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2007.10.10

ヤラセ番組とウソキャラ芸人

ペナルティーのワッキーが、今夜放送したテレビ朝日の「ロンドンハーツ2007秋の3時間スペシャル」の中で、彼女のあゆみちゃんと結婚したことを報告した。写真週刊誌の「フラッシュ」に路上キスを撮られたことが結婚を決めたキッカケだったそうだけど、多くの人がビックル一気飲みしたのは、「交際8年」の部分だったと思う。

だって、ワッキーは、おんなじ「ロンドンハーツ」の中の、可愛い女の子を一般のファンとして仕込んで、芸人にメアドを手渡してハメる「ブラックメール」の企画で、ミゴトに騙されて落とし穴に落とされてるからだ。ワッキーのほうがひと目惚れして、猛アタックして、それで付き合うことができて、8年間も交際してる半同棲の彼女がいたのに、それでも、ファンだと言う女の子のアパートへホイホイとくっついてっちゃうもんなんだろうか?

あの「ブラックメール」のシチュエーションでは、いくら録画したサッカーの試合を見るためとは言え、ワッキーの大ファンだって言ってる1人暮らしの女性の部屋に夜遅く行くワケだから、普通に考えたら、誰だってセックスするつもりなのは当たり前だと思うし、そういう下心がなかったら、自分の部屋に帰って彼女とサッカーを見るのが普通だろう。

つまり、結論を言っちゃえば、「ブラックメール」ってのは、ヤラセだったってワケだ。ちょっと考えれば分かると思うけど、いくら何でも、8年も付き合ってる彼女がいるのに、数回のメールのやり取りしかしてない一般女性と会い、その場でその子の部屋にホイホイと着いてちゃうようなバカなんているワケないってことだ。ワッキーには、事前に話が通ってて、視聴者を楽しませるために、騙されてるフリをしてたとしか考えらんない今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


‥‥そんなワケで、数日前には、これまた、ずっと男がいないことを売り物にして来た梨花が、6年間も交際してたカレシと別れたってことを自分のブログで告白した。梨花も、「ロンドンハーツ」に良く出てるけど、たしか1年くらい前に放送した「格付けランキング」で、「数年前にカレシと別れた」ってエピソードを話してて、その後はずっとカレシができないって言ってた。そして、ロンブー淳がゲラゲラ笑いながらツッコミを入れてたけど、現実には、その時も、ずっと付き合ってるカレシがいたってワケで、一般の視聴者は、番組が作った「梨花像」に、まんまと騙されてたってことだ。

3~4年前に、自分の担当マネージャーだった正司宏行と結婚した磯野貴理(当時は貴理子)も、何年間も付き合ってたことをずっと隠してて、「モテないキャラ」「結婚できないキャラ」で売りまくってたから、「はぁ?あれほど男がいない!男がいない!って連呼してたのは、ぜんぶ演技だったの?」ってことで、「お祝いムード」ってよりも、「シラケムード」が漂っちゃった。だって、アイドルが恋人の存在を隠すんなら分かるけど、年の行った女芸人が、自分の売り物である「モテないキャラ」「結婚できないキャラ」を守るために、ホントはカレシがいたのに、それをずっと隠してただなんて、なんだかなぁ~って感じがしちゃう。

島田シンスケから、「お前はもう何年もクモの巣が張ってるんやろ?」とか言われたのに対して、わざわざ雛壇から立ち上がって、「ほっといてよ!」なんて言ってた時にも、カレシがいたワケだ。「お前の場合は完全に干乾びてるからな~」とか言われたのに対して、わざわざ雛壇から降りてって、「うるさいわね!」なんて言ってた時にも、カレシがいたワケだ。

