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2007.08.08

ペルセウスの大冒険

「世界三大大河」っていうと、アマゾン川、ナイル川、ミシシッピー川のことだけど、あたし的には、多摩川が入ってないことが納得できない。「世界三大珍味」っていうと、キャビア、フォアグラ、トリュフのことだけど、 あたし的には、カズノコが入ってないことが納得できない。「世界三大宗教」っていうと、キリスト教、仏教、イスラム教のことだけど、あたし的には、小林よしのりの最高傑作、「救世主ラッキョウ」のラッ教が入ってないことが納得できない。特に、今は暑いから、冷やし中華にラッキョウを入れて、「ヒヤシチュー!ヒヤシチュー!ヒヤシチュー!レーメン!」ってお題目をあげたくなっちゃう時季だし(笑)

 

だけど、「世界三大美女」っていうと、昔っから、クレオパトラ、楊貴妃、きっこって決まってるから、あたし的にも納得してる‥‥ってなワケで、こんなふうに、納得するも納得しないも個人個人の自由だけど、世界には「三大ホニャララ」ってのがいっぱいあって、そんな中に、「三大流星群」てのがある。で、これは、1月に観られる「しぶんぎ座流星群」と、7月から8月にかけて観られる「ペルセウス座流星群」と、12月に観られる「ふたご座流星群」だ。ちなみに、有名な「しし座流星群」は、活発に活動しなくてほとんど観られない年もあるから、この中には入れてもらえなかった。やっぱり、「三大流星群」に名乗りをあげるんなら、毎年キチンと観られなくちゃダメってことだ。

 

ちなみに、1月の「しぶんぎ座流星群」の「しぶんぎ」ってのは、漢字だと「四分儀」って書いて、円を4分の1にした扇形の測量器のことで、「象限儀(しょうげんぎ)」とも言う。それで、昔は、「りゅう座」と「うしかい座」の間に散らばってる星座を「しぶんぎ座」って呼んでたんだけど、今は「しぶんぎ座」の星も「りゅう座」のほうに市町村合併させちゃったから、「しぶんぎ座流星群」ていう名前は残ってるのに、カンジンの「しぶんぎ座」は無くなっちゃったのだ。だから、今では、「しぶんぎ座流星群」のことを別名「りゅう座流星群」とも呼ぶ今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?

 

 

‥‥そんなワケで、「三大流星群」のうちの「しぶんぎ座流星群」と「ふたご座流星群」は、両方とも真冬だから、真夜中に何時間も外でじっと観察してるのは寒くて大変なんだけど、もう1つの「ペルセウス座流星群」は、真夏だから、蚊に刺されるのだけ気をつければ、風邪をひくこともないし、ぜんぜんつらくない。そして、国立天文台の発表によると、今年の「ペルセウス座流星群」は、8月13日をピークにして、11日の夜から14日の明け方くらいまでに集中するそうなんだけど、何よりもワンダホーなのが、今年はちょうど新月にあたるってことだ。つまり、お月様の光でジャマされないで、すごく良く見えるってことだ。もちろん、お天気が良ければの話で、雨が降ってたり曇ってたりしたら見えないけど、世界三大美女のあたしが「晴れろ!」って言えば、きっと晴れると思う(笑)

 

それで、お天気が良ければ、ニポン中のどこでも見られるし、ピーク時には1時間に50個から60個くらいの流れ星が見えるから、願いごとなんか願い放題だ。ポイントとしては、北東の空にペルセウス座が上って来るのが午後9時ころだから、10時、11時くらいから明け方の4時くらいまでがベストの時間帯で、ペルセウス座が分かんなくても、Wの形でオナジミのカシオペア座の東方向の隣りだから、北東の空にカシオペア座を探せば、ナニゲにペルセウス座も分かると思う。だけど、流れ星は夜空全体に飛ぶから、「ペルセウス座流星群」だからって、何もペルセウス座のほうをずっと見てなきゃなんないってワケじゃない。それに、「三大流星群」には入ってないけど、今の時期は、7月の下旬から「みずがめ座流星群」も始まってるから、とにかく、8月11日の夜から14日の明け方までの間で都合のいい時に、夜空を見上げてれば、流れ星がピュンピュンと飛んで来るのが見られるってスンポーだ。

 

