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2007.06.18

さよならテレキャス

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自分で決めたことだから、誰かに言ってもジンジャエールなんだけど、あたしは、ずっと大事にしてたギターを売ることにした。必要最低限のお金はパチンコで何とか稼いでるけど、それだけじゃぜんぜん足りないし、ケガが治るメドも立たないから、2週間くらい前に楽器屋さんの知り合いに頼んで、買い手を探してもらってた。あたしのギターは、最大の欠点は色を塗り替えてることと、あとは、ピックアップとかも改造しちゃってるから、ホントはノーマルよりも安くなっちゃうそうなんだけど、ノーマルの部品はぜんぶ保存してあるから、それもぜんぶ付けるってことで、一応はヴィンテージのハンチューに入る扱いにしてもらえた。

そして、今日、買い手が決まったって連絡があって、あたしが希望してた金額よりも8万円も高く買ってもらえることになったから、売ることに決めた。複数の人が欲しがってくれて、楽器屋さんがオークション形式で声かけしてくれたオカゲで、値段が高くなったそうだ。だから、いろんな思い出が詰まってるギターだけど、手放すことにした。だって、どんなに大切な物でも、所詮、「物」は「物」だから、死んだらアノヨに持ってくことはできないし、あたしの持ってる物の中で、「無くても困らない物」で「高く売れそうな物」っていったら、ギターくらしかなかったからだ。

それで、もうお別れだから、最後に弾いてみようと思って、ものすごく久しぶりに、アンプにつないで音を出してみることにした。で、ハッと気づいたんだけど、今のあたしは、爪がメッチャ長かった。ふだんでも、ギターを弾くためには爪を切らなきゃなんないんだけど、そんなには伸ばしてないから、ムリすればコードを押さえられる。だけど、今は、2ヶ月近くもお仕事をしてないから、ふだん以上に爪を伸ばして、自分を慰める材料の1つにしてた。

別に、どこに行くワケでも、誰に会うワケでもないのに、伸ばした爪を磨いて、時間をかけて何度もマニキュアを塗ってキレイにしてると、少しだけだけど、お仕事ができなくて収入がなくなる不安を忘れることができる。一種の気分転換だ。だから、ギターを弾くためには、爪を切らなくちゃなんないんだけど、そういえば、あたしって、ギターを弾こうと思うたびに爪を切ってるような気がする今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、あたしは、爪を切って、久しぶりにギターをアンプにつないで音を出してみたんだけど、立って弾くことができないから、ぜんぜん気分が乗らなかった。あたしは、ストラップを長めにしてギターを弾いてる自分の姿を鏡で見ながら、「おお!カッコイイ!」って思うのが好きなワケだし、酔っぱらってギャンギャン弾きまくるのが好きなワケだから、床に座って弾いてたって、あんまり楽しくない。だけど、最後だから、2時間くらい、思いつく曲をカタッパシに弾いてたら、久しぶりだから指が痛くなった。そして、その指の痛さが、切なさに変わった。それから、ギターの裏に貼ってあるいろんなステッカーを剥がして、マニキュアの除光液でキレイにして、弦をぜんぶゆるめてから、ソフトケースに仕舞った。

2005年3月24日の日記、「テレキャス大好き!」に書いてるけど、あたしがテレキャスを好きなのは、大好きな「UB40」のアリ・キャンベルが黒いテレキャスを使ってるからだ。だから、あたしのテレキャスは、ヴィンテージなのに黒に塗り替えちゃったワケで、ホントなら、それだけで、ヴィンテージとしての価値はほとんどなくなる。ヴィンテージのリーバイス501を「AC/DC」のアンガス・ヤング用に、ハサミで切って半ズボンにしちゃうみたいなもんで、一部のマニアには価値があるかもしんないけど、一般的な「ヴィンテージの価値」はなくなっちゃう。

アンガス・ヤングで思い出したけど、あたしが、テレキャスの次に好きなギターは、ギブソンのSGだ。「SG」ってのは「ソリッドギター」の頭文字で、「ソリッドギター」ってのは、1枚の木材から削り出したボディーのギターのことだ。だから、クラシックギターやフォークギターなどの「アコースティックギター」は、薄い板を張り合わせて、中が空洞になったボディーを作るけど、エレキギターの場合は、ほとんどがソリッドギターってことになる。たとえば、フェンダーのギターなら、テレキャスも、ストラトも、ムスタングも、ぜんぶ「ソリッドギター」だ。それなのに、ギブソンのエレキギターの中の1つのモデルに、そのまんま「ギブソンSG」って名前をつけるってことは、ニッサンのたくさんある乗用車の中の1車種に、「ニッサン乗用車」って名前をつけるようなもんだ。

で、この「アコースティックギター」と「ソリッドギター」の中間に、「セミアコースティックギター」、略して「セミアコ」ってのがあって、B・B・キングが「ルシール」って名前をつけて大切に使ってるギブソンのES335とかが、これにあたる。最近だと、「オアシス」のノエル・ギャラガーとかも、ギブソンのES335を使ってる。だけど、細かいことを言うと、ノエル・ギャラガーの使ってるES335は、通常のモデルだから「セミアコ」なんだけど、B・B・キングの「ルシール」は、ES335の「ボディーの空洞の無いモデル」だから、「ソリッドギター」になるのかもしんない。