磯野貴理のことを「同族」って思って、好感を持ってた人も多かったのに、あの「モテないキャラ」「結婚できないキャラ」は、実は演じてただけで、実際には何年も付き合ってるカレシがいたワケだ。30代の半ばを過ぎても、恋人もできない、結婚もできないっていう一般の女性たちからしたら、「裏切られた」って感じた人も多かっただろう。そして、そこまではいいとしても、トットと結婚しちゃった時に、今までファンや視聴者を騙し続けて来たことに対する謝罪などが、いっさいなかったことに、あたしは唖然とした。もちろん、「謝罪」って言っても、頭を下げろって言ってんじゃなくて、ギャグみたいな感じでいいから、たとえば、「島崎和歌子に悪くてさ~カレシがいるなんて言い出せなかったのよ~」とか、こんな感じのヒトコトでもいいから、自分が今までウソをついて来たことに対する何らかフォローがあれば、それで良かった。だけど、磯野貴理は、終始スットボケまくった挙句に、今じゃ、「モテないキャラ」「結婚できないキャラ」の代わりに、「シュウトメとギクシャクしてる嫁キャラ」を確立させようとジタバタしてるから、もう、バカバカしくて見てらんない。

男にしても、女にしても、「モテないキャラ」なんかで売ってんのは、ほとんどがウソだろう。だって、あの出川でさえ、結婚できたんだから。テレビじゃ、「カノジョができない」「カレシができない」「結婚できない」って連呼してて、それを売り物にしてガッポリと稼いでるけど、自宅に帰れば、何年も付き合ってる恋人が待ってるってワケで、テレビが作り出したキャラなんかを鵜呑みにして、一喜一憂してるのは、バカな視聴者だけってワケだ。

‥‥そんなワケで、テレビ朝日のヤラセバラエティーって言えば、「ロンドンハーツ」「いきなり黄金伝説」「ぷっすま」が3本柱だけど、テレビ朝日に限らず、他の民放からNHKに至るまで、どのテレビ局も、「バラエティー番組におけるヤラセやシコミは演出の一部である」っていう見解で制作してて、倫理観のカケラもない。だから、報道番組やドキュメンタリー番組などでのヤラセやシコミが発覚した時には謝罪するけど、バラエティー番組でのヤラセやシコミが発覚しても、いつでも完全にスルーしてる。

もちろん、バラエティー番組なんだから、視聴者を楽しませること、笑わせることが重要で、そのためには、ワッキーと綿密な打ち合わせをして、騙されてるフリをしてもらうのだって、「演出の一部」ってことにもなるだろう。だから、あたしは的には、「くだらないバラエティー番組なんて、面白きゃ何でもいい」って思ってる。もちろん、「あいのり」だの「ラブカツ」だのみたいに、視聴者参加型のバラエティーでのヤラセは悪質だと思うけど、悪質って以前に、あまりにもシラケちゃうから、あたしは見ない。初めてテレビに出る一般人にまで、セリフや演技を指導して、何度もリテイクして、「はい、オッケー!」だなんて、シラケちゃって見てらんないからだ。

そして、あたしが、もっとシラケちゃうのが、顔の知られてないタレントを「一般人」として番組に仕込むパターンだ。「ラブカツ」でも、タレント事務所に所属してる現役女子高生タレントたちを「一般の女子高生」として出演させてたけど、このパターンは、バラエティーの世界じゃ、何十年も前からの伝統芸だ。たとえば、今年の1月21日の日記、「テレビを信じるナンミョー予備軍たち」の中で紹介したけど、こんなケースもある。


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コメント:きっこさんこんばんは。いつも楽しく読ませて頂いています。実は私はマイナーな某タレント事務所に所属しています。私は日テレでは仕事したことはありませんが、テレ朝とフジテレビの番組でよく「街行く女性」役などをしています。テレ朝が1番ヤラセぶりを発揮していました。「ぷっすま」でユースケ・サンタマリアさんが街行く女性に声をかけて料理をするコーナーでは、料理までもが仕込みでした。OAされたのは、私がアリエナイザーな料理を作って、ユースケさんや草なぎさんが、それを食べてオーバーなリアクションをしているものでした。TVには私が調理してる姿が映されてましたが、まずい料理はスタッフが作って事前に用意していたものです。こういった仕事をしてると今までTVを見て笑ったり泣いたりしてたのが馬鹿馬鹿しい気がして、今ではほとんどTVは見なくなりました。ちなみに「ぷっすま」の料理のコーナーにも書類選考とカメラテストなど3次に渡ってオーディションがありましたよ。あとはあの「笑っていいとも」でも仕込みをしました。


