシュパ、ソーハイナウ~♪」とかって感じだった。この「ジャーウィード」ってのは、「神様の雑草」ってことだから、「ガンジャ」に近い感覚だ。

‥‥そんなワケで、なかなか本題に入れないけど‥‥なんて書くと、「まだ本題じゃないのかよっ!」なんてツッコミを入れられそうだけど、この万能の草であるマリファナを「バイオガソリン」に使うバイオエタノールの原料にしようって流れがあるのだ。今回で14回目を向かえた、産業用マリファナの有用性を訴えるためのイベント、「オープン・ヘンプ・フェスタ」は、今年は、3月3日から6日まで、宮古島で開催されたんだけど、環境や人にやさしい数々のヘンプ製品が並んで、大盛況だったそうだ。もちろん、布製品や雑貨だけじゃなくて、大麻クッキー、大麻そば、大麻コーヒー、大麻ビールなどを始めとした食べ物、飲み物や、生活に密着した様々なアイデアが花咲き、そして、バイオエタノールの原料としても利用できるから、マリファナを宮古島の特産物にしようってディスカッションも行なわれたそうだ。

あたしは、下北沢の「大麻堂」や「レストラン麻」の麻枝光一さんと懇意にさせていただいてるので、麻枝さんのとこのマリファナ製品を愛用してる。大麻チョコレートは、美味しい上に健康にもいいし、ヘンプオイルを使った化粧品もすごくいい。特に、敏感肌で乾燥肌の人で、なかなか自分に合ったものが見つからなかった女の子とかは、あたしが紹介したら、みんな喜んでくれた。ナチュラルヘンプオイルは、フェイスだけじゃなくて、全身のマッサージに使えるたら、ものすごく重宝してる。ヘンプオイルの効果は絶大で、冬場、どんなにクチビルが荒れた時でも、ヘンプオイルを使ったリップバームを塗って寝ると、次の日の朝には、プルプルのクチビルに戻ってるほどだ。

洋服、日用品、食品、薬、化粧品、燃料と、その用途は限りないマリファナだけど、何よりの素晴らしさは、さっきも書いたけど、その成長の早さだ。だから、おんなじ面積にトウモロコシやサトウキビを植えるよりも、マリファナを植えたほうが、遥かに収穫量が多くなる。たとえば、ヨーロッパの面積の12%をマリファナ畑にしたら、全世界で消費されてる「紙」をすべてまかなえるって言われてる。これは、他の植物よりも、群を抜いて成長の早いマリファナだからであって、他の植物であれば、その何十倍もの面積を畑にしないとならない。そして、全世界で消費されてる「紙」だけでもマリファナでまかなうことができたら、それだけでも、地球上の森林が消えて行くスピードを遅らせることができる。また、その成長過程で、多量の酸素を作り出してくれるんだから、まさに、地球温暖化をストップさせる力を持ってると言える。

‥‥そんなワケで、前にも書いたけど、今、地球では、1分間に、30万平方メートルずつ、森林が伐採されて無くなり続けてる。これは、東京ドームにすると、6.5個ぶんの面積だ。それだけの広さの森林が、毎分毎分、地球上から消滅してるのだ。そして、その90%以上が、あたしたち先進国の人間の消費が原因なのだ。こんな現状で、ホントに地球温暖化をストップさせようと思ってるんだったら、エアコンの設定温度を1度や2度下げるとかじゃなくて、エアコンなんか全世界で廃止にすべきだし、車の燃料をバイオガソリンにするとかじゃなくて、車なんか全世界で廃止すべきなのだ。それくらいのことをしなかったら、「エコ」なんて、単なる自己満足のための言葉にしかならない。だけど、現実には、そんなことは不可能だ。恐ろしいスピードで加速して行く地球温暖化をストップさせるためには、何よりも重用なことは森林の保護であり、そのためには、先進国が先頭に立って、ヘンプ産業を国家的事業にして行くしかないのだ。今こそ、神様が与えてくれた人類最後の希望、「マリファナの種」を世界中に蒔く時なのだ!‥‥なんて思う今日この頃なのだ。


※健康に良くて地球にもやさしいマリファナワールドに興味を持った人のために、痒いとこに猫の手が届く「きっこの日記」としては、最後に、麻枝さんのブログをリンクしときます。麻枝さんのブログには、麻枝さんが代表をつとめる「大麻堂」や「レストラン麻」のリンクもあるので、下北沢に行くことがある人は、お店にも遊びに行ってみてください。とっても楽しいお店ですよ♪

「マリファナ青春旅行・麻枝光一的日常」
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2007.05.04

バスルームより絶叫をこめて

V3093
え~、ようやく、昨日までに届いてたぶんのすべてのメールに目を通すことができたので、まずは、お見舞いのメールをくださった皆さんに、お礼を言いたいと思います。日記の上では、できるだけいつもの調子を出そうとがんばってるんだけど、動けないつらさと、なかなか治まらない痛さと、いろんな心配事とで、あたしにしては珍しいくらい凹んでるから、皆さんからのお見舞いや励ましのメールが、何よりの元気玉です。それで、お名前だけでもと思ったんだけど、とても全員のお名前は書けないので、マクラの部分で書ききれるだけ、書かせていただきます。


