« またまた出ました!アベシンゾーのヤラセ茶番劇! | トップページ | 3つの必読エントリーをご紹介♪ »

2007.06.07

平成堕落論

足をケガしてから、とにかく動くのが大変だし、なるべくじっとしてなきゃならないから、あたしは、読書のチャンスだと思ったんだけど、図書館は遠いので松葉杖で行くことができない。あたしのとこから一番近い図書館は、正確には分かんないけど、だいたいバス停で5つか6つくらいなので、普段は車で行ってるし、最低でも自転車で行ってる。だから、車の運転もできないし、自転車も漕げない今の状態だと、図書館に行くことはできない。それに、もしもバスで行ったとしても、図書館は表通りから離れたとこにあるので、最寄りのバス停からずっと歩かなきゃなんない。それ以前に、往復で400円以上も払ってバスで行ったりしたら、無料の図書館に行く意味がない。

だから、ケガをしてからのあたしは、もっぱら、インターネットの「青空文庫」を利用してる。ただ、「青空文庫」は、基本的に「著作権の消滅した作品」を中心にストックしてるから、全般的に古い文学作品が多くて、今どきの小説とかはない。だけど、逆に言えば、ケガをしてずっとおとなしくしてなきゃいけない今みたいな時じゃなきゃ読む気の起こらない作品も多い。森鴎外なんて、こんな時じゃなきゃゆっくりと読み返すことはできないから、あたしは「阿部一族」を読み返しながら、A級戦犯の祖父から無能なマゴまでの哀れな一族のミジメな系譜を描いたパロディー小説、「安倍一族」なんてのを考えちゃったりもした。

他にも、ニポン最古のネカマ文学、紀貫之の「土佐日記」もゆっくりと読み返せるし、大好きな与謝野晶子の「源氏物語」も、好きな章を選んで読めるのが嬉しい。これまた大好きな宮沢賢治の作品は100以上も収録してるし、正岡子規や斉藤茂吉、若山牧水など、俳人や歌人たちの素晴らしいエッセイもたっぷりと読めるし、あたしにとって、「青空文庫」は、文学の玉手箱だと思う今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、今はいろんな娯楽があるから、本を読まない人も多くなって来たみたいで、ひと昔前なら「読んでて当たり前」「知ってて当たり前」の有名な本ですら、そのタイトルや作家名すら知らない人が多くなって来た。良く、「趣味は読書です」って言う人や、履歴書の趣味の欄に「読書」って書く人がいるから、「読書は趣味の1つ」ってカン違いされちゃうけど、あたしは違うと思う。流行りの低能小説やタレントが書いたくだらない本なんかは読む価値もないけど、ニポンの著名な作家の代表作くらいは読んどくのが、ニポン人としての最低の義務だと思う。

たとえば、なぜか現実にはどこにも見当たらないのに、インターネット上だけに湧いてる通称「ネットウヨク」って呼ばれてるジャンルの人たちが、いろんな媒体でバカにされたり笑いものにされてるのは、あまりにも知識が浅いからであって、それは、読むべき本を読んでないからだ。いくら、インターネット上だけで遊んでる「ウヨクごっこ」だとしても、坂口安吾の「堕落論」すら読んでいないような人たちが何を言ったって、自分のバカさかげんを周りにアピールしてるだけだと思う。だからこそ、本物の「右翼」じゃなくて、カタナカの「ウヨク」なんだろうけど、坂口安吾の「堕落論」や「続堕落論」、そして「日本文化私観」などは、右だ左だと言う以前に、敗戦国の国民として、戦争というものを正しく知る上で読んでなきゃおかしいと思う。

だから、右でも左でもなく、常に中立な立場のあたしとしては、これらのチョー有名な作品は、誰でも読んでて当然だと思ってたし、特に「ウヨク」や「サヨク」を名乗るんなら、全員が読んでるもんだと思ってた。だけど、実際には、有名な「天皇が箒(ほうき)」だって話だって、「サヨク」はほとんどの人が知ってたけど、「ウヨク」は半数以上の人が知らなかった。これじゃあ、まったく会話が成り立たない。結局、「ネットウヨク」は「ネットウヨク」であって、実際の「右翼」とはまったく別のジャンルの人たちだったってワケだ。ま、実際の「右翼」にしたって、その多くの正体は、ホニャララ団だったり総会屋だったりって、所詮は社会の寄生虫だけど、それでも、警察に逮捕されることを覚悟して悪事を働いてるんだから、顔の見えないインターネット上で騒いでるだけの無責任な「ネットウヨク」よりは、遥かにマシだろう。