‥‥そんなワケで、あたしの好きなギブソンのSGは、「AC/DC」のアンガス・ヤングの他にも、「THE WHO」のピート・タウンゼントとか、フランク・ザッパとか、あたしの大好きな人たちが使ってた。何で「使ってた」って過去形なのかって言うと、ピート・タウンゼントは最近は使ってないみたいだし、フランク・ザッパは故人だからだ。ちなみに、ものすごくマニアックなことだけど、昔の「ダウンタウンブギウギバンド」って、宇崎竜童がSGで、もう1人のギターの人がテレキャスを使ってたみたいだ。何かの時に、昔の「ダウンタウンブギウギバンド」の写真を見たんだけど、メーカー名までは分かんなかったけど、ギターのタイプはSGとテレキャスだった。あたしの好きなギターを2つとも使ってるなんて、なかなかのセンスだ。時代が時代だから、レスポールとストラトなら50%の確率で「グレコ」だと思うけど、SGとテレキャスだから、たぶん、ちゃんとしたギブソンとフェンダーだと思う。

それにしても、「グレコ」って、ロゴまで「ギブソン」にソックリだから、グレコのレスポールを使ってても、ちょっと離れたとこから見ると、ホンモノなのかニセモノなのか昔は分かんなかった。そんな「グレコ」も、今じゃ「フェンダージャパン」として、ちゃんと「Fender」のロゴが入った廉価モデルを作ってるんだから、出世したっていうか、コピーの腕前を認められたっていうか、なんだかなぁ~って感じがする。ま、あたしは、ニポンやメキシコのフェンダーなんて絶対に買わないけど、形だけでもホンモノとおんなじテレキャスやストラトを手にしたい中学生や高校生には、すごくアリガタイザーなメーカーだと思う。

最近、中国の自動車メーカーが、ニポンの車とソックリなデザインの車をいろいろと売り出して問題になってるけど、ギターに関して言えば、ニポンのメーカーは、フェンダーやギブソンの有名なモデルとソックリのを作って売ってるワケだし、似たようなもんだと思う。もちろん、中国のパクリが法的に問題があるのに対して、ニポンの楽器メーカーの場合は、ちゃんとフェンダーやギブソンに話を通してるんだと思うから、「問題があるか」ってことに関しては、大きな違いがあるだろう。

だけど、仮にも、世界に名前の知られてる天下の「ヤマハ」が、「ギブソンSG」とソックリなギターを作って、さらには、そのギターに「ヤマハSG」って名前をつけて販売してるのは、なんか悲しい気持ちになって来る。だって、音は本家のギブソンよりも遥かに良くて、ヘタクソが弾いても上手に聴こえちゃうほどなのに、これほどの技術があるのなら、オリジナルのデザインのギターにすればいいのに‥‥って思っちゃう。これは、ベンツの直列6気筒エンジンをパクッてニッサンが作った「L28」のほうが、本家のベンツのエンジンよりも性能がいいのに、「L28」を積んでた昔のセドリックやグロリアは、ブランド名じゃベンツの足元にも及ばない‥‥ってのに似てる。

ま、あたしの場合は、「ギブソンSG」の音が好きなワケだし、何よりも「ギブソンSG」の角(つの)が好きなワケだから、どんなに音が良くても、角の短い「ヤマハSG」はカッコ悪いから嫌いだ。本家の「ギブソンSG」の角は、サリーちゃんのパパのヘアスタイルみたいにとんがってて可愛いのに、「ヤマハSG」は、それがリトル短くて、とんがりきってないのだ。ナニゴトも「中途半端」が一番嫌いなあたしとしては、「ヤマハSG」の「とんがりきってない角」が、中国のインチキディズニーランドにいた偽ミッキーや偽キティちゃんみたいにウサン臭く感じちゃうのだ。

ウサン臭くなくても、大きいギターや重たいギターは弾けないあたしだから、何よりもムリなのがフライングVで、次がレスポールだ。レスポールも、ギブソンのレスポールならまだマシなんだけど、フェルナンデスのレスポールとかだと、「フェルナンデス」って言うよりも「なんなんです?」って聞きたくなるほど重たい。嫌がらせのために、ボディの中に鉛の飛行船でも内蔵してるんじゃないかって思えるほど重たい。でも、テレキャスを手放すことにしたあたし的には、手元にあるエレキギターは「ZO-3(象さん)」だけになっちゃうから、フェルナンデスのことは悪く言えない。

‥‥そんなワケで、あたしは、フェンダーのテレキャスが一番好きで、次がギブソンのSGなんだけど、あとは、コレと言って好きなギターはない。フェンダーのムスタングとか、あとはリッケンバッカーとかも嫌いじゃないけど、テレキャス以上のギターは存在しないと思ってるから、他のギターは別に欲しいとも思わない。そして、自分のテレキャスが何よりも気に入ってたから、今までは他のギターには興味が湧かなかった。だから、今回、テレキャスを手放すけど、何年かしてギターを手に入れられる機会が来たとしたら、また、USフェンダーのテレキャスを買うと思う。そして、色が黒じゃなかったら、きっと黒に塗り替えてもらうだろうし、フロントのピックアップは、シングルコイルからハムバッキングに交換しちゃうと思う。たとえ、それが、1950年代のヴィンテージであったとしても、色を塗り替えてピックアップを交換しちゃう。だって、これこそが「きっこクオリティー」なんだもん‥‥なんて感じの今日この頃なのだ(笑)


【今日のオマケ】
斉藤和義の「君は僕のなにを好きになったんだろう」と「ベリーベリーストロング~アイネクライネ~」のPVです。2曲目の「ベリーベリーストロング~アイネクライネ~」は、最初にテレキャスでスタートして、いろんなギターが登場します。タイコやベースやタンバリンも出て来ますが、いろんなギターが見られて楽しいです♪

斉藤和義「君は僕のなにを好きになったんだろう」他(7月8日まで)
http://www.gyao.jp/sityou/catedetail/contents_id/bat0000066/

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