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2007.10.22

インテルラゴスにシャンパンの雨が降った!

2007年のF1ワールドグランプリも、ついに最終戦のブラジルGPが終わったワケだけど、当然、今日の日記は思いっきりネタバレなので、まだ録画したVを観てなくて、新聞その他の情報をすべてシャットアウトして、これからVを観るのを楽しみにしてる人は、まだこの日記は読まないでちゃぶだい‥‥ってなワケで、まずは、今日の日記をスタートする前に、前回の10月7日の日記、「最低のニポンと最高の中国」で、あたしが最後に書いた部分を再掲するので、オサライして欲しい。なんでかって言うと、ココが最大のポイントだからだ。


「(前略)現在トップのハミルトンが107ポイント、2位のアロンソが103ポイント、3位のライコネンが100ポイントってことになって、今年のワールドチャンプは、あまりにも美味しすぎる「最終戦での三つ巴戦」てことになった。(後略)」

「(前略)最終戦、ブラジルGPで、ハミルトンが勝てば史上最年少のワールドチャンプ誕生ってワケだし、アロンソが勝てば3連覇ってワケだし、ライコネンが勝てば念願の初ワールドチャンプってワケだし、お味噌汁にブラジャーを入れて、これがホントの「ブラ汁」ってくらい、ワンダホーなブラジルGPじゃん♪ とにかく、3人がビミョ~な差で並んでるから、最終戦は、たとえばライコネンが優勝しても、ハミルトンが5位までに入れば、ハミルトンがワールドチャンプになっちゃうってワケだし、ライコネンが優勝して、ハミルトンが6位以下になっても、アロンソが2位につけたらアロンソがワールドチャンプになっちゃうってワケだから、ライコネン的には、自分ががんばるだけじゃなくて、ハミルトンとアロンソの順位を下げなきゃなんない。この状況が何を表わしてるのかって言うと、ここで登場するのがマッサってワケで、フェラーリとしては、マッサをできるだけ上位に食い込ませることで、ハミルトンとアロンソの順位を下げて、もう優勝が決まってるコンストラクターズポイントの他に、ドライバーズポイントもいただいちゃおうって作戦に出て来ることウケアイだから、こりゃあ、フェラーリの作戦から目が離せない今日この頃なのだ♪」


‥‥ってことで、フォーメーションラップも終わったので、そろそろスタートしてみようと思う今日この頃、皆さん、寝不足じゃないですか?


‥‥そんなワケで、この状況を見れば分かるように、一応は「三つ巴戦」て形だけど、現実的には、ハミルトンとアロンソとのマクラーレン同士のチャンプ争いに、なんとかライコネンが追いすがってるって感じだった。ライコネンがワールドチャンプになれる確率は、「エヴァンゲリオン~奇跡の価値は~」で、たいした予告もない零号機のリーチの、それも、「打撃」じゃなくて「パレットライフル」のほうで大当たりになるくらい、低い確率だった。つまり、「6」のリーチで、最後に「6」と「7」が残って、零号機のライフルの連射が終わって、「7」が残り、画面の数字は「6」「7」「6」になって、「あ~あ、やっぱりな‥‥」って思った瞬間、後ろからシンジの初号機が走って来て、「ドゴ~ン!」ってなって、真ん中の「7」が「6」になって揃うだけでも嬉しいのに、それどころか、両端の「6」が「7」に変わって、「7」「7」「7」で確変大当たり~ってのとおんなじくらい、ライコネンがワールドチャンプになれる可能性は低かったのだ。

でも、あたしはと言えば、ストーブリーグ中の去年の12月に、雑誌「Hanako」の企画、「2007年はこれに夢中!」の中で、2007年の注目株として、「F1ドライバーのキミ・ライコネン」を挙げた。なんで、今まで一度もワールドチャンプになったことがないライコネンの名前挙げたのかっていうと、ライコネンが念願のフェラーリ入りしたことと、王者アロンソがルノーからマクラーレンへ移ったから、「ようやくライコネンに風が吹いた!」って思ったからだ。

