« 新しい漢字の読み方検定です♪ | トップページ | 亀田一家へのペナルティーは妥当か? »

2007.10.15

猫のことは猫に習え

Neko13
しばらく前から、駐車場に、変な顔の模様の猫が現れるようになった。基本的には、白地に黒いブチのガラなんだけど、白と黒のバランスが極端に偏ってて、特に、顔の模様がヘンテコなのだ。普通の白黒ブチの猫って、マックスもそうだけど、お腹のほうが白くて、背中のほうに黒いブチがあって、顔は、頭のほうが黒くて、たいていは左右対称で、人間の髪型みたいになってることが多い。だけど、この子は、顔の黒いブチの模様が面白くて、まるで、お正月の羽根突きで負けて、顔に墨を塗られちゃったみたいで、思わず笑っちゃうほどヘンテコな顔なのだ。

で、こればっかりは文章で説明することはできないので、絵に描いて、「きっこのブログ」のほうで紹介してるから、どんな顔なのか見たい人は、「きっこのブログ」の絵を見てもらうとして、この子が変わってるのは、顔だけじゃない。体のほうも面白くて、胴体はぜんぶ真っ白なのに、シッポだけが黒くて、それも、U字型の極端なカギシッポなのだ。だから、真っ白な胴体に、墨を塗りたくったみたいな顔と、短くてU字型の黒いシッポがついてるってワケで、ものすごく個性的な模様なのだ。

とにかく、あたしは、変わった猫や個性的な猫が大好きだから、その子が可愛くて可愛くてシビレまくっちゃってるんだけど、まだ、ぜんぜん懐いてなくて、今んとこ触ることもできない。みんながご飯を食べてるとこを離れた場所から見てて、みんながいなくなってから、恐る恐るご飯の残りを食べに来たりって感じで、あたしが、その子のために新しいご飯を出してあげようとすると、ビクッとして逃げてっちゃう。それで、新しいご飯を置いて、あたしがお部屋に戻ったフリをして、階段を上って身を隠してると、コソコソと食べに来て、周りを警戒しながら慌てて食べてるって感じだった。だけど、そんなことを1週間くらい続けてたら、だんだんに馴染んで来て、ようやく、至近距離で写真を撮ることができた今日この頃、皆さん、いかがお過ごしですか?


Neko12
‥‥そんなワケで、あたしは、まだ、その子に触れることもできないし、男の子か女の子かも分かんない状態だから、暫定的にだけど、「もんじゃ」って名前をつけた。顔の模様が「もんじゃ焼き」みたいだからだ。で、その「暫定もんじゃ」に対して、他の猫たちは、不思議と威嚇しない。ヨソの猫がやって来ると、真っ先に威嚇するマイケルや小林君も、別に興味を示さなくて、チョロっと見ただけで、無視してる。ヨソの猫が来ると大騒ぎするマックスやジジも、暫定もんじゃと目が合っても、これといって何のリアクションもなく、普通にしてる。

明らかに別の猫グループに属してる猫が、こっちのテリトリーを侵犯して来たんなら、まずはマイケルが威嚇して、たいていの場合は、威嚇だけで追い払う。そして、それでも逃げないようなボス猫クラスだったら、バトルが始まる場合もある。もちろん、マイケルは、口だけ番長の腰抜け亀田一家とは違って、ちゃんと実力のともなってるリーダー的存在だから、自分よりも体の大きいボス猫が来ても、ヒキョ~な反則なんかしないで、正々堂々と戦って、相手を撃退してくれる。

だから、これは、あたしの推測なんだけど、マイケルたちは、きっと、猫ならではの嗅覚とか動物的カンとかで、その見知らぬ猫が、別の猫グループから来た縄張り荒らしなのか、それとも、どこの猫グループにも属さない猫が、お腹を空かせてフラッとやって来たのか、そういうことが分かるんじゃないのかって思った。何しろ、植え込みとかにしてある他の猫のオシッコの匂いだけで、その猫のことがだいたい分かっちゃうくらいなんだから、直接、相手の姿を見れば、もっといろんなことが分かるんだと思う。