ちなみに、何万kmも遠くを飛んでる流れ星が、地上にいるあたしたちの肉眼でもハッキリと見えるワケだけど、流れ星の大きさって知ってる? 流れ星って、小さいものだと直径が1mmくらいしかなくて、大きくても数cm程度なんだよ。何万kmも先に、直径が1mmの砂の粒みたいものを置いてても見えるワケないけど、それが宇宙から飛んで来て、地球の大気圏内に飛び込んで来ると、大気との摩擦で燃え始めて、あたしたちの目にもハッキリと見えるようになるんだよね。

 

‥‥そんなワケで、今年はワンダホーなペルセウス座流星群が見られそうで、今からワクワクしてるあたしだけど、ペルセウス座の「ペルセウス」ってのは、実は、ヘラクレスのおじいちゃんのお父さん、つまり、ヘラクレスの「ひいじいちゃん」なのだ。それで、当然、ギリシャ三大‥‥じゃなくて、ギリシャ七大ヒーローのうちの1人なんだけど、その活躍ぶりはものすごい‥‥ってなワケで、ここから、あたしの大好きなギリシャ神話の一節、「ペルセウスの大冒険」のはじまり、はじまり~♪

 

 

時はチョー昔の紀元前ナントカカントカ、ギリシャのアルゴス国の王様、アクリシオスには、とっても美しいダナエちゃんっていう娘がいたんだけど、ある日、オカカエの預言者から、「アクリシオス王は、ダナエの産んだ男の子によって殺される」って預言されちゃった。それで、そりゃあヤバイってことになったアクリシオスは、可愛い自分の娘、ダナエちゃんをお城の塔の中に鍵をかけて幽閉しちゃう。こうしとけば、どんな男も近寄れないし、子供を産むことなんかできないと思ったからだ。

 

だけど、ダナエちゃんをひと目見て気に入っちゃった神々の王、ゼウスは、黄金の雨に変身して、屋根の隙間から塔に侵入して、ミゴト、夜這いに成功した。だから、流れ星のことを「夜這い星」とも呼ぶようになった‥‥ってのはウソだけど、とにかく、ダナエちゃんはゼウスとセックスしちゃって、男の子が生まれちゃったんだけど、これこそが、ペルセウス座のペルセウスってワケだ。で、このことを知ったアクリシオスは、このままじゃペルセウスに殺されちゃうってワケで、ナナナナナント! 可愛い自分の娘のダナエちゃんと、可愛いハズの自分の孫のペルセウスを大きな箱に入れて、海へと流しちゃったのだ!

 

そんなこんなで、2人を乗せた大きな箱は、どんぶらこっこ、きっこっこって流れて行って、セリポス島って島の漁師さんに助けられた。それで、ダナエちゃんと息子のペルセウスは、その島で暮らすことになったんだけど、気候もいいし、お魚も美味しいし、ペルセウスは立派な青年へと成長して行った。そんなある日、このセリポス島の王様、ポリュデクテスが、ダナエちゃんに惚れちゃったのだ。ダナエちゃんは、いくら子持ちシシャモとは言え、まだまだ30代の熟れごろで、神々の王、ゼウスもひと目惚れしちゃったほどの美女だったから、当然っちゃっ当然のことだ。だけど、いくらなんでも、王様ともあろう者が、子連れの女性をお嫁さんにするのはカッコ悪いってワケで、ポリュデクテスは、ペルセウスのことがジャマになって来た。

 

それで、ポリュデクテスは、ペルセウスを亡き者にして、ダナエちゃんと結婚しようと企んで、ペルセウスに無理難題を出した。それが、「メデューサを退治して来い!」って命令だった。メデューサってのは、ワリと有名な魔物だから、知ってる人は知ってると思うけど、髪の毛がぜんぶ蛇になってる女で、その姿を見た者はみんな石にされちゃう。だから、このメデューサの退治を命令すれば、ペルセウスは石にされちゃって、ポリュデクテスはめでたくダナエちゃんと結婚できるって考えたのだ。

 

だけど、そうは問屋が卸さないってワケで、頭のいいペルセウスは、何の準備もせずにメデューサ退治に向ったんじゃなくて、いろんな人たちに会って、バッチリと装備を整えてから出発したのだ。この辺が、ギリシャ神話のRPGっぽいとこで、だからあたしはギリシャ神話が大好きなんだけど、ペルセウスは、まず、メデューサについての詳しい情報を持ってるってウワサのグライアイを訪ねた。グライアイってのは、山奥に住んでる3人の老婆のことで、3人とも目も歯も無くて、たった1個の目と歯を3人で順番に使って暮らしてる。で、ペルセウスは、メデューサのとこまで行くための旅に必要な道具が、どうすれば手に入るか、そのグライアイから聞き出したのだ。