‥‥そんなワケで、「ネットウヨク」って呼ばれてる人たち、自称してる人たちの多くは、自分たちと違う意見を持った人たちのことを短絡的に「サヨク」と決めつける。だから、あたしも、「サヨク」って言われることがある。だけど、これほどアホなことはない。この、世の中には「ウヨク」と「サヨク」の2種類の人しかいないっていう幼稚な決めつけが、自らの頭の悪さを物語ってると思う。だって、世の中の人たちの9割以上は「ウヨクでもサヨクでもない普通の人たち」であって、1割にも満たない極めてマイノリティーな一部の人たちが、極端に右か左に偏った思想を持ってるってのが現実だからだ。そして、あたしは、極端に右か左に偏ったマイノリティーとは違い、世の中の9割以上に該当する「ウヨクでもサヨクでもない普通の人」だ。

あたしの場合は、社民党を支持してるけど、それは、今までに何度も書いて来たように、すべての政党の「福祉」に関するマニフェストの中で、社民党のものが一番いいと思ったからだ。10年以上、病気の母さんを看て来て、どんどん酷い状態になって行く現行の福祉に対して、泣きたいほど困ってるからだ。実際、社民党のマニフェスト通りの「福祉」が実現すれば、あたしの母さんは、今の何倍も適切な医療を受けられるようになる。モリ、コイズミ、アベと続いた悪政によって、社会の格差はどんどん広がってくけど、あたしが何よりも困ってるのは、医療における格差の広がりだ。だからこそ、あたしは社民党を支持してるのに、「社民党を支持してるから、きっこはサヨクだ」って決めつけられると、あたしは、アホか?って思う。

自民党を支持してる人でも、自民党のすべての考え方ややり方に賛成してる人はほとんどいないように、あたしは社民党を支持してるけど、社民党のすべての考え方ややり方に賛成してるワケじゃない。たとえば、北朝鮮の拉致の問題に関して、社民党はずっと前に「そんな事実はない」って言ったけど、実際に拉致被害が現実のものとなってからは、前言に対するキチンとしたコメントがない。これは、あたしは、政党として無責任だと思う。それから、社民党は死刑制度に反対してるけど、これには、あたしは反対だ。どんなに酷いことをしても、何の罪もない人たちを何人も殺しても、それでも死刑にならないで済むなんて、とんでもないことだと思う。あたしは、自民党の悪政によって、欧米並みの凶悪な犯罪が多発するようになった現代において、死刑廃止論は時代に逆行してると思う。だから、死刑を廃止にするどころか、「被害者の遺族に金属バットを渡して公開処刑場で加害者を殴り殺させる」みたいな、死刑よりももっと厳しい罰を設けるべきだと思ってる。

だから、あたしは、いくら支持してるからって、社民党のすべての主張を支持してるワケじゃない。あたしの考え方とは違うこともいくつかある。だけど、少なくとも、福祉における主張とか、女性の権利に関する主張とかは、どの政党よりも正しいと思ってる。そして、あたしが何よりも困ってるのが現在の福祉だし、あたしは女性だから、社民党を支持してるってだけのことだ。それなのに、「社民党を支持してるからサヨク」っていう決めつけは、「牛丼を食べたから動物虐待」ってのとおんなじくらいトンチンカンだと思う。

「竹島」の問題にしたって、誰がどう見てもニポンの領土である竹島を韓国が勝手に占拠してるのは、とんでもないことだって、あたしは何度も書いて来た。そして、ニポンの領土を勝手に侵犯してる韓国に対して、腰が引けてるだけのコイズミやアベは、ホントに役立たずのチキン野郎だと思ってる。強硬派だの何だのってノタマウんなら、辺野古の自国民を排除するために自衛隊を動員するんじゃなくて、竹島を占拠してる韓国人たちを排除するために自衛隊を使えよ!って思う。これが果たして「サヨク」の考え方だろうか? だから、あたしは、右でも左でもなく、この国を愛する中立の「愛国者」だと思ってる。

社民党を支持してるあたしが「サヨク」じゃないように、あたしは、自民党を支持してる人が「ウヨク」だとは思ってない。だいたいからして、この国の国民の大切な財産をアメリカに上納し続けてる売国政党なんかを支持してる「愛国者」なんて考えられないしね。ようするに、あたしから見れば、「ウヨクなのに自民党を支持してる人」「愛国者を自称してるのに自民党を支持してる人」ってのが、何よりも理解できないってワケだ。ホントにこの国を愛してるのなら、この国の国民を裏切り続け、私利私欲のために政治を私物化してる自民党なんか、支持するワケがないからだ。

