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2007.05.04

バスルームより絶叫をこめて

V3093
え~、ようやく、昨日までに届いてたぶんのすべてのメールに目を通すことができたので、まずは、お見舞いのメールをくださった皆さんに、お礼を言いたいと思います。日記の上では、できるだけいつもの調子を出そうとがんばってるんだけど、動けないつらさと、なかなか治まらない痛さと、いろんな心配事とで、あたしにしては珍しいくらい凹んでるから、皆さんからのお見舞いや励ましのメールが、何よりの元気玉です。それで、お名前だけでもと思ったんだけど、とても全員のお名前は書けないので、マクラの部分で書ききれるだけ、書かせていただきます。


恵子さん、cicoさん、隆一さん、パパ次郎さん、容子さん、にいやまくんさん、nishidaさん、さち子さん、正一さん、ロジャーさん、Toshiさん、洋嗣さん、ハルクララさん、麻美さん、政宗さん、KKさん、けいこさん、典子さん、宏さん、YUKKOさん、mayumiさん、風太郎さん、まるおさん、ホワイトさん、Rawanさん、toyokoさん、紘史さん、白味噌さん、卓さん、隊長さん、努さん、わかをさん、roiさん、利行さん、さいさいさん、昭一さん、どらみさん、真さん、太田総理さん、ひめちゃんさん、子育て親父さん、cafevoiceさん、勝一さん、宏之さん、あけみですさん、和長さん、麦茶さん、島さん、アスカラングレーさん、tomotomoさん、仏の金さんさん、mikaさん、隆夫さん、小野尾さん、飛さん、直樹さん、ますらおさん、孝之さん、宗大さん、クリリンさん、森田さん、田舎の旦那さん、みき子さん、周平さん、カールさん、アキさん、和子さん、こころさん、征夫さん、里美さん、ありんこさん、晴子さん、信人さん、nakkyさん、カズコさん、順子さん、こーじさん、マナさん、念仏さん、kenkenさん、有吉さん、inomataさん、ゆうこさん、てつさん、かおりさん、ヒロコさん、藤彦さん、克己さん、Isaisaさん、猫まねきさん、りんごさん、そして、ここに書けなかったたくさの皆さん、ホントにありがとうございました♪


‥‥そんなワケで、あたしは、順調に‥‥って言いたいとこだけど、ホントのとこは、何とも言えない状態だ。今回は、あまりにもダメージが大きいのと、あまりにもあちこちが痛いので、昨日よりも今日のほうが良くなってんだか悪くなってんだか自分じゃ分かんない。とにかく、最初の3日は、ケガした日よりも次の日のほうが痛さが増して、その次の日には痛い場所が増えてって感じで、どんどん酷くなって、その後、少しだけラクになって、今は、ケガした当日とおんなじくらいの状態が続いてる。

だけど、だんだんに慣れて来たので、今は、カタッポの松葉杖を使って、最小限の痛みで、おトイレに行くことができるようになった。それから、朝、ご飯を炊いて、小型のゴマ塩のオニギリとユカリのオニギリを4個ずつ作って、1個ずつラップで包んで、お水のペットボトルと一緒にベッドに横に置いといて、1日ぶんの食料にするってワザも身につけた。イスに座っての作業でも、ご飯を炊いたりオニギリを作ったりするのは大変だけど、それでも、夜までのぶんを作っておくと、あとはずっとベッドに寝てられるから、すごく気がラクだ。

あとは、ケガをする前に、タマタマ買い置きしておいた、5本で200円のマルハの魚肉ソーセージがあったので、貴重なタンパク源として、昨日から、1日に1本ずつ食べてる。ただ、これは、「骨折ならカルシウムだけど、じん帯の場合はタンパク質かな?」っていう、あたしのアバウトな作戦なので、効果があるのかは分かんない。じん帯って、ナニゲに繊維っぽいから、もしも繊維質のものを食べたほうがいいんなら、とてもお野菜なんて買いに行ったり、お料理したりできるような状況じゃないから、ちょっとムリだ。