 

そして、ペルセウスは、旅に必要な道具を持ってるっていうニンフ(妖精)のとこに向かい、空を飛ぶための「羽の生えたサンダル」と、かぶると姿を消すことのできる「ハデスの帽子」と、やっつけたメデューサの首を入れるための特殊な「袋」を手に入れた。それから、いろいろと協力してくれたオリュンポス12神の1人、ヘルメスからは、マゴロクソードを受け取った。これで、メデューサ退治の準備が整ったペルセウスは、ピューンと空を飛び、メデューサが住んでる川のほとりへと到着した。

 

だけど、メデューサってのは、実は「恐怖のゴルゴン3姉妹」の三女で、上には、長女のステンノと次女のエウリュアレがいる。ちなみに、長女のステンノは「力」、次女のエウリュアレは「広い海」、三女のメデューサは「女王」の称号を持ってて、何よりもヤッカイなのは、ステンノとエウリュアレは不死身なのだ。だから、いくら無敵のフル装備をしてるペルセウスでも、サスガに不死身の相手を倒すことはできないから、ここはひとつ、ステンノとエウリュアレには気づかれないないように、コッソリとメデューサだけを退治するっきゃない。でも、メデューサを直接見ちゃうと、ペルセウスは石にされちゃう。

 

そこで、ペルセウスは、青銅の盾に映るメデューサの姿を間接的に見ながら攻撃するって作戦を取ったんだけど、これがうまいこと行って、ペルセウスのマゴロクソードは、スパッとメデューサの首を斬り落とした。それで、ペルセウスは、直接見ないように気をつけて首を袋に入れたんだけど、この時に、流れ出たメデューサの血から、ペガサスとクリュサオルの2頭の天馬が誕生した。ペガサスは有名だからオナジミだと思うけど、初代のライオン丸も乗ってる翼の生えた白い馬だ。それから、あんまりオナジミじゃないクリュサオルのほうは、全身が黄金に輝いてる天馬で、これまた黄金の剣まで持ってる。

 

もちろん、この2頭は、ペルセウスがメデューサを退治したことによって誕生したんだから、メデューサの子供でありつつも、ペルセウスの言うことを聞いちゃう。だから、ペルセウスは、この2頭のうち、気に入ったペガサスのほうを自分の愛馬にしちゃった。だけど、ノンキにそんなことをしてたら、長女のステンノと次女のエウリュアレに見つかっちゃった。それで、三女のメデューサを殺されたことを知ったステンノとエウリュアレは、激怒して追いかけて来たんだけど、ここでペルセウスは例の「ハデスの帽子」をパッとかぶって、姿を消して何とか逃げ切ったのだ。

 

‥‥そんなワケで、ここで「メデタシメデタシ」って終わらないのが、長い長いギリシャ神話のすごいとこで、何とかステンノとエウリュアレの追跡を巻いたペルセウスが、ペガサスに乗って大空のドライブを楽しみつつ、母さんの待つセリポス島へと向ってたら、眼下に見える海岸の岩に、美しい女性が鎖で縛られてるのを発見しちゃった。それで、ペルセウスは、すぐに地上に降りて、その女性に声をかけてみた。そしたら、その女性は、この国のお姫様のアンドロメダちゃんだった。

 

どんなことなのかっていうと、この国の王様はケフェウス、王妃はカシオペアで、アンドロメダちゃんは、この2人の間にできたお姫様だ。それで、あまりにもアンドロメダちゃんを愛するカシオペア王妃は、いっつも自分の娘のことを自慢しまくってたんだけど、ある日、調子に乗りすぎて、「うちのアンドロメダ姫は海の妖精よりも美しいのよ」なんて口にしちゃった。そしたら、それを小耳にはさんだ海の神、ポセイドンが、カンカンに怒っちゃって、巨大な怪物クジラをけしかけて、国を滅ぼしてやるって言い出しちゃった。

 

