お年寄りは国の宝
今日は「敬老の日」ってことで、あたしは、4ヶ月半ぶりにお仕事モドキに復帰した。なんで「お仕事」じゃなくて「お仕事モドキ」なのかって言うと、ギャラの発生するお仕事じゃなくて、毎年恒例の老人ホームでのボランティアだったからだ。サスガに、杖がないと立ってらんない状態なので、ちゃんとしたお仕事に復帰できるのはまだ先になっちゃうけど、今日はボランティアだし、いつもの仲間が声をかけてくれたから、おばあちゃんたち、おじいちゃんたちの顔も見たかったし、足手まといになんないように連れてってもらった。仲間が荷物を持ってくれたし、あたしもイスに座らせてもらって、おばあちゃんたちのメークをさせていただいたんだけど、すごく楽しかった。
今日行ったホームは2ヶ所なんだけど、午後から行ったほうのホームには、1人、リトル仲良くしてるおばあちゃんがいる。そのおばあちゃんは、折り紙が得意で、個室にはいろんな折り紙作品が飾ってある。それで、去年、一緒に折り紙遊びをした時に、あたしは、そのおばあちゃんの作った親子ガメを見て、「これ可愛いね♪」って言ったんだけど、そしたら、おばあちゃん、そのことを覚えててくれて、あたしのために、トリプルガメを作っててくれたのだ。去年の親子ガメは、5cmくらいの親ガメの上に、ひとまわり小さい3cmくらいの子ガメが乗ってたんだけど、今年のは、さらにその上に、2cmくらいの孫ガメが乗ってた。
それで、あたしは、これを何て呼べばいいのか分かんないから、勝手に「トリプルガメ」って呼ばせてもらってるんだけど、おばあちゃんは、あたしにプレゼントしてくれるために、このトリプルガメを作って待っててくれたのだ。だから、あたしは、仲間の足手まといになりながらも、ムリしてついてってホントに良かったって思った。そして、来るか来ないか分かんないあたしのために、こんなにちっちゃなカメを折って待っててくれたのかと思ったら、なんか、嬉しくて涙が出そうになった。で、トリプルガメをもらって胸がジーンとしてるあたしに、そのおばあちゃんは、「親ガメの上に子ガメを乗せて~子ガメの上に孫ガメ乗せて~孫ガメの上にヒマゴガメ乗せて~親ガメがコケたら皆コケた~♪」って歌を歌ってくれて、今度は、もっとちっちゃい「ヒマゴガメ」を作ってくれるって約束してくれた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?
‥‥そんなワケで、最初に書いたように、今日は「敬老の日」だったんだけど、あたしが行った東京都下の2ヶ所の老人ホームで、入居してるおばあちゃんやおじいちゃんのとこに、家族が面会に来てたり、これから来るって話してたのは、ほんの数人だった。もちろん、全員にアンケートをとったワケじゃなくて、あたしが担当した十数人のおばあちゃんやおじいちゃんとの会話の中で、ナニゲに聞いた感じでの雰囲気だ。だから、正確なことは分かんないけど、少なくとも、あたしが行った2ヶ所のホームでは、「敬老の日」に家族が会いに来るのは、わずかな数のお年寄りだけで、ほとんどのおばあちゃんやおじいちゃんは、ホーム側が用意したお祝いの豪華な食事を食べたり、あたしたちみたいなボランティアのちょっとしたイベントをやったりして、みんなで楽しむって感じだった。
折り紙のおばあちゃんも、車で30分も掛からないような場所に息子さん夫婦が住んでるんだけど、最後に会ったのは春のお彼岸の時で、もう半年も顔を見てないって言ってた。当然、今日の「敬老の日」も、何の連絡もなかったそうだ。それで、あたしは、そんな話を聞いたあとで、あたしのために折り紙のカメを折って待っててくれたってことを知ったから、涙が出そうになっちゃったのだ。
だけど、身寄りもなく、国からも見捨てられて、電気やガスが止められたアパートで孤独死してくお年寄りが数え切れないほどいる今の世の中で、重い病気なのに、お金がなくて病院に行くことができずに、そのまま死んでくお年寄りが数え切れないほどいる今の世の中で、介護つき老人ホームに入居できて、食事や医療の心配をしないで暮らせるなんて、こんなに幸せなことはないと思う。ホントなら、お年寄りが食事や医療の心配をしないで暮らせるのなんて、先進国なら当たり前のことで、その上で、さらに、趣味を楽しんで生き甲斐を持って暮らせるのが、あたしは、「先進国の老後のあり方」だと思う。
