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2007.07.31

土用の丑の日

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ニポンでは、「土用の丑(うし)の日」にウナギを食べることになってるけど、この「土用」ってのは、別に夏だけのことじゃない。「春の土用」「夏の土用」「秋の土用」「冬の土用」ってふうに、土用は1年間に4回もある。で、「春の土用」は「立夏までの18日間」、「夏の土用」は「立秋までの18日間」、「秋の土用」は「立冬までの18日間」、「冬の土用」は「立春までの18日間」って決まってる。これは、古代中国の「五行思想」っていう自然哲学から発生したもので、「五行思想」では、すべてのものは「木」「火」「土」「金」「水」の5つの「気」から作られてるって言われてる。それで、「五行思想」では、春に「木」の気、夏に「火」の気、秋に「金」の気、冬に「水」の気があるって言ってるんだけど、そうすると、「土」の気がどこにもなくなっちゃう。

それで、四季それぞれの最後の18日間を間借りして、「土」の気のぶんに振り分けたのが、「土用」ってワケだ。だから、1年間の「土用」は、ぜんぶで、18日×4=72日ってワケで、他の季節は約3ヶ月ずつ、つまり、約90日ずつだから、90日-18日=72日ってワケで、「木」「火」「土」「金」「水」の5つに、約72日ずつ、うまいこと振り分けられてる。

だから、本来なら、四季それぞれの最後の18日間を総合したものが「土用」なんだけど、今では、夏の土用だけが有名になっちゃって、「土用」っていえば「夏の土用」を指すことになった。そして、この「夏の土用」の18日間のことを「暑中」って呼ぶので、誰かに「暑中見舞い」を出すんだったら、この18日間のうちに、相手のとこに届くように出さないとダメなのだ。「夏の土用」が終わり、8月8日の「立秋」を迎えたら、たとえ40度以上の猛暑だったとしても、「暑中見舞い」じゃなくて、「残暑見舞い」に変えなきゃなんない今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、やっとこさ梅雨が明けて本格的な夏が来たと思ったら、1週間ほどで「立秋」になっちゃって、子供たちは夏休みの真っ最中で、ビーチではビキニの美女たちが「カモ~ン♪」って言ってんのに、暦の上の季節は「秋」ってワケで、何が何だか分かんない。でも、いくら「秋」って言われても、8月が暑いのは事実だし、その前の「土用の丑の日」には、ウナギでも食べて栄養をつけないと夏バテしちゃう。で、今年の「土用の丑の日」がいつなのかって言うと、今日、30日なのだ。だけど、ほとんどの国民から「NO!」を突きつけられても、平然と「続投」とかノタマッちゃう空気の読めないアベシンゾーなんかが総理大臣をやってるうちは、あたしたち庶民がウナギなんか食べられるワケがない。

だけど、この「土用の丑の日にウナギを食べる」って習慣は、もともとは「丑の日にウのつくものを食べると病気にならない」っていう迷信から始まったって説もあって、古くは、ウナギに限らず、ウドンでもウリでも、「ウ」のつくものなら何でも良かったらしい。だから、お金のないあたしは、「うまい棒」でも食べようかなって思って、松葉杖でコンビニに向った。それで、昔あった「蒲焼き味」でもあれば良かったんだけど、今はないみたいで、良く見かける「チーズ味」とか「明太子味」とかしか売ってなかった。

こないだも書いたけど、あたしは、カールが好きなのに、歯に詰まるとこが嫌いで、これは、うまい棒にも共通する。だから、あたしは、「蒲焼き味」のうまい棒がなかったこともあって、他のお菓子も見てみることにした。もちろん、あたしのオヤツ代は、1日に100円までだし、さらに「ウ」がつくお菓子じゃないと意味がないから、なかなか該当するものは見つからなかった。それで、あたしは、「別にウがついてなくても、食べたいのを買おう」って、本末転倒なことを思い始めちゃったんだけど、そんなあたしの目に飛び込んで来たのが、ポリンキーの「かばやき味」だった! それも、バカボンのパパやレレレのおじさんが書いてあって、「ウナギイヌのかばやき味なのだ!」って書いてあった!