そんなことになったら、シャレになんないほど大変なことだけど、もはや、ポセイドンの怒りを鎮めるためには、誰よりも愛するアンドロメダちゃんをイケニエにするしか方法はない。それで、ポセイドンが放った巨大な怪物クジラに国を滅ぼされないようにするために、王様のケフェウスと王妃のカシオペアは、目の中に入れても痛くないほど溺愛してたアンドロメダ姫を泣く泣くイケニエにしたってワケで、そこにタマタマ通りかかったのが、ペガサスに乗ったペルセウスだったってワケなのだ。

 

で、絶世の美女が困ってるワケだから、常にスケベ心が行動原理の基本をツカサドってる若い男性のペルセウスは、この国のためでも、世の中のためでも、正義のためでもなく、オノレの性欲のためだけに、アンドロメダちゃんを助ける決意をしちゃう。そして、アンドロメダちゃんの鎖を外したら、その瞬間に、海から巨大な怪物クジラが襲い掛かって来たんだけど、ペルセウスは、ここぞとばかりに、こう叫んだ。

 

 

「鎮まれ!鎮まれぇ~!このお方をどなたと心得る!恐れ多くもこの国の姫、アンドロメダ姫にあらせられるぞ!」

 

 

そして、ペルセウスは、袋の中からメデューサの首を取り出すと、怪物クジラの目の前に掲げたのだ。

 

 

「この首が目に入らぬかぁ~!」

 

 

すると、作戦通りに、怪物クジラは、ピキーンって石になっちゃった。なんてアッケない結末なんだ。それで、ペルセウスは、無事にアンドロメダちゃんを助けることもできたし、結果としてこの国を救うこともできたし、コトはトントン拍子に進んで、ペルセウスは、こっちも作戦通りに、アンドロメダちゃんと結婚できることになった。でも、まだ、「メデタシメデタシ」ってことにはならないのが、エンエンと続くギリシャ神話のすごいとこで、ここから、ペルセウスの復讐劇が始まっちゃうのだ。

 

アンドロメダちゃんを連れてセリポス島に戻ったペルセウスは、まずは、自分の母さんに色目を使い、自分を亡き者にしようと企んでた王様、ポリュデクテスに、「これがメデューサの首だぁ~!」って言って、例の怪物クジラ作戦とおんなじに、ポリュデクテスを石にしちゃった。それから、ペルセウスは、母さんのダナエと、お嫁さんのアンドロメダちゃんを連れて、母さんの故郷であるギリシャのアルゴス国へと帰るんだけど、ここで、ナニゲに毎日を過ごしてたら、ある日、大きな競技会が開かれることになった。それで、ペルセウスは、腕試しに出場して、円盤投げの種目に出たんだけど、怪力のペルセウスが思いっきり投げた円盤は、スタジアムの反対側まで飛んでって、見物してた1人の老人の頭を直撃して、その老人は死んでしまった。で、この老人てのが、ダナエと、赤ちゃんだったペルセウスを箱に入れて海へ流したアルゴス国の王様、アクリシオスだったのだ。つまり、円盤が頭に命中しただけじゃなくて、「アクリシオス王は、ダナエの産んだ男の子によって殺される」っていう預言も、ここで的中したってワケだ。

 

‥‥そんなワケで、夏の星空から秋の星空へと移り変わって行く今の時季は、夏と秋との両方の星座が見られるワケだけど、「ペルセウス座流星群」が飛んで来る方向のペルセウス座は、右手にマゴロクソード、左手に斬り落としたメデューサの首を持ってる。そして、ずっと上のほうに目をやると、ほぼ真上に、ペルセウスの愛馬、ペガサス座が見え、その北東には、ペルセウスのお嫁さん、アンドロメダ座が見える。さらには、アンドロメダ座の北側に、アンドロメダちゃんのお父さんのケフェウス座と、お母さんのカシオペア座があり、少し離れた南側には、襲い掛かって来た怪物クジラのくじら座がある。だから、せっかく、月明かりがジャマしない11日から14日の間に「ペルセウス座流星群」を楽しむんだったら、ただボーッと夜空を眺めてるのもいいけど、こういった星座の位置や形や目印の星なんかを下調べしといて、今日の「ペルセウスの大冒険」のことを思い出しつつ、遥か昔のギリシャ神話の時代に想いを馳せてみるのも、とっても楽しいと思う今日この頃なのだ。

 

 

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