でも、今のニポンは、史上最悪の「コイズミ改革」によって、障害者やお年寄りなどの社会的弱者が、真っ先に切り捨てられた。だから、「敬老の日」に家族が面会に来なくたって、食事や医療の心配をしないで暮らせてるだけで、「恵まれてる」って思わなくちゃいけないのだ。「改革」の名の下にコイズミが行なった二度にも渡る「介護保険料引き上げ」を始めとして、「老人医療費の改悪」「生活保護老齢加算廃止」「生活保護生活扶助基準額引き下げ」「老年者控除の廃止」「厚生年金・共済年金保険料引き上げ」「国民年金保険料引き上げ」など、まだまだ挙げたらキリがないけど、コイズミが行なった「社会的弱者の切捨て法案」は、ぜんぶで20項目を軽く超える。そして、この大幅な「社会保障費の削減」によって浮いた予算をどうしたのかって言えば、ミサイル防衛費に5兆円、在日アメリカ軍の施設に3兆円と、すべては飼い主であるブッシュへの上納金になって消えてった。
コイズミがやって来た「痛みをともなう改革」ってのは、社会的弱者にだけ痛みを押しつけ、大企業やお金持ちや政治家だけが潤う格差社会を作ることだったワケで、その結果、ニポンの貧困率は、アメリカに次いでの世界第2位に跳ね上がり、生活苦からの自殺者の数も跳ね上がり、ニポン人の平均寿命までが下がってしまった。コイズミのバカのひとつ覚えの「規制緩和」によって、中小企業の倒産が相次ぎ、全国の多くの商店街が「シャッター通り」になり、そして、高齢者の自殺がヒンパンに起こるようになった。
2月16日の日記、「老人が自殺する国」で、東京の下町の商店街のお豆腐屋さんのご主人が、79才の母親と一緒に首吊り自殺した問題を取り上げたけど、この親子だって、コイズミ改革の犠牲者なのだ。チラシの裏に、「収入が減り、先行きが不安」と遺書を残して、もうすぐ80才を迎えるとこだった老いた母親を道連れに、自殺するしか道がなかったご主人が、どれほど悩み、どれほど苦しんだことか、あたしは、この親子があまりにも気の毒で胸が痛くなり、そして、売国奴コイズミに対する憎しみがメラメラと燃え上がった。社会的弱者を切り捨て、一部のお金持ちだけが潤うための格差社会を作り、それをベースにして、国民から搾り取った財産をアメリカへ貢ぎ続ける売国奴政府、これが、世紀のペテン師、コイズミが行なった「改革」の正体であり、あたしがコイズミを憎んでる理由だ。
‥‥そんなワケで、史上最悪な「コイズミ改革」によって、お年寄りの自殺が激増したのと同時に、お年寄りの犯罪も激増した。広島県の尾道(おのみち)に、お年寄りの受刑者を収監するための「高齢者刑務所」があるんだけど、コイズミ改革が始まる前までは定員数の半分程度の収監者数だったのが、コイズミが総理大臣になってからというもの、収監者数はどんどん増え続け、2004年には満員になったのだ。
この刑務所の受刑者の平均年齢は75才で、80才を超えた人もたくさんいるんだけど、そのほとんどが、生活苦から仕方なく犯罪を犯した人たちだ。そして、その半数近くは、「刑務所に行けば食事も食べられるし病気の治療もしてもらえるから」って理由で、刑務所に入りたいために、ワザと捕まるように犯罪を犯した人たちだ。この刑務所に服役してた80才を超えた受刑者が、仮釈放で出所する時に、担当の刑務官がこう言った。
「こんなところに二度と戻って来ないように、しっかりとがんばって、1日も早く仕事に就いて自立した生活を送ってください」
あたしは、この言葉を聞いて、心の底から虚しくなった。40代、50代の働き盛りの人たちでも、仕事に就けずにホームレスになったりしてんのに、いったいどこに、80才を超えたお年寄りを雇ってくれる職場があるって言うんだろうか? それも、刑務所帰りの前科者だよ。身寄りもなく、仕事もないのに、生活保護を打ち切られ、このままじゃ生きて行けないから、最後の手段として、犯罪を犯してこの刑務所に来たんだから、このおじいちゃんにとっては、この刑務所は「こんなところ」じゃないのだ。誰も助けてくれないシャバなんかよりも、遥かに暖かい場所なのだ。だから、すぐに戻って来るだろう。
