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2007.05.10

「美しい国」の犠牲者は子供たち

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この前、警視庁戸塚署の警備課長、佐藤勝冶(56)がチカンで逮捕されたと思ったら、今度は、国土交通省の職員がチカンで逮捕された。この卑劣極まりない人間のクズは、福岡市城南区茶山3丁目に住む「白畑全(しらはたあきら)」(28)で、大阪航空局福岡空港事務所の職員だ。白畑全は、今月の3日から10日までの休暇中、埼玉県の実家に帰省していて、女性をチカンする目的で、わざわざ埼京線に乗って、埼玉県と東京都を行き来していた。そして、7日の午前10時ころ、池袋駅から新宿駅の間で、19才の女子大生のスカートの中に手を入れてチカン行為を働き、新宿駅を降りたところで取り押さえられた。

そして、昨日の8日には、「おはよう日本」のレポーターとしてもオナジミのNHKのアナウンサー、高橋徹(41)が、渋谷区富ヶ谷の路上で、歩いてる女性に酔って抱きついて、渋谷署に逮捕された。警察官、国交省の職員、NHKのアナウンサーなど、これらの立場の人間が、どうしてこんなにも簡単に、悪質な性犯罪を犯すんだろう? あたしは、こういった社会的モラルの欠落の背景には、「たかがチカン」「たかが万引き」っていう風潮があるんだと思う。だけど、チカンは、卑劣極まりない性犯罪であり、万引きは、立派な窃盗だ。あたしは、こういった犯罪を軽視する風潮の原因として、低能お笑いタレントの「笑いさえとれれば何でもネタにする」っていうガツガツした姿勢があると思ってる。ネタなのか事実なのか知らないけど、自分の昔の犯罪歴をペラペラと自慢げに話し続け、それを「ヤンチャだった」のヒトコトで片づける島田紳助や、現在でも毎日のように万引きしてるとテレビで言い放った極楽とんぼの加藤浩次など、こういうバカどもの軽率な言動が、子供たちの犯罪を助長してるんだと思う。

中学生や高校生が、こういったタレントの発言を聞けば、「今はテレビに出てる有名タレントも悪いことをしてたのか」と思うだろうし、「少しくらい悪いことをするほうがカッコイイ」と思うような子供も出て来ると思う。そして、こういった感覚のまま大人になれば、ロス疑惑の三浦和義のように、還暦を迎えても平然と万引きをするような、社会モラルのカケラもない人間になったり、女性の体を触ることなど犯罪のうちに入らないと思うような、自分の欲望を満たすためには他人の迷惑など考えない欠陥人間が出来上がると思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、警視庁戸塚署の佐藤勝冶のチカン事件のとこでも書いたけど、おんなじ犯罪でも、その犯罪を犯した人間の立場によって、処罰を変えるべきだと思ってる。公務員、とりわけ、警察官が犯罪を犯した場合は、一般人の2倍以上の罰を与えるべきだと思ってる。そして、この考えは、警察官だけじゃなくて、自衛官の場合も同様だ。それは、国民の税金で生活してるってことだけじゃなくて、国民の生命や財産を守るべき立場の人間が犯罪を犯すってことが、絶対に許されないことだからだ。

で、5月8日、航空自衛隊の「北部航空警戒管制団」の道内基地に勤務する21才の女性空士長が、勤務中に32才の男性3曹から極めて悪質な性的暴行を受け、相談した上司からも精神的苦痛を受けたとして、札幌地裁に、国に対して約1115万円の損害賠償を求める訴訟を起こした。どんな事件なのかって言うと、この女性空士長が、北海道当別町にある北部航空警戒管制団の「第四五警戒群」に勤務していた2006年9月9日の深夜2時半ころ、女子隊員寮で就寝していたら、夜勤中の32才の男性3曹から、呼び出しの内線電話が掛かって来た。もちろん、「職務」としてだ。それで、この女性空士長が指定されたボイラー事務室に駆けつけたところ、そこには酔っぱらった男性3曹がいて、ムリヤリに抱きついて来てキスをされたり、ソファーに押し倒されて強姦されそうになったというのだ。夜勤中にお酒を飲み、外部に声の漏れないボイラー事務室に就寝中の女性自衛官を計画的に呼び出し、強姦しようとするなんて、こんなクズ野郎がこの国を守ってるとは、サスガ、最高司令官がアベシンゾーだけのことはある。