あたし的には、今でも一番好きなドライバーはバリチェロだけど、今のホンダはあまりにも遅すぎる上に、カビの生えた食パンみたいなカラーリングだし、フジテレビでレースを見てても、ほとんど映りゃしない。ひどい時なんか、スタート後の1コーナーのツッコミの時に、後ろのほうの「その他オオゼイ」の中にチラッと見えるのと、レース前半で全員のマシンを順番にヒト通り映す時に1回と、あとは、ピットインの時にしか見ることができない。こんなんじゃ、応援したくても応援できない。だから、あたしは、バリチェロに関しては、レースで応援してるってよりも、「もっとマシなチームに移籍できますように」ってお祈りしてるって感じだった。

で、あたしとしては、去年のシーズンが終わった時点で、冷静に分析してみた結果、「2007年のワールドチャンプはライコネン」って予想を立てたから、去年の10月の終わりに「Hanako」から取材があった時に、ライコネンの名前を挙げたってワケだ。だけど、所詮は、あたしみたいなミーハーの「分析」なんだから、キチンとしたデータを精査したワケじゃなくて、「ライコネンがイイ男だから」とか「あたしがフェラーリを好きだから」とかの個人的な趣味のデータや、「ライコネンは二日酔いでもファステストラップを叩き出せる男だから」とか「フェラーリがFIAとベッタリ癒着してることによるオイシイ便宜がありそうだから」とかのマニアックなデータもあった。だから、「分析」ってよりも「願望」って感じだったけど、それでも、あたしは、ライコネンがワールドチャンプになりそうな予感がしてた。

だから、あたしは、前回の中国GPが終わった時点でのポイント差を見て、正直、「ダメだ、こりゃ!」って思ったんだけど、それでも、イチルの望みを託して、お酒とオツマミを用意して、テレビの前に座ったってワケだ。で、今回は2007年の最終戦だから、ずっとサボッてたスターティンググリッドからガッツリと流してこうと思う。


1.マッサ(フェラーリ)
2.ハミルトン(マクラーレン)
3.ライコネン(フェラーリ)
4.アロンソ(マクラーレン)
5.ウェバー(レッドブル)
6.ハイドフェルド(ザウバー)
7.クビサ(ザウバー)
8.トゥルーリ(トヨタ)
9.クルサード(レッドブル)
10.ロズベルグ(ウィリアムズ)
11.バリチェロ(ホンダ)
12.フィジケラ(ルノー)
13.ベッテル(トロロッソ)
14.リウッツィ(トロロッソ)
15.シューマッハ(トヨタ)
16.バトン(ホンダ)
17.コバライネン(ルノー)
18.佐藤タクマ(スーパーアグリ)
19.中嶋一貴(ウィリアムズ)
20.デビッドソン(スーパーアグリ)
21.山本左近(スパイカー)
22.スーティル(スパイカー)


‥‥ってなワケで、今シーズン、何度も何度も見たフェラーリとマクラーレンの交互の1~4番グリッドから始まって、レッドブルが意外とがんばってることとか、ホンダは相変わらずだなってこととか、母国ブラジルでポールを獲ったマッサをバリチェロがうらやましく思ってそうなこととか、後ろのほうに中嶋悟の息子がいることとか、山本左近は、機動新撰組のライバルの「つばめ組」の鈴木左近みたいに「鍋には白菜っス!」って言わないのかとか、そんなとこをチェキしつつ、いよいよレースがスタートした。そして、実際にレースが始まれば、いつものように、ナンダカンダ言ってたことなんか関係なくなっちゃって、あたしは、「大きな事故がなく、全員が無事に素晴らしいレースをしてくれれば、誰が勝ってもいいや」って気持ちになった。

とにかく、モータースポーツをものすごく低く考えてるフジテレビは、CMに入る前には15周目だったのに、CMが明けたら23周目になってるほどのチョキチョキ放送しかしてくんないんだけど、ブラジルGPに関しては生中継だから、怒涛のようなCMさえガマンすれば、他の録画レースと違って、ちゃんとした周回を観戦することができるから嬉しい。で、ワクワクドキドキの最終戦がようやくスタートしたんだけど、マッサは、シッカリとマクラーレンを抑えて、自分のためでもあり、チームのためでもありつつ、最終的にはライコネンのための走りを展開してくれてる。

う~ん、マッサは良くやってくれてるけど、マッサのフォローでライコネンが優勝したとしても、ハミルトンとアロンソが後方に下がってくんないとダメなワケで、アロンソが「3位以下」になる可能性は50%くらいはあるけど、ハミルトンが「7位以下」になる可能性なんて10%もないからな‥‥なんて思いつつ観てたら、のわっ! 7周目に、ハミルトンのマシンが何かトラブルを起こしてスローダウンして、みんなに抜かれてく! 結局、2番手でスタートしたハミルトンは、このトラブルで18位まで順位を下げちゃった!