恵子さん、cicoさん、隆一さん、パパ次郎さん、容子さん、にいやまくんさん、nishidaさん、さち子さん、正一さん、ロジャーさん、Toshiさん、洋嗣さん、ハルクララさん、麻美さん、政宗さん、KKさん、けいこさん、典子さん、宏さん、YUKKOさん、mayumiさん、風太郎さん、まるおさん、ホワイトさん、Rawanさん、toyokoさん、紘史さん、白味噌さん、卓さん、隊長さん、努さん、わかをさん、roiさん、利行さん、さいさいさん、昭一さん、どらみさん、真さん、太田総理さん、ひめちゃんさん、子育て親父さん、cafevoiceさん、勝一さん、宏之さん、あけみですさん、和長さん、麦茶さん、島さん、アスカラングレーさん、tomotomoさん、仏の金さんさん、mikaさん、隆夫さん、小野尾さん、飛さん、直樹さん、ますらおさん、孝之さん、宗大さん、クリリンさん、森田さん、田舎の旦那さん、みき子さん、周平さん、カールさん、アキさん、和子さん、こころさん、征夫さん、里美さん、ありんこさん、晴子さん、信人さん、nakkyさん、カズコさん、順子さん、こーじさん、マナさん、念仏さん、kenkenさん、有吉さん、inomataさん、ゆうこさん、てつさん、かおりさん、ヒロコさん、藤彦さん、克己さん、Isaisaさん、猫まねきさん、りんごさん、そして、ここに書けなかったたくさの皆さん、ホントにありがとうございました♪


‥‥そんなワケで、あたしは、順調に‥‥って言いたいとこだけど、ホントのとこは、何とも言えない状態だ。今回は、あまりにもダメージが大きいのと、あまりにもあちこちが痛いので、昨日よりも今日のほうが良くなってんだか悪くなってんだか自分じゃ分かんない。とにかく、最初の3日は、ケガした日よりも次の日のほうが痛さが増して、その次の日には痛い場所が増えてって感じで、どんどん酷くなって、その後、少しだけラクになって、今は、ケガした当日とおんなじくらいの状態が続いてる。

だけど、だんだんに慣れて来たので、今は、カタッポの松葉杖を使って、最小限の痛みで、おトイレに行くことができるようになった。それから、朝、ご飯を炊いて、小型のゴマ塩のオニギリとユカリのオニギリを4個ずつ作って、1個ずつラップで包んで、お水のペットボトルと一緒にベッドに横に置いといて、1日ぶんの食料にするってワザも身につけた。イスに座っての作業でも、ご飯を炊いたりオニギリを作ったりするのは大変だけど、それでも、夜までのぶんを作っておくと、あとはずっとベッドに寝てられるから、すごく気がラクだ。

あとは、ケガをする前に、タマタマ買い置きしておいた、5本で200円のマルハの魚肉ソーセージがあったので、貴重なタンパク源として、昨日から、1日に1本ずつ食べてる。ただ、これは、「骨折ならカルシウムだけど、じん帯の場合はタンパク質かな?」っていう、あたしのアバウトな作戦なので、効果があるのかは分かんない。じん帯って、ナニゲに繊維っぽいから、もしも繊維質のものを食べたほうがいいんなら、とてもお野菜なんて買いに行ったり、お料理したりできるような状況じゃないから、ちょっとムリだ。

だけど、深夜のテレビの通販番組で、ヘキエキとするくらい繰り返し繰り返し放送してる、スキーヤーの三浦ナントカのおじいさんが出て来るやつ。あれで、ゴマから抽出した成分、「セサミン」の健康サプリメントの宣伝をしてて、ゴマさえ食べてれば恐いものなし!ってほどジャロってる。ちなみに、「ジャロってる」ってのは、「JARO」に通報したくなるほど大ゲサに宣伝してるってことなんだけど、そればっか見てるうちに、だんだん洗脳されて来たみたいで、なんだか、ゴマ塩のオニギリを食べてれば、スキップでエベレストに登れそうな気持ちになって来た。だから、リトル安心してる。

で、ヘキエキとしてんのに、何であたしがこの通販番組を見ちゃうのかって言うと、チャンネルを日本テレビに替えると、霊感サギ商法としか思えない「ボージョボー人形」なんかを現地の2倍以上の値段で売ってるし、TBSに替えると、三流週刊誌の広告に載ってるような、ウサン臭い「ダイエット食品」や「脱毛器具」を平然と売ってるし、テレビ朝日に替えると、ダチョウ倶楽部のお荷物、寺門ジモンが、どんな商品であろうと、初めてテレビに出たシロートみたいな落ち着きのなさで、カミカミになりながら1人でバタバタしてるし、こうなって来ると、NHKに替えて、昭和の歌謡曲をBGMにした昭和の映像を観るか、テレビ東京に替えて、三浦ナントカのおじいさんがゴマの素晴らしさについて語ってるのを見るしかないってワケだ。だから、あたしとしては、NHKの教育テレビが終わっちゃった深夜の3時以降は、ほとんど選択肢がないワケで、こうなって来ると、好きなテレビ局だってことと、「セサミン」は「ビックル」とおんなじサントリーの商品だってことで、テレビ東京の通販番組を見ることになる。

‥‥そんなワケで、あたしは、もちろん、毎晩毎晩、徹夜して、「セサミン」を見てたワケじゃないけど、徹夜でパソコンで作業してる時に、さみしさを紛らわすためにテレビをつけると、必ずと言っていいほどやってるから、知らず知らずのうちに、洗脳されちゃったのかもしんない。で、いくらゴマ塩のオニギリを食べてるからって、ケガをしてから3日もお風呂に入ってなかったあたしは、どうしても体を洗いたくなった。せめて、髪だけでも洗いたくなった。それで、これは、ケガをして4日目、オトトイのことなんだけど、死ぬ気でお風呂に入ることにした。

