« 重要なお知らせです。 | トップページ | 年金データをインペイし続けるアベ内閣 »

2007.06.27

がんばれ青虫くん

新しい冷蔵庫が届いた次の日、暑い日が続いて元気がなくなってたので、なんか辛いものを食べようと思った。それで、何となく麻婆豆腐が食べたくなったあたしは、冷蔵庫にはお豆腐が1丁あるし、長ネギも1本あったから、がんばって作ってみることにした。何で「がんばって」なのかっていうと、今までは「麻婆豆腐の素」を買って来て、それをベースにして作ってたんだけど、「麻婆豆腐の素」の中に入ってる挽肉が信用できなくなったから、そういったものは今後いっさい使うのをやめたからだ。それで、あたしは、麻婆豆腐にどんな調味料が入ってるのか何の知識もないのに、たくましい想像力を生かして、イチから自力で作ってみることにした。

それで、まずはフライパンにお水を少し入れて、細火にかけながら、そこにお醤油、トウバンジャン、テンメンジャン、ラー油、ダシの素、サンショウを入れたら、ナニゲに麻婆豆腐っぽい味になったから、「これでいいや」ってことにして、サイの目に切ったお豆腐を入れて、細かく切った長ネギを入れて、少し煮詰まった感じになってから、火を止めて、水溶き片栗粉を入れてトロミをつけてみた。これで、雰囲気的には「肉抜き麻婆豆腐」の完成ってワケで、洗い物を増やしたくなかったから、ドンブリにご飯をよそって、その上にタップリとかけて、「肉抜き麻婆豆腐丼」にしてみた。

そしたら、味的にはなかなか美味しかったんだけど、ご飯の量に対して麻婆豆腐の量が多すぎて、ぜんぶ食べられなかった。ドンブリの中には、ご飯がちょっとと麻婆豆腐がタップリ残っちゃった。それで、ジャーの中には、あとお茶碗に1杯半くらいご飯があったから、それをドンブリによそって、ジャーの電源を切って、ご飯全体に麻婆豆腐が行き渡るようにしてから、ラップをして冷蔵庫に入れた。これで、次の日に、このままレンジでチンすれば、すぐに食べられるって思った今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、次の日になったら、いつも自家製のお野菜を送ってくださる俳句仲間から、大きなダンボールにいっぱいのお野菜が届いた。中を見たら、ジャガイモ、タマネギ、ダイコン、ニンジン、キュウリ、ナス、ピーマン、インゲン、カリフラワー、長ネギ、ニラ、大葉などが入ってて、どれもすごく美味しそうだった。それで、あたしは、とりあえず、一番早く痛んじゃうニラを水洗いして、ザルにあけてから、他のお野菜の小分けはアト回しにして、ご飯を食べることにした。でも、冷蔵庫から前の日の「肉抜き麻婆豆腐丼」を出して、ちょっとスプーンで中の様子を見たら、麻婆豆腐のおつゆがぜんぶご飯にしみ込んじゃって、ご飯がベチョベチョになってた。

あたしは、天丼とかでも、ご飯に天つゆが掛かりすぎてベチョベチョになってるのは好きじゃないので、この「肉抜き麻婆豆腐丼」も、イマイチ食べたくなくなった。だけど、そこでハッと思いついたのが、目の前にあるニラと一緒に炒めたらどうだろう?ってアイデアだった。それで、あたしは、とにかく「Let’s try!」ってことで、フライパンを火にかけた。そして、少し油を垂らしてから、3cmくらいにザクザクと切ったニラをドバッと入れて、軽く火が通ったとこで、その上に冷えた「肉抜き麻婆豆腐丼」をドバッと入れて、軽くほぐしてから、ご飯が下でニラが上になるように、クルリンパとひっくり返した。こうしないと、ニラが焦げちゃうからだ。

それで、お箸でほぐしながら炒めてたら、見た目も匂いもなんだかすごく美味しそうな感じになって来た。チョコっと味見をしてみたら、どっかで食べたことのある味で、「なんだっけ?」って考えてたら、下のほうが焦げて来ちゃった。で、「そうだ!これは石焼きビビンバの味だ!」って気づいた時には、ちょうどいいオコゲが出来てて、まさしく石焼きビビンバが出来上がってた。

だから、あたしは、「ご飯におつゆのしみ込んだ麻婆豆腐丼とニラをフライパンで炒めると石焼きビビンバが出来上がる」っていうワンダホーな発見をしちゃったワケで、これは、ニュートンが万有引力を発見したのとおんなじくらいの歴史的大発見だと直感した。ただ、ひとつだけ注意することは、テフロン加工のフライパンじゃないと、絶対に焦げついて取れなくなると思う。だから、平野レミの「レミパン」でも、グッチ裕三の「フライパンダ」でもいいけど、とにかく、どんなに水分を含んだものを炒めても焦げつかないタイプのフライパンを使うことが大前提になる。

‥‥そんなワケで、あたしは、朝からニラがタップリと入った石焼きビビンバを食べたオカゲで、元気マンマンになっちゃって、そのまま、マウンテンなお野菜の小分けへと突入した。それで、キッチンの床に置いてたダンボールを見たら、ナナナナナント! 開けてあったダンボールのフチを3cmくらいの青虫くんがヘコへコと歩いてた! 無農薬のお野菜だから、青虫くんも一緒に届いたってワケだ。サスガのあたしも、青虫くんを指で持つのはムリだから、ワリバシでそっとつまんで、とりあえず、いらない小さな箱に入れた。