それで、この女性空士長が、上司に被害を報告して相談したところ、その上司は、加害者である変態自衛官を注意するどころか、被害者である女性空士長に対して、嫌がらせを始めたのだ。上司は、女性空士長の外出許可を受けつけなくしたり、全員が出席する隊の記念イベントに、この女性空士長だけを出席させないなど、部署の中で浮いた存在になるように根回しをして、女性空士長が自分から自衛隊を辞めて行くように、卑劣な嫌がらせを繰り返したのだ。そして、それでも、何ひとつ悪いことをしていなかった女性空士長は、そのまま勤務を続けていたら、今度は、わざわざ呼び出して、「ここまでこじれたら自衛隊ではやっていけないんだよ」と脅しつけて、「自分から退職願を出して辞めるように」と迫ったというのだ。それで、完全に堪忍袋の緒が切れた女性自衛官は、訴訟に踏み切ったというワケだ。女性空士長は、今回の訴訟について、「私の人権と女性としての尊厳を取り戻すために国と戦いたい」ってコメントした。

ハッキリ言って、あたしは、自衛隊なんかに入るような人の感覚なんて理解できないけど、その選択が正しいのか間違ってるのかは別にして考えた場合、たぶん、この女性は、この国を愛し、この国のために自分にできることをやろうと思って、大きな志を持って入隊したんだと思う。それなのに、変態自衛官から職務を口実に呼び出され、卑劣な性的暴行を受けた挙句、そのことを上の人間に相談したら、加害者には何のオトガメもないどころか、その加害者を守るために、被害者のほうを辞めさせて口封じをしようだなんて、どこまで腐りきってるんだろうか? こんな不条理な話があってもいいんだろうか? この呆れ返るインペイ体質、男尊女卑体質が、大きな志を持って自衛隊に入隊した女性をどれほど傷つけたことだろうか?‥‥って思った。

‥‥そんなワケで、あたしは、「北部航空方面隊」の司令官、空将の「入澤滋」に言いたい! この32才の変質者と上司を今すぐクビにしろ! そして、この2人に今まで支払ったお給料をすべて返還させろ! あたしたち国民は、こんな変質者に卑劣な犯罪をさせるために税金を払ってるワケじゃない! そして、この「北部航空方面隊」を含めた自衛隊すべての「最高司令官」だって自分でノタマッてるアベシンゾー! お前も、責任をとって今すぐ辞任しろ!‥‥なんてことを言ってみても、あの天下無敵の鈍感男、モリヨシローや、史上最悪の極楽トンボ、コイズミよりも、さらに愚鈍なアベシンゾーの辞書には、「責任」なんて言葉はミジンもないから、辞めるワケないよね(笑)

それにしても、最近、戦争を美化した映画や、戦時下での感動をクローズアップした映画を始めとして、戦争とは直接は関係なくても、自衛隊や軍隊の中の友情や信頼を連想させるような映画、「海猿」とかもヒンパンにテレビで放送してるし、自衛隊は若者を洗脳するためのCMを渋谷の大画面で集中放送してるし、アベ内閣のプロパガンダも、いよいよ本格的になって来たって感じがする。いくら戦争を美化したって、いくらタテ社会の素晴らしさをアピールしたって、いくら自衛隊の明るいCMを流したって、実際にやってることは、悪質極まりない性犯罪やリンチ、そして、それをインペイするっていう戦前のノリなのに。