お風呂って言っても、バスタブに入ることなんて不可能だから、シャワーで体と髪を洗うだけだけど、それでも、今のあたしにとっては、レベル10の丸ゴシでシャンネに戦いを挑むナミダみたいなもんで、ムチャな大冒険なのだ。それで、あたしは、ベッドの上で着てるものを脱いで、カタッポの松葉杖を使って立ち上がったんだけど、立ち上がってからしばらくが、悶絶するくらい痛くなる。ベッドに寝てる状態だと、足全体に広がってる内出血が、立ち上がると、ぜんぶ下のほうに流れるみたいで、ホータイがきつく感じるほど足首や足の甲がパンパンになって、ものすごく痛い。それで、おトイレに行く時も、何をする時も、立ち上がるとこの状態になるから、痛みがおさまるまで、5分から10分くらい、そのままの体勢で耐え続けてる。

それで、やっと足の痛みも薄らいで、何とか動けるようになったから、ちょっとずつ、ちょっとずつ進んで、まずはキッチンに向かった。そして、キッチンのイスに座って、ヒザを固定してるガンダムみたいなのを外して、すごく痛かったけどヒザを曲げて、一番大きなコンビニ袋に右足を入れて、上のとこを輪ゴムでとめた。あとは、左腕のホータイと左ヒザのガーゼをはがして、体のあちこちに貼ってあるシップもはがして、これで、入浴準備OKだ。腕やヒザの傷は、もうカサブタっぽくなり始めてたから、お湯が掛かってもいいことにした‥‥って言うか、ベッドからここまでで、すでに1時間くらい掛かってて、もう、パワーの半分近くを消費してるから、これ以上、準備にパワーを使っちゃうと、お風呂に入れなくなっちゃう。

‥‥そんなワケで、バスルームの小さなイスは、位置が低すぎて、ちょっと座れそうになかったので、バスタブのフチに腰掛けるみたいな感じで、シャワーを使った。だけど、その体勢も、中途半端に両足に負担が掛かって、右足は激痛だし、左足も痛いし、他もあちこち痛くて、拷問みたいだった。特に、髪を洗い始めたら、ヨケイに変な体勢にするしかなくて、あまりの痛さに、あたしは、「うっ!」とか「おおっ!」とか「あべし!」とか「ひでぶ!」とか叫びながら、やっとのことで、「あたたたたたぁ~!」と髪を洗うことができた。

体のほうは、満足に全身を洗うことはできなかったけど、それでも、3日ぶりのシャワーでサッパリできたから、あとは、とにかく、体を拭いて、新しい下着で気持ち良く‥‥なんて思ってたら、どうも右足が変な感じがする。それで、見てみたら、ナナナナナント!‥‥来週へ続く‥‥ってワケには行かないから、この先もちゃんと書くけど、コンビニ袋の下のほうに小さい穴がいくつか開いてて、足のホータイの下半分がビショビショになってた!

それで、あたしは、ベッドまで戻ってから、ホータイをとってみた。足がどんな感じになってるか心配だったし‥‥。そしたら、これが、思いっきり「見なきゃ良かった‥‥」ってヤツで、あまりに変わり果てた自分の足を見て、あたしは、気持ち悪くて貧血みたいになっちゃった。だって、足首からツマサキの指のつけ根まで、クルブシも土踏まずもすべてが2倍以上に腫れ上がってて、サツマイモの皮みたいなムラサキ色と真っ黒のマダラになってて、化け物の足みたいになってたからだ。

その上、クルブシからスネにかけて、15cm×10cmくらい皮がむけて出血してたとこの傷口の様子を見てみようと思ったら、一番上のガーゼだけは取れたんだけど、真ん中のガーゼと、その下のアミみたいなヤツが、血の乾いた色になってて、傷口に貼りついたまま乾ききってて、ぜんぜん剥がれない。ハシッコをちょっとだけ剥がしてみようとしたんだけど、あたしはヒビリマクリで、痛いし恐いしぜんぜんダメだった。もしも、このガーゼを剥がすんなら、全身麻酔をしてから手術で剥がしてもらうかないし、じゃなかったら、このまま、このガーゼが皮膚の一部になるのを待つしかないって感じだった。

それで、あたしは、傷口のガーゼはそのままにして、とにかく、ものすごい色になってパンパンに腫れ上がってる足にシップを貼ることにしたんだけど、ハッと思いついて、その前に、この化け物みたいな足をケータイのカメラで写しとくことにした。で、写真を撮ってから、3枚のシップで足をオニギリみたい包んで、ホータイで巻き直した。ホータイは濡れてたけど、大したことなかったし、また立ち上がって新しいホータイを取りに行くほどのパワーは残ってなかった。

‥‥そんなワケで、ここまでやったら、もうあたしはクタクタで、左腕や左ヒザのにホータイを巻いたり、他の場所にシップを貼ったりすることもできなくて、そのままベッドに横になった。髪もタオルを巻いてるままで、まだ乾かしてなかったけど、もう動けないからどうしようもない。それで、あたしは、知らないうちに眠っちゃったみたいで、ハッと目が覚めたら、周りは真っ暗だった。お風呂に入ったのがお昼くらいだったから、ずいぶん長いこと寝てたみたいだ。ヒザを固定するガンダムみたいなのをつけないで寝たから、ヒザがヤタラと痛いし、腕にホータイを巻かなかったから、お気に入りのマクラカバーに擦ったみたいな血の跡がついてるし、髪を乾かさないで寝たから、実験に失敗した博士みたいに爆発してるし、ああ、もうやだぁ~~~~!‥‥なんて叫びたくなっちゃう感じの今日この頃なのだ(笑)