だけど、深夜のテレビの通販番組で、ヘキエキとするくらい繰り返し繰り返し放送してる、スキーヤーの三浦ナントカのおじいさんが出て来るやつ。あれで、ゴマから抽出した成分、「セサミン」の健康サプリメントの宣伝をしてて、ゴマさえ食べてれば恐いものなし!ってほどジャロってる。ちなみに、「ジャロってる」ってのは、「JARO」に通報したくなるほど大ゲサに宣伝してるってことなんだけど、そればっか見てるうちに、だんだん洗脳されて来たみたいで、なんだか、ゴマ塩のオニギリを食べてれば、スキップでエベレストに登れそうな気持ちになって来た。だから、リトル安心してる。

で、ヘキエキとしてんのに、何であたしがこの通販番組を見ちゃうのかって言うと、チャンネルを日本テレビに替えると、霊感サギ商法としか思えない「ボージョボー人形」なんかを現地の2倍以上の値段で売ってるし、TBSに替えると、三流週刊誌の広告に載ってるような、ウサン臭い「ダイエット食品」や「脱毛器具」を平然と売ってるし、テレビ朝日に替えると、ダチョウ倶楽部のお荷物、寺門ジモンが、どんな商品であろうと、初めてテレビに出たシロートみたいな落ち着きのなさで、カミカミになりながら1人でバタバタしてるし、こうなって来ると、NHKに替えて、昭和の歌謡曲をBGMにした昭和の映像を観るか、テレビ東京に替えて、三浦ナントカのおじいさんがゴマの素晴らしさについて語ってるのを見るしかないってワケだ。だから、あたしとしては、NHKの教育テレビが終わっちゃった深夜の3時以降は、ほとんど選択肢がないワケで、こうなって来ると、好きなテレビ局だってことと、「セサミン」は「ビックル」とおんなじサントリーの商品だってことで、テレビ東京の通販番組を見ることになる。

‥‥そんなワケで、あたしは、もちろん、毎晩毎晩、徹夜して、「セサミン」を見てたワケじゃないけど、徹夜でパソコンで作業してる時に、さみしさを紛らわすためにテレビをつけると、必ずと言っていいほどやってるから、知らず知らずのうちに、洗脳されちゃったのかもしんない。で、いくらゴマ塩のオニギリを食べてるからって、ケガをしてから3日もお風呂に入ってなかったあたしは、どうしても体を洗いたくなった。せめて、髪だけでも洗いたくなった。それで、これは、ケガをして4日目、オトトイのことなんだけど、死ぬ気でお風呂に入ることにした。

お風呂って言っても、バスタブに入ることなんて不可能だから、シャワーで体と髪を洗うだけだけど、それでも、今のあたしにとっては、レベル10の丸ゴシでシャンネに戦いを挑むナミダみたいなもんで、ムチャな大冒険なのだ。それで、あたしは、ベッドの上で着てるものを脱いで、カタッポの松葉杖を使って立ち上がったんだけど、立ち上がってからしばらくが、悶絶するくらい痛くなる。ベッドに寝てる状態だと、足全体に広がってる内出血が、立ち上がると、ぜんぶ下のほうに流れるみたいで、ホータイがきつく感じるほど足首や足の甲がパンパンになって、ものすごく痛い。それで、おトイレに行く時も、何をする時も、立ち上がるとこの状態になるから、痛みがおさまるまで、5分から10分くらい、そのままの体勢で耐え続けてる。

それで、やっと足の痛みも薄らいで、何とか動けるようになったから、ちょっとずつ、ちょっとずつ進んで、まずはキッチンに向かった。そして、キッチンのイスに座って、ヒザを固定してるガンダムみたいなのを外して、すごく痛かったけどヒザを曲げて、一番大きなコンビニ袋に右足を入れて、上のとこを輪ゴムでとめた。あとは、左腕のホータイと左ヒザのガーゼをはがして、体のあちこちに貼ってあるシップもはがして、これで、入浴準備OKだ。腕やヒザの傷は、もうカサブタっぽくなり始めてたから、お湯が掛かってもいいことにした‥‥って言うか、ベッドからここまでで、すでに1時間くらい掛かってて、もう、パワーの半分近くを消費してるから、これ以上、準備にパワーを使っちゃうと、お風呂に入れなくなっちゃう。

