政府による殺人未遂事件
ここのところ、国民の目が、台風だの地震だの参院選だのに向いちゃってるからって、ここぞとばかりにエスカレートして来た辺野古の作業員たちによる暴力行為だけど、ついに、いつか起こると思われてた「殺人未遂事件」が起こってしまった。まあ、殴る蹴るはブレックファースト前だし、3mもの高さから叩き落としたり、腕を掴んで引きずり回したり、挙句の果てには車で轢いたりと、今までも作業員たちによる殺人未遂事件は数え切れないほどあったけど、今回の事件は、完全に「相手を殺そうという意思をもって行なわれた紛れもない殺人未遂事件」だと言える。以下、「辺野古から緊急情報」にアップされた最新記事を紹介する。
「辺野古から緊急情報」(7月21日付)
作業ダイバーによる暴行が酷すぎて阻止行動中止しています。今日は朝6:00前から5船団10隻の作業船が出ていて、阻止行動の船1隻、ゴムボート1艇、カヌ-3艇で出たところパッシブソナーのメンテ作業は終わっていました。嘉陽の方での作業までは追えていなかったのですが、リーフ内のライン調査を阻止しようとダイバーが潜っていたところ、作業ダイバーがハンマーで殴りつけ、蹴りつけ、マスクを引き剥がすのです。それどころか1人が羽交い締めにしたうえで、もう1人がボンベのバルブを締めたため息が出来ない状態で海上にも上がれず、危うくこちらのダイバーが死ぬ寸前でした。水深3~4m付近でのことでしたので、幸い振り切って海上まで浮上出来ましたが、もっと深い所だったら浮上前に意識を失うか、急浮上で肺に障がいが残るかしたはずです。このため相手からの暴力のあまりの酷さに阻止行動を中止し、15:00から辺野古の命を守る会事務所で記者会見をします。過失という部類の話ではなく「故意の殺人未遂」です。とりあえず皆にまわしてください。那覇防衛施設局への抗議もお願いいたします。施設局の職員は現場を放ったらかしです。
‥‥住民決議という民主主義を根底から無視して、環境アセスメント法も無視して、アメリカのために自国の自然を破壊し続ける売国奴作業員たちに対して、相手の体には指1本触れずに、徹底した「完全非暴力」で、平和と自然の尊さを訴え続けてる辺野古の人たちは、今、かつてないほどの人権を無視した暴力行為や殺人未遂の危険にさらされてるのだ。
‥‥そんなワケで、今回、海中で暴力を振るわれ、羽交い絞めにされ、別の作業員に酸素ボンベのバルブを締められて殺されかけたのは、この「きっこの日記」でも何度もお名前を出してる牧師の平良夏芽さんだ。完全非暴力を貫く平良さんが、どれほどやさしくて素晴らしい人なのかは、以前、紹介した「辺野古2007」というメッセージからも分かると思うけど、いくら何でも、無抵抗で座り込みを続ける人を羽交い絞めして、海中で酸素ボンベのバルブを締めるとは、誰が見ても殺人未遂以外のナニモノでもなく、こんなメチャクチャな行為が政府の命令によって国民に対して行なわれているとは、「美しい国」どころか、北朝鮮もビックル一気飲みの「醜い国」としか思えない。
そして、この前代未聞の「政府による殺人未遂事件」を受けて、「ヘリ基地反対協」「平和市民連絡会」が緊急の声明文を出したので、ここに全文を記す。
「緊急声明」
那覇防衛施設局は、2007年4月から新基地建設のための環境現況調査を開始した。2014年完成の方針のもと、アセス法によらない違法な事前調査である。
政府は5月18日(金)、19日(土)、20日(日)に自衛隊をも投入し、未明から調査機器設置作業を強権的に実施し、6月9日(土)、10日(日)にも継続した。それ以降、未設置の機器設置作業とそのメンテナンス、さらに珊瑚のライン調査作業が継続された。私たちは非暴力による新基地建設阻止、違法な事前調査阻止行動を進めている。