※何人かの人のメールに、「何かお見舞いを送りたいのですが、白夜書房宛てで届きますか?」と書かれてたので、1人1人に返信できないためここでお答えしますが、白夜書房の「きっこの日記 担当者」宛てで届きます。でも、皆さんの温かい励ましのメールだけで、十分すぎるほど元気をいただいていますので、それ以上のお気づかいはなさらないでくださいね。


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2007.05.03

山田五郎だけ敬称略(笑)

あいかわらず、オン・ザ・ベッドのあたしは、アオムケを基本としてるし、右手だけしか使えないから、本を読むのも大変だ。軽い文庫本でも、アオムケで右手だけで持って読んでると、10ページくらいで腕が疲れて来る。それで、ほとんど目をつぶってラジオを聴いてたんだけど、それも飽きて来たので、テレビを観ようと思った。だけど、ベッドからリビングのテレビを観るためには、大幅に体勢を変えないとダメだし、お風呂用の14インチのテレビをベッドのとこまで運んで来るなんて不可能だし、パソコンも、パソコンデスクにあるデスクトップはテレビが観られるけど、ベッドの脇に持って来てるノート、つまり、今、この日記を打ってるほうのパソコンは、テレビは観られない。

テレビを観たいと思ったら、いつもならホイホイってリビングに行って、ソファーに寝転んでリモコンをピッとすれば、アッと言う間に観られるのに、今は、そんなこともできない。それで、あたしは、あらためて、体が動かないことの不便さを感じつつも、ノートパソコンでもパソコンテレビは観られるので、GyaO を観ることにした。で、GyaO の映画のコンテンツを見てみたら、「かにゴールキーパー」って映画があった。きっと、「いかレスラー」とかのシリーズなんだと思うけど、バカバカしくて面白そうだったから、観てみることにした。

そしたら、これが、思った通りのバカバカしさで、全身打撲で動けない状態で観るには、ちょうどいいレベルの映画だった。それで、何よりも嬉しかったのが、主人公の男の子のお母さん役が、清水ミチコさんだったことだ。まんま、実写版「ちびまる子ちゃん」のお母さん役とおんなじキャラで、ストーリーに合わせた薄い演技が楽しかった今日この頃、皆さん、かに‥‥じゃなくて、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、普通の状態なら絶対に観るワケない映画、「かにゴールキーパー」を観たんだけど、休み休み観たとは言え、ずっと横向きの画面で観てたから、首と目が疲れちゃった。それで、天井を見つめながら、「天井にテレビの画面があったらいいのにな~」って思った瞬間、ハッと気づいた。あたしのケータイには、テレビがついてたのだ!

ただ、ケータイだから画面が小さいのと、室内だから電波状況が悪くて、場所によって良く映らないチャンネルがある。それから、10分くらい観てると、ケータイが熱くなって来て、自動的に切れる。あたしは、説明書を読んでないから、良く分かんないんだけど、たぶん、「これ以上、連続して観てると、加熱しすぎて危険ですよ」ってことで、ナントカ装置が働いて、自動的に切れるんだと思う。だから、一度切れたら、しばらく置いといて、ケータイの温度が冷めてから観るようにしてる。

それで、とりあえず、あたしは、ケータイのテレビをつけてみたんだけど、どのチャンネルもイマイチ映りが悪くて、一番キレイに映ったのが、日本テレビだった。で、これは、4月30日の夜の8時か9時ころの話なんだけど、何かの特番で、所ジョージとさんまとたけしがMCのバラエティーをやってた。とにかく、他のチャンネルは映りが悪かったから、あたしにチャンネルを選ぶ権利はなくて、その番組ょをそのままボーッと観てたら、山田五郎が、何年か前の懐かしい流行語について説明してて、清水ミチコさんがピアノの弾き語りで「千の風がナントカ」って歌を歌い出した。

ここで、所ジョージもさんまもたけしも山田五郎もみんな呼び捨てなのに、なんで、清水ミチコだけ「さん」をつけて書いてるんだろう?って思った人もいると思うけど、それは、所ジョージもさんまもたけしも山田五郎も「きっこの日記」なんか読んでるワケはないけど、清水ミチコさんは、なんとなく、時々、「きっこの日記」を読んでそうな気がしたからだ。これは、何の根拠もなくて、単なるあたしのカンなんだけど、これがまた不思議なことに良く当たるもんだから、念のための措置ってワケだ(笑)

で、山田五郎の説明を受けて、ピアノを弾いて歌い出した清水ミチコさんを見て、あたしは、あることを思い出した。それは、今の「テレビブロス」だ。あたしは、「テレビブロス」を買うと、いつも一番に清水ミチコさんの「私のテレビ日記」を読むんだけど、今の「テレビブロス」の「私のテレビ日記」には、山田五郎とのことが書かれてたのだ。それで、文中におかしな点があったから、すごく気になってて、だから、ヨケイに覚えてた。

