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2007.06.06

若返りの水

V9802
政治家ってぇもんは、何よりも嘘がうまくなくてはいけませんし、誰よりもツラの皮が厚くないとつとまりません。いえいえ、これは決して冗談や皮肉なんかじゃあなくて、「嘘のうまさ」と「ツラの皮の厚さ」ってぇもんが、政治家になるための一番重要な資質なんでございます。料理研究家の藤野真紀子は、ほんの1年前には「私が政治家になっても10年間は使いものになりませんもの」なんてぇことを自分のブログに書いていたのに、自民党から立候補することになったとたんに、ブログのそのページだけをこっそりと削除して、何ごともなかったかのようにコイズミチルドレンの一員になりましたからねぇ。エコノミストの佐藤ゆかりは、「コイズミさんの郵政法案は穴ぼこだらけで50点ですね」なんてぇことを公言していたのに、自分が自民党から出馬したとたんに、手のひらを返したように「コイズミさんの郵政法案は素晴らしいです」と両手離しでホメタタエ始めて、裏切り者の野田聖子のアトガマにちゃっかりと座っちゃいましたからねぇ。そんな野田聖子も、多くの支持者を裏切って、アッと言う間に復党しちゃいましたし、なんなんでしょうねぇ? このモラルの無さというか、ツラの皮の厚さは‥‥。まあ、それが政治家ってもんでして、今度の選挙に自民党から出馬することになった元テレビ朝日のアナウンサーの丸川珠代も、ちょっと前までは自民党のことをボロクソに言っていた上に、知名度だけで出馬するタレント候補のことも厳しく批判していましたねぇ。それが、どんな裏取引があったのかは存じませんが、自分がボロクソに言っていた自民党から、自分が批判していたタレント候補の1人として出馬するなんざ、あたしにはとてもマネできない芸当でございます。少なくとも、ツラの皮の厚さが2cm以上はないと、文字通り、これほど厚顔無恥な振る舞いはできません。ええ、できませんとも‥‥なんてぇことを言ってみた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしでげすか?


‥‥そんなワケでして、「5000万件の年金のデータを1年以内にすべて調べる」なんて、できもしない大嘘をついて有権者を騙すのが政治家なら、おんなじように口先だけのペテンで人を騙す悪どい商売が、人の弱みにつけこんだ霊感商法でございます。ひと昔前なら、こんなウサン臭い詐欺に騙される人など少なかったのですが、最近じゃあスピリチュアルとか何とかいうインチキ霊能ブームで、オーラの色が何だとか前世が何だとか、猿が見ても口からデマカセだと分かるようなペテンに、簡単に騙されてしまうオメデタイ人たちが増えてしまいました。


ハチ公 「おいおい熊さん、あそこの橋のたもとにできてる人だかりは何だろうねぇ?」

クマ公 「はっつぁん、ありゃあ近ごろ流行りのスピリチュアル何とかっていう西洋かぶれの占いだよ」

ハチ公 「売らない?何も売らないのに何であんなに人だかりになってるんだい?」

クマ公 「あいも変わらず間抜けな野郎だな、おめえさんは‥‥。占いってのはな、相手のことを見て、明日あなたは歩道橋の階段から落ちて足をケガするでしょう。明日は歩道橋は渡らないようにしなさい‥‥なんてぇふうにアドバイスをして、それでおアシをいただく商売のことだよ」

ハチ公 「ええっ!アドバイスしてもらったらお礼に足をやらなきゃいけないのか?それなら階段から落ちてケガしたほうがマシじゃねえか!」

クマ公 「はっつぁん‥‥おめえさんにはこれ以上説明しても無駄だと思うから、とりあえず、ちょいと覗きに行かねえかい?」

ハチ公 「え?何を覗きに行くんだい?女湯かい?」

クマ公 「おいおいおいおい‥‥そこまでボケられたら、おんなじ落語の登場人物でも、ハチ公じゃなくて与太郎になっちまうよ!」


‥‥なんてぇお約束のバカなやり取りをしつつ、はっつぁんと熊さんは、橋のたもとの人だかりを掻き分けて、流行りの占いを見物しに行きました。占いをしていたのは、タレ目でオチョボグチの人気占い師、安倍売名(あべのばいめい)で、ちょうど、島田洋七のような顔をしたザンギリ頭のお客を見ているところでした。


アベノバイメイ 「うむむむむむ‥‥あなたにはとても悪い霊が憑いています。最近、疲れやすくはないですか?それは悪霊によって、守護霊様の霊力が弱っているからなのです。あなたのオーラの色が薄くなって来ているのも、守護霊様の霊力が弱まって来ている証拠です。このままでは、あなたは2ヶ月以内に大変な病気になり、きっと命を落とすことになるでしょう。ただし、今ならまだ助かる方法があります。この『お清めの塩』を毎朝頭にふりかけて、この『若返りの水』を朝昼晩と1本ずつ飲めば、1ヶ月で悪霊は退散します。あなたはとてもついています。これも、あなたの前世が中世の騎士だったおかげです。前世と守護霊様に感謝しなさい」