たとえば、すごく大きくて、いかにもボスって感じの猫が、ふてぶてしい態度でやって来た場合と、なんにも分かんないような子猫が、ヨタヨタと迷い込んで来た場合なら、どっちの猫が侵略者なのか、あたしでも分かる。だけど、中くらいの大きさの猫が、普通にやって来たら、あたしには判断できない。だけど、マイケルたちは、それが分かるのだ。ペペロンチーノやカルボナーラがやって来た時には、マイケルを始め、他の子たちも、最初は警戒したり、軽く威嚇してたけど、ちょっと接触したら、もう、自分たちのテリトリーを侵犯して来た相手じゃないって分かったみたいで、すぐに馴染むようになった。だけど、ペペやカルボとおんなじくらいの大きさの猫でも、ヨソの猫グループの猫が紛れ込んで来た場合には、最初っからものすごい威嚇をして、すぐに追い払っちゃう。だから、マイケルたちは、相手がどんな猫なのか、見ただけで分かるみたいなのだ。

‥‥そんなワケで、暫定もんじゃの場合は、体の大きさはマックスとおんなじくらいで、一般的な成猫なんだけど、見ただけじゃ、ヨソの猫グループの猫なのか、どこにも属してない猫なのかは、あたしには分かんない。だけど、マイケルたちが、暫定もんじゃのことを威嚇したり追い払おうとしたりしない様子を見れば、暫定もんじゃがヨソの猫グループから送り込まれて来たスパイ猫じゃないってことが分かる。やっぱ、松尾芭蕉が、「松のことは松に習え、竹のことは竹に習え」って言ったように、「猫のことは猫に習え」ってワケで、猫社会のことは、猫たちに任せとくのが一番いいってワケだ。

そんな暫定もんじゃだけど、とにかく顔の模様が傑作なので、あたし的には、ぜひ、うちの猫グループの一員になって欲しいと思ってる。うちの猫グループは、みんな普通のガラの猫ばっかで、個性的な子がいない。唯一、小林君が、長毛種のチンチラとニポン猫のハーフなので、ニポン猫のガラで毛が長いっていうリトル変わった感じなんだけど、模様としては一般的だ。だから、一度見たら絶対に忘れないような暫定もんじゃは、グループのカラーを確立させるためにも、ぜひともメンバーになって欲しい逸材なのだ。

暫定もんじゃは、顔の模様や体の色の配分が面白いだけじゃなくて、鳴き声も面白い。まだハッキリとは確認してないんだけど、2~3回ほど聞いたのは、なぜか、「ぴゃ~」って鳴いてた(笑) だから、コーフンしてたかビビッてたかで、たまたま変な声を出しちゃっただけで、普通の時には、ちゃんと「ニャ~」って鳴くのかもしんないんだけど、もしかしたら、いつでも「ぴゃ~」って鳴く可能性もある。もしもそうだとしたら、あの顔で、いつでも「ぴゃ~」だったら、こりゃあ珠玉の逸材だ。

ま、いくらあたしが望んでも、猫には猫の事情があるワケで、この先、どうなるのかは分かんないけど、とにかく、あたしとしては、もう可愛くて可愛くてたまんないから、1日も早くダッコしてみたいし、鼻と鼻をくっつけてみたいし、肉球をプニプニしてみたいし、ブラッシングをしてあげたい。そして、みんなと仲良くご飯を食べられるようになればって思ってる。

‥‥そんなワケで、今まで、いろんな猫がやって来て、いろんな猫が去ってった。去ってった子の中には、他の場所でご飯をもらうようになった子もいれば、誰かに拾われて飼い猫になった子もいれば、車に轢かれて死んだ子もいれば、保健所に殺された子もいる。そして、それらは、その子の意思だけで決まってるワケじゃなくて、運命による部分が大きい。だけど、あたしは神様じゃないし、運命をどうこうできる立場じゃないけど、せめて、行き場のない猫たちの「1つの選択肢」として、いつでもご飯を食べられる「猫定食屋」を続けて行こうと思ってる。それは、「大切な命が1つでも救われるように」なんていう「上から目線」じゃなくて、やっぱ、「猫のことは猫に習え」っていう「猫の目線」を学ぶことこそが、すべての基本なんじゃないかって思ってる今日この頃だからなのだ。


★ 今日も最後まで読んでくれてありがとう♪
★ 1日1回、応援のクリックをお願いしま~す!
   ↓   ↓
人気blogランキング

|

« 新しい漢字の読み方検定です♪ | トップページ | 亀田一家へのペナルティーは妥当か? »