それは、清水ミチコさんが、山田五郎から、「飛騨高山は遺跡がたくさん発掘されてる」って話を聞いて驚いたって話で、あたしは、「飛騨高山には縄文時代の遺跡がたくさんある」って話は知ってたから、ここまでは、「ふんふん」なんて感じで読んでた。でも、その先を読むと、驚いた清水ミチコさんが、どんな物が出て来るのか聞いたら、山田五郎は、「貝とか魚の骨とか」って答えて、清水ミチコさんは、遥か昔にはニポンの真ん中の山までが海だったってことに驚き、それに対して、山田五郎は、「何億年も前はみんな海だった」って言う‥‥って話だった。それで、あたしは、「そんなら、遺跡じゃなくて化石じゃん!」って思ったってワケだ。

「遺跡」ってのは、昔の人間が作った建造物のことで、飛騨高山にあるたくさんの遺跡ってのは、縄文時代から古墳時代にかけてのものだ。だから、何億年なんて話じゃなくて、1万年前から8000年前くらいのものだ。そして、数々の土器や石器や装飾品、猟具や民具などの出土品から推察されるのは、当時のこの地域の人たちは、ドングリやクルミなどの木の実や、イノシシやシカなどの動物を食べてたってことだ。だから、貝や魚の骨の出土を「貝塚」だと仮定すれば、それも「遺跡」って呼べるけど、この地域は山奥で、貝塚はアリエナイザーだし、食べてた物とも合致しない。つまり、飛騨高山の山から、ホントに貝や魚の骨が発掘されたのなら、それはホントに何億年も前のものってことで、その点は合ってるけど、それなら、「遺跡」じゃなくて「化石」ってワケだ。

ただ、「私のテレビ日記」では、清水ミチコさんが山田五郎から聞いた話として書いてるワケだから、山田五郎が言い間違えのか、山田五郎はちゃんと「化石」って言ったのに、それを清水ミチコさんが「遺跡」ってカン違いして書いたのかは分かんない。ホントは、「山田五郎は舌が短いから、本人は化石って言ったつもりでも、清水ミチコさんには遺跡って聞こえた」ってのも加えようと思ってたんだけど、何かの間違えで山田五郎も読んでたマズイと思って、それは書くのをやめにした‥‥って、やっぱ書いちゃったけど(笑)

で、ホントは、ここまでの話はどうでも良くて、あたしが言いたかったことは、清水ミチコさんの「私のテレビ日記」に、「先日、山田五郎さんが~」って書き出しで、この話が書かれてたってことだ。つまり、あたしは、日本テレビの特番に、清水ミチコさんと山田五郎が一緒に出てるのを観て、この飛騨高山の話をしたのが、この番組の収録の時だったんだろうなって思ったってことだ。通常の特番の収録日から放送日までの日数と、テレビブロスの原稿のシメキリから発売日までの日数を考えると、ピタリと一致するからだ。たとえば、所ジョージが、おんなじ話を清水ミチコさんにしたんだとしたら、清水ミチコさんがレギュラーのテレビ東京の「所さんのそこんトコロ」の収録でって可能性もあるから、どっちの番組なんだか決めらんないけど、山田五郎との組み合わせだと、この特番しか考えらんない。

‥‥そんなワケで、なんでこんなくだらないことをダラダラと書いて来たのかって言えば、そりゃあ、当然、ずっとベッドに寝てるから、どうでもいいことばっか考えちゃうからだ。だけど、ここまで書いて来て、今さらだけど、山田五郎にも「さん」をつけといたほうがいいような気もして来た。だって、清水ミチコも山田五郎も呼び捨てなら、なんとも思わないんだけど、カタッポだけ「さん」をつけてると、なんか、もう一方に対して、申し訳ない気持ちになって来たからだ。でも、悲しいことに、右手だけで必死にキーボードを打ってる今の状態だと、「さん」をコピーして、すべての「山田五郎」のあとにペーストするのも大変な労力なので、ここはひとつ、「山田五郎だけ敬称略」ってことでカンベンして欲しいと思う今日この頃なのだ(笑)


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2007.05.02

3つのサイトをご紹介♪

◆アベシンゾーが、手下の記者を利用して行なった厚顔無恥なヤラセ疑惑について知りたい人は、こちらのサイトをご覧ください。
(記事の内容に賛同したら、ランキングのクリックにも協力してあげてくださいね)

「カマヤンの虚業日記」
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20070501


◆アベシンゾーが、今国会で強行採決しようとしている戦争のための大バカ法案の一覧を知りたい人は、こちらのサイトをご覧ください。

「反戦な家づくり」
http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-338.html


◆東京都と宮崎県の知事を交換して欲しいと思う東京都民の皆さんは、こちらのサイトをご覧ください。

「悪徳政治家、石原慎太郎の監視小屋」
http://www.geocities.jp/social792/isihara/isihara_kansi.html


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新宿の税金ドロボー

Totsuka1
またまたまたまたまたまたまたまた‥‥って、何回、「またまた」って書けばいいのか分かんないほど、不祥事に次ぐ不祥事を炸裂させ続けてるニポンの警察だけど、今度は、警視庁の戸塚署の警備課長、「佐藤勝冶(かつじ)」(56)が、電車の中でチカンをして、現行犯逮捕されてたことが分かった。この事件が起こったのは、4月26日の午後9時半ころ、JR山手線の池袋駅で、この恥も外聞もない人間のクズ、佐藤勝冶は、電車を降りようとした30代の女性の下半身に触るという卑劣極まりない犯罪を犯したのだ。そして、この女性の通報により、駆けつけた池袋署の警察官に、迷惑防止条例違反の現行犯で逮捕されたんだけど、翌日には釈放された。