刑務所に服役してて出所した人は、行くあてがなければ、半年間だけ「再生保護施設」ってとこに住むことができる。そして、その半年間のうちに、仕事を見つけて、働いてお金を貯めて、アパートを借りて出てかなくちゃなんない。だけど、若い人でも、ハローワークとかに行って、自分の連絡先を「再生保護施設」って伝えると、それだけで断られちゃう。ようするに、前科のない人も仕事に就けないのに、前科者なんかに紹介してやるような仕事はないよってことだ。だから、連絡先が「再生保護施設」だってだけでもNGなのに、さらにそれがお年寄りだったら、就職できる可能性なんか1%もない。だから、結局、半年して「再生保護施設」を追い出されたら、その足で無銭飲食をして、また刑務所へ行くか、もしくは、自殺するしかないってワケだ。
‥‥そんなワケで、激増したお年寄りの自殺と、激増したお年寄りの犯罪は、社会的弱者にだけ痛みを押しつけて来た「コイズミ改革」の「負の遺産」の1つであり、「遺産」って言うくらいだから、その被害は未だにアチコチで続いてる。今日、折り紙のおばあちゃんから、半年も家族と顔を合わせてないって話を聞かされたあたしは、「あばあちゃん、さみしいね」って言ったら、おばあちゃんはこう言った。
「でもね、仕方ないのよ。去年の10月から、このホームの料金がうんと高くなったから、息子は会社が休みの日はアルバイトに行ってるそうなの‥‥」
それで、あたしは、帰りがけに、ホームの職員さんにちょっと聞いてみたんだけど、そしたら、去年の10月に、70才以上の介護にかかる自己負担額が大幅に増額されて、それにともなって、こうした老人ホームでも、食費から光熱費に至るまでのすべての料金を値上げせざるを得なくなったってことだった。ちなみに、このホームでは、月額にして、3万円近い値上げを余儀なくされたそうだ。それでも少ないほうで、ホームによっては、5万円もの値上げをしたところもあったそうだ。
月に3万円てことは、年間にして36万円もの値上げで、もちろん、これは、ホームが儲けてるワケじゃなくて、「コイズミ改革」によって介護の自己負担額を大幅に引き上げられたことによる「弱い者イジメ」の一環だ。そして、こうして浮かした莫大な税金は、一部のお金持ちのフトコロに流れ、あとは、アメリカの殺人兵器を買うために使われてる。
インド洋での自衛隊の給油活動だって、コイズミが作ったアメリカへのテイのいい上納金システムだ。あの給油で使われてる膨大な燃料は、実は、アメリカから買って、アメリカの船に給油してるんだけど、その単価は、ニポン国内の通常単価の3倍にも上る。だから、ニポンで用意した燃料を給油すれば、予算は3分の1になる。それなのに、この国の政府は、ワザワザ3倍もの値段の燃料をアメリカから買い、それをアメリカの船に給油し続けてる。だから、あたしたち納税者から見たらバカ丸出しなのに、アメリカに頭の上がらない自民党の売国奴どもは、平然と「国際貢献」なんて言葉で国民を騙して、こんなにバカバカしい上納金システムを正当化しようとしてる。
‥‥そんなワケで、お金があり余ってんなら、いくらアメリカに上納してやっても構わないけど、赤ちゃんから寝たきりのお年寄りまで、すべての国民が1000万円近い借金を背負わされて、それでも足りないからって、今度は障害者やお年寄りを切り捨てて、そうしてムシリ取ったお金を上納するなんて、こんな売国奴政府は前代未聞だ。あたしは、お年寄りってのは、国の宝だと思ってる。そして、お年寄りを大切にできない国など、とても先進国とは呼べないと思ってる。つまり、この国は、史上最悪の「コイズミ改革」によって、先進国から後進国へと逆行したってワケで、その最たるものが、社会福祉の分野での後退ってワケだ。だから、あたしは、お年寄りからナケナシのお金をムシリ取るような、こんなファッキンなクソ政府にはトットと滅びてもらって、1日も早くマトモな国になって欲しいと思う今日この頃なのだ。
★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう♪
★ この国をメチャクチャにしたのが「コイズミ改革」だってのに、マリオネット福田もフロッピー麻生も、その「コイズミ改革」を「継承する」とか抜かしてるんだから、こりゃあ、総選挙で自民党に引導を渡さなかったら、国民はケツの毛までむしられちゃうことは明白だ!って思った人は、応援のクリックをお願いしま~す!
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