‥‥そんなワケで、バスルームの小さなイスは、位置が低すぎて、ちょっと座れそうになかったので、バスタブのフチに腰掛けるみたいな感じで、シャワーを使った。だけど、その体勢も、中途半端に両足に負担が掛かって、右足は激痛だし、左足も痛いし、他もあちこち痛くて、拷問みたいだった。特に、髪を洗い始めたら、ヨケイに変な体勢にするしかなくて、あまりの痛さに、あたしは、「うっ!」とか「おおっ!」とか「あべし!」とか「ひでぶ!」とか叫びながら、やっとのことで、「あたたたたたぁ~!」と髪を洗うことができた。

体のほうは、満足に全身を洗うことはできなかったけど、それでも、3日ぶりのシャワーでサッパリできたから、あとは、とにかく、体を拭いて、新しい下着で気持ち良く‥‥なんて思ってたら、どうも右足が変な感じがする。それで、見てみたら、ナナナナナント!‥‥来週へ続く‥‥ってワケには行かないから、この先もちゃんと書くけど、コンビニ袋の下のほうに小さい穴がいくつか開いてて、足のホータイの下半分がビショビショになってた!

それで、あたしは、ベッドまで戻ってから、ホータイをとってみた。足がどんな感じになってるか心配だったし‥‥。そしたら、これが、思いっきり「見なきゃ良かった‥‥」ってヤツで、あまりに変わり果てた自分の足を見て、あたしは、気持ち悪くて貧血みたいになっちゃった。だって、足首からツマサキの指のつけ根まで、クルブシも土踏まずもすべてが2倍以上に腫れ上がってて、サツマイモの皮みたいなムラサキ色と真っ黒のマダラになってて、化け物の足みたいになってたからだ。

その上、クルブシからスネにかけて、15cm×10cmくらい皮がむけて出血してたとこの傷口の様子を見てみようと思ったら、一番上のガーゼだけは取れたんだけど、真ん中のガーゼと、その下のアミみたいなヤツが、血の乾いた色になってて、傷口に貼りついたまま乾ききってて、ぜんぜん剥がれない。ハシッコをちょっとだけ剥がしてみようとしたんだけど、あたしはヒビリマクリで、痛いし恐いしぜんぜんダメだった。もしも、このガーゼを剥がすんなら、全身麻酔をしてから手術で剥がしてもらうかないし、じゃなかったら、このまま、このガーゼが皮膚の一部になるのを待つしかないって感じだった。

それで、あたしは、傷口のガーゼはそのままにして、とにかく、ものすごい色になってパンパンに腫れ上がってる足にシップを貼ることにしたんだけど、ハッと思いついて、その前に、この化け物みたいな足をケータイのカメラで写しとくことにした。で、写真を撮ってから、3枚のシップで足をオニギリみたい包んで、ホータイで巻き直した。ホータイは濡れてたけど、大したことなかったし、また立ち上がって新しいホータイを取りに行くほどのパワーは残ってなかった。

‥‥そんなワケで、ここまでやったら、もうあたしはクタクタで、左腕や左ヒザのにホータイを巻いたり、他の場所にシップを貼ったりすることもできなくて、そのままベッドに横になった。髪もタオルを巻いてるままで、まだ乾かしてなかったけど、もう動けないからどうしようもない。それで、あたしは、知らないうちに眠っちゃったみたいで、ハッと目が覚めたら、周りは真っ暗だった。お風呂に入ったのがお昼くらいだったから、ずいぶん長いこと寝てたみたいだ。ヒザを固定するガンダムみたいなのをつけないで寝たから、ヒザがヤタラと痛いし、腕にホータイを巻かなかったから、お気に入りのマクラカバーに擦ったみたいな血の跡がついてるし、髪を乾かさないで寝たから、実験に失敗した博士みたいに爆発してるし、ああ、もうやだぁ~~~~!‥‥なんて叫びたくなっちゃう感じの今日この頃なのだ(笑)


※何人かの人のメールに、「何かお見舞いを送りたいのですが、白夜書房宛てで届きますか?」と書かれてたので、1人1人に返信できないためここでお答えしますが、白夜書房の「きっこの日記 担当者」宛てで届きます。でも、皆さんの温かい励ましのメールだけで、十分すぎるほど元気をいただいていますので、それ以上のお気づかいはなさらないでくださいね。


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