それでも、第二次世界大戦で、国や天皇の犠牲になって殺されて行った、数え切れないほどの国民の声無き声を無視して、憲法を改悪し、自衛隊を軍隊にし、戦争のできる封建国家に逆行させるため、気が狂ったように暴走を続けるアベシンゾーとしては、何が何でもこの国を戦前に戻して、A級戦犯のじいさんの汚名を晴らしたいんだろうね。だからこそ、ここまで世界中の笑い者にされてるのに、平然と二枚舌を炸裂させ続けてるんだと思うけど、あのオチョボグチからチョロチョロと出るヘビみたいな舌を見てると、ラジオペンチでひっこ抜きたくなって来る。

そんなアベシンゾーが、戦争のできる「美しい国」にするたるめに、特に力を入れてるのが航空自衛隊なんだから、その航空自衛隊の中で、こんなに悪質な性犯罪や人権無視の蛮行が行なわれてたなんてことがオオヤケになったら、せっかくの「戦争美化作戦」が台無しになっちゃうと思う。アベシンゾーが目指してる「美しい国」ってのは、アベシンゾーを始めとした一部の権力者にとっての「美しい国」であって、あたしたち国民にしてみたら、国に身ぐるみを剥がされるどころか、命まで取られちゃう恐怖の独裁国家なんだから、60年前の「お国のため」「天皇陛下のため」っていうプロパガンダを現代風にアレンジして、どこまで国民を洗脳できるかってことが、「美しい国」を作るための政府の最大課題だもんね。ま、少なくとも、60年前に、敵艦のちょっと手前の海に突っ込んで犬死させられた少年たちは、草葉の陰で、日の丸に向けて中指を立ててると思うけどね。

どっちにしても、アベシンゾーにしたって、こんなクルクルパーなんかを支持してる低能ネットウヨクにしたって、自分たちは戦地に行くワケじゃないから、痛くも痒くもないよね。無責任に、何でも好き勝手なことが言えるよね。たった1人の異常者と、無責任にそれを煽って面白がってるバカどもによって殺されるのは、今、小学校や中学校に通ってる子供たちであり、これから生まれて来る子供たちなんだから。そして、その子供たちには、もちろん、選挙権はない。つまり、子供たちにしてみれば、自分たちの意思じゃなくて、自分たちの親の世代の人たちの意思によって、殺されてしまうのだ。

4月6日の日記、「大人のみなさんへ」で、セヴァン・スズキの伝説のスピーチを紹介したけど、あれを読んで、どう思っただろうか? 当時12才の少女が、世界中の大人たちに向けて、「これ以上、地球を壊さないでください!」って訴えてるのに、「世界中の国の大人たちが戦争に使っているお金をぜんぶ平和のために使えば、環境や飢餓の問題のために使えば、この地球がどんなに素晴らしい星になるか」って訴えてるのに、どうして、仮にも先進国の1つであるニポンの総理大臣が、その声を無視するんだろうか? どうして、少女の訴えと正反対の道を進もうとしているんだろうか? どうして、すべての武器を放棄して、和平中立の道を進めないんだろうか?

‥‥そんなワケで、あたしは、武力で他国を威圧するような政治なら、別に政治家じゃなくても、ホニャララ団の組長でも、そこらの低能ネットウヨクでも、どんなバカでも誰でもできると思ってる。国民から巻き上げた税金で、福祉や医療を削っても、強力な武器を買い集めればいいだけの話だからだ。だけど、世界唯一の被爆国の国民であるあたしたちが望んでるのは、すべての武器を放棄した上でしか手に入れることのできない、ホントの意味での平和なのだ。そして、セヴァン・スズキが訴えてるように、次世代の子供たちへ、ホントの意味での平和をバトンタッチして行くことなのだ。だから、あたしたち国民がすべきことは、夏の選挙で、自分たちのための1票を投じることじゃなくて、次世代の子供たちのための1票を投じることだと思う今日この頃なのだ。


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