本日、7月21日(土)12時すぎ、辺野古の海で作業を止める行動の中、いであ(株)の作業員が海中で平良夏芽さんの空気ボンベのバルブを閉めたため、窒息状態となり急浮上した。ボンベ内の空気は200(20MPs・メガパスカル)中50(5MPs)しか消費されておらず、明らかにバルブを故意に閉めた結果である。これは人命軽視の暴力行為であり許されるものではない。
那覇防衛施設局は前回と違い、今回は現場に責任者を置かず、業者の暴力行為を放置して来た中での、今日の人命軽視の暴力行為である。
私たちは今回の窒息状態を引き起こした重大な暴力行為に対し、いであ(株)と那覇防衛施設局に対し、厳重に抗議し、謝罪を要求する。
2007年7月21日 ヘリ基地反対協・平和市民連絡会
以上
‥‥そんなワケで、この「緊急声明」も、前出の「辺野古から緊急情報」の内容も、すべて「転載歓迎」なので、1人でも多くの国民、そして、有権者に、自民党とナンミョー党による悪質極まりない殺人未遂事件の事実を伝えるために、どんどん転載して欲しい。そして、「那覇防衛施設局」などに、抗議の電話やFAXをして欲しい。
那覇防衛施設局
〒900-8574
那覇市前島3丁目25-1
電話・fax 098-868-0174~9
広報室(内線233~235)
それにしても、国民の目が他へ向くと、辺野古や高江での暴力行為は一気にエスカレートする。辺野古では、つい先日、17日にも、防衛施設局がチャーターした「愛華丸」の船長が、海上座り込みをしていた女性ダイバーの腕を掴み、そのまま強引に船を発進させて、海上を引きずりまわすという信じられない暴力行為が行なわれたばかりなのだ。
でも、辺野古で「平和を創り出す運動」をしている人たちは、決して、政府側の作業員たちのことを憎んではいない。作業員たちにも家族があり、生活があり、そのために会社が請け負った仕事を遂行するしかないってことを理解してる。そして、どんなに殴られようとも、どんなに殺されかけようとも、悪いのは作業員たちではないってことを理解してる。だから、辺野古の人たちは、自分たちに直接の危害を加える政府側の作業員たちのことも、心配しているのだ。
少しでも早く調査作業を完了して、少しでも早くアメリカの殺人基地を造って、少しでも早くアベシンゾーのゴキゲンを取りたい那覇防衛施設局の役人たちは、しばらく前の台風の時にも、雷注意報が発令されてるのにも関わらず、雇った作業員や漁民たちを次々と出船させて、嵐の中で作業をさせたのだ。これは、こんな天気だから海上座り込みが出ないだろうって考えてのことだと思うけど、命の危険があるような状況下で、平然と出船させるのは、政府が作業員や漁民たちの命など何とも思ってないことの表われだろう。そして、辺野古の人たちは、こうした防衛施設局のやり方に対しても抗議をしてるのだ。それは、いくら対立する立場だと言っても、自分たちも作業員たちもみんなおんなじ人間であり、「政府の横暴によって振り回されている被害者同士」だって考えてるからだ。
‥‥そんなワケで、辺野古や高江に駆けつけられないあたしは、ホントに歯がゆい思いをしてるけど、それでも、少しでも自分にできることをしようと思って、この「きっこの日記」で、マスコミが手を回して報道しないようにしてる真実を伝えることと、「きっこのブログ」でリンクしてるアマゾンでの紹介料をカンパすることだけは続けようと思ってる。だから、あたしと同じように、少しでも辺野古の人たちの力になりたい、この国のかけがえのない自然を守りたい、この国をこれ以上、戦争の加害者にしたくないって思ってる人は、以下のサイトに注目して、各種の呼びかけに出来る範囲で協力して欲しいと思う今日この頃なのだ。
「辺野古から緊急情報」
http://henoko.jp/info/
「辺野古から緊急情報」(携帯版)
http://henoko.jp/infom/
「基地建設阻止」
http://henoko.jp/fromhenoko/
「高江の現状」
http://takae.ti-da.net/
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