エコウヒロシゲ 「アベ先生!その塩と水で本当に私の悪霊は退散するんですか?」

アベ 「もちろんです!私がじきじきに龍神様のお力を封印した塩と水ですから絶大な効力があるのです!私が今の地位につけたのも、この『お清めの塩』と『若返りの水』を毎日欠かさなかったご利益なのです!」

エコウ 「でも先生!私は不安です!どうか先生の手で、今、悪霊祓いをしていただけないでしょうか?」

アベ 「それは無理です。私は今日はとても忙しいのです。でも、明日なら少し時間がとれます。もし私に悪霊祓いをして欲しいのなら、明日のお昼ちょうどに‥‥そうですね、紀尾井町のホテルニューオータニの前で待っていてください。そこで悪霊祓いをしてあげましょう」

エコウ 「本当ですか!アベ先生、どうかよろしくお願いします!」


‥‥そんなワケでして、この様子を周りで見ていた野次馬たちの口から、この話はアッと言う間に江戸中に広まりました。あんまり娯楽のなかった時代ですから、怖いもの見たさと申しましょうか、翌日には、紀尾井町のホテルニューオータニの前に、朝からたくさんの人たちが集まり始めました。もちろん、あの、はっつぁんと熊さんも見物にやってまいりました。


クマ公 「はっつぁん、それにしてもすごい人出だねぇ」

ハチ公 「え?海でもないのにどこにヒトデがいるんだい?」

クマ公 「おいおい、はっつぁん‥‥もう、たいがいにしておくれよ‥‥」

ハチ公 「あはははは~!熊さん、冗談だよ、冗談!いくらバカな俺でもそれくらいのことは分かるよ!それよりも熊さん、人手も多いけど、いろんな店が出てるねぇ。みんな野次馬を目当てに店を出したんだねぇ」

クマ公 「本当だ!たこ焼きに焼きそば、綿菓子にリンゴ飴、金魚すくいにヨーヨー釣り、まるでお祭りの夜店だねぇ」

ハチ公 「その先には、見慣れない店も出てるよ。光国際通信に光ジャパン、光クリニックと、やたらと『光』って名前の出店が続いてるよ。いったい何の店なんだろうね?」

クマ公 「さあな?俺にも分からねえけど、今日のアベ先生の悪霊祓いに関係した店なんじゃないのかい?何やら、ご利益のありそうな水や塩を売ってるみたいだしな」

ハチ公 「おい、熊さん!そんなことより、あそこに赤チョウチンの屋台が出てるよ!昼までには、まだ時間があるから、どうだい、あそこで一杯やらないかい?」

クマ公 「おお、いいねぇ!」


‥‥そんなワケでして、はっつぁんと熊さんは、いそいそとその屋台へと向かいました。ノレンをくぐってイスに座った2人は、屋台のオヤジさんに「冷や」と言いかけたところで、お互いに顔を見合わせてしまいました。その屋台の端の席では、ナナナナナント! あのアベ先生と昨日のお客のエコウさんが、2人仲良くお酒を飲んでいたのです!


ハチ公 「おいおい!あんたたち、これから悪霊祓いをするんだろ?こんなところで朝っぱらから飲んでて大丈夫なのかい?そんなに酔ってちゃ悪霊祓いなんかできないだろ?」

アベ 「心配はご無用、大丈夫ですよ。今日は悪霊祓いなどしませんから」

クマ公 「しませんから‥‥って、そこのお客さんはどうするんだよ。悪霊祓いをしないと死んじまうんだろ?」

エコウ 「あはははは~!あんなのウソですよ!私はアベ先生の弟子なんですよ、あはははは~!」

クマ公 「ええっ?そりゃあいったいどういうことなんだい?」

アベ 「私が今日ここで悪霊祓いをすると言えば、大勢の野次馬が集まり、たくさんの出店が繁盛します。その売り上げの3割をもらうのが私の仕事なのです。それに、私が宣伝している水や塩も売れますし、まさに一石二鳥です。くだらないパフォーマンスにコロッと引っかかってくれるバカな庶民が多いので、笑いが止まりませんよ。あっはっはっはっは~!」


‥‥そんなワケでして、このペテン師のアベ先生とエコウさんが、このあと、はっつぁんと熊さんからボコボコにどつかれたことは言うまでもありませんが、心配はありません。何しろ、アベ先生とエコウさんには、どんな病気やケガでもたちどころに治してしまう「若返りの水」があるのですから‥‥なんて思う今日この頃、おアトがよろしいようで、テケテンテンテンテンテンテンテンテン‥‥‥‥(笑)


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