コーフンしたあたしは、すぐに手に取って裏を見てみたんだけど、「甘辛いしょうゆのたれにピリリと山椒の風味をきかせたウナギイヌのかばやき味だよ!」って書いてあって、さらには、「バカボンのパパ、格言シール入り」って書いてあった。袋の裏に見本として出てたのは、「これでいいのだ!」っていうシールで、ぜんぶで20種類もあるそうだ。それで、あたしは、これこそが「土用の丑の日」に食べるべきお菓子だって思ったので、124円で予算をオーバーしちゃったけど、昨日もオトトイもオヤツを買ってなかったから、ぜんぜんOKだってことで、買うことに決定した。

‥‥そんなワケで、あたしは、お家に帰って来て、アイスコーヒーを作ってから、さっそく、ポリンキーの「ウナギイヌのかばやき味なのだ!」を食べてみることにした。それで、すごく期待して最初の1個を食べたんだけど、正直言って、ウナギの蒲焼きの味はしなかった。なかなか美味しいことは美味しいんだけど、少なくとも、ウナギの蒲焼きの味とは違う。それで、何個か食べてるうちにハッと気づいたんだけど、これって、「ウナギのかばやき味」じゃなくて、「ウナギイヌのかばやき味なのだ!」だったのだ。だから、まだ、地球上の誰1人、作者の赤塚不二夫でさえも食べたことのない味なのだ。なのだったら、なのなのだ(笑)

で、楽しみにしてたバカボンのパパの「格言シール」は、「チエと金はかすほどないのだ」ってのが入ってて、まあ、あたしにピッタリっちゃっピッタリなんだけど、それにしても、バカボンのパパって、こんなセリフを言ってたの? 「これでいいのだ!」は有名だけど、「チエと金はかすほどないのだ」なんて聞いたことがない‥‥っていうか、バカボンのパパに、20個も有名なセリフってあったっけ? あたしが思いつくのは、「これでいいのだ!」の他には「タリラリラ~ンのコニャニャチワ」くらいで、あとは、これと言って浮かばない。だから、20種類の「格言シール」って、きっと、マンガの中から格言ぽいセリフをピックアップしたものか、今回の企画に合わせて考えたものとかで、有名なセリフってワケじゃないのかもしんない。

どっちにしても、カンジンのポリンキーは美味しかったし、「ウナギイヌのかばやき味なのだ!」ってことで「ウ」もついてるし、あたし的には、「土用の丑の日にウナギを食べる」ってことはできなかったけど、「土用の丑の日にウのついたものを食べる」ってことだけはクリアできた。それに、「ウ」は「ウ」でも、ウドンやウリじゃなくて「ウナギイヌ」だから、名前だけなら、限りなくウナギに近いブルーってワケで、村上龍も納得しちゃうくらい「土用の丑の日」っぽいことウケアイだ。

だから、あたしは、これで病気にはならない‥‥って言っても、すでに体調が悪いんだけど、少なくとも、これ以上は体調が悪くなんないと思う。でも、あたしの場合、ここ1年の流れを振り返ってみると、病気よりもケガのほうが多いんだから、「土用の丑の日にウのついたものを食べる」ってことよりも、「土用の子(ね)の日にネのつくものを食べる」とか、「土用の酉(とり)の日にトのつくものを食べる」とかのほうが、もしかしたら効き目があるかもしんない。もちろん、そんな迷信はないんだけど、「土用の丑の日」にウナギを食べたって、病気になる人は病気になるんだから、それだったら、ここはひとつ、リトル目先を変えてみて、他の人たちとは違ったことをしてみるのも一興だ。

‥‥そんなワケで、あたしは、7月31日の「寅の日」には「ト」がつく「豆腐」、8月1日の「卯の日」には「ウ」のつく「卯の花(おから)」、2日の「辰の日」には「タ」のつく「たこ焼き」、3日の「巳の日」には「ミ」のつく「味噌煮込みうどん」‥‥って感じで、土用が終了する8月7日まで続けてけば、病気もしないしケガもしなくなる上に、美白にも効果があるかも?‥‥なんて、都合のいいことを思い始めちゃってる今日この頃なのだ。


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