それから、ダンボールの周りに新聞紙を広げて、お野菜を並べて、どのお野菜に青虫くんがついてるのかを調べた。そしたら、カリフラワーの上のとこに、もう1匹、青虫くんがヘコへコと歩いてるのを発見した。それで、あたしは、床に足を投げ出した「テディベア座り」をしたまま、包丁でカリフラワーを分解することにしたんだけど、包丁を取るために立ったついでに、大きなお鍋にお水を入れて、火にかけておいた。こうすれば、カリフラワー3個の分解が終わったころに、ちょうどお湯が沸いてて、すぐに茹でることができると思ったからだ。

それで、あたしは、カリフラワーの分解を始めたんだけど、隙間に青虫くんがいたりすると大変だから、包丁でザクザク切るワケには行かない。よ~く見てから、1ブロックずつ包丁で切り分けて、間に青虫くんがいたら、ワリバシで取って小箱に入れるって作業をして、結局、3個のカリフラワーをバラバラにしたら、8匹の青虫くんと2個のサナギを発見することができた。サナギは、1個は茶色くなってたんだけど、もう1個はサナギになったばかりみたいで、まだ緑色だった。それで、サナギはくっついてるカリフラワーから取っちゃうとかわいそうだから、サナギのついてたとこだけは、カリフラワーごと包丁で取って、小箱に入れた。

そして、お鍋にお塩をひとつまみ入れて、カリフラワーを硬めに茹でて、すぐに冷水で冷ましてから、ザルにあけた。1個食べてみたら、自然の甘みがあって、すごく美味しかった。あとは、2~3日のうちに食べるぶんを冷蔵庫に入れて、残りはフリーザーで冷凍にしとくってスンポーだ。こうすれば、いつでもすぐに使えるから、すごく便利だし、市販の冷凍食品の外国産のお野菜みたく、農薬まみれで発ガン物質も満載なんてこともない。何しろ、青虫くんたちも喜んで食べてるくらいなんだから、人間が食べても安心てワケだ。

続いて、あたしは、せっかくお鍋にお湯があるから、インゲンもマトメて茹でた。これも、カリフラワーとおんなじように、ちょっと硬めに茹でて、すぐ食べるぶんは冷蔵庫、残りはフリーザーで冷凍した。あとは、大葉もすぐ痛んじゃうから、大きな葉っぱは水洗いしてからフリーザーに入れて、茎の先っちょ20cmくらいは、これから大きくなりそうな小さな葉っぱがついてたから、コップにお水を入れて、そこに活けておいた。他は、日持ちのするお野菜ばかりなので、この日はここまでにした。

それで、あたしは、リトル休憩してから、青虫くんたちの入った小箱を持って、松葉杖で駐車場に降りて行った。そして、マンションの外側の植え込みの日当たりのいい場所に、少し雑草が生えてるとこがあったから、そこに青虫くんたちを逃がした。あと、サナギのついてるカリフラワーは、サナギのついてる部分を5cmくらいの長さに切っておいたから、これで大丈夫かどうかは分かんないけど、雑草の根本あたりの土に刺した。だから、うまく行けばそこで羽化してくれると思うけど、ダメだったら恨まないでね。歩けるんなら、多摩川の河原にでも行って、もっと条件の良さそうな場所に置いて来てあげるんだけど、今のあたしにできるのは、これが精一杯だ。

だから、ぜんぶで10匹のモンシロチョウが、ヒラヒラと飛び立ってくれたらいいんだけど、どうなるかは分かんない。とりあえず、猫たちのご飯をあげに行くたびに、サナギの様子も見てみるつもりだけど、ある日、サナギの背中が割れて中がカラッポになってたら、無事にモンシロチョウになったってことになる。ちなみに、チョウチョって、正確には「1頭」「2頭」って数えるんだけど、あたしはどうしてもコレって変だと思うから、あえて「1匹」「2匹」って言ってるし書いてる。だから、わざわざ、「きっこさん、蝶の数は1頭、2頭って数えるんですよ」なんてメールを送って来ないでね(笑)

‥‥そんなワケで、あたしは、この日の夜、青虫くんたちの旅立ちを願って、1人で「お野菜パーティー」を開催した。青々としたキュウリは、1本ぶんをテキトーに切って、半分にお味噌、半分に叩いた梅干しを乗せて、「ミソキュー&ウメキュー」にした。ナスは、薄くスライスして、お塩を振ってからオシボリみたく絞って、「きっこ特製の5秒漬け」にした。これに、糸切りにしたショウガとオカカをかけて、チョコっとお醤油を垂らす。それから、昼間のうちに茹でておいたカリフラワーとインゲンを冷蔵庫から出して、マヨネーズと白ゴマをかけて「テキトーサラダ」にした。最後に、大きなジャガイモを1個、1cm角のスティック状に切って、フライパンで炒めて、お塩と黒コショウだけで味つけした。いつもなら、ガーリックバターとカレーパウダーで味つけして、「きっこ特製カレーポテト」にするとこなんだけど、無農薬の美味しいジャガイモだから、シンプルな味つけにしないともったいない。それで、1人で「お野菜パーティー」を開催したんだけど、どれもサイコーに美味しくて、「のどごし生」ののどごしも、いつも以上にワンダホーだった。やっぱり、ホントに美味しい本物のお野菜は、あれこれとお料理するよりも、シンプルに食べるのが一番だ‥‥なんて再確認しつつ、青虫くんたちが、みんな無事にモンシロチョウになれるようにって、神様にお願いした今日この頃なのだ。


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう♪
★ 1日1回、応援のクリックをお願いしま~す♪
   ↓   ↓
人気blogランキング

|

« 重要なお知らせです。 | トップページ | 年金データをインペイし続けるアベ内閣 »