黄色いのにアオハタ?
今日のテレビ東京の「釣りロマンを求めて」は、久しぶりに児島玲子ちゃんの出演なので、録画しながら、リアルタイムで鑑賞した‥‥って言うか、その前の「ザ・フィッシング」から観てたんだけど、「ザ・フィッシング」のほうは、水野裕子ちゃんが、テレビ大阪の女子アナ、藁谷(わらがい)麻美ちゃんと、三重県の長瀬太郎生川(ながせたろうがわ)で、ニポンの夏の風物詩、アユの友釣りをしてた。で、この長瀬太郎生川ってのは、大阪の淀川の最上流部なんだそうだけど、「長瀬太郎」って書いて「ながせたろう」って読むんなら分かるんだけど、「長瀬太郎」のアトについてる「生」って字は何なんだろう? 「和泉多摩川」って書いて「いづみたまがわ」って読む時の「和」とおんなじで、書いてあっても読まない文字ってことなんだろうけど、ヤタラと気になっちゃう。たぶん、「長瀬太郎って人が生まれた川」って意味なのかもしんないけど、書いてあるのに読まない文字が入ってると、読んでて「オットット!」って感じになっちゃう。
で、何につけても負けず嫌いの裕子ちゃんは、自分の選んだ場所でなかなか釣れないのに、他の場所に移ろうとしない。それを見かねたアドバイス役のベテラン釣り師、有岡只祐さんから、「プライドを捨てて移動したら?」って言われても、自分の選んだ場所にこだわって釣り続けて、意地の1匹を釣り上げることができた。それからは、ポンポンポンと釣れて、目標には届かなかったけど、たくさんのアユを釣ることができた。サスガ、技術よりも根性で釣る女、水野裕子ちゃんだけのことはある。ホントなら、涼しさを感じるハズのアユ釣りなのに、意地で釣り続ける裕子ちゃんの後ろには、メラメラと星飛雄馬みたいな炎が燃え上がってて、なんだか、熱血スポーツドラマをみてるような熱さを感じちゃった今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、スポンサーも「ダイワ」から「シマノ」へと変わり、いよいよ玲子ちゃんが登場する「釣りロマンを求めて」が始まったワケだけど、今回は、「話題の漁具ING、インチク衝撃初公開」ってタイトルで、旬の釣りモノを紹介するんじゃなくて、話題の釣り方を紹介するって内容だった。それにしても、前にも書いたけど、イカを釣るためのニポン古来のルアー、「餌木(えぎ)」に、現在進行形の「ING」をくっつけて「エギング」って呼ぶのにもムリがあると思ってるあたし的には、「漁具」に「ING」をくっつけた「ギョギング」ってのは、あまりにも‥‥って気がした。だけど、今回の漁具、「インチク」に「ING」をくっつけちゃうと、「インチキング」ってなっちゃって、あまりにもインチキっぽいから、きっと、「漁具」のほうに「ING」をくっつけたんだろう。
ちなみに、「釣りロマンを求めて」のオフィシャルサイトでは、「漁具INGとは、聞き慣れない言葉だが、それはルアーでもないエサ釣りでもない、古くからある日本の漁具を使って自由に釣りを楽しむという提案」って書いてあったから、今んとこ、まだ「提案」てワケで、これから流行らせようとしてるみたいだ。ただ、さかなクンが必死で流行らせようとしてる「ギョギョウマ!」が、いつまで経ってもぜんぜん流行らない現状を踏まえると、この「ギョギング」にも同様の運命を感じる。でも、あたしが「ムリがある」って感じてた「エギング」も、今や、釣り師の間じゃ一般的な言葉になっちゃったから、この「ギョギング」も、1年後くらいには、「ギョギングで魚群を狙ったら魚介類が大漁でギョギョウマ~!」って感じで、普通に使われてるようになってるかもしんない。
で、この「インチク」ってのが、どんな漁具なのかっていうと、何てことない流線型の鉛のオモリと、ビニール製のタコベイトを組み合わせたルアーで、パッと見た感じは、別に目新しさはない。だけど、これが、全体のカーブとか、糸を通す穴の開け方とか、溝の傾斜とか、いろんな部分がホントに良く考えられてて、このオモリにタコベイトをセットすると、お魚にとってものすごく魅力的な動きをするみたいだ。
