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2007.08.19

多摩川花火大会

Fw2
今日は、地元の多摩川の花火大会だった。雨なら明日に順延だったけど、何とか曇りで済んだので、予定通りに夜の7時から開催された。でも、夕方の5時ころから、河原の特設ステージで、日体大のヒップホップダンスだとか、区民の吹奏楽だとか、ラテンバンドだとかをやってたし、いい場所を確保したい人たちはお昼前から集まってたし、周りの商店とかはお酒やオツマミを売りまくってたし、花火が始まるころには、もうベロベロに酔っぱらって倒れてる人もいた。あたしは、母さんと一緒にマンションの屋上から見る予定だったので、母さんには夕方に来てもらって、早めに晩ご飯を食べた。2枚で300円のノルウェー産のアジのナントカ干しが、今日までの賞味期限のが半額になってたから、それを買って来て、ご飯を炊いて、モヤシのお味噌汁と、キュウリのキューちゃんで晩ご飯にした。

それで、母さんとご飯を食べてたら、6時になったから、テレビ東京の「釣りロマンを求めて」を見るためにテレビをつけたら、児島玲子ちゃんの回だった。いつもなら、ちゃんと前もって調べとくんだけど、ここんとこバタバタしてて、調べてなかったのだ。それで、慌てて新しいテープを入れて、録画ボタンを押した。でも、今日の放送は、玲子ちゃんが主役じゃなくて、主役は俳優の鈴木正幸さん一家で、その案内役っていうか、釣りのインストラクター役が玲子ちゃんだった。鈴木正幸さん一家の親子3世代と玲子ちゃんは、静岡県の由比港から船を出して、前半はアジ、後半はシロギスを狙ったんだけど、アジはバンバン釣れたけど、シロギスは苦戦してた。

でも、お孫さんたちにやさしく釣りを教えてる玲子ちゃんが、すごくステキだった。で、釣りのあとはキャンプ場に向かって、料理自慢の鈴木正幸さんが、得意の腕を振るった。テーブルには、アジの握り寿司、アジの塩焼き、アジのハンバーグ、シロギスの天ぷらがドドーンと並んで、どれも美味しそうだった。それで、たまたまあたしたちもアジを食べてたから、なんか、一緒に食べてるみたいな感じがした今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、母さんとの食事も終わり、食後にお茶を飲みながら、とりとめもない話をして、7時5分前になったので、屋上へと上がって行った。屋上には、すでに何組かの住人が来てて、ビールを飲んでる人までいた。あたしは、立ってるのがつらかったから、ちょっと見えにくくなっちゃうけど、給水タンクのとこに腰掛けて見ることにした。給水タンクは、多摩川の方向から離れたほうにあるので、そこに腰掛けちゃうと、低い花火は半分くらい見えなくなる。でも、高く揚がるのは完璧に見えるから、混んでる河原なんかに行くよりは、ぜんぜんマシなのだ。

それで、花火は、7時ジャストに始まったんだけど、最初は景気づけの連発で、そのあとにお姉さんの説明が入って、それぞれのスポンサーのコーナーに流れてくっていういつものパターンだった。でも、今年は、ナントカ75周年とかで、大輪の真ん中に「75」っていう大きな数字が出る花火がいくつも揚がって、何の75周年なのかは聞き逃しちゃったあたしでも、「おおっ!」って思った。ただ、キレイに「75」って見えたのは2発だけで、あとのは、タテ向きになっちゃったり、上向きになっちゃったりしてた。でも、これは、どの方角から見てる人にも、ちゃんと「75」が見えるようにっていう計算でのことなんだと思った。

とにかく、今年は、いつもより寄付が多めに集まったみたいで、花火の数も内容もなかなかで、新らしい花火も多かった。広がって消えかけた星がキラキラと再発光する「星の砂」とか、複数の色の星が交じり合う「万華鏡」とか、白い星が大きく広がってから停止してるように見える「プラネタリウム」とか、水色の星が降りそそいで来る「水色の雨」とか、どれもステキだった。他にも、あたしの大好きな、円の中に笑った顔ができるニコちゃんマークの花火とか、中くらいに広がった球形の星の周りに土星の輪みたいなのができるのとか、江戸時代の花火を再現したのとか、他にもいろんな種類の花火を見ることができた。母さんは、大きく広がった単色の星が、1つ1つジグザグに走り出すやつが好きだって言ってたけど、あたしは名前が分かんなかった。

‥‥そんなワケで、1種類の花火を打ち揚げるだびに、「これから打ち揚げるのはナンタラカンタラです」ってお姉さんがいちいち説明してたら、見てるみんなはシラケちゃうから、お姉さんの説明は、スポンサーの変わる1部と2部の間、2部と3部の間ってふうにマトメて行なわれる。そして、そのわずかな時間で、スポンサーの名前と何種類もの花火の説明をするから、ハッキリ言って、初めて見る花火が連続していくつか揚がる場合には、どれがどれなんだか分かんなくなっちゃう。たとえば、「ドラえもん」て言う花火と「アンパンマン」て言う花火なら、連続して揚がっても、ドラえもんの顔になったほうが「ドラえもん」だって分かるけど、「宇宙のシンフォニー」と「夜空のイリュージョン」って説明されてから、3色の星が同時にきらめく花火と、2色の星が時間差できらめく花火が揚がったら、どっちがどっちなんだか分かんなくなっちゃう。