で、何よりも呆れ返るのが、この変態オヤジ、佐藤勝冶が、「警視」の階級だったってことだ。「警視」ってのは、警視総監、警視監、警視長、警視正に次ぐ5番目の階級で、この下が警部になる。そして、警部から警視に昇進できるのは、その上の警視正への出世を約束された一部の者だけなのだ。つまり、この税金ドロボー、佐藤勝冶は、今は「警視」だけど、最低でも2年以内には、その上の「警視正」になるってワケだ。これが、どういうことなのかって言うと、簡単に言えば、どこかの警察署の「署長」になるってことだ。そして、「警視」までは地方公務員だけど、「警視正」より上の階級は国家公務員になるワケで、さまざまな待遇が違って来るし、一般のサラリーマンには考えらんないような年俸や退職金が約束されてる。「警視正」のままで辞めたって、最低でも5000万円近い退職金が約束されてるし、多くの場合は、退職金の額をアップさせるために、退職するちょっと前に、何の理由もなく、階級を上げるのが通例になってるのだ。

もちろん、それらは、すべて、あたしたちから巻き上げた税金だから、この最低最悪の変質者、佐藤勝冶の薄汚い手で下半身を触られた被害女性の払った税金も、コイツのお給料や退職金の一部になるってワケだ。だから、あたしは、公務員による性犯罪の被害に遭った全国の女性に成り代わり、声を大にして言いたい。警視庁は、今すぐに、佐藤勝冶をクビにしろ! クビにしないのなら、階級を3階級落として、警ら係からやり直しさせろ!‥‥なんて叫んでみた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、もしも歩けるんなら、高田馬場駅から歩いてすぐのとこにある戸塚署に行って、2階の警備課に行って、警備課長である佐藤勝冶に、直接、「この恥知らず! 今すぐ辞めろ!」って怒鳴りつけてやりたいほどムカついてる。だけど、残念ながら、オン・ザ・ベッドのあたしは、こうして右手だけで、ちょっとずつ文字を打ち込むことしかできない。だから、あたしの思いは、戸塚署の所轄地域に住んでる良識ある新宿区民の皆さんに託すとして、とにかく、あたしは、公務員による性犯罪は厳罰に処すべきだと思ってる。そして、公務員の中でも、市民の安全を守るべき立場の警察官による犯罪の場合は、ナオサラだ。

それも、この佐藤勝冶の場合は、警備課長、つまり、災害などから地域住民の安全を守るための部署のトップなのに、それが、こともあろうに、自分よりも弱く、抵抗できない女性に対して、公衆の面前で卑劣極まりないチカン行為をするとは、普通の感覚なら、最低でもクビが妥当だろう。何しろ、この厚顔無恥な大バカは、池袋署の取り調べに対して、「酒を飲んでて気が大きくなって触ってしまった」なんてイイワケしてるんだから、反省の色なんて無色透明だ。

あたしは、おんなじ犯罪でも、立場によって罰則を変えるべきだと思ってる。たとえば、普通のサラリーマンが幼い少女に性的なイタズラをした場合と、小学校の教師がおんなじ犯罪を犯した場合なら、小学校の教師のほうを重くするべきだと思ってる。これとおんなじで、電車内のチカンでも、普通のサラリーマンがやった場合と、警察官がやった場合とでは、絶対に罪の重さが違うと思う。これは、もちろん、サラリーマンの罪を軽くするってことじゃなくて、警察官の場合に、通常の倍以上の罰を与えるってことだ。

だって、国民の安全を守るための警察官が、卑劣な犯罪を犯すなんて、絶対にあっちゃいけないことだし、何よりも、こんな佐藤勝冶みたいな一部の異常者のセイで、肩身の狭い思いをしなくちゃなんない数多くのマトモな警察官たちがかわいそうだ。自殺しようと踏み切り内に入った女性を助けるために、自らの命を犠牲にした警察官もいるのに、こんな変態オヤジが平然と警視正になり、どこかの警察署の署長になり、莫大な年俸や退職金をもらうなんで、絶対に許されないことだと思う。

多くの警察官が、あたしたちの安全を守るために、日夜、命懸けで職務にあたってくれてるのに、ホンのひと握りの恥知らずのセイで、警察官全員がだらしないように思われる。これは、ブッシュ1人のセイで、アメリカ人全員がバカ扱いされたり、アベシンゾー1人のセイで、ニポン人全員が世界中から笑い者にされたりしてんのとおんなじで、ホントに迷惑な話だと思う。だから、あたしは、万引きでも、チカンでも、スピード違反でも、たとえどんな微罪でも、警察官が犯罪を犯したら、その場でクビにすべきだと思う。逆に言えば、それくらいの覚悟を持った人間だけが、警察官になって欲しいと思う。

‥‥そんなワケで、あたしは、ここまでキツイことを書いて来たけど、警察官だって人間なんだから、警察官の犯罪をゼロにすることは不可能だと思ってる。ただ、あたしが何よりも言いたいのは、警察官が犯罪を犯した場合に、厳罰に処すどころか、署をあげてインペイしようとしたり、仲間内でかばいあったりする風潮が許せないのだ。今回の戸塚署の佐藤勝冶のチカン事件だって、公表されたのは事件から5日も経ってからだ。そして、ほとんどの新聞は、「警視庁戸塚署の警備課長(56)」って書いただけで、「佐藤勝冶」って名前は公表しなかった。だから、あたしが、佐藤勝冶、佐藤勝冶、佐藤勝冶、佐藤勝冶、佐藤勝冶って、何度も何度も書いてるワケだけど、仮にも、地域の安全を守るべき警備課長が、こんな卑劣な犯罪を犯したんだから、名前どころか、顔写真も公開すべきだと思う今日この頃なのだ。