初めてインチクを使う玲子ちゃんの指南役として登場した佐々木洋三さんは、「竹のような形をしてるとこからインチクと呼ばれてる説もある」っていうような説明をしてたから、あたしは、「引竹」って書いて「インチク」って読むのかな?って思ったんだけど、あとからインターネットで調べてみたら、「エサを使わずにインチキをして釣るからインチク」っていう説もあって、ホントのことは分からない。ただ、40~50年も前から、能登半島や山陰地方の猟師さんたちが使ってる釣り方で、最近、一般の釣り師の間でも流行り出して来たらしい。
‥‥そんなワケで、島根県松江市の七類港(しちるいこう)から出船した玲子ちゃんと佐々木さんは、思ってたよりも水深のある「タコ鼻沖」で釣りを開始したんだけど、佐々木さんが、「このインチクは、回遊してる青物から底にいる根魚まで何でも釣れる上に、普通はルアーじゃ釣れないアマダイなども釣れるんです」って説明したトタン、佐々木さんの釣竿がしなって、リールを巻き上げてみたら、今言ったばかりのアマダイだった。続いて、玲子ちゃんにもアタリがあって、オニカサゴと見間違えるほどの大きなカサゴが釣れた。玲子ちゃんは、解説をしながら冷静にリールを巻いてたけど、普通ならキャーキャー大騒ぎしちゃうようなサイズの巨大なカサゴだった。
他にも、沖釣りではオナジミの「ソイ」とか、黄色いのにナゼか「アオハタ」とか、正式名称は「キジハタ」っていう「アコウ」とか、どれも煮付けにしたら美味しそうなお魚が次々に釣れたけど、どれもサイズが大きくて、ライトタックルにPEラインで釣ってたから、すごく楽しそうだった。ちなみに、あたしは、ちっちゃいころからハタ科のお魚が大好きで、よみうりランドの水族館に行くと、オオモンハタやホウセキハタのいる水槽からなかなか動かなかった。愛嬌のある顔と、ものすごくキレイな模様のハタを見てると、「熱帯魚を見て南の海に憧れる」っていうのと似た感覚なんだけど、ちょっと違くて、「ハタを見て深い海の底の別世界に憧れる」っていう感じだった。
だから、ハタって、あたしにとっては、都会の魚屋さんに並んでることはメッタにないし、水族館と魚類図鑑でしか見ることのできないマボロシのお魚なんだけど、玲子ちゃんは、初めて手にした「インチク」で、そんなハタを次々と釣り上げちゃうんだから、あまりにもワンダホーだ。で、そんなハタだけど、漢字で書くと「羽太」って書く。これは、もちろん、音(おん)からのアテ字だと思うけど、「はた」っていうのは、お魚の「ひれ」を指す古名なので、ハタが肉厚の「ひれ」を持ったとこから来てるって説もある。
でも、秋田で有名なハタハタも、大きな胸びれを持ってるけど、こっちの「はた」は、「ひれ」って意味じゃなくて、カミナリ様を指す「はたた神」から来てる。晩秋から冬にかけて、ニポン海にカミナリが鳴り始めると沿岸に集まって来ることから、「カミナリウオ」とも呼ばれてる。だから、アオハタやキジハタの「はた」と、秋田のハタハタの「はた」は、別の意味ってことになる。どっちにしても、番組の中で玲子ちゃんが言ってたみたいに、「どこも青くなくて、全体的に黄色いのに、何でアオハタって言うんだろう?」ってことで、この謎は、あたしにも分かんない。英語だと、アオハタは「イエロー・グルーパー」って言って、「グルーパー」ってのは「ハタ」のことだから、まんま、「黄色いハタ」って呼ばれてる。それなのに、何でニポンではアオハタなんだろう?
アオハタのことをアオハタって呼び始めたのは、九州の長崎や福岡あたりだって言われてるんだけど、長崎や福岡では、アオハタのことを「アオナ」とも呼んでる。「アオナ」の「ナ」は、雰囲気的に「魚」って感じだから、そうだとしたら、ストレートに「青い魚」って意味で、どこから見ても黄色いお魚につける名前とは思えない。だけど、おんなじ九州でも、熊本のほうに行くと、「キアコウ」なんて呼ばれてる。これは、黄色いアコウ(キジハタ)って意味だから、ものすごく理解できる。それなのに、愛媛のほうでは「アカバ」なんて呼ばれてて、「アオハタって呼ばれてる黄色いお魚をアカバって呼ぶ」ってのは、何が何だか分かんなくなって来る。
‥‥そんなワケで、あたしは、「何で黄色いのにアオハタって呼ばれてるのか?」ってことに関しては、さかなクンに質問してみようと思う。やっぱり、こういったことを質問するには、どんなに偉い学者よりも、さかなクンだろう。だから、さかなクンに質問をして、もしも回答が来たら、ここで公開しようと思う今日この頃なのだ。皆さん、お楽しみに♪
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