‥‥そんなワケで、話はクルリンパと「福祉」の問題に戻るけど、売国奴コイズミは、わずかな年金で爪に火をともすような生活をしてるお年寄りからも、医療費を巻き上げるようなシステムにした。そして、そのセイで、この国には「お金が無いから病院に行けないお年寄り」が急増した。だけど、反対に、お金持ちや権力者たちは、優先的に最先端の医療が受けられるようになった。これが、コイズミの悪政が生み出した「医療格差」だけど、これをさらに極めようとしてるのが、今のアベ内閣だ。

今のアベ内閣は、年金問題でオロオロしてるけど、また新たに1430万件もの消えた年金が発覚しちゃって、5000万件だけでも絶対に処理できないのに、これでニッチもサッチも行かなくなっちゃった。そして、今の年金受給者も正規の年金を受け取れないのに、これから先の受給者なんか、単なる「払い損」になっちゃう予感がマンマンになって来た。厚生省から送られて来るお知らせには、今までは「あなたは●年後には年間●●万円の年金を受給できます」って、ハッキリと金額が書かれてたのに、今月のお知らせからは、その金額の欄が空欄になったのだ。つまり、国側も、いくら支払えるのか分かんないってワケだ。こんな状況で、国民の「年金に対する信用」は、限りなくゼロに近づいちゃって、ほとんどの国民が、「年金なんか払うくらいなら普通に貯金してたほうがマシだ」って思い始めてる。

そこで、NHKの受信料並みに「支払うのがバカバカしい」って思い始めた国民たちから、それでもムリヤリに年金を巻き上げるためにアベ内閣が打ち出した「年金法案」ってのが、「年金と国民健康保険の1本化」ってワケだ。つまり、今まではまったく別のものだった「年金」と「国民健康保険」をひとまとめにするってワケで、こうなると、年金を払ってない人には、国民健康保険が給付されなくなる。今までは、年金は払ってなくても、国民健康保険には加入してる人たちがいっぱいいるワケで、そういった人たちは、今までは3割負担で病院に行くことができてた。だけど、アベ内閣の「年金法案」が強行採決されたら、年金を払ってない人たちは国民健康保険が使えなくなるから、これからの医療費は「10割負担」てことになる。そして、それがイヤなら、「年金を払え!」ってことになる。まるで、つまんないソフトとファミコン本体を抱き合わせにして売るみたいなもんで、これが、社会的弱者を徹底的に痛めつける自民党のやり方だ。

NHKの幹部たちが悪事の限りを尽くして、何億円もの受信料を私物化して豪遊してたのに、それに反発した国民が受信料を払わなくなったら、カタッパシから訴訟を起こして強制的に巻き上げるようになった。そして、今度は年金だ。自分たちのミスで国民の半数以上の年金が消えちゃって、国民の信頼を失ったっていうのに、それで年金を払う人たちが減ったら、国民健康保険を人質にして強制的に巻き上げようだなんて、まるでホニャララ団みたいなやり方だ。そして、このトンデモ法案は、今度の夏の選挙で自民党やナンミョー党に投票する人たちが多ければ、確実に導入されちゃうのだ。

‥‥そんなワケで、あたしは、坂口安吾の「堕落論」も知らず、金子光晴の「絶望の精神史」も読んでないようなニポン人は、「ウヨク」とか「サヨク」とか主張する以前に、政治について発言するスタートラインにも立ってないと思ってる。だから、そういう人たちは、インターネット上のヨタ話を聞きかじっただけの薄っぺらい主張なんかしてないで、おとなしくオセンべでも食べながらマンガでも読んでればいいと思う。ま、顔の見えないインターネットの世界だからこそ、ニポン人としての最低限の必読書も読んでないような人たちが、イッパシの言論人を気取ってワラワラと湧いてるんだと思うけど、いくら顔が見えないからって、アベシンゾーのゴミ拾いパフォーマンスじゃあるまいし、自分の無知をさらけ出すような幼稚な主張は、みっともないからやめといたほうがいいと思う今日この頃なのだ。


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう!
★ 1日1回、応援のクリックをお願いしま~す♪
   ↓   ↓
人気blogランキング


★ それから、WEBでは読めない書き下ろし原稿もタップリの書籍版「きっこの日記」は、ほとんど在庫が無くなりました。
ご希望の人は、手に入れる最後のチャンスなので、お早めにどうぞ!
   ↓   ↓
http://www.byakuya-shobo.co.jp/kikko/

|

« またまた出ました!アベシンゾーのヤラセ茶番劇! | トップページ | 3つの必読エントリーをご紹介♪ »