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2007.05.01

ずっと寝てて思ったこと

Dora3
昨日の「落ちる女」で説明したけど、あたしは今、ユー・ザ・ロック‥‥じゃなくて、オン・ザ・ロック‥‥じゃなくて、オン・ザ・べッドなので、4月28日以降の日記は、あとから書いてる。だから、日記の日付と現実とにリトル時差があるんだけど、今日の日記も、時差がある。この日記は4月30日の日付だけど、書いてるのは5月1日だ。で、昨日、つまり、4月30日、あたしは、ほとんどベッドに寝てたんだけど、全身が痛いって言っても、右足以外は打撲だから、何とかガマンできる痛さだった。だけど、じん帯が損傷して固定してる右足だけは、ちょっとでも動かすと激痛が走るから、ずっと真っ直ぐに伸ばしたまんまだった。

それで、ヒザも足首も固定してるから、ヒザやツマサキが上を向くように足を伸ばしてるしかないワケで、当然、体はアオムケになる。だけど、ずっとその形で寝てると、お尻や背中が痛くなって来る。あたしは、ふだん寝る時でも、ほとんど右向きか左向きで寝るので、アオムケは苦手なのだ。それで、何とか右を向こうとしても、固定してる右足を右向きにすると、言葉で表現できないほどの痛さで、絶対にムリだった。そして、左向きなら、右足は痛くなかったんだけど、今度は、打撲してる左の肩やヒジが体の下になるから、これがつらい。それで、ベッドの上で、うんうん唸りながら、長い時間を掛けて、ちょっとずつ、ちょっとずつ、体の向きを変えてみたんだげど、結局、右向きも左向きもダメで、モトのアオムケに戻るしかなかった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、しばらくの間、右だ左だと体を動かしてたから、アオムケに戻ってからも、30分くらいは、お尻や背中は痛くならなかった。だけど、またおんなじように痛くなって来るから、右向きも左向きもダメだってことは分かってるんだけど、アオムケのつらさに耐えられなくなって、右足に激痛の走る右向きは避けて、何とかガマンできる左向きにチャレンジしてみた。

「チャレンジしてみた」なんて、言葉で言うのは簡単だけど、ちょっとでも動かすと痛い右足の下に、何とか動かせるほうの左足を入れて、その左足で右足を浮かすようにして、少しずつ角度を変える。左足も痛いけど、右足の痛さよりはぜんぜんマシだし、上半身を起こして腕を使うつらさと比べたら、この方式のほうが遥かにダメージが少ない。で、この方式で、長い時間を掛けて右足の向きを左向き、つまり、ウチマタにするんだけど、体がアオムケなのに右足だけがウチマタだと、モモから足首までぜんぶに激痛が走るから、この作業に合わせて、体のほうも少しずつ左向きにしなくちゃなんない。

だけど、体を左向きにするためには、打撲してる左肩や左ヒジで上半身を支えなくちゃなんないから、このこの作業中、ずっと左肩と左ヒジに負担が掛かってて、たまらなく痛い。だから、右足的には、できるだけちょっとずつ、できるだけ時間を掛けて向きを変えることが重用なのに、左肩と左ヒジ的には、できるだけトットと、できるだけ時間を掛けずに作業を終わらせたいと思っちゃうワケだ。つまり、上半身と下半身とで葛藤が起こっちゃうワケで、その両方をツカサドッてるあたしの脳みそは、右足の痛さと左肩や左ヒジの痛さのバランスを考えつつ、一番ダメージの少ない作業を続けてたつもりなんだけど、あとちょっとのとこまで来た時に、右足を支えてた左足のパワーが限界になっちゃって、フッと力が抜けちゃった。そして、ホンの2~3cmなんだと思うけど、右足がパタンって落ちて、その瞬間に、「ギャオ~!」って叫んじゃうくらいの激痛が走り、その激痛が治まったころに、今度は、左肩と左ヒジの鈍い痛みがジンジンと広がって来る。

結局、右足と、左肩や左ヒジのことばっか考えてて、右足を持ち上げてた左足のことまで計算してなかったことが原因なんだけど、右手で三拍子、左手で四拍子を同時にできるあたしでも、これほど難しい全身コントロールはムリだった。こんなこっちゃ、いつまで経ってもエヴァンゲリオンには乗せてもらえないぞ!‥‥なんてことを思ってる余裕もなく、こんなに苦労して体の向きを変えたのに、5分もすると、左肩と左ヒジの痛みが限界になって来るので、また、おんなじ苦労をして、モトのアオムケに戻んなくちゃなんない。そして、こんなことを1時間に1回ずつくらいやってるから、あたしは、ベッドに寝てるだけなのに、ものすごく疲れた。

‥‥そんなワケで、エヴァンゲリオンどころか、自分の体もマトモに操縦できないあたしは、この経験から、2つのことを知った。まず、障害があって自分の体を自由に動かすことのできない人たちが、どれほど苦労してるかってこと。そして、寝たきりで自力で寝返りも打てない人たちが、どれほどつらい思いをしてるかってこと。「知った」なんて言うと偉そうで申し訳ないけど、今までは、頭の中でしか分かってなかったことが、ホンのちょっとでも実感することができた。