15周目を過ぎたとこで、ポイント圏内の順位は、マッサ、ライコネン、アロンソ、クビサ、ウェバー、ハイドフェルド、トゥルーリ、ロズベルグって流れで、こうなって来ると、あたしは、お財布のお金を計算しながらパチンコを打ってる時みたく、頭の中で暗算が始まっちゃう。F1のドライバーズポイントって、1位が10P、2位が8P、3位が6P、4位が5P、5位が4P、6位が3P、7位が2P、8位が1Pなので、現在、ちょうど100Pのライコネンは、このまま2位でフィニッシュすれば108Pになる。そして、現在103Pのアロンソは、このままの順位なら、109Pってことになり、ワールドチャンプ3連覇ってことになる。

でも、シューマッハ兄を優勝させるために、バリチェロにトップを譲らせたことでもオナジミの、フェラーリお得意のインチキが炸裂して、マッサがライコネンにトップを譲れば、ライコネンは110Pってことになるから、1Pの差でワールドチャンプだ! もちろん、インチキがバレなきゃってことだけど。でも、そんなことしたら、フェラーリは、「F1界の亀田一家」って呼ばれることになって、マシンの色とおんなじに赤っ恥をかくことになっちゃうから、やるんなら、ちゃんと、ピットインのタイミングで順位の入れ替えをしてね(笑)

‥‥そんなワケで、ガゼン、ライコネンに有利になって来たから、状況によって主張がコロコロ変わっちゃう主体性のないあたしとしては、すでに、ライコネンを応援する体勢に入っちゃった。で、飲んでた水割りは濃いめにして、水銀が心配だけど大好物だからやめらんないツナピコをつまみつつ、5分おきくらいに入るCMの嵐に耐え続けてた。そしたら、それまで公平に観戦してたあたしが、ライコネンの応援体勢に入ったことにヘソを曲げちゃったのか、それとも、母国でちょっとでもイイトコを見せようとして気持ちが焦っちゃったのか、スタート時にバリチェロがフライングしてたらしくて、ドライブスルーでビッグマックとフィレオフィッシュを買って来なくちゃなんないペナルティーを受けちゃった。

さらには、ウェバーに続いてバトンも止まっちゃって、なんか、今年のホンダは、マシンのマイナス面だけじゃなくて、ドライバーのミスやピットクルーのミスも重なって、上位に入賞できたハズのレースをいくつも落としてるような気がする。なんか、チーム内がバラバラって感じだ。そして、今度は、スーティルとデビッドソンがぶつかって、イヤな空気になって来た。だって、この辺りを走ってるマシンが次々にリタイアしちゃったら、後ろのハミルトンがポイント圏内に上がって来ちゃうもん。せっかく、フェラーリチームのインチキ‥‥じゃなくて、ハカライ‥‥じゃなくて、作戦が炸裂しても、ハミルトンが5位以上になったらダイナシティーだからね。

で、ライコネンばっかに注目してたら、42周目で、バリチェロのエンジンが力尽きちゃった。ふぅ‥‥あのバリチェロが、1Pも獲れずにシーズンを終えるなんて‥‥。せめて、完走くらいさせてあげたかったのに、バリチェロの今シーズンは、アウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェの42周目の最終コーナーで終わっちゃった‥‥って、戦力のないマシンで匙を投げずにシーズンを戦い抜いたバリチェロに敬意を表して、インテルラゴス・サーキットのことをポルトガル語の正式名称で書いてみるくらいしか、あたしにできることはない。

‥‥そんなワケで、気分を変えて、あとはどこでフェラーリのインチキ‥‥じゃなくて、ハカライ‥‥じゃなくて、作戦が炸裂するか‥‥って、あんまり何度も書くのはイヤミっぽくなっちゃうけど、あたしは、そこんとこだけに注目して、何杯目かの濃いめの水割りを飲んでたたら、その瞬間は、53周目に訪れた! ライコネンとアロンソがほぼ同時にピットインして、一歩先にコースに戻ったライコネンが、トップを走るマッサの前に出た!