‥‥そんなワケで、「番組に出て来るシロートはすべてシコミ」でオナジミの「ぷっすま」の場合には、ユースケや草なぎやゲストが、記憶だけでドラえもんやルパン三世の絵を描いて、誰の絵が一番マシかを争う企画があるけど、アレで、いかにも「街を歩いてたカップルを連れて来ました」って感じの一般人が出て来て、良く描けてると思う順に、絵を指さしてく。だけど、これだって、当然、シコミだ。そして、どの絵を指さすかだって、自分で決めてるんじゃなくて、ディレクターに指示された通りに指さしてるだけだ。

ま、テレビのヤラセの実態については、2006年の6月14日から3日連続で、「ヤラセは地球を巣食う」「続・ヤラセは地球を巣食う」「続々・ヤラセは地球を巣食う」って日記にタップリと書いてるから、今さら繰り返すこともないと思うけど、あたしが言いたいことは、番組が行なうヤラセやシコミと、タレント自身がウソをついてキャラを演じることとは、大きく違うってことだ。もちろん、タレントなんてものは、昔っから「夢を売る商売」って言われてるように、自分でキャラを作って演じてる人がほとんどで、素のままにやってる人なんてメッタにいない。あたしの好きなゆうこりんにしたって、誰がどう見たって、あのキャラを演じてることは一目瞭然だろう。

ゲイだってことをカミングアウトしてない男性タレントもいっぱいいるけど、極端なことを言えば、それだって、「キャラを演じてる」ってことになる。そして、ホントは女性になんかまったく興味がなくて、若くて可愛い男の子にしか興味がない男性タレントに対して、多くの女性ファンが「ステキ~♪」って思って、そのタレントの主演する映画を観に行ったり、そのタレントのCDを買ったりしてるってワケだ。だから、ゆうこりんの「ブリッコ不思議ちゃんキャラ」にしたって、ゲイ能人の「普通の人キャラ」にしたって、カンニング竹山の「切れキャラ」とおんなじで、別に何も悪いことじゃない。

だから、ワッキーや梨花や磯野貴理が演じてた「モテないキャラ」だって、基本的には、別に何も悪いことじゃない。だけど、こうした「作られたキャラ」の中でも、自分がモテないことを売り物にするってのは、「一般人の共感を得る」ってタイプのパターンだから、「実は何年も付き合ってる恋人がいました」ってことになった時に、ファンや視聴者の感じる「裏切られた感」は大きい。これは、「ゆうこりんが自宅に帰ると普通のしゃべり方をしてる」ってことが分かったり、「カンニング竹山が実はいい人だった」ってことが分かったりするのとは、まったく次元が違う。

‥‥そんなワケで、今や、インターネットのほうが遥かに情報が早いから、「テレビよりインターネット」って人が増えてる。こんなにテレビが好きなあたしでさえ、1日のうちでどっちを多く見てるかっていうと、テレビよりもパソコンの画面を見てる時間のほうが長い。その上、2011年に「地デジ」になったら、テレビを買い換えないと見られなくなっちゃうんだし、そのころには物価も上がってるだろうし、消費税も20%くらいになってるだろうし、くだらない番組を見るために、高いお金を払ってテレビを買い換える人が、果たしてどれくらいいるだろうか? 少なくとも、あたしは買い換えるつもりはないし、あたしの予想では、多くの人がテレビ離れを起こすと思う。つまり、このままだと、テレビの時代もあと3年で終わっちゃうってワケで、くだらないヤラセやシコミにヘキエキとさせられるのも、くだらないタレントの「作られたキャラ」に騙されるのも、あとちょっとのガマンだと思う今日この頃なのだ。


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