特に、寝返りが打てないつらさ、おんなじ形で寝かされ続けてる苦痛は、これほどのものだとは思わなかった。あたしは、今までに何度か、介護士さんが寝たきりの患者さんの体の向きを変えてあげてる映像を見たことがあったけど、そんなに深くは考えずに見てた。ハッキリ言うと、介護をする上では、もっと重要なことがたくさんあって、体の向きを変えることなんて、ちょっとしたサービスくらいにしか思ってなかった。だけど、実際に、自分が、寝返りできないことによって起こるお尻や背中の痛さを味わい、そのつらさを知ったら、これがどれほど重用な介護の1つなのかってことが分かった。

だから、寝たきりで、自分で寝返りの打てない患者さんに対しては、夜になって消灯したら、朝までホッタラカシにしててもいいんじゃなくて、最低でも、1時間に1回は、体の向きを変えてあげないと、その人は、とってもつらい思いをすることになるんだって分かった。そして、今、この瞬間にも、一党独裁のゴーマン政府が、次々と強行採決して来た弱者切り捨て法案によって、寝返りの打てない苦しみに耐え続けてる人たちが数え切れないほどいるんだと思うと、ホントにかわいそうだと思った。あたしの体が動くなら、1人1人のお家を回って、1人1人の体の向きを変えて回ってあげたいって思った。

オトトイの日記の続きみたくなっちゃうけど、あたしは、これほど障害者やお年寄り、病人を迫害してる国が、なんで「先進国」と呼ばれてるんだか理解できない。社会保障や福祉の予算が45%もあるスウェーデンやデンマークと比べるのはムリがあるとしても、あの戦争大国のアメリカでさえ、国家予算の30%を社会保障や福祉に充ててるってのに、このニポンは、たったの20%だ。それも、ホントに介護を必要としてる障害者や、ホントにリハビリを必要としてるお年寄りたちを切り捨て、十分な医療が受けられるのは一部のお金持ちだけだ。病気に対する医療だけじゃなく、産科医の不足から、子供を産みたくても産むことのできない女性だって数え切れないほどいるのに、これでも「先進国」だって言うんなら、世界中の国はぜんぶ先進国だよ。

‥‥そんなワケで、数々の弱者切り捨て法案を強行採決して来た売国党の党首、アベシンゾーは、バカブッシュと並んで、「ジョージ」「シンゾー」と呼び合って、全世界を爆笑の渦に巻き込む学芸会を披露してくれた。サスガ、学歴詐称のインチキ留学で培ったワンダホーな英語の発音だけあって、まるで、誰かが書いてくれたカタカナの原稿を棒読みしてるようだった。あいかわらず、ヘリウムガスを吸ったみたいな声で、英語もニポン語と同様に舌足らずで、何を言ってんだか意味不明だし、場所がアメリカだったからか、あたしには、セサミストリートのバートに見えちゃった(笑)

で、ホワイトハウスを取り囲むデモ隊や、ボロクソにバッシングする現地の新聞や雑誌の嵐の中に到着した腰抜け男は、「米国が私を大歓迎してくれた」と有頂天になり、「地球温暖化を止めるためクリーンエネルギーである原子力の開発を今後も推進する」ってノタマッた。この瞬間、あたしは、「こいつって本物のバカだ」って確信した。

そして、アメリカのバカとニポンのバカによる爆笑セサミストリート劇場が終わり、アベシンゾーは、経団連のトイレット博士を始めとしたチーム・アベのゆかいな仲間たちを180人も引き連れて、中東に大名行列をしに行っちゃった。そして、あたしが、何よりも呆れ返ったのは、この大バカ大名行列が、29日にアラブ首長国連邦を訪問した時のことだ。アベシンゾーは、インド洋に待機させといた海上自衛隊の補給艦「はまな」に乗り込み、ズラッと並んだ自衛官たちに向かって、開口一番、こうノタマッたのだ。


「我が国の最高司令官である私は~」


ちょっと前に、国会で、「私は、今、権力の頂点にいる!」ってノタマッて、全国民の口をポカーンってさせちゃったオボッチャマ君だけど、今度は、「最高司令官」と来たもんだ。補給艦の甲板にズラッと整列した自衛官たちを前にして、自らを「最高司令官」と呼んでハバカラナイこの大バカは、良くてデスラー総統、悪くてヒトラー総統にしか見えなかった。

‥‥そんなワケで、ダッフンした話をモトに戻すけど、このニポンを代表する大バカが、アメリカを代表する大バカと茶番劇を繰り広げて下地を作ったとこに、30日、久間防衛大臣がサクッと訪米した。これは、もちろん、殺人兵器を全世界に売りつけることで国を維持してる世界一の軍需産業大国のアメリカが、日米安保条約をタテにして、ニポンに高額な殺人兵器を大量に売りつけるための商談だ。そして、今回は、1機250億円もする不必要なステルス戦闘機を何十機もマトメ買いさせられるための商談てワケで、このタヌキ親父1人の判断で、何兆円もの税金が不必要な殺人兵器のためにドブに捨てられるのだ。これだけのお金を福祉のために使えば、いったい、どれだけの人たちが救われるだろうか? 今、苦しんでいる数え切れないほどの国民を見捨ててまで、武器を買うことがそんなに大切なことなんだろうか? 障害者やお年寄り、病人たちを切り捨てて、人殺しのために何兆円も使う国が,果たして「先進国」と呼べるのだろうか?‥‥なんて、次々と弱者を切り捨てて、一直線に戦争のできる「美しい国」へと向かうアベシンゾー丸の辿り着く先は、たった1人の異常者のために殺された死体の山だと思う今日この頃なのだ。


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