この周回でのマッサのラップタイムを調べたり、チームからマッサにどんな指示が飛んだのかなんて想像しないで、ここはひとつ、2001年にF1デビューして、ザウバー、マクラーレン、フェラーリとステップアップして来て、7年目にして、初めてワールドチャンプの座に手が届きかかってるライコネンのことを純粋な気持ちで見守りたい。

だけど、ライコネンに遅れてコースへ戻ったアロンソは、その前を走ってたクビサがピットインしたことによって、自動的に3番手に上がった。つまり、2位のマッサがアロンソに抜かれたら、ライコネンが優勝しても、ワールドチャンプの栄光はアロンソの頭上に輝くってワケだ。それどころか、いつの間らかジワジワと順位を上げて来て、ポイント圏内の8番手を走ってたハミルトンが、前のトゥルーリがピットインしたことによって、7番手へと繰り上がった。残り8周、ハミルトンがあと1台でも抜けば、ハミルトンの前を走るマシンが1台でもリタイアすれば、ハミルトンはライコネンと同点になる。そして、もし2台抜けば、ハミルトンがデビューシーズンでのワールドチャンプっていう奇跡を起こす。

ああ~、あたしは、ライコネンを応援しつつも、アロンソにも勝って欲しいし、ハミルトンにも勝って欲しいし、もう、何が何だか分かんなくなって来た! でも、ここに来て、トップを走るライコネンが、まったく保険をかけた走りに転じる様子がないどころか、ガンガンに攻めまくってファステストラップを連発してく。あたしは、ライコネンの男らしさに、「なんてカッコイイんだろう!」ってシビレまくりつつも、マクラーレン時代のタイヤ交換が禁止されてた時に、ズルズルのタイヤでも最後まで攻めまくり、あとちょっとでチェッカーってとこで、タイヤを吹き飛ばしてバリアに突っ込んだライコネンの姿が蘇って来て、ハラハラドキドキが頂点に達しちゃって、気がついたら両手がグーになってて、手のひらに爪が食い込んでた。そして、最後の最後まで全力で走り抜いたライコネンは、栄光のチェッカーを受けた。あたしは、この瞬間、全世界のライコネンのファンたちが、狂喜乱舞したり、感動の涙を流してることを実感した。そして、あたしも、涙が止まらなくなった。


1位.ライコネン(フェラーリ)
2位.マッサ(フェラーリ)
3位.アロンソ(マクラーレン)
4位.ロズベルグ(ウイリアムズ)
5位.クビサ(ザウバー)
6位.ハイドフェルド(ザウバー)
7位.ハミルトン(マクラーレン)
8位.トゥルーリ(トヨタ)
9位.クルサード(レッドブル)
10位.中嶋一貴(ウィリアムズ)
11位.シューマッハ(トヨタ)
12位.佐藤タクマ(スーパーアグリ)
13位.リウッツィ(トロロッソ)
14位.デビッドソン(スーパーアグリ)
R.スーティル(スパイカー)
R.バリチェロ(ホンダ)
R.コバライネン(ルノー)
R.ベッテル(トロロッソ)
R.バトン(ホンダ)
R.ウェバー(レッドブル)
R.山本左近(スパイカー)
R.フィジケラ(ルノー)


‥‥そんなワケで、優勝してトータルで110Pになったライコネンに対して、アロンソが109P、ハミルトンも109Pっていうものすごい結果で、ライコネンは、デビュー7年目にして、初めてワールドチャンプの栄光を手にした。「これを奇跡と言わずして何を奇跡と言うべきか」って純粋に喜ぶのも良し、「フェラーリの作戦勝ちだな」ってニンマリするのも良し、何にしても、今は素直に喜びたいと思う。


キミ、おめでとう!

そして、全世界のキミのファンのみんな、ホントにおめでとう!


‥‥ってお祝いしつつも、いつも以上に勝利のシャンパンをガブガブと飲み続けるライコネンの肝臓が心配になって来る今日この頃なのだ(笑)


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