それにしても、久しぶりに素晴らしい花火大会で、美しかったのは花火だけじゃなくて、実行委員会の人たちや、ボランティアの人たちの心意気もだ。今回の花火大会は、みんなの努力でキレイになった多摩川をもっともっとキレイにしようってことで、「水辺」をテーマにして行なわれたんだけど、夜空を水色に染めた「水色の雨」って花火は、このテーマに沿って作られたものだった。地元のみんなでコツコツと努力をして、ようやくキレイになって来た河原だけど、そんな地元の人たちの活動を知らないヨソから来た人たちは、日曜日に平気でゴミを捨てて行く。だけど、それをそのままにしてたら、次の人も次の人もゴミを捨ててくようになっちゃうから、次の日にはボランティアの人たちががんばってゴミを拾ってる。

アベシンゾーと丸川珠代が選挙前のアピールに来た時にも、ボランティアの人たちや地元の小学生たちが、朝からゴミ拾いをしてたから、河原にはゴミなんか落ちてなかった。そしたら、アベシンゾーのお付きの人が、拾ったゴミを持ってた小学生を恫喝して、袋の中のゴミを河原に捨てさせたのだ。そして、そのゴミをアベシンゾーや丸川珠代に拾わせて、集まった報道陣に写真を撮らせてた。あたしは、純粋な子供たちの目の前で、平然とこんなことができるアベシンゾーや丸川珠代こそが、何よりも不必要なこの国のゴミだと思った。

‥‥そんなワケで、今回の花火大会の実行委員会は、「花火大会が一つのきっかけとなり、一人でも多くの方が多摩川に気軽に来て、きれいになった多摩川を楽しんでもらい、そして二度とこの大切な水を汚してはいけないという気持ちを持ってもらうこと。これが私ども実行委員会の願いです。」って言ってて、これは、ホントに素晴らしいことだと思う。だけど、あたしは、キレイになった東京都側の河原から、対岸の神奈川県側の河原を見ると、とっても悲しい気持ちになる。それは、神奈川県側の河原は、まるで、森三中の黒沢の部屋みたいにゴミだらけで、それも、対岸に渡って初めて分かるってレベルじゃなくて、ものすごく離れてる東京都側の河原から見ても、いろんなゴミが散乱してるのが良く分かるほどのレベルなのだ。

だから、駅前の橋を渡って神奈川県側に行く時に、東京都側の河原と神奈川県側の河原を橋の上から見比べてみると、その違いが良く分かる。東京都側は、肉眼だとほとんどゴミなんか確認できないから、心無い人が捨てたゴミがあったとしても、空缶とか吸殻とかの単体のゴミだろう。だけど、神奈川県側は、河原に遊びに来た人たちが、バーベキューしたり飲み食いしたりしたゴミをコンビニ袋に入れて、そのままその場所に捨てて行く。1つのゴミが、バスケットボールくらいの大きさにふくらんだコンビニ袋で、それが河原中に無数に散乱してるから、橋の上から見下ろすと、ゴミ屋敷のオッサンの庭みたいなアリサマだ。

多摩川の花火大会って、こっちの世田谷区の花火大会と、対岸の川崎市の花火大会が同時に行なわれるんだけど、川崎市のほうがリトル下流で、あたしのとこから見てると、目の前で揚がる地元の花火のバックに、対岸の花火が見えて、すごくキレイだ。東京都側でも、ちょっと下流の第3京浜のあたりまで行けば、両方の花火をおんなじくらいの大きさで見られる。だから、神奈川県側でもそうなのかと思うんだけど、神奈川県側に住んでるあたしのお友達の多くは、わざわざ東京都側まで橋を渡ってやって来る。何でかって言うと、自分の住んでるほうの河原は、ゴミだらけだからイヤなんだそうだ。

‥‥そんなワケで、あたしは、実行委員会の人たちが言ってるように、みんなで努力してキレイになった多摩川を見た人たちが、自分たちの住んでる場所に帰った時にも、「川をキレイにしよう」っていうおんなじ気持ちを持ち続けてくれたら、美しい花火を見た意味もあるって思った今日この頃なのだ。


 「多摩川花火大会 10句」 きっこ


 辻々の人流れ出す花火かな

 ぱんぱんとどどんと花火また花火

 崩れゆく花火へ次の輪が掛かる

 「星の砂」てふ沖縄の揚花火

 マンションの壁はね返る花火の音

 対岸に負けじと花火連発す

 多摩川へ雪崩るるスターマインかな

 玉屋鍵屋そして玉川高島屋

 フィナーレの花火なんだかやけくそ気味

 母さんの少女めきたる花火かな


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